2013年10月5日~2013年10月26日放送の「服部平次と吸血鬼館」。
前回のアニメ放送は710話〜711話「みんなが見ていた」でした。
平次と和葉が東京にやってきた事件で、この話の最後に大滝警部宛に、服部平蔵から「吸血鬼」について連絡がありました。
今回はコナン達は吸血鬼の館に向かいます!
今記事では「服部平次と吸血鬼館」は原作orアニオリなのか?話のネタバレや犯人などを含めて解説します。
※ここからは簡単なネタバレを含むため、注意してください。
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アニメ712話〜715話「服部平次と吸血鬼館」は何巻?原作で何話?
アニメ放送されている「服部平次と吸血鬼館」は原作コナンの話となり、対象の単行本は79〜80巻です!
名探偵コナン79巻に掲載されている話↓
File1:擬態
File2:脱皮
File3:状況的密室殺人
File4:二人で一人前
File5:先生のトリック
File6:吸血鬼の館
File7:ドラキュラ伯爵
File8:心霊写真
File9:南蛮部屋
File10:怪奇現象の半分
File11:それぞれの動機
名探偵コナン80巻に掲載されている話↓
File1:殺人鬼の計画
File2:未配達の荷物
File3:猫の宅配便
File4:工藤様方配達物
File5:本日のフルーツ
File6:ボクらの領域
File7:魔法の鍵
File8:7つ揃うまで
File9:用意した一着
File10:太閤の手筋
File11:バーボンの目的
アニメ「服部平次と吸血鬼館」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓
コナンと平次の活躍で東京の事件を解決した大滝警部は、服部本部長に群馬県と埼玉県の県境の山奥にある洋館で行われる遺産相続の会議に参加するように頼まれる。大滝警部の行動を怪しんで尾行していたコナン、平次、小五郎、蘭、和葉も合流し、一行は目的地の洋館へ向かう。
じつは半年前に洋館のメイドが近くの森で無残に殺される事件が発生し、その死体の首筋から2つの穴が発見されて吸血鬼の仕業と噂されていた。
コナンたちは到着すると、洋館の執事である古賀陸重に迎えられる。古賀は、服部本部長に警察関係者を遺産相続の会議に出席するように依頼していた張本人だった。
館の主は寅倉総合病院の院長である寅倉迫弥。最近は陽を避けるように行動し、まるでバンパイアのような生活を送っていた。館には、迫弥の遺産相続の会議のために、寅倉家の次男・麻信と妻・瑠莉、長女・守与とその恋人の羽川条平、三男・岸治、次女・実那が集められていた。館には他にメイドの桧原ひかるやシェフがいた。
夕食時に姿を現さない迫弥を呼ぶように言われた蘭と和葉が部屋を訪れると、そこには棺桶があり、開けると杭が打ち込まれた死体が!
ふたりの悲鳴を聞いたコナンと平次は部屋に行って棺桶を開けるが、今度は死体がなくなっていた……。部屋に違和感を感じたコナンと平次は捜査を開始する。
一方、外出していた小五郎と大滝警部は、トンネル崩落事故により、洋館に帰れなくなってしまう。館の主・寅倉迫弥が行方不明なまま、記念写真にいなかったはずの迫弥が写ったり、一斉メールで集められた部屋の窓に逆さになった迫弥が出現したりと奇怪なことが次々と起こる。
そして飛来する物体を目撃した後、屋根裏部屋で次男・麻信の死体が発見される。やはり吸血鬼が犯人なのか…!?
https://websunday.net/episode/12145/
アニメ「服部平次と吸血鬼館」の登場人物

「服部平次と吸血鬼館」の登場人物
・江戸川コナン
・毛利蘭
・毛利小五郎
・服部平次
・遠山和葉
・山村ミサオ
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アニメ「服部平次と吸血鬼館」のhuluやアマプラはある?
