「時計じかけの摩天楼の犯人って誰?」
「時計じかけの摩天楼の犯人ってどんな動機だっけ?」
1997年4月19日に公開された劇場版名探偵コナン『時計じかけの摩天楼』。
コナン映画の第一作で、連続爆破事件に挑むコナンの姿が描かれました。
爆弾犯は誰か分かった人も多いと思いますが、犯人の動機や犯人がなぜ新一を事件に巻き込んだのかまでは分からなかった人もいるはず。
そこでこの記事では、時計じかけの摩天楼の犯人を徹底解説!
犯人から犯行動機、犯行内容まで紹介していきます。
※ここからはネタバレを含むので注意してください。
「時計じかけの摩天楼」の犯人は、建築家・森谷帝二

『時計じかけの摩天楼』の犯人は、有名な建築家・森谷帝二(もりや ていじ)。
英国風の古典建築に強いこだわりを持つ人物で、左右対称、つまり“シンメトリー”を何よりも美しいと考えているタイプです。
シンメトリーへのこだわりぶりは、元々の名前「貞治」を変えて、“左右対称な漢字”の「帝二」にしてしまうほど。
物腰こそ丁寧ですが、自分の美意識に合わないものは容赦なく排除したくなるという極端な一面も。
今回の犯行でも、シンメトリーのこだわりが暴走してしまったことがきっかけでした。
犯人「森谷帝二」の犯行内容を解説。爆弾を仕掛けた箇所や

森谷がいくつかの場所に爆弾を仕掛け、連続爆破事件を実行。
コナンたちはもちろん、多くの人々を巻き込んでいきました。
少年探偵団に渡した“爆弾ラジコン”
最初の犯行は、子どもたちの遊ぶ公園で発生します。
森谷はヒゲを生やした中年男性に変装し、少年探偵団にラジコン飛行機を手渡しました。
見た目はただのおもちゃですが、実は中に爆弾が仕込まれているというもの。
操縦不能になったラジコンは空を飛び、周囲に危険が迫りますが、コナンがキック力増強シューズでラジコンを撃ち落とし、爆発を未然に防ぎました。
米花駅での“猫キャリー爆弾”
次に狙われたのは米花駅です。
森谷が提示したヒントは「木の下」。
コナンはその言葉から“根っこ→ねこ”という言葉遊びを読み取り、猫を運ぶキャリーケースに爆弾が隠されていると推理。
コナンは時間ギリギリで発見した爆弾を抱え、街の空き地まで走り、間一髪で投げ捨てることで被害を防ぎました。
ただ、その際にコナンは爆風に巻き込まれ、頭を強く打つ怪我を負っています。
東都環状線に仕掛けた“光の爆弾”
森谷の犯行で最も大がかりだったのが、鉄道の環状線に仕掛けられた5つの爆弾です。
爆弾は時速60キロ以下で走ったり、日が沈んで線路に影ができたりした場合に爆発するという仕組み。
列車が走ることで太陽の光が遮られる時間を計算し、時速と日没のタイミングがトリガーになるよう設計されていたのです。
コナンはなんとか仕組みを解明し、爆弾を日没前に全て回収することに成功しました。
蘭をも巻き込んだ“米花シティービル爆弾”
最後の爆弾は、蘭が新一を待つ米花シティービルに仕掛けていました。
上映中の映画館のロビーに置かれた紙袋の中に爆弾が入っていることを確認した蘭。
そこでコナンは森谷から爆弾の設計図を奪い取って、蝶ネクタイ型変声機を使って新一の声で蘭に解体を指示することにします。
しかし、設計図には赤と青のコードについての説明が一切ありませんでした。
残された赤と青の2本のコード、どちらかを切れば止まり、もう片方を切れば即爆発という極限の状況。
蘭は「新一とつながる赤い糸」を信じて赤を切らず、結果として“青”を選び、爆発を回避することに成功しました。
森谷帝二の犯行動機は、シンメトリーではない過去の作品を消し去ること

森谷が事件を起こした理由は、とても身勝手なもの。
森谷は過去に自分が手がけた建物の中に、完璧な左右対称ではない作品があることをずっと気にしていました。
本来なら自分の理想どおりの美しいシンメトリー建築を作るはずだったのに、予算や状況の都合で妥協せざるを得なかった。
その事実をどうしても受け入れられなかったのです。
そして、若い頃の“未熟な作品”をこの世から消してしまいたいという欲望が爆発。
設計した建物を自分の手で破壊しようと思い、連続爆破事件を起こしたのです。
森谷帝二が工藤新一を事件に巻き込んだ理由は?

森谷が新一に直接爆破予告を送ったのは、一言でいうと新一への恨みから。
以前、新一は「西多摩市の岡本市長事件」で、ある交通事故の真相を見抜きました。
この事件によって市長は失脚し、進めていたニュータウン計画も白紙になってしまいます。
実はニュータウンの都市開発の設計を担当していたのが森谷でした。
計画が潰れたのは新一のせいだと恨んでいた森谷は、ただ建物を壊すだけでなく、新一自身も巻き込むことにしたのです。
実はこの話の関係者が天国へのカウントダウンに登場するので、合わせて見るのもおすすめです!

森谷帝二は、なぜ赤いコードを切ると爆弾が爆発するようにしたのか?

映画のクライマックスでは、蘭が爆弾の解体に挑むシーンがあります。
残されたコードは、青と赤の2本だけ。
森谷は設計図に青と赤の2本の詳細を書かず、赤を切ると爆発するように仕掛けていました。
なぜ赤がトラップだったのか──?
それは、蘭と新一が“赤が好き”だと話していたのを森谷が聞いていたから。
ラッキーカラーが赤、新一に赤いポロシャツをプレゼントするといった情報を蘭から聞き、森谷は蘭が赤を選ぶと予想していたのです。
しかし、蘭は”赤い糸は新一とつながってるかもしれない”という理由で赤を切りませんでした。
自分にとって大切な存在との絆を切りたくないという想いが、爆弾解除を成功させたのです。
「時計じかけの摩天楼」の犯人のまとめ
駄作だと感じる過去の作品を壊したくなる気持ち。
理解できなくないですが、それだけで無関係な人を巻き込んだり大規模爆破事件を引き起こしたり…
なかなか強烈な犯人でしたね笑
犯人の異常性や、コナン(新一)が森谷の目論見を暴いて阻止していく姿がとても印象的な今作。
特に最後の爆弾解体シーンは、新一と蘭の2人の絆が強く感じられ、心に残る映画になっていると思います。
犯人の森谷帝二はもちろん、コナンや蘭にも注目して見てみてください!
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