File954「裏切りの制裁」から続く、ミュージシャンの殺人事件ですが、957話でついに完結します。
名探偵コナン File956「裏切りの矛先」ではコナン、安室透、沖矢昴の3人が事件の真相にたどり着きました。真犯人は誰なのでしょうか?
ここからは957話の簡単なネタバレと感想(考察)をお届けしていきます。
※ここからはネタバレの内容になるため注意してください。
File957「裏切りの真相」のネタバレ
ロックミュージシャンの波土禄道(はどろくみち)を殺害した事件。
容疑者はレコード会社社長の布施億泰(ふせおくやす)、マネージャーの円城佳苗(えんじょうかなえ)、雑誌記者の梶谷宏和(かじやひろかず)の3人。
しかし、ステージ上で3m以上成人男性を釣り上げるのは至難の技です…。ここでバーボン(安室透)が事件の真相を解き明かします。
ネタバレ① 力がなくても吊り上げられる?
バーボンはステージ上で新たにロープを用意して、ロープをスポットライトが付いたバーにロープを渡す。
そして、そのロープの片方をイスに座った高木刑事の身体に結びつけて、ここで特殊な結び目を作ります。ここでステージ前にあるイスで複数ひっかけてつなぐ…。
ここで園子が余ったロープを引っ張るとなんと高木刑事が浮いてしまうのでした。
実は今回の事件はロープを滑車の原理を使用したもので、1つの輪ごとに2倍、4倍、8倍の力でロープを引くことができるのです。
園子のような女性でも簡単に成人男性を釣り上げられるというものでした。そして「輸送結び」をしているため、紐には跡がつかないのもポイントの一つでした。
一番怪しいのはマネージャーの佳苗
今回の滑車の原理を使用する場合、一番あやしいのは運送会社でアルバイトの経験がある佳苗となります。複雑なロープの結び方は普通の人では知りませんですからね…。
ここで布施がアルバイトだけで決めつけるのは良くないと言うと…。コナンが紐を肩で束ねる時にヒジから手首の長さがその人の足の大きさで、現場にあったロープも小柄な佳苗が一番怪しいとなりました。
そして、決定的な証拠としては波土は目に「サークルレンズ」が入っており、なんとその片方が佳苗の背中に付いていたのです…。つまり吊り上げた時に付いてしまったのです。
このまま佳苗が犯人で終わりかと思いきや…。
犯人は佳苗じゃない?
ここでなぜ、佳苗が殺さなきゃならないのか?となると、バーボンが、
バーボン/安室透「なぜなら彼女は彼を…殺していないんですから…」
と言い、もう一方のサークルレンズはパイプイスの裏にあったみたいです。犯人で佳苗かと思いや、実は波土は自分で首をつっていたのです…。
波土が野球部であること、波土のポケットに入っていた直筆の「ゴメンな」の文字、で自殺した証拠となるのでした。
佳苗は亡くなった波土を見た時に、誰にも罪をきせたくないためが不可能犯罪に見せかけたのでした…。
ネタバレ② 波土と佳苗の関係性
ここでレコード会社社長の布施が二人について17年前のお話をします。
17年前に佳苗のお腹の中には波土の子供がおり、その時に波土が子供のために連日徹夜で死んでしまうくらい、作曲活動していました。
その時に辞めさせようと駆けつけた佳苗がスタジオの前で倒れてしまい、流産してしまいました。
そしてこれを波土に黙っており、布施と二人だけの秘密でした。そして最近知った波土が、急遽17年前に子供に向けて書いた歌「ASACA」を発表する形になったのでした。
ただ、波土は子供のために歌詞を書こうとしたが、書けずに「ごめんな」と書いて命を絶ったのでした。
佳苗はこのことが知れると、波土の家族に迷惑がかかると思い、偽装したのです…なんとも言えない事件でした…。
ネタバレ③「ASACA」の真相は?
今回バーボンとベルモットが集まる目的にもなった「ASACA」という名前。実は波土の子供は浅香という名前をつけるために、書いたもの。
「KA」ではなく「CA」にしたのは、作曲していた時がCafeだったため、CAにしたとのこと。
つまり、黒の組織とはなんにも関係ないとわかりました。
ここで布施が彼の引退を後押ししたのは、先程、麻薬で逮捕された波土のバックバンドのことを知っていたからでした。
バーボンの推理を見て、沖矢昴はあることを思い出します。
ネタバレ④ スコッチが亡くなった真相は?
今回の事件で度々回想される、赤井秀一とスコッチの最後のシーン。
ライ/赤井秀一「さすがだなスコッチ…俺に投げ飛ばされるフリをして俺の拳銃を抜き取るとは…命乞いをするわけではないが…俺を撃つ前に話を聞いてみる気はないか?」
スコッチ「拳銃は…お前を撃つために抜いたんじゃない…こうするためだ。。。」
と、赤井の拳銃を取ったスコッチは、自殺をしようと思っていました。しかし、赤井は
ライ/赤井秀一「無理だ…リボルバーのシリンダーをつかまれたら…人間の力で引き金を引くのは不可能だよ…
自殺は諦めろスコッチ…お前はここで死ぬべきではない…俺はFBIから潜入している赤井秀一…お前と同じ奴らに噛み付こうとしている犬だ…」
と、赤井は本当はスコッチを逃がそうとしていました。
しかし、屋上にいた二人は誰かが駆け上がる階段の音を聞いて、スコッチは自殺してしまいました。この時に公安の重要なデータが入っている携帯を破壊するために、打ったのです。赤井はこころの中で、
ライ/赤井秀一「なるほど拳銃を奪ったのは…コレを壊す為だったのか…家族や仲間のデータが入っていたであろう…この携帯を…」
と思っていました。そして、やってきたバーボンに対して「裏切りには制裁をもって答える だったよな?」と最初のシーンに繋がったのです。
安室は沖矢昴に話しかける
安室は沖矢昴が赤井秀一ということに今回の事件に気づいたので、
バーボン/安室透「そのハイネック…この場でめくりたい衝動に駆られてますが…今は止めておきましょう…いずれまた…」
とその場から去っていくのでした。
ネタバレ⑤ ベルモットと蘭の関係は?
蘭は今いる梓が違う女性であることに気づいていました。
そこでベルモットに対して蘭は
蘭「あなた…梓さんじゃないですよね? 前にわたしの事を…エンジェルって呼んでた…」
と言いかけた時に、
ベルモット「それ以上こちら側に踏み込んではダメ。貴方は私の、宝物だから…」
とベルモットが言いました。
戸惑う蘭でしたが、ベルモットはその場を立ち去りました…。心の中で、コナンと蘭を見て
ベルモット「そう…この世でたった2つのね…」
と思うのでした。
File957「裏切りの真相」の感想
今回の裏切りシリーズでは様々なことがわかりましたね。安室が赤井秀一を恨んでいるのはスコッチが亡くなったことでしたが、実はスコッチは自殺していました。
つまり赤井秀一は助けようとしたのにもかかわらず、公安の情報が逃れるのを防ぐために携帯ごとなくなってしまったのです。
安室もスコッチは自殺したということに気づきましたが、まだまだ赤井秀一に関して、恨みを持っています。沖矢昴が赤井秀一と気づきましたが、今後どうなっていくのでしょうか?
注目していきましょう!
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