アニメ「服部平次と吸血鬼館」はhuluで配信されています。
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アニメ「服部平次と吸血鬼館」のネタバレ&伏線

アニメ712話〜715話「服部平次と吸血鬼館」は、山奥の寅倉家の洋館を舞台にした4話構成の本格館ミステリーです。
服部平次メインの長編としてかなり見ごたえがあります。
吸血鬼伝説に見える怪奇現象を、コナンと平次が人間のトリックへ戻していく流れが気持ちいい回です。
服部平次メインの4話長編として濃い
「服部平次と吸血鬼館」は、服部平次がメインで動く4話構成の長編回。
大滝警部の動きを追う形で、平次、コナン、小五郎、蘭、和葉が寅倉家の洋館へ向かい、そこから吸血鬼伝説めいた事件に巻き込まれていきます。入口から関西組の空気があり、いつもの毛利探偵事務所発の事件とは少し違うテンポになるのが良いです。
館ものとしてもかなり濃いです。
棺桶、心霊写真、逆さに現れる迫弥、隠し通路、南蛮部屋と、いかにも怪しい要素が次々に出てきます。吸血鬼の仕業に見える現象が連続するので、4話長編らしい重厚感と不気味さがしっかりあります。平次がいることで、コナンとの掛け合いにも勢いが出ます。
怪奇に怯える空気と、探偵2人が真相へ切り込む頼もしさの対比がかなり刺さります。
コナンと平次の共同推理が事件を引っ張る
この回は、コナンと平次の共同推理が事件をぐいぐい引っ張る回です。
棺桶から迫弥の死体が消える現象、集合写真の鏡に写る迫弥、食堂の窓に逆さに現れる迫弥、守与の遺体移動など、怪奇現象に見える出来事を2人がそれぞれ追っていきます。ここが本当に気持ちいいです。
吸血鬼の怪談として見えていたものが、2人の推理で少しずつ人間の仕掛けへ再配置されるのが爽快。
東西の高校生探偵コンビとしての安定感を、館ミステリーの中でしっかり味わえる回です。
アニメ「服部平次と吸血鬼館」のあらすじ&事件の流れ

ここからは「服部平次と吸血鬼館」の流れを時系列で整理します。服部平蔵の依頼から寅倉家の洋館へ向かう導入、吸血鬼伝説、棺桶の死体消失、心霊写真、連続殺人へ進む構成がかなり濃いです。最初は怪奇現象に見える出来事が、少しずつ人間の計画として解体されていきます。ただ、事件の裏には復讐、遺産、家族の真実が絡んでいて、解決後の後味はかなり苦いです。
大滝警部が服部平蔵の依頼で寅倉家へ向かう
物語は、大滝警部が服部平蔵からの依頼で寅倉家の洋館へ向かうところから始まります。
この時点で、いつもの東京発の事件とは違う空気があります。大阪府警側の動きが先にあり、平次がそこに反応する流れです。
寅倉家の洋館は、群馬県と埼玉県の県境の山奥にある不気味な場所です。服部平蔵がなぜ大滝警部を向かわせたのか、寅倉家に何があるのか、最初から引っかかりがあります。
関西側の依頼から山奥の吸血鬼館へ向かう導入が、長編らしいワクワクと不穏さを同時に作っています。
コナンたちが大滝警部を追って洋館へ向かう
コナン、平次、小五郎、蘭、和葉は、大滝警部を追って寅倉家の洋館へ向かいます。
ここでコナンと平次が事件へ直接関わる形になります。平次は事件に前のめりで、コナンも当然ただの同行者では終わりません。
一方で、蘭と和葉にとってはかなり不気味な場所です。
山奥の洋館、吸血鬼という言葉、遺産相続をめぐる空気。関西組の軽いやり取りから、館ミステリーの暗い空気へ一気に切り替わるのが良いです。この温度差が、これから起きる怪奇現象をさらに怖く見せています。
半年前の清水殺害が語られる
寅倉家では、半年前にメイドの清水が吸血鬼に襲われたような状態で発見された話が語られます。
清水は逆さ吊りにされ、首筋に2つの穴がある吸血鬼めいた状態だったと整理されます。ここで、寅倉家の事件が単なる遺産相続ではないと分かります。
この話が出るだけで、館の空気が一気に冷えます。
