2003年10月20日放送の「4台のポルシェ」。
前回のアニメ放送は「転落事件の裏事情」でした。
今回の話ではジンと同じポルシェが4台並んでいるところで起きた事件。
ジョディ先生や赤井秀一が登場したりと、ベルモット編が佳境を迎えます。
今記事では「4台のポルシェ」は原作のお話なのか?アニオリなのか?などを簡単なあらすじを含めて解説します。
※ここからは簡単なネタバレを含むため、注意してください。
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アニメ338話・339話「4台のポルシェ」は何巻?原作で何話?
アニメ放送されている「4台のポルシェ」は原作コナンの話となり、対象の単行本は41巻です!
名探偵コナン41巻に掲載されている話↓
File1:ママはライバル!?
File2:疑惑の銃声
File3:闇の男爵夫人(ナイトバロニス)登場!
File4:暗闇は死の罠(デストラップ)の扉
File5:暗闇の音なき殺人
File6:黒い光の謎
File7:迫る包囲網
File8:そこにある危機
File9:逃れられないターゲット
File10:ある来訪者の残した謎…
File11:小さな密室に残された秘密
アニメ「4台のポルシェ」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓
風邪を引いて熱を出した灰原を病院に連れて行く途中、東都デパートに立ち寄ったコナンと阿笠博士。地下駐車場で、それぞれポルシェ356A、ポルシェボクスター、ポルシェ911、ポルシェ928オーナーの、ゴルフ帰りの4人と出会う。
熱で辛そうな灰原は地下駐車場のビートルに残し、レストラン街にある樽雅亭の名物、玉子粥を求めて上階へと向かったコナンと博士。だが、そこで運悪く取材のTVカメラに映ってしまい…
放送に流れたことで黒ずくめに気付かれることを恐れ、あわてて駐車場の灰原のもとに戻ったコナン達だが、そこには先ほどのポルシェオーナーの1人の絞殺死体が…!!
https://websunday.net/episode/12026/
アニメ「4台のポルシェ」の登場人物

「4台のポルシェ」の登場人物
・江戸川コナン
・毛利蘭
・阿笠博士
・灰原哀
・目暮警部
・高木渉
・鈴木園子
・ジョディ
・赤井秀一
・ベルモット
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アニメ「4台のポルシェ」のhuluやアマプラはある?
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アニメ「4台のポルシェ」のネタバレ&伏線

アニメ「4台のポルシェ」は、第338話・第339話で描かれる前後編。
東都デパート地下駐車場で起きる殺人事件として完結しながら、灰原哀をめぐるベルモット編の緊張が一気に高まる重要回です。
4台のポルシェが並ぶ華やかな事件に見えますが、実際には灰原の恐怖、コナンの警戒、ジョディと赤井の視線、ベルモットの接近が重なります。
犯人を捕まえて終わりではなく、事件後の方がむしろ怖い余韻を残すのが、この回の大きな見どころです。
灰原がポルシェ356Aに怯え、黒の組織の影が立ち上がる
この回で確定するのは、灰原哀がポルシェ356Aを見ただけで、ジンや黒の組織を強く連想するほど恐怖を抱えていること。
東都デパート地下駐車場で、灰原は布袋鋭司のポルシェ356Aを見て明らかに動揺します。ここで大事なのは、布袋の車がジンの車そのものではないこと。
それでも灰原にとっては、同型の車を見ただけで過去の恐怖が一気によみがえるんですよね。
この場面は事件の犯人特定とは直接関係しません。
けれど、ベルモット編終盤へ向けて、灰原が組織に見つかる危険と不安がどんどん強まっていく流れにしっかりつながります。見返すと、地下駐車場に並ぶポルシェの華やかさより、灰原の表情が一気に冷える瞬間の方が強く刺さります。
