3年前の事件!?「スキーロッジ殺人事件」のネタバレ&伏線&真犯人は誰?

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2020年に入り、1月はアニメコナン新春スペシャルで、アニオリ連続4話のお話でしたね。

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京都府警や大阪府警など、映画でお馴染みのキャラクターが出てきたりと豪華な作品となりましたね。ファンとしては楽しいと感じる反面、早く原作にならないかな〜と思う所もありました。

2月はどのような流れになっていくのかを期待していきましょう。

今回は2020年2月1日・2月8日(土)放送のアニメ名探偵コナン84話・85話「スキーロッジ殺人事件」のあらすじとネタバレを紹介していきます。

※ここからはネタバレを含むため、注意してくださいね。

この記事の目次

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「スキーロッジ殺人事件」の対象マンガ

84話・85話という数字を見る限り、過去のお話(デジタル・リマスター)というのはひと目でわかってしまうような内容でしたね。

ただアニメオリジナルかと思いきや、今回のお話はなんと原作のお話となっています。

原作は14巻〜15巻の「奇妙な集まり」からとなります。14巻というと、蘭がコナンのことを新一なのでは?と歌がるようなお話のところでなので、持っている方はぜひ見直しをおすすめします!

そしてアニメが放送されたのは、1997年12月8日・12月15日と20年以上前のものとなります。昔の描写を楽しんでみてみてくださいね。

アニメ「スキーロッジ殺人事件」のネタバレ&伏線

アニメ「スキーロッジ殺人事件」は、第84話「スキーロッジ殺人事件(前編)」と第85話「スキーロッジ殺人事件(後編)」で描かれる前後編です。

スキー旅行の明るさから、吹雪に閉ざされた貸別荘の連続事件へ一気に落ちる温度差がかなり強い回です。

犯人は米原晃子で、死亡被害者は杉山と下田耕平、過去の被害者は望月美奈子です。

蘭と園子の恩師が事件の中心にいるため、推理の気持ちよさ以上に、事件後の蘭の涙が重く残ります。

蘭が探偵役として推理を披露する特別感

この回の解決パートが特別なのは、眠りの小五郎ではなく、蘭が探偵役として推理を語るところです。コナンはイヤリング型携帯電話と蝶ネクタイ型変声機を使い、新一の声で蘭へ推理を伝えます。新一の声を信じて蘭が真相を代弁する展開には、いつもと違う緊張と特別感があります。

ただ、この役割はかなり残酷です。蘭が語る推理の先にいるのは、犯人としての米原晃子であり、蘭と園子の小学生時代の恩師です。推理を披露する形は胸熱なのに、告発する相手が恩師という重さが胸に刺さります。

コナンが新一として蘭を支える構図は温かいのに、その支え方が蘭に苦しい役目を背負わせる形になっているのが切ないです。この場面は、蘭と新一、そして蘭とコナンの距離感が重なって見えます。蘭は新一の言葉を信じて進み、コナンは近くでその痛みを見ています。

事件解決の快感と、蘭の感情の痛みが同時にあるのがこの回ならではです。

蘭がコナンを抱きしめて泣くラストが刺さる

事件後、蘭がコナンを抱きしめて泣き崩れるラストは、この回の感情的なクライマックスです。事件は解決し、米原は犯行を認め、吹雪がやむと警察も到着します。それでも蘭の心には、恩師を犯人として告発した重さが強く残ります。

蘭は新一の声に支えられて推理を代弁しましたが、その結果として恩師の罪を明らかにする役を背負いました。だからこそ、事件後にコナンを抱きしめて泣く姿が胸にきます。コナンは推理を伝えた側として、蘭の痛みを一番近くで受け止めることになります。

解決の爽快感よりも、蘭の涙が後味として残るのがこの回の強さです。このラストは、恋愛の甘さというより、信頼と痛みの共有に近いです。新一の声、蘭の代弁、コナンを抱きしめる流れが、一本の感情線としてつながります。

