2013年7月13日〜8月3日放送の「漆黒の特急(ミステリートレイン)発車/隧道/交差/終点」。
前回のアニメ放送は「灰原の秘密に迫る影」でした。
黒の組織編の流れが一気に加速する、シリーズ屈指の重要ストーリー。
- 701話「漆黒の特急(ミステリートレイン) 発車」
- 702話「漆黒の特急(ミステリートレイン) 隧道」
- 703話「漆黒の特急(ミステリートレイン) 交差」
- 704話「漆黒の特急(ミステリートレイン) 終点」
バーボンの正体に直結する展開をはじめ、ベルモットの不可解な行動など、これまで積み重ねられてきた伏線が次々と回収されていきます。
黒の組織編を語るうえで絶対に外せないエピソード!
今記事では701~704話「漆黒の特急(ミステリートレイン)発車/隧道/交差/終点」は原作のお話なのか?アニオリなのか?などを簡単なあらすじを含めて解説します。
※ここからは簡単なネタバレを含むため、注意してください。
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アニメ701~704話「漆黒の特急(ミステリートレイン)発車/隧道/交差/終点」は何巻?原作で何話?
アニメ放送されている「漆黒の特急(ミステリートレイン)」は原作コナンの話となり、対象の単行本は78巻です!
名探偵コナン78巻に掲載されている話↓
File1:ミステリートレイン[発車]
File2:ミステリートレイン[隧道]
File3:ミステリートレイン[一等]
File4:ミステリートレイン[交差]
File5:ミステリートレイン[遮断]
File6:ミステリートレイン[排煙]
File7:ミステリートレイン[終点]
File8:スペシャルコーチ
File9:消えた密室の鍵
File10:謎解きの鍵
File11:泡沫
アニメ「漆黒の特急(ミステリートレイン)発車/隧道/交差/終点」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓
1年に1度しか運行しないミステリートレイン「ベルツリー急行」。コナンたち少年探偵団と小五郎、蘭、世良、園子は、鈴木財閥の招待でイベントに参加することになる。この列車の一等車には怪盗キッドが狙う宝石があり、ミステリートレインの乗客の安東諭 能登泰策 出波茉利 小蓑夏江 住友昼花 室橋悦人は、小五郎が探偵と知って特異な反応を示すなど、ピリピリとした空気が漂っていた。
そして「ベルツリー急行」は東京駅を発車する。車中でコナンたちの部屋に一通の手紙が届く。それは探偵役に選ばれたと言うメッセージだった。早速、車内を捜査する少年探偵団だったが、指定された部屋の中で拳銃で撃たれる男を目撃する。推理クイズだと思って、逃げる犯人を追う少年探偵団だが見失ってしまう。
一方、その最中に灰原は不穏な気配を感じる。その先に見えたのは顔に火傷のある男……。コナンたちは、ベルツリー急行に隠された謎を解いて、再び男が殺された場所に行くと、被害者役の男は本当に死んでおり、推理クイズのはずが一転して密室殺人に変貌してしまう。そこで殺されたのは室橋悦人。乗客に犯人がいると思ったコナンは、車掌やほかの乗客から聞き込みを開始する。
そして事件を聞いた次郎吉は、終着駅である名古屋駅で愛知県警と共に犯人逮捕のために待ち構える。そこには状況をうかがうジンとウォッカの姿も……。
そして、社内にも黒ずくめの組織の影がちらつく中、灰原には「覚悟が決まった?」というメールがベルモットから届く。そのメールを見てあせる彼女の前に今度は沖矢昇が現れて連れて行こうとするが、灰原はすかさず逃げ出す。
世良は列車の廊下で火傷の男を発見し、思わず「秀兄」と呼びかけるが……。
チェーンロックがかかった密室での殺人、灰原(シェリー)を巡って暗躍する黒ずくめの組織、そして意外な人物の登場など、複雑に思惑が絡み合い、事件は衝撃の終着駅へと向かっていく……。
https://websunday.net/episode/12141/
アニメ「漆黒の特急(ミステリートレイン)発車/隧道/交差/終点」の登場人物

「漆黒の特急(ミステリートレイン)発車/隧道/交差/終点」の登場人物
・江戸川コナン
・毛利蘭
・毛利小五郎
・阿笠博士
・灰原哀
・小嶋元太
・吉田歩美
・円谷光彦
・ジン
・ウォッカ
・鈴木園子
・工藤有希子
・怪盗キッド
・ベルモット
・沖矢昴
・世良真純
・安室透
・鈴木次郎吉
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アニメ「漆黒の特急(ミステリートレイン)発車/隧道/交差/終点」のネタバレ&伏線

漆黒の特急(ミステリートレイン)は、黒の組織編の中でも屈指の情報量を誇る重要エピソード!
