2009年2月2日放送の「本当に聞きたいコト」。
前回のアニメ放送は521話・522話「殺人犯、工藤新一/新一の正体に蘭の涙」でした。
前回のコナン→新一に戻った時のお話。
なんとか灰原のおかげで、一時的に新一の姿に戻り、服部と一緒に事件を解決する事件の続き。
新一と蘭が直接話す貴重な回でもあります。
今記事では523話「本当に聞きたいコト」は原作のお話なのか?アニオリなのか?などを簡単なあらすじを含めて解説します。
※ここからは簡単なネタバレを含むため、注意してください。
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アニメ523話「本当に聞きたいコト」は何巻?原作で何話?
アニメ放送されている「本当に聞きたいコト」は原作コナンの話となり、対象の単行本は62〜63巻です!
名探偵コナン62巻に掲載されている話↓
File1:偽りの友情
File2:イカロスの翼
File3:返し技
File4:ケガの功名
File5:憎悪の村
File6:失われた記憶
File7:工藤新一の殺人
File8:死羅神様
File9:止まらぬ涙
File10:正体
File11:ホントに聞きたいコト
名探偵コナン63巻に掲載されている話↓
File1:オレの推理
File2:推理の答え
File3:回る凶器
File4:狙い撃ち
File5:毒物のありか
File6:猪・鹿・蝶
File7:八百一と尺八と一品
File8:選手権の目的
File9:銀白の魔女
File10:白のFD
File11:魔女の正体
アニメ「本当に聞きたいコト」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓
薬の効果が切れかかり、再び幼児化しそうになる新一。平次と灰原の助けにより、何とか蘭にばれずにしのぐことはできたものの、またいつ幼児化を始めるかわからない危険な状況に変わりはない。新一は蘭に正体を隠し通したまま、無事にコナンに戻らなければならない。
そんな中、東奥穂村から都心に戻る高速道路を走行中、居眠り運転らしき車を発見。小五郎が車を寄せると運転手の様子が明らかにおかしい。新一の指示で強引にその車を止めたものの、乗っていた運転手は死んでいた。その死体に索条痕が残っていた事から、どうやら高速を走行中に首を絞められて殺害された様子。
しかし、車に乗っていたのは被害者1人… 完全なる密室でどうやって殺害を!? 料金所を封鎖した高速道路上、新一と平次、東西を代表する高校生探偵2人がこの不可解な事件の謎解きに挑む!!
https://websunday.net/episode/12093/
アニメ「本当に聞きたいコト」の登場人物

「本当に聞きたいコト」の登場人物
・江戸川コナン
・工藤新一
・毛利蘭
・毛利小五郎
・服部平次
・遠山和葉
・阿笠博士
・灰原哀
・高木渉
・佐藤美和子
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アニメ「本当に聞きたいコト」のhuluやアマプラはある?
アニメ「本当に聞きたいコト」はhuluで配信されています。
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アニメ「本当に聞きたいコト」のネタバレ&伏線

