2014年6月28日放送の「容疑者か京極真」。
前回のアニメ放送は「偶然は二度かさなる」でした。
久々の京極真が登場する話。
京極真は空手の名手ですが、それに対抗するために、世良真純がジークンドーで交戦します!
ちょっと世良の秘密もあるので、意外とおすすめな話の一つ。
今記事では744話・745話「容疑者か京極真」は原作のお話なのか?アニオリなのか?などを簡単なあらすじを含めて解説します。
※ここからは簡単なネタバレを含むため、注意してください。
【更新中】アニメコナンの最新話一覧
以下記事ではアニメコナンの最新情報を更新してるので、ぜひチェックしてください↓
アニメ744話・745話「容疑者か京極真」は何巻?原作で何話?
アニメ放送されている744話・745話「容疑者か京極真」は原作コナンの話となり、対象の単行本は81巻です!
名探偵コナン81巻に掲載されている話↓
File1:ジョディの追憶
File2:赤井秀一の消息
File3:探偵はBARで事件に遭遇する
File4:探偵はBARで事件を推理する
File5:探偵はBARで事件を解決する
File6:浮気調査
File7:ボクの推理
File8:居心地悪い推理
File9:截拳道vs.空手
File10:灯油の臭い
File11:まるで魔法のように
アニメ「容疑者か京極真」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓
雨のためにテニスが中止になり、ボウリング場「サンデーボウル」で遊ぶコナン、蘭、園子、世良真純、小五郎。そこに京極真が現れて、初対面の世良を勘違いからなぜか拳を交えることに。誤解が解けて落ち着いたところに、中学教師の門奈道子と正木すなみが京極に話かけてくる。少し前に京極は、彼女たちと一緒にいた体育教師・丹波聖泰が酒に酔って絡んできたところをみぞおち一発で撃退していたのだった。
コナンたちと道子とすなみは一緒にボウリングを楽しむが、丹波を心配して道子が様子を見に行くと、寝ていたはずの車からいなくなっていた。周辺の居酒屋などをみんなで探しても見つからず、捜索願いを検討していた時、駐車場の仮設トイレからすなみの悲鳴が聞こえてくる。コナンたちが現場にいくと、そこにはトイレの中で溺死した丹波の姿があった。
遺体の状況をみた世良は、どこかで溺死させて運んできたと考えて、複数犯か腕っ節のいい奴の犯行と推理する。そこに丹波とトラブルになっていた京極が現れ…!?
https://websunday.net/episode/12152/
アニメ「容疑者か京極真」の登場人物

「容疑者か京極真」の登場人物
・江戸川コナン
・毛利蘭
・毛利小五郎
・鈴木園子
・山村ミサオ
・京極真
・世良真純
【関連記事】世良真純の漫画&アニメ&映画の登場回を大公開
【関連記事】羽田秀吉(チュウ吉)の漫画&アニメの登場回は何話?
【関連記事】京極真の漫画&アニメの登場回を大公開
【関連記事】コナン「黒の組織」の登場回を大公開|漫画&アニメ
アニメ「容疑者か京極真」のhuluやアマプラはある?
アニメ「容疑者か京極真」はhuluとAmazonPrimeVideoで配信されています。
コナンを取り扱っているVODでは、様々なアニメコナンが見れるので登録をおすすめします!
【関連記事】映画「名探偵コナン」が無料で見放題の配信サイト
アニメ「容疑者か京極真」のネタバレ&伏線

アニメ744話〜745話「容疑者か京極真」は、京極真が容疑者扱いされるインパクトの強い前後編。
事件そのものはサンデーボウル駐車場の仮設トイレで起きる丹波聖泰殺害事件ですが、シリーズ的には京極真と世良真純の初対面、園子と京極の恋愛ライン、世良の兄に関する余韻が大きいです。
最後の「魔法使い」という言葉がかなり意味深に残ります。
京極真と世良真純が初対面で拳を交える
この回では、京極真と世良真純が初対面で拳を交えます。
京極は世良を男と誤解し、園子をめぐる反応も重なって、空手と截拳道がぶつかる流れに。
事件前の導入なのに、ここだけでかなり見応えがあるんですよね。京極の圧倒的な強さと、世良の身軽さ・戦える探偵感が同時に見えます。
京極の真面目さ、世良の挑発的な余裕、園子の複雑な反応が一気に出るのも良いです。
レジャー回の軽さから、急にアクションの温度になる。
この切り替わりがかなり気持ちいいです!
