2007年4月16日放送の469話/470話「怪盗キッドと四名画」。
前回のアニメ放送は468話「池のほとりの怪事件」でした。
今回の事件は今まで宝石を狙うのが基本であったキッドがまさかの絵を盗む?というお話。
キッド登場回の中でも不思議な回となります!
今記事では469話/470話「怪盗キッドと四名画」は原作のお話なのか?アニオリなのか?などを簡単なあらすじを含めて解説します。
※ここからは簡単なネタバレを含むため、注意してください。
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アニメ469話/470話「怪盗キッドと四名画」は何巻?原作で何話?
アニメ放送されている「怪盗キッドと四名画」は原作コナンの話となり、対象の単行本は巻です!
名探偵コナン53巻に掲載されている話↓
File1:紅蓮
File2:金色
File3:青嵐
File4:純白
File5:怪人二百面相
File6:1年B組大作戦
File7:目撃者は一人
File8:釘とへび
File9:トンカチの正体
File10:不可思議なバイト
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アニメ「怪盗キッドと四名画」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓
世界的な画家が描いた、「紅蓮・金色・純白・青嵐」という花鳥風月をイメージした四名画のうち、新作「青嵐」を盗むと予告してきた白き魔術師・怪盗キッド。
画家の別荘内は中森警部の物々しい警備がしかれ、さらにTV局のクルーも集まって騒然とした状況に。
そして、依頼を受けた小五郎とコナンも警戒にあたるが、急に、絵の最終チェックをしたいとアトリエ内に1人きりとなった画家。
その時、突然の停電とともにアトリエからは絵画が消え失せ、画家の義父が首を刃物で切られて死んでいるのが発見される。
キッドは人の命だけは盗らないはず、そう信じて疑わない中森警部は、目暮警部と小五郎達に後の捜査を任せる。そして、汚名を着せられたキッドのとった行動は…!?
https://websunday.net/episode/12061/
アニメ「怪盗キッドと四名画」の登場人物

「怪盗キッドと四名画」の登場人物
・江戸川コナン
・毛利蘭
・毛利小五郎
・目暮十三
・佐藤美和子
・高木渉
・千葉和伸
・怪盗キッド
・中森銀三
【関連記事】怪盗キッドの漫画&アニメの登場回は何話?
アニメ「怪盗キッドと四名画」のhuluやアマプラはある?
アニメ「怪盗キッドと四名画」はhuluで配信されています。
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アニメ「怪盗キッドと四名画」のネタバレ&伏線

アニメ「怪盗キッドと四名画」は、第469話・第470話で描かれる前後編。
怪盗キッドが殺人犯に見える構図を使いながら、実際にはキッドの信条やコナンとの駆け引きが強く残るキッド回です。
「青嵐」を盗む予告から始まるため、最初はいつもの華やかなキッド対警察の空気があります。けれど停電後に神原晴仁が倒れ、キッドに殺人容疑が向くことで、ワクワクした盗難劇が一気に重い事件へ変わります。
中森警部がキッドは人を殺さないと信じる
この回では、中森警部が怪盗キッドを追う立場でありながら、キッドが人を殺すはずがないと見ている構図も強く残ります。中森警部はキッドを捕まえようとする警察側の人物です。
けれど、キッドに殺人容疑が向いた時、その疑いをそのまま受け入れるのではなく、長年追ってきたからこその理解がにじみます。
中森警部とキッドの関係は単純な敵対ではありません。もちろん中森警部は本気でキッドを捕まえたい人です。ですが同時に、キッドのやり方や越えない一線も知っているように見えます。
追う側なのに信じている、この矛盾していない距離感がキッド回ならではの良さです。
怪盗キッドは高木刑事に変装していた
