2012年5月19日/5月26日放送の「博士の動画サイト」。
前回のアニメ放送は「毒と幻のデザイン(Illusion)」でした。
今回のアニメは灰原がもしかして黒の組織に狙われたかも?と思われるお話。
世良真純の観察力や、沖矢昴の行動だったりと、色々気になるポイントが多いアニメとなります。
今記事では656話・657話「博士の動画サイト」は原作のお話なのか?アニオリなのか?などを簡単なあらすじを含めて解説します。
※ここからは簡単なネタバレを含むため、注意してください。
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アニメ656話・657話「博士の動画サイト」は何巻?原作で何話?
アニメ放送されている「博士の動画サイト」は原作コナンの話となり、対象の単行本は74巻です!
名探偵コナン74巻に掲載されている話↓
File1:ページをめくれない本
File2:動画サイト
File3:壺と猫
File4:歩美の痕跡
File5:どっちが名探偵なんだ?
File6:阿部ちゃん
File7:魔法の料理
File8:EYE(イーワイイー)
File9:バームクーヘン
File10:クレイジーダイヤモンド
File11:誓いの実況見分
アニメ「博士の動画サイト」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓
阿笠博士の家で美味しそうなカレー作りに励んでいたコナン、阿笠、灰原、少年探偵団達。元太が部屋の中で遊んでいたサッカーボールがカレーを直撃してしまい、皆で材料を買い出しに行く事に…
だが、留守番をしていた阿笠博士と歩美が、何者かに襲われ、博士は気絶し、歩美は誘拐されていた!! 目的のよくわからない犯人からは、携帯のメールで画像の猫を探せという要求をつきつけられるが、再び犯人からきたメールで猫が見つかったという内容と共に、歩美の居場所を告げられる。
歩美は無事に戻ったが、コナンは犯人の目的を疑い…!?
https://websunday.net/episode/12129/
アニメ「博士の動画サイト」の登場人物

「博士の動画サイト」の登場人物
・江戸川コナン
・灰原哀
・阿笠博士
・小嶋元太
・吉田歩美
・円谷光彦
・妃英理
・沖矢昴
・世良真純
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アニメ「博士の動画サイト」のhuluやアマプラはある?
アニメ「博士の動画サイト」はhuluで配信されています。
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アニメ「博士の動画サイト」のネタバレ&伏線

アニメ656話〜657話「博士の動画サイト」は、阿笠邸の日常から始まる誘拐・盗難事件。
阿笠博士の動画に灰原哀が映り込むことで、単発事件以上の不穏さが残る回です。
カレー作りや動画投稿という日常の裏に、黒の組織への警戒、世良真純の意味深な行動、沖矢昴の存在感が重なってくるのがかなり怖いです。
灰原哀が動画に映り込む危険が描かれる
この回でシリーズ的に一番不穏なのは、阿笠博士の動画に灰原哀が映り込んでいたこと。
阿笠博士は壺の鑑定を求めて動画サイトに映像を投稿していますが、その映像には博士の眼鏡を通じて灰原の姿が映っていました。
灰原は黒の組織から身を隠している存在。
何気ない動画投稿に姿が映るだけでも、危険な露出になります。
阿笠邸はコナンたちにとって安心できる場所ですが、動画サイトに投稿した瞬間、その室内の情報は外へ流れてしまいます。
この回は、日常と本筋の危険がほんの小さな映り込みでつながるところがかなり巧いです。
