2002年5月13日放送の「英語教師VS西の名探偵」。
前回のアニメ放送は「警察手帳紛失事件」でした。
原作コナンではジョディの話だったので、アニメだと少しずれてますね。
今回の話は服部平次とジョディが初めて対面するのが、この話となります。
結構ベルモット編に繋がる話なので、すごい大事です。
今記事では「英語教師VS西の名探偵」は原作のお話なのか?アニオリなのか?などを簡単なあらすじを含めて解説します。
※ここからは簡単なネタバレを含むため、注意してください。
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アニメ277話・278話「英語教師VS西の名探偵」は何巻?原作で何話?
アニメ放送されている「英語教師VS西の名探偵」は原作コナンの話となり、対象の単行本は34巻です!
名探偵コナン34巻に掲載されている話↓
File1:リンゴの狩り時
File2:反撃の糸口…
File3:飛んだ隣人
File4:あんた何者や
File5:嵐のブーイング
File6:疑惑のサポーター
File7:エセサポーター
File8:雨のデジャビュ
File9:おしぼりの罠
File10:晴れた記憶
File11:ゴールデンアップル(1)
アニメ「英語教師VS西の名探偵」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓
警視庁から小五郎が関わった事件の調書を盗んだのは、黒ずくめの組織…!? 今までの流れからジョディが怪しいとふんだコナンは、博士に呼ばれた平次と共に、彼女のマンションに乗り込む。だがジョディは、不敵な笑みで二人を泳がせている…
そんな時、隣の部屋から男が落ちた。男の部屋には鍵が掛かり、寝室では呼び鈴が聞えない密室状態で、一見自殺かと思われた。だがコナン達は、男が直前までしていたメールや電話、そして部屋のカーテンのはずれ具合から他殺と推理する。
ジョディを被害者に見立てた現場検証の中、平次はジョディの正体を探り始める。
https://websunday.net/episode/12003/
アニメ「英語教師VS西の名探偵」の登場人物

「英語教師VS西の名探偵」の登場人物
・江戸川コナン
・服部平次
・遠山和葉
・阿笠博士
・灰原哀
・目暮警部
・高木渉
・ジョディ
・千葉和伸
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アニメ「英語教師VS西の名探偵」のネタバレ&伏線

アニメ「英語教師VS西の名探偵」は、第277話・第278話で描かれる前後編です。
高井の転落死事件としても成立していますが、コナン全体で見ると、ジョディへの疑惑が一気に濃くなるベルモット編前の重要回です。
平次が東京まで来てジョディを探り、ラストで工藤新一の写真が出てくる流れは、単発事件の解決感を一気に本筋の緊張へ変えています。
平次がジョディを疑い、東京まで来る
この回で確定するのは、服部平次がコナンの周囲にいる怪しい外国人女性としてジョディを疑い、東京まで来ること。
阿笠博士は、コナンが抱えている事件調書盗難や黒の組織への不安を心配し、平次を呼び寄せます。つまり平次は、ただ偶然事件に巻き込まれるのではなく、コナンを助けるために本筋側の調査へ入ってくるんです。
コナン全体で見ると、これはかなり頼もしい流れです。
黒の組織絡みの不安は、コナンが一人で抱え込みがちな要素ですが、ここでは平次がその危険を察して一緒に動きます。
平次がジョディを怪しいと見て、コナンとともにジョディのマンションへ向かう流れは、東西探偵コンビが単発事件だけでなく、本筋の不穏さにも関わり始める感じがあります。
もちろん、この回で平次が黒の組織の全貌を知るわけではありません。
けれど、コナンの不安に平次が加わることで、空気が一気に心強くなります。
平次の来訪は事件解決要員というより、コナンの背中を押す相棒の登場として刺さります。
ジョディを探る緊張と、平次がいてくれる安心感が同時にあるのが、この回の入り口としてかなり良いです。
コナンがピスコ事件とクリス・ヴィンヤードを意識する
この回では、コナンが杯戸シティホテル事件を振り返り、ピスコ以外にも仲間がいた可能性を考えます。
