2004年1月12日放送の「お尻のマークを探せ」。
前回のアニメ放送は「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」でした。
ベルモットとの対決でなんとかコナン達は灰原を守ることができました。
ただ、今後も命を狙われる可能性があるので、FBIから証人保護プログラムの打診をされる灰原はどうするのでしょうか?
今記事では「お尻のマークを探せ」は原作のお話なのか?アニオリなのか?などを簡単なあらすじを含めて解説します。
※ここからは簡単なネタバレを含むため、注意してください。
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アニメ346話・347話「お尻のマークを探せ」は何巻?原作で何話?
アニメ放送されている「お尻のマークを探せ」は原作コナンの話となり、対象の単行本は42〜43巻です!
名探偵コナン42巻に掲載されている話↓
File1:隠されていた真実
File2:good-bye ジョディ
File3:蘭の推理
File4:信じられない結末
File5:満月の夜と黒い宴の罠
File6:血塗られた幽霊船
File7:透明人間現る!
File8:工藤新一登場!?
File9:工藤新一登場!?
File10:ラットゥンアップル
File11:雨中の刻印
名探偵コナン43巻に掲載されている話↓
File1:お尻の印を探せ!
File2:灰原哀の決意
File3:忘れられた携帯電話
File4:奇妙なメモリー
File5:もうひとつの名探偵
File6:どっちの推理ショー!?
File7:六面体のメッセージ
File8:ダイイングメッセージの裏を読め!
File9:仕組まれたメッセージ
File10:53,000分の1の悪魔
File11:甲子園の魔物の挑発
アニメ「お尻のマークを探せ」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓
雨の放課後、下校中に雨ガッパを着た通り魔と出会い頭でぶつかった歩美。手がかりは彼女の右手に跡が残っていた、数字の「5」やアルファベットの「S」に似た謎のマークだけ。そんな中、少年探偵団は再度姿を現した雨ガッパの男を見つけ、後を追う。見失ってしまったが、今度は元太のおしりに例のマークが!
どうやらそれは、佐藤刑事の愛車と同じ車種・アンフィニのエンブレムらしいとわかる。そして、アンフィニを所有する3人の容疑者をしぼりこむのだが…
一方、灰原はFBI捜査官・ジョディから、黒ずくめの組織の追及から逃れるため、証人保護プログラムを申請してコナン達と別れ、別人として生きてはどうかと提案される。
https://websunday.net/episode/12030/
アニメ「お尻のマークを探せ」の登場人物

「お尻のマークを探せ」の登場人物
・江戸川コナン
・毛利蘭
・灰原哀
・小嶋元太
・円谷光彦
・吉田歩美
・目暮警部
・高木渉
・佐藤美和子
・ジョディ
・鈴木園子
・千葉和伸
・ジェイムズ・ブラック
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アニメ「お尻のマークを探せ」のhuluやアマプラはある?
アニメ「お尻のマークを探せ」はhuluで配信されています。
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アニメ「お尻のマークを探せ」のネタバレ&伏線

アニメ「お尻のマークを探せ」は、第346話・第347話で描かれる前後編。
タイトルだけ見るとかなりコミカルですが、実際には通り魔事件の怖さと、ベルモット編直後の灰原の決断が重なるかなり大事な回です。
事件本体は福地直和による通り魔事件として解決します。
ただ、コナン全体で見ると、ジョディが灰原へ証人保護プログラムを提案し、灰原が仲間のそばに残る選択をするところが、この回の最大の見どころです。
ジョディが灰原に証人保護プログラムを提案する
この回で確定する大きな本筋要素は、ジョディが灰原に証人保護プログラムを提案すること。
米花総合病院に入院しているジョディは、灰原を黒ずくめの組織から守るため、別人として生きる道を示します。園子がジョディのFBI所属を知る流れもあり、ベルモット編直後の余波がまだ強く残っている場面です。
コナン全体で見ると、この提案は灰原の生き方そのものに関わる選択肢です。