事件は終わったのに、蘭の心だけは簡単に晴れないところがかなり切ないです。

アニメ「スキーロッジ殺人事件」のあらすじ&事件の流れ

アニメ「スキーロッジ殺人事件」は、蘭、園子、コナンのスキー旅行から始まり、米原晃子たち教師グループとの再会を経て、吹雪の貸別荘での連続事件へ進みます。

楽しい旅行と恩師との再会が、3年前の望月美奈子の死をめぐる復讐劇へ変わっていく流れです。時系列で見ると、「ミナコ」の文字、杉山の遺体発見、下田の絞殺、消えた凶器、蘭の推理代弁が順番に意味を持ちます。

最後には米原が犯人だと分かり、事件解決よりも蘭の涙が強く残る前後編です。

スキー場で米原晃子と再会する

蘭、園子、コナンはスキー場で、蘭と園子の小学生時代の担任・米原晃子と再会します。スキー旅行の明るい空気に、懐かしい恩師との再会が重なります。この時点では温かい偶然に見えますが、米原たち教師グループの集まりには後の事件へつながる違和感があります。

蘭と園子は米原との再会を喜び、コナンは周囲の人物関係を見ていきます。杯戸小学校、教師グループ、恩師という要素がここで並びます。楽しいスキーの空気に、過去の人間関係が入り込むところが最初の切り替わりです。

教師グループと貸別荘へ向かう

蘭たちは米原たち杯戸小学校の教師グループと、山中の貸別荘へ向かいます。開放的なスキー場から、雪に囲まれた場所へ舞台が変わります。この移動によって、旅行の空気が少しずつ閉ざされたミステリーの空気へ変わっていきます。

視聴者が引っかかるのは、この教師グループがなぜここに集まっているのかという点です。貸別荘、雪山、吹雪、教師たちという条件がそろい、外部と切り離された状況が作られていきます。蘭と園子は旅行気分のままですが、環境そのものはどんどん不穏になっています。

森敦士が3年前の事件をちらつかせる

新聞記者・森敦士が現れ、3年前の杯戸小学校の事件をちらつかせます。ここで、現在の旅行の裏に過去の問題があることが見えてきます。望月美奈子、不正入試、杯戸小学校という言葉が、教師たちの空気を一気に変えます。

視聴者が気になるのは、3年前に何があったのか、教師たちがどこまで関わっているのかです。森の存在によって、楽しい旅行は過去の事件の影を帯び始めます。何かを知っている大人たちの緊張が見えて、貸別荘の空気が一気に冷えます。

園子と米原が襲われ、「ミ」「ナ」が残る

園子と米原が襲われたように見える事件が起きます。そしてそこには「ミ」「ナ」の文字が残されます。ここで過去の不穏さが、現在の襲撃事件として表面化します。

なぜ文字が残されたのか、誰が誰を狙っているのかが大きな違和感になります。蘭は園子と米原を心配し、コナンは文字の意味と犯人の狙いを考えます。旅行の空気は完全に消え、貸別荘は事件現場としての緊張に包まれます。

杉山の遺体が玄関で発見され、「コ」が残る

杉山の遺体が玄関で発見され、そこには「コ」の文字が残っています。これで「ミ」「ナ」「コ」が揃い、望月美奈子の名前へつながります。襲撃事件だった流れが、ここで明確な殺人事件へ重く変わります。

視聴者が引っかかるのは、杉山がいつ殺されたのか、どうやって玄関で呼び鈴を鳴らすように現れたのかです。玄関、呼び鈴、杉山の遺体、タコ糸、輪ゴムが後の手がかりになります。文字の完成と遺体発見が同時に来るので、過去の死と現在の殺人が一気に重なります。

「ミナコ」に怯えた下田が自室に閉じこもる

「ミナコ」の文字を見た下田耕平は強く怯え、自室に閉じこもります。この反応によって、下田が3年前の事件に関わっている可能性が一気に高まります。文字そのものよりも、下田の反応が大きな手がかりになっています。

