「映画の黒鉄の魚影の内容を知りたい!」
「黒鉄の魚影(サブマリン)の考察を教えて!」
2023年公開のコナン映画「黒鉄の魚影(サブマリン)」。
筆者は公開日に最速上映で見てきました!
見た所、映画の中身としては原作を追ってる人ならわかるけど、ガッツリコナンを見ていない人には少しむずかしい所が多くありました。
そこで今記事では実際に映画を見てみて、今までのコナンの補足説明を入れながら「黒鉄の魚影」について様々な部分で考察をしていきます。
レビューや感想を知りたい方は以下記事がおすすめです↓
【関連記事】最速レビュー!「黒鉄の魚影」の感想
黒の組織の考察。黒鉄の魚影での目的の時系列
今回の映画で難しいポイントとしては、黒の組織一人一人の狙いが後半から全く変わってきている所があります。
通常であれば、チーム全体が同じ方向に向いているのにも関わらず、裏切り者(ノック)がいたり、違う命令で動いていたりします。
ここでは今回の「黒鉄の魚影」での黒の組織の目的などの流れについて細かく解説します。
黒の組織の最初の目的:世界中の防犯カメラから…
結論からお話すると、まず組織の最終的なゴールは「世界中の監視カメラから黒の組織のメンバーの痕跡を消す」でした。消すことによって、どんなに悪いことをしても痕跡が残りません。
このゴールに向かって、まずはドイツ・フランクフルトで防犯カメラネットワークの内部にバックドアを仕込みます。
※バックドアとは、悪意のある第三者がいつでもネットワークに侵入できる。
そして、屈強なセキュリティである「パシフィック・ブイ」に侵入できる状態。世界中の防犯カメラに接続(改ざん)できるようにする状態。この2つの目的が可能になります。
侵入できる状態になった後に「老若認証」の責任者である直美を拉致。
老若認証をいじれるのは直美だけであるから、直美にシステム改ざんしてもらい最終的に黒の組織の過去の画像も全て消すという流れでした。
直美の父親などを人質にとったのも、このシステムを改ざんしてもらう必要があるためです。どうやらシステムには入れるけど、ピンガでも老若認証はいじれないのがわかります。
シェリーを巡り方向性が変わる
ただ、この直美を拉致したことによって、とあることがわかります。
「シェリーが幼児化している少女(灰原哀)なのかもしれない」。
という事実。
現場にはウォッカ、バーボン、キール、ベルモット、電話先でジンの5人で意見が別れます。
・ジン、ウォッカ…この少女がシェリーかもしれないから拉致する
・バーボン、キール、ベルモット…今回の目的と違うから行うべきではない
ジンとウォッカ、プラスでピンガが少女(灰原)を誘拐する形へとなっていきます。
ジンやウォッカなどは幼児化の内容は知らない
ここで補足ポイントをいれるとすると、組織の中でAPTX4869の幼児化について知っているのはベルモットとボスの2人です。ラムは今の所、恐らく時を戻す何か効果をある所まで把握している状態(104巻)。
逆にジンやウォッカはこの効果については全く知りません。
バーボンとキールは知らないであろうが、コナンを見ていることから、恐らくシェリーである可能性は0でないことはわかっています。
組織は大きく3方向に分裂する
本来の目的に戻すと、後は直美を説得する所で終わります。ただ灰原の一件があって大きく3つの方向性になります。
・ジン、ウォッカ、ピンガ…灰原を拉致してシェリーか確認する。
・バーボン、キール…灰原をなんとか逃がそうとする。
・ベルモット、ボス…「パシフィック・ブイ」を破壊する。
ジン達はとにかく裏切り者のシェリーかどうかを確認したい主旨があります。(キャンティも含む。)
バーボンについては、もしシェリーであるなら、自分が好きだった宮野エレーナの娘であるため、是が非でも逃したいです。ミステリートレインの時にバーボンはシェリーを逃がそうとしてました。※正体はうっすら気づいてる。
【関連記事】安室(バーボン)と灰原哀(宮野志保)との関係
キールはここまでの原作で灰原の正体を知っている人物ではないですが、無闇に人の命を奪われたくない側面があります。最初のドイツでも職員のニーナを逃がそうとしました。後、コナンと一緒にいる少年と把握してるからこそ逃がそうとしていました。(探偵バッチやその他の行動から)
