1998年9月21日放送の「浪花の連続殺人事件」。
前回のアニメ放送は116話/117話「ミステリー作家失踪事件」でした。
今回の話は服部平次が登場する回。
後に黒の組織の元メンバーとわかる沼淵己一郎が登場する回です。
今記事では「浪花の連続殺人事件」は原作のお話なのか?アニオリなのか?などを簡単なあらすじを含めて解説します。
※ここからは簡単なネタバレを含むため、注意してください。
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アニメ118話「浪花の連続殺人事件」は何巻?原作で何話?
アニメ放送されている「浪花の連続殺人事件」は原作コナンの話となり、対象の単行本は19巻です!
名探偵コナン19巻に掲載されている話↓
File1:どうして…
File2:蒸発した文士
File3:1/2の頂点
File4:フランスにて…
File5:食いだおれの街
File6:四人目の財布
File7:財布の中の…
File8:免許証の秘密
File9:狙われたボール
File10:5万6千人の人質
アニメ「浪花の連続殺人事件」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓
平次はコナン達を大阪へと招待する。新一が刺殺される夢を見て、気になったというのが理由だった。平次の趣向で、一同はパトカーで大阪の街を観光。しかしその道中、突然ボンネットに死体が落ちて来た!
現場から逃げ出した女性を追うコナンと平次だが、彼女は刺殺されてしまう。しかも、二つの事件とも大阪を騒がせる連続殺人との関連性があった。これ以上自分の街で好き勝手にはさせない、そう決意した平次はコナンに御守りを託し、捜査に向かった。
やがて、割り出した一人の人物を問い詰める平次。しかし、彼の身に大きな危険がせまる!!
https://websunday.net/episode/11958/
アニメ「浪花の連続殺人事件」の登場人物

「浪花の連続殺人事件」の登場人物
・江戸川コナン
・毛利蘭
・毛利小五郎
・服部平次
・遠山和葉
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アニメ「浪花の連続殺人事件」のネタバレ&伏線

浪花の連続殺人事件は、第118話「浪花の連続殺人事件」で描かれる大阪編です。事件そのものは連続殺人として重いですが、シリーズ全体で見ると遠山和葉の初登場、大阪府警側の人物配置、平次とコナンの信頼関係が一気に広がる回です。
黒の組織情報を直接進める回ではないものの、後から見返すと大阪組の土台がかなり濃く詰まっています。
遠山和葉が初登場する大阪組の重要回
この話で確定するのは、遠山和葉が初登場し、服部平次まわりの人間関係が一気に広がることです。和葉は単なる大阪のゲストではなく、平次と深い距離感を持つ幼なじみとして描かれ、今後の大阪組を語るうえで欠かせない存在になります。
事件はかなり重い連続殺人ですが、その手前で和葉が入ってくることで、平次の世界に生活感とラブコメの温度が加わるのが良いです。
具体的には、和葉が蘭を「工藤」だと誤解し、平次との関係を疑う場面で分かります。この反応はただの勘違いギャグではなく、和葉が平次をかなり意識していることが見える初期描写です。
平次の隣に誰がいるのかを気にする距離感が、幼なじみらしくて可愛いんですよね。今後も和葉は平次関連エピソードに継続して関わるため、この初登場はかなり大きな入口になります。
見返したときに刺さるのは、事件の大きさとは別に、大阪組の空気がここで一気に立ち上がっているところです。平次だけで成立していた大阪側の世界に、和葉というヒロインが加わることで、人間関係の温度がぐっと上がります。初対面のにぎやかさの裏に、今後何度も効いてくる幼なじみ感がもう見えているのが胸熱です。
平次と和葉の幼なじみ関係が初めて見える
この回で確定するのは、平次と和葉がただの知り合いではなく、幼なじみとしてかなり近い距離にいることです。
