新出先生の初登場回!!「暗闇の中の死角」のネタバレ&伏線&真犯人は誰?

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1999年1129日〜1999年12月6日放送の「暗闇の中の死角」

前回のアニメ放送は「ビーナスのキッス」でした。

今回のお話でベルモット編で大事となってくる新出先生が初めて登場する回となります!

今記事では「暗闇の中の死角」は原作orアニオリなのか?のネタバレや犯人など含めて解説します。

※ここからは簡単なネタバレを含むため、注意してください。

この記事の目次

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アニメ170〜171話「暗闇の中の死角」は何巻?原作で何話?

著:青山剛昌
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アニメ放送されている暗闇の中の死角」は原作コナンの話となり、対象の単行本は24巻です!

24巻「File3:あと半年…、File4:闇の中…、File5:信じられぬ接点、File6:最後の心

名探偵コナン24巻に掲載されている話↓
File1:現場検証
File2:カウントダウン
File3:あと半年
File4:闇の中…
File5:信じられぬ接点
File6:最後の心

File7:裏切りの街角
File8:漆黒の葬列
File9:突然の別れ
File10:過去からの銃弾
File10:白の世界

アニメ「暗闇の中の死角」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓

蘭の様子がおかしい。コナンが気にしていたある日、小五郎が検査を受けた病院の医師・新出と意気投合し、晩ご飯に誘われた。

しかし、その最中に停電が起こり、入浴中だった新出医師が感電死してしまう。現場には電気カミソリを使っていた形跡があったため、警察や小五郎は事故だと判断するが、コナンはこれが殺人事件である事を看破していた。

捜査を始め、いくつもの証拠を見つけたコナンだったが、新出の息子・智明と蘭の関係が気になって、推理に集中できない!

新出医師を殺した真犯人は誰なのか?

そして、蘭の不審な行動の真意は…?

https://websunday.net/episode/11995/

アニメ「暗闇の中の死角」の登場人物

暗闇の中の死角」の登場人物
・江戸川コナン
・毛利蘭
・毛利小五郎
・阿笠博士
・灰原哀
・目暮十三
・高木渉
・妃英理
・新出智明

アニメ「暗闇の中の死角」のhuluやアマプラはある?

アニメ「暗闇の中の死角」はhuluで配信されています。

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アニメ「暗闇の中の死角」のネタバレ&伏線

アニメ「暗闇の中の死角」は、第170話・第171話で描かれる前後編です。新出家の殺人事件として完結する一方で、新出智明の初登場、蘭の新一への想い、そして後の新出関連エピソードにつながる材料が残る回です。

事件そのものは新出家の復讐殺人ですが、コナン全体で見ると「新出智明という人物をどう見るか」がかなり大事になります。

この回でベルモット関連の真相が明かされるわけではありませんが、後の展開を見返すと入口としての意味が強くなる回です。

新出智明が初登場する重要回

この回で確定する一番大きなシリーズ要素は、新出智明が初登場することです。新出智明は新出医院の医師であり、新出義輝の息子として新出家に関わっている人物です。小五郎が体調不良で新出医院へ行く流れから登場し、そのままコナン、蘭、小五郎が新出家の夕食に招かれることで、事件の舞台へ自然に入っていきます。

コナン全体で見ると、新出智明はこの事件だけのゲストとして片づけにくい人物です。後のベルモット編で重要になるため、初登場時にどんな空気で出てきたのかを押さえておく意味があります。

ただし、この回の時点でベルモットの正体や変装が明かされるわけではないので、そこは切り分けて見るのが大事です。

見返すと、新出智明の登場はかなり静かな入口です。

派手な登場ではなく、病院、診察、夕食という日常の流れの中に出てくるからこそ、後の意味を知ったあとで見方が変わります。新出家の事件そのものは重いですが、その中で新出智明という人物が初めて配置される感覚が、シリーズを追っているとじわっと刺さります。

新出智明の医師としての信念が見える

この回では、新出智明が命を救うことを大切にする医師として描かれます。ただ容疑者候補の一人として置かれているのではなく、医師として真面目で、命に対する考えを持った人物として印象に残ります。初登場回で人柄まで見せてくれるので、新出先生というキャラをただの新キャラではなく、ちゃんと覚えたくなるんですよね。