清水を殺したのは誰なのか、なぜ吸血鬼に見せかけたのか、迫弥は本当に吸血鬼なのか。過去の殺害が怪談の形で語られることで、寅倉家全体が呪われた場所のように見えてくるのが怖いです。
遺産相続会議で関係者が集まる
寅倉家の洋館には、遺産相続会議のために関係者たちが集まります。
寅倉迫弥、寅倉麻信、寅倉守与、寅倉実那、羽川条平、桧原ひかるなど、複数の人物が絡むことで、人間関係の不穏さが一気に濃くなります。
吸血鬼伝説だけでも怖いのに、そこへ遺産相続の生々しさが重なります。誰が何を狙っているのか、誰が迫弥や清水の死に関わっているのか。
怪奇の怖さと人間の欲が同じ部屋に集まる感じが、かなりゴシックでゾクッとします。
蘭と和葉が棺桶内の迫弥を見つける
蘭と和葉は、棺桶の中で杭を打たれた寅倉迫弥の遺体を目撃。
ここで吸血鬼伝説が、ただの噂ではなく目の前の恐怖として立ち上がります。棺桶、杭、血という組み合わせがかなり強烈です。
蘭と和葉が見つけるというのも効いています。2人の恐怖がそのまま視聴者にも伝わってきます。怪談のように語られていた吸血鬼館が、突然、現実の遺体発見現場になる落差が怖いです。ここから事件は一気に本格的に動きます。
棺桶から迫弥の死体が消える
再確認すると、棺桶の中から迫弥の死体が消えています。
この展開で、事件の怪奇感は一気に跳ね上がります。死体を見つけたと思ったら消える。吸血鬼が蘇ったようにも見える見せ方です。
もちろん、コナンと平次は怪奇として受け取りません。
棺桶の底、床下の隠し通路、1階物置へつながる動線など、物理的な仕掛けを疑っていきます。怖い現象に見せつつ、探偵側は冷静に人間の仕掛けへ意識を向けるのが気持ちいいです。
集合写真の鏡に迫弥の姿が写る
集合写真の鏡に、迫弥の姿が写っているように見える怪奇現象も起きます。
死体消失の次は心霊写真です。これでもかというくらい、吸血鬼館らしい不穏な演出が重なっていきます。
鏡の向こうには何があるのか、誰が光を当てたのか。
ここでマジックミラーや隣室のクローゼットといった仕掛けが後から効いてきます。写真に亡霊のような姿が出る演出は怖いですが、見返すと光と鏡の使い方がかなり計算されています。
食堂の窓に逆さの迫弥が現れる
食堂の窓には、逆さになった迫弥の姿が現れます。
棺桶の死体消失、心霊写真に続いて、さらに怪奇現象が重なります。吸血鬼が本当に館の中にいるのでは、と思わせる演出です。
この現象には、釣り糸と凸レンズが関わります。
窓の外に本物の迫弥がいたわけではなく、人間が作った見せかけでした。怪奇現象が連続するほど、最後に仕掛けとして崩れた時の快感が大きくなります。コナンと平次の推理が少しずつ形になっていく場面です。
屋根裏のタバコ部屋で麻信の遺体が見つかる
屋根裏のタバコ部屋では、寅倉麻信の遺体が発見されます。
ここで、怪奇現象だけでなく現在進行の殺人事件が本格化します。怖い演出では済まない、実際に人が死んでいる事件として空気が一気に冷えます。
麻信はなぜ殺されたのか。誰が屋根裏部屋へ行けたのか。迫弥の計画とどう関係するのか。
吸血鬼の不気味さが、人間の復讐や計画へつながり始めるところがかなり重いです。
事件の見方が、怪談から連続殺人へ変わります。
棺桶の隠し通路と心霊写真トリックが明かされる
棺桶の死体消失と心霊写真は、隠し通路とマジックミラーによる仕掛けだと明かされます。
ここで、吸血鬼の怪奇現象が一つずつ人間のトリックへ戻されていきます。館ものとしての気持ちよさが強い場面です。
棺桶の底、床下の隠し通路、マジックミラー、隣室のクローゼット。バラバラに怖かった現象が、建物の構造と小道具で説明できるようになるのがかなり爽快です。ただ、仕掛けが解けるほど、誰がここまで準備したのかという人間側の怖さが増していきます。
森で守与の遺体が発見される
森では、寅倉守与の遺体が発見されます。ここで被害がさらに広がり、寅倉家の事件はより深刻になります。守与の遺体がなぜ森にあるのか、どう運ばれたのかが大きな焦点になります。