ベルモットとボスについては、灰原の幼児化がわかってしまうと自分達の容姿の変化がAIによって特定されてしまうため、なんとか壊したいと考えていました。
逆に今回のお話で黒の組織のボスが昔とは違う姿であることもわかります。
黒の組織の最後の目的:パシフィック・ブイを破壊する
最後のシーンとなると、本当は利用しようとしたパシフィック・ブイを破壊するのが目的になりました。
ここでは大きく2つのチームの方向性が重なったことによるものです。
ジンやウォッカ(ラム)達は、偽の宮野志保似の女性が老若認証にヒットしたことによって、少女(灰原)がシェリーである可能性が低くなった。
さらにシステムの精度が低いと自分達の本来の目的にはならないと思い破壊する側になりました。※プラスで組織が侵入した痕跡を完璧に消す。
ベルモットとボスは、幼児化している事実というのは組織のメンバーにも伝えていないため、それがわかるシステムは壊したいという意図がありました。
ここから「パシフィック・ブイ」を壊す流れとなりました。
意外と複雑な流れですが、今回の「黒鉄の魚影」における、黒の組織の全体的な目的の流れです。
ジンとピンガが合流していたら「パシフィック・ブイ」は破壊しなかった可能性有り
今回ジン達が最終的に壊す判断をしたのは、精度の問題がありますが、実はジンは一度ピンガと合流する予定でした。
その合流した時にベルモットが変装する偽宮野志保の写真を見せて、意見を聞くはずが…
赤井秀一に襲撃されたことにより、今の潜水艦を捨てないといけない状態に。そしてピンガを置いていき、自分達だけ逃げたのでした。
黒の組織のメンバーの考察。黒鉄の魚影でのそれぞれの行動
黒の組織の全体の目的について触れた後に、各々のメンバーのあの行動ってなんだったの?みたいな所を解説してきます。
意外とわかっている部分から、どうしてそんなことが起きたの?みたいなことを紹介していきます!
キールが灰原達を助けようとした理由とは?
ここについては正直、決定打がないため、考察がメインのお話となります。原作コナンの中でもキールと灰原の接触シーンはなく、組織にいた期間もほぼ被ってないです。
そのため、顔見知りではない説が大きいです。
では、キールがわざわざ探偵バッチを置いたり、灰原にわざと盗聴器を仕掛けられたり、逃げやすいように結んだりしたのは、単に助けたいからという気持ちが多いです。
キールは映画の冒頭でも見ず知らずの人を逃がそうとしているため、コナンみたいな子供達ならなおさら助けたいという気持ちで助けた説が濃厚です。
また、探偵バッチを残したということは、コナンが助けにくるということも確信していた節もあります。
さらにはキールは赤井秀一と連絡をとっていたため、赤井秀一経由でキールに指示がいっていたかもしれません。
【関連記事】黒の組織の「キール」の正体
バーボンがコナンを助けようとした理由とは
今回バーボンは直美を拉致した時に八丈島、パシフィック・ブイにコナンがいることを認知していました。
バーボンは二人について元々シェリーの顔であったり、灰原をちらっとみたりと知っている状態。コナンと一緒にいることも把握済。
どこで灰原とシェリーの比較写真が出た時、バーボンはこの映画でほぼほぼ100%この事実を知ったことになります。
そうなると一緒に行動している灰原を助けるためにコナンが動くため、そこに協力をしていたという形です。
ハロウィンの花嫁でも助けてもらっていたので、二人の信頼関係はそれだけ厚いでしょう。
【関連記事】黒の組織「バーボン」の正体
バーボンは黒田兵衛とも連絡を取っていた
パシフィック・ブイの中の人を避難させる時、コナンと連絡を取る前に既に手はうってあると言いました。
ここでパシフィック・ブイの人は全員避難しており、ここを手引したのが黒田兵衛と考えるのが妥当です。
黒田は公安の降谷の上司に当たる人物であるため、事前に連絡していたと考察できます。そこからスムーズに逃げたという流れです。
【関連記事】黒田兵衛の正体は公安のボス“裏理事官”で決定!?