世良の兄がコナンを知っているような反応をする
事件後、世良真純の兄がコナンを知っているような反応を示します。
世良が兄へコナンの写真を送り、その返答を見て世良自身も引っかかる流れ。
この回だけで、兄の正体や赤井家方面の全貌が明かされるわけではありません。
ただ、世良の兄がコナンをただの小学生として見ていないような空気が残るのはかなり不穏。
京極回として楽しく見ていたところに、最後だけスッと世良の過去へつながる線が差し込まれます。
この余韻があることで、単発事件だけでは終わらない後味になります。
「魔法使い」という言葉が世良の過去への導線になる
世良の兄から届く「魔法使い」への言及は、世良の過去やコナンとの接点へつながる重要な導線。
「魔法使いにはもう会えたのか?」という趣旨のメールが届くことで、事件後の空気が一気に本筋寄りになります。
言葉の響きがやわらかいのに、意味はかなり不穏なんですよね。
原作File名の「まるで魔法のように」とも響き合うため、事件後に見返したくなるワードです。
意味が分からないまま置かれるからこそ、世良の兄、コナン、過去の接点が一気に気になってきます。
京極真の再登場が次のキッド回へつながる
この回の京極真再登場は、次の「怪盗キッドvs京極真」へ続く流れとしても押さえたいです。
京極は園子たちと合流し、世良と拳を交え、丹波とのトラブルで疑われ、最終的には疑いが晴れます。容疑者扱いされる回でありながら、京極の強さと存在感を再確認する回でもあります。
京極の戦闘能力と園子への思いをここでしっかり見せておくことで、次の活躍への期待が自然に高まります。
「容疑者か京極真」というタイトルは不穏ですが、実際には京極真というキャラの頼もしさを再配置する回としてもかなり大きいです。
アニメ「容疑者か京極真」のあらすじ&事件の流れ

ここからは「容疑者か京極真」の流れを時系列で整理します。
雨でテニスが中止になり、ボウリングへ変更する日常導入から、仮設トイレ内の溺死事件へ落ちる温度差がかなり強い回です。
京極真が容疑者扱いされるコミカルさもありますが、事件の死に方はかなり異様です。雨、灯油の臭い、焦げた空き缶、濡れたタオルが一本線でつながる推理も見どころです。
雨でテニスが中止になり、ボウリングへ行く
物語は、コナン、小五郎、蘭、園子、世良が軽井沢でテニスをする予定だったものの、雨でボウリングへ切り替えるところから始まります。
最初はかなり日常寄りの導入です。雨で予定が変わり、じゃあ別の遊びに行こうという空気なので、事件の気配はまだ薄いです。
ただ、この雨が後でかなり重要になります。サンデーボウルの駐車場、仮設トイレ、雨水という要素が、事件のトリックへつながっていきます。
何気ない天候の変化が、後に殺人トリックの条件へ変わるのがコナンらしいです。楽しいレジャー回の入り口に、すでに伏線が置かれている感じがあります。
京極真が園子の彼氏として合流する
サンデーボウルへ向かう流れの中で、園子の彼氏・京極真が合流します。
ここで一気に園子と京極の恋愛要素が入ります。京極は真面目で少し不器用な雰囲気を出しつつ、園子にとって大切な存在として描かれます。
この合流には、楽しい再会の空気があります。
けれどタイトルを知っていると、「この京極が本当に容疑者になるのか?」という不穏さもあります。京極の登場がうれしいのに、事件でどんな立場になるのか気になってしまうのが上手いです。強いキャラほど、疑われた時のインパクトも大きくなります。
京極が世良を男と誤解し、拳を交える
京極真は初対面の世良真純を男と誤解し、2人は拳を交えることになります。
この場面は事件本筋の証拠ではありませんが、キャラ面ではかなり大きいです。京極の空手と世良の截拳道が直接ぶつかるため、見ていてかなり胸熱です。
コメディ寄りの誤解から、迫力ある格闘描写へ変わる温度差も良いです。
京極は園子を意識して反応し、世良は余裕を見せる。キャラ同士の強さと性格が、一瞬のやり取りで伝わるのが気持ちいいです。事件前からかなり濃い見せ場になっています。
門奈道子、正木すなみ、丹波聖泰が登場する
サンデーボウルには、門奈道子、正木すなみ、丹波聖泰も現れます。