さらに、クリス・ヴィンヤードが休業宣言後に姿を見せていないことも話題になります。高井の転落事件が始まる前から、コナンの意識は黒の組織側へ向いているんですよね。
コナン全体で見ると、これはベルモット編へ向けて疑念が積み上がっていく段階。
この回でクリスの正体や目的が確定するわけではありません。けれど、事件調書盗難、ピスコ事件の残り香、クリスの動向が同じ会話の中に並ぶことで、コナンの警戒範囲が広がっているのが分かります。
場面としては、コナンが阿笠博士に不安を話す導入がかなり大事。
いつもの事件前の会話ではなく、すでにコナンの身辺に何かが迫っているような空気があります。見返すと、高井事件が始まる前から本筋のざわつきが強く置かれていて、この前後編が単なる隣室トラブルではないと分かります。
ジョディの片言日本語がわざとだと示される
事件解決後、平次はジョディの片言日本語が、相手を油断させるための演技ではないかと指摘します。
これにより、ジョディがただ日本語の苦手な陽気な英語教師ではない可能性が強く見えてきます。ここはかなりゾクッとする場面です。
コナン全体で見ると、この描写はジョディのキャラ理解を一段変えます。
それまでのジョディは明るくノリのいい先生として見えますが、平次の指摘によって「わざと隙を見せている人物」かもしれないと分かります。言葉の不自然さが、可愛げではなく戦略に見えてくるんですよね。
ただし、この回でジョディの正体そのものは明かされません。
確定するのは、平次が彼女の話し方に違和感を持ち、そこへ切り込んだことです。見返すと、片言日本語の一つひとつが、相手の反応を見るための演技のように映り、ジョディの余裕がより不気味に感じられます。
ジョディがコナンと平次を隠し撮りしていた
この回では、ジョディがコナンと平次を密かに撮影していたことが分かります。
この行動は、普通の英語教師としては明らかに不自然。
コナンと平次をただの生徒や子どもとして見ていない可能性が出てきて、彼女への疑いがさらに濃くなります。
コナン全体で見ると、これはジョディが新一/コナン周辺を探っているように見える重要な伏線。
事件内で高井の転落死を解くための証拠ではありません。むしろ、隣室の事件とは別に、ジョディの部屋そのものが「何かを隠している空間」として機能しています。
場面としては、コナンと平次がジョディの部屋を訪ね、バスルームなどを確認する流れが前振りになります。
ジョディは余裕を崩さず、平次も警戒を緩めません。見返すと、部屋でのやり取りがただの訪問ではなく、互いに相手の腹を探る心理戦になっていて、かなり緊張感があります。
ジョディが工藤新一の写真を隠している
この回の最大級の本筋伏線は、ラストでジョディが洗面台の鏡裏に隠していた工藤新一の写真を見つめる場面。
高井の転落死事件は解決したはずなのに、この一枚で空気が一気に別の方向へ冷えます。なぜジョディが新一の写真を持っているのか、ここで強烈な疑問が残ります。
コナン全体で見ると、ジョディが新一に注目していることはかなり大きいです。
ただし、この回では写真を持っている理由も、ジョディの正体も明かされません。だからこそ怖いんですよね。
答えを出さずに、視聴者だけを不穏なまま置いていく見せ方が上手い。
新一の写真は、高井事件の犯人特定とは関係ありません。
けれど、コナンの周囲を誰かが調べている不安と重なるため、後味としては事件本体より強く残ります。見返すと、ジョディの意味深な笑みまで含めて、ベルモット編へ向けた緊張が一気に高まるラストです。
平次とジョディの探り合いがタイトル通りの見どころになる
この回のタイトル「英語教師VS西の名探偵」は、高井転落事件の推理だけでなく、ジョディと平次の探り合いを指しているように見えます。
平次はジョディを怪しい人物として見ており、ジョディはそんな平次とコナンを前にしても余裕の態度を崩しません。この緊張感がタイトル回収としてかなり気持ちいいです。
コナン全体で見ると、平次が本筋調査へ食い込む意味もここで強く出ます。
ジョディの部屋へ乗り込み、片言日本語に切り込み、何者なのかを探る。事件を解くだけではなく、相手の正体へ迫ろうとする平次の動きが、西の名探偵らしくて頼もしいです。
一方で、ジョディも簡単には崩れません。