通り魔事件の手がかりではなく、FBIが灰原の危険を理解し、保護対象として見ていることを示す本筋情報として整理できます。灰原にとっては、黒の組織から逃れる安全な道が初めて具体的に提示されるわけです。
ただ、その安全は「今の自分」を捨てることでもあります。コナンや少年探偵団と築いてきた日常から離れ、別人として生きる選択は、守られる一方でかなり孤独です。
病院の静かな会話なのに、灰原の未来を大きく揺らす場面としてかなり胸にきます。
灰原が証人保護プログラムを断る
この回では、灰原がFBIの証人保護プログラムを受けず、コナンや少年探偵団のそばに残ることを選びます。
これは通り魔事件の犯人特定とは別軸ですが、灰原のキャラ理解としてかなり大きいです。組織の危険を知ったうえで、それでも今の居場所から逃げない道を選ぶんですよね。
コナン全体で見ると、灰原は「組織から逃げている元組織員」から、「自分の居場所を選ぶ人物」へ少し進んで見えます。
もちろん、これで恐怖を完全に克服したわけではありません。
けれど、別人として安全に消えるより、危険があっても仲間のそばにいることを選ぶ姿には、ベルモット編後の灰原の変化が強くにじみます。
この決断が刺さるのは、灰原が誰かに強制されて残るわけではないところ。
ジョディやジェイムズは守る道を示しますが、最後に選ぶのは灰原自身です。見返すと、通り魔事件の解決よりも、灰原が自分の未来を自分で選ぶ静かな強さが後味として残ります。
歩美の勇気が灰原の決断に影響する
この回では、歩美の勇気が灰原の決断に影響していることが強く見えます。
歩美は雨の帰り道で通り魔とぶつかり、怖い思いをします。それでも、犯人を見つけるために自分が見たものや手に残ったマークを伝えようとします。小学生の歩美が、恐怖にただ飲まれず前を向くのがすごく健気です。
少年探偵団は灰原にとって守る対象であると同時に、自分の生き方を動かす存在になっています。
歩美のまっすぐさは、灰原が証人保護プログラムを断る流れにも重なります。危険でも逃げない、怖くても協力する。歩美の小さな勇気が、組織から逃げてきた灰原の心に刺さるんですよね。
ここで大事なのは、歩美の手に残ったマークそのものは事件内の手がかりであり、灰原の本筋情報とは別に扱うこと。
けれど、歩美がその手がかりを抱えて前を向く姿は、灰原の心に影響するキャラ描写として残ります。見返すと、歩美の怖さと勇気が、灰原の「残る」という選択へやわらかくつながっていて温かいです。
ジェイムズとジョディが灰原の選択を受け止める
灰原が証人保護プログラムを断ったあと、ジョディとジェイムズはその選択を受け止めます。
ここがかなり良いです。FBI側は灰原を守ろうとしますが、無理に連れていくわけではありません。危険だから保護する、という一方的な関係ではなく、灰原本人の意志を尊重する形になるのが印象的です。
FBIと灰原の距離感を考えるうえで大事な場面です。
ジョディは灰原に逃げ道を示し、ジェイムズもその決断を受け止める側にいます。
灰原が組織から逃げるだけの存在ではなく、自分の選択を持つ人物として見られているのが分かります。
また、ジョディ自身の過去と灰原の立場が重なるように見えるのも、この場面の余韻を深くしています。
守りたい気持ちと、本人の意志を尊重する気持ち。その両方があるから、FBI側の対応にも温度があります。
灰原の決断を静かに受け止めるジョディとジェイムズの姿に、大人側の優しさがにじんでいます。
ベルモット編直後の灰原の心の変化を描く回
この回は、ベルモット編直後の灰原の心の変化を描く重要なキャラ回。
タイトルは「お尻のマークを探せ」とかなり軽く見えますが、中身には灰原が逃げるか残るかを選ぶ重いテーマが入っています。
通り魔事件の怖さと、灰原の人生の選択が同じ回にあるため、温度差がかなり強いです。
コナン全体で見ると、灰原はここで「安全な逃避」ではなく「仲間のそばで生きる危険」を選びます。
ただし、それを単純に友情だけで説明しきるのは少し違います。歩美の勇気、少年探偵団の日常、コナンとの関係、FBIの提案。その全部を受け止めたうえで、灰原が今の居場所を選ぶ流れです。
この決断は、通り魔事件が解決したら終わるものではありません。
今後の灰原の立ち位置や少年探偵団との距離感にも残ります。見返すと、コミカルな題名の裏に、ベルモット編後の灰原が少し前へ進む静かな決意が隠れていて、かなり胸にくる前後編です。
アニメ「お尻のマークを探せ」のあらすじ&事件の流れ

アニメ「お尻のマークを探せ」は、米花総合病院のジョディ入院シーンから始まります。