物語の裏では、沖矢昴の正体に関わる伏線、ベルモットの弱点、そして安室透=バーボンの正体確定など、シリーズ全体を揺るがす事実が次々と浮かび上がります。
一見するとバラバラに見える会話や行動も、細かく追っていくとすべてが繋がっているのがこのエピソードの怖いところ…。
黒の組織編としてかなり大切なお話になります!
※ここからはガッツリとネタバレを解説していきます
① 工藤有希子と沖矢昴のつながり
世良真純が誰かを「秀兄(しゅうにい)」と呼んだ瞬間、沖矢昴が意味深に笑う場面がありました。
「秀兄」とは世良の兄・赤井秀一のこと。
この反応だけでも、沖矢と赤井の関係を疑いたくなりますね。
さらに、工藤新一の母・有希子が「助っ人」を用意したと語りますが、その正体が沖矢昴であったこと。
有希子はコナン屈指の変装の名人であること。
沖矢自身も正体不明な点が多く、「誰かが変装している姿では?」という伏線がここで強く示されました。
結果的に、このシーンは後に明かされる“沖矢=赤井”説を裏付ける重要なヒントになっています。
沖矢昴の正体についてはこちら↓

② シャロン・ヴィンヤードはベルモットの一人二役だった!
有希子とベルモットの会話中、かつて登場した大女優シャロン・ヴィンヤードの正体がベルモットだったことが明かされます。
ベルモットはシャロン本人と、その娘クリス・ヴィンヤードを一人で演じ分けていたということ。
『工藤新一NYの事件』で登場したシャロンも、実はベルモットの変装だったというわけです。
ベルモットの正体についてはこちら↓

③ ベルモットの弱点?
今回、有希子はベルモットと対峙した際、ベルモットの“弱点”について意味深な発言をしていました。
それが、
- 薬で幼児化することを隠す理由があること
- 板倉に発注したソフトには、幼児化を隠す理由と関係があるということ
そもそもベルモットは、コナンや灰原がAPTX4869によって幼児化している事実を、黒の組織に一切報告していません。
コナンについては“命の恩人だから”と考えればまだ理解できますが、灰原はベルモットにとって抹殺対象の人物です。
それにもかかわらず、ベルモットは灰原の正体を組織に明かさず、自分の手で始末しようとしています。
組織に伝えて狙った方が早いと思うのですが、この行動にはどうしても違和感が残りますね…。
さらに今回、バーボンが組織に内緒で灰原の抹殺計画に関わったことで、バーボン自身もベルモットの秘密をある程度把握している可能性が浮上しました。
ベルモットがなぜ幼児化の事実を隠し続けているのか、その真相はまだ明らかになっていませんが、今後の物語で明かされる重要な伏線として、引き続き注目していきたいポイントですね!
④ 安室透=バーボンが確定!
ついに、安室透の正体が、黒の組織の諜報員「バーボン」であることが判明しました!