隠し撮りや新一の写真があるにもかかわらず、表面上は明るく余裕を見せます。見返すと、2人の会話は軽いやり取りに見えて、裏ではかなり鋭い心理戦になっているのがゾクッとします。まさにタイトル通り、事件よりも人物同士の駆け引きが強く残る回です。
アニメ「英語教師VS西の名探偵」のあらすじ&事件の流れ

アニメ「英語教師VS西の名探偵」は、コナンが事件調書盗難と黒の組織への不安を阿笠博士へ話すところから始まります。
単発事件の前に、すでにベルモット編へ向けた警戒感が前面に出ているのが特徴。
その不安を受けて平次が東京へ来るため、最初からかなり本筋寄りの空気があります。ただ、ジョディ調査の途中で隣室の高井転落死が起き、単発事件と本筋の探り合いが同時に走る構成になっています。
コナンが事件調書盗難と組織への不安を阿笠博士に話す
物語は、コナンが阿笠博士に、小五郎の事件調書が警視庁から盗まれ、その後戻されたことを話すところから始まります。
この情報だけで、普通の事件とは違う不穏さがあります。誰が何のために小五郎の関わった事件を調べたのか、コナンが強く警戒するのも当然です。
さらに、コナンは杯戸シティホテル事件を振り返り、ピスコ以外にも仲間がいた可能性や、クリス・ヴィンヤードの動向も意識します。
ここで空気は一気に黒の組織側へ寄ります。阿笠博士もコナンを心配しており、灰原も組織への危機感を共有しやすい立場としてそこにいます。事件前の相談場面なのに、かなり張り詰めています。
阿笠博士が平次を呼び、ジョディへの疑いが出る
阿笠博士はコナンを心配し、服部平次を呼び寄せます。
平次はコナンの周囲にいる怪しい外国人女性として、ジョディ・サンテミリオンを疑います。ここで、コナンの不安が一人で抱えるものから、平次を巻き込んだ共同調査へ変わります。
視聴者が気になるのは、ジョディが本当に怪しいのか、平次がどこまで見抜けるのかという点。
平次が来るだけで頼もしいのに、相手がジョディなので空気はかなり緊張します。タイトルの「英語教師VS西の名探偵」の対決構図が、ここから自然に立ち上がるのが上手いです。
コナンと平次がジョディのマンションを訪ねる
コナンと平次は、ジョディのマンションを訪れます。
ジョディは入浴中だったと言い、コナンと平次はバスルームを確認します。単なる訪問ではなく、ジョディが本当に何をしていたのか、部屋に何か隠されていないかを探る場面です。
ここで面白いのは、平次が疑いを持って踏み込んでいるのに、ジョディが余裕を崩さないこと。
バスルーム、ジョディの部屋、片言日本語、隠し撮りへの前振りが重なり、部屋そのものがかなり不穏に見えます。高井事件が起きる前から、英語教師と西の名探偵の探り合いがすでに始まっています。
ジョディの隣室から3人が出てくる
ジョディの隣室から、下田千加、仲町通也、川上昇の3人が出てきます。
隣室には高井がいて、この人間関係が後の転落事件へつながります。ジョディ調査の横で、別の単発事件の火種が静かに置かれる場面です。
視聴者が引っかかるのは、この3人が高井とどういう関係なのかという点。
飲み会の後のような空気がありながら、誰が高井の死に関わるのかはまだ見えません。コナンと平次はジョディだけでなく、隣人たちにも自然に注意を向けていきます。ここで本筋調査から隣室事件へ、視線が少しずつ広がっていきます。
高井がマンションから転落する
ジョディ、コナン、平次がマンションを出ようとした時、先に携帯電話が落ち、続いて高井が転落します。
ジョディを探っていた空気が、目の前の死亡事件へ一気に切り替わる場面です。携帯電話が先に落ちるという順番が、かなり強い違和感として残ります。
高井は自殺したのか、事故なのか、それとも誰かに誘導されたのか。
さらに、川上の電話や仲町のメール、ベッド位置の移動も後で意味を持ちます。下田千加たちは動揺し、コナンと平次はすぐ事件性を疑います。単発事件としての緊張がここで一気に立ち上がります。
下田千加の写真から、高井の最後の行動が見えてくる
下田千加の写真から、高井が転落直前にカーテンを掴み、携帯電話を部屋へ投げ戻していたことが見えてきます。
つまり携帯電話はただ落ちたのではなく、高井が何かを残すために投げた可能性があります。ここで被害者の最後の行動が、事件の決め手へ変わり始めます。
窓ガラスの外側についた傷も、携帯電話が外からぶつかった跡として意味を持ちます。
