「漆黒の追跡者(チェイサー)の犯人って誰?」
「漆黒の追跡者(チェイサー)の犯人ってどんな動機だっけ?」
2009年4月18日に公開された劇場版名探偵コナン『漆黒の追跡者(チェイサー)』。
黒の組織のメンバー・アイリッシュが登場し、組織との対決が描かれた大ヒット作です。
今回は黒の組織に加え、真犯人が連続殺人事件を起こすなど、やや複雑な物語に。
そこでこの記事では、漆黒の追跡者(チェイサー)に登場した黒の組織の目的や犯人を徹底解説!
アイリッシュの目的や行動、犯人から犯行動機まで紹介していきます。
※ここからはネタバレを含むので注意してください。
「漆黒の追跡者(チェイサー)」の事件で、黒の組織が関わったのはなぜか?

「漆黒の追跡者(チェイサー)」は、黒の組織のメンバーであるアイリッシュが捜査官に変装し、事件に関わりました。
黒の組織が潜伏したきっかけは、連続殺人事件の被害者の中に、組織に潜入していたスパイが含まれていたこと。
黒の組織のスパイであった岡倉政明は、”ノックリスト”と呼ばれる潜入捜査官の情報がまとめられた重要なリストを所持しており、近々組織によって始末される予定でした。
しかし、真犯人によって岡倉を殺害され、知らずにノックリストが入ったメモリーカードを持ち去られてしまいます。
そこで、アイリッシュは警察の捜査官に成りすまし、ノックリストが警察に渡る前に組織に持ち帰ろうとしたのです。
アイリッシュが黒の組織に殺された理由は?

アイリッシュが殺されたのは、松本管理官に変装していたことが警察にバレてしまい、アイリッシュの存在を隠滅するため。
本物の松本管理官は山奥の小屋で監禁されていましたが、阿笠博士たちが小屋へたどり着き、偽物であることが発覚しました。
その後、アイリッシュは東都タワーでノックリストを奪うも、警察がタワーの下で張っていたため、逃げるのは困難な状況に。
そこでジンはアイリッシュの存在を消すため、ノックリストごとアイリッシュを抹消したのです。

「漆黒の追跡者(チェイサー)」で容疑者に挙げられた水谷浩介とはどんな人物か?

「漆黒の追跡者(チェイサー)」では、容疑者として水谷浩介という人物が挙がります。
水谷にはかつて、本上ななこという彼女がいました。
しかし、ななこは水谷とともにホテルに宿泊中、火災事故にあい、命を落としてしまいます。
水谷もななこが亡くなったことに対し、自責の念に駆られ続けていました。
今作で起きた連続殺人事件は、ななこが亡くなった事故が関係していることから容疑者として疑われますが、実は誰も殺害していません。
ただ真犯人によって罪を着せられそうになっていたのです。
「漆黒の追跡者(チェイサー)」の真犯人は、本上和樹(ほんじょうかずき)

漆黒の追跡者(チェイサー)の犯人は、公認会計士の本上和樹。
本上は2年前の火災事故で亡くなった妹・本上なな子の兄。
ななこを失った本上は、ななこを犠牲にして助かった宿泊客たちへ強い憎しみを抱くようになりました。
その怒りを晴らすため、宿泊していた客を次々と殺害。
さらには妹の恋人だった水谷浩介に罪を擦り付けようとしたのです。
真犯人・本上和樹の犯行内容は7人を殺害
本上和樹はななこが亡くなったホテル火災をきっかけに、陣野修平、加賀志津子、岡倉政明、北島梓、財津耕三、竜崎努、新堂すみれの7人を殺害しました。
7人とも火災が起きたホテルのエレベーターに乗って逃げただけですが、本上にとっては関係なし…。
彼らを次々と殺害し、連続広域殺人事件を起こしました。
また、犯行現場に必ず麻雀牌を残し、妹の恋人であった水谷に罪を擦り付けようともします。
かなり身勝手な犯行であり、コナン映画屈指のクズ犯人とも言われています。
【クズ】本上和樹が使った事件のトリックは、麻雀牌が鍵

事件の現場に毎回残されていた「麻雀牌」。
実はこれこそが、犯人・本上和樹が仕掛けたトリックの鍵で、それぞれに意味が込められていたのです。
まず注目すべきが、牌の表に描かれた赤い丸。
麻雀で「ピンズ」と呼ばれるもので、赤丸の数がエレベーターに乗っていた人の“位置”を示していたのです。
かつて本上の妹・なな子は、定員オーバーになったエレベーターから降りたことでホテル火災に巻き込まれ、命を落としました。
つまり、本上はエレベーターに乗っていた7人を“赤い丸”で表現し、恨みの象徴として使っていたのです。
裏側に描かれていた縦の黒い線は、ホテル火災の現場で開かれたままの“エレベーターの扉”をイメージ。
さらに驚くべきは、犯行現場を地図上に点で結んでいくと、「北極星」と「北斗七星」の形になること。
そして麻雀牌の裏に書かれていたアルファベットも、実は北斗七星をギリシャ文字で表したもの。
実は、ななこと水谷は星が好きで、中でも「北極星」と「北斗七星」には特別な思いがありました。
そこで本上は犯行現場を「北極星」と「北斗七星」で表現することで、水谷に全ての罪をなすりつけようとしていたのです。
本上和樹の犯行動機は、妹・ななこの復讐

本上和樹の動機は、妹・ななこを失った悲しみと怒りから来る復讐心によるもの。
妹のななこは、2年前に起きたホテルの火災事故によって、命を落としていました。
エレベーターは7人乗りで、逃げる際に定員オーバーになってしまい、ななこは乗れず…
そのまま事故に巻き込まれて、亡くなってしまいます。
そこで本上は、ななこの復讐を遂げるため、当時エレベーターに乗っていた人物の殺害を決意。
さらに、水谷に対しても、妹を駆け落ちさせた張本人として憎しみを抱き、罪をなすりつけようとしたのです。
しかし事故の真相は、なな子が自らの意思でエレベーターを譲ったというもの。
本上の犯行は、心優しいななこの犠牲を踏みにじるかのような最低な行為だったと思います。
「漆黒の追跡者(チェイサー)」の犯人のまとめ
「漆黒の追跡者(チェイサー)」は、黒の組織の暗躍と、真犯人の復讐劇が交錯する緊張感のある映画だったと思います。
特にアイリッシュは、物語のラストで「かっこいい」と評価されるほど。
一方で、真犯人の本上和樹はあまりにも身勝手で、視聴者にも「ヤバい」「クズ」と言われるほどの人物でした。
本上の復讐と組織の狙いを見抜いていくコナンもしっかり描かれていて、かなり見応えがある作品になっているので、ぜひ視聴してみてください。
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