アニメ「太閤名人の将棋盤 初手編・妙手編・王手編」のネタバレ&伏線&真犯人は誰?

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2022年1月8日〜に放送されるアニメ「太閤名人の将棋盤」

※初手編、妙手編、王手編の合計3話

今回のお話は久しぶりの羽田秀吉が登場し、とある人物と同じ画角に入るのは初めてとなります。

では、登場人物は誰か?原作巻の何巻なのか?など細かくご紹介します。

※ここからはネタバレを含むため、注意してくださいね。

この記事の目次

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アニメ「太閤名人の将棋盤 初手編・妙手編・王手編」は何巻?原作で何話?

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太閤名人の将棋盤は、単行本98巻に掲載されています。

こちらのお話は原作では4話構成の話となっており、少しロングなお話です。

こちらのお話は2020年に放送予定だった「緋色の弾丸」のためのお話でした。

緋色の弾丸の主役である、赤井秀一、羽田秀吉の関係がしっかりとわかるお話となります。

前回の大岡紅葉の挑戦状とは、全く違う赤井兄弟のお話です。

アニメ「太閤名人の将棋盤」の登場人物

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アニメ「太閤名人の将棋盤」のネタバレ&伏線

TVアニメ1033話〜1035話「太閤名人の将棋盤」は、将棋棋士連続殺人事件でありながら、赤井家と羽田家の距離感がかなり濃く見える三部作。

事件そのものは菱沼浩輔による錦戸公春・源田安清・岸本雄平殺害として解決しますが、シリーズ全体では羽田秀吉、赤井秀一、メアリー、宮本由美の関係が強く残ります。

赤井秀一と羽田秀吉に秘密連絡用スマホがある

この回でまず大きいのは、赤井秀一と羽田秀吉が内密に連絡を取るためのスマホを持っていること。

秀吉が菱沼浩輔に拘束されたあと、そのスマホが救出の手がかりになります。

表向きには将棋棋士として動いている秀吉が、赤井と秘密の連絡ルートを持っていると分かるのがかなり大きいです。

この秘密スマホは、秀吉が危機に陥った時、赤井へつながる命綱に。

しかも秀吉は、ただ助けを待つだけではなく、通話状態を利用して目隠し将棋で居場所を伝えます。

赤井の行動力と秀吉の将棋脳が、スマホ一本でつながるのが胸熱なんですよね。

秀吉が赤井秀一の生存をメアリーに伝えていない

事件後にかなり重く残るのが、羽田秀吉が赤井秀一の生存をメアリーにまだ伝えていないこと。

秀吉は赤井と秘密連絡できるほどつながっていますが、その情報がメアリーへは共有されていません。

赤井家の中でも、情報が完全には通っていないことがはっきり見えるのがこの回の不穏さです。

少なくとも赤井家の再接続はまだ途中で、すんなり家族が集まれる状況ではないことが分かります。

兄弟はつながっているのに、母には伝えられないという距離感がかなり苦いです。

メアリーが宮本由美に会うことを拒んでいる

この回では、メアリーが宮本由美に会うことを拒んでいる状況も示されます。

由美は秀吉の恋人ですが、赤井家側、とくにメアリーとはまだすんなりつながっていません。

秀吉と由美の恋愛は温かいのに、家族側の距離はまだかなり遠いのが印象的。