コナン全体で見ると、この初期の新出智明像は、後の新出関連展開を見るときの基準になります。本人がどういう価値観を持つ人物なのか、どんな距離感で周囲と向き合うのかが、この回で見えてきます。事件後の流れでも、ただ真相に巻き込まれた人物ではなく、残された人たちをどう受け止めるかが問われる立場になります。

特に、事件後に複雑な真相を知ってしまう流れと、医師としての誠実さが重なるのが印象的です。新出智明は犯人ではありませんが、新出家の痛みを背負う側に立つ人物として残ります。見返すと、穏やかな医師らしさの裏に、後から重くなる情報を受け止める強さが見えて、かなり胸にきます。

新出智明が事件の裏の真相を知ってしまう

この回では、新出智明が事件の裏にある真相調整を知ってしまうことも大きなポイントです。義輝の死の直接のタイミングには、保本ひかるがブレーカーを上げた行動が関わっています。ただし、殺人を仕掛けた犯人は新出陽子であり、ひかるを犯人のように扱ってはいけません。

事件解決後、ひかるが「自分のせいで義輝が死んだ」と傷つかないように、陽子へ供述内容を調整してもらう流れになります。ここが、この回の後味をかなり複雑にしている部分です。真実をすべてそのまま出すのではなく、残された人を守るために一部を伏せる判断が入るので、推理の爽快感だけでは終われません。

そして新出智明は、その裏側を知ってしまいます。新出智明が後の新出関連エピソードで重要になることを考えると、この「彼が何を知っているか」は見逃せない材料です。この回では黒の組織の新事実が出るわけではありませんが、後から見返すと、新出智明が背負った真相の重さがかなり効いてきます。

蘭の新一への想いがセーターで補強される

この回では、蘭が新出智明に気があるように見える流れのあと、実は新一への手編みセーターを作っていたことが分かります。コナンは蘭と新出智明の距離感を見て焦りますが、エピローグで蘭が妃英理から編み物を教わっていた理由が新一のためだったと分かる流れです。この反転が、事件後の重さを少しやわらげてくれます。

コナン全体で見ると、これは新一と蘭の恋愛感情を補強する場面です。新出先生への好意に見えたものが、実際には新一への想いだったと分かるので、蘭の一途さがかなり可愛く見えます。コナン側の焦りも、蘭への気持ちが前に出ている材料になっていて、見ている側は少しニヤけてしまいます。

事件の本筋は新出家の重い復讐殺人ですが、ラストに恋愛面の温かい余韻が入るのがこの回の救いです。小五郎が英理の手編みセーターを着ているオチもあり、毛利家側の軽さが戻ってきます。見返すと、暗い事件のあとに蘭の新一への想いがそっと置かれていて、その温度差がかなり良いです。

アニメ「暗闇の中の死角」のあらすじ&事件の流れ

アニメ「暗闇の中の死角」は、小五郎の体調不良から新出医院へ入る導入で始まります。最初は小五郎の「あと半年」という勘違いもある軽い空気ですが、そこから新出家の夕食、停電、浴室での感電死へ一気に落ちていきます。

事件は事故に見える形で始まりますが、暗闇の中の人物の動きに小さな違和感が残ります。電話、ブレーカー、浴室、受話器の持ち手が一本線でつながることで、日常の家の中が計画殺人の舞台に変わるのが怖い回です。

小五郎が体調不良で新出医院へ行く

物語は、小五郎が体調不良で新出医院へ行くところから始まります。検査結果を「あと半年」と誤解する流れもあり、最初は少しコメディ寄りの導入です。小五郎の不安げな様子がある一方で、見ている側としてはまだ事件の重さを感じにくい入り方になっています。

ただ、この病院受診が新出家へ物語をつなぐ入口になります。新出医院という日常的な場所から、新出智明の初登場、そして新出家の人物関係へ自然に入っていくのが上手いです。軽い勘違いから始まるのに、後でかなり重い家族の事件へ変わる落差が、この前後編の空気を作っています。