コナンがテレビに映り、黒の組織に気づかれる危険を警戒する
この回では、コナンがテレビカメラに映ってしまい、黒の組織に見られる危険を強く意識します。
レストラン街で蘭、園子、ジョディと会う流れは、一見するとデパート内の普通の日常です。けれど、テレビカメラというありふれた存在が、コナンにとっては一気に危険なものへ変わります。
この警戒はかなり重要。
コナンは自分がテレビに映ることで、組織に存在を見られる可能性を考えます。
特にこの時期は、灰原をめぐる本筋の緊張が高まっているため、「映る」「見られる」だけで危険につながる空気があります。
場面としては、コナンがテレビカメラを意識し、灰原のいる地下駐車場へ戻ろうとする流れがポイント。
楽しいデパートのレストラン街から、灰原を守らなければという焦りへ空気が切り替わります。
ただのテレビ撮影が本筋の危険に変わるのがゾクッとして、コナンの警戒心の鋭さも伝わります。
ジョディと赤井秀一が灰原に注目する
この回では、ジョディと赤井秀一が灰原に注目している流れも強くなります。
ジョディはレストラン街で蘭や園子たちと関わり、赤井も本筋側の人物として存在感を残します。2人はポルシェ事件の犯人ではありませんが、灰原をめぐる不穏な包囲網の中にいる人物として、かなり意味深に配置されています。
ジョディと赤井の動きはベルモット編の核心へ向かう流れに関わります。
事件本体は泰山薫による地下駐車場の殺人ですが、その裏で灰原へ向けられる視線が増えていきます。デパートという日常的な場所なのに、複数の本筋人物が同じ流れに絡んでいるのが怖いです。
ここで大事なのは、ジョディや赤井を事件の容疑者として扱わないこと。
彼らの役割は、事件内のトリックではなく、灰原の正体や立場をめぐる本筋側の不穏さにあります。
駐車場事件の表側と、灰原を見ている人たちの裏側が同時に進んでいて、かなり密度の高い回だと分かります。
ベルモットが灰原の居場所を見つける
この回の最大級の本筋ポイントは、ベルモットが灰原の居場所を見つける流れにあります。
ポルシェ事件自体は解決しますが、事件後に灰原が阿笠邸で新出先生に診られる流れが生まれます。そして、その流れを通じてベルモット側が灰原へ近づいていきます。
コナン全体で見ると、これは340〜341話「トイレに隠した秘密」や、345話「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」へつながるかなり重要な前段階。
泰山薫の事件が終わっても、灰原の危険はまったく終わりません。むしろ本当の危機は、殺人事件の外側で近づいています。
この見出しでは、泰山の動機やポルシェのトリックとは切り分けて考えるのが大事。
ベルモットは伴場殺害事件の犯人ではありません。けれど、灰原をめぐる本筋の危険として、事件後の後味を一気に塗り替えます。見返すと、推理で一件落着した直後に本筋の怖さが戻ってくる流れが、かなり強烈です。
新出先生の姿での関与がベルモット編の核心へつながる
この回では、灰原の体調不良をきっかけに、新出先生の姿で灰原を診る流れが生まれます。
この診察場面は、一見すると風邪をひいた灰原への普通の処置に見えます。けれど後のベルモット編を考えると、単なる体調不良のフォローでは終わりません。
新出先生の姿での関与はベルモット編の正体判明へつながる重要な前振り。
灰原の風邪、阿笠邸、診察という日常的な流れが、実は灰原の危険を大きくする方向へつながっていきます。ここが本当に怖いですね。
灰原を診るという安心できそうな行為が、後から見るとかなり不穏に変わるんですよね。
見返すと、日常の診察シーンにベルモット編の核心がひそんでいて、背筋が少し冷えます。
アニメ「4台のポルシェ」のあらすじ&事件の流れ

アニメ「4台のポルシェ」は、灰原が高熱を出し、コナンと阿笠博士が東都デパート内の診療所へ向かうところから始まります。
普通の体調不良回に見えますが、地下駐車場でポルシェ356Aを見た瞬間、灰原の恐怖によって空気が一気に黒の組織側へ冷えます。
