2001年11月19日放送の「シカゴから来た男」。
前回のアニメ放送は「世にも奇妙な天罰」でした。
今回のアニメコナンでは、今ではお馴染みのFBIの捜査官であるジェイムズ・ブラックが初めて登場するお話となります!
ジェイムズが初めて日本にきた時にとある事件に巻き込まれてしまいますが、ここをコナンの協力もあり、突破します。
組織編ではそんなに重要ではありませんが、赤井秀一も登場する話なので、ぜひチェックしてください!
今記事では258話・259話「シカゴから来た男 前編 後編」は原作のお話なのか?アニオリなのか?などを簡単なあらすじを含めて解説します。
※ここからは簡単なネタバレを含むため、注意してください。
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アニメ258話・259話「シカゴから来た男」は何巻?原作で何話?
アニメ放送されている「シカゴから来た男」は原作コナンの話となり、対象の単行本は32巻です!
名探偵コナン32巻に掲載されている話↓
File1:天下人の宝
File2:時を越えて…
File3:浪花勧進帳
File4:悲しみの虎の巻
File5:久しぶりの集結
File6:アイドル達の秘密
File7:アイドル達の誤解
File8:ライオンの落とし物
File9:P&A
File10:バカな作戦
File11:佐藤のお見合い
アニメ「シカゴから来た男」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓
阿笠博士にアニマルショーに連れて来てもらっていた少年探偵団とコナンは、その帰り道、ショーのスポンサーである大富豪と間違われて、記者に囲まれ困っている老人を見かけた。
人ちがいだとわかったコナンの機転で助けられたその老人は、ジェイムズ・ブラックと名乗り、コナン達をお礼の食事に誘う。しかしジェイムズが車を取りに行ったスキに、またしても彼を大富豪と勘違いした男達がパトカーに偽装した車に乗せて連れ去ってしまった!
コナンは、ジェイムズが車に乗せられる直前に落としたストラップに、犯人を示すヒントがあると考えて…
https://websunday.net/episode/11998/
アニメ「シカゴから来た男」の登場人物

「シカゴから来た男」の登場人物
・江戸川コナン
・阿笠博士
・灰原哀
・小嶋元太
・吉田歩美
・円谷光彦
・佐藤美和子
・高木渉
・宮本由美
・赤井秀一
・ジェイムズ・ブラック
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アニメ「シカゴから来た男」のhuluやアマプラはある?
アニメ「シカゴから来た男」はhuluで配信されています。
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アニメ「シカゴから来た男」のネタバレ&伏線

アニメ「シカゴから来た男」は、第258話・第259話で描かれる前後編。
この回は誘拐事件として完結する一方で、ジェイムズ・ブラックの初登場と、赤井秀一とのつながりが見える本筋寄りの重要回です。
アニマルショーの明るい空気から、ニセ刑事による誘拐へ落ちる流れも面白いですが、コナン全体で見ると本当に刺さるのはラスト。
事件は解決しても、ジェイムズが赤井の車に乗っていることで、一気にFBI・黒の組織関連を思わせる不穏な余韻が残ります。
ジェイムズ・ブラックが初登場する
この回で確定する大きなポイントは、ジェイムズ・ブラックが初登場することです。
ジェイムズはアニマルショー会場で、スポンサーのランディ・ホークと間違われて記者に囲まれます。そこでコナンが英語の違和感から人違いに気づき、ジェイムズを助ける流れになります。
最初は「ちょっと謎めいた外国人」として入ってくるのが良いです。
コナン全体で見ると、ジェイムズは後のFBI関連・黒の組織関連で意味を持つ人物。
ただし、この回ではFBI幹部としての全貌までは明かされません。