コナンが黒の組織を警戒する
灰原が動画に映っていたと分かったことで、コナンは黒ずくめの組織への警戒を強めます。
この反応がとてもコナンらしいです。
普通なら「映っちゃった」で終わりそうな場面でも、灰原の事情を知っているコナンにとっては、見過ごせない危険。事件の犯人が黒の組織というわけではありませんが、コナンの中ではすぐに最悪の可能性がよぎります。
阿笠博士の動画が誰に見られたのか、そこに灰原の姿がどこまで残っているのか。そう考えるだけで、単なる盗難事件の空気ではなくなります。
世良真純が灰原の映り込みに気づく
世良真純が、博士の動画に映った灰原哀の存在に気づいたように見える描写も、この回の大きな引っかかり。
世良は映像内のわずかな映り込みを確認し、それが灰原につながる可能性を拾います。
ここで分かるのは、世良が阿笠邸や灰原周辺に何か関心を持っているように見えること。
灰原にとっては、黒の組織とは別方向からも視線が向いているように感じられるのが怖いですね。
敵なのか、味方なのか、何を知っているのかはまだ曖昧。
世良の行動には不穏さと興味が同時に残ります。
世良が灰原の画像データを削除する
世良真純は、灰原が映った画像データを見つけたうえで、それを削除。
この行動がかなり意味深です。
灰原の情報を見つけたのに、それを広める方向へは動かない。むしろ、危険から遠ざけるようにも見えます。
世良が灰原を守ろうとしているようにも見えるし、別の目的で情報を整理しているようにも見える、この曖昧さがたまりません。
灰原の映り込みを見つける観察力と、それを削除する判断。
どちらも世良の立ち位置を分かりにくくしています。
この一連の行動だけで、世良真純というキャラへの疑問が一段深くなります。
アニメ「博士の動画サイト」のあらすじ&事件の流れ

ここからは「博士の動画サイト」の流れを時系列で整理します。
阿笠邸でのカレー作りという平和な導入から、阿笠博士襲撃、歩美誘拐、ペルシャ絨毯盗難へ落ちる温度差が強い回です。壺、猫、絨毯、動画が最初はバラバラに見えますが、最後には一本線でつながります。
歩美が無事に戻る安心感の後に、世良が灰原の画像を削除する不穏さが残るのも印象的です。
阿笠邸でコナンたちがカレーを作る
物語は、阿笠邸でコナン、灰原、少年探偵団、阿笠博士がカレーを作る場面から始まります。最初はかなり日常寄りで、少年探偵団の楽しそうな空気もあり、事件の気配は薄いです。阿笠邸という場所も、コナンたちにとっては安心できる拠点なんですよね。
ただ、この平和な料理場面が後で大きく効いてきます。カレー、こぼれる汚れ、絨毯、阿笠邸の室内という要素が、事件の手がかりや状況作りにつながっていきます。楽しいカレー作りが、あとで歩美誘拐と絨毯盗難の入口になる落差が怖いです。
阿笠博士が壺の鑑定動画を投稿している
阿笠博士は、壺の鑑定を求めるために動画サイトへ映像を投稿していました。ここで一見、壺が事件の中心に見えます。誰がその動画を見たのか、壺に価値があるのか、という方向へ視線が向きやすいです。
けれど本当に重要だったのは、壺だけではありません。映像には阿笠邸の室内が映っており、ペルシャ絨毯や博士の眼鏡への映り込みも含まれています。気軽な動画投稿が、家の中の情報を外へ流してしまう危険に変わるのが、この回の怖いところです。
元太のサッカーボールで歩美がカレーまみれになる
元太のサッカーボールがカレー鍋に入り、歩美がカレーまみれになります。コミカルなハプニングに見える場面ですが、この流れで歩美はシャワーを浴び、灰原の服に着替えることになります。ここが後の状況作りとして効いてきます。