この回の終盤では、高木刑事に変装していた人物が怪盗キッドだったと判明します。
コナンは、現場にいる目暮、佐藤、高木、千葉の誰かにキッドが化けているのではないかと考えます。殺人事件の犯人探しと同時に、キッドの変装先を探るもう一つのミステリーが走るのが面白いです。
キッドは殺人犯ではないのに、真相を見届けるために現場の中へ入り込んでいるのがたまりません。
高木刑事本人とキッドの変装を混同しないことも大事です。現場にいる刑事の中にキッドがいるかもしれない、という緊張があるからこそ、最後のひっくり返しが効きます。
見返すと、高木刑事の動きや言葉をもう一度確認したくなり、キッド回らしい変装ミステリーの楽しさが増します。
アニメ「怪盗キッドと四名画」のあらすじ&事件の流れ

アニメ「怪盗キッドと四名画」は、奥多摩にある及川武頼の別荘に、怪盗キッドから「青嵐」を盗む予告状が届くところから始まります。
名画のお披露目という華やかな空気が、キッドの予告で一気に警備イベントへ変わります。
キッド対警察のワクワクした構図で始まりますが、停電後に「青嵐」が消え、神原晴仁が倒れることで事件は一気に殺人へ落ちます。
そこから、盗まれた絵を追う話ではなく、最初から絵が存在していたのかを問う事件へひっくり返るのが、この前後編の強いところです。
怪盗キッドから「青嵐」を盗む予告状が届く
及川武頼の別荘に、怪盗キッドから「青嵐」を盗む予告状が届きます。及川は警察と小五郎に依頼し、中森警部が警備を指揮します。キッド回らしい緊張とワクワクが一気に立ち上がる導入です。
視聴者がまず引っかかるのは、キッドは本当に「青嵐」を狙っているのかという点。
予告状はキッドらしい華やかな始まりですが、同時に及川が本当に守るべき絵を持っているのかという違和感も少し残ります。中森警部はキッド逮捕に燃え、コナンは予告の裏にある動きを警戒します。
「青嵐」はテレビ生中継で披露される予定になる
「青嵐」は、及川武頼の四名画の4作目としてテレビ生中継で披露される予定になっています。この設定によって、絵の注目度と価値が一気に強調されます。キッドが狙う宝としても、世間の目が集まる作品としても存在感があります。
ただ、ここで大きな違和感になるのは、及川が本当に「青嵐」を完成させているのかという点。
周囲は絵がある前提で動いていますが、及川の内側には隠している事情があります。テレビ生中継という派手な舞台が、あとで及川を追い詰めるプレッシャーにも見えてくるのが苦いです。
神原晴仁が「青嵐」を心配し、及川と接触する
神原晴仁は及川の義父であり、「青嵐」を心配している人物です。キッド対警察の外側に、及川と神原の身内の関係が入ってきます。ここで事件は、ただの盗難予告ではなく、及川家の内側にある緊張を含む話へ変わっていきます。
視聴者が気になるのは、神原が何を知っているのかという点です。
及川は神原に対して警戒や誤解を抱いています。神原は「青嵐」を心配しているように見えますが、その本心が後で分かるほど、事件の後味は重くなります。外の怪盗より、内側の人間関係が怖くなってくる場面です。
及川が監視カメラを切らせる
及川は絵の最終チェックを理由に、監視カメラを約10分間切らせます。
厳重な警備の中で、及川だけが動けるような空白が生まれる場面です。外部犯であるキッドを警戒しているはずなのに、内部に不自然な隙ができるのがかなり怪しいです。
ここでコナンが引っかかるのは、なぜ監視カメラを切る必要があったのかという点。
その10分間に何が行われたのか。及川は守る側に見えますが、この行動によって一気に疑いの種が生まれます。キッドの予告に隠れて、及川自身の行動が重要な伏線になっていきます。
停電後、「青嵐」が消え、神原が倒れている
停電後、「青嵐」が消え、神原晴仁が血だらけで倒れているのが見つかります。
状況だけ見ると、怪盗キッドが絵を盗み、神原を殺したように見えます。キッド回のワクワクした空気が、ここで一気に冷えます。