由美はこの回の導入でも、秀吉の浮気を疑って尾行するようなラブコメの空気を作ります。

そこだけ見ると可愛くて少しニヤける関係です。

でも事件後にメアリーの話が出ると、一気に恋愛の外側にある家族問題が見えてきます。

秀吉と由美が近づいている一方で、メアリーとの未接触が大きな課題として残るんですよね。

赤井家の再会は黒の組織の霧が晴れるまで保留されている

赤井秀一は、黒の組織の真相を覆う霧が晴れれば、秀吉もメアリーに会えるという趣旨で話します。

ここで大事なのは、赤井家の再会が単なる家族の都合だけで止まっているわけではないこと。

赤井家の距離感には、黒の組織の問題が深く関わっていると分かります。

羽田秀吉が羽田浩司の夢を継ぐ立場であることが整理される

「太閤名人の将棋盤」では、羽田秀吉が羽田家に養子入りし、羽田浩司の夢を継ぐ立場であることも整理されます。

秀吉はただ強い棋士というだけでなく、羽田家や羽田浩司の流れを背負っている人物として見えてきます。

将棋事件の中心に秀吉がいること自体が、羽田浩司の存在感を自然に思い出させる配置になっています。

由美との会話を通して、秀吉の背景が見えるのも良い。

由美にとって秀吉は恋人であり、ちょっと心配させる相手でもあります。でもシリーズ全体で見ると、彼は羽田家に関わる重要人物。

恋愛の可愛さと、羽田浩司の夢を継ぐ重さが同じ人物に同居しているのが、秀吉の面白いところです。

この回で羽田浩司事件の全貌が明かされるわけではありません。

ただ、羽田秀吉の将棋人生が、羽田浩司の夢とつながっていることは押さえておきたいですね。

アニメ「太閤名人の将棋盤」のあらすじ&事件の流れ

「太閤名人の将棋盤」は、少年探偵団の八百長話と由美の浮気疑惑という軽い導入から始まります。

そこから将棋棋士連続殺人、秀吉の拉致・監禁、赤井秀一との兄弟連携へ一気に広がるため、三話構成らしい濃さがあります。

事件内では、切り取られた将棋盤の脚、ぬるいコーヒー、パンとアイスの温度差、火災現場、目隠し将棋が一本線でつながります。

最後には赤井家とメアリー、由美の距離感まで残るので、単発事件以上の余韻が強いです。

少年探偵団が八百長について話し、錦戸公春殺害が見えてくる

物語は、少年探偵団が「八百長」について話す場面から始まります。

日常的な会話の中で、コナンは八百長疑惑で失踪していた錦戸公春が殺害された記事を見ています。

子どもたちの素朴な言葉遊びのような導入から、大人の将棋界の闇へ空気が切り替わるのがかなり不穏です。

ここで気になるのは、錦戸公春が本当に不正をしていたのか、そしてなぜ殺されたのかという点。

将棋盤の脚が切られる連続殺人の流れも、ここから始まります。

明るい下校途中の空気に、将棋界の不正疑惑と殺人事件が入り込む落差が強いです。

羽田秀吉が錦戸との対局の妙手を語る

羽田秀吉は、錦戸との対局中に印象的な妙手があったと語ります。

この場面で、錦戸公春の事件は新聞記事の中の出来事ではなく、秀吉自身も違和感を持つ将棋界の問題として近づいてきます。

秀吉がただの恋愛相手や太閤名人ではなく、棋士として事件の違和感を拾っているのが頼もしいです。

錦戸の妙手は、本当に実力によるものだったのか。それとも八百長や不正と関係しているのか。ここで置かれた違和感が、後の小型カメラ付きペンによる不正や瓜生欣二の自殺へつながっていきます。

