悲しいshine回…166話〜168話「鳥取クモ屋敷の怪」のネタバレ&犯人。動機やトリックや考察

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1995年11月1日〜11月15放送の「鳥取クモ屋敷の怪」

前回のアニメ放送は「少年探偵団消失事件」でした。

今記事では「鳥取クモ屋敷の怪」は原作orアニオリなのか?などを簡単なあらすじを含めて解説します。

※ここからは簡単なネタバレを含むため、注意してください。

この記事の目次

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アニメ166話〜168話「鳥取クモ屋敷の怪」は何巻?原作で何話?

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アニメ放送されている「鳥取クモ屋敷の怪」は原作コナンの話となり、対象の単行本は25巻です!

25巻「File4:蜘蛛屋敷、File5:恐怖を見た、File6:平次の叫び、File7:平次の怒り、File8:言葉にできない

名探偵コナン25巻に掲載されている話↓
File1:仲間外れ!?
File2:死者は語らず
File3:手探りの言葉
File4:蜘蛛屋敷
File5:恐怖を見た
File6:平次の叫び
File7:平次の怒り
File8:言葉にできない

File9:手負いの探偵団
File10:心強き名探偵達
File11:一つの確信

アニメ「鳥取クモ屋敷の怪」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓

事件調査の依頼を受けた小五郎は、蘭とコナンを連れて鳥取県の武田家を訪れた。そこで、別口から同様の依頼を受けた平次と和葉に再会する。

奇妙な事件が相次ぐ武田家だが、カメラマンのロバートも加わり、夕食はにぎやかなものとなった。ところが人形師である長男の信一が蔵の中で変わり果てた姿で発見され、事態は急転する!

庭で探し物をしていた和葉までが、姿を消してしまった。開いている蔵の扉を不自然に思い、覗いて見ると、そこには蜘蛛の糸に捕らえられた和葉が!

複雑に絡み合う密室殺人の糸を、二人の名探偵が解きほぐしていく。

アニメ「鳥取クモ屋敷の怪」の登場人物

「鳥取クモ屋敷の怪」の登場人物
・江戸川コナン
・毛利蘭
・毛利小五郎
・服部平次
・遠山和葉

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アニメ「鳥取クモ屋敷の怪」の動画やhuluはある?

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アニメ「鳥取クモ屋敷の怪」の簡単なネタバレ&考察

事件の依頼書が送られてきた平次は和葉と一緒に、鳥取県の山の中にある武田家に向かっていました。

バイクがガス欠で道に迷っていたところ、武田家にお世話になっていたロバート・テイラーと出会います。どうやらロバートも迷子の様子。

そこに、武田勇三(武田家の三男)が運転するトラックに乗ったコナンたちに出会いました。毛利探偵事務所も事件の依頼を受けて武田家に向かう所のようです。

勇三は奇妙な事件が続いた武田家のことを、近所の人は「絡繰峠のクモ屋敷」と呼んでいることを打ち明けます。

平次&コナン達はクモ屋敷に到着する。

その後武田家に到着すると、武田龍二(武田家の次男)と武田陽子(龍二の妻)が出迎えました。

3年前ロバートが屋敷を出た数日後、武田美沙(長男の信一の娘)が人形倉の2階で首を吊って自殺し、その数日後に同じ場所で武田絹代(美沙の母親で信一の妻)が同じく首吊り自殺をしていたようです。

さらに先日、信一の仕事仲間であった根岸明推が納屋で首を吊っていたのを発見したとのこと。

そこに龍二の娘である武田絵未と武田紗栄が現れ、ロバートを見るなり「人殺し」と意味深な発言をし、家の中へ走っていきました…。

倉の2階で殺人事件が発生!

夜になり、小五郎たちは武田家にご馳走になりました。

家政婦の塩谷深雪は武田智恵(武田家三兄弟の母)に夕食を届けるため一度席を外します。

そして信一も作りかけの人形を仕上げるために倉へ。ロバートは車で亡くなった美沙の墓参りをしに行くと言い、蘭と和葉も同行して出ていきました。

少し時間が経って、信一の手伝いをするために倉へ向かった勇三は、信一がどこにもいないと屋敷に戻ってきます。

そのとき、龍二は倉の2階の窓が空いていることに気づきました。そこは信一の娘と妻が自殺した場所で、普段誰も近づかない場所とのこと。

平次とコナンが倉の2階へ向かうと、中から鍵がかかっていて開きません。平次は勇三が持ってきた斧で扉を壊して中に入ると、首を吊られて蜘蛛の巣のように糸が巻き付けられた信一が亡くなっていました。

犯人は祟りに見せかけて殺人を犯していた!