最初に灰原の証人保護プログラムという重い本筋要素が提示され、その後に雨の帰り道の通り魔事件へ一気に切り替わります。
事件は殺人ではなく、通り魔による傷害・殺人未遂系の事件です。歩美の手と元太のお尻に残った小さなマークが、車のキー、アンフィニのエンブレム、キーシリンダーの血痕へつながる構成が気持ちいい前後編です。
ジョディの入院と、灰原への証人保護プログラムの提案
物語は、ジョディが米花総合病院に入院している場面から始まります。
園子はジョディがFBI所属だと知り、いつもの先生とは違う立場を意識します。ここで、ベルモット編後の緊張がまだ消えていないことが分かります。
ジョディは灰原に、黒ずくめの組織から逃れるための証人保護プログラムを提案。
通り魔事件に入る前から、灰原には「別人として生きるか、今の場所に残るか」という大きなテーマが置かれます。病院の静かな場面なのに、かなり重い選択肢が提示されるのが印象的です。
雨の帰り道で歩美が通り魔とぶつかる
雨の帰り道、歩美は雨ガッパ姿の人物とぶつかります。
その後、通り魔に切りつけられた女性被害者が見つかり、歩美が接触した人物が事件と関わる可能性が出てきます。日常の下校が一気に事件へ落ちる場面です。
引っかかるのは、歩美がぶつかった相手が本当に通り魔なのか、そして何か手がかりが残っているのかという点。
雨ガッパという見えにくい姿も不気味です。歩美は怖い思いをしながらも、事件の重要な目撃者になっていきます。
歩美の手に「5」に似た跡が残る
歩美の手には、「5」や「S」に似た跡が残っていました。
それが通り魔とぶつかった時についた可能性があり、コナンたちはこのマークに注目します。姿をはっきり見ていなくても、体に残った小さな跡が推理の入口になります。
ここで大事なのは、その跡が数字そのものとは限らないこと。
何かの記号なのか、道具の形なのか、車に関わるものなのか。歩美の怖い体験が、ただの恐怖ではなく事件解決の手がかりへ変わっていくのがコナンらしいです。
少年探偵団が雨ガッパの男を追うが見失う
少年探偵団は、野次馬の中に雨ガッパ姿の男を見つけます。
通り魔かもしれない相手が目の前に現れ、事件は一気に緊迫します。しかし追いかけても男を見失ってしまい、直接確保には失敗します。
ここで焦りが生まれますが、同時に歩美の手に残ったマークの重要性がさらに高まります。
犯人らしき人物を見失った以上、残された手がかりから絞るしかありません。少年探偵団の焦りと、コナンの冷静な観察が対照的に見える場面です。
元太のお尻にも同じマークが付く
その後、元太のお尻にも歩美の手と同じようなマークが付きます。
タイトルの「お尻のマーク」がここで事件に直結します。かなりコミカルな状況ですが、推理としてはかなり大事な転換点です。
なぜ歩美の手と元太のお尻に同じ跡が付いたのか。
その共通点を考えることで、マークが特定の物に触れた跡だと分かっていきます。軽く笑える描写なのに、事件の核心へ進む手がかりになるのが、この回の見せ方の上手いところです。
マークがアンフィニのエンブレムだと分かり、容疑者が絞られる
マークの正体は、アンフィニのエンブレムに由来するものだと分かります。
ここで抽象的だった「5」や「S」のような跡が、具体的な車と結びつきます。佐藤刑事の車のエンブレムも、推理の発想を助ける形になります。
この手がかりから、榎本洋、福地直和、出川俊昭の3人が容疑者として浮かびます。
歩美と元太に残った小さなマークが、警察の捜査線へつながるのが気持ちいいです。子どもたちの体に残った跡が、犯人を絞る決定的な入口になっていきます。
福地の運転証言と駐車技術に矛盾が出る
3人の容疑者の中で、福地直和の言動に矛盾が出てきます。
福地は運転が苦手だと見せかけますが、実際には狭い場所へきれいに駐車していました。この違和感によって、福地への疑いが一気に強まります。
運転が苦手なはずの人物が、なぜ狭い場所へ正確に車を入れられるのか。
雨の日や人の多い商店街で試運転したという説明も不自然に見えてきます。コナンは、福地が車に関する証拠を隠そうとしている可能性へ近づいていきます。
キーシリンダー交換と車内側の血痕が決め手になる
コナンは、血の付いた車のキーを差したなら、鍵穴に血痕が残るはずだと考えます。
福地はドア側のキーシリンダーを交換し、証拠を消そうとしていました。外側の鍵穴に反応が出ないことで、一度は証拠が消えたようにも見えます。
しかし、車内側のキー穴までは処理しきれません。