なぜ高井は携帯を外へ落とすのではなく、部屋へ戻そうとしたのか。そこに、携帯電話のメモ機能と録音データがつながっていきます。写真と小さな傷が、被害者の必死さを伝えてくるのが胸にきます。
和葉の電話と「手帳にメモ」がヒントになる
和葉から平次へ怒りの電話がかかり、その中の「手帳にメモ」という言葉が推理の突破口になります。
コナンと平次は、携帯電話のメモ機能に気づきます。何気ない会話が事件解決のヒントになる流れが、かなり気持ちいいです。
和葉は待ちぼうけで怒っているだけなのに、その言葉が決定打への道を開くのが面白い。
高井は何をメモしたのか、音声が残っているのか、川上の言葉は録音されているのか。
ここで事件の焦点は、落下した携帯電話そのものから、中に残された情報へ移ります。大阪組のラブコメっぽい電話が推理に効くのも、この回らしい味です。
ジョディを高井役にして事件再現を行う
コナンと平次は、ジョディを高井役にして事件再現を行います。
ここで、ベッド位置の移動によって、暗い室内で窓をベランダへ出る窓だと誤認させられたことが示されます。高井が自分から落ちたように見えた転落が、川上による誘導殺人へ見え方を変えます。
川上は、高井を電話で窓際へ誘導していたことになります。
暗い寝室、変えられたベッド位置、窓、電話の声が一本線でつながる瞬間。
ジョディが再現役として関わるのも面白く、事件解決の場でありながら、彼女への疑惑もまだ消えない空気が残っています。
高井の携帯電話に川上の音声が残っていた
高井の携帯電話には、川上の殺意を示す音声データが残っていました。
これが川上昇を追い詰める決め手になります。高井が転落しかけながらカーテンを掴み、携帯を部屋へ投げ戻した理由が、ここで完全に回収されます。
被害者が最後に残した行動が、犯人を指す証拠になるのが印象的です。
川上は、電話で高井を誘導した証拠を消せたと思っていたかもしれません。
けれど高井は死の間際にその音声を残しました。転落死に見える事件が、最後には携帯の中の声でひっくり返るのがかなり気持ちいいです。
平次がジョディの片言日本語を指摘する
事件解決後、平次はジョディが相手を油断させるために、わざと変な日本語を話していると指摘。
高井事件が終わった直後に、再びジョディへの疑惑が前面へ戻ります。単発事件の安心感が、ここでまた本筋の不穏さへ傾くのが怖いです。
平次はジョディに切り込みますが、ジョディは余裕を崩しません。
事件を解くだけなら終わっているのに、英語教師と西の名探偵の対決感はむしろここから強くなります。コナンもジョディの不穏さを意識し、視聴者にも「この人は何者なのか」という疑問が残ります。
ジョディが工藤新一の写真を見つめる
ラストで、ジョディは洗面台の鏡裏に隠していた工藤新一の写真を見つめます。
意味深に笑う描写によって、ジョディへの疑惑はさらに強まります。高井転落事件は解決したのに、別の大きな謎が一気に残る締め方です。
なぜジョディは工藤新一の写真を持っているのか。
新一とコナンの関係を疑っているのか。敵なのか味方なのか。
この回では答えは出ません。
だからこそ、ラストの不穏さがかなり強いです。見返すと、ジョディの部屋のやり取りも、すべてこの写真へつながる前振りのように見えてきます。
事件の流れを短く整理
流れを短く並べると、事件調書盗難への不安、平次の上京、ジョディ調査、高井転落死、携帯メモ機能の回収、そして工藤新一の写真までが一気に見えてきます。
この前後編は、単発事件と本筋伏線がかなり濃く重なった回です。
- コナンが阿笠博士に、事件調書盗難と黒の組織への不安を話す。
- 杯戸シティホテル事件やピスコの仲間、クリス・ヴィンヤードの動向も話題になる。
- 阿笠博士がコナンを心配し、服部平次を呼ぶ。
- 平次が、コナンの周囲にいる怪しい外国人女性としてジョディを疑う。
- コナンと平次がジョディのマンションを訪ねる。
- ジョディは入浴中だったと言い、コナンと平次はバスルームを確認する。
- ジョディの隣室から、下田千加、仲町通也、川上昇が出てくる。
- ジョディたちがマンションを出ようとした時、携帯電話が落ち、続いて高井が転落する。
- 下田千加の写真から、高井がカーテンを掴みながら携帯電話を部屋へ投げ戻していたと分かる。
- 窓ガラスの外側についた傷が、携帯電話がぶつかった跡だと分かる。
