漫画&アニメの神回とも言われている「黄昏の館」シリーズのお話。アニメでも「集められた名探偵」で多くの人の記憶に残っているお話の一つで2019円に再放送されます。
302話ではついにシリーズ最終話ということになります。
茂木以外の探偵が全員亡くなってしまったが、事件の真相はどこに行くのでしょうか?そして犯人の狙いとはなんだったのでしょうか?
ではここからは単行本30巻に乗っている302話「誑欺」の簡単なネタバレと感想(考察)をお届けしていきます。
こちらのお話は2019年5月にアニメ219話「集められた名探偵 前編・後編」で放送されたお話です!
※ここからはネタバレの内容になるため注意してください。
名探偵コナンFile302「 誑欺」のあらすじ&ネタバレ
300話の最後に亡くなったのが大上祝善(おおがみしゅくぜん)。
301話では白馬探(はくまさぐる)、千間降代(せんまふるよ)、槍田郁美(そうだいくみ)、毛利小五郎の4人が亡くなった。
また、蘭と石原亜紀(いしはらあき)は槍田によって眠らされてしまっているという状態…。
部屋に残っているのは小五郎を拳銃で撃った茂木遥史(もぎはるふみ)だけであった。黒幕は茂木なのでしょうか?
ついに茂木も殺害されてしまう…。
茂木は小五郎を撃った後にタバコに火を付けながら…
「疑わしきは罰せよ…悪く思うなよ、眠りの小五郎さんよ…」
と言うと急に喉元を押さえ始めて
「バ…バかな」
と良い、倒れてしまうのでした…。青酸カリっぽいですよね…
モニター越しに覗く犯人の姿が見える
茂木が倒れた様子を監視カメラで覗く姿が見え…
「やはり探偵を集めても…解けなかったか…」
と頭を抱えていました。
しかし、一つの監視カメラの映像が切れて…パソコンの入力画面に
「宝の暗号は解けた 直接口で伝えたい 食堂に参られたし 我は七人目の探偵」
と名乗る人物が現れた。
これに犯人は黄昏の館に招いた全員の探偵は亡くなったと思っており、七人目はいない…とここで食堂に走ることに。
食堂にいた七人目の探偵は「コナン」であった
コナンは犯人に言う
「通常車に爆弾を仕掛けた人物が、自殺以外の目的でその車に乗るのは考えにくいが…」
「例外はある…その爆発で自分が爆死したかのようにカモフラージュするケーズだ…」
「そうだよな? 千間探偵…」
とまさかの車で爆死したはずの千間探偵がその場にいました。コナンは千間は爆発の瞬間に車から逃げて、戻ってきた後は館内にある部屋で監視カメラで状況を把握していたとコナンは言う。
千間探偵はどのようなトリックを使ったのか?
ここでコナンは千間探偵を追い詰めようとするが、言葉で逃げる千間。
ここでコインの話になる。車に乗る時にコイントスで順番を決めたが、この時に千間は左手の甲に乗せていたため、
上に投げたコインは地面に落ちているため、何回やっても表が出る仕様であったのでした。
さらに千間は大上が亡くなった時にも還元反応を見るために、10円玉を持っていたためこれはできると言う。
ここで千間はどうやって食堂で殺害をしたのか?を教えてくれてとコナンにいうのでした。
千間が大上を毒殺したトリックとは?
食堂で大上を殺害する時には、すでに時間を予測しないといけないこともありますが…
何より、一度席替えをじゃんけんで決めていたため、そこの予想もできません。千間と大上の間には小五郎がいたため、直接毒を仕込むのは難しい…という展開。
ここでコナンは席順は関係なく、全員のティーカップに青酸カリを塗っていたことを言いました。
場所はカップの取っ手のつなぎ目の上…
ここで大上が持つ時に右手の親指の先が触れる位置えあり、彼が考えごとする時に思わずかんでしまう爪のそばでもあります。
そのため、爪をかんだのは宝の隠し場所を発表した直後。その前にメイドの紅茶を出す時間を指定しておけば、考え込んで爪を噛むという流れになる。
何故、大上は食器を拭かなかったのか?
それぞれが用心して食器を拭いていたが大上がやらないのは不注意すぎるが…。実はこれには裏の理由が。
大上が今回の晩餐会を企画した千間の相棒であるなら、自分は殺害されないと思い、高をくくったのでした。
コナンはメイドが来た時にすでにベンツがあるのは、ベンツに乗ってくる人間と別の車でその人を迎えに来る共犯者が必要と考えた。
ちなみに…と付け加えたのは。
千間が小五郎の車に乗ったのは、タバコ嫌いなのを小五郎に印象づけて、食堂で死ぬのを大上だけにするためにとのこと。
指先についた青酸カリがついた状態で吸うと、茂木探偵みたいに亡くなってしまうとのこと。
これに繋がるのが、今回のメイドを選んだのも、爪を噛む癖があること。いつでも同じ手口で殺害できるため、面接の時に採用したのでした。
千間の狙いは?
