2011年10月15日放送の「犯行現場は激セマ店」。
1つ前のお話は1104話「真犯人は逃走中」でした。
前回の犯人の発想が独特なもので、良い線までいってたな〜という感じでしたね笑
今記事では634話「犯行現場は激セマ店」は原作のお話なのか?アニオリなのか?などを簡単なあらすじを含めて解説します。
※ここからは簡単なネタバレを含むため、注意してください。
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アニメ634話「犯行現場は激セマ店」は何巻?原作で何話?

今回のお話はアニメオリジナルストーリーとなります。
2023年11月25日にデジタル・リマスター版として再放送されています。
アニメ「犯行現場は激セマ店」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓
小五郎はゴールデン横丁の小料理屋「さつき」にいた。他には常連客の会社員・中村進、日舞講師・扇千尋、フリーター・篠原真雄がおり、店内は四人の客だけでいっぱいだ。
女将・三島さつきは狭いカウンター内で接客するために工夫をしているらしい。
常連客たちと親しくなった小五郎は話に花を咲かせる。
扇がトイレに立ったのをきっかけに店の外に出る小五郎たち。各々が用事を済ませ店に戻ろうとすると絶命したさつきの姿があった。
アニメ634話「犯行現場は激セマ店」はhuluやアマプラはある?
アニメ「犯行現場は激セマ店」はhuluとAmazonPrimeVideoで配信されています。
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634話「犯行現場は激セマ店」のネタバレ&事件の流れ

この回は、誰が怪しいかよりも、「どうやってあの狭い店で、しかも正面に誰もいない状況で刺したのか」を解く事件です。
小料理屋の雑多な空気、競馬帰りの小五郎の上機嫌、常連同士の軽口が、そのまま殺人の目くらましに使われているのが面白いところです。
小料理屋「さつき」に集まった常連たち
小五郎は競馬で万馬券を当てたと上機嫌で、小料理屋「さつき」に立ち寄ります。
店内には会社員の中村進、日本舞踊の師匠・扇千尋、フリーターの篠原真雄がいて、狭いカウンターに4人でぎゅうぎゅうに座っていました。
さつきはその状態でも器用に後ろを向き、棚の酒を取れるよう回転台つきの椅子を使っていて、ここでコナンは店の造りをしっかり見ています。
やがて話題は扇の日本舞踊教室へ移り、さつきは弟子が少ないことを小馬鹿にし、店内は険悪な空気に。
篠原が慌てて仲裁に入り、中村も巻き込まれ、表面上はなんとか場が収まる。
けれどこの時点で、常連3人の誰がさつきに恨みを持っていてもおかしくない状態が、かなり分かりやすく作られています。
全員が外へ出た3分間に起きた殺人
一番奥に座っていた扇が店外のトイレへ行くと言い、狭い店なので小五郎、中村、篠原もいったん外へ出ます。
中村は煙草を買いに、篠原はATMへ、小五郎は煙草を吸いに動き、蘭とコナンもそこへ合流。
戻ってきた扇が店のガラス戸を開けると、カウンター内で三島さつきが胸に包丁を刺された状態で倒れていました。
現場は一見すると「さつきが一人でいると知っていた誰かが、店内へ戻って正面から刺した」ようにしか見えません。
ですがコナンは、まな板の上に出されたままのブランデーグラスと、棚の一番上にあるブランデーのボトルに注目。
ここが後半の推理の出発点です。
3人の動機と、崩れ始めるアリバイ
捜査が進むと、中村進は会社の金を競馬につぎ込んだことをさつきに握られ、毎月10万円ずつ入金させられていました。
扇千尋もさつきに借金があり、さつきから侮辱されていた。
篠原真雄は魚市場のバイトを紹介してもらった恩がある反面、その関係がかなり歪んでいたことが見えてきます。
つまり、3人全員に動機はあります。
ところがアリバイの扱いが少しずつ変わっていきます。
中村は大通りのコンビニ店員の証言で煙草を買っていたことが裏づけられ、扇の服からはルミノール反応が出ません。
一方で篠原は、ATMの明細票を見せて潔白を装いますが、コナンはその封筒の表面に付いたわずかな鉄錆を見逃しませんでした。
さつきは“背後から”刺されていた
コナンは眠ってしまった小五郎の声を使い、真相を明かします。
犯人は店を出た後、外から電話をかけて高級ブランデーを注文しました。
背の低いさつきが一番上の棚のボトルを取るには、壁へ体を密着させて背伸びするしかない。
その瞬間、店の裏にある細い軒下から、継ぎ接ぎの壁の隙間越しに包丁の刃だけを差し込んで刺したのです。
そして使ったのは、あらかじめ店から盗み出しておいた和包丁。
和包丁は柄を外しやすいので、刀身だけなら狭い隙間を通せる。
発見後、犯人は心配するふりでカウンターへ入り、刀身に柄を戻し、まるで正面から刺されたように見せかけた。
回転台つきの椅子がさつきの体を正面へ回してしまったことも、犯人にとっては好都合でした。
タイムライン(事件の流れを整理)
- 小五郎は競馬帰りに「さつき」で飲み、常連の中村、扇、篠原と同席する。
- 扇がトイレへ行くため全員がいったん店外へ出る。
- 犯人は外から電話でブランデーを注文し、壁際へ寄ったさつきを裏の軒下から刺殺する。
- 発見時、犯人は刀身へ柄を戻して正面から刺されたように偽装する。
- ATM明細票の封筒に付いた鉄錆が決め手になり、篠原真雄が追い詰められる。
634話「犯行現場は激セマ店」の犯人&トリック