現場を捜査するコナンは、床に落ちた針は新しいが表面は錆びている画鋲を発見しました

現場には小窓がありますが、それは子供がやっと通れるくらいの広さしかない。これが殺人だとすれば、密室事件になるわけです。

そこに智恵がやって来て、蜘蛛御膳様の仕業だと話します。

その昔、祟りを恐れた村人たちは祠を立て、蜘蛛御膳として祀っていたようですが、その祠を壊して倉を立てたのが信一本人。そして、3年前に亡くなった信一の娘と妻は蜘蛛の巣まみれ、先日亡くなった根岸は今回と同じように糸で絡められていた。

つまり、犯人は今回の事件を祟りに見せかけて殺人を誤魔化そうとしているのです。

また、龍二はロバートたちが向かっている墓の場所が、蜘蛛御膳が出没した場所だと打ち明けます。それを聞いたコナンと平次は2人に危険が及ぶと思い、急いで屋敷へ向かうと、蘭と和葉、ロバートも戻ってきて一安心。

この日は各自部屋に戻って、一旦休むことにしました。

3年前に美沙(信一の娘)が自殺したのは、ロバートが関係していた

平次たちが遺体を調べると、遺体の後頭部に殴られた跡がありました。

死亡推定時刻は午後9時前後で、ちょうど信一が広間から出ていった頃。その時には、犯人に倉に呼び出されていたということ。

つまり、その時間帯に犯人は倉の中で首を吊らせたことになります。

平次は小五郎やコナンと

・犯人が倉の中から逃げた方法
・信一のサンダルや懐中電灯がバラバラに落ちている
・3年間放っておいた倉の棚や床に埃が溜まっていない

の3つが分かってないことを話します。

その後、家政婦の深雪が夜食を届けにやって来て、美沙が亡くなったときのことを話してくれます。

ある日、信一が何かの用事で病院から帰った時、自分を騙していたと妻の絹代に怒鳴って怒ったとのこと。その時、止めに入った美沙は信一に突き飛ばされて大怪我をし、気を塞ぐようになってしまいました。

しかし日が経って、美沙は土砂崩れで大怪我したロバートに出会います。ロバートは口を怪我していましたが、話せるようになってからは美沙も明るくなったそう。

ただ、ロバートが帰ってから急に暗くなり、自殺してしまったと言います。

また、紗栄と絵未はロバートと仲が良かったのに、急にロバートが美沙を殺したと言うようになったとのことです。

その後、コナンが紗栄と絵未にどうしてロバートを人殺しと言ったのかを聞き出します。

3年前にロバートが帰ろうとしたとき、2人は美沙にロバートの気持ちを聞いてほしいと頼まれました。ロバートは「死んじゃえ」と書いた紙を2人を渡したとのこと。

美沙が亡くなったのはすぐその後。つまり、美沙の死はロバートが関係していることが推測できました。

和葉が犯人に襲われてしまう…!

コナンたちは深雪に根岸が亡くなっていた納屋に案内されます。そこで泣きじゃくっている蘭を発見。

ポーチにつけていたマスコットが無くなった蘭は和葉と一緒に車内や外を探していたが、蘭がペンライトの電池を取りに屋敷に行って元の場所に戻ると、和葉がいなくなっていたとのこと。

平次たちは急いで和葉の捜索を始めます。

しばらく捜索を続けると、閉めたはず倉の扉が開いてることに気づきました。

倉の扉を開けると、糸に絡められて気絶していた和葉を発見します。

上には輪っかになった縄。つまり、犯人はさっきまで倉にいた平次たちの盲点を突いて、和葉を糸で絡めて吊ろうとしていたのです。

それを途中で辞めなければならなかった理由は、この倉に駆け寄る平次たちの足音を聞いて部屋から離れたから。つまり、犯人はまだ倉の中にいる可能性が高め。

平次とコナンが2階に向かうと、そこには信一の遺体しかありませんでした。犯人が倉の中にいたとしたら、一体どうやって逃げ出したのか…

人形の中には麻薬が隠されていた!

