2000年1月3日放送の「二十年目の殺意 シンフォニー号連続殺人事件」。
前回のアニメ放送は「よみがえる死の伝言(ダイイング・メッセージ)」でした。
今回のお話は1時間30分のスペシャルアニメとなり、服部平次が活躍する重要回となります!
今記事では「二十年目の殺意 シンフォニー号連続殺人事件」は原作orアニオリなのか?話のネタバレや犯人などを含めて解説します。
※ここからは簡単なネタバレを含むため、注意してください。
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アニメ174話「二十年目の殺意 シンフォニー号連続殺人事件」は何巻?原作で何話?
アニメ放送されている「二十年目の殺意 シンフォニー号連続殺人事件」は原作コナンの話となり、対象の単行本は23巻です!
名探偵コナン23巻に掲載されている話↓
File1:チネ・チッタ
File2:鏡の中の真実
File3:夢の場所
File4:影の計画師
File5:殺意は燃えて…
File6:意外な標的
File7:波涛に消ゆ…
File8:これが真実
File9:証人生還
File10:捜査開始!!
アニメ「二十年目の殺意 シンフォニー号連続殺人事件」の簡単なあらすじ
公式HPのあらすじはこちら↓
小五郎達は、蘭の誘いでイルカツアーにやって来た。客船に乗り込むと、元上司の鮫崎と再会する。
夕食時になり、参加者達が集まって来たが、二人だけ姿を現さない。その一人の名が叶才三だと聞き、鮫崎は血相をかえて捜しまわる。
叶は、小五郎達がかつて追っていた事件の犯人であり、時効の成立は今日だった!
その騒ぎの中で、コナン達は平次と出くわす。やがて銃声が響き、参加者の一人が焼死体として発見される。さらに平次が何者かに襲われ、姿を消した。
そしてついに、一同の前で射殺未遂が起こり、客船内は連続殺人の恐怖に包まれた!
アニメ「二十年目の殺意 シンフォニー号連続殺人事件」の登場人物
「二十年目の殺意 シンフォニー号連続殺人事件」の登場人物
・江戸川コナン
・毛利蘭
・毛利小五郎
・服部平次
・阿笠博士
・灰原哀
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アニメ「二十年目の殺意 シンフォニー号連続殺人事件」の動画やhuluはある?
アニメ「二十年目の殺意 シンフォニー号連続殺人事件」はhuluで配信されています。
コナンを取り扱っているVODでは、様々なアニメコナンが見れるので登録をおすすめします!
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アニメ「二十年目の殺意 シンフォニー号連続殺人事件」の簡単なネタバレ&考察
小笠原イルカツアー無料ご招待という新聞の広告を見た蘭は、コナンと小五郎を誘い、ツアーへとやって来ました。
フェリーに乗り込むと、小五郎や蘭と面識がある鮫崎島治(元捜査一課 警視)が登場し、そして他の乗客もやって来ます。
夕飯の時間になり、参加者は食事をしていますが、とある探偵と老人が現れません。
スタッフはそのうちの一人は「叶才三」という名前だと伝えると、参加者全員かなり驚く様子。
実は、叶才三は小五郎と鮫崎で昔追っていた、4億円強殺事件の主犯だったのです。
叶才三という過去の4億円事件
急いで叶の部屋に乗り込む小五郎、鮫崎、コナンでしたが、部屋には誰もいなく、人がいた気配もありませんでした。
隣の部屋に篭っている探偵が気になった小五郎がスタッフに部屋を開けてもらおうとすると、まさかの服部平次が登場します(笑)
平次と叶才三について話し合う小五郎、コナン、鮫崎。
叶の時効は既に切れていますが、当時の強殺事件の仲間の時効はまだ成立していない…。しかも、叶の仲間の時効は今日。今夜0時を過ぎると時効が成立し、逃亡生活から晴れておさらばという形になります。
平次がこのツアーに参加したのは、「古川大」と名乗る人物に手紙で事件の依頼をしたいと呼ばれていたから。ちなみに「古川大」は、新聞の広告にあったイルカツアーの企画者の名前です。
その後、小五郎、鮫崎は叶を探しに行き、コナンを含めた他のツアー客はレストランでポーカーを楽しんでいました。
ポーカーを終えて、部屋に戻ったりトイレに立ったりする乗客。
船の中で第一の事件が発生!
