2014年5月10日放送の「小五郎はBARにいる」。
前回のアニメ放送は「疑惑の散歩道(プロムナード)」でした。
原作コナンの中でもとある映画をオマージュしたのでは?と言われてる「小五郎はBAR」にいるです。
この少しふざけた感じのお話ですが、この物語の最後にはとあることがわかるので、注目のお話になります。
今回は2014年5月10日・5月17放送のアニメ名探偵コナン738話・739話「小五郎はBARにいる」のあらすじとネタバレを紹介していきます。
※ここからはネタバレを含むため、注意してくださいね。
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アニメ738話・739話「小五郎はBARにいる」は何巻?原作で何話?
アニメ放送されている「小五郎はBARにいる」は原作コナンの話となり、対象の単行本は81巻です!
名探偵コナン81巻に掲載されている話↓
File1:ジョディの追憶
File2:赤井秀一の消息
File3:探偵はBARで事件に遭遇する
File4:探偵はBARで事件を推理する
File5:探偵はBARで事件を解決する
File6:浮気調査
File7:ボクの推理
File8:居心地悪い推理
File9:截拳道vs.空手
File10:灯油の臭い
File11:まるで魔法のように
アニメ「小五郎はBARにいる」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓
プールバー「ブルーパロット」のバーテンダー福井柚嬉の依頼を口実に、お店で飲んでいた小五郎。そこへ蘭に頼まれて家へ早く帰るよう促すためにコナンがやってくる。柚嬉の依頼は、店内でシャンパンの栓を抜いたような不思議な音がするので謎を解明してほしいというもの。その話をしている後ろの席では、4人組の会社員が誕生日パーティーを兼ねた飲み会をしていた。
調査と言いつつ、お酒を飲みながらまったく家に帰ろうとしない小五郎にあきれるコナン。そんな時、唐突に会社員のひとりが席で倒れ込んでしまう。その騒ぎに小五郎とコナンが気が付き、近寄るとその男はすでに死んでいた。死んだのは薄田周史で、千枚通しのような凶器で首筋を刺されて毒殺されていた。一緒に飲んでいた岸浦実夏、初村健策、小暮紋平は会社の部下で、それぞれ薄田のパワハラを受けていた様子。
はたして、この中に犯人はいるのか… そして「ブルーパロット」で聞こえた音の正体とは!?
https://websunday.net/episode/12150/
アニメ「小五郎はBARにいる」の登場人物

「小五郎はBARにいる」の登場人物
・江戸川コナン
・毛利小五郎
・目暮十三
・高木渉
・ジョディ
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アニメ「小五郎はBARにいる」のネタバレ&伏線

アニメ738話〜739話「小五郎はBARにいる」は、プールバー「ブルーパロット」で起きる小五郎メインの毒殺事件です。
前半は大人っぽいBAR事件として進みますが、ラストで前回の弁崎桐平に関する矛盾が浮かび、黒の組織編へ一気に空気が変わります。
単発事件に見えて、バーボンとベルモットの暗躍、赤井秀一の消息をめぐる情報戦へバトンを渡す回です。
弁崎桐平の矛盾から黒の組織の変装に気づく
この回のラストでは、コナンが高木刑事から弁崎桐平に関する矛盾を聞き、黒の組織の変装に気づきかけます。
本物の弁崎桐平は、前回のスリ事件に関わっておらず、しかも独身でした。つまり、ジョディの周辺に現れた弁崎夫妻の見え方には、かなり大きなズレがあったわけです。