門番に気づかれずに遺体を外へ運ぶにはどうすればいいのか。普通に考えるとかなり難しい状況です。
ここで、怪奇現象ではなく遺体移動の物理トリックへ推理が切り替わるのが面白いです。事件はまだまだ終わりません。
泥に塩が混じっていたことで遺体移動トリックに近づく
守与の遺体を調べたときに付いた泥には、塩が混じっていました。
この違和感から、コナンと平次は氷付きの棒を使った遺体移動トリックへ近づきます。泥と塩という小さな手がかりが、移動方法を崩す鍵になるのがコナンらしいです。
氷が溶けた痕跡として塩が効いてくる流れは、かなり気持ちいいです。
門を出ずに遺体を森へ運べるという発想にたどり着くことで、犯人の工作が一気に現実的なものとして見えてきます。怪奇の皮をかぶった物理トリックの回収です。
ひかるへの呼び出しメールが届く
終盤では、桧原ひかるへの呼び出しメールが届きます。
ここで事件は、連続殺人の推理から、ひかるの命を守るクライマックスへ切り替わります。ひかるがなぜ狙われるのか、犯人は何を仕掛けるつもりなのかが一気に緊迫します。
ひかるは犯人ではありません。
むしろ、迫弥の計画に利用されかけた人物です。ここでひかるを守る側へ物語が動くことで、事件の見方がまた変わります。真相へ近づくほど、ひかるが背負わされかけたものの重さも見えてきます。
和葉がひかるに変装し、蘭と犯人を迎え撃つ
和葉はひかるに変装し、蘭とともに南蛮部屋で犯人を迎え撃ちます。
この場面はかなり頼もしいです。前半で怖がっていた蘭と和葉が、終盤では犯人を待つ側に回る。この反転が本当に良いです。
犯人が本当に引っかかるのか、和葉と蘭は無事なのか。
緊張感があります。でも、和葉が勇気を出し、蘭が頼もしく動くことで、平次とコナンだけではない事件解決の強さが出ます。関西組回としても、蘭と和葉の連携が光るクライマックスです。
羽川条平が犯人として暴かれる
最終的に、羽川条平が迫弥の計画を利用した現在事件の実行犯だと暴かれます。
羽川はひかるを犯人に見せかけようとしますが、和葉の変装と蘭の連携、そしてコナンと平次の共同推理によって追い詰められます。
羽川は隠し通路から逃げようとしますが、コナンと平次に挟み撃ちされます。
ここで、怪奇現象の全体像と連続殺人の真相がつながります。吸血鬼伝説の怖さが、迫弥の復讐計画と羽川の私欲の苦さへ変わるところが印象的です。解決しても後味はかなり重いです。
- 大滝警部が服部平蔵の依頼で寅倉家の洋館へ向かう。
- コナン、平次、小五郎、蘭、和葉が大滝警部を追って洋館へ向かう。
- 半年前、メイド清水が吸血鬼に襲われたような状態で発見された話が語られる。
- 遺産相続会議のため、寅倉家の関係者が洋館に集まる。
- 蘭と和葉が棺桶内で杭を打たれた迫弥を目撃する。
- 再確認すると、棺桶から迫弥の死体が消えている。
- 集合写真の鏡に迫弥の姿が写る。
- 食堂の窓に逆さの迫弥が現れる。
- 屋根裏のタバコ部屋で麻信の遺体が発見される。
- 棺桶の隠し通路と心霊写真トリックが明かされる。
- 森で守与の遺体が発見される。
- 泥に塩が混じっていたことで、守与遺体移動のトリックに気づく。
- ひかるへの呼び出しメールが届く。
- 和葉がひかるに変装し、蘭とともに犯人を迎え撃つ。
- 羽川条平が、迫弥の計画を利用した犯人として暴かれる。
アニメ「服部平次と吸血鬼館」の犯人&トリック

ここからは、寅倉家で起きた事件の犯人・動機・トリック・決め手・結末を整理します。現在事件の実行犯は羽川条平です。半年前の清水殺害と連続殺人計画の作成者は寅倉迫弥で、迫弥の死は自殺です。桧原ひかるは犯人ではなく、迫弥の娘として計画に利用されかけた人物です。
犯人:現在事件の実行犯は羽川条平
現在事件の実行犯は羽川条平です。
羽川は、寅倉迫弥が作っていた殺人計画書を盗み見て、その計画を自分の私欲のために利用しました。寅倉麻信や寅倉守与の死、そして桧原ひかるを犯人に見せかけようとする流れは、羽川の犯行として暴かれます。