初見ではただのドタバタです。元太がやらかし、歩美が困り、周囲が慌てる。けれど、その結果として歩美が阿笠邸に残る流れができます。笑える日常のハプニングが、犯行可能な状況へつながってしまうのがコナンらしいです。
コナンたちが買い物に出かけ、歩美が阿笠邸に残る
コナン、灰原、元太、光彦は食材を買いに出かけ、歩美は阿笠邸に残ります。この時点で、阿笠博士と歩美だけが家にいる状況になります。普通なら何でもない留守番ですが、事件として見ると一気に危うい配置です。
誰が阿笠邸へ来るのか、歩美は安全なのか、という不安がここから生まれます。買い物という日常行動が、阿笠博士襲撃と歩美誘拐の隙を作ってしまうのが怖いです。事件はまだ起きていませんが、空気は少しずつ冷えていきます。
動画に灰原哀が映っていたことがわかる
買い物中、阿笠博士の動画に灰原哀が映っていたことが分かります。ここで事件とは別方向の不穏さが走ります。誰がその動画を見たのか、黒の組織に灰原の姿が知られたのか。コナンが一気に警戒するのも自然です。
この場面は、絨毯盗難の直接証拠ではありません。けれどシリーズ全体ではかなり重いです。灰原の存在が外部へ漏れるかもしれないというだけで、日常回の空気が一気に本筋寄りへ変わります。コナンの焦りと灰原の不安が重なる、かなりヒヤッとする場面です。
阿笠博士が気絶し、歩美がいなくなる
コナンたちが戻ると、阿笠博士はスタンガンで気絶させられ、歩美がいなくなっています。ここで、さっきまでカレーを作っていた阿笠邸が完全に事件現場へ変わります。日常から誘拐事件へ落ちる温度差がかなり強いです。
消えた歩美、気絶した阿笠博士、そして消えた絨毯。最初は歩美が狙われた事件に見えますが、同時に絨毯の消失も気になります。コナンは焦りながらも、歩美の安否と現場の違和感を同時に整理していきます。
コナンが歩美は絨毯に包まれて連れ出されたと推理する
コナンは、歩美が絨毯に包まれ、業者を装った犯人に連れ出されたと推理します。歩美誘拐と消えた絨毯がここでつながります。なぜ絨毯に包む必要があったのか、犯人の目的は歩美なのか絨毯なのか、見方が揺れ始めます。
この推理が出ることで、事件はただの誘拐ではなくなります。歩美を運ぶための道具として絨毯が使われたのか、それとも絨毯こそが目的なのか。消えた絨毯が、単なる現場の変化ではなく事件の中心へ浮かび上がるのが気持ちいいです。
壺の中から歩美の携帯が見つかる
壺の中から歩美の携帯が見つかり、犯人から猫を探せという指示が届きます。
ここで壺の鑑定動画、歩美の携帯、猫探しメールがつながります。なぜ携帯が壺の中にあるのか、なぜ猫を探させるのか、かなり不自然です。
猫探しの指示は、コナンたちを別方向へ動かすための誘導です。
妃英理の飼い猫ゴロに似た猫動画も絡み、事件の見え方がさらにややこしくなります。犯人が歩美救出を餌に、コナンたちの注意をそらそうとしている感じが不穏です。
歩美が絨毯に包まれて無事に解放される
歩美は絨毯に包まれた状態で無事に解放されます。ここでまず安心感があります。
少年探偵団にとっても、読者にとっても、歩美が無事だったことは大きな救いです。
ただ、事件はここで終わりません。なぜ歩美を返したのか、なぜまた絨毯に包まれているのか、返された絨毯は本物なのか。
誘拐の危機が一段落したことで、逆に犯人の真の目的が別にあると見え始めます。安心と違和感が同時に来る場面です。
返された絨毯にシミがないことが違和感になる
返された絨毯には、歩美が押さえつけられた時につくはずのコーヒーのシミがありませんでした。ここで、返された絨毯が本物ではない可能性が浮かびます。歩美が無事に戻ったことで見落としそうな点ですが、コナンはそこを逃しません。