バーボンが大人になった灰原(宮野志保)の前で自らのコードネームを明かすシーンについて。
実はその宮野志保は怪盗キッドの変装でした。
コナンはあらかじめこの作戦を仕掛け、灰原が電話越しにキッドへ受け答えを指示していました。
バーボンは相手を本物の灰原だと信じ込み、うっかり正体を明かすことに。
この一連のやり取りによって、コナンは安室透がバーボン本人であると確信しました。

⑤ 安室は宮野一家と面識があった
安室透は灰原に対して「ヘル・エンジェルの娘」と語りかけていました。
ヘル・エンジェルとは、灰原の母・宮野エレーナのコードネーム。
さらに、姉の宮野明美も黒の組織に関わっていました。
この発言から、安室が宮野一家と直接接点を持っていた可能性が高いことが分かります。
ただの敵対関係ではなく、過去に何らかの交流や因縁があったことを示す伏線ですね。
2人の関係についてはこちら↓

⑥ 「火傷の赤井」の正体は、バーボンとベルモットの二重トリックだった
作中に登場する「火傷の赤井」と呼ばれる人物は、赤井秀一の生死を探るための偽装でした。
かつて安室(バーボン)は自ら赤井に変装し、周囲の反応を観察して赤井が本当に死んだかを確認していました。
そして今回の列車編で現れた火傷の赤井は、ベルモットが変装していたことが判明します。
恐らく今回ベルモットが赤井に変装したのは、灰原をバーボンに殺害させるため。
『黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー』にて、ベルモットはコナンに対し、「シェリーを殺すのは諦める」と宣言しています。
また、物語の最初にベルモットは
ベルモット「でもね…殺るのは私じゃなくバーボン…彼女だけはこの世にいてはならないのよ…」
と考えていました。
つまり、自分では手は出せないけどシェリーを生かしておけないという理由から、
- バーボンがベルモットの代わってシェリーを殺害する
- ベルモットは世良真純に接触して赤井が本当に死んだのか言質を取る
という役割になっていたのだと思います。
アニメ「漆黒の特急(ミステリートレイン)発車/隧道/交差/終点」の事件の流れ

豪華列車「ベルツリー急行」を舞台に、推理イベントとして始まったはずの旅が、思わぬ“本物の殺人事件”へと変わっていく『漆黒の特急(ミステリートレイン)』。
怪盗キッドの予告状にワクワクした直後、資産家・室橋悦人が撃たれるという衝撃展開が発生。
ところが車掌からは「推理イベントはまだ始まっていない」と告げられ、事態は一気に混乱します。
さらに確認に向かった7号車が消えたかのような不可解なトリック、そして“偽の殺人”の裏で起きた本当の殺人事件…。
密室トリックと心理戦が重なり、列車内は緊迫した空気に包まれていきます。
推理要素だけでなく、灰原哀を巡る黒の組織の影も色濃く漂う、見どころ満載のエピソードです!
※ここからは「漆黒の特急(ミステリートレイン)発車/隧道/交差/終点」の事件の流れを解説していきます。
コナンたちがベルツリー急行に乗る
物語は、コナン、小五郎、蘭、園子、少年探偵団、灰原、阿笠、世良たちがベルツリー急行に乗るところから始まります。ミステリートレインという特別な舞台で、推理イベントを楽しむ空気があります。少年探偵団や園子側には、旅行とイベントのワクワクがあるんですよね。
ただ、前回から続く宮野志保の写真とリングの流れがあるため、読者は素直に楽しめません。シェリーの情報が外へ出ている状態で、灰原がこの列車に乗っている。楽しい推理イベントの入口に、黒の組織の影がすでに差し込んでいるのが怖いです。
8号車の乗客たちが紹介される
8号車の乗客として、安東諭、能登泰策、出波茉利、小蓑夏江、住友昼花、室橋悦人たちが紹介されます。ここで、ベルツリー急行の中に単発事件側の人間関係が置かれます。彼らがなぜ同じ車両にいるのか、5年前の火災とどう関係するのかが後で効いてきます。
この段階では、黒の組織の緊張とは別に、列車内殺人の土台が静かに作られています。本筋の危険と、8号車の過去の因縁が同じ列車内で並走しているのが、この回の濃さです。乗客紹介の時点で、すでに不穏なピースがそろっています。
推理クイズの指示カードが届く
推理クイズの指示カードが届き、コナンたちは7号車B室へ向かいます。最初はイベントの一部に見える行動です。ミステリートレインらしい演出として、読者も「これが推理ゲームなのかな」と受け取ります。
