「紺青の拳の犯人って誰?」
「紺青の拳の犯人ってどんな動機だっけ?」
2019年4月12日に公開された劇場版名探偵コナン『紺青の拳(フィスト)』。
怪盗キッドや京極真をはじめ、登場キャラクターが多く、誰が犯人なのか分かりにくい作品と言われています。
そこでこの記事では、紺青の拳(フィスト)の犯人を徹底解説!
犯人から犯行動機、使ったトリックまで紹介していきます。
※ここからはネタバレを含むので注意してください。
映画「名探偵コナン 紺青の拳」の登場人物

・江戸川コナン:高山みなみ
・怪盗キッド:山口勝平
・毛利蘭:山崎和佳奈
・毛利小五郎:小山力也
・鈴木園子:松井菜桜子
・京極真:檜山修之
・工藤新一:山口勝平
・阿笠博士:緒方賢一
・灰原哀:林原めぐみ
・吉田歩美:岩居由希子
・小嶋元太:高木渉
・円谷光彦:大谷育江
・リシ・ラマナサン:梶裕貴
・レイチェル・チェオング:河北麻友子※ゲスト声優
・レオン・ロー:山崎育三郎※ゲスト声優
映画「紺青の拳」のあらすじや概要についてはこちら↓

「紺青の拳」の簡単なネタバレ&考察。犯人が出るまでの準備

シンガポールの高級ホテル「マリーナベイ・サンズ」で、女性弁護士シェリリン・タンが何者かに刺殺される事件が発生。直後に彼女の車が爆発し、現場は騒然となります。
そして、その日マーライオンの口からは血のような赤い水が流れ出し、不吉な空気がシンガポール全体に漂っていました。
怪盗キッドによってコナンがシンガポールに連れてこられる!!
日本では、コナンは灰原に「APTX4869の解毒剤をくれないか」と頼んでいました。
京極真が出場する空手の世界大会を観戦しに毛利蘭や鈴木園子とともにシンガポールへ行きたかったためです。
しかし、灰原は薬の危険性を理由にコナンの願いを断ります。
諦めるしかないと落ち込むコナンの前に現れたのは蘭でした。彼女が怪しげに微笑んだ次の瞬間、コナンは意識を失い、目を覚ますと——
そこはシンガポール、そして目の前には、工藤新一に変装した怪盗キッドの姿がありました。
コナンは荷物検査に引っかからないようスーツケースに入れられ、キッドによって密かに連れてこられていたのです。
400戦無敗の男・京極真は半端じゃない強さ!!
怪盗キッドは、新一のパスポートを利用して堂々とシンガポールへ渡りました。
そしてコナンには、新一の正体がバレないよう「アーサー・ヒライ」と名乗るよう指示します。
そんな中、京極真と合流した園子の前に、シンガポールの大富豪・中富禮次郎が現れました。彼は園子にしつこく絡みますが、そこへ現れたのは400戦無敗の最強の男・京極真。
中富とそのボディーガードを次々と倒し、園子を守る京極。
その様子を目にしたコナンは、京極の圧倒的な強さを改めて実感するのでした。
怪盗キッドと京極真が激突!!
怪盗キッドが狙うのは世界最大級のブルーサファイア「紺青の拳」。
この宝石は、京極真が優勝を目指す空手トーナメントのチャンピオンベルトに埋め込まれていて、大会終了までレオン・ローの地下金庫に保管されていました。
キッドは巧みに金庫に忍び込むものの、レオンとボディーガードであるジャマルッディンによって阻まれ、盗みに失敗。
さらに、レオン邸でトレーニングしていた京極真と対決することになり、キッドは絶体絶命のピンチに!
しかし、コナンの機転によるアシストで、なんとか脱出に成功しました。
怪盗キッドが容疑者になってしまう!!
その後、京極は空手トーナメントで順調に勝ち進んでいました。
一方、キッドは「紺青の拳」を手に入れるため、レオンの秘書・レイチェルに変装し、再び金庫へ侵入。
しかし、そこにあったのはレイチェルの死体!