ベルモットが宮野志保に変装した理由とは
ベルモットが物語の後半に宮野志保に変装しました。この理由というのは大きく2つ、
・「老若認証」に認知させることで精度が高くないことを示す
・シェリーが幼児化しているのをバラさないため
まず短期的な目線でみると、今組織内で幼児化を詳しく知ってるのはベルモットとボス。これを知られると何か不都合があるということで、組織内にも知られていません。
そしてその先に繋がるのが老若認証が過去の監視カメラからも自分達の姿が見れてしまうため、そうなると姿を隠しているボスにとっては何か不都合が生まれてしまいます。そのため、パシフィック・ブイ自体を壊すまでもっていきたかったです。
そのためにバグを起こすという意味でもベルモット宮野志保風に変装して、世界中に姿を現しました。
【関連記事】ベルモットの正体や秘密を大公開
【関連記事】ベルモットがコナンを助ける理由/守る理由とは?
ボスが「…をつぶせ」とは何をつぶせなのか?
物語の中盤、ベルモットからボスへのメールがあり、ベルモットの指で隠れてましたがボスが
「…を潰せ」
のようにメールを送っていました。これは何を潰せなのか?という部分ですが、これは1つ前の見出しの「ベルモットが宮野志保に変装した理由とは」とほぼ同じ内容です。
ボスとベルモットにとっては、老若認証システムを搭載しているパシフィック・ブイは邪魔な物となります。つまり。
「老若認証システムをつぶせ」or「パシフィック・ブイをつぶせ」
のどちらかとなります。
ボスの年齢が変化している可能性があるので、このシステムは不都合になっている可能性が高いです。
RUM(ラム)はシステムを使いたかった
パシフィック・ブイを壊す前後でラムは本当はこのシステムを使いたかったと考えていました。
組織のボスである烏丸蓮耶が今どこで何をしているのかわからない状態であるため、このシステムで探したいと考えていました。
RUM「突き止めるのに使えると思ったんだがなぁ。最近姿を見せないあの方の所在を」
つまり、隠したい烏丸蓮耶と探したいRUMがおり、このシステムだとボスの何かしらがわかってしまうということが判明します。
さらにここからわかるのがラムとボスは最近あっていないということ。ラムはボスがどににいるか把握してないという状況が判明しました。
【関連記事】脇田兼則の正体はRUM(ラム)で確定?
PINGA(ピンガ)はRUM(ラム)に〇〇を見せたかった
今回の話で唯一ピンガだけがコナンが新一である事実を知りました。
本当はコナンを捕まえてRUM(ラム)の前にもっていけば、手柄を立てることができます。さらにジンが失敗したことにもなるため、ジンを退かせることもできました。
この2点からピンガはメールなどではなく、直接目の前に持っていこうとしていたのでした。
【関連記事】黒の組織「PINGA(ピンガ)」とは?
PINGAの作戦失敗には灰原哀の影
今回のピンガが無能なのでは?と思う方も多いですが、今回の事件で灰原を拉致するというイレギュラーが発生しました。
このイレギュラーがなければ、作戦は上手に運んでいた可能性があります。ジンやウォッカがシェリーにこだわること、ピンガの成り上がりたいという気持ちが失敗の原因になるかなと思います。
PINGAの笑顔の理由
ピンガが最後のシーンで「ニヤっ」となり、爆発に巻き込まれました。
このシーンで「死亡」は確定していますが、なぜ笑顔になったのか?という部分を解説すると…。
ここからは考察になりますが、ピンガは自分が死ぬ間際に「なるほど。そういうことか。」みたいな心の中で思ったはずです。今回の描写でピンガとジンは似ているという部分から、用済みで組織では邪魔者になった自分をついでに消す。
自分でもこうするなと思い、全てを察して笑ったのかなと思います。いがみ合うからこそわかったのかなと思います。
黒鉄の魚影でボス/烏丸蓮耶についての考察
今回の映画の中で、今まで秘密が多かったボス(烏丸蓮耶)について少しだけ新たな情報が入ってくるお話でした。
まず1つ目が烏丸蓮耶は昔と容姿が変わっている可能性がある。
今回の老若認証でまさかのAPTX4869での幼児化まで検知できるようになっていました。ここにベルモットとボスは焦りを感じていました。つまりボスは今と昔では容姿が変わっている説が濃厚となりました。
2つ目がRUMと烏丸蓮耶が長い間会っていない可能性がある。