ここが「小五郎はBARにいる」の本筋接続としてかなり重要。
BAR事件そのものは、薄田周史の毒殺事件として解決します。けれど、事件後に高木刑事から届く情報で、コナンの中の別の推理が一気に動き出すんですよね。
小五郎の事件解決で安心した直後に、前回の花見事件の裏でバーボンとベルモットが動いていた可能性へ視線が戻るのがゾクッとします。
バーボンとベルモットの暗躍にコナンが危機感を持つ
高木刑事の情報を受けたコナンは、バーボンとベルモットの暗躍に強い危機感を持ちます。表情が変わり、2人を想起して走り出す流れは、事件解決後とは思えない緊張感があります。ここで空気が一気に冷えるんですよね。
前回のジョディ周辺に、黒の組織側の人物が変装して近づいていたかもしれない。しかも、それが赤井秀一の消息を探るための動きだったなら、かなり危険です。コナンにとっては、薄田殺害事件よりもさらに大きな別軸の危機が目の前に浮かび上がった瞬間です。
この回の面白いところは、コナンがただ事件を解いて終わらないところです。小五郎の推理ショーでBAR事件は片づきます。でも、コナンの中ではすぐ次の警戒が始まっています。事件後の静けさを、バーボンとベルモットの存在が上書きしていく感じがたまりません。
赤井秀一の消息をめぐる情報戦へ接続する
「小五郎はBARにいる」のラストは、赤井秀一の消息をめぐる情報戦へつながります。
この回で赤井秀一本人が直接動くわけではありません。
重要なのは、前回ジョディに近づいた人物が本物ではなかった疑いが強まり、コナンが赤井の消息に関わる危機を察するところ。
赤井秀一の生死は、この時期の本筋でかなり大きな軸です。
そこへバーボンとベルモットが迫っている。ジョディ周辺への接近も、そのための情報収集だった可能性がある。
BARの毒殺事件と、赤井をめぐる黒の組織の探り合いが、最後の数分でつながるのが本当に怖いです。
アニメ「小五郎はBARにいる」のあらすじ&事件の流れ

ここからは「小五郎はBARにいる」の流れを時系列で整理します。
小五郎がプールバー「ブルーパロット」で依頼を受ける大人っぽい導入から、薄田周史の毒殺、そして黒の組織編へつながるラストまで、二段階で空気が変わる回です。
事件内では「ポン」という音、柚子の香り、ポスターの濡れ、粘土、HDPEが一本線でつながります。BARの軽妙さと毒殺の苦さ、最後の本筋不穏さが同居しています。
小五郎が福井柚嬉から依頼を受け、ブルーパロットにいる
物語は、毛利小五郎が福井柚嬉から依頼を受け、プールバー「ブルーパロット」にいるところから始まります。
いつもの探偵事務所ではなく、BARが舞台になっているだけで少し大人っぽい空気があります。小五郎もどこかハードボイルド気分で、導入から小五郎回らしさが出ています。
柚嬉が相談するのは、店内で聞こえる「ポン」という音と、その後に漂う柚子の香りの謎。
最初は不思議なBARの怪現象のように見えます。でもこの違和感が、後に殺人トリックの前兆だったと分かるのが怖いです。何気ない音と香りが、事件の核心へつながっていきます。
コナンが小五郎を帰らせるためにバーへ来る
コナンは蘭に頼まれ、小五郎を家へ帰らせるためにブルーパロットへ向かいます。
ここで、酔った小五郎の大人時間にコナンの推理パートが入り込む形になります。小五郎は仕事をしているつもりでも、蘭から見れば心配な状況なんですよね。
コナンの現場入りによって、ただのBAR相談だったものが本格的な事件の入口になります。
柚嬉の話、小五郎の依頼、店内の客たちの様子が、コナンの目線で整理されていきます。小五郎を迎えに来ただけのはずが、そのまま殺人事件に巻き込まれる流れがコナンらしいです。
「ポン」という音と柚子の香りの謎が語られる