しかも、血文字で「she」と書かれていました。
状況から、キッドはシェリリン・タン殺害の容疑に加え、レイチェル殺害の容疑までかけられてしまいます。
逃亡するキッドでしたが、警察に追われる最中、腕を撃たれてしまうことに。
今やキッドは、ただの宝石泥棒ではなく「殺人犯」として追われる身となってしまったのです。
京極と園子がピンチに!!
京極は試合に勝ち進む中、レオンから君の拳は何のためにあるかと問いかけられます。
さらに、京極は手首にミサンガを巻かれ、切れたときに真の強さが得られると告げられるのでした。
しかし、その言葉を受けてから京極はどこか不安定に…。
園子と食事をしている最中、チンピラに絡まれても、なぜか拳を振るうことをためらうようになっていました。
そんな中、園子がチンピラとの騒動に巻き込まれ、突然暴走した車に轢かれる事態が発生!
園子は病院に運ばれ、意識を取り戻したものの、京極に額の絆創膏やミサンガのことを教えてほしいと尋ねます。
しかし、京極は何も答えられず…
鈴木園子「偽りばかりの男に守られたくない!」
そう怒った園子は、京極に一人にしてほしいと告げ、二人の関係はぎくしゃくしてしまうのでした。
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紺青の拳の犯人はレオン・ロー。黒幕はリシ・ラマナラサン※ネタバレ

「名探偵コナン 紺青の拳」の犯人はレオン・ロー。
レオンは犯罪行動心理学の専門家であり、これまでに数々の凶悪犯を捕まえてきた名探偵でした。しかしその裏では、恐ろしい陰謀を企てていたのです。
レオンは目的を達成するため、
- シェリリン・タン殺害
- レイチェル・チェオング殺害
を実行。さらに、海賊との取引とシンガポール破壊計画も企てていました。
しかし、そんなレオンの計画を阻むもう一人の存在がいました。
「名探偵コナン 紺青の拳」のもう一人の犯人・黒幕はリシ・ラマナラサン。
リシはレオンの弟子であり、シンガポールの予備警察官です。
リシはとある理由でレオンに弟子入りし、レオンの計画を阻止しようと動いていたのです。
ちなみに殺人現場に残されていたキッドのカードは、レオンの計画を阻止するためにリシが置いたものでした。
レオン・ローの犯行内容と犯行の動機を解説

レオンとリシは、それぞれ異なる犯行を行っていました。
まずはレオン・ローから解説。
レオン・ローの犯行① シェリリン・タン殺害
レオンは目的を達成するため、「紺青の拳」と呼ばれるブルーサファイアを求めていました。
この宝石は、空手トーナメントの優勝者に贈られることになっていましたが、優勝候補である京極真が出場すれば、レオンの計画は台無しに。
そこで、レオンは京極のスポンサーであるシェリリン・タンを殺害し、京極の出場を阻止しようとしました。
レオン・ローの犯行② レイチェル・チェオング殺害
レイチェル・チェオングはシェリリン殺害の真相を知っており、毛利小五郎に助けを求めようとしていました。
そこで、レオンは口封じのためにレイチェルを殺害。
彼女の遺体を「紺青の拳」が保管されている金庫に隠すことで、怪盗キッドに罪をなすりつけようとしました。
レオン・ローの犯行③ 鈴木園子を襲撃
レオンの計画通り、シェリリンの死によって京極は一時的にトーナメントを棄権することに。
しかし、新たに園子がスポンサーとなり、京極の出場が決定。
このままでは、京極が優勝し、「紺青の拳」を手にする可能性が出てきます。そこでレオンは、京極に心理的なダメージを与え、棄権へと追い込むことに。
園子を事故に巻き込むことで、京極に罪悪感を抱かせ、トーナメントへの意欲を失わせようとしました。
