山菜採りシリーズでの若狭留美の回想シーン。
1シーンだけでしたが、疑問に思った方も多いはず。
それが羽田浩司が「遠見の角に好手あり」という部分。
どういった意味なのか?と疑問を持つ人向けに考察します!
※単行本97巻の「山菜採りシリーズ」、アニメでは2022年7月10日、17日放送の「山菜狩りとクローバー」のネタバレに注意
山菜採りシリーズで「遠見の角に好手あり」の復習
今記事の肝となっているのが、山菜狩りシリーズで1シーンだけ出てきた部分。
本当に一瞬であったため、忘れた…という人も入れば、あれってどういう意味だったの?と思った方もいるかなと思います。
歩美ちゃんが見かけたという幸運の四葉のクローバーを、探している時に若狭留美が「御守り…御守り…」と何かを回想した時に羽田浩司が出てきて、将棋の「角行」を持ちながら、
羽田浩司「遠見の角に…好手あり」ってね…
次のシーン
羽田浩司「それでも、僕を…殺すと言うんですか?」
最後のシーンでは羽田浩司が亡くなった姿を若狭留美が回想しました。
一応、補足しておくと、この男性が羽田秀吉の兄弟子でもある羽田浩司(はねだこうじ)。そして、羽田浩司が亡くなったのが17年前に発生した羽田浩司殺人事件となります。
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今回はこの中でも羽田浩司が将棋の角を持って「遠見の角に好手あり」と言った意味について自分なりに考察していきます。
将棋の格言「遠見の角に好手あり」の意味
まずは「遠見の角に好手あり」という言葉の意味を調べてみると、こちらは将棋の格言です。そして、将棋ドットコムさんの解説では、
自陣へ打った角の利きが相手陣内の相手の攻め駒や囲いまで届いていると好手になりやすい、ということ。
主なメリットとしては、「相手陣への利きを生かして攻めることができる」「自陣の隙を減らすことができる」「打った角を相手から狙われにくい」という3つが挙げられる。つまり、攻防共に働くうえに、その状態をキープしやすい。
角を遠くまで利かせる必要があることから、必然的に打つ位置は端に近くなり、隅にいる香の上に打つことも多い。
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と解説しており、将棋をしていない人にとっては何のことやら?となります。
恐らく将棋の知識を入れていないと、何のことやら?となるので、簡単に将棋の説明をしていきます!
将棋の簡単なルール
将棋は9×9の盤上で8種類20の駒を使用して、相手の王または玉を取り合うというゲーム。
恐らく将棋の知識を入れていないと、何のことやら?となるので、簡単に将棋の説明をしていきます!
将棋は9×9の盤上で8種類20の駒を使用して、相手の王または玉を取り合うというゲーム。
戦力や打ち方は人それぞれで、お互いに何手先まで駒を動かすのかと読み合い、勝負をします。9×9の盤上を書いてみると、このような形になります。
3×3の部分が「自陣」、「敵陣」と言われています。最初は自陣にある王をとられないような配置をして勝負をします。
続いて駒の説明をすると、
将棋は各駒に動けるルールが決まっており、決まった方向にしか動けません。
今回出てきている「角行」を見てみると、上下の斜めしか動かせませんが盤上であれば、駒がある場所まで幅広く動くことができます。
さらに斜めとなると、相手方にとって意外と見落とししやすく、驚異となります。
「遠見の角に好手あり」をわかりやすく説明すると…
ここで「遠見の角に好手あり」の意味に戻ると、自陣へ打った角の利きが相手陣内の相手の攻め駒や囲いまで届いていると好手になりやすいという意味。
図を見てみると、将棋では相手からとった駒を再度うてるため、自陣に「角行」を打ったこのようなシーンを指します。
こうなると「角行」は自陣の方向へ守る動きもでき、相手陣営へ一気に攻めこめるのです。
さらに重要になってくるのが、自陣へ打つというのは、相手側から一度「角行」をとってから打っているという。これ後ほど大事になります。
つまり、まとめると「遠見の角に好手あり」という将棋の格言を少し、わかりやすく解釈すると「相手から奪った駒を再度自陣に打ち、自分の陣営を守りながらも、相手を一気に追い詰めるような駒」を指しています。
羽田浩司はなぜ「遠見の角に好手あり」と言っていたのか?