和葉は平次を強く意識しており、蘭に対する誤解もその感情が表に出たものとして見えます。ここがコナン全体で大事なのは、平次と和葉の関係が今後の大阪回の恋愛・友情パートを支える軸になるからです。事件の緊張感の中に、2人の遠慮のないやり取りが混ざるのが大阪編らしいです。
分かりやすいのは、和葉が蘭に対して警戒する場面と、平次との会話に幼なじみらしい距離の近さが出る場面です。普通なら少し踏み込みすぎに見える反応も、平次と和葉の関係を知る入口として見るとかなり自然です。
和葉の誤解は事件の推理とは別ですが、平次を特別視していることがはっきり伝わるのが良いです。
今後の平次と和葉は、恋愛未満のもどかしさと幼なじみの遠慮のなさが同居する関係として描かれていきます。
この回は、その最初の空気をかなり分かりやすく見せています。見返すと、和葉の反応がただ騒がしいだけではなく、平次との長い関係があるからこその温度に見えてきます。そこがニヤけるし、同時に少し尊いです。
和葉のお守りと手錠の鎖が意味を持つ
この回で確定するのは、和葉のお守りの中に、幼い頃に平次とつながれた手錠の鎖が入っていることです。このお守りは、事件解決の証拠ではなく、平次と和葉の過去と関係性を象徴する小道具として意味を持ちます。
コナンを守るアイテムとして機能する一方で、実は平次と和葉の幼なじみの歴史が詰まっているのがたまりません。
具体的には、平次から預かったお守りがコナンを守る場面と、その中身が手錠の鎖だと分かる流れです。お守りがただの縁起物ではなく、平次と和葉をつないできた記憶そのものだったと分かるのが胸にきます。
危機回避の小道具でありながら、キャラ関係の温度まで背負っているのが上手いです。事件の手がかりとは切り分けて見るほど、この小道具の良さがはっきりします。
今後の大阪組を見ていくうえで、このお守りは平次と和葉の関係を語る象徴的なアイテムになります。幼少期の手錠の鎖という少し変わった思い出が、命を守る場面で効いてくるのもコナンらしいです。見返したときに刺さるのは、和葉の想いと平次の心配、そしてコナンの危機が一つの小道具でつながるところです。
蘭と和葉の初対面が今後の関係の入口になる
この回で確定するのは、蘭と和葉が初めて顔を合わせることです。しかもその出会いは穏やかな自己紹介ではなく、和葉が蘭を「工藤」だと誤解し、平次との関係を疑うところから始まります。
初対面から少しギクシャクするのに、今後の関係を知っていると、この入口がかなりニヤけるんですよね。
具体的には、大阪で和葉が蘭に強く反応し、平次との距離を気にする場面です。蘭は戸惑う側で、和葉は平次への意識が前に出ている側として描かれます。
ここは事件の推理要素ではなく、東西ヒロイン的な関係が始まるキャラ面の入口です。蘭が巻き込まれる形で、平次と和葉の距離感まで読者に伝わるのが見せ方として上手いです。
今後、蘭と和葉は大阪・平次関連回で並ぶ場面が増えていきます。
この回だけで深い関係が完成したとは言えませんが、最初の誤解があるからこそ、後の関係の変化がより楽しく見えます。見返したときに刺さるのは、和葉の警戒が可愛いだけでなく、平次を大事に思う気持ちの初期描写としてちゃんと効いているところです。
大阪府警側の人物が増え、平次関連回の土台が広がる
この回で確定するのは、遠山銀司郎や大滝悟郎が初登場し、大阪府警側の人物関係が広がることです。平次の周囲は、和葉だけでなく警察側の人物も含めて厚みを増していきます。
東京中心だった警察描写に大阪側の空気が加わるため、今後の平次関連回を支える土台としてかなり大きいです。事件が大阪府内各所を移動しながら進むこともあり、大阪側の組織感がしっかり出ています。
具体的には、大阪府警関係者として遠山銀司郎や大滝悟郎が登場し、服部平蔵も含めて大阪側の警察組織が事件に関わる流れです。ここで大事なのは、犯人や手口よりも、平次の周辺世界がどれだけ広がったかです。