しかし、この指示カードが本物の事件へつながっていきます。誰がカードを用意したのか、なぜ7号車B室へ向かわせるのか。楽しいイベントのルールが、殺人事件の仕掛けに変わる瞬間がかなりゾクッとします。ここから列車内の空気が少しずつ冷えていきます。
フードの男が室橋悦人に発砲する
コナンたちは、フードの男が室橋悦人に発砲する場面を目撃します。ここで推理イベントだと思っていたものが、一気に危険な空気へ変わります。演出なのか本物なのか、最初は判断しづらいのが怖いです。
この発砲場面が、列車内殺人事件の強い入口になります。室橋は本当に撃たれたのか、フードの男は誰なのか。イベントと本物の事件の境界が曖昧になることで、読者も一気に引き込まれます。ミステリートレインの「遊び」が、完全に殺人へ転がる場面です。
推理イベントがまだ始まっていないとわかる
その後、推理イベントがまだ始まっていないと分かり、発砲が本物の事件だと判明します。ここで空気が完全に変わります。さっきまでイベントだと思っていたものが、実際には誰かの計画だったわけです。
この落差が本当に上手いです。推理イベントの舞台だからこそ、最初は演出に見えてしまう。けれど、それを逆手に取って本物の殺人が入り込む。楽しさから恐怖へ一気に落ちる温度差が、「漆黒の特急」の序盤の大きな引きです。
7号車が消えたように見える
事件の中で、7号車が消えたように見え、車両の位置関係に混乱が生まれます。ベルツリー急行という列車舞台ならではの仕掛けです。どの車両にいたのか、どの部屋へ向かったのかが曖昧になることで、事件の見え方が一気にややこしくなります。
この混乱は、安東諭の密室殺人トリックにもつながります。列車の構造と推理イベントの錯覚が重なり、読者の認識そのものが揺さぶられるのが気持ちいいです。密室の前に、まず「どこにいたのか」が分からなくなる。この段階からかなり本格推理の空気が強いです。
8号車B室で室橋悦人が死亡している
8号車B室で室橋悦人が死亡しており、室内は内側からチェーンロックされているように見えます。ここで、列車内の密室殺人として捜査が本格化します。拳銃自殺のようにも見えますが、どうしても違和感が残ります。
B室のチェーンロック、C室の位置、車掌の証言、鏡の可能性。これらが後で一本線につながります。黒の組織の緊張と並行して、列車内ではしっかり密室殺人のロジックが走っているのがすごいです。本筋だけでなく、単発事件としてもかなり濃いです。
安室透が列車に現れる
安室透がベルツリー急行に現れたことで、空気が一気に本筋寄りになります。安室はなぜこの列車にいるのか。シェリーを探しているのか。ベルモットとどうつながるのか。
疑問が一気に増えます。
小五郎の弟子として見えていた人物が、この列車では黒の組織側の動きに近づいていきます。安室が現れた瞬間から、単なる列車内殺人では終わらないと分かるのが怖いです。この後のバーボン判明へ向けて、緊張がぐっと高まります。
ジンとウォッカが名古屋駅側で待機する
ジンとウォッカが名古屋駅側で待機していることで、黒の組織の作戦が同時進行していると分かります。列車内では室橋殺害事件が動いていますが、その外側ではシェリーを狙う組織側の動きが進んでいます。
この二重構造が本当に怖いです。列車の中で密室殺人を解いても、灰原の危機は終わりません。推理イベントと密室殺人の空気に、黒の組織の冷たさが重なることで、緊張感が一段跳ね上がります。ジンとウォッカが待っているだけで、灰原の危険度が一気に増します。
世良真純が火傷の赤井を見て「秀兄」と反応する
世良真純は、火傷の赤井を見て「秀兄」と反応します。この短い反応で、世良と赤井秀一の関係が一気に意識されます。火傷の赤井は本物なのか、世良にとって赤井秀一は誰なのか。列車内殺人とは別の疑問が一気に出てきます。
ここは本筋の引っかかりとしてかなり強いです。室橋事件から、赤井秀一の生死と世良真純の背景へ空気が広がる瞬間です。世良の反応が強いぶん、読者の疑念も濃くなります。密室事件の途中なのに、赤井関連の緊張が割り込んでくるのが本筋回らしいです。
眠りの小五郎で安東諭の密室トリックが暴かれる
眠りの小五郎の推理によって、安東諭の密室殺人トリックが暴かれます。室橋悦人の死は拳銃自殺ではなく、安東による殺人でした。推理イベント、消えた7号車、8号車B室、チェーンロック、C室の位置、鏡3枚がつながっていきます。
