2022年11月5日放送の「雨と悪意のスパイラル」。
1つ前のお話はスピンオフの1061話「警察学校編 Case.諸伏景光」となります。
ヒロがなぜ東京にきたのか?など本編でもとても大事なお話です。そこから今回は通常のアニメに戻ります。
今記事では1062話「雨と悪意のスパイラル」は原作のお話なのか?アニオリなのか?などを簡単なあらすじを含めて解説します。
※ここからは簡単なネタバレを含むため、注意してください。
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アニメ1062話「雨と悪意のスパイラル」は何巻?原作で何話?

雨と悪意のスパイラルはアニメオリジナルストーリーとなります。
最近は原作やスピンオフがあったため、アニオリのお話が多くなるかなと思います。
アニメ「雨と悪意のスパイラル」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓
川原で放置された車を発見したコナン、灰原、歩美、光彦、元太。
車が気になってはいたが夕方から雨が降るため、急いで遊びに向かう。サッカー中、近くにいた女性にぶつかりそうになる元太。彼女はそわそわとボイスレコーダーに声を吹き込んでいたが、これをきっかけにサッカーに加わる。
しばらくして雷の音が聞こえてきたため、誰かを待っている様子の彼女を残しコナンたちは自宅に帰ることに。翌日、コナンはあるニュースを観る。
アニメ1062話「雨と悪意のスパイラル」はhuluやアマプラはある?
現在アニメ「雨と悪意のスパイラル」はhuluとAmazonPrimeVideoで配信されています。
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アニメ1062話「雨と悪意のスパイラル」のネタバレ&事件の流れ

「雨と悪意のスパイラル」は、四季川の河原で少年探偵団が出会った女性・恩田たまきが、翌朝には廃車の中で遺体となって見つかるところから本格的に動き出すアニメオリジナル回です。
捜査線上には、恩田の部下・城崎ゆり菜と、配送会社チーター便の小藪竜次が浮かびますが、二人には死亡推定時刻のアリバイがあり、最初は事件の輪郭がはっきり見えません。
ただ、この回は典型的な「単独犯の殺人事件」ではありません。
城崎の暴行、小藪の接触事故、その後の放置が重なって恩田が死に至ったという、かなり特殊な構造です。タイトルどおり、雨も、悪意も、誤解も、保身も、全部が渦のように絡み合って一つの死へつながっていきます。
見どころは、恩田が握っていたピアスと、消えたボイスレコーダー、さらに事故車両二台のドライブレコーダー映像が、ばらばらの事実を少しずつ一本につないでいくところ。
派手な密室やアリバイトリックではなく、「誰か一人でも正しい判断をしていれば助かったかもしれない」という苦さが強く残る一話でした。
四季川で出会った恩田たまき
コナン、灰原、歩美、光彦、元太は、四季川の河原で放置された車を見かけながらも、そのままサッカーを始めます。
そこで出会ったのが、デザイン会社代表の恩田たまきです。
彼女はボイスレコーダーへ何かを吹き込みながら誰かを待っていて、元太のボールがきっかけで少年探偵団と少し打ち解けます。
大学時代にサッカーをやっていた恩田は、華麗なリフティングまで見せ、場の空気はかなり明るいものに。
ところが雷が鳴り始め、少年探偵団が帰宅したあとも、恩田は河原に残って待ち合わせ相手を待っていました。
ここまでは、感じのいい女性と少し遊んだだけの出来事に見えます。だからこそ、翌朝のニュースとの落差が大きいです。
翌朝、廃車の中で遺体が見つかる
翌日、コナンは「川原に放置されていた車の中から恩田たまきの遺体が見つかった」というニュースを知り、急いで現場へ向かいます。
高木刑事と千葉刑事の捜査では、恩田の死亡推定時刻は深夜0時から2時。
土砂降りだったため、事件当時の目撃者はいませんでした。
恩田の手には片方のピアスが握られ、眼鏡には小藪竜次の指紋が残っていました。
さらにそのピアスから、恩田の部下である城崎ゆり菜も浮上。
つまり、死亡時刻に現場近くへいた形跡は小藪と城崎の両方にあるのに、二人ともその時間には別々のアリバイを持っている。
ここで事件は一気にややこしくなります。
小藪竜次と城崎ゆり菜、二人のアリバイ
小藪竜次は前科持ちで、現在はチーター便の配達員として働いていました。
職場の記録では、深夜0時35分ごろに会社へ到着し、1時5分ごろまで荷下ろしをしていたことになります。一方、城崎ゆり菜にも、死亡推定時刻に商店街で仕事をしていた証言がありました。
この時点で「二人とも怪しいが、二人とも犯行時刻には無理がある」という状況に。