- 和葉の怒りの電話に出た「手帳にメモ」という言葉から、コナンと平次が携帯のメモ機能に気づく。
- コナンと平次が、ジョディを高井役にして事件再現を行う。
- ベッド位置の変更により、高井が窓を誤認させられたと分かる。
- 高井の携帯電話に、川上の殺意を示す音声が残っている。
- 川上昇の犯行が暴かれる。
- 事件解決後、平次がジョディの片言日本語を指摘する。
- ラストで、ジョディが洗面台の鏡裏に隠していた工藤新一の写真を見つめる。
アニメ「英語教師VS西の名探偵」の犯人&トリック

犯人は川上昇です。被害者は高井です。高井の下の名前は確定情報として扱わず、ジョディの隣室の住人で、下田千加の恋人として整理します。
この事件は、高井が自分で転落したように見えますが、実際には川上がベッド位置と電話誘導を使って窓を誤認させた誘導殺人です。決め手は、高井の携帯電話に残っていた川上の音声データです。
犯人:川上昇
真犯人は川上昇です。
川上は、ジョディの隣室にいた高井を転落死させた人物です。高井が自ら窓から落ちたように見える状況を作りましたが、実際にはベッドの位置を変え、電話で窓際へ誘導していました。
被害者は高井です。
高井は下田千加の恋人で、川上たちと酒を飲んでいたあと、暗い寝室で窓を誤認させられて転落します。高井は死の直前に携帯電話へ証拠を残しており、その行動が最後に川上を追い詰めます。
動機:平屋純代の死への恨み
動機の背景には、平屋純代の自殺があります。
平屋純代は、高井の「ノルマをこなせなければクビ」という冗談を真に受けて自殺しました。川上はその出来事から、高井が平屋を死に追いやったと考えます。
引き金になったのは、川上が高井への恨みを抱き続けたこと。
高井の言葉が本気ではなかったとしても、平屋がそれを重く受け止めて命を絶った事実は、川上にとって許せないものだったはずです。冗談の言葉が取り返しのつかない結果へつながる苦さがあります。
決定打は、川上がその恨みを殺意に変え、高井を転落死させる計画を実行したこと。
ただし、恨みがあっても殺人は許されません。高井への怒りが、ベッドの位置を変える細かな準備と電話誘導へ変わっていくのが、この事件の嫌な怖さです。
トリック:ベッド位置と電話誘導で窓を誤認させる
この事件のトリックは、暗い寝室で高井に窓を誤認させ、ベランダへ出るつもりで窓から転落させる仕掛けです。
携帯電話と部屋の配置が、犯行の中心になります。
準備
川上は高井たちと酒を飲んでいる時、トイレに行くふりをして寝室へ入り、ベッドの位置を変えました。
この位置変更によって、暗い室内で高井が窓の位置を誤認しやすい状態を作ります。さらに、酔って眠った高井をそのベッドに寝かせ、携帯電話を枕元に置きました。
ここで大事なのは、川上が高井を直接突き落とすのではなく、高井自身の行動で転落するように仕組んでいること。
ベッドの位置、暗い室内、携帯電話、窓という一見普通の要素が、全部トリックの部品になっています。
実行
川上は外から高井へ電話し、「声が聞こえにくい」と誘導して窓際へ向かわせました。
高井は暗い室内で、窓をベランダへ出る窓だと誤認します。その結果、外へ出ようとして窓から転落してしまいます。
高井は転落しかけた瞬間、カーテンを掴みます。
さらに携帯電話のメモ機能を押して川上の音声を録音し、その携帯を部屋の中へ投げ戻しました。高井がただ落ちたのではなく、最後に証拠を残そうとしていたことがここで効いてきます。
発覚回避
川上は、高井が自分で窓から落ちたように見せようとしていました。
高井が酔って眠っていたこと、暗い部屋だったこと、携帯電話が落ちたように見えたことが、事故や自殺のような印象を作ります。電話で誘導した証拠が消えていれば、川上の関与は見えにくかったはずです。
また、ベッド位置の変更も、普通に部屋を見ただけではすぐには分かりにくい工作。
暗闇での誤認を利用しているため、派手な仕掛けではありません。だからこそ、下田千加の写真や窓ガラスの傷といった小さな手がかりが重要になります。
綻び
綻びのひとつは、下田千加の写真です。
写真には、高井が転落直前にカーテンを掴みながら携帯電話を部屋へ投げ戻していたことが写っていました。これにより、携帯電話はただ落ちたのではなく、高井が意図的に戻したものだと分かります。
さらに、窓ガラスの外側についた傷が、携帯電話がぶつかった跡だと分かります。