ここは列車内事件としての解決編です。本筋の黒い緊張の中でも、密室トリックがきっちり一本線で回収されるのが気持ちいいです。さらに、安東の背後には5年前の火災と妻の死があり、復讐の苦さも残ります。推理は爽快ですが、動機はかなり重いです。
有希子とベルモットが対峙する
安東事件の解決とは別に、工藤有希子とベルモットがシェリーをめぐって対峙します。ここで列車内の空気は、密室殺人から一気に黒の組織編へ戻ります。女優同士のような華やかさがありながら、やっていることは命を賭けた駆け引きです。
有希子がコナン側の作戦に深く関わっているのも熱いです。母親としてだけでなく、本筋の作戦を支える存在として有希子が動くのが頼もしいです。ベルモットとの対峙は、派手で美しく、でもずっと怖い。ここだけでも見返したくなる場面です。
安室透がバーボンだと判明する
列車内で、安室透がバーボンだと判明します。この瞬間、安室の見え方が完全に変わります。小五郎の弟子、ポアロ店員、爽やかな探偵という表の顔に、黒の組織のコードネームが重なります。
この判明はバーボン編の大きな節目です。身近にいた人物が黒の組織側のコードネームを持っていたという衝撃が、読者の安心感を一気に奪います。ただし、この回だけで安室透のすべてを語り切る必要はありません。ここでは、バーボンとしてシェリーを追う人物だと分かるところが最大のポイントです。
宮野志保として現れた人物が怪盗キッドの変装だったとわかる
宮野志保として現れた人物は、本物の灰原ではなく怪盗キッドの変装だったと判明します。コナン側はキッドの協力を得て、シェリーが爆死したように見せかけます。このひっくり返しは本当に痛快です。
ただ、作戦の大胆さに対して、後味は完全には明るくありません。黒の組織を欺いた爽快感がある一方で、キッドまで巻き込むほど追い詰められていたとも言えます。シェリー死亡偽装が成功しても、ベルモットやバーボンの疑念は残ります。だからこそ、勝ったのに安心できない感じがあります。
ベルモットがシェリー生存の可能性を組織に伏せる
事件後、ベルモットはシェリーが生きている可能性に気づきながら、組織にはシェリー爆死として報告する流れになります。ここで黒の組織側にも温度差が残ります。ベルモットはシェリーを狙う危険な人物ですが、同時に真相をすべて組織へ渡さない人物でもあります。
この行動がとてもベルモットらしいです。敵なのに読めない、危険なのにどこか複雑な判断をするところが、事件後の空気をさらに不穏にします。シェリーが助かったように見えても、ベルモットが何かを察している時点で、安心しきれません。
バーボンが赤井秀一の生死を再調査する余韻が残る
ラストでは、バーボンが赤井秀一の生死を再調査する方向へ動き出す余韻が残ります。シェリーをめぐる一件が終わっても、次は赤井秀一の生死問題が動き出します。ミステリートレインは終点に着いても、本筋はまったく終わらないんですよね。
この締め方がかなり怖いです。シェリーを守る作戦は成功したように見えます。けれど、バーボンの興味は赤井へ向かいます。「漆黒の特急」は灰原の危機を一度しのぐ回でありながら、赤井関連の次の不穏さを置いて終わる回でもあります。
爽快感より、冷たい余韻の方が強く残ります。
- コナンたちがベルツリー急行に乗る。
- 8号車の乗客たちが紹介される。
- 推理クイズの指示カードが届き、コナンたちが7号車B室へ向かう。
- フードの男が室橋悦人に発砲する。
- 推理イベントがまだ始まっていないとわかり、本物の事件だと判明する。
- 7号車が消えたように見え、車両の位置関係に混乱が生まれる。
- 8号車B室で室橋悦人が死亡している。
- 安室透が列車に現れる。
- ジンとウォッカが名古屋駅側で待機している。
- 世良真純が火傷の赤井を見て「秀兄」と反応する。
- 眠りの小五郎で安東諭の密室トリックが暴かれる。
- 有希子とベルモットが対峙する。
- 安室透がバーボンだと判明する。
- 宮野志保として現れた人物が怪盗キッドの変装だったとわかる。
- ベルモットはシェリー生存の可能性を組織に伏せる。
- バーボンが赤井秀一の生死を再調査する余韻が残る。
アニメ「漆黒の特急(ミステリートレイン)発車/隧道/交差/終点」の犯人とは?