コナンはここで、死亡推定時刻そのものだけを見るのではなく、恩田が死ぬまでの流れ全体を追い直すべきだと考えます。
30分の空白と、事故のドライブレコーダー
小藪の配送ルートを洗い直すと、複数の配送センターでいつもより30分ずつ遅れていたことがわかります。つまりルートのどこかに、説明のつかない30分の空白がありました。
さらに千葉刑事は、その夜11時30分ごろに近くで接触事故が起きていたことをつかみます。
コナンはそこから、事故車両二台のドライブレコーダーを調べるよう提案。
映像には、小藪の配送車が恩田を乗せて一度現場を離れ、その約10分後に再び四季川へ戻ってくる様子が映っていました。
ここで初めて、小藪が恩田と接触しただけでなく、彼女をどこかへ運び、さらに現場へ戻していたことが確定します。
城崎ゆり菜との口論
もう一つの鍵はピアスでした。
河原のベンチ近くで河合絹が拾っていたもう片方のピアスが、恩田の手に握られていたものと対になっていたのです。これで城崎が現場にいたことは決定的になります。
追及された城崎は、恩田と四季川で会っていたことを認めます。
城崎はネット上の無名作品からデザインを盗用しており、プレゼンのダメ出しをされた時、それを「自分の才能への嫉妬」だと思い込みました。
口論の末、持っていたタブレットで恩田の頭を殴り、その場を離れたものの、あとで雨が激しくなって心配になり戻ってみた時には、もう恩田はいなかったと語ります。
小藪竜次が見たもの
一方の小藪は、雨の中でふらつく恩田と接触します。彼は最初、自分がひいてしまったのだと思って動揺しますが、恩田は車に乗り込み、「大事なものを落としたから戻って」と訴えます。
さらに恩田がつぶやいた言葉を、小藪は「自分の秘密を知って責めている」と誤解しました。
小藪は、出所後にやり直そうとしていたものの、昔の仲間に脅されて配送中の荷物から金目の物を盗んでいたそう。だからこそ警察を恐れ、病院へ向かわず、恩田の指示どおり四季川へ戻ってしまいます。
小藪はその後も気になって翌朝に現場へ戻りますが、そこで恩田の死を知って取り乱します。彼は直接殴っていないし、城崎も車でぶつけてはいない。
けれど二人とも、それぞれの時点で救える可能性を手放していました。
本当の死因
恩田は現場へ戻ったあと、雨をしのぐため廃車の中へ入りました。
最終的に判明した死因は、城崎に殴られた頭部の傷と、小藪の車との接触で受けた傷が重なり、さらに長時間放置されたことによる失血死。
どちらか一つだけなら致命傷ではなかった可能性が高いのに、その二つが重なったことで死に至っています。
そして最後に見つかったボイスレコーダーには、恩田が「ゆり菜のミスには気づいているが、自分から間違いを認めて直すまで待とう」と話していた声が残っていました。
城崎が“嫉妬”だと思い込んでいた厳しさは、実際には後継者にしたい相手への期待でした。
ここでようやく、二人とも恩田を正しく見ていなかったことが明らかになります。
タイムライン(事件の流れを整理)
- 四季川で、少年探偵団が恩田たまきと出会う。
- 恩田は河原で誰かを待ちながら、ボイスレコーダーを使っていた。
- 翌朝、川原の廃車の中で恩田の遺体が発見される。
- 恩田の眼鏡の指紋から小藪竜次、握られたピアスから城崎ゆり菜が浮上する。
- 小藪の配送ルートの30分の空白と、事故車両のドライブレコーダーから、小藪が恩田を乗せて現場へ戻ったことが判明する。
- 城崎は、盗用デザインをめぐる口論で恩田をタブレットで殴ったと認める。
- ボイスレコーダーの内容から、恩田が城崎を後継者に考えていたことが明らかになる。
- 恩田の死は、暴行・接触事故・放置が重なった結果だと判明する。
アニメ1062話「雨と悪意のスパイラル」の犯人&トリック
この回は、いわゆる「一人の犯人が仕掛けた殺人トリック回」ではありません。
死に至る原因を作った加害当事者は、城崎ゆり菜と小藪竜次の二人でした。
犯人(フルネーム)
- 城崎ゆり菜
- 小藪竜次
動機
城崎ゆり菜の行動の出発点は、恩田への誤解です。
自分が盗用したデザインを厳しく指摘され、それを「自分の才能に対する嫉妬」だと思い込み、衝動的にタブレットで殴ってしまいました。
実際には、恩田は城崎を後継者にしたいと考えており、その厳しさも期待の裏返しでした。
小藪竜次の行動の出発点は保身です。
彼は出所後にやり直そうとしていた一方で、昔の仲間に脅されて配送中の荷物から金目の物を盗んでいました。そんな時に恩田と接触し、彼女の言葉を「自分の秘密を知って責めている」と誤解してしまいます。
その結果、病院へ連れていくべきところで警察を恐れ、正しい救護から逃げました。
トリック:準備