新出智明が初登場し、医師としての信念を見せる

新出智明は、新出医院の医師として初登場します。医師としての信念も語られ、ただ事件の容疑者候補としてではなく、人柄のある人物として印象に残ります。穏やかで誠実そうな空気があるので、初登場時からかなり好感を持ちやすいキャラです。

一方で、蘭が新出智明に好意を持っているように見える空気も出てきます。これにコナンが焦るため、事件前から恋愛面の小さな揺れも混ざっているんですよね。病院の場面から新出家の内側へ進むことで、医師としての新出と、家庭の一員としての新出の両方が見えてきます。

小五郎たちが新出家の夕食に招かれる

小五郎、コナン、蘭は、新出家の夕食に招かれます。ここで新出義輝、新出陽子、保本ひかる、新出ミツらが登場し、新出家の人物関係が見えてきます。表面上は日常の食卓ですが、家族の中にどんな事情があるのか、どこか引っかかる空気もあります。

この場面では、台所付近の電話、浴室、ブレーカーなどの位置関係も後で意味を持ちます。最初はただの家の構造に見えるものが、事件ではトリックの舞台になるのがコナンらしいです。和やかな夕食の場所が、少しずつ殺人の下地に変わっていく感じが不穏です。

夕食中に停電が起きる

夕食中、突然停電が起きます。明るい食卓が暗闇に包まれ、各人物がどう動いたのか分かりにくくなります。保本ひかるがブレーカーを上げる流れもあり、この停電がただのハプニングではなく、事件の中心へつながっていきます。

視聴者が引っかかるのは、なぜ停電が起きたのか、そして暗闇の中で誰がどこへ動いたのかです。ひかるがブレーカーを上げるまでに時間のズレがあることも、後で容疑整理に関わります。停電という一瞬の混乱が、犯人にとって動ける時間になるのが怖いです。

浴室で新出義輝が感電死しているのが見つかる

停電後、浴室で新出義輝が感電死しているのが見つかります。警察は事故に見えると判断しますが、コナンは殺人を疑います。浴槽、延長コード、電気髭剃り、ブレーカーを上げたタイミングが、事故では説明しきれない違和感として残ります。

ここで空気は一気に冷えます。ついさっきまで夕食の場だった新出家が、浴室の死体発見で殺人事件の現場に変わるんですよね。日常の家電や電気の仕組みが命を奪う仕掛けに変わっているのが、かなり嫌な怖さです。

停電中の行動再現で時間のズレが見える

停電中の行動を再現すると、保本ひかるがブレーカーを上げるまでの時間にズレがあることが見えてきます。さらに、ひかるの火傷、割れた茶碗蒸しの器、新出ミツの足の怪我なども判明します。これらは派手な証拠ではありませんが、各人物が暗闇の中で何をしていたのかを整理する材料になります。

特にひかるには隠し事があるように見えるため、視聴者も一度そちらへ意識を向けられます。ただ、コナンはひかるの行動と殺人の仕掛けを切り分けて見ていきます。容疑者の動きが細かく再配置される場面で、地味だけど推理の下地としてかなり効いています。

受話器の持ち手の違和感から陽子に疑いが向く

コナンは、停電前後で新出陽子の受話器の持ち手が逆になっていたことに気づきます。陽子は電話中でその場から離れていなかったように見えますが、この小さな違和感によって、暗闇の中で一度移動した可能性が浮かびます。日常的な動作の変化が犯人のアリバイを崩すのが気持ちいいです。

親機、子機、携帯電話を使えば、通話中に見せかけながら別の場所へ移動できます。これにより、陽子は電話台から動けない人物ではなくなります。停電中の暗闇と電話アリバイがつながった瞬間、事故に見えた事件が計画的な殺人へ見え方を変えていきます。

コナンが陽子を罠にかける

コナンは小五郎を眠らせ、陽子を罠にかけます。小五郎が真相をつかんだように見せかけることで、陽子を再び動かそうとする流れです。推理で言葉だけを突きつけるのではなく、犯人自身に決定的な行動を取らせる展開になります。

ここで面白いのは、陽子が焦れば焦るほど、最初の事件と同じ手口へ戻ろうとするところです。浴室、電気髭剃り、延長コードという要素が再び出てくるため、事件の構造が一気に見えやすくなります。静かな推理から、現行的に追い詰める緊張へ変わるのが上手いです。