ここで、事件の被害者と犯人、そして動機に関わる人物がそろいます。最初はボウリング場の関係者・客のように見えますが、3人の間にはかなり重い過去が隠れています。
丹波は酔って迷惑な雰囲気を見せます。
一方で、道子とすなみには、丹波に対する感情の奥行きがありそうです。レジャー回の明るさに、事件関係者の重い人間関係がじわっと入ってくるのが不穏です。この時点から、ただの偶然の事件ではなさそうな空気が出てきます。
丹波が京極に絡み、京極がみぞおちを殴る
酔った丹波聖泰は京極真に絡み、京極は丹波のみぞおちを殴ります。
この場面で、京極が後に疑われる理由ができます。京極の強さは普段なら頼もしいものですが、事件が起きると一気に疑いの材料になってしまうんですよね。
京極は必要以上の暴力を振るうつもりはありません。
けれど、丹波と直接トラブルになった事実は残ります。京極の強さが、ここでは味方の安心感ではなく、容疑の根拠へ変わるのが怖いです。タイトルの意味が少しずつ近づいてきます。
京極が小五郎のレンタカーで仮眠を取る
丹波とのトラブル後、京極は小五郎のレンタカーで仮眠を取ります。
これにより、京極の行動が一時的に見えにくくなります。事件が起きた後に、アリバイがどこまで成立するのかが問題になる流れです。
この仮眠も、初見では休んでいるだけに見えます。
けれど、京極が容疑者扱いされる流れではかなり大きいです。本人は事件から離れているように見えるのに、見えない時間があることで疑いが残るのが嫌な感じです。京極の無実を信じたい園子の感情も、このあと強く出てきます。
丹波がいなくなり、飲み屋などを探しても見つからない
その後、丹波聖泰の姿が見えなくなります。飲み屋などを探しても見つからず、レジャー回の空気が少しずつ不穏に変わっていきます。酔ってどこかへ行っただけなのか、それとも何か起きたのか。ここで視聴者にも嫌な予感が出てきます。
丹波はすでに京極とトラブルを起こしているため、行方不明になるだけで疑いの線が見えます。楽しいボウリング場の裏で、見えないところに事件が進んでいる感じが怖いです。まだ遺体は見つかっていないのに、空気がじわじわ冷えていきます。
コナンが「ゴボゴボ」という音を聞く
コナンは、まだ事件の全体が見えない段階で「ゴボゴボ」という音を聞きます。
この音がかなり不気味です。水の存在を感じさせる音ですが、その時点では何が起きているのか分かりません。
後から見ると、この音は仮設トイレ内の異常へつながる重要な違和感です。
まだ見えていない事件の異常が、映像ではなく音として先に現れるのが上手いです。コナンが小さな音を拾うことで、事件のロジックへ近づく入口ができます。
すなみが悲鳴を上げ、仮設トイレで丹波の遺体が見つかる
正木すなみが悲鳴を上げ、駐車場の仮設トイレで丹波聖泰の遺体が発見されます。ここで事件は一気に表へ出ます。しかも、死因は仮設トイレ内での溺死です。場所と死に方の組み合わせがかなり異様なんですよね。
普通、仮設トイレで溺死という状況はすぐには理解できません。誰が中へ閉じ込めたのか、なぜ水が溜まったのか、なぜすなみが第一発見者なのか。ボウリング場の駐車場という日常的な場所で、ありえないような死に方が出てくる落差がかなり強烈です。ここから推理の空気が一気に濃くなります。
山村警部が京極を疑う
山村ミサオは、丹波とトラブルがあった京極真を疑います。
ここでタイトル通り、京極真が容疑者扱いされます。京極の腕力なら何かできそう、という見え方が疑いを強めるんですよね。
ただ、園子からすればたまったものではありません。京極を信じているからこそ、疑われることに強く反応します。シリアスな殺人事件の中に、山村警部の疑い方と園子の怒りが入ることで、少しコミカルな温度も出るのが面白いです。でも京極が疑われる不安はちゃんと残ります。
丹波のスタンガン痕が見つかり、京極への疑いが弱まる
丹波の肩にスタンガンの痕が見つかり、世良が京極への疑いを否定する流れになります。
ここで、京極の腕力による犯行ではなく、別の人物による計画的な犯行だった可能性が強まります。疑いの向きが変わる気持ちいい場面です。
スタンガンを使ったなら、丹波は意識を奪われていたことになります。