事件の中心は、東都デパート地下駐車場で起きる伴場幸哉の絞殺事件です。4台のポルシェ、監視カメラ、車内写真、窓ガラスの溝、ラジコンカーが少しずつつながり、華やかな車の並びが冷たい殺人トリックへ変わっていきます。
灰原が高熱を出し、東都デパートの診療所へ向かう
物語は、灰原が高熱を出し、コナンと阿笠博士が東都デパート内の診療所へ向かうところから始まります。
最初は体調不良の灰原を心配する日常的な導入です。阿笠博士もコナンも、灰原を診てもらうために動いていて、事件の気配はまだ薄いです。
ただ、この灰原の体調不良が、後の本筋の危険にもつながっていきます。
風邪をひいて弱っている状態だからこそ、彼女の不安や恐怖がより強く出ます。普通なら診療所へ行くだけの流れなのに、東都デパートの地下駐車場へ入ることで、空気が一気に変わる準備が整います。
地下駐車場でポルシェ356Aを見て灰原が動揺する
地下駐車場で、灰原はポルシェ356Aを見て動揺します。
この車は布袋鋭司の車であり、ジンの車そのものではありません。けれど、ジンの愛車と同型であることが灰原の恐怖を呼び起こします。
ここで視聴者が引っかかるのは、車種ひとつでなぜ灰原がここまで怯えるのかという点。
灰原にとっては、ただの高級車ではなく、黒の組織の記憶を連想させる危険なサインなんですよね。デパートの駐車場という普通の場所に、組織の影が差し込むのがかなり怖いです。
4人のポルシェオーナーと出会う
地下駐車場では、布袋鋭司、泰山薫、暮木義人、伴場幸哉の4人のポルシェオーナーと出会います。
4台のポルシェが並ぶため、最初はかなり華やかな車好きの集まりに見えます。車種ごとの違いもあり、事件のタイトルどおり、ポルシェそのものが強く印象に残ります。
ただ、この4台の配置や車種の違いが、後のトリックにしっかり関わります。
伴場は自分のポルシェ928ではなく、暮木義人のポルシェ911内で泥酔して寝ています。この「どの車に誰がいるのか」が、後からかなり重要になります。華やかな車の並びが、事件の下地になっていくのが上手いです。
伴場が暮木の911内で寝て、他の3人がデパートへ向かう
伴場幸哉は暮木義人のポルシェ911内で泥酔して眠り、他の3人はデパートへ向かいます。
この時点では、伴場が寝ているだけに見えます。けれど、後から考えると、車内で身動きできない状態の伴場がそのまま犯行の前提になっているのが怖いです。
監視カメラ上は、暮木・布袋・泰山の3人が伴場の車へ戻っていないように見えます。
つまり、普通に考えれば3人にはアリバイがあるように見えるわけです。この「直接戻っていないのにどう殺したのか」という疑問が、事件の中心になります。
灰原をビートルに残し、コナンたちはレストラン街へ向かう
灰原は体調が悪く、不安を抱えたままビートルに残ります。
コナンと阿笠博士はデパート内のレストラン街へ向かい、そこで蘭、園子、ジョディと出会います。地下駐車場の不穏さから、一度は明るい日常へ戻ったように見える流れです。
ただ、灰原が車に残っていること自体が不安を残します。
ポルシェ356Aに怯えた直後なので、見ている側としても安心できません。ジョディがその場にいることも、本筋側の緊張をにじませます。レストラン街の明るさと、地下駐車場に残る灰原の孤独が対比になっています。
テレビカメラに映ったコナンが危険を感じる
レストラン街で、コナンはテレビカメラに映ってしまいます。
この瞬間、普通のデパート風景が、黒の組織に見られるかもしれない危険へ変わります。カメラに映るだけで不安が跳ね上がるのが、ベルモット編周辺の空気なんですよね。
コナンは危機感を抱き、灰原のいる地下駐車場へ戻ろうとします。
自分が映ったことで、組織に見られる危険を考え、灰原の安全にも意識が向きます。ここで、レストラン街の明るさは一気に消え、灰原を守らなければという焦りへ変わります。
暮木の悲鳴が響き、伴場の絞殺体が見つかる
地下駐車場で暮木の悲鳴が響き、暮木義人のポルシェ911内で伴場幸哉の絞殺体が見つかります。