本物の絨毯には、歩美がいた痕跡が残っているはずです。なのに返された絨毯にはその痕跡がない。
小さなシミの有無が、誘拐事件からペルシャ絨毯盗難事件へ真相をひっくり返すのがかなり気持ちいいです。
阿笠邸を訪れた3組が整理される
阿笠邸を訪れた3組、若い姉妹、中年夫婦、失礼な親子が整理されます。誰が壺を見に来たのか、誰が絨毯に注目していたのかを考えることで、犯人候補が絞られていきます。
最初は壺を見に来た人物たちに見えます。けれど、その中で壺ではなく絨毯を念入りに見ていた人物が浮かび上がります。壺目的に見えた来訪が、実は絨毯確認の下見だったと分かる流れが上手いです。
犯人の目的が壺でも猫でも歩美でもなく絨毯だとわかる
コナンは、犯人の目的が壺でも猫でも歩美でもなく、阿笠博士のペルシャ絨毯だったと見抜きます。ここで事件の全体像が一気にひっくり返ります。動画、壺、猫探し、歩美誘拐が、すべて絨毯を盗むための流れとして再配置されます。
歩美は目的ではなく、犯行の中で巻き込まれた誘拐被害者でした。バラバラに見えた小道具が、ペルシャ絨毯という一点へ収束する快感があります。ただ、歩美を利用した犯行であることに変わりはなく、後味にはかなり嫌な怖さも残ります。
神辺敏夫夫妻の犯行が暴かれる
犯人は神辺敏夫と神辺の妻です。2人は阿笠博士の動画からペルシャ絨毯の価値に気づき、阿笠邸を訪れて確認したうえで、後日犯行に及びました。阿笠博士をスタンガンで気絶させ、歩美を絨毯に包んで連れ出しています。
決め手になるのは、本物の絨毯に残っていたコーヒー臭と耳の形のシミです。その耳の形、つまり耳紋が歩美の痕跡として照合できることで、本物の絨毯が犯人側にあると示されます。絨毯の価値だけでなく、そこに残った歩美の痕跡が犯人を追い詰めるのが印象的です。
事件後、世良真純が灰原の画像データを削除する
事件後、世良真純が博士の眼鏡に映った灰原哀の画像を見つけ、データを削除します。誘拐・盗難事件は解決したはずなのに、この行動で空気がもう一度不穏になります。世良がなぜそこまで灰原の映り込みに反応するのか、かなり気になります。
沖矢昴と世良真純が関わることで、灰原の周辺に外部からの視線が集まっているような感覚が残ります。歩美が助かり、絨毯事件も解けた後に、灰原をめぐる別の緊張が残る締め方がかなり怖いです。
- 阿笠邸でコナンたちがカレーを作る。
- 阿笠博士が、壺の鑑定のため動画サイトに映像を投稿している。
- 元太のサッカーボールがカレー鍋に入り、歩美がカレーまみれになる。
- 歩美がシャワーを浴び、灰原の服に着替える。
- コナンたちが買い物に出かけ、歩美が阿笠邸に残る。
- 買い物中、博士の動画に灰原哀が映っていたことがわかる。
- コナンが、黒の組織に灰原の姿が知られた可能性を警戒する。
- 阿笠博士がスタンガンで気絶し、歩美がいなくなる。
- コナンが、歩美は絨毯に包まれて連れ出されたと推理する。
- 壺の中から歩美の携帯が見つかり、犯人から猫探しの指示が届く。
- 歩美が絨毯に包まれて無事に解放される。
- 返された絨毯にシミがないことが違和感になる。
- 阿笠邸を訪れた3組の来訪者が整理される。
- 犯人の目的が、壺でも猫でも歩美でもなく絨毯だったとわかる。
- 神辺敏夫夫妻が犯人だと見抜かれる。
- 本物の絨毯に残ったコーヒー臭と耳の形のシミが決め手になる。
- 事件後、世良真純が灰原の映り込みを見つけて削除する。
- 沖矢昴と世良真純の存在が、灰原周辺の不穏さとして残る。
アニメ「博士の動画サイト」の犯人&トリック

ここからは、阿笠博士襲撃・歩美誘拐・ペルシャ絨毯盗難事件の犯人、動機、トリック、決め手、結末を整理します。犯人は神辺敏夫と神辺の妻です。この回は殺人事件ではなく、阿笠博士への襲撃、吉田歩美の誘拐、阿笠博士のペルシャ絨毯盗難が中心です。