なぜ下田はそこまで怯えるのか、望月美奈子に何をしたのかが気になります。米原はこの反応から、下田をもう1人の関係者だと見抜きます。「ミナコ」の文字が、過去の罪を知る人物をあぶり出す装置になっているのが怖いです。

下田が絞殺されるが凶器が見つからない

下田耕平が絞殺されますが、縄のような凶器は見つかりません。事件はさらに連続殺人へ進み、「消えた凶器」の謎が生まれます。人が絞殺されているのに凶器がないという違和感が、推理の中心になります。

下田の首に絡みついた長い髪、米原のカツラ、携帯のアラームが手がかりになります。携帯のアラームは、下田の遺体発見を早めるための誘導として使われていました。犯人は凶器を隠したのではなく、別の姿で身につけていたと分かる流れが気持ちいいです。

コナンがタコ糸・輪ゴム・髪から真相へ近づく

コナンは、玄関の手すりに残ったタコ糸と切れた輪ゴム、下田の首に絡んだ髪、貸別荘到着時の氷柱などから真相へ近づきます。バラバラに見えていた事件が、米原の計画として一本線でつながり始めます。恐怖中心だった展開が、ここから推理の快感へ切り替わります。

杉山の遺体がどう動いたのか、下田の凶器はなぜ消えたのか、誰が事前に貸別荘で準備できたのかが整理されていきます。コナンは真相を掴みますが、相手が蘭の恩師であることが重くのしかかります。推理が進むほど、解決後に蘭が受ける痛みも見えてくるのがつらいです。

コナンが新一の声で蘭へ推理を伝える

コナンはイヤリング型携帯電話と蝶ネクタイ型変声機を使い、新一の声で蘭へ推理を伝えます。眠りの小五郎ではなく、蘭が探偵役として真相を語る流れになります。新一の声を通じて蘭が推理を披露する展開には、いつもと違う特別感があります。

ただ、蘭が語る推理の先にいるのは、自分の恩師である米原晃子です。蘭は新一を信じて言葉をつなぎますが、真相が見えてくるほど感情的には苦しくなります。推理を代弁する役割が、蘭にとってあまりにも重いのがこの回の残酷なところです。

犯人が米原晃子だと明かされる

蘭の推理によって、犯人が米原晃子だと判明します。被害者だと思われていた恩師が、実は連続事件の犯人だったとひっくり返ります。ここで推理の爽快感はあるのに、蘭にとっては恩師を告発するつらさが前に出ます。

米原は、杉山の遺体やカツラ、タコ糸、輪ゴムを使って自分の犯行を隠していました。下田殺害ではロングヘアのカツラを凶器にしています。事件の仕掛けが明らかになるほど、米原の冷静な計画性と、内側に抱えた悲しみが同時に見えてきます。

米原が望月美奈子の死と復讐を語る

米原は、3年前に亡くなった望月美奈子の死と、杉山・下田への復讐動機を語ります。美奈子は不正入試を斡旋している教師の存在を知り、その後、首吊り自殺として発見されました。米原は美奈子が口封じされたと確信し、その仇討ちとして犯行に及びました。

ここで事件は、トリック解説から動機の苦さへ重心が移ります。米原には教え子を守れなかった思いがあり、蘭はその恩師の犯行を受け止めきれません。悲しみがあるからこそ犯行が痛ましく、でも正当化はできないという重い後味になります。

蘭がコナンを抱きしめて泣き崩れる

事件後、吹雪がやむと警察が到着します。けれど、蘭の心には事件解決の安心よりも、恩師を告発したショックが強く残ります。蘭がコナンを抱きしめて泣き崩れる場面で、解決の余韻は一気に切なくなります。

コナンは推理を伝えた側として、蘭に辛い役を背負わせた重さを近くで感じます。蘭は新一の声を信じて推理を語りましたが、その結果として恩師の罪を明らかにしました。事件は終わっても、蘭の涙が視聴者の胸に残る締め方です。