柚嬉は、店内で「ポン」という音がした直後に柚子の香りが漂う謎を相談します。
この時点では、誰が何をしているのかまったく分かりません。音だけ聞こえ、香りだけ残るため、かなり奇妙です。
けれど、ここは犯人が仕掛けを試していた痕跡になります。フィルムケース、水、発泡入浴剤、ポスターにつながる前振りが、この段階で置かれているわけです。
何気ない店内の違和感が、後で凶器隠しの仕掛けへ変わる回収がかなり気持ちいいです。柚子の香りがただの雰囲気作りではないのも印象的です。
薄田周史たち4人組が店にいる
ブルーパロットには、薄田周史、岸浦実夏、初村健策、小暮紋平の4人組がいます。
ここで事件の関係者がそろいます。BARの客として自然にいるように見えますが、それぞれの関係性には不穏なものがにじんでいます。
特に薄田は、元部下の吉桑を小馬鹿にするような言動を見せます。
吉桑は引きこもりの末に自殺しており、その背景が事件の動機へつながっていきます。大人のBARの会話が、過去のパワハラと自殺という重い話へ落ちていくのがかなり苦いです。
薄田がキュー、ハードダーツ、フィルムとポスターを受け取る
薄田は店内で、キュー、ハードダーツ、フィルムとポスターを受け取ります。
初見ではBARの遊び道具や持ち物のように見えます。けれど、この中に後で事件の仕掛けへ関わるものが混ざっています。
特にハードダーツとフィルム、ポスターは、後の毒付き矢先と凶器隠しへつながります。
何気なく受け渡された小道具が、殺人トリックの部品として再配置されるのが怖いです。この時点では自然に見えていたものが、解決編で一気に意味を持ちます。
薄田が酔ってテーブルで休む
薄田は酔って、テーブルで休む流れになります。この状態が、犯行の隙になります。
周囲からはただ酔いつぶれたように見えるため、薄田の体に何が起きているのか気づきにくい状況です。
ここで大事なのは、薄田と小暮が2人きりになるタイミングが生まれること。
犯人にとって、毒を塗ったハードダーツの矢先を使う機会になります。酔って休んでいるだけに見える場面が、実は殺害の核心に近い時間だったのがゾクッとします。
3人がシャンパンを開け、泡がポスターにかかる
店内では3人がシャンパンを開け、泡がポスターにかかります。
この場面は一見、BARらしいにぎやかな演出に見えます。けれど、後から見ると、シャンパンの音と泡はかなり重要です。
シャンパンの栓の音は、別の「ポン」という音をごまかす役割を持ちます。
さらにポスターの濡れも、発泡入浴剤の痕跡をごまかす流れに重なります。祝うようなシャンパンの音が、実は凶器隠しの音を隠すために使われていたのが怖いです。華やかさの裏に殺意がある感じが刺さります。
薄田の首に赤い点が見つかり、死亡が判明する
薄田の首に赤い点が見つかり、薄田周史の死亡が判明します。
ここでBARの空気は一気に殺人事件へ変わります。酔って眠っているように見えた人物が、実は毒で殺されていたわけです。
最初に疑われそうなダーツの矢やアイスピックからは、毒物反応や血液反応が出ません。
つまり、目に見える凶器が決め手にならない状況です。首の小さな赤い点だけが残り、凶器が消えているように見えるのが不気味です。ここからコナンの違和感拾いが始まります。
コナンが天井のモール片と小五郎の靴底の粘土に気づく
コナンは、天井のモール片と小五郎の靴底に付いた粘土に気づきます。
ここが事件の見え方を大きく変えるポイントです。大人たちの視界には凶器が見当たりませんが、コナンは床や天井に残る小さな痕跡を拾います。
小五郎の靴底の粘土には、逆向きの「EPDH」が残っていました。