ただ、キッドが本当に人を殺したのかという違和感は強く残ります。中森警部も、キッドが殺人をする存在ではないと見ているような反応を見せます。コナンもキッド犯行説にすぐ乗るのではなく、現場の見え方を疑います。盗難事件のはずが、殺人と偽装の匂いを持つ事件へ変わる瞬間です。
及川の服に「真実を頂きに参上」のカードが入る
及川の服には、「真実を頂きに参上」と書かれた怪盗キッドのカードが入っています。
このカードによって、キッドが単に絵を盗みに来たのではなく、事件の真相に関わっているように見えてきます。ここがかなりキッドらしくて良いです。
視聴者が気になるのは、キッドがいう「真実」とは何なのかという点。
キッドは何を見抜いているのか、なぜ及川にカードを仕込んだのか。キッドが容疑者として疑われる流れから、真相を知る側に見え始めることで、事件の空気がまたひっくり返ります。
コナンがキッドの変装先を推理する
コナンは、キッドが目暮、佐藤、高木、千葉の誰かに変装していると考えます。
ここから、事件の犯人探しに加えて、キッドの変装探しも進みます。キッド回らしい二重のミステリーが始まるのが面白いです。
誰がキッドなのか、なぜキッドが現場に潜り込んでいるのかが大きな疑問になります。
キッドは逃げるだけではなく、現場の真実を探っているようにも見えます。コナンは殺人事件のトリックを追いながら、同時にキッドの動きも読む必要があるため、駆け引きの密度が上がります。
釣り糸と穴の開いた石から「青嵐」が最初からなかったと分かる
裏庭の釣り糸、穴の開いた石、白布、空のイーゼルから、「青嵐」が最初からアトリエに存在しなかったと分かります。
絵が盗まれたように見えたのは、及川による偽装でした。ここでキッドによる盗難説が大きく崩れます。
ドアが開いた時に白布が落ち、窓の外へ何かが逃げたように見せる仕掛けが作られていました。
つまり、盗まれた絵を探す事件ではなく、存在しない絵をあるように見せた事件だったわけです。キッド回らしい盗難の見え方を逆手に取るひっくり返しが、かなり気持ちいいです。
神原の血痕と親指の跡が及川の誤解を示す
神原のセーターの“く”の字型の血痕や、左手親指付け根の楕円型の跡が重要な手がかりになります。
これらは及川の偽装だけでなく、神原が何をしていたのか、及川が何を誤解していたのかにもつながります。
神原は及川を陥れようとしていた人物ではありませんでした。
むしろ及川風の「青嵐」を完成させようとしていた真相が見えてくることで、事件はただの偽装殺人ではなく、誤解による悲劇として重くなります。トリック解明の気持ちよさから、人間関係の切なさへ空気が移る場面です。
及川武頼の犯行が明らかになり、キッドが去る
及川武頼が真犯人だと判明。
及川は「青嵐」を描けない現実を隠すため、キッドの予告を利用し、盗まれたように偽装しました。さらに神原を誤解し、殺害に及びました。怪盗キッドは殺人犯ではありません。
最後には、高木刑事に変装していた怪盗キッドが姿を消します。
キッドの汚名は晴れ、事件は及川の偽装と誤解による殺人として決着します。殺人事件としては苦いですが、キッドの鮮やかな退場によって、キッド回らしい爽快さも残る締め方です。
事件の流れを短く整理
流れを短く並べると、怪盗キッドの予告から、「青嵐」の消失、神原殺害、及川の偽装、キッドの変装バレまでが一気に見えてきます。
この前後編は、キッド回の華やかさと誤解による殺人の苦さが同時に残る回です。
- 及川武頼の別荘に、怪盗キッドから「青嵐」を盗む予告状が届く。
- 及川は警察と小五郎に依頼し、中森警部が警備を指揮する。
- 「青嵐」はテレビ生中継でお披露目される予定だった。
- 及川が絵の最終チェックを理由に監視カメラを約10分間切らせる。
- 停電後、「青嵐」が消え、神原晴仁が血だらけで倒れている。
- 怪盗キッドが殺人犯として疑われる。
- 及川の服に「真実を頂きに参上」のカードが入る。
- コナンが、キッドが目暮・佐藤・高木・千葉の誰かに変装していると考える。