陽子が浴室で電気髭剃りを手にし、犯行が暴かれる

陽子は、小五郎を同じ手口で殺害しようとして浴室へ向かいます。そして電気髭剃りを手にしたところを押さえられ、犯行を認めます。この行動によって、義輝の死が事故ではなく、陽子による計画的な復讐殺人だったことがはっきりします。

受話器の違和感、電話アリバイ、停電中の移動、浴室の感電死がここで一本線につながります。小さな日常動作のズレから犯人を動かし、最後は同じ手口を実行させて暴く流れがかなり気持ちいいです。ただ、真相が分かった瞬間に動機の重さも見えてくるので、爽快感だけでは終わりません。

ひかるを守るために真相の一部が伏せられる

事件後、保本ひかるが「自分がブレーカーを上げたことで義輝が死んだ」と知って傷つかないように、真相の一部を伏せる流れになります。陽子には「殺人は最初の停電で行われた」と供述してもらう形になります。ここで、推理の正しさと、人を守るための優しさがぶつかるのが苦いです。

ただし、犯人はあくまで仕掛けを作った新出陽子です。ひかるの行動は直接の引き金に関わっていますが、殺意を持って仕掛けを作ったわけではありません。この複雑な真相を、新出智明が知ってしまうことで、事件はただ解決しただけでは終わらない余韻を残します。

蘭が新一へのセーターを編んでいたと分かる

エピローグでは、蘭が新出先生ではなく、新一へのセーター作りのために妃英理から編み物を教わっていたことが分かります。コナンが焦っていた流れが、蘭の新一への想いとして回収されるのが可愛いです。重い事件のあとに、少し温かい恋愛の空気が戻ってきます。

小五郎が英理の手編みセーターを着ているオチも入り、事件後の空気を少しほぐしてくれます。新出家の苦い真相が残る一方で、蘭と新一、そして小五郎と英理の関係にも軽い余韻が出ます。暗いタイトルの回なのに、最後にキャラの温度が戻るのが良いです。

事件の流れを短く整理

流れを短く並べると、小五郎の通院から新出家の夕食、停電、感電死、陽子の罠、そして蘭のセーター回収までが一気に見えてきます。特に、暗闇の中で動けないように見えた人物が実は動いていた、という見方の反転がこの前後編の軸です。

  • 小五郎が体調不良で新出医院へ行く。
  • 小五郎が検査結果を「あと半年」と誤解する。
  • 新出智明が初登場し、医師としての信念を語る。
  • 小五郎、コナン、蘭が新出家の夕食に招かれる。
  • 蘭が新出智明に好意を持っているように見え、コナンが焦る。
  • 夕食中に停電が起きる。
  • 保本ひかるがブレーカーを上げる。
  • 浴室で新出義輝が感電死しているのが見つかる。
  • 警察は事故に見えると判断するが、コナンは殺人を疑う。
  • 停電中の行動再現で、ひかるがブレーカーを上げるまでの時間にズレが出る。
  • ひかるの火傷、ミツの足の怪我、割れた茶碗蒸しの器が判明する。
  • 受話器の持ち手の変化から、陽子に疑いが向く。
  • コナンが陽子を罠にかける。
  • 陽子が浴室で電気髭剃りを手にしたところを押さえられる。
  • ひかるを傷つけないため、陽子に供述内容を調整してもらう流れになる。
  • 新出智明がその裏の真相を知ってしまう。
  • 蘭が新出先生ではなく、新一へのセーター作りのために出かけていたと分かる。
  • 小五郎が英理の手編みセーターを着ているオチも入る。

アニメ「暗闇の中の死角」の犯人&トリック

犯人は新出陽子です。被害者は新出義輝です。義輝は浴室で感電死しており、陽子は停電と電話アリバイを利用して、自分が動いていないように見せかけていました。

ただし、この事件で複雑なのは、電流が流れた直接のタイミングに保本ひかるの行動が関わっていることです。それでも殺人を仕掛けた犯人は新出陽子であり、ひかるを犯人のように扱ってはいけません。