RUMが最後の最後に今ボスがどこにいるか知りたい様子であったことから、ナンバー2ですらボスの居所がわからない状態であることがわかります。これはある意味で烏丸蓮耶の容姿や身体に何かあるという説は全然考えられます。
原作ではわからない新たな事実が今回「黒鉄の魚影」で判明しました。
【関連記事】黒の組織のボス“あの方”の正体「烏丸蓮耶」を予想考察
直美が老若認証を作った理由。志保の写真の意味
今回の物語のキーとなってくるのが直美アルジェントが作った「老若認証」です。
組織のピンガがこのシステムに目をつけて、一度直美に連絡をとってたりしました。ただこれはインターポールに使うことを決めたため、結局今回の形に…。
直美は「人種や年齢による差別を無くしたい」という目的で、インターポールに入りました。この目的のために老若認証も使いたいという目的がありました。
直美が志保の写真を持っていた目的
今回の映画を見てると…宮野志保の写真と、灰原の写真が一致しているデータが入っているUSBを持っていたため、まるで直美が黒の組織なのでは?と思うシーンがありました。
あれはたまたまベルモットが寝ている直美からUSBを見つけて…という流れであれが組織の目的ではないです。
では、なぜ直美は灰原の写真を持っていたか?となると、直美は小さい頃の人種差別でいじめられていました。それを助けたのが幼き頃の宮野志保であり、助けた志保がその後はいじめられました。
そんな志保にもう一度会いたい、謝りたい、という理由で、テスト段階で宮野志保の写真を入れた所…宮野志保と灰原の写真がヒットしたという経緯があります。
なぜヒットしたのか?というのは直美はわかっていませんが、直美は「もう一度志保に会いたい」という前向きな理由で老若認証を使った経緯があり、そのデータをUSBを持っていました。
赤井秀一と灰原哀の関係。黒鉄の魚影で宮野志保を助ける理由
今回バーボン以外にもコナンに協力してくれた人物がいます。それがFBI捜査官の赤井秀一(あかいしゅういち)でした。
赤井秀一は2作前の映画「緋色の弾丸」でもコナンに協力してくれましたが、今回は特別な理由がありました。※知ってる人は知っている。
灰原の本名は宮野志保。その姉である宮野明美(みやのあけみ)と赤井秀一は付き合っていました。明美は既に亡くなっていますが、その妹を赤井秀一は沖矢昴の姿となって守り続けているのです。
さらに本人達は気づいてか微妙ですが、二人はいとこでもあります。
【関連記事】赤井秀一(沖矢昴)と宮野明美・宮野志保(灰原哀)はいとこ?
そのため、今回灰原が連れ去られた時に、コナン以上に赤井秀一も助ける理由があったのです。
考察:赤井秀一はキールに連絡を取っていた可能性が大
今回の灰原の脱出にはキールの協力が必要不可欠です。
キールの善意で灰原を助ける可能性も全然ありますが、事前にキールは赤井秀一と連携を取っていました。
映画の中では描かれていませんでしたが、恐らく赤井秀一からキールになんとか逃して欲しい、コナンと協力して欲しいという情報提供はあった気がします。
描かれてない部分ではありますが、ここは考察しておきたい所となります。
「バイバイだね…〇〇」の元ネタとは
今回のクライマックスのシーン。灰原がコナンを助けた後に行った名言。
灰原哀「バイバイだね…江戸川コナン君…」
実はこの言葉、原作を追っている人なら元ネタがあることに気づきます。その元ネタというのが…
宮野エレーナ「バイバイだね…零君…」
こちらの言葉です。宮野エレーナは灰原哀の母親であり、この言葉は安室透こと降谷零に言った言葉です。※降谷零が幼少期
言う相手は違うものの、親子揃ってオマージュして言った言葉となります。
灰原の「バイバイだね…」からわかる考察
聞いた方はオマージュだ!というのはわかりますが、良く考えると不思議なポイントがあります。
「灰原はお母さんがバイバイだね…」と言ったことを知りません。
降谷零にこの言葉を言った時は灰原はまだ、宮野エレーナのお腹の中であり、その記憶というものはゼロです。また安室透とも繋がってないのでこの言葉を聞くことができません。
つまり、灰原が自然に言った言葉が、自然と宮野エレーナが言ったフレーズと一致しました。制作側の意図はありますが、親子ならではのシンクロを自然としてしまったというのがわかるシーンです。
【関連記事】黒の組織の「ヘルエンジェル」の意味とは?宮野エレーナが異名で呼ばれている理由は?