ここでは「誘拐された外国人」だけでなく、「後で重要になる人物の入口」として見るのが自然です。ロンドン生まれ・シカゴ育ちで、日本語も理解できる人物として描かれる点も、ただ者ではない空気を作っています。
場面としては、記者に囲まれても落ち着いている導入、コナンたちを食事に誘うやわらかさ、そして事件後に赤井秀一の車に乗っているラストが印象的です。
見返すと、ジェイムズの初登場は派手ではないのに、最初から余裕と謎が同居しています。誘拐被害者なのに、むしろ「この人は何者なのか」と興味が残るのがこの回の強いところです。
ジェイムズと赤井秀一が知り合いだと分かる
この回では、事件後にジェイムズが赤井秀一の車に乗っていることで、2人につながりがあると分かります。
誘拐事件としては、犯人たちが逮捕され、ジェイムズが救出されれば終わりのはずです。けれど、ジェイムズが事情聴取前に姿を消し、赤井の車内にいると分かることで、空気が一段不穏に変わります。
コナン全体で見ると、このラストはFBI・黒の組織関連へ向かう人物配置としてかなり大きい。
ジェイムズも赤井も、単発の事件関係者ではなく、後の本筋で重要になっていく人物です。この回では2人の関係の全貌は明かされませんが、少なくとも知り合いであり、事件後の動きに赤井が関わっていることは見えてきます。
場面としては、誘拐犯逮捕後の安心感から、ジェイムズの行方に視点が移るところが上手い。
事件が終わったのに、赤井の車内にジェイムズがいるだけで別の物語が始まったように感じます。見返すと、救出劇の痛快さよりも、このラストの静かな接続のほうがじわっと効いてきます。
赤井秀一が再登場し、意味深な存在感を残す
この回では、赤井秀一が再登場し、ジェイムズとのつながりや意味深な発言で不穏さを残します。
赤井は誘拐事件の犯人側ではありません。けれど、事件後にジェイムズと接触していることで、ただ偶然そこにいる人物ではないと分かります。この「表に出すぎないのに強く残る」感じが赤井らしいんですよね。
赤井は後の黒の組織・FBI関連展開で大きな役割を持つ人物。
この回では正体や背景を全部見せるのではなく、ジェイムズとの関係と意味深な発言だけを残します。だからこそ、初見では不気味で、再視聴では「あの時点でもう本筋の空気が濃かった」と感じられます。
特に刺さるのは、赤井が事件の表の推理に直接混ざるのではなく、ラストで本筋側の余韻だけを持ってくるところです。
誘拐犯の逮捕で安心した直後に赤井の存在感が出るので、事件解決の温度が一気に下がります。見返すと、赤井の全貌がまだ見えないからこそ、車内の会話や雰囲気がかなり意味深に映ります。
灰原がジェイムズや赤井に警戒心を残す
この回では、灰原がジェイムズや赤井に対して警戒心を見せることも印象的。
ジェイムズに対しても、すぐに完全な安心はしていません。さらに事件後に赤井を目撃した時の不穏な反応も、灰原らしい警戒の強さとして残ります。誘拐事件そのものとは別の緊張が、灰原の視線から入ってくるんですよね。
コナン全体で見ると、灰原は黒の組織に追われる立場として、普通の人間関係にも慎重になります。
この回では、灰原の警戒が誘拐犯特定の手がかりになるわけではありません。けれど、後のFBI・黒の組織関連を考えると、灰原が「何か変だ」と感じる空気はかなり大事です。彼女だけが日常の裏に別の危険を見ている感じがあります。
場面としては、ジェイムズと接する時の警戒、赤井を見た時の反応がポイント。
見返すと、少年探偵団の明るい救出劇の中で、灰原だけが少し違う温度の不安を抱えているのが胸にきます。
事件は誘拐でも、灰原の反応が入ることで、本筋の影がうっすら差し込む回になっています。
少年探偵団とジェイムズの接点が生まれる
この回では、少年探偵団がジェイムズと出会い、救出にも大きく関わります。
ジェイムズはコナンたちに感謝し、食事へ誘うことで、子どもたちとの接点が生まれます。その後、歩美の探偵団バッジがジェイムズの手元にあったことで、追跡の鍵になります。事件内の手段でありながら、シリーズ的には初接点としてもおいしいです。
コナン全体で見ると、ジェイムズがコナンたちの行動力を知るきっかけになる回。