平次が一人で大阪を背負っているのではなく、家族や警察側のつながりの中にいることが見えてきます。
今後の大阪関連エピソードでは、こうした府警側の人物配置が背景として効いてきます。
遠山家、大滝、服部家が見えることで、平次と和葉の物語もただの高校生探偵コンビではなくなります。見返したときに刺さるのは、事件の重さの裏で大阪組の世界観がかなり丁寧に広げられているところです。
沼淵己一郎が初登場し、後に意味が増す
この回で確定するのは、沼淵己一郎が初登場することです。
ただし、第118話の時点では黒の組織との関係は明かされず、この事件では坂田に罪を着せられようとしていた人物として関わります。ここを混同しないのが大事で、この回だけを見ると沼淵は連続殺人の真犯人ではなく、事件の中で利用されかけた存在です。
具体的には、沼淵が発見される場面や、コナンが蘭をかばって刺されかける場面、そして坂田が沼淵に一連の罪を着せようとしていたことが分かる流れで見えてきます。
この時点での沼淵は、黒の組織情報を直接持ち込む人物としてではなく、事件内の危険とミスリードに関わる人物です。それでも、後から見返すと「ここが初登場だったのか」とゾクッとします。
沼淵は後のエピソードで意味が増す人物なので、この回は初登場として押さえておきたい位置づけです。
見返したときに刺さるのは、最初は単発事件の関係者に見える人物が、後から別の重みを持って見えてくるところです。
アニメ「浪花の連続殺人事件」のあらすじ&事件の流れ

浪花の連続殺人事件は、平次がコナンたちを大阪へ招待する明るい導入から始まります。大阪観光のにぎやかさ、和葉初登場のラブコメ感、そして連続殺人の重さが一気に重なる濃い回です。特に、観光の楽しさから遺体落下へ落ちる温度差が強く、事件が進むほど20年前の罪と復讐の苦さが浮かび上がります。
平次がコナンたちを大阪へ招待する
物語は、服部平次がコナン、蘭、小五郎を大阪へ招待するところから始まります。
東京側のいつもの空気から、大阪組中心のエピソードへ切り替わる導入です。大阪観光の明るさが前面に出る一方で、平次がコナンの身を案じている不穏さも最初から置かれています。コナンが犯人に刺されるような悪夢を見たという話が、ただの冗談では済まない空気を作るんですよね。
平次はその不安から、コナンにお守りを預けます。最初は少し大げさに見える行動ですが、後でコナンの危機に関わってくるため、ここはかなり大事な前振りです。観光回の軽さと、平次の本気の心配が同時にあることで、冒頭から温度差が生まれています。
坂田祐介の案内で大阪観光が始まる
大阪観光では、坂田祐介が案内役として登場し、平次たちはパトカーで移動します。食いだおれの街を巡るような楽しい空気があり、大阪編らしいにぎやかさが出ています。ただ、坂田は警察側の人物として自然に同行しているため、疑われにくい位置にいるのが後から効いてきます。案内役でありながら、移動ルートや捜査の流れに関われる立場でもあるのが不穏です。
この時点では、坂田は協力的な刑事として見えています。だからこそ、彼が事件の流れにどれだけ近い場所にいるのか、初見では気づきにくいです。観光と警察の同行が混ざることで、楽しい大阪案内の中に事件が入り込む余地が生まれています。
遠山和葉が初登場し、蘭を誤解する
ここで遠山和葉が初登場し、蘭を「工藤」だと誤解して平次との関係を疑います。連続殺人が始まる前に、大阪組の人間関係が一気ににぎやかになります。和葉の反応は強めですが、平次への意識が前に出ていて可愛いです。事件の手がかりではないものの、平次と和葉の距離感を伝えるキャラ面の大事な前振りです。
蘭は誤解されて戸惑い、平次はいつもの調子で和葉とやり取りします。ここにラブコメ的な温度が入ることで、序盤の大阪観光はさらに明るくなります。だからこそ、このあと事件が始まったときの落差がかなり強くなります。
パトカーの上に野安和人の遺体が落ちてくる
