「隻眼の残像の“ワニ”って誰?」
「鮫谷なのに“ワニ”って呼ばれるの?」
2025年に公開された映画「隻眼の残像(フラッシュバック)」。
その中でのキーパーソンになっている鮫谷浩二(さめたにこうじ)。
小五郎の刑事時代の同僚であり、小五郎から“ワニ”と言われています。
でも、最後の最後まで“ワニ”て言われてるのはなぜ?と思った人も多いはず。
本記事では、鮫谷が“ワニ”と言われている理由や鮫谷の業務について紹介していきます。
※この記事はネタバレを含むため、まだ知りたくない方は注意してください!
【解説】鮫谷浩二が“ワニ”と呼ばれてる理由は?

まず、名前が鮫谷浩二(さめたにこうじ)から、“ワニ”という言葉にたどり着きません。
小五郎がワニ!と言うたびに、色々なキャラクターがワニ?という反応を示します。
物語の後半にいき、蘭からなぜワニなのか?と聞かれて、小五郎が鮫谷の故郷では鮫をワニと言ってた。
という一言で終わりました。
つまり、鮫をワニというから“ワニ”というあだ名になったという解釈です。
観ている人からすると説明それだけ??となります。
本当にそれだけの理由ですが、私の方でもう少しだけ掘り下げて解説していきます。
鮫谷こと“ワニ”の故郷は鳥取県

物語の最後に、毛利小五郎が鮫谷の故郷に行っていることがわかり、これが鳥取県であることが判明。
鳥取県とワニで調べてみると…、
鳥取県(特に岩美町や境港市など)では「サメ(鮫)」のことを「ワニ」と呼ぶという独特の方言がある。
なぜ「ワニ」と呼ぶのか?
これは、中国地方の一部で古くから使われていた方言で、「ワニ」は元々「海の獣(うお)」を指す言葉とされています。
平安時代の文献にも「和邇(わに)」という漢字で登場しており、サメやワニ、時にイルカなどを指していた説もあります。鳥取ではその名残として、特に食用のサメを「ワニ」と呼んでいるのです。
一部地域では、未だに鮫をワニと呼んでいるみたいです。
つまり鮫谷は地元の鳥取県にいた時は鮫だからワニと呼ばれており、東京にきてもあだ名がワニと呼ばれたことがわかります。
【小ネタ】鳥取県は作者の青山先生の地元

ここからは予想になってしまいますが、作者の青山先生の地元は鳥取県です。※鳥取砂丘コナン空港があったりします。
最初の構想の段階で、地元ではワニと言うからこれ使おう!みたいな感じになったと考えられます。
たまにある青山先生の気まぐれと想像します笑
そこからにこの“ワニ”という言葉が、物語でも大事になってくる要素となりました。ここらへんの持っていき方は作者の青山先生、今回の映画の脚本櫻井さんの手腕が見れた回でした。
青山先生が鳥取県だから、鮫谷も鳥取にしようか!みたいなノリだと勝手に想像しています。
“ワニ”こと鮫谷の正体は何者?なぜ殺害されたのか?

鮫谷の説明には警視庁刑事総務課・改革準備室に所属していました。
小五郎との電話である通り、警視庁の中でも何か失敗した人物を左遷をするような部署でした。
そのため、仕事できない人間かと思いきや…、なぜ10ヶ月前の長野県の未宝山の事件を調査していました。
そして小五郎が長野県警の大和敢助について知っており、その事件について知っていたため、直接話を聞こうと思ったところ、志半ばで犯人に殺害されてしまいました。
ただ、なぜ左遷されるような部署でワニがその事件について追っているかは、物語の後半で本当の姿と共にわかります。
鮫谷(ワニ)の正体は“隠れ公安”の刑事

鮫谷は警視庁の一員ですが、隠れ公安として活動していました。
わかりやすくすると、一般の警察の中で優秀な人物が公安の仲間として活動する刑事でした。
そのため、鮫谷は公安の命令として10ヶ月前の長野県の未宝山の事件を調査。鮫谷は安室透こと降谷零の命令によって雪崩事件の調査していました。
この事件について調べていたため、少しでも情報を知っている毛利小五郎に聞こうとしていたのでした。
鮫谷(ワニ)が10年前の雪崩事件を調べていた理由や殺害された理由

公安の指示によって長野県の未宝山の事件を調査を調べていました。
実はこれの背景としては、日本政府に対して日本の情報収集衛生のデータ、アメリカの軍事衛生情報のデータを世界中にバラまくと犯人は脅しました。
日本政府は衛生電波を情報収集した時間と場所を割り出し、それが10ヶ月前の長野県の未宝山と判明。
このことがわかったので、隠れ公安の鮫谷は降谷の命令によって調査をしていたのでした。
その犯人に調べられたくないから鮫谷は殺害されました。
【まとめ】隻眼の残像にとって鮫谷(ワニ)は重要人物だった
映画の予告時点で鮫谷(ワニ)が亡くなるのは規定路線でした。
ただ、そんなワニはこの映画にとって重要人物ということがわかりましたね。
なぜ、ワニ?というところから、実際は優秀な刑事であり、隠れ公安というまさかの部分まで判明。
この物語を動かしたのはワニか…と見た後に思いました。
ワニに着目してみると隻眼の残像も面白いので、ぜひ見てみてくださいね。




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