では、誰がなぜ気絶させたのか。京極の無実へ近づく安心感と同時に、事件がより計画的で怖いものに見えてくるのが印象的です。世良の冷静な見方も光ります。
灯油の臭い、濡れたタオル、焦げた空き缶が見つかる
現場周辺では、灯油の臭い、濡れたタオル、口の部分が焦げた空き缶などが見つかります。
これらの手がかりが、仮設トイレ内の溺死という異様な状況を少しずつ説明していきます。最初はバラバラの小道具に見えるのが怖いです。
灯油、焦げ、タオル、水。どれも普通のボウリング場の駐車場には似合いません。
違和感のある物証がそろうほど、犯人がかなり手の込んだ仕掛けを作っていたことが見えてきます。ここからコナンの推理が一本線へ近づいていきます。
コナンが仮設トイレの実験で雨水が吸い込まれる仕組みを再現する
コナンは仮設トイレの実験によって、雨水が中へ吸い込まれる仕組みを再現。
密閉した空間で灯油缶を燃やし、空気を温め、火が消えた後に空気が冷えることで内圧が下がる。そこへ外に溜まった雨水が吸い込まれるという構造です。
この推理はかなり気持ちいいです。
雨、灯油、焦げた空き缶、濡れたタオル、密閉された仮設トイレが一気につながります。理屈が見えた瞬間、仮設トイレ溺死という異様な死に方が人間の計画として理解できるようになります。怖いけれど、ロジックの回収はかなり爽快です。
正木すなみが犯人だと暴かれる
最終的に、丹波聖泰を殺害した犯人は正木すなみだと暴かれます。
すなみは第一発見者として悲鳴を上げていますが、実際には発見のタイミングを操作できる立場でした。ここで、最初の悲鳴の意味も変わります。
すなみは丹波を仮設トイレへ誘導し、スタンガンで気絶させ、ベルトとひもで固定して動けなくしていました。そのうえで、灯油缶と雨水を使うトリックへ進んでいるため、かなり計画性の高い犯行です。
京極への疑いが晴れる一方で、事件の悪質さがはっきり見えてきます。
すなみが丹波への復讐動機を語る
すなみの動機には、門奈道子の妹の死と丹波聖泰の裏切りがありました。
丹波は道子の妹と結婚を約束していましたが、親の反対や別の婚約者の存在があり、道子の妹は丹波と心中するつもりで海へ入ります。丹波は怖気づいて自分だけ逃げ、道子の妹を助けませんでした。
すなみは道子の妹の親友で、丹波がその事実を酔って話したことで真相を知ります。
怒りの理由は重いですが、復讐として丹波を殺す選択は正当化できません。トリックの解明は気持ちいいのに、動機が出ると一気に後味が苦くなります。
事件後、世良が兄から「魔法使い」についてのメールを受け取る
事件後、世良真純が兄から「魔法使い」についてのメールを受け取ります。
ここで、丹波殺害事件の余韻とは別に、世良の家族とコナンの過去へつながる不穏さが残ります。事件が解決したはずなのに、空気が少し冷えるんですよね。
世良の兄はコナンを知っているような反応を示します。けれど、この回で兄の正体や赤井家方面の全貌が判明するわけではありません。答えを出さずに「魔法使い」という言葉だけを残す締め方が、かなり意味深です。京極回として楽しいのに、最後は世良関連の本筋余韻で終わります。
- 雨でテニスが中止になり、コナンたちはサンデーボウルへ行く。
- 園子の彼氏・京極真が合流する。
- 京極が世良を男と誤解し、拳を交える。
- 門奈道子、正木すなみ、丹波聖泰が登場する。
- 丹波が京極に絡み、京極がみぞおちを殴る。
- 京極が小五郎のレンタカーで仮眠を取る。
- 丹波がいなくなり、飲み屋などを探しても見つからない。
- コナンが「ゴボゴボ」という音を聞く。
- すなみが悲鳴を上げ、仮設トイレで丹波の遺体が見つかる。
- 山村警部が京極を疑う。
- 丹波のスタンガン痕が見つかり、京極への疑いが弱まる。
- 灯油の臭い、濡れたタオル、焦げた空き缶が見つかる。
- コナンが仮設トイレの実験で、雨水が吸い込まれる仕組みを再現する。
- 正木すなみが犯人だと暴かれる。
- すなみが、丹波への復讐動機を語る。
- 事件後、世良が兄から「魔法使い」についてのメールを受け取る。
アニメ「容疑者か京極真」の犯人&トリック

ここからは、丹波聖泰殺害事件の犯人・動機・トリック・決め手・結末を整理します。
