「黒鉄の魚影のラストシーンについて知りたい」
「黒鉄の魚影の最後のシーンの意味って?」
コナンの映画の楽しみと言えば、エンディング後のシーン。
おちゃらけて終わるシーンがあったり、原作のコナンに繋がるような重要な話があったりしています。
そこで今記事では2023年の映画「黒鉄の魚影(サブマリン)」のラストシーンについて考察&解説していきます!
黒鉄の魚影(サブマリン)の気になるラストシーン
今回の映画のラストシーンは少し長めになります。
パシフィック・ブイが爆発した後のお話。ネタバレを含みつつ解説していきます。
ラストシーン「直美との別れ」直美は実は…
エンジニアである直美と灰原が空港でお別れをするシーンとなります。
パシフィック・ブイは日本では断念、違う所で作ることになり、直美はそこにいくことに。
直美は灰原の言葉に感謝しつつお別れを言います。
直美は心の中で「また会えて嬉しかったわ…志保…」と言って去りました。
直美は灰原に最初に会った時は志保?と思ってましたが、そんなことないか…となっていましたが、最終的には灰原が宮野志保であることに気づいていました。
詳しいことは聞かないものの、きっと灰原の諦めない行動に子供の頃の灰原と重ねたと考えるのが無難でしょう!
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安室透からコナンへ電話。物語の結末へ
コナンと灰原は、無事に脱出したものの…、ピンガ経由で黒の組織に正体を知られている状態と思っていました。
自分たちはもう逃げるしかない…というような覚悟でした。
ただラストシーンに安室透からコナンに対して組織について情報提供がありました。
ベルモットが宮野志保に変装して、各地の防犯カメラに映り込み、組織が老若認証に興味を失くしたということ。
つまり、ここの言葉によって灰原哀がシェリーであるということ、シェリーが幼児化したことを組織は知らないことになりました。
ここでコナン達はピンガにはバレていたものの、ピンガは亡くなって、他のメンバーには伝わっていないことがわかりました。
老若認証とのベルモットの行動について以下記事をチェックしてください。
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また、PINGA(ピンガ)についても潜水艦の爆発に巻き込まれて亡くなったことも伝えました。
ラストシーンからわかるコナンと降谷零の信頼関係
組織の情報について、安室さんからコナンにわざわざ電話で伝えています。
気になるのは普通の子供に公安の刑事が情報を伝えているということ。
では、なぜか?それは安室さんがコナンのことを信頼している証です。
恐らく1つ前の映画「ハロウィンの花嫁」では、自分が公安警察の降谷零であることを教えて事件の協力をしてもらいました。
そのお返しかのように降谷からも情報提供が入っており、コナンに対して信頼関係があることがわかります。
コナンは緋色の弾丸で赤井秀一、ハロウィンの花嫁で降谷零の信頼を得て、今回の映画に進んでいることがわかる映画となります。※赤井さんは緋色シリーズから
降谷零はコナンの正体が工藤新一であることを知っていることは確定してないですが、コナンがただの子供ではないことはわかります。
ラストシーンのベルモットの意味深な言葉「助けた理由?」
ラストシーンの衝撃と言えば、灰原が映画の冒頭にふさえブランドのブローチの整理券をゆずってあげたおばあちゃんが、実はベルモットの変装でした。
ベルモットは変装を解き
ベルモット「助けたワケ?それを探るのがあなたの仕事でしょ? シルバーブレット君」
心の中で言って、「フサエキャンベル」のダイヤがついた限定ブローチをつけたままいなくなりました。
これだけ見ると、今回ベルモットがコナンや灰原を助けた理由は、フサエキャンベルのブローチの整理券を譲ってもらったからという考察ができますが…それだけではないです。
まずは今回の映画でのベルモットの本来の目的について考察していきます。
ベルモットの本来の目的はシステムの破壊
ベルモットは灰原を助ける義理はないですが、コナンには死んでほしくはないと思ってます。
【関連記事】ベルモットがコナンを助ける理由/守る理由とは?
