「「遠見の角に好手あり」ってどういう意味? 」
「羽田浩司は若狭留美に何を託したの?」
山菜採りシリーズでの若狭留美の回想シーン。
1シーンだけでしたが、疑問に思った方も多いはず。
それが羽田浩司が「遠見の角に好手あり」という部分。
この記事では、山菜狩りとクローバー、17年前の真相、羽田浩司事件、若狭留美=浅香、RUMまでネタバレ込みで扱います。
「遠見の角に好手あり」の意味を結論から解説

「遠見の角に好手あり」は、将棋の格言です。
将棋では、角行という駒が斜め方向に遠くまで動けます。その角を盤面の遠い位置から効かせることで、攻めにも守りにも働く良い手になることがあります。
つまり将棋としては、「遠くから広くにらみを利かせる角には、良い一手が生まれやすい」という意味です。
ただ、名探偵コナンでこの言葉が重いのは、将棋の意味だけでは終わらないからです。
作中では、羽田浩司が浅香へ角行を託す場面につながっています。羽田は、浅香にただ逃げろと言ったのではありません。遠くに身を隠して生き延び、いつか反撃できる位置にいてほしい。そんな願いを、この言葉に込めたと見るのが自然です。
ここが本当に胸にきます。
「遠見の角に好手あり」は、復讐だけを命じる言葉ではありません。羽田浩司の優しさと覚悟が混ざった言葉です。死を前にしても、浅香の未来を残そうとしているんですよね。
将棋では遠くから効く角が好手になりやすいという意味
将棋での「遠見の角に好手あり」は、遠くから盤面に効いている角が良い手になりやすいという意味です。
角行は、斜め方向にどこまでも動ける駒です。近くでぶつけるだけでなく、少し離れた場所から敵陣をにらんだり、自陣を守ったりできます。
この「遠くから効いている」というのがポイントです。
角は盤面の端や遠い位置にいても、斜めのラインが通っていれば強く働きます。直接目立つ場所にいなくても、あとから攻めの決定打になったり、相手の動きを制限したりするんです。
だから「遠見の角に好手あり」は、遠くから効く角には良い一手が隠れている、という将棋の考え方です。
コナンでこの言葉が上手いのは、この将棋の意味がそのまま浅香の立場と重なるところです。
浅香は、黒の組織の目の前で戦うのではなく、一度遠くへ逃げる存在です。でも、それは負けではありません。遠くから生き延びて、いつか反撃できる位置にいる。まさに遠見の角なんですよね。
コナンでは羽田浩司が浅香へ託した言葉
名探偵コナンでは、「遠見の角に好手あり」は羽田浩司が浅香へ託した言葉です。
羽田浩司は、17年前の事件で命を落とした将棋棋士です。そして浅香は、アマンダ・ヒューズのボディガードだった人物で、現在の若狭留美につながります。
羽田浩司は、浅香を逃がすために角行の駒を託します。
この角行は、ただの将棋の駒ではありません。羽田浩司の御守りであり、浅香が生き延びるための象徴です。
「遠見の角に…好手あり」という言葉には、浅香に隠れて生きてほしいという願いが込められています。そして、いつか黒の組織へ反撃できる時が来るかもしれない、という希望も重なっています。
ここで羽田がすごいのは、死の直前でも浅香の未来を見ているところです。
自分が助かるかどうかより、浅香が生き延びることを考えている。将棋の格言を使って、逃げることを「負け」ではなく「好手」として伝えているのが、あまりにも優しいです。
この言葉を知った後に若狭留美を見ると、角行を持ち続けている意味が一気に変わります。
「遠見の角に好手あり」が出てくる回

「遠見の角に好手あり」は、最初から意味がすべて明かされていた言葉ではありません。
まず、山菜狩りとクローバーで謎の回想として登場します。その時点では、羽田浩司と若狭留美の関係、角行の意味、浅香の正体がまだはっきり見えていません。
羽田浩司「遠見の角に…好手あり」ってね…
次のシーン
羽田浩司「それでも、僕を…殺すと言うんですか?」
その後、17年前の真相で本当の意味が回収されます。
流れを整理すると、山菜狩りとクローバーでは「謎として置かれた一言」。
17年前の真相では「羽田浩司が浅香へ託した言葉」として意味がつながります。
この伏線回収がかなり気持ちいいです。
一瞬の回想だった言葉が、あとから羽田浩司事件の核心に変わります。見返すと、山菜狩りの若狭先生の表情まで違って見えるんですよね。
山菜狩りとクローバーでは謎として登場
「遠見の角に…好手あり」は、山菜狩りとクローバーで若狭留美の回想として登場します。
山菜狩りとクローバーは、原作97巻File-7〜File-9、アニメ1011話〜1012話のエピソードです。
この回では、小林先生と若狭先生が少年探偵団を引率して、群馬へ山菜狩りに行きます。表向きは、子どもたちとの穏やかな自然回に見えます。
でも、若狭留美の回想が入ることで空気が一気に変わります。
歩美の四葉のクローバーや、若狭にとっての御守りのようなものが重なり、羽田浩司の言葉がよみがえります。
この時点では、「遠見の角に…好手あり」が何を意味するのか、まだはっきり分かりません。
ただ、羽田浩司の死体の回想や、若狭が抱えている過去の重さがにじむので、ただの思い出ではないことは伝わります。
ここが上手いです。
山菜狩りという平和な導入なのに、若狭の回想で一気に空気が冷えます。四葉のクローバーの可愛さと、角行の重さの落差がすごいんですよね。