一方で、半年前の清水殺害と連続殺人計画の作成者は寅倉迫弥。
そして迫弥の死は羽川による殺害ではなく、自殺です。ここを混同すると事件の構造が大きくズレます。
被害者は清水、寅倉迫弥、寅倉麻信、寅倉守与で、未遂の標的が桧原ひかるです。
ひかるは犯人ではなく、むしろ計画に背負わされかけた側として整理する必要があります。
動機:迫弥の復讐計画と羽川の私欲が重なる
事件の背景には、寅倉迫弥の復讐計画があります。
迫弥の本来の動機は、桧原陽子の死への復讐です。陽子の転落死は事故ではなく、清水、寅倉守与、寅倉麻信、羽川条平らが関わったものだったと整理されます。
迫弥は、陽子との娘である桧原ひかるに復讐計画を託そうとしていました。
ここだけでもかなり重いです。父の復讐心と娘への思いが混ざっているため、迫弥の計画には単純な悪意だけでは片づけられない苦さがあります。
一方、羽川条平の動機は別です。羽川は迫弥の計画を盗み見て、実那との復縁や遺産目当てで利用しました。
迫弥の復讐計画を、羽川が自分の欲のために使ったところが、この事件の後味をさらに悪くしています。復讐の悲しさと、私欲の嫌らしさが重なる事件です。
トリック:吸血鬼の怪奇現象に見せかけた館トリック
準備:迫弥の計画書と館の仕掛けが土台になる
事件の土台には、寅倉迫弥が作った殺人計画書があります。
棺桶、隠し通路、マジックミラー、釣り糸、凸レンズ、氷付きの棒など、吸血鬼の怪奇現象に見せかけるための仕掛けが並んでいました。迫弥はそれを、桧原ひかるへ託そうとしていたと整理できます。
羽川はその計画を盗み見て利用します。ここが怖いです。
本来の復讐計画が、別の人物の私欲によってさらに歪んだ事件へ変わっているんですよね。館そのものの構造や小道具が、吸血鬼伝説を演出する舞台として使われます。
実行:棺桶、心霊写真、逆さの迫弥で怪奇を重ねる
棺桶の死体消失は、棺桶の底と床下の隠し通路を使った仕掛けです。
迫弥の死体が消えることで、吸血鬼が蘇ったように見せています。死体発見から消失への落差が大きく、関係者の恐怖を一気に強めます。
心霊写真は、マジックミラーと隣室のクローゼットから光を当てる仕掛けです。さらに食堂の窓に逆さの迫弥が現れた現象は、釣り糸と凸レンズを使ったものです。
どれも吸血鬼の怪奇現象に見えるのに、実際には人間が準備した物理的な演出だったと分かるのが気持ちいいです。
発覚回避:吸血鬼伝説で人間の犯行を隠す
羽川は、迫弥の計画書を利用し、吸血鬼の怪奇現象に見せかけながら犯行を進めました。
怪奇現象が重なるほど、関係者は人間の犯行ではなく、迫弥や吸血鬼の存在を恐れる方向へ誘導されます。これが発覚回避の大きなポイントです。
守与の遺体も、普通に運べば門番に気づかれる可能性があります。
そこで氷付きの棒に縛りつけて転がし、門を出ずに森へ運ぶ方法が使われました。吸血鬼の呪いに見せながら、実際にはかなり計算された移動トリックが組まれているのが厄介です。
綻び:隠し通路、鏡、凸レンズ、氷と塩が真相を示す
トリックの綻びは、怪奇現象がそれぞれ物理的に説明できるところから見えます。
棺桶の下には隠し通路があり、心霊写真は鏡の仕組みで説明できます。食堂の窓の迫弥も、釣り糸と凸レンズで再現できます。
守与の遺体移動では、泥に混じった塩が大きな手がかりになります。
氷付きの棒を使えば、門を出ずに遺体を森へ運べるためです。怪奇に見えた現象が、隠し通路、鏡、レンズ、氷という人間の仕掛けへ戻っていくのが、この事件の推理の快感です。最後には、羽川が迫弥の殺人計画書を持っていたことも決定的になります。
決め手:殺人計画書、塩、氷、隠し通路、ひかるの出生
最大の決め手は、羽川が寅倉迫弥の殺人計画書を持っていたことです。
これにより、羽川が迫弥の計画を盗み見て利用したことが示されます。単にトリックを再現しただけではなく、迫弥の復讐計画そのものを自分の目的に使ったわけです。