羽田浩司は若狭留美に向かって言っていたということを推測できます。
そして、ここで若狭留美を「遠見の角」に例えていた説が濃厚です。
一応、羽田浩司では?という説もあるかと思いますが、相手から奪った駒となると若狭留美かなと思います。
前提として、若狭留美がアマンダのボディガードである「浅香」であると仮定しております。
「遠見の角に好手あり」とは、黒の組織側であった浅香が羽田側を守りながらも、黒の組織を壊滅させるような人物になることを例えているといえるでしょう。
浅香は羽田浩司を守る「角行」となる
いきなり結論から言ってしまったので、少し解説していくと
羽田浩司と同じ日に殺害されたのが、FBIやCIAに顔が利くと言われているアマンダ・ヒューズ。アマンダは組織にとって邪魔な存在であり、その交流のあった羽田浩司も邪魔であったと考えられます。
羽田浩司というのは、資産家である羽田家です。推測の領域になりますが、羽田家を邪魔に思っており、敵対しているのが黒の組織のボスで大富豪である烏丸蓮耶。
そして黒の組織についての情報を知っていたのか、など組織にとって羽田浩司が邪魔になる存在であったため、当時黒の組織のメンバーであった浅香に殺害をするように指示をした。
ただ殺害しようとしたが、浅香は羽田浩司と話し、羽田側の味方についたと考えられます。
これまでの言動を見ると恋をしているように見えたので、浅香は羽田浩司のことを好きだったかもしれません。諸星大と宮野明美パターンですね。
今までのストーリーを見ても若狭留美の戦闘力を見ると最高に強いため、羽田家にとっては最高のボディガードになりながらも、黒の組織にいたメンバーであったため、組織にとっては驚異になりました。
このような流れから浅香は羽田浩司にとっては「遠見の角」となったと考えることができます。
羽田浩司が「遠見の角に好手あり」と言った本当の意味
ここで少しだけまとめると。
羽田浩司から「「遠見の角に…好手あり」ってね、それでも、僕を…殺すと言うんですか?」という言葉の裏には、
「あなた(浅香)は組織を倒す遠見の角になりえるのに、それでも私(羽田浩司)を殺害して、黒の組織側の人間になるのですか?」という風に解釈することができます。
ちょっと回りくどいですが、今までの言葉を揃えるとこのような意味と考察できます。
では、なぜ羽田浩司が死んでしまったのか?
これは恐らくRUMが殺害したと考えられます。
浅香が寝返ったか、殺害しないというのを知ったからこそ、自らの手で殺害をしたのかなと思います。その時に浅香との戦いをした説も有り、そこでRUMは目を負傷したとも全然考えられます。
そのため、ジンにも「RUMがぬかった事件」と言われているのかなと思います。
今でも若狭留美が羽田浩司の「角行」を持っている理由
先程お伝えした通り若狭留美は羽田浩司を守る「角行」であり、組織を壊滅させるような「角行」でもあります。
守るべき羽田浩司は亡くなってしまいましたが、もう一つの意味である「黒の組織の驚異になりえる存在」が今も言えるでしょう。
そのことを忘れないように将棋の駒を「御守り」代わりに持っているというのが一つの説になると考えられます。
浅香は黒の組織については驚異となる人物
また組織の驚異となることを根拠づける証拠としては、裏切りシリーズで「ASACA」という名前が出てきた時に、組織の人間であるベルモット&バーボンは確認して排除しようとしました。
それは今なお、浅香が組織にとって驚異となりうる人物であるからといえるでしょう。
今、浅香が若狭留美と行動しているのは、「遠見の角として」黒の組織を狙ってると読むことができます。
【確定】「遠見の角に好手あり」の本当の意味
104巻に掲載予定の羽田浩司殺人事件でついにこのシーンの伏線が回収されました。
ここではネタバレを含みますが、詳しくこの「遠見の角に好手あり」を解説していきます。
まず「「遠見の角に…好手あり」ってね、それでも、僕を…殺すと言うんですか?」という2つの言葉は別々のシーンで言いました。
順番としては、まずは「それでも…」で、その後に「遠見の角に」となります。
「それでも僕を殺すというんですか?」の意味
これは浅香と羽田浩司が会話しているシーンです。
浅香がアマンダの部屋から羽田浩司の部屋に逃げてきて、黒の組織が羽田浩司の部屋に訪れた後の発言となります。
羽田浩司は
羽田浩司「でも彼らと僕は無関係…それでも僕を殺すというんですか?」
と言いました。つまり、黒の組織が関連のない自分を殺すのですか?という風にいった言葉となります。
つまり浅香がではなく、組織が羽田浩司の命を狙っているということを意味しています。
「「遠見の角に…好手あり」ってね」の意味
この後に羽田浩司は浅香を組織から逃がすために、一度浅香をスタンガンで気絶させた後に本棚の後ろに隠します。
そして浅香に将棋の「角行」を渡して、
羽田浩司「僕のとっておきの御守りを…あなたに託しますから…。「遠見の角に…好手あり」ってね!
これを持っていれば敵に見つかりにくいし…ずっと睨みを効かせていれば…いつか反撃も出来ますよ…」
と言いました。
つまり、「角行」が駒として見つかりにくいため、隠れている時にもっていれば大丈夫。という部分と、「角行」は攻撃力も強いため、いつか組織に反撃をできるということを意味して渡したということになります。
この「角行」が御守でもあり、いつか逆転ができる駒という意味をもって伝えたのかなと思います!
羽田浩司イケメンすぎですね…。
「遠見の角に好手あり」の感想
今記事は羽田浩司の発言「遠見の角に好手あり」について深く考察しました。
羽田浩司は浅香/若狭留美に言っており、組織を脅かす人物であることを伝えていると考察しました。
104巻にその意味が最終的に判明し、やはり浅香は反撃の一手を持っている人物ということがわかりました。羽田浩司に言われたこの言葉でいつか反撃するという思いがこめられていましたね。
一つの言葉ですが再度読むと捉え方が変わるのでぜひ、読んでみてくださいね!
何かありましたらコメント欄にいただければと思います!
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