宮野エレーナが「バイバイだね」と言った理由
宮野エレーナは夫である宮野厚司と一緒に「宮野医院」という小さな病院で務めていました。
この時に烏丸グループから援助がうけれるということで、病院を止めて組織の研究に二人とも入ることになります。その時2人目の子供として、宮野志保を授かっていました。
そして、この時に宮野医院に来ていたのが幼少期の降谷零でした。宮野エレーナはここを離れなければいけない…ということで、降谷零に
宮野エレーナ「バイバイだね…零君…」
と言ったのでした。降谷は今でもそれを覚えており、宮野エレーナを探すために警察官になったという背景もある言葉です。
コナンと灰原の関係について考察。蘭とのキスの真意
今回、気になる方が多いのか灰原の行動について。
まずコナンの命が危ない時に人工呼吸で助けた灰原。人を助けるためなら、ここはしょうがないもので、恐らくこれまでのシリーズの灰原ならここで終わるはず。
ただ、灰原はとあることを心に思います…。
灰原哀「工藤君…あなたは知らないでしょうけど、私達さっき…キスしちゃったのよ?」
と、いつもならこんなことを思わない灰原が…女性の心をもつようになってしまったのです。
灰原が恋愛感情をもってしまったきっかけ
今までも灰原とコナンは相棒的な役割で色々な事件に挑んできました。その度にコナンの前向きな言葉に救われていました。
今回も海中の中で、灰原が自分の正体が組織にバレたということで、ここでお別れしないといけない。「バイバイだね、江戸川コナン君…」とコナンを見ながら表情で伝えました。そして、エアタンクを吸おうとしませんでした。
この時にコナンが、灰原にエアタンクを吸わせて、笑顔を出して「俺がぜってーなんとかしてやる」という表情を見せました。
この時に灰原の中で、過去にコナンが
「自分の運命から逃げるんじゃねーよ」
「そーいう顔してたら子供にしか見えねーんだからよ!」
「心配すんなよ!ヤバくなったらオレがなんとかしてやっからよ!」
と灰原に対して前向きな言葉に変えており、このシーンがフラッシュバックしました。今回もそんなコナンに救われて、ふいに頬が赤くなり人工呼吸をしたことを思い出しました。
灰原は今まで何度もコナンに助けられており、そんな中でも自分の中にあった感情が今回の一連のことで自分がコナンのことを好きになっているということに気づきました。
灰原が蘭にキスをした意味とは?
ここまできて、灰原は自分の感情に気づきましたが、コナンが蘭のことが好きというのがわかっているからこそ、この感情は自分の中で収めておこうと思いました。
そこで人工呼吸でコナンとキスした自分の唇を最後、わざと蘭にすることで蘭はコナン(新一)と関節キスしたということになります。そして「返したわよ」とコナンの唇を蘭に返したという意味があり、わざと気絶したふりをしていました。
コナン以外にも灰原は蘭に対しても自分の姉である宮野明美と重ね合わせることが多く、蘭のことも嫌いじゃありません。二元ミステリーでは灰原は蘭に命を助けたことがあります。
そんなことからコナンのことも好きだし、蘭のことも好きだからこそ、コナンが好きということは自分の中で収めておこうと決めたと考えることができます。
灰原がコナンが好きなのか?という部分は以下記事で考察しています!
コナンが最後のシーンで蹴った物は?