レオン・ローの犯行④ マリーナベイ破壊計画
レオンの最終目標は、シンガポールの再開発。
そこで彼は、海賊ユージーン・リムと手を組み、マーライオンの口から血のような赤い水を流すことで合図を送り、海賊たちを動かしました。
さらに、大手海運会社「中富海運」の社長・中富禮次郎とも繋がり、そのタンカーをマリーナベイに突入させ、街を破壊しようとしたのです。
リシ・ラマナラサンの犯行内容と犯行の動機

続いてもう一人の犯人であるリシ・ラマナラサンについて。
レオン・ローの裏では、リシは別で計画を進めていたのでした。
リシ・ラマナラサンの犯行① シェリリン・タンをそそのかし、レオンを脅迫させた
シェリリンにレオンを強請らせ、レオンの計画を乱そうとしました。しかし、それが原因で、シェリリンは殺害されてしまいます。
リシ・ラマナラサンの犯行② 殺人現場にキッドカードを残し、怪盗キッドをおびき寄せた
キッドが容疑者となれば、彼が事件の謎を解き、レオンの計画を邪魔すると考えました。
リシ・ラマナラサンの犯行③ 鈴木園子をダシにして海賊を買収
レオンの計画を知ったリシは、海賊に接触し、園子を人質に取らせようとしました。これにより、シンガポール全体をさらに混乱させ、レオンの計画を崩壊させようとしたのです。
リシの行動はレオンの計画を狂わせましたが、同時に事件をより混乱させる結果に。そして、リシの策略により、コナンや怪盗キッドが事件に巻き込まれることになったのです。
紺青の拳(フィスト)の事件を一言でいうと何が起きていたのか
「紺青の拳」の事件は、単なる宝石争奪戦ではありませんでした。
二つの殺人事件、京極真つぶし、園子襲撃、海賊によるマリーナベイ破壊計画、そして怪盗キッドへの濡れ衣が同時に走っています。だから犯人を整理するには、事件をいくつかに分けて見ることが大切です。
この映画は”ひとつの黒幕が一直線に動く話”ではなく、複数の思惑が重なった事件だと考えるとかなり理解しやすくなります。
シェリリン・タン殺害事件
最初の事件は、弁護士シェリリン・タンの殺害です。
シェリリンはレオンの計画を知る立場にあり、さらに京極真のスポンサーとして大会へ関わっていました。ここでシェリリンが殺されたことで、レオンの計画は一気に動き出します。
レイチェル・チェオング殺害事件
二つ目の事件は、レオンの秘書レイチェル・チェオングの殺害です。
レイチェルは真相を小五郎へ話そうとしていたため、レオンにとっては口封じが必要な存在でした。キッドがレイチェルに変装して保管室へ入ったことで、この事件はさらにややこしく見えるようになります。
鈴木園子襲撃と京極真つぶし
レオンは紺青の拳を手に入れるため、自分が支援するヘッズリ・ジャマルッディンを勝たせたがっていました。
そこへ京極真が出場し、さらにシェリリンが京極のスポンサーになったことで計画が狂い始めます。園子襲撃は、京極真を精神的に揺さぶって試合から遠ざけるための一手でもありました。
海賊を使ったマリーナベイ破壊計画
レオンの本当の目的は、マリーナベイを一度壊して自分の理想の都市へ再開発することでした。
そのために彼は紺青の拳を海賊との交渉材料として使い、タンカーを突っ込ませる計画を進めていました。つまり宝石はゴールではなく、都市破壊のための道具でした。
キッドへの濡れ衣と宝石争奪が同時に走っていた
今回のキッドは、最初は紺青の拳そのものを狙って動いています。ですがシェリリン事件とレイチェル事件の両方で容疑を着せられたため、途中からは自分の潔白を証明するためにも動かざるを得なくなります。
怪盗としての目的と、濡れ衣を晴らす必要が重なったことで、キッドは事件の当事者になっていきました。
「紺青の拳」の事件のトリックは変装が鍵!