- 釣り糸、穴の開いた石、神原の血痕や手の跡から、絵の消失トリックを見抜く。
- 及川武頼が犯人と判明し、高木刑事に変装していた怪盗キッドが姿を消す。
アニメ「怪盗キッドと四名画」の犯人&トリック

犯人は及川武頼です。被害者は神原晴仁。
怪盗キッドは殺人犯ではなく、及川がキッドに罪を着せようとしていました。
この事件の中心は、「青嵐」が盗まれたように見せる偽装です。実際には「青嵐」は最初からアトリエに実物がなく、白布、空のイーゼル、釣り糸、穴の開いた石で盗難に見せかけられていました。
犯人:及川武頼
真犯人は及川武頼です。
及川は神原晴仁を殺害し、怪盗キッドが「青嵐」を盗んだうえに神原を殺したように見せかけました。キッドの予告を利用して、自分の抱えていた問題を隠そうとしたわけです。
被害者は神原晴仁です。神原は及川の義父であり、「青嵐」をめぐって及川と深く関わる人物でした。事件の見え方ではキッドが疑われますが、実際には及川の偽装と誤解から起きた殺人です。
動機:描けない「青嵐」と神原への誤解
動機の背景には、及川の絵が本来3作で完結するはずだったことがあります。
しかし義父・神原の売り込みによって、及川は4作目「青嵐」まで描く必要に迫られました。さらに妻の死後、及川は「青嵐」を描けなくなっていました。
引き金になったのは、怪盗キッドの予告を利用して、「青嵐」が盗まれたように見せれば、描けないことをごまかせると考えたこと。
その一方で、及川は神原が真実を公表する、あるいは自分の代わりに「青嵐」を完成させると誤解しました。
決定打は、及川が神原に自分の秘密や弱さを暴かれると思い込んだこと。
「青嵐」を描けない現実と、神原への誤解が殺意につながりました。真相を知ると、神原の本心がより切なく見えて、事件の後味がかなり苦くなります。
トリック:存在しない「青嵐」を盗まれたように見せる偽装
及川のトリックは、「青嵐」がアトリエにあるように見せかけたうえで、怪盗キッドに盗まれたように偽装するものです。絵そのものは最初からアトリエにありませんでした。
準備
及川は、空のイーゼルに白布をかけて、そこに「青嵐」があるように見せました。実物がないことを隠すため、絵を直接見せない形で存在を装っていたわけです。さらに、釣り糸と穴の開いた石を使った仕掛けも用意していました。
及川は絵の最終チェックを理由に、監視カメラを約10分間切らせます。
この空白の時間が、犯行と偽装の準備に使われます。厳重警備の中で、及川だけが動ける隙を作っているのが大きなポイントです。
実行
停電を利用し、及川は神原晴仁を殺害します。
携帯電話の光を利用して、神原の位置を確認したと整理できます。そして「青嵐」が消え、神原が倒れている状況を作り出します。
ドアが開いた時、釣り糸と白布が落ち、窓の外へ何かが逃げたように見える仕掛けが働きます。これにより、絵が怪盗キッドに盗まれたように見えます。実際には絵は存在せず、盗まれたのではありませんでした。
発覚回避
及川は怪盗キッドの予告を利用し、盗難と殺人を同時に発生したように見せました。
キッドが来ると分かっている状況だからこそ、絵の消失も神原の死もキッドへ向けやすくなります。キッドの華やかな予告を、及川は自分の偽装に使ったわけです。
さらに「青嵐」が最初から存在しないことを隠すため、白布をかけた空のイーゼルを使いました。
盗まれた絵が後で出てくると困るため、及川が「青嵐」を二度と描かないと言ったことも、彼の事情を示す綻びになります。
綻び
綻びのひとつは、裏庭に落ちていた釣り糸と穴の開いた石です。
これが、窓の外へ何かが逃げたように見せる偽装を示します。キッドの盗難ではなく、及川が作った仕掛けだったと分かります。
さらに、神原のセーターの“く”の字型の血痕と、左手親指付け根の楕円型の跡も重要。
これらは神原の行動と及川の誤解へつながります。空のイーゼルと白布、釣り糸、石、血痕、親指の跡が合わさり、及川の偽装が崩れていきます。
決め手:釣り糸・穴の開いた石・神原の血痕と親指の跡