事件の流れを短く整理

  • 蘭、園子、コナンがスキー場で米原晃子と再会する。
  • 米原たち杯戸小学校の教師グループと山中の貸別荘へ向かう。
  • 森敦士が現れ、3年前の杯戸小学校の事件をちらつかせる。
  • 園子と米原が襲われたように見え、「ミ」「ナ」の文字が残る。
  • 杉山の遺体が玄関で発見され、「コ」の文字が残る。
  • 「ミナコ」の文字に怯えた下田が自室に閉じこもる。
  • 下田が絞殺されるが、縄のような凶器は見つからない。
  • コナンがタコ糸、輪ゴム、下田の首の髪、氷柱などから真相へ近づく。
  • コナンが新一の声で蘭に推理を伝え、蘭が探偵役として推理を披露する。
  • 犯人が米原晃子だと分かり、米原が望月美奈子の死と復讐の動機を語る。
  • 事件後、蘭がコナンを抱きしめて泣き崩れる。

アニメ「スキーロッジ殺人事件」の犯人&トリック

犯人のフルネームは、米原晃子です。死亡被害者は杉山と下田耕平、過去の被害者は望月美奈子、未遂・負傷者は鈴木園子です。米原晃子は本当に襲われた被害者ではなく、被害者に見せかけた犯人です。

事件の中心には、杉山の事前殺害、米原自身の襲撃偽装、杉山の遺体を使った時間差発見、カツラを使った下田絞殺があります。決め手は、下田の首に絡んだ長い髪、米原のカツラ、玄関のタコ糸と輪ゴム、貸別荘到着時の氷柱、携帯アラームです。

犯人

犯人は米原晃子です。米原は、蘭と園子の小学生時代の担任であり、杯戸小学校の教師グループの一人として貸別荘にいました。一度は園子と一緒に襲われた被害者のように見えますが、それは米原自身が作った偽装です。

死亡被害者は杉山と下田耕平です。望月美奈子は3年前に亡くなった過去の被害者で、鈴木園子は今回の未遂・負傷者です。米原は、杉山の遺体を自分に見せかける材料としても使い、犯人から疑いをそらそうとしていました。

動機

米原晃子の動機は、3年前に亡くなった教え子・望月美奈子の仇討ちです。美奈子は不正入試を斡旋している教師の存在を知り、その翌日に首吊り自殺として発見されました。

背景

3年前、杯戸小学校の生徒・望月美奈子は、不正入試を斡旋している教師の存在を知りました。美奈子は米原に、1人は杉山だと伝え、もう1人は自分が憧れている先生だから本人に確かめると言っていました。この時点で、美奈子は大人たちの隠していた問題に触れてしまっていたわけです。

米原にとって美奈子は守るべき教え子であり、その死はずっと消えない痛みになっていました。

引き金

美奈子はその翌日、首吊り自殺として発見されました。米原は、美奈子が杉山ともう1人の教師に口封じされたと確信します。教え子が真相を確かめようとした直後に死んだことが、米原の中で強い疑念と怒りに変わりました。

教師として守れなかった後悔が、復讐の感情へ少しずつ傾いていったと見るとかなり苦いです。

決定打

決定打になったのは、「ミナコ」の文字に怯えた下田の反応です。米原はその反応から、もう1人の関係者が下田だと見抜きます。美奈子の仇討ちとして、米原は杉山と下田を殺害しました。

悲しみの出発点は教え子への思いですが、殺人へ進んでしまったことで、事件の後味は重く残ります。

トリック

この事件のトリックは、被害者偽装、時間差遺体発見、カツラを使った凶器隠しが重なっています。米原は皆が貸別荘に到着する前に杉山を殺害し、その遺体を自分に見せかけるためにも利用しました。さらに杉山の遺体をタコ糸と輪ゴムで時間差で倒れ込ませ、下田はロングヘアのカツラを編んで絞殺しました。