このシーン、映画でみた人は何が起きてるかわからない人多いと思います。私も見てて、「ん?爆弾?」みたいなイメージでした。
ただ文庫本で確認したところ、コナンが蹴ったのが「ボートのブイ」です。検索してもらうとわかりますが、海とかで浮いてるやつです。
実はコナンと灰原が助かった後にピンガが、潜水艦の爆発によって命を落とす。この時の爆発によって高波が発生していました。
高波はコナンと灰原がいるパシフィック・ブイを飲み込もうとしており、その波を止めるために「ブイ」を蹴り込むことで高波を止めたというのが真実です。
もうあそこらへんコンテンツ盛りだくさんだったので、覚えてない方も多いと思いますが、コナンが最後に蹴ったのはそういった経緯がありました。
黒鉄の魚影のエンドロール後/ラストシーンの考察について
今回のラストシーンについて今までのコナンの中でも珍しく、長めの尺でコナン達以外の所で起きていた所の解説などがメインでありました。
今回、コナンと灰原は最後のシーンでなんとか助かった後、黒の組織にシェリーと工藤新一であることがバレてしまったのでは?と謎が多いままエンディングへ。
エンドロール後に安室透からの連絡により、ベルモットの動きが会ったこと、ピンガが亡くなったことなどが伝えられました。
今までのコナン映画なら読者内で完結しますが、今回はしっかりと回収までしたいいお話でした。
ベルモットの変装などは以下記事で解説しているのでチェックしてください。
【関連記事】黒鉄の魚影のラストシーンの考察
ベルモットの伏線は度々あった
一番最初のお婆ちゃんの伏線については考察すると…。
ベルモットが最初にバーボンと会話をする時にスマホを見ていると…そこには「ふさえブランドの限定販売」という記事があり、そこに眼が言っていました。
そしてその後のお婆ちゃんが灰原から整理券をもらった後に、ネイルが今回のベルモットのネイルのままでした…。つまりここで一つ伏線があることになります。
よ〜く見てみるとここも伏線があるので、ぜひみてください!
「緋色の弾丸」「ハロウィンの花嫁」「黒鉄の魚影」と繋がるお話
メタ的な視点で今回の映画を見てみると、「緋色の弾丸」と「ハロウィンの花嫁」の後に今回の映画に繋がっていることがわかります。
緋色の弾丸では、赤井秀一とコナンとの関係性が再度信頼関係が構築された映画。赤井秀一については緋色シリーズ以降も繋がっていました。
ハロウィンの花嫁では、安室さんではなく、公安警察の降谷零と江戸川コナンとの関係が構築された映画。特にハロ嫁では安室透からコナンに助けを求めてくれるようなお話です。
今までは安室さんはコナンに対して、公安であることをオープンにしていませんでした。ただ今回の映画で黒の組織の情報もがっつりコナンに話していました。
つまりハロウィンの花嫁で二人の信頼関係が結ばれたからこそ、「黒鉄の魚影」で安室さんはコナンに情報を流しました。また安室と赤井が手を組めたのも、コナンが間に入るからこそ。
「緋色の弾丸」「ハロウィンの花嫁」この2つを経たからこそ、今回の映画が生まれたのかなと考えられます。
黒鉄の魚影の次の映画。2024年の映画の主役は…?
コナンの映画の終わり部分と言えば次回作の映画となります。
2022年のハロウィンの花嫁の時は
ジン「会いたかったぜシェリー」
でした。では2023年の映画の最後は…。
服部平次「許さんで!キッド!」
怪盗キッド「え?なんで?」
コナン「キスじゃね?」
最後にトランプが切られており、来年の映画は怪盗キッド&服部平次で決定しました!!
ついにですね…。詳しくは以下記事でチェックしてください!
2024年の映画は100万ドルの五稜星です!
【関連記事】2024年最新!コナンの次回作の映画は誰?
黒鉄の魚影(サブマリン)の感想まとめ
今回の「黒鉄の魚影」はどうしても登場キャラが多いので、一回だけだとどうしてもわからないことが多かったです。
でも、わからなくても楽しい!というコナン映画の良さがとても出ていました。
ぜひ、この考察を読んで再度映画を見てみると、見えるものが沢山あるので、ぜひもう一度映画に足を運んで100億円目指しましょう!
【関連記事】黒鉄の魚影の犯人の動機予想
【関連記事】2023年の26作目「黒鉄の魚影(サブマリン)」
【関連記事】黒鉄の魚影の名言一覧
【関連記事】黒鉄の魚影の登場人物(声優)まとめ
【関連記事】2023年公開!灰原哀物語「黒鉄のミステリートレイン」
【関連記事】黒の組織のメンバーの一覧を解説
コメント