将棋の一手が、人の死と復讐へつながっていくのが怖いです。

由美が秀吉の浮気を疑って尾行する

一方で、宮本由美は秀吉の浮気を疑って尾行します。ここだけ見ると、かなりラブコメ寄りの導入です。由美の嫉妬や不安が可愛く、秀吉との距離感も温かく見えます。

でも、その尾行の先が将棋棋士連続殺人の関係者へつながっていくため、空気が一気に変わります。

この導入が良いのは、由美と秀吉の恋愛の軽さがあるぶん、後半の殺人事件がより重く感じられるところ。

浮気疑惑の尾行だったはずが、星ドーナツ、将棋の勉強会、そして源田安清の遺体発見へ進んでいく。

ラブコメから殺人事件へ落ちる温度差が、この回の大きな引きになっています。

星ドーナツで勝又水菜、瓜生祥子、菱沼浩輔と合流する

秀吉は星ドーナツで、勝又水菜、瓜生祥子、菱沼浩輔と合流します。そして将棋の勉強会へ向かう流れになります。

ここで、事件関係者が一気にそろい始めます。

由美の尾行の先が、ただの浮気ではなく将棋界の人間関係だったと分かるのが面白いです。

勝又水菜の温かいパン、瓜生祥子の冷たいアイス、菱沼のコーヒーは、後のアリバイ比較にも関わります。

最初はそれぞれの持ち物のように見えるものが、後で時間差や温度のロジックへ変わるんですよね。

ドーナツ店の軽い空気に、すでに事件の手がかりが置かれているのが巧いです。

源田安清のマンションで遺体が見つかる

将棋の勉強会の流れから、源田安清のマンションで源田の遺体が見つかります。

現場には、脚2本が切り取られた将棋盤もあります。

錦戸公春の事件に続く将棋棋士連続殺人だと見えてきて、空気が一気に冷えます。

視聴者が引っかかるのは、なぜ将棋盤の脚が切られているのかという点です。錦戸の現場では脚1本、源田の現場では脚2本。この数字が犯行順を示しているように見えます。

分かりやすい記号に見えるほど、後でミスリードだったと分かった時の気持ちよさが増します。

菱沼のコーヒー、水菜のパン、祥子のアイスがアリバイに見える

源田殺害のタイミングでは、菱沼のコーヒー、水菜の温かいパン、祥子の冷たいアイスがアリバイのように見えます。温度の残り方によって、誰がどこへ行けたのかを考える流れになります。

食べ物や飲み物の温度が、殺人の時間差を読む材料になるのがかなりコナンらしいです。

ただし、コーヒーだけは後で見え方が変わります。

菱沼は源田のマンションに戻って殺害したあと、ミキサーで常温の水をかき混ぜて温度を上げ、ぬるいコーヒーを作っていました。

温かさが残っているから安全、という前提が崩れるのが気持ちいいです。

岸本雄平の家が火災となり、脚3本の将棋盤が見つかる

その後、岸本雄平の家が火災となり、岸本も死亡した状態で見つかります。

現場には脚3本が切られた将棋盤が置かれていました。ここで事件は、錦戸、源田、岸本の順に進んだように見えます。

将棋盤の脚が1本、2本、3本と増えていくため、犯行順がとても分かりやすく見えるのが逆に怖いです。

ただし、岸本は火災そのもので死亡したわけではありません。さらに、実際には岸本殺害が源田殺害より先に行われていました。

脚の本数が犯行順を示しているように見せかけたミスリードだったと分かると、事件の盤面が一気にひっくり返ります。

秀吉が真相に気づき、菱沼へ自首を促しに行く

秀吉は真相に先にたどり着き、菱沼浩輔へ自首を促しに行きます。

ここが秀吉らしくて、同時にかなり危うい場面です。

犯人を追い詰めるのではなく、自首を促すために一人で向かうところに、秀吉の優しさと危なっかしさが同時に出ています。

しかし菱沼はその場で秀吉を拘束します。事件は、連続殺人の推理から秀吉救出へ一気に切り替わります。ここで空気がかなり張り詰めるんですよね。

太閤名人が犯人に捕まる展開は、将棋事件の中でもかなり強い緊張感があります。

秀吉が目隠し将棋で居場所を伝える

拘束された秀吉は、赤井秀一との秘密連絡用スマホを通話状態にし、目隠し将棋を使って自分の居場所を伝えます。

ここが本当に秀吉らしいです。身動きが取れない状況でも、将棋の思考で救出の道を作るのが最高にかっこいいです。

目隠し将棋は、この回の将棋要素が救出にまで回収される場面です。殺人事件では将棋盤が不気味な記号として使われましたが、ここでは秀吉の頭脳が命をつなぐ手段になります。