黒の組織への警戒から、目の前の殺人事件へ一気に切り替わる場面です。体調不良の灰原、ポルシェ356Aの不穏さ、テレビカメラの危険が重なったところに、今度は殺人が起きます。
視聴者が引っかかるのは、監視カメラ上では3人にアリバイがあるように見えること。
誰も伴場のいる車に戻っていないなら、どうやって首を絞めたのか。事件の謎は、車内に直接入らずに殺害できたかどうかへ向かっていきます。
監視カメラ上は3人にアリバイがあるように見える
監視カメラ上では、暮木・布袋・泰山の3人にアリバイがあるように見えます。
犯行現場は地下駐車場の車内で、遺体は暮木の911の中です。それなのに、容疑者たちは直接車へ戻っていないように見えるため、かなり不可能感があります。
ここで事件は、普通の絞殺事件ではなく、車の配置と道具を使った遠隔トリックへ見え方が変わります。
布袋の電動リールなど、別の道具に疑いが向く要素もあり、ミスリードも自然です。コナンは車内写真や車種ごとの違いから、少しずつ本当の仕掛けへ近づいていきます。
車内写真から釣り糸トリックが見えてくる
鑑識課員が撮影した3人のポルシェの車内写真が、重要な手がかりになります。
コナンは写真から、泰山薫のボクスターを使った釣り糸トリックに気づきます。車の見た目だけではなく、窓ガラス上部の溝やパワーウインドウの有無がトリックの鍵になります。
ここで、4台のポルシェがただ並んでいたのではなく、それぞれの車種や配置が事件の見せ方に関わっていたと分かります。
伴場が自分の928ではなく暮木の911にいたことも、泰山のボクスターが隣にあったことも、全部意味を持ちます。推理のピースが一気にはまる感覚が気持ちいいです。
園子を使った推理で泰山薫が犯人だと判明する
コナンは園子を眠らせて推理を披露し、泰山薫が犯人だと明らかにします。
泰山は、弟の事故死に関わった伴場への復讐動機を語ります。物理トリックの回収から、過去の事故と復讐の人間ドラマへ空気が変わる場面です。
4台のポルシェという華やかな題材に反して、事件の中身はかなり苦いです。
伴場が過去に泰山の弟を山道でのカーバトルに挑発し、事故後も救急車を呼ばなかったことが動機につながります。事件は解決しますが、車の華やかさと復讐の重さの落差が強く残ります。
事件後、ベルモットが灰原を見つける
事件後、灰原が阿笠邸で新出先生に診られる流れになり、ベルモットが灰原を見つけます。
殺人事件としては解決したのに、灰原をめぐる本筋の危険はむしろ強まります。ここがこの回の後味を一気に怖くしている部分です。
推理で一件落着した直後に、本筋の怖さが戻ってくるのがかなり強烈です。
灰原はまだ体調も不安定で、コナン側には見えていない危険が近づいています。事件の犯人逮捕で安心できるはずなのに、最後にベルモット編への緊張が残るため、見終わった後の余韻がかなり重いです。
事件の流れを短く整理
流れを短く並べると、灰原の体調不良からポルシェ356Aへの恐怖、地下駐車場の殺人、泰山のトリック、そしてベルモットの接近までが一気に見えてきます。
この前後編は、単発事件と本筋の危機が同時に進む回です。
- 灰原が高熱を出し、コナンと阿笠博士が東都デパート内の診療所へ向かう。
- 地下駐車場で灰原がポルシェ356Aを見て、ジンの車を連想し動揺する。
- 布袋鋭司、泰山薫、暮木義人、伴場幸哉の4人のポルシェオーナーと出会う。
- 伴場は暮木のポルシェ911内で泥酔して寝ており、他の3人はデパートへ向かう。
- 灰原をビートルに残し、コナンと阿笠博士はレストラン街で蘭、園子、ジョディと出会う。
- テレビカメラに映ったコナンが危険を感じ、地下駐車場へ戻る。
- 暮木の悲鳴が響き、暮木の911内で伴場の絞殺体が発見される。
- 監視カメラ上は3人にアリバイがあるように見える。
- 車内写真から、コナンが泰山のボクスターを使った釣り糸トリックに気づく。
- 園子を使った推理で泰山薫が犯人と判明する。
- 事件後、ベルモットが灰原を見つける。
アニメ「4台のポルシェ」の犯人&トリック