小五郎が戻って来た後、0時が過ぎて時効が成立し、鮫崎も諦めてレストランへと戻ってきました。
すると、上のデッキで銃声のような音が聞こえてきます。
旗が燃えており、そこには「海神ポセイドンに生を受けて我が影甦りたり」と書かれた1万円札。そして今度は船の後方で大きな爆発が起こりました。
緊急用の梯子が入れてある箱が燃えており、中で誰かが燃えている様子。
焼死体は金の時計を付けていることから、乗客である蟹江の死体だと判断できました。
コナンと平次が初めて会った時以来に推理が食い違う!
小五郎が船員に確認したところ、船尾で爆発が起こって蟹江が入れられた箱に火がつけられた頃、今も行方をくらましている叶才三と亀田以外にアリバイがあることがわかりました。
小五郎たちは亀田の部屋に行きますが、誰もいません。
そして何かに気づいたコナンと平次は部屋を飛び出し、船内で事件に関係する品を発見しました。
犯人の目星がついたコナンと平次は推理の答え合わせをし始めます。
- 叶才三を名乗る謎の老人は、犯人が仕掛けたフェイク
- 今回犯行が可能だった人物はたった2人
そしてここから、コナンと平次は犯人が誰か話し合うのですが、2人の推理に食い違いが起きます。
最初に会った時以来に推理が違ったとライバル視する2人は、どっちの推理が正しいか、それぞれの観点で捜査を進めることにしました。
平次が犯人に襲われて、海に転落してしまう…
船外を捜査してた平次は、自分の推理が正しければどこか人目が届かない場所に、犯人が隠れていると考えていました。
しかしそこで、平次は自分自身もコナンも推理が間違っていることに気づきます。
すると背後から平次を襲う影が…。
平次は犯人と思われる人物に殴られて、そのまま船から海へ転落してしまいました。
変な水の音がしたと感じたコナンは、スタッフに平次を見なかったかを聞き、平次が懐中電灯を借りたことを知ります。
外のデッキに何かを捜していた可能性が高い。ということはさっきの水音はまさか!?
コナンは急いでデッキに向かいますが、平次の姿はありません。
海の落ちたのではと考えるコナンですが、その内ひょっこりと顔を見せると蘭に言われ、一度落ち着きを取り戻したのでした。
第二の事件が発生してしまう
この船に集まった人物の妙な素振り、事あるごとに過剰な反応を見せる鮫崎の様子を見て、20年前の強殺事件に何があったのか疑問に思うコナン。
コナンは博士に電話し、今ニュースでやっている当時の強殺事件のことを聞き、
- 主犯の叶才三は顔がわかっていたが、残りの仲間3人は身元がはっきりしなかった
- 叶は仲間割れによって殺されたと警察に断定されていた
- 叶の上着ポケットに、肌身離さず持っていたという娘を抱きかかえた写真が見つかった
- 防犯ベルに驚いた犯人の一人が拳銃を乱射して、鮫崎美海という銀行員が犠牲になっていた
ということを知ります。
偶然にしては出来すぎているし、事件に深く関わっていそうな人物が船にゴロゴロ乗っている。このツアーを企画した「古川大」とは何者なのか考えていると、船尾の方から銃声のような音が聞こえました。
しかしそこには誰もいません。音を聞いて怯えた鯨井は、当時の事件のことを全て話すから自分を守ってくれと言い出します。