共犯者の大上と、自分が死んだと見せかけた千間。それには探偵達に心理的に揺さぶりをかけて、今回の暗号を解いてもらうつもりでいたからあった。
そして見つかったら皆殺しをするつもりであった「40年前、大富豪の烏丸蓮耶がそういう風に企んでいた」のと同じような手口でした。
千間の犯行動機は父親が関係する?
コナンと茂木、小五郎がピアノの文字を見た時に「千間恭介」という名前があり、これは千間探偵の父親であったとのこと。
どうやら千間の父は考古学者で40年前に黄昏の館に呼ばれた。
その目的は百歳を超える大富豪が、昔、母親から受け継いだ館に財宝が隠されている手がかりを見つけ、自分の命が尽きる前にその宝を一目見たいからという依頼であった。
割のいい仕事だったらしく、毎日父親の手紙と一緒に大金が送られてきたとのこと。
しかし半年後には手紙もお金もこなくなり、行き先もわかんなかったため、父親は消息不明に。
千間探偵の父親が本当に残したメッセージとは?
消息が経ったままであったが、真相がわかったのは父親の身代わりと思っていた手紙を明かりにかざした時だと言う。
その手紙には針の穴で空けられた、びっちりと書かれている父の文字だったとのこと。
そこには宝の隠し場所を示した暗号の事、父親以外の学者も大勢呼ばれていること、大富豪の烏丸の死期が迫り、見せしめに学者たちを一人ずつ館で殺害したこと。
が書かれており、結局、宝を見つけても殺害されると考えていたとのこと。
しかし、これに気づいたのは20年後ですでに烏丸も生きていないため、警察には伝えなかったとのこと。
千間探偵は2年前に大上に共有してしまう
千間はこの話を千間は大上に伝えてしまうと…大上は目の色を変えて、宝探しをスタートする。
そして、多額の借金をしてまで黄昏の館を購入して、引っ込みがつかなくなった大上は…
「名探偵を集める。その餌として怪盗キッドを使用する。途中で千間と大上が殺されると見せかける。メイドを実際に殺害。これによって全員をやる気にして、最後には怪盗キッドに罪をかぶってもらう」
と狂気じみた考えをもっていたのでした。そしてメイドを選んだのは、大上と一緒で爪を噛む癖があったため、その方法で殺害される予定だった。
しかし、千間がその方法で大上を殺害してしまったのです。
大上が食堂で爪を噛んだ理由としては、千間が予定外の事をテープに吹き込んでいたため、焦ったからでした。
元々は大上は食事の後にメイドを殺害する予定だったのです。
千間は大上は自分を含めて殺害することを知ったため、烏丸に取り憑かれて大上を殺害したのでした。しかし…40年前の父親と同様に暗号は解けず…。
コナンは黄昏の館の暗号を解いていた。
コナンいわく、千間探偵の父親は暗号をすでに解いていた言う。
続いて、黄昏の館はこんなに大きいのにもかかわらず、時計は一個しかついていないという現状。
ここで暗号の
「二人の旅人が天を仰いだ夜」→時計の長針と短針がそろって真上を指す午前0時と解読し、
千間恭介の血文字「切り札」はトランプのこと。暗号の王と王妃と兵士はトランプの13,12,11である。
つまり宝と王はダイヤのキング。聖杯と王妃はハートのクイーン。剣と兵士はスペイドののジャックであるということ。
ここからトランプの絵柄の向きに0時から、左に13、左に12、右に11と時計を動かすと…
なんと時計が落ちました。そして時計の塗装が剥がれて、内側から金が…見え、純金でできていた。
千間は「これだけのために父親は命を落としたのか…」と落胆しつつ、コナンが暗号を解いたから黄昏の館の脱出方法を聞くが…
千間は元々そんなものはないというのでした…。
生きていた名探偵達
「フン、だろーと思ったぜ…千間のバアさんよォ…」
と言うのは茂木探偵。その後ろにいるのは亡くなったはずの小五郎や白馬、そして槍田探偵も生きていたのでした。
どうやら、コナンの提案により全員殺し合いをした後に、子供相手なら脱出方法を教えてくれるだろうと思った作戦だったみたいです。
モニター越しに見るとケチャップが“血”に見えるため、このトリックを思いついたとのこと。
蘭やメイドには伝えずに眠らせていたみたいですね。
いつから千間が犯人と気づいていたのか?