ただ、今回ベルモットが映画中に問題外の事象が起きました。
それは老若認証がAPTX4869の幼児化した姿も検知してしまったということ。
そうなってくるとベルモットの昔の姿であったり、姿をくらましているボス「烏丸蓮耶」の所在がわかってしまうという不都合が出ます。
こういった理由からそのシステムを破壊しないといけない風になりました。
ベルモットの最後のシーンの「助けたワケ?」の真相は、老若認証システムを壊した結果、助けた形になったということになると考察できます。
ベルモットが灰原の命を狙わない理由
初めて見た人にとっては、「灰原がフサエキャンベルのブローチの整理券を渡したからベルモットが助けた」と考えることもできますが、そもそもベルモットは灰原の命を狙わないのには他にも理由があります。
それは満月の二元ミステリーで、コナンに破れたベルモットは灰原の命を狙わないと決めました。
そのため、ミステリートレインでも、自分では命を狙わないけどバーボンが命を狙うなら良しという形をとっています。
ただ、今回の事件をきっかけにやはり灰原が生きているだけで、自分達にとっては不利な情報が流れてたりと余分な存在であることは間違いありません。
今回の映画でも宮野志保に変装した後にやはり、灰原を始末してよかった…という流れでしたが、ベルモットは以下2つで命を狙わなかったと考えられます。
・コナンとの約束を守るため
・灰原が欲しかったフサエキャンベルのブローチの整理券を譲ってくれたから
ベルモットも一人の人間であり、今回は見逃してあげるわ!と考えるのが綺麗な流れかなと思います。
【関連記事】ベルモットがコナンを助ける理由/守る理由とは?
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映画内のベルモットとフサエブランドの伏線
これは2回目以降に気づいたシーンですが、バーボンとベルモットが二人で車内で会話をしているシーンがあります。
ここでベルモットはスマホをいじっており、ニュースを見ていました。ここをよーく見てみると…。
「フサエブランドの限定販売」的な内容のニュース記事がありました。
ベルモットはここで「ん?」となっており、この記事を見る→お婆さんに変装して買いに行く→灰原が整理券を渡す。という流れになりました。
つまりベルモットは記事を見てフサエブランドのブローチが欲しくて買いに行ったということになります。
ぜひ最初のシーンのお婆さんの爪を見て欲しいですが、今回のベルモットの特徴的なグリーンとブルーが混ざったネイルをしています。
このシーンからベルモットとフサエブランドの伏線が仕込まれていたのです。
黒鉄の魚影とフサエブランド(イチョウ)の重要な役割
今回のラストシーンでフサエブランドのイチョウ模様のブローチが、ベルモットが持っていることが一つの伏線の回収に繋がりますが、フサエブランドをなぜ出したのか?という部分を考察できる箇所でもあります。
それはフサエブランドの創設者の「フサエ・キャンベル・木之下」の物語の話に繋がります。
フサエ・キャンベル・木之下はハーフ
実はこの「フサエ・キャンベル・木之下」は実は博士の初恋相手であり、お互いに両想いの関係でした。これが約40年前のお話です。
フサエは外国と日本のハーフであり、黒髪ではない自分の髪の毛にコンプレックスをもっており、ずっと帽子を被って登下校していました。
周りの子供から髪の毛が違うと指摘されるという悲しい過去があります。
そんな中阿笠博士が小さい時、フサエは博士に嫌われたくないと帽子をいつも被っていました。
ただ一度、風で帽子が飛んでいってしまった時に博士が、イチョウの葉っぱを拾って
阿笠博士「ボクは好きだよ…、イチョウの葉っぱみたいできれいじゃないか!」
と言ったことによって、コンプレックスから解消されました。実はここからイチョウのモチーフがフサエブランドの象徴になりました。
直美アルジェントもハーフだった
今回の物語のキーマンである直美アルジェントもハーフでした。
物語の中で海外の学校に通っている時に、東洋系のハーフだったということで、いじめの対象となっていました。
そこで助けてくれたのが、同じくハーフだった宮野志保(灰原哀)でした。ただ、この後にいじめられたのが宮野志保でした。
自分から標的が変わって助かった恩から、今回直美は宮野志保に会いたいとシステムを使った経緯にも繋がります。
ここからフサエブランドを出す意図としては、3人の共通点を出し、人種差別に苦しむ人に対する一つのメッセージとなるのかなと思います。フサエ、直美、志保(灰原)の共通点はハーフであり、いじめられた過去があるということ。
3人に共通するのは自分を助けてくれた人の存在
フサエにとっては阿笠博士。直美にとっては宮野志保(灰原哀)。
そして灰原にとっては江戸川コナンと考察することができます。
今回の映画だけでなく、何度も自分は消えようと思っている時に「大丈夫」と言ってくれる存在がコナンであり、生きるきっかけをくれた人物となります。
こういった共通点でフサエブランドを出したのかもしれません。
黒鉄の魚影のラストシーンまとめ
今回はエンディング後に流れるラストシーンについてまとめました。
直美が宮野志保について、安室とコナンについて、ベルモットが助けた理由など、いつも以上に最後に含みが多かったシーンでした。
これからもラストシーンは大事な物も含んでくるので、ぜひチェックしてくださいね!
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