鯨井は叶才三の仲間で、船に乗ったのは20年間逃げ通した喜びを仲間3人で分かち合うため。お互い顔と名前を変えていたが、蟹江に会って彼と亀田が当時の仲間だったことがわかったそうです。
すると、急に大きな音が鳴り響き、悲鳴を上げて倒れ込む鯨井。腕には銃を受けた跡があり、その後再び音が鳴り響きました。
船の舳先に何者かの影があり、外に出てみると、銃を握った蟹江がこめかみに銃の跡を残して亡くなっていました。
真犯人の目的は、”叶才三による20年前の裏切の復讐”と見せかけること
亡くなった蟹江の後ろには、縄はしごが結んでありました。
つまり、蟹江ははしごにしがみついて、何かしらの理由でわざわざ自分が死んだと見せかけて身を潜めていたことになります。
その後、一人で船の中を捜索するコナンのもとに蘭がやって来ます。そして、蟹江の体に銃で打たれた古い傷跡があったことも聞きました。
事件が読めたコナンは小五郎を時計型麻酔銃で眠らせ、推理を始めます。
今回の事件の犯人は、第二の事件で亡くなった蟹江。第一の事件で死んだと見せかけて身を隠し、鯨井を殺す機会を伺っていたのです。
第一の事件で焼死体となって発見されたのは亀田で、自分の格好をさせて殺害したのでした。
わざわざ自分が死んだように見せかけたのは、次の標的である鯨井の前に姿を現して、20年前に自分を裏切った仲間に恐怖心を植え付けるため。コナンは、蟹江が20年前に仲間に殺されたと思われた叶才三だと話します。
しかし、磯貝渚は自分の父親は叶才三で、ツアーに参加したのは仲間に殺されたといわれている父親を探すため。整形で顔を変えていても父だと見抜け、父も自分を見ればそれ相応の反応を見せるはずだと証言します。
すると、コナンはその証言が聞きたかったと…。
確証を得るために、コナンはわざと蟹江が叶才三だと誤った情報を発表したのです。それは犯人の目論見を完璧に崩すため。
蟹江は射殺した亀田の死体に自分の格好をさせて焼き殺し、自分は殺されたように錯覚させた。姿を隠したり発砲したりして、仲間である鯨井を船の舳先から狙撃した後に、逃げ場を失って自殺したのだと真犯人は見せかけたかったのです。
コナンは真犯人の目論見を説明し、蟹江は叶才三ではなく、今回の事件の真犯人は別にいると明かしました。
アニメ「二十年目の殺意 シンフォニー号連続殺人事件」の犯人は誰?
蟹江を犯人に仕立て上げるには、今回の殺人は叶才三が引き起こした復讐劇だと見せかけなければいけません。
犯人はまず老人に変装して乗船し、いったん外に出て変装を解いて再び乗船し、叶才三という幻影を作りました。
加えて、デッキに叶を匂わす「海神ポセイドンに生を受けて我が影甦りたり」という文字や、1万円札を残したことも、叶による裏切った仲間への恐怖の演出と思わせるためのもの。
蟹江の体にある古い傷跡を、20年前に叶が仲間に撃たれた時の傷だと錯覚させることによって、事件を完成させようとしたのです。
しかし蟹江の体にある傷跡は、外人部隊にいた頃に受けた傷。
蟹江の体に古い傷跡があることを最初から知っていた人物、つまり犯人は昔の中である鯨井だったのです。
トリックと証拠を見破られても、誰かが自分をはめるために仕掛けた罠と認めない鯨井。
しかしそのすぐ後、漁師に助けてもらった平次が船に乗って登場します。
平次は鯨井に殴り倒された証人。
もはや申し開きはできず、ついに鯨井は犯行を認めたのでした。
事件のトリックは、タバコが鍵!