守与の遺体を調べたときに付いた泥に塩が混じっていたことも重要です。
氷付きの棒を使えば、門を出ずに遺体を森へ運べます。泥の中の塩が、氷による遺体移動を示す証拠になるのがかなりコナンらしいです。
隠し通路を使って犯人が逃げようとしたことも、羽川を追い詰めます。
さらに、桧原ひかるが迫弥の実の娘であることを示す遺言・DNA報告は、迫弥がひかるに復讐計画を託そうとしていた理由につながります。棺桶、マジックミラー、凸レンズ、氷の各トリックをコナンと平次が見破ったことで、吸血鬼伝説は完全に崩れます。
結末:羽川の犯行が暴かれ、ひかるは救われる
結末では、羽川条平が現在事件の実行犯として暴かれます。
迫弥の本来の復讐計画と、羽川の私欲による計画利用が明らかになります。ひかるは犯人ではなく、迫弥の娘であり、計画に利用されかけた人物だったと分かります。
羽川は隠し通路から逃げようとしますが、コナンと平次に挟み撃ちされます。
さらに、和葉がひかるに変装し、蘭とともに犯人を迎え撃つ連携も効いています。平次とコナンの共同推理、蘭と和葉の行動力が合わさって、犯人の計画が阻止されるのが胸熱です。
ただし、後味は明るくありません。吸血鬼の怪奇現象はすべて人間の仕掛けだったと分かりますが、迫弥の復讐心、陽子の死、羽川の私欲、ひかるが背負わされかけた重さが残ります。
派手な館トリックの爽快感と、家族・遺産・復讐が絡む苦さが同居する締め方です。
アニメ「服部平次と吸血鬼館」の名言

服部平次「さっきから「吸われん吸われん」ってボソボソ言ってるけど…まさか女の唇とちゃうやろな?」
服部平蔵から吸血鬼のことを聞いた大滝警部がボソボソと車内で呟いていたところ、平次が発したセリフ。
平次もこんな大人びた冗談を言うんだと感じさせるセリフです(笑)
江戸川コナン「ああ…鬼は鬼でも…殺人鬼だって事がな!!」
平次とともに犯人の正体に気づいた時に発したコナンのセリフ。鬼がかかっている上手いセリフです。
毛利小五郎「フン!せいぜいお前は大事にするこった!女は怖ぇーぞォ〜…」
小五郎が平次に対して、和葉を大事にしたほうが良いぞと案に示した名言。
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アニメ712話〜715話「服部平次と吸血鬼館」の感想&まとめ

吸血鬼伝説と遺産相続が混ざる、ゴシック感の強い平次メイン長編です。怪奇を推理で崩す快感と、蘭・和葉の頼もしさが残ります。
①吸血鬼館のゴシック感が強い
山奥の洋館、棺桶、吸血鬼伝説、心霊写真が重なる雰囲気がかなり強いです。
蘭と和葉が棺桶の中の迫弥を見つける導入から、死体消失、写真に写る迫弥、食堂の窓の怪奇現象まで、怖い見せ場が続きます。吸血鬼が本当にいるわけではないと分かっていても、館全体の空気がずっと不穏なんですよね。
遺産相続の生々しさと怪談の怖さが混ざることで、長編らしい重厚感が出ていました。
②怪奇現象が人間のトリックに戻る快感がある
この回の一番気持ちいいところは、吸血鬼の仕業に見える現象を、コナンと平次が一つずつ人間の仕掛けに戻していく流れです。
棺桶の隠し通路、心霊写真のマジックミラー、逆さの迫弥、氷と塩の遺体移動まで、怪奇として怖かったものがロジックでつながっていきます。
推理が進むほど、吸血鬼ではなく人間の欲や復讐が見えてくるのも苦いです。怖さと推理の快感がきれいに両立している館ミステリーでした。
③蘭と和葉が迎え撃つ終盤が頼もしい
終盤で和葉がひかるに変装し、蘭と一緒に犯人を迎え撃つ流れがかなり頼もしいです。
前半では棺桶の死体や怪奇現象に怯えていた2人が、最後にはひかるを守るために動く側へ回ります。この変化が良いんですよね。平次とコナンの推理だけでなく、蘭と和葉の勇気が事件解決に効いているのが胸熱です。
怖い洋館回なのに、最後には2人の行動力が強く印象に残る回でした。
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