犯人は正木すなみです。被害者は丹波聖泰です。
犯人:正木すなみ
犯人は正木すなみです。
正木すなみは、丹波聖泰を仮設トイレへ誘導し、スタンガンで気絶させたうえで、仮設トイレ内で溺死させました。京極真は丹波とトラブルがあり、アリバイも薄かったため疑われますが、犯人ではありません。
この事件は、腕力で丹波を殺した事件ではありません。
密閉した仮設トイレ、灯油入りの空き缶、雨水、気圧変化を利用した計画的な殺人。
京極の強さが疑いの材料になったことでタイトルのインパクトは強いですが、真相はかなり理科的で、しかも冷たい計画性があります。すなみが第一発見者として悲鳴を上げた点も、発見時刻を操作できる立場として重要です。
動機:親友を見捨てた丹波への復讐
動機の背景には、門奈道子の妹と丹波聖泰の過去があります。
丹波は道子の妹と結婚を約束していました。しかし親の反対や別の婚約者の存在があり、道子の妹は丹波と心中するつもりで海へ入ります。ところが丹波は怖気づき、自分だけ逃げて道子の妹を助けませんでした。
引き金になったのは、丹波がその事実を酔って話したこと。
正木すなみは道子の妹の親友でした。親友がどういう思いで亡くなったのかを知り、その相手が自分だけ逃げたと分かったことで、丹波への怒りが復讐心へ変わっていきます。
決定打は、すなみがその怒りを殺害計画へ移したこと。
丹波の過去はかなりひどく、すなみの怒りには重さがあります。けれど、復讐として殺人へ進んだことで、事件は救いのない方向へ落ちます。丹波の裏切りと、すなみの取り返しのつかない選択。
その両方が苦いです。
トリック:仮設トイレ内の気圧変化で雨水を吸い込ませる
準備:丹波を動けない状態にし、仮設トイレを密閉する
正木すなみは、丹波を仮設トイレへ誘導し、スタンガンで気絶させます。
そのうえで、丹波のベルトにひもを通し、便座側に固定して立ち上がれない状態にしました。丹波が意識を取り戻しても、自力で逃げられないようにしていたわけです。
さらに、トイレの通風口やドアの隙間をガムテープで塞ぎます。
排水溝にはタオルを詰め、外に雨水が溜まるようにします。この準備によって、仮設トイレはただのトイレではなく、気圧変化を起こす密閉空間へ変わっています。かなり計画的です。
実行:灯油入りの空き缶を燃やして空気を温める
すなみは、灯油を入れた空き缶4つに火をつけます。
トイレ内の空気は温まり、同時に酸素も消費されていきます。狭く密閉された空間なので、火と空気の変化がそのままトリックの中心になります。
やがて火が消えると、温められていた空気は冷えていきます。
空気が冷えれば、トイレ内の内圧が下がります。ここで外に溜まった雨水がトイレ内へ吸い込まれ、固定された丹波が逃げられないまま溺死する構造になります。仮設トイレで溺死という異様な状況が、理屈で成立してしまうのが怖いです。
発覚回避:貼り紙や南京錠を外し、第一発見者を装う
すなみは犯行後、貼り紙や南京錠を外し、証拠を片づけます。
そのうえで、遺体を発見したように悲鳴を上げます。第一発見者になることで、発見のタイミングを操作できる立場にもなっていました。
この工作によって、現場は最初かなり分かりにくくなります。
京極が丹波とトラブルになっていたこともあり、疑いは京極へ向かいやすくなります。犯人は自分から悲鳴を上げて表へ出ているのに、実はその行動自体が偽装の一部だったのが嫌なところです。
綻び:灯油の臭い、焦げた空き缶、濡れたタオルが残る
トリックの綻びは、現場に残った灯油の臭いから見え始めます。
さらに、口の部分が焦げた空き缶4つ、濡れたタオル、仮設トイレの焦げた天井、通風口やドア周りのガムテープ痕がつながっていきます。
排水溝に詰められたタオルと溜まった雨水も重要です。
これらがそろうことで、外の雨水を中へ吸い込ませた可能性が見えてきます。バラバラに見える物証が、気圧変化を使った溺死トリックへ一本線でつながるのがかなり気持ちいいです。
理科教師であるすなみがこの仕組みを理解し実行できたことも、犯行可能性を強めます。
決め手:灯油、空き缶、タオル、ガムテープ痕が矛盾を崩す