犯人は泰山薫です。被害者は伴場幸哉。
伴場の所有車はポルシェ928ですが、遺体が見つかるのは暮木義人のポルシェ911内です。
この事件の中心は、泰山のボクスターのパワーウインドウを利用した釣り糸トリックです。ラジコンカーは首を絞める道具ではなく、犯行後に釣り糸を回収するために使われました。
犯人:泰山薫
真犯人は泰山薫です。
泰山は、暮木義人のポルシェ911内で泥酔して眠っていた伴場幸哉を絞殺しました。
監視カメラ上では、泰山を含む3人が伴場のいる車へ直接戻っていないように見えますが、実際には車外から釣り糸とパワーウインドウを使って犯行を成立させていました。
被害者は伴場幸哉です。伴場は自分のポルシェ928ではなく、暮木の911内で寝ていました。この配置がトリック成立の前提になります。4台のポルシェという華やかな見た目の中で、実際にはかなり冷たい絞殺が行われていたわけです。
動機:弟の事故死への復讐
動機の背景には、伴場幸哉が過去に泰山の弟を山道でのカーバトルに挑発したことがあります。
その結果、泰山の弟は事故死しました。車好き同士の軽い競争のように見えるものが、取り返しのつかない悲劇へつながっていたわけです。
引き金になったのは、伴場が泰山の弟の事故に関わっていたことだけではありません。
伴場は事故後に救急車を呼ばず、何事もなかったように過ごしていました。泰山にとって、その無責任な態度は弟の死そのものと同じくらい許せなかったはずです。
決定打は、泰山が弟の死と伴場の態度への恨みを抱き続け、復讐として伴場殺害へ進んだこと。
動機には重さがありますが、殺人は許されません。華やかなポルシェの並びの裏に、過去の事故と復讐が沈んでいるのがかなり苦いです。
トリック:パワーウインドウと釣り糸の遠隔絞殺
この事件のトリックは、眠っている伴場の首に釣り糸を掛け、泰山のボクスターのパワーウインドウを閉める力で引いて絞殺するものです。
直接車内に戻らなくても犯行が成立するのがポイントです。
準備
泰山は、伴場が暮木義人のポルシェ911内で泥酔して寝ている状況を利用しました。伴場の首に釣り糸を掛け、その糸をヘッドレスト後方から車外へ出します。そして、隣に停めていた自分のボクスター側へ糸を渡しました。
糸は泰山のボクスターの運転席側の窓ガラス上部の溝に掛けられます。この溝とパワーウインドウが、遠隔で首を絞めるための仕掛けになります。伴場のいる911と、泰山のボクスターの位置関係がかなり重要です。
実行
泰山は、自分のボクスターのパワーウインドウを閉める力で釣り糸を引きます。その力によって、暮木の911内で眠っていた伴場の首が締まり、伴場は絞殺されます。車内へ直接戻らずに殺せるため、監視カメラ上のアリバイが成立しているように見えます。
ここがこの事件の怖いところです。ポルシェの機能が、そのまま殺人の力に変わっています。車好きの集まりという華やかな状況なのに、パワーウインドウの動きが命を奪う仕掛けになるのがゾクッとします。
発覚回避
泰山は、監視カメラ上で伴場のいる車へ戻っていないように見せることで、直接犯行の疑いを避けようとしました。
犯行は車外から釣り糸で成立するため、車内に入る必要がありません。そこがアリバイの見せかけになっています。
さらに、布袋の電動リールなど、別の道具に疑いが向く要素もあります。
けれど、電動リール説はミスリードです。ラジコンカーも首を絞める力としては不自然に見えますが、本当の役割は絞殺後の釣り糸回収でした。道具の役割が一度ずれて見えるのが、この事件の面白さです。
綻び
綻びは、鑑識課員が撮影した3人のポルシェの車内写真から見えてきます。
泰山のボクスターの窓ガラス上部にある溝が、釣り糸を掛けるための仕掛けとして重要になります。さらに、泰山のボクスターだけがパワーウインドウを使えることも大きな違いです。
ラジコンカーの車軸に巻き取られた釣り糸も、トリックの回収に直結します。
ラジコンカーは絞殺用ではなく、犯行後に糸を巻き取るための道具でした。釣り糸、窓ガラスの溝、パワーウインドウ、ラジコンカーが一本線でつながる瞬間がかなり気持ちいいです。