そこから「HDPE」への気づきが生まれ、フィルムケースの底に由来する痕跡へつながっていきます。靴底の小さな粘土が、天井に飛ばされた凶器へつながるロジックがかなり気持ちいいです。
眠りの小五郎でフィルムケースロケットのトリックが明かされる
眠りの小五郎の推理で、フィルムケースロケットを使った凶器隠しのトリックが明かされます。
小暮紋平は、毒を塗ったハードダーツの矢先を薄田の首筋に刺し、その後、別の矢先と交換していました。
毒付きの矢先は、フィルムケースの底に粘土で固定され、筒状のポスターで覆われます。フィルムケース内の水と柚子系の発泡入浴剤が炭酸ガスを発生させ、矢先を天井へ飛ばします。
最初の「ポン」という音と柚子の香りが、ここで一気に回収されるのが爽快です。怪現象のようだった相談が、完全に人間の殺人工作へ変わります。
小暮紋平が犯人だと暴かれる
最終的に、小暮紋平が薄田周史を殺害した犯人だと暴かれます。
小暮は吉桑と同期入社で、薄田のパワハラによって吉桑が追い詰められ、自殺したことへの敵討ちとして犯行に及んでいました。
動機には怒りと悲しみがあります。けれど、復讐として殺人へ進んだことは取り返しがつきません。
トリックの回収は気持ちいいのに、薄田と吉桑の関係が見えるほど後味はかなり苦くなります。小五郎回の軽妙さだけでは終わらない事件です。
事件後、高木刑事の情報でコナンが走り出す
事件後、コナンは高木刑事から前回の弁崎桐平に関する矛盾を聞きます。
ここでBAR事件の空気が一気に本筋へ変わります。本物の弁崎桐平はスリ事件に関わっておらず、独身でした。
その情報を受けて、コナンはバーボンとベルモットの変装を想起し、走り出します。
小暮の事件が解決した安心感が、黒の組織の不穏さで一瞬にして上書きされるラストです。この締め方が本当に強いです。
- 小五郎が福井柚嬉から依頼を受け、プールバー「ブルーパロット」にいる。
- コナンが蘭に頼まれ、小五郎を帰らせるためにバーへ来る。
- 柚嬉が「ポン」という音と柚子の香りの謎を相談する。
- 薄田周史、岸浦実夏、初村健策、小暮紋平の4人組が店にいる。
- 薄田が元部下・吉桑を小馬鹿にし、吉桑が自殺していたと分かる。
- 薄田がキュー、ハードダーツ、フィルムとポスターを受け取る。
- 薄田が酔ってテーブルで休む。
- 3人がシャンパンを開け、泡がポスターにかかる。
- 薄田の首に赤い点が見つかり、死亡が判明する。
- ダーツの矢とアイスピックに毒物反応・血液反応がないと分かる。
- コナンが天井のモール片と小五郎の靴底の粘土に気づく。
- 粘土に残った逆向きの「EPDH」が「HDPE」へつながる。
- 眠りの小五郎で、フィルムケースロケットのトリックが明かされる。
- 小暮紋平が犯人だと暴かれる。
- 事件後、コナンが高木刑事から弁崎桐平の矛盾を聞き、バーボンとベルモットを想起して走り出す。
アニメ「小五郎はBARにいる」の犯人&トリック

ここからは、ブルーパロットで起きた薄田周史毒殺事件の犯人・動機・トリック・決め手・結末を整理します。
犯人は小暮紋平です。被害者は薄田周史です。バーボンとベルモットはBAR事件の犯人ではなく、事件後の本筋接続として分けて扱う必要があります。
犯人:小暮紋平
犯人は小暮紋平です。
小暮は、毒を塗ったハードダーツの矢先で薄田周史を殺害しました。薄田と2人きりになったタイミングで、首筋に毒付きの矢先を刺し、その後に毒付きの矢先を外して別の矢先と交換しています。
被害者は薄田周史です。薄田は店内で酔って休んでいるように見えますが、実際には毒によって死亡していました。
目に見えるダーツの矢やアイスピックから毒物反応・血液反応が出ないため、凶器が消えたように見えるのがこの事件の怖いところです。小暮はその凶器を、大人たちの視界から外す形で天井側へ隠していました。