コナンだけでなく、少年探偵団も動き、阿笠博士のビートルを使った作戦にも関わります。大人の重要人物と子どもたちが出会う場面なのに、子ども側がただ守られるだけではないのが良いです。
場面としては、ジェイムズがコナンたちを食事に誘う温かい流れから、探偵団バッジを通して救出へ向かうところが効いています。
ジェイムズにとって少年探偵団は単なる子どもではなく、事件を動かす存在として印象に残ったはず。明るい探偵団回のワクワクと、本筋人物の初接点が同時に味わえるのがこの回の魅力です。
アニメ「シカゴから来た男」のあらすじ&事件の流れ

アニメ「シカゴから来た男」は、阿笠博士と少年探偵団がアニマルショーへ行くところから始まります。
明るい外出の中でジェイムズ・ブラックと出会う導入ですが、駐車場での誘拐によって空気が一気に変わります。
事件は殺人ではなく、ランディ・ホークと誤認されたジェイムズの誘拐です。
「P&A」から「PANDA」へつながる暗号、探偵団バッジの追跡、そして赤井秀一とのラストまで、単発誘拐事件と本筋の不穏さが同居する前後編です。
アニマルショーでジェイムズ・ブラックと出会う
阿笠博士と少年探偵団は、アニマルショーへ出かけます。
そこでジェイムズ・ブラックが、アニマルショーのスポンサーであるランディ・ホークと間違われ、記者に囲まれています。明るいイベント会場に、謎めいた外国人が急に現れる導入です。
コナンは英語の違和感から、記者たちが人違いをしていることに気づきます。
ここで視聴者が引っかかるのは、ジェイムズが何者なのか、そしてなぜランディ・ホークと間違われたのかです。少年探偵団はショーを楽しむ空気ですが、コナンはすでにジェイムズの言葉や状況を冷静に見ています。
コナンがジェイムズを助け、食事に誘われる
コナンは記者に囲まれるジェイムズを助けます。
その流れで、ジェイムズはコナンたちを食事に誘います。人違い騒動から少し温かい交流へ変わり、ジェイムズと少年探偵団の接点が自然に生まれる場面です。
ただ、ここでも灰原はジェイムズに対して警戒を残しています。
ジェイムズは落ち着いた雰囲気で、子どもたちにも好意的に接しますが、どこか全貌が見えません。食事へ向かうために車を取りに行く流れも、後の誘拐への前振りになっていて、穏やかな場面なのに少し引っかかります。
ジェイムズがニセ刑事に誘拐される
ジェイムズは車を取りに行った先で、ニセ刑事たちに誘拐されます。
犯人たちは刑事と警官に変装し、パトカー風の車を使ってジェイムズを連れ去ります。さっきまでの食事の約束が、突然の外国人誘拐事件へ落ちる温度差が強いです。
ここで気になるのは、なぜジェイムズが狙われたのかという点。
犯人たちは本物の刑事なのか、それとも別の目的で動いているのか。実際には、ジェイムズはランディ・ホークと誤認されていました。
人違いから誘拐へ進む流れが怖く、犯人たちの準備の悪質さも見えてきます。
ジェイムズが「P&A」の手がかりを残す
ジェイムズはストラップを落とし、血で「P&A」を示す手がかりを残します。
行方不明になったジェイムズが、ただ捕まっているだけではなく、コナンたちへ救出のヒントを残していると分かる場面。
この落ち着いた機転が、ジェイムズのただ者ではない空気をさらに強めます。
引っかかるのは、「P&A」が何を意味するのか。
ストラップの「with Paul&Annie」という情報から、P・&・Aが浮かび上がります。まだこの時点では答えが見えませんが、ジェイムズがどこへ連れて行かれたのかを示す重要な暗号として、事件が一気に推理モードへ変わります。
歩美の探偵団バッジでジェイムズを追跡する
歩美の探偵団バッジがジェイムズの手元にあると分かり、コナンは追跡メガネで移動を追います。
暗号だけではなく、実際の位置情報もつかめるようになるため、事件は行方不明の不安から追跡劇へ動き出します。少年探偵団の道具がちゃんと効いてくるのが気持ちいいです。
ここで気になるのは、犯人たちがどこへ向かっているのか、そして間に合うのか。
歩美たちもジェイムズ救出に協力し、阿笠博士も作戦に巻き込まれていきます。子どもたちの小さなバッジが、大人の誘拐事件を追う鍵になるのが、探偵団回らしくて頼もしいです。