決め手:車内写真・窓ガラスの溝・ラジコンカー
決め手のひとつは、鑑識課員が撮影した3人のポルシェの車内写真。
この写真によって、泰山のボクスターの窓ガラス上部にある溝が注目されます。溝は釣り糸を掛けるための位置として機能していました。
泰山のボクスターだけがパワーウインドウを使えることも、布袋の電動リール説を崩す材料になります。
犯行は電動リールではなく、パワーウインドウの閉まる力で釣り糸を引くことで成立していました。監視カメラ上のアリバイも、車内へ戻らずに犯行可能だったことで崩れます。
ラジコンカーの車軸に巻かれた釣り糸は、犯行後の糸回収を示します。
ラジコンカー自体に首を絞める力があるわけではありません。だからこそ、役割を「回収用」と見抜いたときに、トリック全体がかなり綺麗に見えてきます。伴場が暮木の911内で寝ていたことも、仕掛けが成立する前提として重要です。
結末:泰山薫が犯人だと明らかになる
コナンは園子を眠らせて推理を披露し、泰山薫が伴場幸哉を殺害した犯人だと明らかにします。
パワーウインドウを使った釣り糸トリック、ラジコンカーによる糸回収、車内写真の違和感がすべてつながります。華やかな車の並びが、一気に殺人の舞台として再配置される流れが痛快です。
泰山は、弟の事故死に関わる復讐動機を語ります。伴場が過去に救急車を呼ばなかったことも含め、事件後にはかなり苦い後味が残ります。さらに事件解決後も、ベルモットが灰原を見つける本筋の不穏さが残るため、この回は「犯人が捕まって終わり」とは言い切れません。
アニメ「4台のポルシェ」の名言

灰原哀「私パス…」
体調が悪い灰原は、自分は車に残ることを行った名言。
ベルモット「見ィーつけた♪」
この物語の最後に、ベルモットが灰原の居場所を見つけて言った言葉。
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第338・339話「4台のポルシェ」の感想&まとめ

第338・339話「4台のポルシェ」は、華やかな車の並びから駐車場の絞殺事件へ落ちる前後編です。事件解決後もベルモット編の不穏さが強く残ります。
①ポルシェ356Aで空気が一気に不穏になる
この回は、灰原がポルシェ356Aに反応するだけで空気が一気に冷えるのが強いです。
布袋の車はジンの車そのものではありませんが、灰原にとっては同型というだけで十分すぎるほど怖いんですよね。デパートの診療所へ向かうだけのはずが、地下駐車場で黒の組織の記憶が立ち上がります。
灰原の体調不良と組織への恐怖が重なる導入が、本当に不穏です。見返すと、車種ひとつでここまで空気を変える演出がかなり刺さります。
②4台のポルシェと釣り糸トリックが一本線でつながる
推理面では、4台のポルシェと釣り糸トリックが一本線でつながる回収が気持ちいいです。
ただの車好き回ではなく、車種、配置、パワーウインドウ、窓ガラスの溝、ラジコンカーが全部意味を持っています。特にラジコンカーが首を絞める道具ではなく、糸回収用だったと分かるのが上手いです。
華やかなポルシェの並びが、実はかなり冷たい絞殺トリックの舞台だったという落差も強烈です。見返すなら、伴場がどの車にいるかを意識したい回です。
③事件は解決しても、ベルモットが灰原を見つける後味が怖い
泰山の事件は解決しますが、この回の後味はまったく安心できません。
むしろ怖いのは、事件後にベルモットが灰原へ近づく流れです。新出先生の姿での関与も含めて、ポルシェ事件とは別の本筋の危険が一気に強まります。
犯人が捕まっても、灰原の危機は終わらないという締め方が本当に怖いです。デパートの単発事件とベルモット編が重なり、この回の重要度が一気に上がります。
事件後の灰原とベルモットの動きを見返したくなる前後編です。
次回の話は宮野一家についてです!
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