決め手のひとつは、釣り糸と穴の開いた石。
これらは、「青嵐」が窓から盗まれたように見せる偽装を示します。つまり、キッドが絵を持ち去ったという見え方が崩れます。
空のイーゼルと白布は、そもそも絵が最初からなかった可能性を示します。
盗まれた絵を探すのではなく、最初から実物が存在しなかったと考えることで、事件の構図が一気に変わります。これがこの事件の大きなひっくり返しです。
神原のセーターの“く”の字型の血痕と、左手親指付け根の楕円型の跡は、神原の行動と及川の誤解へつながります。
さらに及川が「青嵐」を二度と描かないと発言したことも、盗まれた絵が後で出てくると困る事情を示します。これらが重なり、怪盗キッド犯人説が崩れて及川武頼の犯行が明らかになります。
結末:及川の偽装が暴かれ、怪盗キッドの汚名が晴れる
及川武頼が犯人だと判明します。
怪盗キッドは殺人犯ではなく、及川がキッドに罪を着せようとしていたことが明らかになります。「青嵐」が盗まれたように見えた事件も、実際には最初から絵がなかった偽装でした。
事件後、キッドの汚名は晴れます。
そして最後に、高木刑事に変装していた怪盗キッドが姿を消します。事件としては、及川の誤解と弱さによる殺人として苦く終わりますが、キッド回としては鮮やかな退場の爽快さも残ります。
アニメ「怪盗キッドと四名画」の名言

今回のアニメの中で怪盗キッドを含めた名言もあるのでぜひ公開します!
コナン「なーんだ…翼を広げてそこから飛び立とうとしてると思ったのは…ボクの気のせいか…」
コナンが変装している怪盗キッドに対して、正体を明かすために言った一言。
怪盗キッド「だが今回は見逃して欲しいねぇ…オレは濡れ衣を晴らしに来ただけ…真っ白なんだから…」
コナンがキッドの変装を見抜いた後に、キッドは今回は自分は被害者ということを言った名言。
目暮警部「まあ、さすがに口に描いただけあって少々荒いが…私としてはその「青嵐」も好きですよ…前の三作同様…誰かを助けたいという想いがこもっていますから…」
目暮が事件の犯人に言った心に残る名言。
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第469・470話「怪盗キッドと四名画」の感想&まとめ

第469・470話「怪盗キッドと四名画」は、キッド予告の華やかさから殺人事件へ落ちる前後編です。キッドの信条と及川の誤解が残る、苦くて爽快な回です。
①キッド予告から殺人事件へ落ちる温度差が強い
この回は、怪盗キッドの予告状で一気にワクワクする導入があるからこそ、停電後の落差がかなり強いです。
「青嵐」が消え、神原が血だらけで倒れている場面で、空気が一気に冷えます。キッドが本当に人を殺したのか、という不安が前半の引きとしてかなり効いています。
ただの盗難劇ではなく、殺人の汚名を着せられるキッド回として見ると、緊張感がぐっと増します。見返すなら予告状から停電までの流れに注目です。
②「青嵐」が最初からなかったひっくり返しが気持ちいい
推理面では、「青嵐」が盗まれたのではなく、最初から存在していなかったというひっくり返しがかなり気持ちいいです。
普通ならキッドがどう盗んだかを考えるのに、実際は及川が絵をあるように見せていたのが面白いです。白布、空のイーゼル、釣り糸、穴の開いた石が一本線でつながる回収も綺麗です。
キッドの盗難トリックに見せかけて、実は及川の偽装だったという二重構造が印象に残ります。
③キッドの信条と中森警部の信頼が胸熱
事件後に一番残るのは、怪盗キッドは殺人をしないという信条と、それを中森警部もどこかで信じている関係性です。
追う側と追われる側なのに、キッドの越えない一線を中森警部が分かっている感じが胸熱なんですよね。高木刑事に変装していたキッドが最後に去る流れも、キッド回らしい爽快な余韻があります。
及川と神原の誤解は苦いですが、キッドの魅力はしっかり残る前後編です。
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