ニセパトカーが由美の交通整理をすり抜ける
誘拐犯たちのニセパトカーは、交通整理中の宮本由美の前を通過します。
ジェイムズは頭からコートをかぶせられ、拳銃を突きつけられていたため、助けを求められません。警察の目の前を犯人が堂々とすり抜けるのが、かなりヒリヒリします。
この場面で、犯人たちがパトカー風の車を使っていることの怖さがはっきり出ます。
本物の警察車両のように見えるから、周囲も簡単には疑えません。ジェイムズも冷静に機会をうかがいますが、外からは状況が見えないため、ニセパトカーという偽装がかなり強く機能しています。
「P&A」=「PANDA」=パトカーだと分かる
コナンは「P&A」から「PANDA」を導き、ジェイムズがパトカーに乗せられたと見抜きます。
小さなストラップの文字が、ニセパトカーの存在へつながる瞬間です。派手なトリックではありませんが、暗号が一本線でつながる快感があります。
PANDAがパトカーにつながるのは、ジェイムズのロンドン生まれという情報とも結びつきます。
ジェイムズが残した暗号を、コナンが出自や知識まで含めて読み解くのが上手いです。由美の前を通過したパトカー風の車とも情報が重なり、犯人たちの逃走手段が一気に見えてきます。
阿笠博士のビートルと警察車両で犯人を包囲する
コナンは佐藤刑事たちと連携し、阿笠博士のビートルと少年探偵団を使って、ニセパトカーを油断させる作戦を立てます。
追跡から逮捕作戦へ空気が変わる場面です。子どもたちが関わる作戦なのに、警察車両との連携でかなり本格的な包囲へつながるのが面白いです。
犯人たちは自分たちが囲まれていることに気づかず、油断していきます。
複数のパトカーでニセパトカーを包囲する流れは、かなり痛快です。ジェイムズの暗号、探偵団バッジの追跡、由美の交通整理、警察の連携が全部つながって、救出へ向かう構成が綺麗です。
誘拐犯が逮捕され、ジェイムズが救出される
ニセパトカーは複数のパトカーに囲まれ、誘拐犯たちは降参。
ジェイムズは救出され、誘拐事件としてはここで解決します。少年探偵団も安心し、追跡劇の緊張が一気にほどける場面です。
ただ、視聴者としてはジェイムズがなぜすぐに事情聴取を受けないのかが気になります。
彼は誘拐被害者なのに、落ち着いた雰囲気を崩しません。コナンもまだジェイムズの謎を少し気にしているように見えます。
事件が終わったはずなのに、人物としての謎はまだ残っているんですよね。
ジェイムズが赤井秀一の車に乗っている
事件後、ジェイムズは姿を消し、赤井秀一の車に乗っていることが分かります。
ここでジェイムズと赤井が知り合いだと示されます。誘拐事件の解決感から、FBI・黒の組織関連を思わせる本筋の余韻へ一気に空気が変わるラストです。
灰原も不穏な反応を残し、赤井は意味深な存在感を見せます。
ジェイムズと赤井はどういう関係なのか、なぜ事情聴取前に姿を消したのか。答えはこの回では出ません。だからこそ、事件の痛快さのあとに、本筋の謎がじわっと残ります。
事件の流れを短く整理
流れを短く並べると、アニマルショーでの出会いから誘拐、P&A暗号、追跡、包囲、赤井とのラストまでが一気に見えてきます。
この前後編は、誘拐事件の解決と本筋人物の配置が同時に進む回です。
- 阿笠博士と少年探偵団がアニマルショーへ行く。
- ジェイムズ・ブラックがランディ・ホークと間違われ、記者に囲まれている。
- コナンが英語の違和感から人違いに気づき、ジェイムズを助ける。
- ジェイムズがコナンたちを食事へ誘う。
- ジェイムズが車を取りに行った先で、ニセ刑事に誘拐される。
- ジェイムズがストラップを落とす。
- ストラップの「P&A」が血で塗られている。
- 歩美の探偵団バッジがジェイムズの手元にあると分かる。
- コナンが追跡メガネでジェイムズの移動を追う。
- 由美の交通整理をニセパトカーがすり抜ける。
- 「P&A」=「PANDA」=パトカーだと分かる。
- コナンが佐藤刑事たちと連携し、阿笠博士のビートルを使った作戦を立てる。
