「天空の難破船(ロスト・シップ)の犯人って誰?」
「天空の難破船(ロスト・シップ)の犯人ってどんな動機だっけ?」
2010年4月17日に公開された劇場版名探偵コナン『天空の難破船(ロスト・シップ)』。
飛行機内でバイオテロ事件が起き、大規模な犯行にコナンたちが巻き込まれた映画になります。
飛行機内はパニックに陥り、犯人自身も感染したように見せかけていたため、誰が犯人なのか分かりにくいと感じる人もいたと思います。
そこでこの記事では、天空の難破船(ロスト・シップ)の犯人を徹底解説!
犯人から犯行動機、バイオテロのトリックまで紹介していきます。
※ここからはネタバレを含むので注意してください。
「天空の難破船(ロスト・シップ)」の真犯人は、ルポライターの藤岡隆道

「天空の難破船(ロスト・シップ)」の犯人は、ルポライターとして飛行船に乗り込んでいた藤岡隆道です。
表向きは、鈴木次郎吉と怪盗キッドの対決を取材するためにやって来たジャーナリストでしたが、実は飛行船をハイジャックして国宝級の仏像を盗み出そうとする黒幕でした。
藤岡は単独犯ではなく、テレビのレポーターとして同じく飛行船に乗っていた西谷かすみ、カメラマンの石本順平という共犯者がいます。
さらに、藤岡は金で雇った傭兵集団も引き連れており、彼らにハイジャックを実行させました。
藤岡隆道の共犯者① 西谷かすみ
西谷かすみは、番組制作会社のレポーターとして飛行船に乗船。
藤岡の仲間として行動しており、事件の混乱に乗じて情報収集や指示の伝達を行っていました。
事件終盤では、飛行船のラウンジを制圧し、人質の管理に加担するなど、裏方としての役割も担っていた人物です。
藤岡隆道の共犯者② 石本順平
石本順平は西谷と同じ番組制作会社に所属するカメラマン。
事件が進むにつれて正体を現し、ラウンジの制圧に協力。
西谷と共に犯行グループの一員として最後まで行動をともにしていました。
藤岡隆道の共犯者③ 傭兵集団
傭兵は、藤岡が資金で雇った元軍人を中心とした集団。
飛行船を武力で制圧し、爆弾を仕掛けるなどの実行部隊を担いました。
傭兵たちはテロ組織「赤いシャムネコ」の名を騙って行動していましたが、本物の赤いシャムネコとは無関係。
バイオテロを装うことで世間に恐怖を与え、犯行を覆い隠すことが目的でした。
藤岡隆道の犯行内容!本当の狙いは仏像!?

藤岡隆道は、飛行船「ベル・ツリーⅠ世号」をハイジャックし、大阪と奈良を混乱させて国宝級の仏像を盗み出す計画を実行しました。
仲間である西谷かすみ(レポーター)や石本順平(カメラマン)とともに、取材を装って飛行船に乗船。
さらに、武装した傭兵集団を雇い、殺人バクテリアをばら撒いたと偽って乗客を脅迫しました。
そして、飛行船を強制的に大阪方面へ向かわせ、途中で奈良上空に発炎筒を焚いて“飛行船墜落”を演出。
奈良から人がいなくなった隙に、地上にいる別の仲間が興福寺に侵入し、仏像の窃盗しようしたのです。
つまり、飛行船のハイジャックとバイオテロの偽装は、仏像を盗むためのカモフラージュ。
目的を達成するために、乗客はもちろん多くの国民を巻き込んだ事件を起こしたというわけです。
藤岡隆道が使った事件のトリックは、”漆”を使った偽装工作

藤岡隆道が使った犯行は、「バイオテロに見せかけた偽装工作」というもの。
事件の鍵となるのは、“漆(うるし)”という天然塗料。
漆を皮膚に付着させることで、まるで感染症のような発疹を起こしたのです。
藤岡たちはまず、飛行船の喫煙室に漆を散布したアンプルを用意。その上で、「殺人バクテリアをばらまいた」との脅迫電話をかけ、感染を装う状況を作り出しました。
発疹が出るという症状だけで、乗客に“本物の感染症が発生した”という恐怖心を植え付けたのです。
藤岡自身も感染したように見せかけ、裏で仲間に指示を出していた
藤岡自身も喫煙室で“感染した”かのように見せかけ、全身に赤い発疹を作って騒ぎ立て、他の乗客とは隔離される立場に。
そうして、誰にも怪しまれずに裏で仲間である傭兵たちへ指示を出していたのです。
藤岡隆道の犯行動機は、奈良の仏像を盗み出すこと
藤岡が飛行船をハイジャックし、バイオテロを装った最大の目的は、奈良の寺院に保管されている国宝級の仏像を盗み出すため。
報道関係者として活動していた藤岡は、裏で希少な文化財を闇市場で高額で売りさばく計画を進めていたのです。
仏像を盗み出すために藤岡が実行した犯行の流れ
仏像のある奈良の興福寺周辺は常に観光客や住民で賑わっており、人目を盗んで犯行に及ぶのは非常に困難…。
そこで藤岡は、偽のバイオテロ事件を起こして人々を街から避難させるという手段を思いつきます。
「赤いシャムネコ」を名乗る偽の犯行声明をネット上に発表し、殺人バクテリアを入手したと宣言。そして、飛行船をハイジャックして大阪に向かわせることで、大阪市民にもパニックを引き起こし、西へ避難させるように仕向けました。
加えて、飛行船から発煙筒を焚き、奈良上空で墜落しているように見せかけることで、奈良市の住民を退避。
こうして手薄になった奈良の寺院に傭兵を送り込み、仏像を奪おうとしたのです。
「天空の難破船(ロスト・シップ)」の犯人のまとめ
殺人バクテリアという物騒な要素を出しながらも、本当は”漆”というただのフェイク。
仏像を盗み出すためという理由で大規模な犯行を行ったのはどうかと思いますが、人々の心理を操作したトリックは秀逸だなと思いました。
また、実は今回の事件は、殺人が発生しないという点でシリーズの中でも珍しい映画になっています。
コナンたちがどうやって藤岡の犯行を未然に防いだのかも注目ポイントなので、ぜひ視聴してみてください!
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