同じ将棋モチーフでも、犯行の演出と救出の知恵で意味が反転するのが気持ちいいです。

コナンと赤井秀一が羽田秀吉を救出する

コナンと赤井秀一は、GPSや秀吉の合図を頼りに救出へ向かいます。赤井の援護とコナンの行動で、秀吉は救出されます。

ここは推理から一気にアクション寄りの救出劇へ切り替わる、三部作のクライマックスです。

赤井が弟を助けるために動くのが胸熱です。

しかもコナンもそこに加わるため、赤井家と工藤家の連携の強さがはっきり見えます。

菱沼は逃走しようとしますが、コナンに眠らされて制圧されます。

秀吉が頭脳で道を作り、赤井とコナンが現場で救う流れが綺麗につながります。

菱沼浩輔の犯行と将棋界の不正が明かされる

真相では、菱沼浩輔が錦戸公春、源田安清、岸本雄平を殺害した犯人だと分かります。動機の奥には、親友・瓜生欣二の自殺があります。

将棋盤の脚やアリバイ偽装の謎が、最後には将棋を汚した人間たちへの怒りへつながるのが苦いです。

錦戸、源田、岸本、瓜生は、小型カメラ付きペンを使って将棋で不正をしていました。

不正が露見しそうになった者は秘密を守って自殺する取り決めがあり、瓜生はその取り決めによって自殺しました。

菱沼の怒りには親友への思いがありますが、それでも復讐としての連続殺人は許されません。

事件後、秀吉と赤井がメアリーや由美について話す

事件後、秀吉と赤井はメアリーや由美について話します。

秀吉は赤井の生存をメアリーに伝えておらず、メアリーは由美に会うことを拒んでいると分かります。

秀吉救出の安心感から、赤井家・羽田家・由美の未解決の距離感へ余韻が移ります。

ここで事件は完全に単発では終わりません。

菱沼の連続殺人は解決しますが、赤井家の再会、メアリーとの情報共有、由美との家族接続はまだ残っています。

将棋事件が終わったあとに、家族と恋人の盤面がまだ続くのが切ないです。

  • 少年探偵団が「八百長」について話し、コナンは錦戸公春殺害の記事を見る。
  • 羽田秀吉が、錦戸との対局で印象的な妙手があったと語る。
  • 宮本由美が秀吉の浮気を疑い、尾行する。
  • 秀吉は星ドーナツで勝又水菜、瓜生祥子、菱沼浩輔と合流する。
  • 将棋の勉強会へ向かう流れになり、源田安清のマンションで遺体が見つかる。
  • 源田の現場には脚2本が切り取られた将棋盤が置かれている。
  • 菱沼のコーヒー、水菜のパン、祥子のアイスがアリバイのように見える。
  • 岸本雄平の家が火災となり、脚3本が切られた将棋盤が見つかる。
  • 実際には岸本殺害が源田殺害より先だったと分かる。
  • 秀吉が真相に気づき、菱沼へ自首を促しに行くが拘束される。
  • 秀吉は赤井との秘密連絡用スマホを使い、目隠し将棋で居場所を伝える。
  • コナンと赤井秀一がGPSと秀吉の合図を頼りに救出へ向かう。
  • 赤井の援護とコナンの行動で秀吉は救出される。
  • 菱沼浩輔が犯人と判明し、コナンに眠らされて制圧される。
  • 動機は、親友・瓜生欣二の自殺と将棋不正への怒りだった。
  • 事件後、秀吉と赤井がメアリーや由美について話す。