船尾で爆発が起こって亀田が焼死させられていたとき、乗客の全員上のデッキにしました。他の船員たちにもアリバイはあります。
しかし、タバコを使えば自動的に発火させることが可能です。
- 死体を入れた箱の中にガソリンをまく
- 火をつけたタバコを箱の隙間に挟んで糸で止める
- 10分くらいで糸が焼き切れて、タバコは箱の中に落ちて自動的に発火させられる
という流れです。また、船尾で四発、舳先で二発聞こえた銃声のような音は爆竹音。
爆竹を取り付けたタバコに火をつけて、手すりにテープで軽く貼り付けていたのです。
ちなみに、上のデッキで音がして旗が燃えていたのは、ガソリンまみれにした旗に同じタバコを取り付けていたため。
このトリックを使えば、その場にいなくても犯行が可能になるというわけです。
- レストランで亀田が席を立つのを見て、叶才三の名前を出し、手紙を使って機関室に呼び出す
- 亀田を射殺して、死体を船尾の箱の中に隠す
- レストランから戻り、鮫崎が諦める頃合いを計ってレストランを出て、トイレで蟹江と落ち合う
- 隙を見て薬で蟹江を眠らせる
- 蟹江の服と時計を奪う
- 上のデッキの旗にタバコの仕掛けを施す
- 船尾に隠した死体に服を着せて、箱にタバコの仕掛けを作る
- 上のデッキで銃声のような音が鳴ってデッキに上がり、その後船尾で爆発を起こしてアリバイを作る
- 船尾の亀田の焼死体に全員が集まっている時、眠らせた蟹江をトイレから舳先に移動させ、縄ばしごにくくりつける
- 船尾にタバコの仕掛けを作り、その音を聞いて小五郎たちが船尾に戻っている隙に再び舳先に戻る
- 蟹江を引き上げて射殺し、舳先からガラス越しに自分の腕を撃ってレストラン内に銃弾を撃ち込む
- タバコの仕掛けを2つ作る
- 20年前のことを白状すると言って、全員をレストランに集める
- 爆竹の一発目の音と共に倒れ、舳先から撃たれたのように見せかける
これが犯人である鯨井が行った一連の犯行の流れになります。
犯人の動機は、自分の計画をザルと言った叶を超える犯行をしたかったから
鯨井は亀田と蟹江を殺害し、お金を独り占めしようとしていました。
しかし、時効が成立したにもかかわらず、ここまで手の込んだ殺人を犯した本当の理由は、叶才三を超えたかったから。
20年前に叶から自分の計画をダメ出しされたことから、彼を超える完璧な犯行を行いたかったというのが本当の理由でした。
ただし、犯人は自分が使っていた「古川大」が、「叶才三」を指し示す文字だと気付いてなかった
鯨井は20年前に、時効が開ける日に「古川大」の名前でツアー広告を出すと、亀田と蟹江と約束していました。「古川大」は、画数が少なくて覚えやすいと、叶がよく使っていた名前らしいとのこと。
鯨井は叶という名前を出してないのに、なぜ事件に関わる人物がゴロゴロと船に乗っているのか分からない様子。
上記で説明した通り、磯貝は20年前に仲間に殺害された叶才三の娘です。
そして、乗客の海老名は銀行員で、強盗事件の時に被害者となった鮫崎美海の恋人。鮫崎美海は鮫崎島治の娘です。
実は、こんなにも強盗事件の関係者が集まったのは、「古川大」は「叶才三」を指し示す文字だったから。「古川大」は横にすると「叶才三」と読めるようになります。
鯨井は叶を超えたい思いから事件を起こしましたが、20年も叶に踊らされていたあたり、そもそも勝負にすらなってなかったと言えますね。
アニメ「二十年目の殺意 シンフォニー号連続殺人事件」の名言
毛利蘭「お願いだから…一人にしないで…」
蟹江(叶才三)の死体が発見された後、船の中を捜索しているコナンを見つけた蘭が発したセリフ。
自分は怖がりなのに、コナンがいなくなったら事件が起きた船を一人で探し回らなきゃいけないと。
蘭の人間性や可愛らしさを感じさせる名言です。
服部平次「ホンマ、効くんか効かへんのか…わからんなァ…」
海に落ちてしまった平次は、水を吸って重くなってしまう服を脱いでいました。そのときに捨てなかったのはパンツと、ポケットに入っていた和葉からの御守り。
その御守りを見つつ、頭の中で呟いたセリフです。
蘭に和葉の御守りを見てボーっとしてるといじられるも、バチが当たったら叶わないから取っといたると言う平次。
なんだかんだ和葉のことを想っていることがわかる名台詞です。
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「二十年目の殺意 シンフォニー号連続殺人事件」の感想
今回はコナンの初期を彷彿とさせるかなり重厚でミステリー要素が高い話でした。
要所要所に伏線が張り巡らされていて、しっかり回収していく。そして平次も危機に陥る…。もはや劇場版を見ているかのような分厚いストーリーになっていると思います。
最初から登場人物が全員怪しそうに見えるし、コナンと平次の推理が食い違うところのも珍しかったです!
傑作回とも言える本当に面白い回になっているので、ぜひ視聴してみてください!
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