広間に戻ったコナンたちは、和葉が襲われたことを武田家に伝えます。小五郎がアリバイを確認すると、全員確かなアリバイはありません。

その場にいなかった勇三は、信一が明日まで作らないといけない人形を組み立てるために仕事場にいました。3年前に信一から人形作りを教わり、簡単な組み立ては任せられるようになったとのこと。

信一が作ったからくり人形は1体100万で修理費は70万。そのせいか、部品作りや修理は任せてもらえなかったと言います。

そんなんで商売になるのかと平次が疑問に思うと、中には10回以上修理を頼む人もいたそう。そのお金で信一はよく根岸と遊びに行くようになり、根岸に販売を任せてからよく売れるようになったようです。

修理費が異様に高い人形。にも関わらず10回以上修理を頼む客がいる…。

人形の中身に何か秘密が隠されていると感じたコナンと平次が人形を開けると、そこには麻薬が入っていました。

事件の全貌が見えてきたコナンと平次は広場に戻ると、紗栄と絵未に出会い、変な臭いがすると聞きます。

平次が釜戸を確認すると、焦げたスタンガンを発見。和葉の背中に火傷のような跡があったため、和葉はスタンガンで襲われたことがわかりました。

和葉は襲われたとき犯人の顔は見てないが、倉の前で小さな球を発見したとのこと。

コナンと平次はそれをすぐにBB弾と気づき、倉の中へ急行。倉の2階に画鋲の跡、両端に輪を作った糸を発見したのでした。

3年前に自殺した美沙は、武田龍二の娘だった

今回犯人が犯行を行った理由は、3年前に自殺した美沙の仇を取るため。

実は、美沙は信一の妻である絹代との間にできた龍二の娘。

恐らく、信一は美沙が本当の娘ではないと分かると急に辛く当たり続けて、自殺してしまったのだと犯人は思い込んでしまったのです。

龍二が妻である陽子に出会う前のこと。

信一は子供を欲しがっていましたが、絹代は子供を授かれない体でした。絹代は信一の夢を叶えるために龍二に頼み、龍二との間に美沙を産んでしまいます。

しかし、3年前に医者が信一にそのことを思わず伝えてしまいました。

そのおかげで美沙は自殺し、絹代も責任を感じて後を追うように亡くなってしまったと考えられたのです。

アニメ「鳥取クモ屋敷の怪」の犯人は誰?

犯人がわかったコナンと平次。コナンはいつも通り小五郎を眠らせて、蝶ネクタイ型変声機で推理を始めます。

信一が殺害された倉の2階は、入口の扉は鍵がかかっており、唯一の出入り口は子供がやって出入りできるくらいの小さな窓だけ。

犯人はどうやって外に逃げ出したのかと考えられましたが、そもそも犯人は信一を殺害したとき、最初から倉の中にはいませんでした。

実はとあるトリックを使って、外から信一の首を吊ったです。

蜘蛛の巣のように見せたトリックとは?

そのトリックは、信一が小窓から外を覗くように仕向け、糸を外から強い力で引っ張るだけで完成するもの。

・小窓から外を覗くように仕向ける方法:周囲にバレないように車の運転席から小窓に向かって、エアガンでBB弾を撃つ
・糸を強い力で引っ張る方法:車に糸を結わえておき、車を発進させる

そんなことができたのはたった一人…。

犯人は車で蘭と和葉と一緒に墓参りに行ったロバート・テイラーだったのです。

犯人は数日前に根岸も狙った

ロバートは3年ぶりにここに来たと言っていましたが、本当は数日前。根岸を殺害し、トリックを仕掛けた日に来ていたのです。

そしてロバートは、根岸殺害後に麻薬入り人形をくすね、倉の2階に信一を呼び出す口実を作っていました。

根岸、信一の殺害の流れを明かされたロバートは、信一が糸に絡まって亡くなっていた謎を説明しろと言います。

ただ、関係者の中で信一が糸に絡まっていたと知っていたのは、コナンたちと現場にやってきた龍二、勇三、智恵、深雪の4人だけ。

どうしてロバートがそんなことを知っているのか?

それは信一が糸に絡まるようロバートが仕掛けを施した犯人だからです。

和葉を襲って糸で吊るしたのは、祟りに見せかけようとするため。

トリックを明らかにされたロバートは、とうとう罪を認めました。

事件のトリックは操り人形の釣り糸が鍵?