探偵達は最初から千間が犯人と気づいたのは、車を乗る時に千間がコインをとった瞬間。
この時、千間は車のバンパーの上にあるコインの中で一番奥の10円玉を手にとったのでした。
この行動に探偵達は…千間は他の探偵が、手についた青酸カリと10円玉で「酸化還元反応」に気づくのを恐れたと推測したみたいですね。
白馬は自信満々に第一の殺人で、右手親指の爪を見て気づいていたとのこと…さすが名探偵達…
ここで探偵達が結束し、今回の殺人をお互いに演じたということになるのです。
脱出する方法を考えるが。。。
千間はこのまま自分が黄昏の館と一緒に亡くなろうとしていたため、脱出の方法は準備していませんでした。
そのため、悩んでいる名探偵達に「バババ」とヘリの音が聞こえました。
この音に反応した白馬。
「僕が呼んだ警察のヘリの音ですよ…」
どうやら、白馬は相棒の「ワトソン」のアンクレットに取り付けた手紙を、夜明けと共に崖下に待機させていたバアやの車に届けてくれたのは?と言います。
つまりコナンがガードレール下で見た、☓印の車は白馬が手配したものになるのです。
この時、コナンはヘリの音以外にも違う音
「何かが崩れるような音が混じっている」
ことに気づいていました。なんでしょうか?
白馬が手配したヘリで脱出する一行
ヘリに乗った一同。ここで欄は
「結局、来なかったのね怪盗キッド…」
と、確かに殺人の演技があったため、気づかなかったのですが、怪盗キッドの姿は一度も表していませんね。
千間はなぜ、自分が死んだフリをしたのか?
探偵の茂木は千間に質問する。今回の大上の計画では探偵達を心理的に追い詰める計画であったが、大上を殺害したあと、あんぜ死んだフリをしたのか?ということ。
これに対して千間は黄昏の館の謎。父親が自分に残した暗号を解いてほしかったと言い…続けて、
「私が生きている内にあなた達のような名探偵が集まる機会なんてもう二度とないと思ったから…」
「どうやら烏丸蓮耶に取り憑かれていたのは…私の方だったかもしれないねぇ…」
と、千間はヘリコプターのドアを開けて、飛び降りるのでした。
千間がヘリコプターから飛び降りるも…
千間が飛び降りた後に…
なんと「毛利小五郎」もヘリコプターから飛び降りるのでした。
ここでコナンは「しまった!!」と思い、小五郎を見ると…。
なんと小五郎の変装がとかれた「怪盗キッド」だったのです。
怪盗キッドはハングライダーで飛びながら、千間を無事に助けました。
千間がヘリコプターから飛び降りた理由とは
キッドが千間に自殺するには早くないか?と言いましたが、千間は別の意図がありました。
それは…
「あなたを助けてあげたのさ…あなたの名を騙って晩餐会を開いたおわびにね…」
「こーでもしなきゃ、あなた逃げられなかったよ…あの子達から…」
「特に妙な時計であなたを狙っていた、あのおチビちゃんからはね!」
と言いました。つまり、千間は小五郎がキッドであることがわかっており、わざと落ちて助けたのでした。
毛利小五郎がなぜ、怪盗キッドの変装だとわかったのか?
千間が小五郎がキッドと気づいた点として、小五郎は「ヘビースモーカー」であることを上げました。
小五郎はヘビースモーカーにもかかわらず、黄昏の館で一度もタバコを吸わなかったのです。
そのため、千間がけでなくコナンや白馬が気づいていたのでした。
そして千間がコナンのことを何者か?と聞くと怪盗キッドは
「最も出会いたくない…恋人ってトコロかな?」
とキザっぽく答えるのでした。
烏丸の財宝の正体とは?
さて今回のメインでもある烏丸の財宝の謎でしたが…誰も解けていません。
ここで千間が財宝をもらえなくて残念だねとキッドに言うと…
「あんな物泥棒の風呂敷には包みきれねーからな…」
と屋敷を見ると…なんと屋敷全体が金色に光っていたのです。
どうやらコナンが聞いた音の正体は、崖が崩れた音。食堂の時計がスイッチになっており、そこから外壁が崩れて金色になるという仕組みだったのです。
これを見たコナンは
「なるほど…黄昏とは空が金色に輝く夕暮れ時のこと。まさに黄金の館ってわけか!!」
と長年追い求めた烏丸の財宝が目の前に現れたのでした。
これにて一件落着となりました。ちなみに小五郎は一番最初のガソリンスタンドで捕まっていたので、怪盗キッドは最初から変装していたことになります笑
名探偵コナンFile302「 誑欺」の感想
烏丸蓮耶が初登場のお話にして、神回の一つとも言われている「集められた名探偵」シリーズのお話が終了しましたね。
今回は複数人の探偵達のお話もメインでもあり、なんだかんだ怪盗キッドも登場した豪華でした。
たしかに小五郎があそこまで頭が切れるとはなかなか思えないので、キッドだったと聞くと納得がいきますね笑
それにしてもここで一回出た烏丸蓮耶が黒の組織のボスとは謎がいっぱいでしたね…。すでになくなってるはずなのにどういうことでしょうか?
今後の展開を楽しみにしていきましょう!
怪盗キッドの登場回はこちら↓
【関連記事】怪盗キッドのおすすめの登場回は何話?
烏丸蓮耶について↓
【関連記事】黒の組織の“あの方”の正体「烏丸蓮耶」を予想考察
【関連記事】組織のボス「烏丸蓮耶」の登場回
コメント