犯人:新出陽子

真犯人は新出陽子です。陽子は新出義輝を殺害するため、停電を起こし、暗闇の中で浴室へ移動して感電死の仕掛けを整えました。電話中で動けないように見せていましたが、そのアリバイは親機・子機・携帯電話を使ったものです。

被害者は新出義輝です。保本ひかるはブレーカーを上げた行動によって死亡の直接のタイミングに関わりますが、殺意を持って仕掛けを作った人物ではありません。陽子の犯行を考えるうえでは、「誰が電流を流す状況を作ったのか」と「誰がブレーカーを上げたのか」を切り分けることが大事です。

動機:新出千晶の復讐

動機の背景には、新出義輝の前妻・新出千晶の存在があります。陽子は千晶と看護学校時代からの友人でした。千晶は義輝の浮気癖に苦しみ、酒に溺れ、最終的には飲酒運転の事故で亡くなっています。

引き金になったのは、陽子が結婚後に千晶の日記を読んだことです。その日記から、義輝が千晶を精神的に追い詰めていたと知り、陽子の中で怒りと復讐心が強まります。友人の苦しみを後から知る形になるので、陽子の感情にはかなり重いものがあります。

決定打は、千晶の復讐として陽子が義輝殺害を決意したことです。義輝の死は事故ではなく、千晶の痛みを背負った陽子の計画的な復讐殺人でした。ただ、その復讐が保本ひかるまで傷つけかねない構造になっているのが、この事件の苦いところです。

トリック:停電と電話アリバイを使った感電死

この事件のトリックは、停電中の暗闇と電話アリバイを使って、陽子が浴室へ移動したことを隠す仕掛けです。浴室では延長コードを湯船に入れ、ブレーカーが上がった瞬間に義輝が感電する状態が作られていました。

準備

陽子は、タイマーでショートする仕掛けを用意し、夕食中に停電が起きるように準備していました。停電を偶然のように見せることで、暗闇の中で人が動いても分かりにくい状況を作ります。浴室では、コンセントにつないだ延長コードを利用できる状態にしておきます。

さらに、陽子は電話中に見せかけるため、親機・子機・携帯電話を使ったアリバイも用意します。電話をしている人物はその場を離れられない、という思い込みを利用するのがこのトリックの怖いところです。家の中にある普通の電話が、犯行中の移動を隠す道具になるのが巧いです。

実行

夕食中に停電が発生し、陽子は暗闇の中で電話中に見せかけながら浴室へ移動します。そこで延長コードを湯船に入れ、義輝が感電する状態を作ります。停電中なので、この時点ではまだ電流は流れていません。

その後、保本ひかるがブレーカーを上げると電流が流れ、義輝は感電死します。この点が事件のつらい部分です。ひかるは何も知らずにブレーカーを上げただけなのに、その行動が死亡の直接の引き金になってしまいます。

発覚回避

陽子は、電話中でその場を離れていないように見せかけることで、浴室へ移動した事実を隠そうとしました。親機・子機・携帯電話を使えば、通話中に見せかけたまま移動できます。暗闇の中であれば、周囲は陽子の細かな動きに気づきにくくなります。

さらに、義輝の死は事故死に見える形になっていました。浴室、電気髭剃り、延長コード、停電という要素がそろうと、最初は不運な感電事故にも見えます。だからこそ、コナンが小さな違和感を拾うまで、陽子は自分のアリバイが通ると考えていたはずです。

綻び

綻びは、停電前後で陽子の受話器の持ち手が逆になっていたことです。これは、陽子がずっと同じ場所で電話していたのではなく、一度電話台を離れていた可能性を示します。何気ない手の向きの違いが、通話アリバイを崩す入り口になるのが気持ちいいです。

停電中の行動再現で出たひかるの時間のズレ、ひかるの火傷、割れた茶碗蒸しの器、新出ミツの足の怪我も、各人物の行動を整理する材料になります。そして決定的なのは、陽子が小五郎を同じ手口で殺害しようとして動いたことです。自分のトリックをもう一度使おうとしたことで、最初の犯行の構造まで暴かれます。