一つひとつの仕掛けが、米原を被害者側に見せるために組まれているのがこの事件の怖さです。

準備

米原は、皆が貸別荘に到着する前に杉山を殺害していました。さらに杉山の遺体を米原に見せかけるため、カツラを用意します。この準備によって、園子と米原が襲われたように見える場面を作れるようになります。

貸別荘到着時の氷柱は、誰かが事前に暖房をつけていたことを示し、米原が先に準備できた流れへつながります。また、玄関で杉山の遺体を時間差で倒れ込ませるため、タコ糸と輪ゴムを仕掛けていました。下田殺害のためには、ロングヘアのカツラを編んで縄状にします。

携帯のアラームも、下田の遺体を早く発見させるための誘導として準備されていました。

実行

米原と園子襲撃の場面では、米原は杉山の遺体にカツラを被せ、自分が倒れているように見せかけました。さらに園子を背後から襲って失神させ、自分も被害者のように装います。蘭たちから見れば、米原も犯人に襲われた人物に見えるため、疑いが外れやすくなります。

恩師が被害者に見える構図を作ることで、感情面でも周囲の判断を揺さぶっています。杉山の遺体発見では、タコ糸と輪ゴムを使って遺体を時間差で倒れ込ませ、玄関の呼び鈴を鳴らしました。下田殺害では、自分のロングヘアのカツラを編み、縄状の凶器として使って絞殺します。

下田の遺体発見を早めるため、携帯アラームも使われました。

発覚回避

米原は自分も襲われた被害者に見せかけることで、疑いから外れようとしました。杉山の遺体を利用して、自分が倒れているように見せた点がその中心です。さらに凶器を縄として残さず、カツラとして身につけていたため、下田殺害の凶器が消えたように見えました。

犯行道具を隠すのではなく、普段の姿の一部として持っているのがかなり巧いです。携帯アラームも、下田の遺体発見を計画通りに進めるための工夫でした。犯人が遺体発見のタイミングまで誘導していたことで、事件の流れは米原の都合に沿って動きます。

被害者偽装と発見タイミングの操作が合わさり、米原は犯人像から遠ざかろうとしていました。

綻び

綻びは、下田の首に長い髪の毛が絡みついていたことです。その髪が米原のカツラ用の人毛だったことから、下田殺害の凶器が米原のカツラだったと見えてきます。「縄の凶器が消えた」という見方は、凶器がカツラとして身につけられていたことで崩れます。

さらに米原のカツラに下田の血液が付着していると見抜かれたことで、米原は逃げられなくなります。杉山の遺体発見については、玄関の手すりに残っていたタコ糸と切れた輪ゴムが仕掛けを示します。貸別荘到着時の氷柱は事前準備の可能性を示し、携帯アラームは下田の遺体発見を誘導していたことを示します。

小さな手がかりが重なり、米原の計画全体が一本線で見えていきます。

決め手

決め手は、下田の首に絡みついていた長い髪の毛と、それが米原のカツラ用の人毛だったことです。さらに米原のカツラに下田の血液が付着していると見抜かれたことで、カツラが下田殺害の凶器だったと分かります。この証拠が、「絞殺の凶器がどこにもない」という矛盾を崩します。

玄関のタコ糸と輪ゴム、氷柱、携帯アラームも、米原の一連の計画を裏づけます。それぞれの証拠が、被害者偽装、時間差発見、凶器隠しを別々に崩していくのが気持ちいいです。

下田の首に絡んだ長い髪が凶器の正体を示す

下田の首に絡みついていた長い髪の毛は、下田を絞殺した凶器の正体を示します。縄が見つからないのは、凶器が縄ではなく米原のロングヘアのカツラだったからです。この証拠が、「凶器が消えた」という見方を崩します。

見えている髪の毛がそのまま凶器の痕跡だったと分かるのが、この事件の大きな快感です。

米原のカツラの血液が下田殺害を示す

米原のカツラに下田の血液が付着していると見抜かれたことは、米原が下田殺害に使った凶器を身につけていたことを示します。カツラはただの変装道具ではなく、下田を絞めるために編まれた凶器でした。この証拠が、米原が被害者ではなく実行犯であることを直接示します。