レオンが仕掛けた 巧妙な殺人トリックによって、彼には完璧なアリバイがあるように見えました。
〜シェリリン・タン殺害のトリック〜
- レオンはシェリリンと待ち合わせをし、一緒にエレベーターに乗る。
- 途中階でエレベーターを乗り換えるタイミングで、彼女をナイフで刺し殺害。
- 共犯のレイチェルがシェリリンに変装し、負傷したふりをしてショッピングモールをさまよった後に倒れる。
- 別のエレベーターを利用し、レオンの犯行時間をずらすことでアリバイを作る。
- 車の爆破を利用して人々の目を引きつけ、その隙にシェリリンの遺体を別の場所へ移動させる。
これにより、レオンは「事件当時には犯行現場にいなかった」かのようにアリバイを証明したのです。
また、マーライオンの口から血のような赤い水が流れたのは、海賊・ユージーン・リムとの取引の合図。
レオンはユージーンの力を利用して、自らの計画を遂行しようとしていたのです。
レオン・ローの犯行動機は、マリーナベイを自分の理想の都市に作り変えること

過去にレオンはシンガポールの実業家たちに再開発計画を提案しましたが、却下されました。
この屈辱がレオンの怒りを生み、「ならば一度街を破壊して作り直すしかない」と過激な考えに至ったのです。
そのために、彼は次のような計画を実行しました。
- 海賊を利用してシンガポールを混乱に陥れる
- タンカーをマリーナベイに突入させ、街を破壊する
- その後、再開発計画を実行し、理想の街を作る
この計画を邪魔する存在(シェリリン・タンやレイチェル)を次々と消していったのです。
リシ・ラマナサンの犯行動機は、レオンに殺された父の復讐

5年前、リシの父親である海洋学者は「紺青の拳」を積んだ沈没船の場所を突き止めました。
しかし、リシの父はその情報を知ったレオンによって事故に見せかけて殺害されてしまいます。
真実を突き止めたリシは、復讐を果たすためにレオンに弟子入りし、計画を阻止しようと動いていたのです。
しかし、彼の行動は復讐にとどまらず、事件をより混乱させる結果となってしまいました。
レオン・ローの犯行内容を時系列で整理
レオン・ローの犯行は、映画本編の中だけで完結していません。5年前の海洋学者殺害から始まり、シェリリン殺害、レイチェル殺害、園子襲撃、海賊との取引まで、かなり長い時間をかけて計画されています。ここを時系列で並べると、レオンがどれだけ一貫して”邪魔者を消しながら計画を進める犯人”だったかがよく見えます。
レオンの怖さは、思いつきで殺すのではなく、邪魔な人物を順番に排除して理想の都市計画を進めていたところにあります。
5年前にリシの父を事故に見せかけて殺害した
5年前、リシの父である海洋学者は、紺青の拳が眠る沈没船の場所を誰より早く突き止めていました。レオンはそれを先取りされたくなかったため、事故に見せかけて彼を死なせます。リシの復讐は、この5年前の殺害事件から始まっていました。
紺青の拳を手に入れるため京極真の出場を邪魔しようとした
レオンは自分の側の選手ヘッズリ・ジャマルッディンを大会へ送り込み、優勝賞品である紺青の拳を確実に取りたがっていました。
ですが京極真が出場し、しかもシェリリンがスポンサーについてしまったことで、その計画が大きく狂います。だからレオンにとって京極真は最初から最大の障害でした。
シェリリン・タンを殺害してスポンサー役を潰した
シェリリンは京極真のスポンサーであり、同時にレオンの過去も知りかけていました。
レオンから見ると、彼女は計画面でも口封じの面でも消す必要のある相手でした。こうして最初の殺人事件が起こり、京極真と紺青の拳をめぐる状況が一気に動き出します。
レイチェルを口封じのために殺害した
レイチェルはレオンの秘書で、計画のかなり深いところまで知っていました。
ところが彼女は小五郎へ真相を伝えようとしていたため、レオンは口封じのために彼女を殺します。つまりレイチェル事件は、レオンが”計画の綻びを消すためにすぐ殺しへ踏み切る犯人”だとよく分かる場面です。
キッドに罪をなすりつけて自分の疑いをそらした
シェリリン殺害現場には血塗られたキッドカードが残され、レイチェルの遺体もキッドが変装しそうな場所へ置かれていました。