- ニセパトカーが複数のパトカーに包囲される。
- 誘拐犯が逮捕される。
- ジェイムズが赤井秀一の車に乗っていることが分かる。
- 赤井が意味深な発言をする。
アニメ「シカゴから来た男」の犯人&トリック

犯人は誘拐犯A、誘拐犯B、誘拐犯Cです。作中整理としては、ニセ刑事2人とニセ警官1人です。
この回は殺人事件ではなく、ジェイムズ・ブラックを狙った誘拐事件として整理する必要があります。
被害者はジェイムズ・ブラックです。殺害被害者は該当しません。犯人たちはジェイムズを大富豪のスポンサー、ランディ・ホークだと誤認し、身代金目的で誘拐しました。
犯人
犯人は誘拐犯の3人です。
ニセ刑事2人とニセ警官1人となります。
彼らは刑事と警官に変装し、パトカー風の車でジェイムズを連れ去りました。
被害者はジェイムズ・ブラック。
犯人たちの本来の狙いは、アニマルショーのスポンサーであるランディ・ホークでした。ジェイムズを大富豪だと誤認したことで誘拐が起こります。つまりこの事件は、殺人ではなく、人違いから始まった身代金目的の誘拐事件です。
動機:ランディ・ホークとの誤認と身代金目的
動機の背景には、犯人たちがジェイムズをランディ・ホークだと誤認したことがあります。
ランディ・ホークはアニマルショーのスポンサーとして見られていた人物で、犯人たちはそこに金を狙う価値を見たわけです。ジェイムズ本人の正体や立場ではなく、見た目や状況から人違いが起きています。
引き金になったのは、ジェイムズを大富豪のスポンサーだと思い込み、身代金目的で連れ去ったこと。
記者に囲まれていた人違いの流れが、そのまま犯人側の誤認にもつながっています。明るいアニマルショーの場で起きた勘違いが、犯罪へ転がっていくのが怖いです。
決定打は、人違いに気づいた後も、顔を見られたジェイムズを口封じしようとする危険が生じたこと。
最初は身代金目的でも、途中から被害者の命が危なくなります。誘拐事件としての緊張が強いのは、誤認だけで終わらず、犯人たちが保身のためにさらに危ない方向へ進みかねないからです。
トリック:ニセ刑事とニセパトカーによる誘拐偽装
この事件のトリックは、刑事と警官に変装し、パトカー風の車でジェイムズを連れ去る偽装です。殺人トリックではなく、警察車両に見せかけることで堂々と移動する誘拐手段が中心になります。
準備
誘拐犯たちは、刑事と警官に変装して、ジェイムズを信用させる準備をしていました。さらに、パトカーに偽装した車を用意します。盗難届のある車という口実を作り、ジェイムズを連行する形にすることで、周囲から見ても不自然に見えにくい状況を整えました。
この準備の怖いところは、警察への信頼をそのまま悪用している点です。普通なら刑事や警官に声をかけられれば従ってしまいやすいですし、パトカー風の車に乗せられても周囲は疑いにくいです。犯人たちはこの見え方を利用して、誘拐を公然と成立させようとしました。
実行
誘拐犯たちはジェイムズをパトカー風の車に乗せます。
その後、ジェイムズの頭からコートをかぶせ、拳銃を突きつけます。これにより、外からは車内の状況が分からず、ジェイムズ本人も助けを求められない状態になります。
交通整理中の由美の前も、公務中のパトカーのように装って通過します。
ここがかなり嫌なところです。本物の警察が近くにいても、車両そのものが警察に見えるため、犯人たちは堂々とすり抜けられます。ジェイムズが冷静でなければ、手がかりを残すことも難しかったはずです。
発覚回避
犯人たちは、刑事・警官の変装とパトカー風の車で発覚を避けようとしました。
普通の誘拐車ではなく警察車両に見せることで、追及されにくい形を作っています。さらにジェイムズにコートをかぶせ、外から顔や状況が見えないようにしていました。
拳銃で脅していたため、ジェイムズは由美の前を通過しても助けを求められませんでした。
犯人たちの偽装はかなり単純に見えて、実際には周囲の目と被害者の行動を同時に封じています。警察のふりをしているのに、本物の警察の前を通るという大胆さが怖いです。
綻び
綻びは、ジェイムズがストラップを落とし、「P&A」の手がかりを残したこと。