灯油の臭いと、口の部分が焦げた空き缶4つは、仮設トイレ内で火が使われたことを示します。丹波がただ水に沈められたのではなく、密閉空間の空気を温めてから冷やす工程があったと分かる入口です。焦げた天井も、この火の使用を補強します。
濡れたタオルと排水溝に詰められたタオルは、雨水を溜めるための仕掛けを示します。通風口やドア周りのガムテープ痕は、空気の出入りを制限していたことにつながります。つまり、火と水と密閉の条件がそろって初めて、仮設トイレ内へ雨水を吸い込ませるトリックが成立します。
丹波のスタンガン痕と、ベルトやひもによる固定も重要です。丹波が抵抗できず、立ち上がれない状態にされていたと分かります。さらに、正木すなみは遺体発見のタイミングを操作でき、理科教師として気圧変化の仕組みを理解できる人物です。証拠が重なるほど、京極真ではなく正木すなみへ真相が収束していきます。
結末:京極真の疑いは晴れ、世良の兄の余韻が残る
結末では、正木すなみが丹波聖泰を殺害した犯人だと判明します。
丹波は仮設トイレ内で溺死させられていました。京極真は丹波とトラブルがあり疑われましたが、真犯人ではありません。タイトルのインパクトは強いですが、最終的に京極の疑いは晴れます。
すなみは、丹波への復讐として犯行に及んでいました。
丹波の過去にはかなり重い罪がありますが、復讐殺人の後味はやはり苦いです。事件は解決しても、門奈道子の妹、すなみ、丹波の関係には簡単に割り切れない痛みが残ります。
そして事件後、世良の兄から「魔法使い」に関するメールが届きます。
丹波殺害事件は終わっても、世良の過去やコナンとの接点をにおわせる余韻が残る締め方です。京極回としての楽しさと、本筋寄りの不穏さが同時に残ります。
アニメ「容疑者か京極真」の名言

羽田秀吉「彼なら問題はない」
コナンの写メを送った時に秀吉から返信。コナンに一度会っており、大丈夫というのはお墨付きなのがわかるメール。
羽田秀吉「追伸 魔法使いにはもう会えたのか?」
メールの最後に書かれた言葉。後のさざ波に繋がるが、魔法使いを探しているというのは伝えており、それがコナンであることを伝えてないことがわかるメールとなります。
【関連記事】【キャラ別】名探偵コナン名言&名シーン集|必ず見たくなるかっこいいセリフとは
アニメ744話〜745話「容疑者か京極真」の感想&まとめ

京極真が容疑者扱いされる衝撃と、仮設トイレ溺死の異様さが強い前後編です。世良の兄の余韻もかなり意味深でした。
①京極と世良の初対面バトルが楽しい
この回でまず楽しいのは、京極真と世良真純の初対面バトルです。
京極が世良を男と誤解し、園子をめぐる空気も絡んで拳を交える流れがかなり面白いんですよね。空手と截拳道が直接ぶつかるので、事件前なのに一気にテンションが上がります。京極の強さと世良の身軽さが同時に見える、キャラ好きにはかなり刺さる導入でした。
園子の反応も可愛くて、恋愛と格闘が同時に入るのが良いです。
②仮設トイレ溺死トリックが異様で怖い
事件としては、仮設トイレで丹波聖泰が溺死するという状況がかなり異様です。
ボウリング場の駐車場という日常的な場所で、こんな死に方が出てくる落差が強烈なんですよね。灯油の臭い、焦げた空き缶、濡れたタオル、雨水が一本線でつながる推理は気持ちいいです。ただ、トリックが理屈で分かるほど、正木すなみの計画性と復讐の重さも見えて後味が苦くなります。
楽しい導入との温度差がかなり強い回でした。
③世良の兄と「魔法使い」の余韻が意味深
事件後に残る、世良の兄と「魔法使い」の余韻もかなり意味深です。
京極真の疑いが晴れ、正木すなみの犯行も暴かれて、事件としては終わります。けれど最後に、世良の兄がコナンを知っているような反応を見せるんですよね。この回で兄の正体や赤井家方面の全貌が判明するわけではありませんが、世良の過去への導線として強く残ります。
京極回として楽しいのに、最後は本筋の不穏さまで置いていくのが上手いです。
【関連記事】コナン「黒の組織」の登場回を大公開|漫画&アニメ
【関連記事】名探偵コナンの最終回はいつ?ラストの考察を大公開
【関連記事】アニメ「名探偵コナン」全タイトル一覧
【関連記事】名探偵コナンの重要回&見るべき回のまとめ

コメント