これによって怪盗キッドは二つの殺人事件の容疑者のように見せられます。レオンは自分の疑いを逸らすだけでなく、キッドまで事件へ引きずり込むことに成功しました。
園子を事故に巻き込んで京極真を精神的に追い詰めた
園子が車にひかれた一件も、京極真の精神を揺らすための流れとして組み込まれていました。
京極は園子を守れなかったことで自分を責め、レオンから渡されたミサンガにも縛られていきます。レオンは京極真の拳そのものより、京極の心を折ることを優先していた犯人でした。
海賊と手を組み、マリーナベイを破壊しようとした
レオンの最終目標は、紺青の拳を使って海賊と取引し、マリーナベイを破壊して再開発を進めることでした。そのため海賊の力も、タンカーも、紺青の拳も全部必要だったわけです。
ここまで来るとレオンは宝石泥棒の敵ではなく、都市破壊を本気で進める黒幕そのものです。
シェリリン・タン殺害事件のトリックと決め手
シェリリン・タン殺害事件が分かりにくいのは、レオンにアリバイがあるように見えるうえ、被害者本人がエレベーターで下りたように見えるからです。
ですが実際には、レイチェルの変装と死体のすり替えがこの事件の核になっていました。ここを切り分けると、「最初の殺人の犯人がなぜレオンなのか」がかなり整理しやすくなります。
シェリリン事件は”被害者が自分で下へ降りたように見せた成り代わりトリック”が最大のポイントです。
シェリリンを殺した本当の理由
シェリリンは京極真のスポンサーであり、レオンの計画を乱す存在でした。
さらにリシの父の件をちらつかせてレオンを揺さぶる立場にもなっていたため、放置できません。レオンにとってシェリリン殺害は、計画維持と口封じを同時にこなすための犯行でした。
なぜレオンにはアリバイがあるように見えたのか
シェリリンはレオンと会ったあと、自分で下へ降りていったように見えます。さらにレオン自身も別行動を取っていたため、一見すると彼に殺害のタイミングがないように感じられます。
ですがこの”見えていた被害者”自体がトリックでした。
レイチェルの変装がトリックの中心だった
実際にはレイチェルがシェリリンへ変装し、エレベーターで下階へ現れています。本物のシェリリンはその前に殺されていて、外からはまだ生きているように見せかけられていました。
つまりこの事件の核心は、被害者本人が動いたように見せた”成り代わり”です。
車の爆破が死体のすり替えを成立させていた
シェリリン事件では、車の爆破まで含めて死体の状況が分かりにくくされています。レオンは遺体の位置と見え方をずらすことで、殺害現場と犯行時間を曖昧にしました。
そのため現場を追う側は、最初の時点でかなり誤った印象を持たされることになります。
この事件でキッドカードが残された意味
シェリリン事件の現場にキッドカードが残されていたのは、怪盗キッドへ容疑を向けるためです。しかもそのカードを置いたのは、レオンではなくリシでした。
だから最初の事件からすでに、レオンの計画とリシの妨害が同じ現場で重なっていたことになります。
レイチェル・チェオング殺害事件のトリックと決め手
レイチェル・チェオングの事件は、シェリリン事件よりさらに分かりにくいです。
キッドがレイチェルへ変装して保管室へ入る流れまで利用されているため、怪盗キッドが本当に人を殺したようにも見えてしまいます。ですがここはシンプルに、レオンが口封じを優先した事件だと整理すると分かりやすいです。
レイチェル事件は、レオンが”計画を守るためなら共犯者すら消す”犯人だと分かる場面でした。
レイチェルはなぜ殺されなければならなかったのか
レイチェルは小五郎へ真相を打ち明けようとしていました。
つまりレオンの計画を一番近くで知り、しかもそれを外へ漏らしかけた人物です。レオンから見れば、計画続行のために殺すしかない相手でした。
レイチェルの死体を金庫に隠した狙い
レオンはレイチェルの死体を、紺青の拳が保管されている台座の中に隠しました。
そこへ怪盗キッドがレイチェルに変装して現れることを見越していたため、キッドへ殺人容疑を重ねる狙いがありました。つまり死体の隠し場所そのものが、レオンの濡れ衣作戦の一部でした。