アニメ「太閤名人の将棋盤」の犯人&トリック

犯人は菱沼浩輔です。

殺害被害者は錦戸公春、源田安清、岸本雄平で、瓜生欣二は過去の自殺者、羽田秀吉は拉致・監禁被害者。

この事件は、将棋盤の脚の本数で犯行順序を誤認させ、ぬるいコーヒーで源田殺害時のアリバイを作る連続殺人です。

菱沼は岸本に罪を着せる遺書も用意しており、かなり計画的に盤面を作っていました。

犯人:菱沼浩輔

犯人は菱沼浩輔です。

菱沼は、錦戸公春、源田安清、岸本雄平を殺害した将棋棋士連続殺人事件の犯人です。

過去に死亡した瓜生欣二は殺害被害者ではなく、自殺者として整理します。

菱沼は、源田安清を殺害する前に岸本雄平を殺害していました。

しかし将棋盤の脚の本数を使い、犯行順序が「錦戸→源田→岸本」に見えるように偽装します。さらに岸本への罪なすりつけ用の遺書も用意していました。

将棋盤の脚が、犯行順を示す分かりやすい記号に見えて、実はミスリードだったわけです。

秀吉はその真相に先に気づき、菱沼へ自首を促しに行きます。しかし菱沼に拘束され、事件は秀吉救出へ進みます。

最後はコナンと赤井秀一が救出に動き、菱沼は逃走しようとしますが、コナンに眠らされて制圧されます。

動機:親友・瓜生欣二の死と、将棋を汚した不正への怒り

菱沼浩輔の動機は、親友・瓜生欣二の死にあります。

錦戸公春、源田安清、岸本雄平、瓜生欣二は、小型カメラ付きペンを使って将棋で不正をしていました。

将棋の世界を舞台にしながら、その根にあるのが勝負への敬意を壊す不正なのがかなり苦いです。

背景

錦戸、源田、岸本、瓜生は、小型カメラ付きペンを使って将棋で不正をしていました。

そして、不正が露見しそうになった者は秘密を守って自殺するという取り決めがありました。

瓜生欣二はその取り決めによって自殺しており、菱沼にとっては親友を失う大きな痛みになっていました。

この背景は重いです。棋士としての勝負を汚す不正だけでも苦いのに、その秘密を守るために人が死んでいます。菱沼が怒りを抱く流れ自体は理解できます。

ただ、その怒りが連続殺人へ変わってしまった時点で、戻れないところへ進んでしまいます。

引き金

引き金になったのは、菱沼が瓜生欣二の死の真相を知ったことです。

親友はただ自殺したのではなく、不正を共有していた者たちの取り決めによって追い込まれていました。

菱沼の中では、錦戸、源田、岸本が将棋を汚し、さらに親友を死へ追いやった存在として見えたのでしょう。

ただし、復讐の理由が見えても、殺人は正当化できません。

菱沼は親友のために動いたつもりでも、実際には3人を殺害し、秀吉まで拘束しています。

怒りの出発点に痛みがあるからこそ、選んだ手段の重さが余計に苦く響きます。

決定打

決定打は、菱沼が親友の復讐と、将棋を汚した棋士たちへの怒りを殺人として実行に移したこと。

錦戸、源田、岸本を順に見せかけながら、実際には岸本を先に殺害するなど、かなり計画的に動いています。親友への思いがあっても、連続殺人という形にした時点で菱沼の罪は消えません。

しかも岸本へ罪を着せる遺書まで用意していました。復讐だけでなく、事件全体を自分に届かないように組み立てていたわけです。そこに、菱沼の怒りと計画性の怖さが出ています。

トリック:将棋盤の脚とぬるいコーヒーで犯行順とアリバイを偽装

菱沼浩輔のトリックは、大きく二つあります。一つは、将棋盤の脚の本数で犯行順を誤認させること。

もう一つは、ぬるいコーヒーで源田殺害時のアリバイを作ることです。

将棋盤という事件らしい小道具と、キッチンの道具が両方決め手になるのが面白いです。

準備

菱沼は、連続殺人を将棋盤の脚で順番づけられた事件に見せる準備をします。

錦戸の事件を受けて、源田の現場には脚2本が切られた将棋盤、岸本の現場には脚3本が切られた将棋盤を置きます。

見た人が自然に「脚の本数=犯行順」と考えるように盤面を作っていたわけです。

さらに菱沼は、源田殺害のアリバイに使うため、コーヒーを用意します。勝又水菜の温かいパン、瓜生祥子の冷たいアイスと並べることで、持ち物の温度が行動時間を示すように見せていました。

実行

菱沼は先に岸本雄平を殺害し、家に火を放たれた状態で発見されるようにします。その現場に脚3本が切られた将棋盤を置きます。その後、源田のマンションに戻って源田安清を殺害します。