空気が一気に変わるのは、大阪観光中にパトカーの上へ野安和人の遺体が落ちてくる場面です。それまでの観光の明るさが、衝撃的な殺人事件で一気に冷えます。なぜパトカーの上に遺体が落ちてきたのか、偶然なのか、誰かがタイミングを仕組んだのかという違和感が残ります。この落差がかなり強烈で、楽しい大阪回だと思っていた視聴者を一瞬で事件へ引き込みます。
遺体には、絞殺された後に財布越しに胸をナイフで刺される共通手口が見えてきます。財布という小道具は、後に運転免許証へ目を向けさせる重要な意味を持ちます。派手な遺体落下の裏に、被害者たちの過去をつなぐ手がかりが置かれているのが上手いです。
岡崎澄江が怯えた電話の後に殺害される
事件は過去の話では終わらず、岡崎澄江が何かに怯えた電話をした後、公衆トイレ付近で殺害されます。これによって、犯人が今まさに動いている連続殺人だと分かります。岡崎が何に怯えていたのか、なぜ犯人は次々と関係者を狙うのかが引っかかります。緊迫感が増すだけでなく、坂田の行動にも少しずつ見えない不自然さがにじんでいきます。
岡崎殺害では、同型レンタカー2台を使ったアリバイトリックが関わってきます。サイドミラーの角度違い、ルームミラーを触る癖など、あとから犯人像へつながる細かな要素も出てきます。被害者が増えるたびに、単なる連続殺人ではなく、過去に根を持つ復讐の輪郭が見え始めるのが怖いです。
運転免許証から20年前の教習所事故へつながる
被害者たちの運転免許証や過去の情報から、事件は20年前の教習所事故へつながっていきます。財布越しに胸を刺す手口は、ただ残酷な見せ方ではなく、免許証へ目を向けさせるための誘導でもあります。ここで現在の連続殺人は、過去の悪ふざけと事故死への復讐事件として見え始めます。明るい大阪観光から始まった話が、ここまで重い背景へ沈んでいくのが苦いです。
20年前、自動車教習所の教官だった稲葉徹治が事故死していたことが、事件の根にあります。被害者たちはその過去に関わっており、現在の殺人はその関係者を狙ったものとして整理されていきます。運転免許証という日常的なものが、過去の罪をあぶり出す鍵になるのがコナンらしいです。
沼淵己一郎が発見され、コナンが刺されかける
沼淵己一郎が発見されることで、事件の流れはさらに大きく動きます。一見すると沼淵に疑いが向きますが、ここで本当に彼が犯人なのかという違和感が残ります。坂田は沼淵に一連の罪を着せ、自殺に見せかけて殺害する計画も進めていました。ミスリードの形がかなり危うく、事件の闇が一段深くなります。
その中で、コナンは蘭をかばって刺されかけます。ここで平次から預かったお守りが効き、コナンは危機を逃れます。平次の悪夢とお守りが、ただの前振りではなく命を守る回収になるのが胸熱です。事件の危険がコナン本人に直接降りかかることで、緊迫感も一気に跳ね上がります。
平次が坂田の正体を見抜き、郷司邸の蔵で対峙する
平次は坂田祐介が真犯人だと見抜き、郷司宗太郎の屋敷で対峙します。坂田は最後の標的として郷司を狙っていました。警察側の案内役として信頼されていた人物が復讐犯だったと分かるひっくり返しは、かなり苦いです。ここで事件は、犯人当ての驚きだけでなく、信頼していた刑事がなぜここまでしたのかという重さへ進みます。
同型レンタカー、サイドミラーの角度違い、ルームミラーを触る癖、20年前の教習所写真、沼淵の証言がつながっていきます。教習所写真に写る稲葉徹治が坂田に似ていたことも、坂田の父との関係を示す鍵になります。バラバラだった車、癖、写真、証言が一本線でつながる瞬間は、推理としてかなり気持ちいいです。
坂田が自殺を図り、平次が救出する
追い詰められた坂田は自殺を図りますが、平次はそれを止めようとします。蔵で火災が起き、平次は負傷しながらも坂田を救出します。この場面が強いのは、平次が犯人を暴くだけでなく、犯人を死なせないところです。坂田の復讐は許されませんが、だからといって死で終わらせないのが平次らしいです。