キッドを殺人犯に見せかけた流れ
キッドはレイチェルに変装して保管室へ入り、そこで初めてレイチェルの死体を見つけます。
状況だけ見れば、変装相手を殺して成り代わったように見えるため、警察もキッドを疑いやすくなります。レオンはこの見え方を最初から利用していました。
レオンが”口封じを優先する犯人”だと分かる事件だった
シェリリンは計画を乱すから殺し、レイチェルは真相を漏らしそうだから殺す。
レオンの犯行はどちらも”邪魔だから消す”という構造で貫かれています。だからレイチェル事件を見ると、レオンは最後まで自分の計画を守るために人を消し続けた犯人だと分かります。
リシ・ラマナサンは何者で、どこまで犯行に関与したのか
リシ・ラマナサンは、レオンの弟子であり、予備警察官でもある人物です。
表向きはレオンを慕う部下に見えますが、実際には5年前に父を殺された復讐のために近づいていました。ただし彼は真犯人ではない一方で、事件をかなり複雑にした当事者でもあります。
リシを正しく整理するには、”レオンの共犯”ではなく”復讐のために危険な妨害を仕掛けた人物”として見るのがいちばん分かりやすいです。
リシはレオンの弟子であり、予備警察官でもあった
リシはレオンの弟子として行動し、警察にも協力する予備警察官でした。
だからこそ情報を集めやすく、表と裏の両方から動ける立場にいます。この立ち位置が、彼をただの共犯者よりずっとややこしい存在にしています。
5年前に父をレオンに殺されたことが出発点
リシの父は海洋学者で、紺青の拳が眠る沈没船の位置を突き止めていました。
ですがレオンはそれを先取りされたくなく、事故に見せかけて父を死なせます。リシがレオンへ近づいた出発点は、この父の死の真相を知ったことでした。
シェリリンにレオンを脅迫させたのはリシだった
シェリリンがレオンを揺さぶるような動きを見せた裏には、リシの介入がありました。リシはレオンの過去を知る人物を使って、計画を乱そうとしていたのです。
だからシェリリン事件は、レオンの殺意だけでなくリシの妨害も引き金になっています。
殺人現場にキッドカードを残して怪盗キッドを呼び込んだ
シェリリン殺害現場にキッドカードを置いたのはリシです。狙いはキッドへ濡れ衣を着せることだけではなく、キッドを事件の中へ引きずり込んでレオンの計画を壊させることにもありました。
つまりリシはキッドを道具として利用しようとしていたわけです。
海賊に接触し、園子を利用してレオンの計画を崩そうとした
リシは海賊側にも話を持ちかけ、園子を利用した身代金狙いの流れを作ります。
これによって海賊はレオンの思い通りには動かなくなり、マリーナベイ破壊計画も乱れ始めます。だからリシの行動は復讐であると同時に、かなり危険な妨害工作でもありました。
レオンを止めたい気持ちと復讐心が混ざっていた
リシはレオンの計画を止めたかった一方で、父の仇を討ちたい気持ちも強く抱えています。
そのため行動は一貫して正義ではなく、止めたい気持ちと恨みが入り混じったものになっていました。ここが、彼を”善人の協力者”と言い切れない理由でもあります。
リシを”黒幕”と呼ぶと少しズレる理由
リシは確かに事件を裏からかき回しました。
ですが殺人も都市破壊計画も主導したのはレオンで、リシはそれを壊そうとして別方向から介入していただけです。だから”黒幕”と一言で呼ぶと、レオンとリシの役割の違いが少し見えにくくなります。
紺青の拳(フィスト)の犯人が分かりにくい理由
「紺青の拳」の犯人が分かりにくいのは、レオンとリシが別々の目的で動き、さらにキッドまで容疑者に見えるからです。しかも京極真と園子の恋愛パート、空手大会、海賊、都市破壊計画まで同時に走っています。ひとつずつ切り分ければ整理しやすいのに、初見では全部が同じ流れに見えるのが難しさです。
この映画は”誰が犯人か”より”誰が何をしたかを分けて考えられるか”で分かりやすさが大きく変わります。
レオンとリシが別々の目的で動いていたから
レオンは都市破壊と再開発のために動き、リシは父の仇であるレオンを止めるために動いていました。