犯人は操り人形の釣り糸とロープ、画鋲を使って密室殺人を作り上げました。

実際に犯人が取った仕掛けと行動は以下の通り。

  1. 引っ張ると輪が閉まる状態にしたロープを縦の梁に結わえ付ける
  2. 両端に小さな輪を作った釣り糸で、ロープの輪の四隅を引っ張り、小窓を囲うように画鋲で固定する
  3. ロープの輪の付け根あたりの縄目に、別の長い釣り糸を通し、倉の2階の中央にある横の梁をくぐらせて小窓から外に出す
  4. 糸を部屋中に張り巡らせておく
  5. 信一を倉の2階に呼び出す
  6. 外からエアガンでBB弾を打ち、信一が窓から外を覗くように仕向ける
  7. 車に結わえてあった糸を、車を発進させることで引っ張る
  8. ロープを固定していた画鋲が外れ、ロープは信一の首を締めながら反対方向に引っ張られる
  9. 信一は梁に後頭部を強打
  10. さらに糸を引っ張って糸を切る
  11. 輪が閉まって首が閉まる
  12. 張り巡らせてあった糸の海にダイブし、まるで蜘蛛の糸に絡まったかのように見せられる

夕食後に墓参りに行くとき、蘭たちが駆け寄って乗るのを待っていたロバートは倉の前で車を停め、運転席からこっそり小窓をエアガンで狙い撃ち。

そして、前もって小窓から出しておいた糸を夕食前に車に結んでおき、車を発進して糸を引っ張ったのです。

犯人の動機は、自殺した美沙の仇を打つため

美沙のために日本語を3年間必死に勉強していたロバートや、数日前屋敷に向かい、美沙の笑顔に迎えられると思っていました。

そのとき根岸に出会い、美沙が信一の本当の娘ではないこと、信一が美沙に辛く当たり続けていたことを知ります。

根岸はそのことを冷酷な言葉とともに話し、ロバートは殺害してしまったのです。

その後、美沙の自殺の理由は信一にあると考え、信一も殺害してしまったというわけです。

和葉を危険な目に遭わせたのはやり過ぎと平次が伝えると、ロバートは逆上し、そんなことどうでも良かった言いと…。

この言葉を聞いた平次も冷静さを失い、美沙が自殺した理由はもしかしたらと告げます。

ロバートの「shine」が今回の悲しいところ…

ロバートが美沙へ宛てた手紙の内容は『shine(シャイン=輝いている)』。つまり太陽のような人と伝えたかったそう。

しかし、紗栄と絵未はそれをローマ字読みで『死ね』と勘違いし、ロバートの言葉として美沙に伝えてしまったのです。

ロバートはその後パトカーに連行され、「なぜ自分は日本人じゃなかったんだ。なぜ彼女はアメリカ人じゃなかったんだ。」と壊れた人形のように何度も何度も呟く…。

殺人が起きてしまったとはいえ、あまりにも切ないと感じさせる事件が幕を下ろしました。

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アニメ「鳥取クモ屋敷の怪」の名言

毛利蘭「別に新一は私の男なんかじゃないって。それに冷たくなんかないよ。なんか、いつも見守ってくれてるみたいだし。」

和葉は新一が蘭のことを放って置いてると思い、新一を冷たいと言ったときに返答したセリフ。

決して側にいるわけではないけど、どこかで新一が見守ってくれている。

そんな蘭から新一への愛情が感じられるセリフです。

江戸川コナン「ほら、ボク子どもだから」

釜戸の中でスタンガンを発見した平次は、和葉のもとに向かって服を脱ぐよう言い、無理やり服を脱がそうとします。

コナンも和葉の服を脱がそうとするも、怒った和葉は平次だけ平手打ち。

なんで自分だけシバかれなければならないのかと平次がコナンに言い、それに返答したコナンのセリフです。

こんなときだけ子供ぶるコナン、セコいです(笑)

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「鳥取クモ屋敷の怪」の感想

今回は言葉の違いがきっかけになった、あまりにも悲しい事件でした。

たとえ悪意を持って投げる言葉ではなくても、相手にどう受け取られるかはわからない。言葉の難しさが伝わる回だったと思います。

全体的に不気味で悲しいお話になっているので、本格的な事件ものが観たい方はぜひチェックしてみてください。

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166話〜168話「鳥取クモ屋敷の怪」

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