決め手:受話器の持ち手と浴室での再犯行動

決め手のひとつは、停電前後で陽子の受話器の持ち手が逆になっていたことです。この違和感は、陽子が電話台を離れて浴室へ移動した可能性を示します。通話中だから動けない、という見え方がここで崩れます。

親機・子機・携帯電話の組み合わせは、陽子が通話中に見せかけながら移動できたことを説明します。つまり、電話アリバイは鉄壁ではなく、道具を使えば作れる見せかけだったわけです。暗闇の中の移動と電話の仕掛けがつながることで、陽子の行動範囲が一気に広がります。

最大の決め手は、陽子が小五郎を同じ手口で殺そうとして浴室へ向かい、電気髭剃りを手にしたところを押さえられたことです。これは義輝殺害の手口を陽子自身が再現しようとした決定的状況になります。ひかるがブレーカーを上げたことは死亡の直接の引き金ですが、仕掛けを作ったのは陽子であると整理できます。

結末:陽子が犯行を認め、ひかるを守る供述調整が行われる

コナンは小五郎を眠らせ、陽子を罠にかけます。小五郎が真相をつかんだように見せかけたことで、陽子は同じ手口で小五郎を殺害しようと浴室へ向かいます。そこで電気髭剃りを手にした姿を押さえられ、陽子は犯行を認めます。

その後、保本ひかるが「自分がブレーカーを上げたことで義輝が死んだ」と知って傷つかないように、陽子には「殺人は最初の停電で行われた」と供述してもらう流れになります。犯人を暴いて終わりではなく、残された人をどう守るかまで描かれるのがこの回の苦さです。新出智明はその裏の真相を知ってしまい、事件は静かな重さを残して幕を閉じます。

アニメ「暗闇の中の死角」の名言

新出陽子「僕達医者の本来の使命は、検死をして殺人者を割り出す事じゃなく、被害者を救命して、殺人者を出さない事なんですから……

小五郎から自分とコンビを組んだらまさにホームズとワトソン。どんな事件も立ち所にと言われた時に返答したセリフ。

まさに医者の鏡と言えるセリフです。

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第170・171話「暗闇の中の死角」の感想&まとめ

第170・171話「暗闇の中の死角」は、日常の食卓が暗闇と感電死へ落ちる前後編です。新出初登場、ひかるを守る真相調整、蘭のセーター回収まで余韻が濃いです。

①新出家の夕食から感電死へ落ちる温度差が強い

新出家の夕食から浴室の感電死へ落ちる温度差が、この回の怖さを作っています。

最初は小五郎の勘違いや夕食の流れで日常感があるのに、停電を境に空気が一気に冷えます。家の中にある電話、ブレーカー、浴室がそのまま殺人の舞台になるのが嫌なリアルさです。

過去の恨みが家庭の食卓で噴き出す感じも苦いんですよね。見返すと、何気ない人物配置や家の構造まで不穏に見えてきます。事故に見えた死が計画されたものだと分かる流れも重く、後味がしっかり残ります。

②電話アリバイと受話器の違和感が気持ちいい

電話アリバイが崩れる流れは、地味なのにかなり気持ちいいです。親機、子機、携帯電話を使えば、電話中に見せかけて移動できるという発想が上手いです。決め手の入口が受話器の持ち手という小さな違和感なのもコナンらしいです。

派手な証拠ではなく、日常動作のズレから犯人の移動が見えてくるのが良いんですよね。

暗闇だから見えない、ではなく、暗闇だからこそ残った違和感を拾う構成が綺麗です。見返すなら、停電前後の陽子の動きに注目したいです。

③新出初登場と蘭のセーターの余韻が残る

事件は重いですが、新出智明の初登場と蘭のセーター回収があるので、キャラ面の見どころも濃いです。

新出先生に蘭が好意を持っているように見えて、実は新一への手編みセーターだった反転が可愛いんですよね。コナンが焦るところも、蘭を大事に思っている気持ちがにじんでいてニヤけます。

一方で、新出智明が裏の真相を知る流れはかなり苦いです。温かい恋愛オチと、事件後に残る重さが同居していて、見返すほど複雑な余韻があります。新出関連を追うなら外せない入口回です。

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