犯人は篠原真雄です。
一見すると、女将に世話になっていた若い常連に見えますが、実際にはその“恩義”そのものが事件の根っこでした。
魚市場のバイトを紹介された代わりに、さつきから売れ残りや傷物を持ち出すよう頼まれ、やがて要求はウニやイクラなど高級食材にまでエスカレートしていきます。
断れば今までのことを市場へばらすと脅され、逃げ場を失っていました。
動機
背景にあるのは、板前になりたい夢と、そこへ食い込んださつきの脅迫です。篠原は魚市場の仕事を辞めて次へ進みたかったのに、さつきは「お前は私がいなければ何もできない」とでも言うように、盗みの関係を切らせようとしない。引き金になったのは、その支配がどんどん重くなっていったことです。
決定打になったのは、辞めると伝えた時に「これまでのことを魚市場へばらす」と脅されたことでした。つまり篠原の犯行は、単純な逆恨みというより、夢も生活も握られていた状況の果てに起きた殺人です。ただしもちろん、包丁を持った瞬間にそれは完全な犯罪へ変わっています。
トリック
篠原は、店の和包丁をあらかじめ盗み出し、柄を外して刀身だけを扱える状態にしていました。
外へ出た後に裏の軒下へ回り、店に電話して高級ブランデーを注文。
背の低いさつきが棚の一番上のボトルを取ろうとして、壁際へぴったり寄ったところを、継ぎ接ぎの壁の隙間越しに一突きしたのです。
発覚回避
篠原は発見時に“心配して駆け寄った常連”を演じ、そのままカウンター内へ入り、刺さった刀身へ柄を戻しました。
さつきが座っていた回転椅子が倒れる拍子に体を正面へ向けたことで、外から背後を刺した構図はさらに見えにくくなっていました。
つまりこのトリックは、狭い店、回転椅子、高い棚、裏の軒下という店の構造を丸ごと利用した殺害でした。
決め手
決め手は、篠原のATM明細票が入っていた封筒の鉄錆です。
篠原はアリバイとして明細票を見せましたが、柄のない包丁の刀身をハンカチで包んで握っていたため、トタン壁の鉄錆がそのハンカチへ付着し、同じポケットに入れていた封筒へ移っていました。
つまり「ATMへ行っていた」はむしろ犯人自身が出した証拠になってしまったわけです。
そこへ、店の裏の軒下とATMの距離が非常に近いことが重なり、篠原の時間アリバイも崩れます。
店から出てATMへ行き、その途中で裏へ回って犯行を行い、また戻ってくることは十分可能だった。
だからこの回の決め手は、派手な物証というより、“見せつけたアリバイ”の中に犯行痕が残っていたことです。
結末
最後は篠原真雄が追い詰められ、その場で膝をついて罪を認めます。
小五郎の口を借りたコナンは、「板前の命である包丁を殺人の道具に使ったあなたに、もう板前になる資格はないんじゃないか」と厳しく言い切る。
事件の背景にはさつきの脅迫があったとしても、そこで終わらせず、包丁を握った責任をきっちり返して終えるのがこの回の締まりの良さです。
634話「犯行現場は激セマ店」の感想/まとめ

店の狭さそのものを凶器の通り道に変える発想が見事です。
小料理屋の昭和っぽい空気と、じわじわ追い詰められていた篠原の閉塞感が重なって、単発アニオリとしてかなり印象に残る回でした。
舞台設定がそのままトリックになっている
この回でいちばんうまいのは、タイトルどおり“激セマ店”であること自体が事件の核心になっているところ。
狭いカウンター、回転椅子、高すぎる棚、裏の軒下、そして壁の隙間。
どれか一つだけなら珍しい小料理屋の個性ですが、全部が合わさると殺人トリックへ変わる。
舞台装置をただの飾りにせず、最初から最後まで事件の本体へ組み込んでいるのが本当にきれいでした。
篠原真雄の動機が妙に生々しい
動機もかなり生々しいです。
篠原は大金や復讐のためではなく、板前になりたい夢を人質に取られるような形で追い詰められていました。
しかも、さつきの要求は最初から高級食材の窃盗ではなく、少しずつエスカレートしていった。
だから「もうやめたい」と思った時には、すでに抜けられない関係ができ上がっていたんですよね。
犯行は許されないけれど、追い込まれ方の息苦しさはかなり伝わる回でした。
小五郎の酔いとコナンの修正がいい味を出している
今回の小五郎は、競馬で勝って見栄を張り、奢って、しかも途中で完全に寝落ちするというかなり情けない役回りです。
でもそれが逆に、この回の雰囲気をうまく和らげています。
コナンが小五郎の声を借りて推理を始めた瞬間に本人が起きる小ネタも含めて、殺人事件の重さ一辺倒になりすぎない。
最後に100円馬券だとばれて蘭に追いかけ回されるオチまで含めて、事件後の空気の抜き方が上手い一話でした。
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