同じ事件の中で二人が別の目的を持っているので、黒幕が二人いるようにも見えます。ここが犯人整理を難しくしている最大の理由です。
キッドが濡れ衣を着せられて容疑者に見えるから
キッドカードが現場に残り、さらにレイチェルの死体を最初に見つけたのもキッドでした。
状況だけ見ると、キッドが犯人だと考えたくなる材料がかなりそろっています。ですが実際には、そこがレオンとリシの両方に利用されていた部分でした。
京極真と園子の恋愛パートが事件線と同時に進むから
京極真と園子の恋愛パートは、ただの息抜きではありません。シェリリンの死も園子襲撃も、京極真を大会から外すために事件線へ組み込まれています。
恋愛とミステリーが完全に別で進まないので、見ている側も情報を整理しづらくなります。
海賊、宝石、殺人、都市破壊計画が全部重なっているから
普通なら海賊と殺人事件と宝石争奪は別々の話になりそうです。
ですが今作では、その全部がレオンの都市破壊計画とリシの妨害へ重なっています。要素が多いぶん、一本の線を見失うと途端に分かりにくくなるタイプの映画です。
だからこそ「誰が何をしたか」を切り分けて読む必要がある
レオンは殺人と都市破壊の主犯、リシは妨害と誘導、キッドは濡れ衣、京極真は障害物、園子は利用された存在です。ここまで役割を分けると、急に事件の骨組みが見やすくなります。
犯人が分かりにくい映画ほど、この切り分けが大事です。
紺青の拳(フィスト)の犯人の結末
ラストでは、レオンの計画、リシの復讐、海賊の思惑、京極真と園子の関係までが一気に重なります。
事件の勝敗だけならレオン側の敗北ですが、見終わったあとに残るのはリシの複雑さや、京極と園子に戻った信頼のほうかもしれません。だから結末も、単純な犯人逮捕だけでは言い切れない後味があります。
ラストで面白いのは、真犯人レオンが追い詰められる一方で、リシもまた”正しい側の人間”としては終われないことです。
レオン・ローはどう追い詰められたのか
レオンは最終的に、自分の計画を止めに来たリシ、コナン、キッドたちから追い詰められます。海賊側も完全には思い通りに動かず、京極真まで本気を取り戻したことで、都市破壊計画は崩壊しました。
最後は自分の構図を保てなくなり、警察に確保される形で終わります。
リシ・ラマナサンの復讐はどう終わったのか
リシは父の仇であるレオンを追い詰めますが、自分もまた事件を混乱させた当事者でした。
そのため、復讐が完全に成就した爽快な終わり方にはなりません。レオンとともに警察へ連行されることで、リシの復讐も苦い形で閉じます。
海賊とジャマルッディンはどう決着したのか
海賊はリシの話も受けてレオンを裏切り、園子を狙う方向へも動いていました。
ジャマルッディンは京極真との勝負そのものを望んでいたため、最終的には京極との一騎打ちへ入り、そこで敗れます。海賊側の暴走も京極たちの反撃で抑え込まれ、計画全体は止まりました。
マリーナベイ破壊計画はどう止められたのか
海賊の砲撃でマリーナベイ・サンズのスカイパークが崩れ落ちますが、それが海へ着水したことで大量の水しぶきが上がり、市街地の火災は鎮火されます。
レオンが狙った大規模破壊は、その段階で完全には成立しません。つまり最後は海賊側の混乱まで含めて、計画が自壊する形に近い終わり方でした。
事件後にキッド・京極・園子へ残ったもの
キッドは濡れ衣を晴らし、自分の役割も果たしたうえで去っていきます。
京極真と園子は、額の絆創膏の裏に写真が貼られていたことなども含めて、お互いへの気持ちをさらに確かめ合う形になります。事件のあとに残るのは、宝石そのものより人間関係の変化のほうが強いです。
「紺青の拳(フィスト)」の犯人のまとめ
「紺青の拳(フィスト)」の犯人について解説してきました。
内容が難しいと言われる映画ですが、レオン・ローとリシ・ラマナラサンの計画を知ると、よりストーリーが分かりやすくなります。
それぞれ異なる動機を持ったことを把握してもう一度見てみると、だいぶ整理できると思うので、ぜひ今一度視聴してみてください!
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