「漆黒の特急(ミステリートレイン)」の犯人は、美術鑑定士・安東諭(あんどう さとる)。
「消えた7号車」「二重の密室」「5年前の火災の因縁」――バラバラに見えたピースが、安東を中心に一気につながります。
犯人:安東諭
犯人は安東諭です。被害者は室橋悦人です。室橋はベルツリー急行の8号車B室で死亡しており、最初は拳銃自殺のようにも見える状況でした。しかし実際には、安東が推理イベントと車両の混乱を利用して室橋を8号車B室へ誘導し、殺害しています。
この事件で大事なのは、列車内殺人と黒の組織側の作戦を分けて見ることです。ベルツリー急行では、安東諭による室橋殺害事件と、シェリーを狙う黒の組織の動きが同時に進みます。安室透=バーボン判明の衝撃が大きいため混ざりやすいですが、室橋悦人を殺したのは安東諭です。
動機:5年前の火災で妻を失った復讐
動機の背景には、5年前の火災があります。室橋悦人は屋敷から絵を盗み出し、その事実を隠すために屋敷へ火を放りました。その火災で、安東諭の妻が死亡しています。ここが安東の復讐心の根っこです。
引き金になったのは、焼失したはずの絵画が後にオークションに出たことです。本来なら火災で失われたはずの絵が出てきたことで、安東は室橋が絵を盗み、放火した事実へたどり着きます。妻の死が事故ではなく、室橋の罪とつながって見えたわけです。
決定打は、安東が室橋への復讐として殺害を実行したことです。室橋の過去の罪は重いです。けれど、それでも安東の殺人は正当化されません。密室トリックの解明は気持ちいいですが、動機には妻を失った苦さと復讐の重さが残ります。
トリック:推理イベントと鏡3枚を使った密室偽装
準備:8号車B室とC室の位置、鏡3枚を利用する
安東は、推理イベントと車両の混乱を利用する準備をしていました。特に重要なのが、8号車B室の特殊なチェーンロックと、C室の位置です。B室は他の部屋よりチェーンロックが1つ多く、密室に見せるための仕掛けがありました。
さらに安東は、鏡3枚を純金の額縁の中に隠して持ち込んでいました。額縁という自然に見える持ち物の中に、密室トリックの道具を隠しているのがかなり巧妙です。車掌の目を欺くための準備も、この段階で整えられていたわけです。
実行:室橋を8号車B室へ誘導して殺害する
安東は室橋悦人を8号車B室へ誘導し、殺害します。そのうえで、B室を内側からチェーンロックされた密室のように見せかけます。ここで、室橋の死は拳銃自殺のようにも見える状況になります。
しかし、実際には密室ではありません。安東はC室の位置を利用し、鏡3枚で車掌の目を欺きながら、B室のドアが閉まっているように見せました。部屋の位置と鏡の反射を使って、見えているものそのものを偽装していたわけです。
発覚回避:消えた7号車と額縁で混乱させる
安東は、推理イベントの指示カードと「消えた7号車」の混乱を利用し、乗客や読者の認識を揺さぶります。7号車B室へ向かったはずなのに、実際には8号車B室の事件へつながる。ここで車両の位置関係がかなりややこしくなります。
また、鏡3枚は額縁の中に隠されていました。トリックの道具が凶器や明らかな不審物ではなく、額縁に紛れているところが嫌らしいです。車掌の証言も利用され、B室の密室性が強められていました。
綻び:チェーンロック、C室の位置、額縁の鏡が真相を示す
トリックの綻びは、8号車B室のチェーンロックが他の部屋より1つ多いことから見え始めます。通常の客室とは違う仕掛けがあることで、密室が自然なものではないと分かります。さらに、C室の位置にいた安東だけが、鏡を使ってB室の見え方を操作できました。
決定的なのは、安東の額縁に隠されていた鏡3枚です。チェーンロック、C室の位置、鏡3枚がつながることで、密室は崩れます。そして5年前の火災と絵画盗難の真相が、安東の動機へつながっていきます。ロジックと感情の両方が一本線で見えてくる構成です。
決め手:チェーンロック、C室の位置、額縁の鏡、5年前の火災