そこに血痕が残っている可能性が決め手になります。外側だけを交換したという証拠隠しの不完全さが、逆に福地を追い詰めるわけです。小さなマークから血痕へ、推理が一本線でつながるのがかなり気持ちいいです。
福地直和が通り魔犯と判明する
福地直和が通り魔犯だと判明します。福地は逃げようとしますが、コナンに止められます。
その後、取り調べで犯行を認めます。歩美と元太に残ったマークから始まった推理が、犯人特定まできれいにつながる結末です。
ただ、福地の犯行動機はかなり後味が悪いです。退屈な日常に刺激が欲しい、世間の注目を浴びたいという身勝手な理由で、無差別に人を切りつけています。
誰でも被害者になり得た通り魔事件だからこそ、解決しても怖さが残ります。
灰原が証人保護プログラムを断る
事件後、灰原はジョディから提案された証人保護プログラムを断ります。
通り魔事件の解決感から、灰原の人生の選択へ空気が切り替わる場面です。歩美の勇気を見たことも、灰原の心に影響しているように見えます。
灰原は、逃げて別人として生きる道ではなく、今の仲間のそばに残る道を選びます。
ジョディとジェイムズも、その決断を受け止めます。怖い事件を通ったあとに、灰原の居場所が少し強く見えるのが温かいです。ベルモット編直後の灰原にとって、かなり大きな一歩に見えます。
事件の流れを短く整理
流れを短く並べると、ジョディの証人保護プログラム提案から、雨の通り魔事件、歩美と元太のマーク、福地の証拠隠し、灰原の決断までが一気に見えてきます。
事件の怖さとキャラの温かい変化が同時に残る前後編です。
- ジョディが米花総合病院に入院しており、園子がジョディのFBI所属を知る。
- ジョディが灰原に証人保護プログラムを提案する。
- 雨の帰り道、歩美が雨ガッパ姿の通り魔とぶつかる。
- 歩美の手に「5」に似た跡が残る。
- 少年探偵団が野次馬の中に雨ガッパの男を見つけるが、見失う。
- 元太のお尻にも同じマークが付き、アンフィニのエンブレムが手がかりになる。
- 榎本洋、福地直和、出川俊昭の3人が容疑者として絞られる。
- 福地の運転証言と実際の駐車技術に矛盾が出る。
- キーシリンダー交換と車内側キー穴の血痕が決め手になり、福地直和が犯人と判明する。
- 事件後、灰原が証人保護プログラムを断り、仲間のそばに残る道を選ぶ。
アニメ「お尻のマークを探せ」の犯人&トリック

犯人は福地直和です。
本回は殺人事件ではなく、通り魔に切りつけられた女性被害者が出る傷害・殺人未遂系の事件です。
福地は、血の付いた車のキーとアンフィニのエンブレムに由来するマークから追い詰められていきます。
犯人:福地直和
真犯人は福地直和。
福地は雨ガッパ姿で通り魔事件を起こし、女性被害者を切りつけました。殺人被害者は該当しませんが、無差別に人を狙ったかなり危険な事件です。
歩美は福地とぶつかった際に、血の付いた車のキーに由来するマークを手に残します。さらに元太のお尻にも同じ系統のマークが付き、その跡からアンフィニのエンブレムへ推理が進みます。コミカルなタイトルとは裏腹に、事件そのものはかなり怖いです。
動機:自己顕示欲と退屈な日常への刺激
動機の背景には、福地が退屈な日常に刺激を求めていたことがあります。
平凡な生活に変化が欲しいという身勝手な思いがありました。通り魔事件という形で人を傷つける理由としては、あまりにも自分勝手で後味が悪いです。
引き金になったのは、世間の注目を浴びたいという自己顕示的な欲求。
誰か特定の相手への復讐ではなく、自分が有名になりたい、注目されたいという方向へ感情が向いています。被害者を選ばない怖さがここにあります。
決定打は、その欲求のために無差別に人を切りつける通り魔事件を起こしたこと。
動機に同情の余地がほとんどなく、怖さがかなり冷たいです。事件が解決しても、「誰でも被害者になり得た」という不安が残ります。
トリック:血の付いた車のキーとキーシリンダー交換
この事件のトリックは、血の付いた車のキーに残る痕跡を消すため、福地がドア側キーシリンダーを交換したこと。
ただし、車内側のキー穴までは処理しきれませんでした。
準備
福地は、通り魔事件後に血の付いた車のキーを使いました。
そのキーに付いた血やエンブレムが、歩美の手に跡として残ります。後に元太のお尻にも同じような跡が付くことで、マークの正体が車のエンブレムへ近づいていきます。
さらに福地は、証拠を消すために外側のキーシリンダーを交換。
血痕が残るはずのドア側の鍵穴を処理することで、車と犯行を結びつける証拠を消したつもりだったわけです。
実行
福地は雨ガッパ姿で通り魔事件を起こします。