身につけているものが凶器だったというひっくり返しが、かなり強いです。

タコ糸と輪ゴムが杉山の時間差発見を示す

玄関の手すりに残っていたタコ糸と切れた輪ゴムは、杉山の遺体が時間差で玄関に倒れ込んだ仕掛けを示します。遺体がその場で現れたように見えたのは、犯人の演出でした。この証拠が、「杉山がその時に来た」という印象を崩します。

呼び鈴まで鳴らす仕掛けによって、参加者の体感時間が操作されていたことが分かります。

氷柱が事前準備の流れを示す

貸別荘到着時の氷柱は、誰かが到着前に暖房をつけていたことを示します。これにより、米原が皆より前に貸別荘で準備できた流れが見えてきます。この証拠が、「到着後にしか仕掛けられなかった」という見方を崩します。

雪と寒さの描写が、時間差トリックの下地として効いているのが面白いです。

携帯アラームが遺体発見の誘導を示す

携帯のアラームは、下田の遺体発見を早めるために使われました。犯人は、下田の死体が見つかるタイミングまで自分の計画に組み込んでいました。この証拠が、「偶然その時に見つかった」という見方を崩します。

遺体の発見タイミングまで誘導されていたと分かると、米原の計画性がより強く見えてきます。

結末

コナンは新一の声でイヤリング型携帯電話越しに蘭へ推理を伝え、蘭がその推理を代弁します。蘭の推理によって、犯人は米原晃子だと判明します。米原は、3年前に亡くなった望月美奈子の仇討ちとして杉山と下田を殺害したことを認めます。

吹雪がやんだ後、警察が到着します。事件としては真相が明らかになり、米原の犯行も本人の言葉で認められます。ただ、蘭は恩師を犯人として告発したショックで、コナンを抱きしめて泣き崩れます。

この結末は、トリックが解けた爽快感だけでは終わりません。むしろ、蘭が背負った痛みと、米原の悲しい復讐動機が強く残ります。事件は解決しても、恩師との思い出まで傷ついてしまう後味がかなり重いです。

アニメ第84話・第85話「スキーロッジ殺人事件」の感想&まとめ

アニメ第84話・第85話「スキーロッジ殺人事件」は、雪の貸別荘での連続事件と恩師告発の重さが残る前後編です。推理は気持ちいいのに、蘭の涙で後味がかなり切なくなります。

①スキー旅行から吹雪の連続事件へ落ちる温度差が強い

明るいスキー旅行と恩師との再会から、吹雪の貸別荘での連続事件へ落ちる流れが強いです。楽しいはずの旅行が、3年前の学校事件と復讐に飲み込まれていくのがかなり怖いです。米原の計画を知ったあとに再会場面を見返すと、温かい空気まで別の意味を持って見えます。

雪に閉ざされた場所だからこそ、逃げ場のない不穏さが深く残ります。

②「消えた凶器」がカツラだった伏線回収が気持ちいい

下田殺害の凶器が見つからない謎と、その正体が米原のカツラだった回収がかなり気持ちいいです。凶器は隠されたのではなく、犯人が身につけていたという発想が巧いです。髪、首の痕跡、カツラの血液を追い直すと、見えていたのに気づけない伏線の置き方が分かります。

杉山の時間差トリックも含めて、小道具の使い方が綺麗です。

③蘭が恩師を告発するラストが切ない

この回で一番胸に残るのは、蘭が新一の推理を代弁し、恩師の米原を告発する流れです。蘭が探偵役になる特別感がある一方で、その役割があまりにもつらいです。事件は解決しても、蘭がコナンを抱きしめて泣き崩れるラストで爽快感は消えます。

コナンが近くでその痛みを受け止める締め方まで含めて、かなり切ない後味です。

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