8号車B室のチェーンロックが他の部屋より1つ多いことは、B室の密室が普通の客室とは違う仕掛けだったことを示します。ここで、室橋の死が単純な自殺ではない可能性が強まります。密室に見えたものが、作られた密室だったわけです。
C室の安東だけが鏡トリックを使える位置にいたことも大きな決め手です。車掌の証言と、鏡を使ってドアが閉まっているように見せた点を重ねると、安東の位置だけが真相に合います。さらに額縁の中から鏡3枚が見つかることで、密室偽装の物証もそろいます。
動機面では、5年前の火災で焼失したはずの絵画がオークションに出たことが重要です。これにより、室橋が絵を盗み、放火したことが見えてきます。その火災で安東の妻が死亡していたことが、安東の復讐動機を裏づけます。物理トリックと過去の罪が同時に回収されるため、真相がかなり重く響きます。
アニメ「漆黒の特急(ミステリートレイン)」の結末
「漆黒の特急(ミステリートレイン)終点」では、物語は一気にクライマックスへ突入します。
有希子とベルモットの直接対決、バーボンによる宮野志保への接近、怪盗キッドの変装、そして赤井秀一を巡る新たな疑念…。
さらにラストでは、バーボンの中に芽生えた赤井秀一への違和感が、物語を次の展開へとつなげていくことに。
見逃せない伏線と衝撃の真相が詰まった、必見の結末になっています!
① 有希子とベルモットの直接対決!
6号車E室では、工藤有希子がベルモット(シャロン)と真正面から対峙していました。
有希子は、ベルモットが発注した謎のソフトについて追及しますが、ベルモットは銃を向け、これ以上深入りするな警告。
実はベルモットはすでに、灰原が仲間を巻き込まないために解毒剤を飲み、元の姿である宮野志保(シェリー)に戻ることまで見抜いていました。
この時点で、灰原を“おびき出す”ための準備は、着々と進められていたのです…。
その後、有希子のもとにコナンから電話が入りますが、ベルモットはそれを奪い取り、「灰原がどこにもいない」というコナンの言葉に対し、有希子の声色を使って応答。
やがて仕掛けていた爆弾が爆発。
シェリーを爆死させたと確信したベルモットは、静かに有希子のもとを去っていきました。
② バーボンによって宮野志保が危機に!
列車内で火災騒ぎが発生する中、安室透は煙の中へ宮野志保を追い詰めます。
そして自らがバーボンであること、さらに宮野明美や志保の母と会ったことがあると明かしました。
バーボンは拳銃を突きつけ、志保を気絶させたうえで後方の貨物車両ごと切り離し、生け捕りにする計画を語ります。
すでに連結器を爆薬で外す準備まで整えていました。
しかし志保は、貨物室は爆薬でいっぱいだと拒絶。
この言葉から、バーボンはベルモットが何としてでも志保を抹殺するつもりで、別の爆弾を仕掛けていたことに気づきます。
直後、煙の中から赤井秀一そっくりの人物が現れ、手榴弾を投げ込みました。
爆発で連結部が断裂し、さらにベルモットの起爆によって最後尾車両は大破炎上…。
貨物車両は爆炎に包まれ、バーボンはシェリーが死亡したかのように見えました。
③ 宮野志保は怪盗キッドの変装だった!
実はこの一連の事件の裏で、怪盗キッドも大きく動いていました。
キッドはもともと、ベルツリー急行に乗り込んでおり、列車内では老婦人に付き添うメイド・住友昼花に変装していました。
ところが、この変装はコナンに見破られてしまいます。
とはいえ、コナンはすぐに正体を暴かず、正体を黙っている代わりに協力してほしいと持ちかけます。
その作戦内容は、宮野志保に変装し、爆発する車両から脱出して、黒の組織に“彼女は死んだ”と思い込ませるというもの。
コナンはキッドに事前に志保の映像を見せて特徴を覚えさせ、さらに本物の灰原哀ともイヤホンでつなぎ、台詞まで細かく指示。
万全の準備のもと、キッドは宮野志保になりきり、バーボンを引きつけることに。
そしてクライマックスでは、爆煙立ちこめる車両内から姿を消し、ハンググライダーを使って列車から脱出するという離れ業を披露!