表面上の順番は源田が先に見えますが、実際には岸本殺害が先に行われていました。

源田殺害後、菱沼はミキサーで常温の水をかき混ぜ、温度を上げてぬるいコーヒーを作ります。

それを「コーヒーショップで買ってきた温かいコーヒー」に見せかけます。

温かさの残るコーヒーが、外で買ってきたばかりのように見えるアリバイになっていました。

発覚回避

発覚を避けるため、菱沼は将棋盤の脚の本数で犯行順を誤認させました。

脚1本、2本、3本という分かりやすい流れがあるため、捜査側も順番通りに見たくなります。

分かりやすい記号ほど疑いにくい、という心理を利用しているのが厄介です。

さらに、コーヒーの温度も利用しています。パンやアイスとの比較で、菱沼のコーヒーも外で買ってきたものに見えます。

岸本への罪なすりつけ用の遺書もあり、事件の終着点を岸本へ向けようとしていました。

犯行後の見せ方までかなり作り込まれています。

綻び

綻びは、ぬるいコーヒーとキッチンの道具です。

キッチンにあったミキサー、トースター、製氷皿から、温度に関する偽装が見えてきます。

コーヒーの温かさがアリバイではなく、むしろ作られた証拠へ変わるのが気持ちいいです。

さらに、岸本の家の火災と死亡推定時刻のズレが、岸本殺害が先だったことを示します。将棋盤の脚の本数は素直な犯行順ではなく、菱沼の作ったミスリードでした。

秀吉がその真相に先にたどり着き、遺書や情報を押さえていたことも大きな綻びになります。

決め手:温度、将棋盤の脚、火災のズレ、目隠し将棋がつながる

決め手は複数あります。まず、ぬるいコーヒーとミキサーが、菱沼の買い物アリバイを崩します。

勝又水菜の温かいパン、瓜生祥子の冷たいアイスとの比較によって、コーヒーだけが偽装可能だったと分かります。

温度という小さな違和感が、菱沼の行動を崩すのがかなり気持ちいいです。

将棋盤の脚の本数も重要です。脚1本、2本、3本という流れは犯行順の表示に見えますが、実際にはミスリードでした。岸本の家の火災と死亡推定時刻のズレによって、岸本殺害が先だったことが見えてきます。

将棋盤の脚が、真実を示す記号ではなく、犯人が作った盤面だったと分かるのが面白いです。

さらに、菱沼が用意した岸本への罪なすりつけ用の遺書、秀吉が先に真相へたどり着いてその遺書・情報を押さえていたことも大きいです。

救出面では、秀吉の目隠し将棋と赤井との秘密スマホが拘束場所を突き止める決め手になります。

事件解決の証拠と救出の手がかりが、どちらも将棋と秀吉の頭脳につながる構成が綺麗です。

結末:菱沼浩輔は制圧され、赤井家の余韻が残る

結末では、菱沼浩輔が将棋棋士連続殺人事件の犯人だと判明します。菱沼は源田安清を殺害する前に岸本雄平を殺害し、将棋盤の脚の本数で犯行順序を誤認させていました。

錦戸公春、源田安清、岸本雄平を殺害した犯人は菱沼浩輔です。

秀吉は真相に気づき、菱沼へ自首を促しに行きますが、逆に拘束されます。しかし赤井秀一との秘密連絡用スマホと目隠し将棋で居場所を伝え、コナンと赤井が救出へ向かいます。

赤井の援護とコナンの行動で秀吉は救出され、菱沼は逃走しようとしますが、コナンに眠らされて制圧されます。

事件の推理から救出劇まで、秀吉の頭脳と赤井兄弟のつながりが強く出る結末。

事件後には、秀吉が赤井に、メアリーが由美に会うことを拒んでいること、赤井の生存をメアリーにはまだ伝えていないことを話します。

菱沼の事件は解決しますが、赤井家、メアリー、由美の距離感は残ります。

単発事件の後味を越えて、家族と恋人の未接続が切なく響く終わり方です。

アニメ「太閤名人の将棋盤」のhuluやアマプラはある?

太閤名人の将棋盤」はhuluとAmazonPrimeVideoで配信されています。

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アニメ「太閤名人の将棋盤」の感想&まとめ

「太閤名人の将棋盤」は、由美の尾行から将棋棋士連続殺人へ落ちる三部作です。

秀吉救出と赤井家の余韻が強く残ります。

①由美の浮気疑惑から連続殺人へ落ちる温度差が強い

由美が秀吉の浮気を疑って尾行する導入は、ラブコメとしてかなり可愛いです。

だからこそ、星ドーナツから将棋の勉強会へ進み、源田安清の遺体が見つかる落差が強く刺さります。

由美と秀吉の関係は温かいのに、将棋界の不正と連続殺人はかなり苦いです。軽さと重さが同居する三部作でした。

②将棋盤の脚とぬるいコーヒーの推理が気持ちいい

脚1本、2本、3本という分かりやすい順番を逆手に取るミスリードが巧いです。

さらに、菱沼のぬるいコーヒーがミキサーのアリバイ工作へつながる流れも気持ちいいです。

将棋モチーフの事件なのに、キッチンの道具が決め手になる意外性も良いです。見返すほど、温度の違和感が効いてきます。

③赤井とコナンの秀吉救出が胸熱

秀吉が目隠し将棋で居場所を伝えるクライマックスが最高です。

拘束されても頭脳で道を作り、赤井秀一とコナンが救出へ向かう流れがかなり胸熱でした。

工藤優作の助言まで入るので、救出布陣も豪華です。

ただ、事件後にはメアリーや由美との距離感が残り、赤井家の余韻が切なく続きます。

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