この暗号が、ジェイムズがパトカーに乗せられたことを示す大きなヒントになります。ジェイムズの冷静さと知識が、誘拐犯の偽装を破る入口になっています。
さらに、歩美の探偵団バッジがジェイムズの手元にあったことで、コナンは追跡メガネで移動先を追えました。
由美の前を通ったニセパトカーという情報も、「PANDA」の暗号とつながります。バラバラだった暗号、バッジ、目撃情報がまとまり、犯人たちのルートが見えてくるのが気持ちいいです。
決め手:P&A暗号と探偵団バッジの追跡
決め手のひとつは、ジェイムズが残したストラップの「P&A」暗号。
この文字は「PANDA」へつながり、ジェイムズがパトカーに乗せられたことを示します。人違いの誘拐事件の中で、被害者自身が残した知的な手がかりになっているのが良いです。
もうひとつの決め手は、歩美の探偵団バッジの発信機。
バッジがジェイムズの手元にあったため、コナンは追跡メガネで移動先を追うことができました。暗号が「どんな車に乗せられたか」を示し、バッジが「今どこにいるか」を示す形です。
由美の前を通過したニセパトカーの情報も、PANDAの暗号とつながります。
さらにコナンの偽誘拐作戦によって、犯人たちは油断したまま警察車両に囲まれます。ジェイムズは後に、ニセ刑事だと見抜いた理由として、彼らが名前を確認せず日本語で話しかけてきたことも説明します。証拠と違和感が別々に見えて、最後にはニセパトカーの構図を崩していくのが綺麗です。
結末:誘拐犯たちは包囲されて逮捕される
コナンは阿笠博士のビートルと少年探偵団を使い、ニセパトカーの犯人たちを油断させる作戦を立てます。
佐藤刑事、高木刑事、由美、周囲のパトカーが連携し、ニセパトカーを複数のパトカーで包囲します。誘拐犯たちは降参し、逮捕されます。
ジェイムズは救出されますが、事件後に事情聴取前に姿を消します。
そして赤井秀一の車に乗っていることが分かります。誘拐事件としてはきれいに解決しますが、ジェイムズと赤井の関係が残るため、ラストはすっきりだけでは終わりません。事件解決の痛快さと、本筋の不穏さが同時に残る結末です。
第258・259話「シカゴから来た男」の感想&まとめ

第258・259話「シカゴから来た男」は、誘拐事件の痛快さと本筋の不穏さが同居する前後編です。ジェイムズ初登場と赤井のラストがかなり強く残ります。
①ジェイムズ初登場のただ者ではない空気が良い
ジェイムズ初登場は、誘拐被害者なのにただ者ではない空気が最初からあります。
ランディ・ホークと間違われても落ち着いていて、コナンたちへの接し方にも余裕があります。さらに誘拐されても「P&A」という暗号を残す機転が見えるので、この人は何者なのかと自然に気になります。
救出後に赤井の車にいることで、その印象が一気に本筋側へ変わるのも上手いです。初登場シーンからラストまで、見返すほどジェイムズの表情や言動を追いたくなります。
②「P&A」から「PANDA」へつながる暗号が気持ちいい
「P&A」から「PANDA」へつながる暗号回収は、派手ではないのにかなり気持ちいい。
小さなストラップの文字が、ニセパトカーを見抜く決め手になる流れが綺麗なんですよね。ジェイムズの出自や知識も絡んでいて、ただの語呂合わせではなく、人物描写にもつながっています。
由美の前を通った車、探偵団バッジ、コナンの解読が一本線になるのも爽快です。知ったうえで見返すと、ストラップを落とす場面の意味がかなり大きく見えます。
③赤井とのラストで本筋の不穏さが残る
誘拐事件は痛快に解決しますが、最後にジェイムズが赤井秀一の車にいることで空気が一段変わります。
それまでの少年探偵団らしい救出劇から、急にFBI・黒の組織関連を思わせる不穏さへ寄るんですよね。灰原の警戒心も重なり、ジェイムズが単なるゲストではないと強く感じます。
事件は終わったのに、人物の謎はむしろ始まる感じがたまりません。後の展開を知ってから見返すと、赤井の車内の会話やジェイムズの落ち着きがより意味深に映ります。
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