犯人:神辺敏夫と神辺の妻
犯人は神辺敏夫と神辺の妻。
2人は、阿笠博士の高価なペルシャ絨毯を盗むために犯行へ及びました。阿笠博士はスタンガンで襲撃され、吉田歩美は絨毯に包まれて連れ出されます。盗難被害は、阿笠博士のペルシャ絨毯です。
歩美がいなくなるため誘拐事件としての緊張は強いですが、犯人の真の目的は歩美ではなく絨毯でした。
壺や猫も事件に関わりますが、それらは目的そのものではなく、犯人の計画の中で利用された要素です。
動機:阿笠博士のペルシャ絨毯を盗むため
動機の背景には、阿笠博士が壺の鑑定を求めて動画サイトに投稿した映像があります。神辺敏夫夫妻は、その動画を見て、壺ではなく阿笠邸に敷かれていた絨毯に価値があると見抜きました。つまり、事件の入口は壺の動画ですが、本当に狙われたのはペルシャ絨毯だったわけです。
引き金になったのは、神辺敏夫夫妻が阿笠邸を訪れ、絨毯を念入りに確認したことです。壺を見るふりをしながら、本当に価値を見ていたのは絨毯でした。
決定打は、阿笠博士を襲撃し、歩美を巻き込んででも絨毯を盗む計画を実行したことです。壺でも猫でも歩美でもなく、絨毯が真の目的だったというひっくり返しが、この事件の怖さです。
トリック:動画で絨毯を見抜き、誘拐に見せかけて盗む
準備:動画から絨毯の価値を知り、阿笠邸で確認する
神辺敏夫夫妻は、阿笠博士の動画を見て、阿笠邸のペルシャ絨毯に価値があると気づきます。その後、阿笠邸を訪れ、壺を見るふりをしながら絨毯を確認しました。ここで、盗む価値があると判断したわけです。
さらに、後で返すための安物の絨毯も用意しています。猫探しメールでコナンたちを動かす段取りも含め、犯行はかなり計画的です。動画投稿、下見、すり替え用の絨毯、誘導メールが、全部ひとつの盗難計画へつながっています。
実行:阿笠博士を気絶させ、歩美を絨毯に包んで連れ出す
犯人夫妻は阿笠博士をスタンガンで気絶させます。そして歩美を本物のペルシャ絨毯に包み、業者を装って阿笠邸から運び出しました。歩美を連れ出すことで、誘拐事件のように見せる流れも生まれます。
壺の中には歩美の携帯が入れられ、犯人から猫を探すように指示が届きます。コナンたちは歩美を助けるために動かされますが、その裏で本物の絨毯は犯人側が持ったままです。歩美の危機を利用して、絨毯盗難から視線をそらしているのがかなり悪質です。
発覚回避:歩美を安物の絨毯で返し、本物を隠す
犯人は歩美を安物の絨毯に包んで解放します。歩美が無事に戻れば、事件は解決したように見えます。けれど、返された絨毯は本物ではありません。犯人にとって重要なのは、歩美を返すことで誘拐の危機を終わらせたように見せ、本物のペルシャ絨毯を手元に残すことでした。
猫探しメールも、捜査をそらすための誘導です。壺や猫に意味がありそうに見せることで、真の目的である絨毯から目を離させています。歩美が無事だった安心感の隙に、絨毯のすり替えを隠そうとしているのが巧いです。
綻び:返された絨毯に歩美の痕跡がない
トリックの綻びは、返された絨毯にコーヒーのシミがなかったことです。歩美が押さえつけられた時につくはずのシミがないなら、その絨毯は本物ではない可能性があります。ここで、犯人のすり替えが見えてきます。
本物の絨毯にはコーヒー臭が残り、さらに耳の形のシミも残っていました。その耳の形、つまり耳紋が歩美の痕跡として照合できます。犯人が隠したかった本物の絨毯にこそ、歩美がそこにいた証拠が残っていたわけです。
決め手:コーヒーのシミ、コーヒー臭、耳紋がすり替えを崩す