17年前の真相で本当の意味が回収された
「遠見の角に…好手あり」の本当の意味は、17年前の真相で回収されます。
17年前の羽田浩司事件では、羽田浩司とアマンダ・ヒューズが殺害されます。そして、その事件に浅香が深く関わっています。
この真相の中で、羽田浩司は浅香へ角行を託します。
羽田は、浅香に生き延びてほしかったのだと思います。黒の組織の近くにいては危ない。ならば一度遠くへ逃げる。見つからない場所で生きる。
そして、いつか反撃できる時を待つ。
この考え方が、将棋の「遠見の角」と重なります。
遠くにいるから弱いのではありません。遠くにいるからこそ、見えない位置から盤面に効くことができます。
羽田浩司は、浅香をただ逃がしたのではなく、未来への一手として逃がしたんですよね。
山菜狩りで謎だった言葉が、ここで一気に回収されます。
しかも、その意味が切ないです。羽田浩司は自分が助からないかもしれない状況で、浅香の未来を残しています。将棋の言葉が、人を生かすための言葉に変わる瞬間です。

遠見の角に…好手ありの真相がわかる回
「遠見の角に…好手あり」の真相が分かる中心回は、原作104巻、アニメ1166話「17年前の真相 遠見の角行」です。
17年前の真相は、アニメでは1164話〜1167話にかけて描かれます。
- 1164話「17年前の真相 血染めの騎士」
- 1165話「17年前の真相 達眼の悪魔」
- 1166話「17年前の真相 遠見の角行」
- 1167話「17年前の真相 女王の謀」
この中でも、「遠見の角に…好手あり」の意味を知りたいなら、1166話「遠見の角行」が特に大事です。
山菜狩りとクローバーで出てきた言葉が、17年前の事件の中でどういう意味を持っていたのかが見えてきます。
原作で追う場合は、104巻の17年前の真相を読むと流れが分かります。
山菜狩りだけを見た時は、若狭留美の謎が深まる一言でした。でも17年前の真相まで見ると、あの言葉は羽田浩司の優しさと覚悟そのものだったと分かります。
ここは見返すとかなり胸にきます。若狭が角行を持っているだけで、羽田の声が残っているように感じるんですよね。


若狭留美が今も「角行」を持っている理由

若狭留美が今も角行を持っている理由は、羽田浩司の遺志と反撃の希望を忘れないためです。
若狭留美の正体は、17年前の事件に関わる浅香です。
羽田浩司から託された角行は、若狭にとってただの将棋の駒ではありません。羽田が最後に残した言葉、そして自分が生き延びた意味を思い出させるものです。
山菜狩りとクローバーで、若狭が四葉のクローバーを見た時の反応も印象的です。
普通なら、四葉のクローバーは幸運の象徴です。でも若狭にとって本当の御守りのように見えるのは、羽田から託された角行なんですよね。
この対比がかなり苦いです。
可愛い四葉のクローバーと、17年前の死の記憶を背負う角行。どちらも御守りに見えるのに、重さがまったく違います。
浅香に託された未来への切り札
角行は、浅香に託された未来への切り札です。
羽田浩司は、浅香に角行を渡しました。それは、逃げるためだけの合図ではありません。
敵に見つからないよう遠くへ逃げる。けれど、ただ隠れるだけでは終わらない。遠くから盤面を見て、いつか良い手を打つ。
これが「遠見の角に…好手あり」の意味と重なります。
羽田は、浅香に生き延びてほしかったのだと思います。そして、もしチャンスが来たら、黒の組織へ反撃できる未来も信じていたのかもしれません。
ただ、ここを「復讐しろ」という意味だけで見るのは少し違う気がします。
羽田の言葉には、まず生きてほしいという願いがあります。浅香を責めるのではなく、逃がそうとしている。遠くにいても、そこで終わりではないと伝えている。
この優しさが刺さります。
死を前にして、相手の未来を考える。しかもそれを将棋の言葉で伝える。羽田浩司という人物の強さと品の良さが、この一言に詰まっています。