その後、野次馬の中に紛れ、少年探偵団にも姿を見られます。歩美とぶつかったことが、結果的に大きな手がかりを残すことになります。
歩美の手には、血の付いた車のキーに由来するエンブレムの跡が残りました。その跡は「5」や「S」のように見えますが、数字そのものではありません。アンフィニのエンブレムとして見直すことで、容疑者の車へ推理が進みます。
発覚回避
福地はドア側キーシリンダーを交換し、外側の鍵穴に残るはずの血痕を消そうとしました。
外側にルミノール反応が出なければ、自分の車と血の付いたキーの関係を隠せると考えたのでしょう。
また、福地は運転が苦手だと装い、車に関する疑いをそらそうとしていました。
雨の日や人の多い商店街で試運転したという説明も、不自然さを含んでいます。証拠を消すだけでなく、人物像まで偽装しようとしていたのが分かります。
綻び
綻びは、福地の運転証言と実際の駐車技術が矛盾していること。
運転が苦手なはずなのに、狭い場所へきれいに車を停めている。ここで、福地が運転に関して嘘をついている可能性が見えてきます。
さらに、外側のキーシリンダーを交換しても、車内側のキー穴までは処理しきれません。
血の付いたキーを使っていたなら、そこに血痕が残る可能性があります。外側だけを消した不完全な証拠隠しが、福地を追い詰める決定的な綻びになります。
決め手:運転証言の矛盾と車内側キー穴の血痕
決め手のひとつは、歩美の手と元太のお尻に残ったマークがアンフィニのエンブレムへつながったこと。
このマークから、車の持ち主が容疑者として絞られます。抽象的な跡が具体的な車へ変わるのが、推理としてかなり気持ちいいです。
福地の運転証言と狭い場所への駐車技術の矛盾は、彼の偽装を崩します。
運転が苦手だと言っているのに、実際にはかなり正確に駐車できる。その言動のズレが、福地への疑いを強めます。
ドア側キーシリンダーの交換は、血痕を消そうとした証拠隠しを示します。
さらに、車内側キー穴に血痕が残っている可能性が、福地と犯行を結びつけます。マーク、車、運転の矛盾、鍵穴の血痕が一本線でつながる構成です。
結末:福地直和が犯行を認める
福地直和が通り魔犯だと判明し、逃げようとします。
しかしコナンに止められます。事件の手がかりは小さなマークから始まりましたが、最終的には福地の証拠隠しまで暴かれる形になります。
福地は取り調べで犯行を認めます。
事件としては解決しますが、動機が自己顕示欲であり、無差別に人を傷つけた通り魔事件なので、後味はかなり悪いです。
一方で、並行して灰原は証人保護プログラムを断り、今の仲間のそばに残る選択をします。怖い事件のあとに、歩美の勇気と灰原の決断が温かく残ります。事件の不気味さと、キャラ関係の前向きな余韻が対比になっている回です。
第346・347話「お尻のマークを探せ」の感想&まとめ

第346・347話「お尻のマークを探せ」は、通り魔事件の怖さと灰原の大きな決断が重なる前後編です。軽い題名なのに余韻はかなり深いです。
①雨の帰り道から通り魔事件へ落ちる怖さが強い
この回は、雨の帰り道という日常から通り魔事件へ落ちる怖さが強い。
歩美が雨ガッパ姿の人物とぶつかる一瞬が、後から事件の大きな接点になるのがゾクッとします。殺人事件ではありませんが、誰でも被害者になり得た無差別性がかなり怖いんですよね。
雨、野次馬、見失う犯人という流れも不穏で、明るい探偵団回とは違う緊張が残ります。見返すと、歩美の手のマークがより重く見えます。
②お尻のマークがエンブレムへつながる推理が気持ちいい
タイトルはかなりコミカルですが、お尻のマークから車のエンブレムへつながる推理はしっかり気持ちいいです。
歩美の手と元太のお尻に同じ跡が残ることで、偶然ではなく共通の物に触れた跡だと分かります。そこから車のキー、アンフィニのエンブレム、キーシリンダー交換へ進む流れが綺麗です。
軽い見た目の手がかりが、犯人の証拠隠しまで暴くのが上手いんですよね。見返すならマークの形に注目です。
③歩美の勇気が灰原の決断につながる余韻が温かい
事件後に一番残るのは、歩美の勇気が灰原の決断に影響している温かさです。
歩美は怖い思いをしたのに、犯人特定へ協力しようとします。そのまっすぐさが、証人保護プログラムを断る灰原の心を動かすのが胸にきます。安全に逃げる道ではなく、仲間のそばに残る道を選ぶ灰原が本当に良いです。
ベルモット編後の緊張を受けた回だからこそ、少年探偵団の居場所感がより強く響きます。
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