推理で勝つだけなら、事件は真相解明で終わります。けれどこの回は、怒りや正義だけではなく、命を救うところまで描きます。刑事が犯人だった苦さと、平次の熱さが同時に残るラストです。事件が解決しても完全には晴れず、20年前の悪ふざけと時効、復讐の重さが後味として残ります。
事件の流れをタイムラインで整理
最後に、浪花の連続殺人事件の流れを短く整理すると次の通りです。
- 平次がコナンたちを大阪に招待する。
- 平次がコナンの死を暗示するような悪夢を見ていたと話す。
- 坂田祐介が案内役として登場し、パトカーで大阪観光をする。
- 遠山和葉が初登場し、蘭を「工藤」だと誤解する。
- パトカーの上に野安和人の遺体が落ちてくる。
- 岡崎澄江が怯えた電話をした後、公衆トイレ付近で殺害される。
- 運転免許証から、被害者たちが20年前の教習所につながると分かる。
- 沼淵己一郎が発見され、コナンが蘭をかばって刺されかける。
- 平次から預かったお守りがコナンを守る。
- 平次が坂田の正体を見抜き、郷司邸の蔵で対峙する。
- 坂田が自殺しようとし、蔵で火災が起きる。
- 平次が負傷しながら坂田を救出する。
アニメ「浪花の連続殺人事件」の犯人&トリック

犯人は坂田祐介です。被害者は長尾英敏、西口多代、野安和人、岡崎澄江です。坂田は20年前の教習所事故に関わった人物たちへ復讐しており、最後の標的として郷司宗太郎を狙っていました。郷司宗太郎は最後の標的ですが、この事件では殺されていません。
犯人
真犯人は、大阪府警側の人物として同行していた坂田祐介です。坂田は案内役として平次たちのそばにいながら、連続殺人の流れを作っていました。警察側にいる人物が犯人だったというひっくり返しが、この事件の大きな苦さです。表向きは協力的な刑事として動いているからこそ、初見では疑いにくい位置にいます。
坂田は、長尾英敏、西口多代、野安和人、岡崎澄江を殺害し、さらに郷司宗太郎を最後の標的にしていました。加えて、沼淵己一郎に一連の罪を着せ、自殺に見せかけて殺害する計画もありました。復讐だけでなく、罪を別人へ押しつける冷たさまであるのが怖いです。
動機
背景
動機の背景には、20年前の自動車教習所事故があります。坂田祐介の父・稲葉徹治は、当時の教習所の教官でした。教習生たちは悪ふざけで稲葉に酒を飲ませ、ブレーキオイルを抜いた車に乗せました。その結果、稲葉は事故死し、この過去が坂田の復讐心の根になっています。
引き金
犯行の引き金になったのは、坂田が沼淵己一郎から20年前の真相を知ったことです。父の死が単なる事故ではなく、当時の教習生たちの悪ふざけによって起きたものだと分かります。知らなかった真相が明らかになったことで、坂田の中の怒りが一気に現在の事件へ向かったと見るとかなり重いです。
決定打
動機の決定打は、20年前の事故が時効で法的に裁けなかったことです。坂田は、関係者が法で裁かれないなら、自分の手で復讐しようとします。過去の罪が罰されないまま残ったことが、現在の連続殺人を生みました。復讐の理由には同情できる部分があっても、人を殺していい理由にはならないところが、この事件の苦い後味です。
トリック
準備
坂田は、被害者たちの過去のつながりを利用し、運転免許証へ目が向くような共通手口を作ります。被害者たちは20年前の教習所につながる人物たちでした。第4の被害者・岡崎澄江の殺害では、同型レンタカー2台も用意します。さらに、沼淵己一郎に罪を着せる計画も進めており、犯行はかなり周到です。
実行
坂田は被害者を絞殺した後、財布越しに胸をナイフで刺す共通手口を取ります。この手口によって、財布の中にある運転免許証へ注意を向けさせます。野安和人の遺体は、ビルの屋上からパトカー上へ落下するように細工されていました。岡崎澄江殺害では、同型レンタカー2台を使って車を入れ替え、アリバイを作ります。
発覚回避
発覚を避けるために、坂田は警察側の案内役として同行し、疑われにくい立場を取っていました。同型レンタカー2台を使うことで、移動時間や所在をごまかします。さらに、沼淵己一郎に罪を着せようとし、事件の向かう先を別方向へそらしていました。刑事として現場に近い立場を利用しているため、犯行の見せ方がかなりいやらしいです。