黒の組織への反撃を忘れないための御守り
若狭留美にとって角行は、黒の組織への反撃を忘れないための御守りです。
17年前、羽田浩司とアマンダ・ヒューズは命を落としました。浅香は生き延びましたが、その記憶をずっと抱えています。
角行は、羽田浩司が浅香に託した駒です。
だから若狭が今もそれを持っていることには、かなり大きな意味があります。
羽田浩司の言葉を忘れないため。自分が生き延びた意味を忘れないため。そして、いつか黒の組織やRUMへ向き合うため。
そう考えると、角行は単なる思い出の品ではありません。
ただし、今後この角行が具体的な作戦道具になる、と断定するのは早いです。
大事なのは、若狭の中で角行が精神的な支えになっていることです。羽田の遺志を抱え続けるためのもの。生き残った自分に課された意味を忘れないためのもの。
ここがとても切ないです。
若狭留美は普段、帝丹小学校の先生としてドジな顔も見せます。でも、角行を持つ彼女の背景を知ると、その明るさの裏にある苦さが一気に見えてきます。

将棋の格言「遠見の角に好手あり」の意味

まずは「遠見の角に好手あり」という言葉の意味を調べてみると、こちらは将棋の格言です。そして、将棋ドットコムさんの解説では、
自陣へ打った角の利きが相手陣内の相手の攻め駒や囲いまで届いていると好手になりやすい、ということ。
主なメリットとしては、「相手陣への利きを生かして攻めることができる」「自陣の隙を減らすことができる」「打った角を相手から狙われにくい」という3つが挙げられる。つまり、攻防共に働くうえに、その状態をキープしやすい。
角を遠くまで利かせる必要があることから、必然的に打つ位置は端に近くなり、隅にいる香の上に打つことも多い。
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と解説しており、将棋をしていない人にとっては何のことやら?となります。
恐らく将棋の知識を入れていないと、何のことやら?となるので、簡単に将棋の説明をしていきます!
将棋の簡単なルール

将棋は9×9の盤上で8種類20の駒を使用して、相手の王または玉を取り合うというゲーム。
恐らく将棋の知識を入れていないと、何のことやら?となるので、簡単に将棋の説明をしていきます!
将棋は9×9の盤上で8種類20の駒を使用して、相手の王または玉を取り合うというゲーム。
戦力や打ち方は人それぞれで、お互いに何手先まで駒を動かすのかと読み合い、勝負をします。9×9の盤上を書いてみると、このような形になります。

3×3の部分が「自陣」、「敵陣」と言われています。最初は自陣にある王をとられないような配置をして勝負をします。
続いて駒の説明をすると、
将棋は各駒に動けるルールが決まっており、決まった方向にしか動けません。

今回出てきている「角行」を見てみると、上下の斜めしか動かせませんが盤上であれば、駒がある場所まで幅広く動くことができます。
さらに斜めとなると、相手方にとって意外と見落とししやすく、驚異となります。
「遠見の角に好手あり」をわかりやすく説明すると…
ここで「遠見の角に好手あり」の意味に戻ると、自陣へ打った角の利きが相手陣内の相手の攻め駒や囲いまで届いていると好手になりやすいという意味。

図を見てみると、将棋では相手からとった駒を再度うてるため、自陣に「角行」を打ったこのようなシーンを指します。

こうなると「角行」は自陣の方向へ守る動きもでき、相手陣営へ一気に攻めこめるのです。

さらに重要になってくるのが、自陣へ打つというのは、相手側から一度「角行」をとってから打っているという。これ後ほど大事になります。
つまり、まとめると「遠見の角に好手あり」という将棋の格言を少し、わかりやすく解釈すると「相手から奪った駒を再度自陣に打ち、自分の陣営を守りながらも、相手を一気に追い詰めるような駒」を指しています。
「遠見の角に好手あり」の感想
「遠見の角に好手あり」は、将棋では遠くから効く角が攻守に働く好手になりやすいという意味です。
名探偵コナンでは、羽田浩司が浅香に角行を託し、隠れて生き延び、いつか黒の組織へ反撃してほしいという願いを込めた言葉として回収されています。
この言葉は、山菜狩りとクローバーで若狭留美の回想として登場しました。その時点では意味深な断片でしたが、17年前の真相で本当の意味がつながります。
真相が分かる中心回は、原作104巻、アニメ1166話「17年前の真相 遠見の角行」です。
羽田浩司は、浅香をただ逃がしたのではありません。
遠くに隠れても、それは負けではない。遠くから盤面に効く角のように、生き延びればいつか好手が生まれる。そういう希望を、角行に込めたのだと思います。
だから若狭留美が今も角行を持っていることには、かなり重い意味があります。
それは羽田浩司の御守りであり、遺志であり、生き延びた意味を忘れないためのものです。
「遠見の角に好手あり」は、単なる将棋の格言ではありません。
羽田浩司の優しさと覚悟、浅香/若狭留美の生存理由、そしてRUM編の反撃の象徴として残る言葉です。
山菜狩りでは謎だった一言が、17年前の真相で一気に胸にくる言葉へ変わる。この伏線回収が本当に綺麗です。
見返すなら、山菜狩りとクローバーから17年前の真相まで続けて見ると、若狭留美が角行を持ち続けている理由がより深く刺さります。


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