動機:吉桑を追い詰めた薄田への敵討ち
動機の背景には、薄田周史が元部下の吉桑を小馬鹿にしていたことがあります。
吉桑は引きこもりの末に自殺していました。小暮紋平は吉桑と同期入社であり、薄田のパワハラによって吉桑が追い詰められたことを深く恨んでいました。
引き金になったのは、薄田に対する怒りが敵討ちという形へ変わったこと。
薄田の言動は軽く見えても、吉桑の人生を壊した背景を考えると、小暮の感情が重かったことは分かります。ただ、怒りの理由に痛みがあっても、復讐として殺人へ進んだ時点で戻れなくなります。
決定打は、小暮がハードダーツの矢先に毒を塗り、薄田を殺害する計画を実行したこと。
さらに、フィルムケースや発泡入浴剤を使って凶器を隠すところまで準備しています。吉桑への思いが、かなり複雑で冷たい毒殺計画へ変わってしまう後味が苦いです。
トリック:毒付きの矢先を天井へ飛ばして隠す
準備:毒付きの矢先とフィルムケースロケットを用意する
小暮は、毒を塗ったハードダーツの矢先を用意していました。
さらに、犯行後にその矢先を隠すため、フィルムケース、水、発泡入浴剤、粘土、ポスターを使う仕掛けも準備していました。
毒付きの矢先は、フィルムケースの底に粘土で固定され、筒状のポスターで覆われます。この段階で、小暮は殺害だけでなく、凶器を大人たちの視界から消すところまで計算していたわけです。
BARでの「ポン」という音と柚子の香りも、後から見ると準備段階の痕跡としてかなり不穏です。
実行:薄田の首筋に毒付きの矢先を刺す
小暮は、薄田周史と2人きりになったタイミングで、毒を塗ったハードダーツの矢先を薄田の首筋に刺しました。その後、毒付きの矢先を外し、別の矢先と交換します。これにより、見える場所に残るダーツからは毒物反応や血液反応が出ない状況を作ります。
薄田は酔って休んでいるように見えるため、周囲もすぐには異変に気づきません。
眠っているように見える時間を利用して、実際には毒が回っていたという見せ方がかなり怖いです。首の赤い点だけが、毒付き矢先の痕跡として残ります。
発覚回避:発泡入浴剤とシャンパンで音と痕跡をごまかす
小暮は、毒付きの矢先をフィルムケースに仕込み、発泡入浴剤の炭酸ガスで天井へ飛ばしました。
フィルムケース内の水と柚子系の発泡入浴剤が反応し、ケースを跳ね上げます。その勢いで毒付きの矢先は天井側へ飛び、見つかりにくい場所へ隠れました。
発射時の「ポン」という音は、シャンパンの栓の音でごまかされます。
ポスターの濡れも、シャンパンの泡で自然に見えるようにされました。華やかなシャンパンが、殺人の痕跡を隠す道具になるのがかなり嫌な怖さです。
綻び:粘土、HDPE、柚子の香り、天井の痕跡が真相を示す
トリックの綻びは、小五郎の靴底に付いた粘土から見え始めます。その粘土には逆向きの「EPDH」が残っており、そこから「HDPE」への気づきが生まれます。フィルムケースの底に由来する痕跡が、凶器隠しの仕掛けへつながるわけです。
さらに、ポスターに残った柚子の香り、天井のモール片、天井に飛ばされた毒付きのダーツの矢先が真相を補強します。最初はバラバラだった音、香り、粘土、天井の違和感が、フィルムケースロケットとして一本線でつながるのがかなり気持ちいいです。
決め手:靴底の粘土、HDPE、柚子の香り、天井の矢先
小五郎の靴底に付いた粘土は、フィルムケースの底に由来する痕跡へつながる重要な入口です。粘土に残った逆向きの「EPDH」から「HDPE」へ気づくことで、凶器を飛ばす仕掛けにフィルムケースが使われた可能性が見えてきます。
ポスターに残った柚子の香りは、柚子系の発泡入浴剤が使われたことを示します。
