「世紀末の魔術師の犯人って誰?」
「世紀末の魔術師の犯人ってどんな動機だっけ?」
1999年4月17日に公開された劇場版名探偵コナン『世紀末の魔術師』。
”世紀末”というタイトルにふさわしく、当時まだ未解明だった史実を元に作られた映画です。
ロシアのロマノフ王朝がモチーフになっており、実在した人物が犯行動機に関係するなど、少し設定が難しいと感じることも。
そこでこの記事では、世紀末の魔術師の犯人を徹底解説!
犯人から犯行動機、犯行方法、怪盗キッドの目的まで紹介していきます。
※ここからはネタバレを含むので注意してください。
「世紀末の魔術師」の犯人は、殺人犯スコーピオン・浦思青蘭(ほし・せいらん)

『世紀末の魔術師』の犯人は、ロマノフ王朝の研究家として登場した女性、浦思青蘭(ほし・せいらん)です。
一見すると落ち着いた雰囲気の女性ですが、実は誰も知らないもう一つの顔がありました。
浦思青蘭の正体は、ロマノフ王朝を破滅に導いたとされる怪僧ラスプーチンの末裔。
そして、国際的に指名手配されている殺人犯「スコーピオン」だったのです。
青蘭はロマノフ家の財宝は先祖であるラスプーチンに帰属すべきだという信念を持ち、財宝であるメモリーズ・エッグを手に入れるために様々な事件を起こしました。
ちなみに、浦思青蘭は中国人として登場しますが、実はロシア人。
浦思青蘭の中国語読みは「プース・チンラン」であり、ラスプーチンのアナグラムになっていました。
“スコーピオン”こと浦思青蘭の犯行内容

浦思青蘭が行った一連の犯行は、ロマノフ王朝の財宝「メモリーズ・エッグ」を手に入れることが目的。
そのために、数々の犯行を重ねていきました。
また、青蘭の祖先であるラスプーチンが暗殺された際、右目が潰されていたことから、右目を狙撃することが特徴です。
エッグを盗もうとした怪盗キッドの右目を狙撃
怪盗キッドが通天閣からメモリーズ・エッグを盗み出した直後のこと。
青蘭はキッドからエッグを奪い返すため、右目を狙撃しました。
しかし、銃弾はキッドのモノクルに命中し無事。
その後は、白鳥警部補に変装して船に侵入し、コナンたちに同行。
最後にはコナンをサポートするなど、さり気なく活躍しています。
映像作家・寒川竜の右目を狙撃して殺害
豪華客船にて、青蘭の部屋を訪れた映像作家の寒川竜。
そこで、寒川は青蘭の部屋に飾られたラスプーチンの写真を撮影してしまった可能性がありました。
青蘭は自分の正体がラスプーチンの末裔だとバレるのを恐れ、寒川を右目を銃撃して殺害。
部屋の中を荒らし、寒川が持っていた映像データも持ち去りました。
美術ブローカー・乾将一の右目を狙撃して殺害
横須賀の古城に隠されたもう一つのエッグを巡る探索に同行していた人物。
お城の中で、浦思が銃にサイレンサーを取り付ける場面を偶然目撃してしまいます。
そこで、青蘭は口封じのために右目を撃ち抜いて殺害しました。
メモリーズ・エッグを強奪し、お城を放火する
お城の中でついに2つ目のエッグが発見されると、浦思はコナンたちからエッグを奪い逃走を図ります。
そして証拠を隠滅するため、古城の内部に火を放ち、城の中にいた人物を焼き殺そうとしました。
その後、コナンによって犯人であることが明かされますが、その際にコナンの右目も狙撃。
しかし、阿笠博士が開発した特殊な眼鏡のお陰で銃弾が弾かれ、コナンによって撃退されました。
エッグを狙うだけでなく、放火や子どもであるコナンにまで狙撃するなど、残虐性が見れる犯人かなと思います。
世紀末の魔術師の犯人の犯行動機は、ラスプーチンの屈辱を晴らすこと

浦思青蘭の末裔であるラスプーチンは、ロシア皇帝一家に信頼された人物でありながら、革命の際に反逆者として惨殺されたという歴史がありました。
そのことを知る青蘭は、ロマノフ王朝の財宝がラスプーチンの一族に正当に属すと考えており、自らが受け継ぐべきだと信じていたのです。
そこで、ロマノフ王朝の宝であるインペリアル・イースター・エッグを盗むことで、ラスプーチンの屈辱を晴らそうとしました。
そのために、エッグを盗もうとしたキッドを銃撃。
その後、自らがラスプーチンの末裔であると知られると計画が台無しになる恐れがあるため、中国人を装って登場しました。
しかし、船内にて寒川竜がラスプーチンの写真を撮影してしまい、殺害することに…。
加えてスコーピオンの正体が浦思青蘭であると気づいた乾将一も殺害することとなりました。
怪盗キッドが変装していた人物は誰?
今作では怪盗キッドがある人物に変装して、ある目的を果たそうとします。
キッドが変装していたのは、なんと警視庁の白鳥任三郎警部。
浦思青蘭に狙撃されて生き延びたキッドは、白鳥警部になりすまして豪華客船に侵入。
そして、エッグが隠された古城に向かうまで、コナンたちと行動を共にしていたのです。
さらに、映画のクライマックスでは、蘭がコナンに詰め寄るシーンがあります。
コナンもついに正体を明かそうと覚悟しますが、その瞬間、新一の姿をした人物が現れて蘭の疑いをそらしました。
しかし、ここで登場した新一も実は怪盗キッドの変装だったのです。
白鳥警部に成りすましていた際、コナンと阿笠博士の電話を盗聴し、恐らくそのときにコナンの正体を知ったと考えられています。

怪盗キッドがエッグを狙った理由は、高坂夏美にエッグを返すため

映画の序盤でキッドはエッグを盗み、逃走する際に浦思青蘭によって狙撃されていました。
無事に生還していたキッドですが、そもそもなぜエッグを盗もうとしたのか?
それは、ロマノフ王朝のニコライ皇帝の三女・マリアの娘が高坂夏美であったから。
インペリアル・イースター・エッグはマリアの夫・つまり夏美の曽祖父の喜市が手掛けたものであり、本来の持ち主である夏美に返そうとしていました。
そこで鈴木財閥が保管するエッグを狙い、その矢先にエッグを狙う犯人・青蘭に狙撃されてしまったというわけです。
ちなみに、キッドが予告状に「世紀末の魔術師」と名乗ったのは、エッグの背景を知っていたからになります。
「世紀末の魔術師」の犯人のまとめ
序盤ではエッグを狙うキッドが登場しましたが、その後はキッドが襲撃され、次々と犯人によって連続殺人が起こされる本作。
ロマノフ王朝やエッグの関係性までも描かれ、けっこう複雑な映画になっていたため、犯人が誰か分かりにくいと感じた人もいると思います。
ぜひ、「世紀末の魔術師」の犯人・浦思青蘭がなぜエッグを狙ったのか、そしてエッグとどんな関係があるのかに注目してみてください!
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