こうして、バーボンを含む黒の組織を完全に欺き、キッド自身も無傷で逃亡しました。
④ ベルモットが宮野志保が生きていることに気づく!
列車爆破後、駅構内は騒然とした空気に包まれていました。
その中で、少年探偵団と阿笠博士の会話を耳にしたベルモットは、灰原の話に違和感を覚えます。
さらに、近くで行われていたコナンと怪盗キッドの電話のやり取りを聞き、宮野志保の正体がキッドだったことに気づきました。
しかしベルモットは、この事実を組織に報告しません。
ジンへの報告でも「シェリーは爆死した」とだけ伝え、欺かれていた可能性には一切触れなかったのです。
⑤ バーボンは死んだと結論づけた赤井秀一の生死を再度調べ直すことに!
事件のラストでは、バーボンの内面に大きな変化が描かれます。
これまでバーボンは、赤井秀一が本当に死んだのかを疑い、執拗に調査を続けてきました。
今回の列車でも、ベルモットに頼んで火傷を負った赤井に変装してもらい、世良真純たちの反応を確認。
その結果、赤井は死亡していると結論づけたばかりでした。
しかし、爆破騒ぎの最中に現れたのは、赤井秀一そっくりの男…。
強い違和感を覚えたバーボンは、ベルモットに赤井が死ぬ前後の詳細なファイルを渡すよう依頼。
こうしてバーボンは、再び赤井秀一の生死を確かめるため、動き出すことになるのです。
アニメ「漆黒の特急(ミステリートレイン)交差・終点」の名言

沖矢昴「さぁ…来てもらおうか…こちらのエリアに…」
薬を作ったことに後悔をする灰原に対して沖矢昴が言った名言。
世良真純「しゅ…秀兄…」
火傷をした赤井秀一を見て、世良真純が言った言葉。
安室透「初めまして…バーボン…これが僕のコードネームです…」
ミステリートレインで、初めてバーボンの正体がわかった話。
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アニメ「漆黒の特急(ミステリートレイン)発車/隧道/交差/終点」のhuluやアマプラはある?
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アニメ「漆黒の特急(ミステリートレイン)発車/隧道/交差/終点」のまとめ
推理イベント、密室殺人、黒の組織、バーボン判明が同時に走る濃すぎる長編です。解決しても安心より不穏さが残ります。
①推理イベントから本物の殺人へ変わる温度差がすごい
ベルツリー急行の推理イベントという楽しい導入から、室橋悦人の本物の密室殺人へ変わる温度差がすごいです。最初はイベントの演出に見える発砲が、実は本物の事件だったと分かる落差が強いんですよね。
消えた7号車、8号車B室のチェーンロック、鏡3枚の密室トリックまで、列車ならではの仕掛けも濃いです。密室推理だけでも面白いのに、その裏で黒の組織が動くので、ずっと空気が張り詰めています。
指示カードや発砲場面は見返したくなります。
②安室透=バーボン判明の衝撃が大きい
この回の衝撃は、やっぱり安室透=バーボン判明です。
小五郎の弟子で、ポアロ店員で、爽やかに推理もできる人物として見えていた安室が、黒の組織のコードネーム持ちだったと分かる。このひっくり返しはかなり強いです。しかも、バーボンはシェリーを生け捕りにしようとしていて、ベルモットとは目的にズレがあるように見えます。
敵なのか、何を狙っているのか、まだ見え切らない不穏さが残るので、この回以降の安室の言動を全部見返したくなります。
③怪盗キッドと有希子の作戦が痛快なのに後味は不穏
怪盗キッドが宮野志保に変装し、有希子がベルモットと対峙する作戦はかなり痛快です。
黒の組織相手に、ここまで大胆な手を打つのが本当に胸熱なんですよね。シェリー爆死偽装としては見事にひっくり返しますし、キッドを使う発想もコナン側らしいです。ただ、ベルモットはシェリー生存の可能性を察し、バーボンは赤井秀一の生死を再調査する方向へ動きます。
勝ったようで完全には勝てていない。爽快なのに、最後に冷たい余韻が残る本筋回でした。
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