そして携帯のメモ機能には、川上の音声データが残っていました。ベッド位置の変更も、高井が窓を誤認した理由を説明します。最後の行動、物理的な傷、音声記録がそろって、転落事故の見え方が崩れます。
決め手:携帯電話に残った川上の音声
最大の決め手は、高井の携帯電話に残っていた川上の音声データ。
この音声によって、川上が電話で高井を誘導していたことが分かります。高井が死の間際にメモ機能を使って録音していたため、川上の殺意を示す証拠として残ったわけです。
下田千加の写真は、高井が携帯電話を落としたのではなく、部屋へ投げ戻していたことを示します。
ここで携帯が部屋に残った理由が説明されます。窓ガラスの外側の傷も、携帯電話が外からぶつかったことを示し、高井の最後の行動を裏づけます。
ベッド位置の変更は、高井が窓をベランダへの出口だと誤認した理由を説明します。
つまり、写真が「携帯を戻した理由」を示し、窓の傷が「携帯が戻った経路」を示し、音声が「川上の誘導」を示します。別々に見えた手がかりが、最後には川上昇へ一本線でつながります。
結末:川上昇の犯行が暴かれ、ジョディへの疑惑が残る
コナンと平次は事件再現を行い、川上昇の犯行を暴きます。
高井の携帯電話に残った川上の音声が決め手になり、転落は事故ではなく、川上による誘導殺人だったと明らかになります。高井の最後の抵抗が、犯人を追い詰める形になりました。
ただ、この回は川上事件の解決だけでは終わりません。
事件後、平次はジョディの片言日本語を指摘し、ジョディの不穏さがさらに強まります。ラストではジョディが工藤新一の写真を見つめるため、高井事件の後味よりも、ベルモット編へ向かう謎のほうが強く残ります。
アニメ「英語教師VS西の名探偵」の名言

ジョディ「オオサカベン?駅弁の仲間ですかー?」
平次の言葉について質問した時のジョディの言葉。
服部平次「Did silence work better than your funny disguised Japanese?
(下手な振りしてるあんたの日本語 よりよっぽどマシやったろ?)」
今回のお話で一番の名言。平次がまさかの流暢な英語を使えて、ジョディを追い詰めます。いつも関西弁使っている、平次がいきなり英語を使うので、キュンとするシーンです。
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第277・278話「英語教師VS西の名探偵」の感想&まとめ

第277・278話「英語教師VS西の名探偵」は、転落死事件とジョディへの疑惑が重なる前後編です。事件は解決しても、工藤新一の写真で不穏さが一気に残ります。
①ジョディと平次の探り合いがゾクッとする
この回のいちばん面白い空気は、ジョディと平次の探り合いです。
平次がジョディを怪しいと見て東京まで来るところから、すでに対決感があります。ジョディの部屋でのやり取りも、表面は軽いのに裏ではかなり緊張しているんですよね。
事件後に平次が片言日本語を突く場面で、ジョディのただ者ではなさがさらに濃くなります。敵か味方か分からない空気が残るので、見返すほど会話の温度差が気になります。
②転落死トリックと携帯メモの回収が気持ちいい
高井の転落死トリックは、ベッド位置の移動、電話誘導、携帯メモ機能がきれいにつながるのが気持ちいいです。
特に、高井が携帯を部屋へ投げ戻した理由が分かった瞬間、被害者の最後の行動が一気に意味を持ちます。窓ガラスの傷や下田千加の写真も、派手ではないけれどしっかり効いています。
和葉の怒りの電話が突破口になるのも、平次回らしい遊び心があって良いです。見返すなら、携帯が落ちる順番から追いたい回です。
③ラストの工藤新一の写真が怖い
高井事件が解決した後、ジョディが工藤新一の写真を見つめるラストが本当に怖いです。
隠し撮りや片言日本語の違和感だけでも不穏なのに、鏡裏に新一の写真を隠していることで疑惑が一気に跳ね上がります。事件の犯人は川上昇なのに、最後の印象は完全にジョディへ持っていかれるんですよね。
この回で正体は明かされないからこそ、意味深な笑みが後味として強く残ります。ベルモット編前のざわつきがかなり濃い前後編です。
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