綻び
トリックの綻びは、レンタカーのサイドミラーの角度が違っていたことです。この違いが、同型レンタカー2台を入れ替えた可能性を示します。さらに、坂田・野安・岡崎に共通するルームミラーを触る癖も、過去のつながりや犯人像へ近づく手がかりになります。20年前の教習所写真に写る稲葉徹治が坂田に似ていたこと、そして沼淵の証言が、坂田の復讐動機を裏づけます。
決め手
決め手となる証拠は、岡崎殺害時のレンタカー2台とサイドミラーの角度違いです。サイドミラーの角度違いは、同型レンタカーが入れ替えられていたことを示し、坂田のアリバイを崩します。また、坂田・野安・岡崎に共通するルームミラーを触る癖は、過去の関係者と坂田をつなぐ手がかりになります。運転免許証は、被害者たちが20年前の教習所につながっていたことを見せる鍵です。
20年前の教習所写真に写る稲葉徹治が坂田に似ていたことは、坂田と稲葉の親子関係を示す重要な要素です。さらに、沼淵己一郎の証言が20年前の事故と坂田の動機をつなぎます。車の違和感、癖、写真、証言、免許証がそれぞれ別の角度から坂田の犯行を支えていた見方を崩します。小さな手がかりが積み重なって、刑事である坂田の正体へ届くのが気持ちいいです。
結末
事件の結末では、坂田祐介が真犯人と判明します。坂田は郷司宗太郎を最後の標的にし、沼淵己一郎に罪を着せようとしていました。平次は郷司邸の蔵で坂田を追い詰めます。坂田は自殺を図りますが、平次がそれを止めます。
蔵では火災が起き、平次は負傷しながらも坂田を救出します。犯人を暴いて終わるだけではなく、死なせないところまで描くのがこの回の強さです。坂田の復讐には同情できる背景があっても、連続殺人は許されず、それでも平次は命を見捨てません。刑事が犯人だった苦さと、平次の正義感の熱さが同時に残る結末です。
第118話「浪花の連続殺人事件」の感想&まとめ

浪花の連続殺人事件は、大阪観光のにぎやかさから復讐事件へ落ちる濃い回です。和葉初登場の温かさと、平次が坂田を救う苦い熱さが同時に残ります。
①大阪観光から連続殺人へ落ちる温度差が強い
この回は、序盤の大阪観光が明るいからこそ、遺体落下の衝撃がかなり強いです。食いだおれの街のにぎやかさ、和葉初登場のラブコメ感、パトカー移動の楽しさがあるのに、いきなり連続殺人へ落ちます。
この温度差が一気に空気を冷やし、ただの大阪回では終わらない重さを出しています。20年前の悪ふざけが現在の復讐につながる流れも苦いです。明るさと重さの振れ幅が大きいので、見返すと序盤の観光描写まで違って見えます。楽しい街の中に事件が入り込む怖さが、かなりコナンらしいです。
②和葉初登場とお守りの回収が胸熱
和葉の初登場は、にぎやかで可愛いのに、平次との関係性がしっかり見えるのが良いです。蘭を誤解する反応も、ただのギャグではなく平次を特別視している温度が出ています。
さらに、お守りがコナンを守る回収まであるので、キャラ面の満足感がかなり高いです。お守りの中身が平次と和葉の過去につながるのも胸にきます。事件は重いですが、平次・和葉・コナンの関係性には温かさがあります。初登場、幼なじみ感、友情の回収が同時に来るのが、この回の大きな魅力です。
③平次が坂田を救うラストが苦くて熱い
ラストで一番残るのは、平次が坂田を死なせないところです。坂田の復讐は許されませんが、20年前の事故と時効を考えると、ただ冷たく切り捨てるだけでは終われない苦さがあります。それでも平次は、犯人を暴いたうえで命を救う選択をします。警察官の息子であり、探偵でもある平次の正義感が強く出る場面です。
推理の勝利から、人を救う結末へ変わる流れが熱いです。刑事が犯人だった後味の重さと、平次の真っ直ぐさが同時に残ります。
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