この回に、計画的に用意された殺人トリックはありません。
ただし前提として、城崎は盗用デザインを抱えたまま恩田と会い、小藪は脅迫されながら配送中の窃盗を続けていました。
つまり事件の前から、二人とも別々の悪意や弱さを抱えていた状態でした。
トリック:実行
まず城崎が、口論の中でタブレットを振り上げて恩田の頭部を殴ります。
その後、意識を取り戻した恩田は雨の中をふらついて車道へ出て、小藪の配送車と接触。
恩田は車に乗り込み、落とした大事な物を探すため四季川へ戻るよう頼み、小藪はそれに従って現場へ戻りました。
トリック:発覚回避
城崎は、殴った直後に現場を離れ、あとで戻った時に姿がなかったため「大事にはなっていない」と思い込んでしまいます。
小藪もまた、現場へ戻したあと恩田がまだ動けていたことから深刻さを直視せず、そのまま仕事へ戻りました。
つまり発覚回避というより、二人とも都合のいい解釈で真実から逃げています。
綻び
綻びになったのは、二つのレコーダー。
事故車両のドライブレコーダーが小藪の往復を記録し、恩田自身のボイスレコーダーが城崎への本心を残していました。
さらに恩田の手に握られたピアスと、河原で見つかった対のピアスが、城崎との接触を裏づけます。
別々の小さな証拠が、最後に全部つながります。
決め手
決め手になったのは、
- 事故車両二台のドライブレコーダー映像
- 恩田の手に握られていたピアス
- 河原で見つかった対のピアス
- 城崎のバッグから見つかったボイスレコーダー
の四つです。
これで城崎の暴行、小藪の接触事故、そしてその後の現場への往復と放置が、一つの流れとして固まりました。
結末
最後にわかるのは、恩田たまきの死が一つの強い殺意で起きたのではなく、小さな悪意、誤解、保身が重なって起きたということ。
城崎ゆり菜は恩田の真意を知って崩れ落ち、小藪竜次も更生しようとしていた矢先に、自分の保身で命を失わせた現実へ直面します。
作中でも、公判で二人にどんな裁きが下されるかは先の話だと示されています。
この回の結末は、犯人逮捕の爽快さよりも、「どこかで一人でも正しい判断をしていれば恩田は助かったかもしれない」という苦さが強く残ります。
だからこそ、「雨と悪意のスパイラル」というタイトルが最後にいちばん重く響く一話でした。
アニメ1062話「雨と悪意のスパイラル」のまとめ/感想

雨の河原で出会った穏やかな女性が、翌朝には遺体で見つかる導入の落差が強烈でした。
誰か一人の悪意ではなく、誤解と保身が重なって死へ転がる苦さが深く胸に残る一話です。
河原での出会いが、事件の痛さを何倍にもしていました
今回まず印象に残ったのは、河原での恩田たまきの存在感。
少年探偵団とサッカーをしている時の明るさが自然で、だからこそ翌朝のニュースとの落差がかなりきついんですよね。
出会いの時間そのものは短いのに、元サッカー部らしい軽やかさや、誰かを待ちながらボイスレコーダーへ声を吹き込む静かな横顔までちゃんと残るので、事件の被害者がただの記号にならないんです。
最初の時点では雨の予感しかなかったのに、その雨が本当に嫌な形で回ってくる導入が上手くて、最初から空気をつかまれる一話。
哀が少し距離を取りつつ見ている感じも好きでした。
真相がわかるほど、後味が重くなる構成が刺さりました
いちばん刺さったのは、真相が“誰か一人の完全な殺意”では片づかないところです。
城崎の短絡的な逆上も、小藪の保身も、それだけ見れば最悪なのに、どちらも最初から殺人犯として描かれているわけではありません。
だからこそ、少しの誤解と臆病さが積み重なって恩田を死なせたとわかった瞬間の苦さが大きい。
コナンが二つのレコーダーから真実を拾い上げていく流れも気持ちいいのに、解ければ解けるほど後味は重くなる。
この“推理の快感と感情の重さが逆方向に伸びる感じ”が、この回のかなり好きなところでした。かなり刺さる構成で、見終わると痛いです。
誰か一人を責めて終われない苦さが、この回らしいです
最後に残るのは、恩田たまきが思っていたことと、城崎が受け取っていたことのズレでした。
後継者にしたいからこその厳しさだったのに、城崎はそれを嫉妬だと受け取り、恩田が残したボイスレコーダーでようやく本心が見える。
この回はそこがいちばん切ないです。
しかも小藪も、小さな盗みを重ねた後ろめたさから正しい救護を選べなかっただけで、どこかに引き返せる瞬間は何度もあったんですよね。
だから見終わったあとに、犯人への怒りより“全部少しずつ間に合わなかった”痛さのほうが強く残ります。
静かなのに、かなり胸に残る一話でした。タイトル回収も見事です。
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