最初の決め手は、返された絨毯にコーヒーのシミがなかったことです。歩美が本当にその絨毯に包まれていたなら、押さえつけられた時の汚れが残るはずです。シミがないことで、返された絨毯が本物ではないと見えてきます。
次に、本物のペルシャ絨毯にはコーヒー臭が残っていました。さらに、耳の形のシミも残っています。この耳の形、つまり耳紋が歩美の痕跡として照合できることで、本物の絨毯に歩美が包まれていたことが示されます。返された絨毯には痕跡がなく、本物には痕跡がある。
この対比がかなり気持ちいいです。
神辺敏夫夫妻が阿笠邸を訪れた時、壺ではなく絨毯を念入りに見ていたことも重要です。動画で価値を見抜き、下見で確認し、事件後に安物とすり替える。視線、シミ、臭い、耳紋が一本線でつながり、犯人の目的が完全に崩れます。
結末:歩美は救出され、神辺敏夫夫妻の犯行が暴かれる
結末では、神辺敏夫夫妻が阿笠博士のペルシャ絨毯を盗むため、阿笠博士を襲撃し、歩美を絨毯に包んで連れ出したことが判明します。歩美は無事に解放されますが、返された絨毯は本物ではなく安物でした。
コナンは、返された絨毯にコーヒーのシミがないこと、本物の絨毯に歩美の痕跡が残っていることから、すり替えを見抜きます。事件としては、誘拐に見せかけたペルシャ絨毯盗難だったと整理できます。
ただし、後味はそれだけでは終わりません。事件後、世良真純が博士の眼鏡に映った灰原哀の画像を見つけ、データを削除します。絨毯盗難は解決しても、灰原の安全と世良の立ち位置への不安が残る締め方でした。
アニメ656話〜657話「博士の動画サイト」の感想&まとめ

阿笠邸の日常から誘拐・盗難へ落ち、最後は灰原周辺の不穏さまで残る回です。単発事件に見えて、余韻はかなり冷えます。
①カレー作りから歩美誘拐へ落ちる温度差が怖い
最初のカレー作りは、少年探偵団らしい明るい日常でかなり楽しいです。
だからこそ、阿笠博士がスタンガンで倒され、歩美がいなくなる展開の落差が強いんですよね。元太のサッカーボールで歩美がカレーまみれになる場面も、最初はコミカルなのに、後から見ると阿笠邸に残る流れを作っています。
笑える導入がそのまま事件の条件になるのが、見返すとゾクッとします。
阿笠邸という安心できる場所が一気に危険な現場へ変わるのも怖いです。日常のすぐ隣に事件がある、コナンらしい温度差が刺さる回でした。
②壺・猫・絨毯・動画が一本線でつながる構成が気持ちいい
この事件は、壺、猫探し、歩美誘拐、ペルシャ絨毯が最初はバラバラに見えます。
でも最後には、全部が絨毯盗難のための流れとして再配置されるのが気持ちいいです。
壺の鑑定動画がきっかけなのに、本当に狙われたのは壺ではなく絨毯。猫探しメールも、歩美を助けるための手がかりに見えて、実際にはコナンたちを動かす誘導でした。
返された絨毯にシミがない違和感から、真相がひっくり返る快感がかなり強いです。耳紋という珍しい決め手も印象に残ります。小道具のつながりが綺麗な、見返しが楽しい事件です。
③世良が画像を削除するラストが不穏
歩美が無事に戻り、神辺敏夫夫妻の犯行も暴かれるので、事件としては安心して終われるはず。
でも最後に、世良真純が灰原の映り込みを見つけて画像データを削除することで、空気が一気に変わります。守るための行動にも見えるし、何か別の意図があるようにも見える。この曖昧さが本当に不穏です。
沖矢昴と世良真純が絡むことで、阿笠邸や灰原周辺が外から見られているような感覚が残ります。
黒の組織が今回の犯人ではないのに、灰原の安全には別の緊張が走るんですよね。日常回に見えて、最後にシリーズ全体の不安を置いていく締め方がかなり刺さります。
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