シャンパンの音と発泡入浴剤の「ポン」という音の対応も、犯行時の音をごまかすための仕掛けを説明します。音と香りという感覚的な違和感が、物証として意味を持つのが面白いです。
天井のモール片と、天井に飛ばされた毒付きのダーツの矢先は、凶器が床や手元にない理由を示します。
小暮がハードダーツを持ち込んだことも、犯行手段とつながります。どの証拠がどの矛盾を崩したかが分かりやすく、推理が一気に一本線へ収束する事件です。
結末:小暮の犯行が暴かれ、コナンは本筋の危機へ走る
結末では、小暮紋平が薄田周史を殺害した犯人だと判明。
小暮は、毒を塗ったハードダーツの矢先で薄田を殺害し、その矢先をフィルムケース、水、発泡入浴剤、粘土、ポスターを使って天井へ飛ばして隠していました。
眠りの小五郎の推理によって、トリックは暴かれます。事件としては、吉桑の自殺と薄田のパワハラを背景にした復讐殺人として整理できます。トリックは鮮やかですが、動機の後味はかなり苦いです。
さらに事件後、コナンは高木刑事から弁崎桐平に関する矛盾を聞きます。
そこでバーボンとベルモットの変装を想起し、走り出します。BAR事件は解決しても、黒の組織の情報戦はまだ終わっていないと分かる締め方が強烈です。
アニメ「小五郎はBARにいる」はhuluやアマプラはある?
アニメ「小五郎はBARにいる」はhuluとAmazonPrimeVideoで配信されています。
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アニメ738話〜739話「小五郎はBARにいる」の感想&まとめ

BARの大人っぽい空気から毒殺事件へ落ち、最後は黒の組織編へつながる前後編です。軽妙さと不穏さの落差が強い回でした。
①小五郎がBARにいる導入が新鮮で楽しい
「小五郎はBARにいる」は、まず小五郎がプールバー「ブルーパロット」で依頼を受けている導入がかなり新鮮です。
いつもの探偵事務所ではなく、大人っぽいBARの空気で事件が始まるので、小五郎のハードボイルド気分がよく似合います。そこへ蘭に頼まれたコナンが迎えに来る流れも、小五郎回らしい軽さがあって良いです。ただ、事件が進むと薄田周史の毒殺と吉桑の自殺背景で空気は一気に重くなります。
軽い導入から苦い事件へ落ちる温度差が印象的でした。
②「ポン」と柚子の香りがトリックにつながるのが気持ちいい
最初に出てくる「ポン」という音と柚子の香りが、フィルムケースロケットのトリックへつながる構成がかなり気持ちいいです。初見では、BARで起きる小さな怪現象のように見えます。
でも実際は、犯人が凶器を天井へ飛ばす仕掛けを試していた痕跡でした。シャンパンの音やポスターの濡れまで含めて、後から意味が変わるのが上手いです。
柚子の香りという柔らかい違和感が、毒殺の隠蔽に結びつくところがゾクッとします。見返すと、柚嬉の依頼からすでに伏線が始まっています。
③小五郎回から黒の組織へつながるラストが不穏
事件としては小暮紋平の犯行が暴かれ、眠りの小五郎で綺麗に解決します。
でも本当に怖いのはその後です。高木刑事から弁崎桐平に関する矛盾を聞いたコナンが、バーボンとベルモットの変装を想起して走り出す。この流れで、単発のBAR事件が一気に黒の組織編へ接続します。
小五郎回の軽さで終わると思ったところに、本筋の冷たい不安が差し込まれるのがたまりません。
前回のジョディ回とセットで見ると、赤井秀一の消息をめぐる情報戦の怖さがさらに増す回でした。
バーボンについてコナンが焦っていた理由の考察はこちら↓

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