アニメ「本当に聞きたいコト」は、第523話で描かれる新一復活エピソードの締めに近い回。
高速道路上の殺人事件としても見応えがありますが、コナン全体で見ると、新一の身体の限界と蘭への正体バレ回避が強く残ります。
新一と蘭が近くにいるのに、肝心なことは聞けないし言えない。事件解決の爽快感よりも、APTX4869解毒薬の効果切れと新蘭のすれ違いが胸に残る、かなり切ない一話です。
APTX4869解毒薬の効果切れで新一が限界に近づく
この回の大きなポイントは、新一がAPTX4869解毒薬の効果で一時的に元の姿へ戻っていても、その状態は長く続かないということ。
事件解決直前、新一の体には発作が起き、コナンへ戻る前兆がはっきり出ます。推理のクライマックスと身体の限界が同時に迫るので、見ている側もかなりヒリヒリします。
新一は蘭の前に戻りたいのに、いつまでも新一でいられるわけではありません。事件を解く能力は変わらなくても、身体だけは時間切れに向かっていく。このズレが本当に切ないです。
蘭への正体バレは回避される
この回では、蘭が新一に強い疑問を抱えている一方で、コナン=新一の正体バレには至りません。タイトルの「本当に聞きたいコト」は、まさに蘭の中に残る確認したい気持ちと重なります。けれど事件の発生、新一の推理、そして薬の効果切れが重なり、蘭は決定的な答えを得られないままになります。
コナン全体で見ると、ここは正体バレ未遂の緊張がかなり強い場面です。蘭は新一をただ懐かしんでいるだけではなく、何かを確かめたいように見えます。新一も蘭に向き合いたいはずなのに、正体を明かすことはできません。この近さと遠さが、かなり胸にきます。
平次や灰原のサポートがあるからこそ、新一は蘭にバレずに乗り切れます。けれど、隠し通したから完全に安心というわけではありません。見返すと、正体バレを回避した安堵よりも、蘭の疑問が残り続ける切なさの方が後味として強く残ります。
新一と蘭の距離感が強く描かれる
この回は、新一と蘭が近くにいるのに、決定的な言葉を交わせないもどかしさが強く描かれます。蘭には新一に本当に聞きたいことがあります。新一にもまた、蘭に向き合いたい気持ちがあるはずです。けれど、事件と薬の効果切れによって、2人の時間はどんどん削られていきます。
この距離感は新蘭関係の切なさそのもの。
新一としてそばにいるのに、コナンとして隠している真実がある。蘭は新一を離したくないように見えるのに、新一は体の限界でその場にい続けられません。近いのに遠い、この落差がかなり苦いです。
新一復活エピソードの締めとして重要
第523話「本当に聞きたいコト」は、第521〜522話から続く新一復活エピソードの締めに近い回として重要。
新一は一時的に元の姿へ戻っていましたが、その時間には限界があります。高速道路事件の中で推理を進めながら、同時に新一としていられる時間が終わっていく。この二重の緊張が本当に強いです。
蘭は新一に疑問を抱えたまま、答えを得られません。新一も蘭に向き合いたいのに、コナンへ戻る制約に縛られます。事件は解決しても、恋愛軸と正体隠しの問題は残ったままです。
この回の余韻は、犯人が分かった爽快感だけでは終わりません。
むしろ「新一でいられる時間が終わる」切なさの方が濃く残ります。
アニメ「本当に聞きたいコト」のあらすじ&事件の流れ

アニメ「本当に聞きたいコト」は、前話から続く新一復活状態の限界から始まります。
蘭に正体がバレそうな緊張と、高速道路上の不可能犯罪が同時に進むため、最初からかなり落ち着かない回です。
事件は、東奥穂村から都心へ戻る高速道路で発生します。居眠り運転のように見えた車を止めると、運転手の古城郡平が死亡しており、車内に1人だけなのに絞殺されているという不可能感が一気に立ち上がります。
新一が再びコナンに戻りそうになる
前話からの流れで、新一はAPTX4869解毒薬の効果切れにより、再びコナンに戻りそうになります。
新一として蘭の前にいる時間は限られていて、平次と灰原は正体がバレないようサポートします。事件が起きる前から、すでに新一の身体そのものがタイムリミットになっているのが怖いです。
視聴者が引っかかるのは、いつ新一がコナンに戻ってしまうのか、蘭に見られずに済むのかという点。
蘭も新一に対して疑問を抱えているため、ただ隠れるだけでは済みません。新一の焦り、平次と灰原の支え、蘭の視線が重なり、事件前から空気がかなり張り詰めています。
高速道路で居眠り運転のような車を見つける
東奥穂村から都心へ戻る高速道路で、小五郎たちは居眠り運転のように見える車を発見します。
最初は交通事故の危険として見えますが、車を止めようとする流れで一気に不穏さが増します。移動中の日常が、そのまま事件現場へ変わる導入です。
ここで気になるのは、本当に運転手が居眠りしているのかという点。
車は走り続けているのに、運転手の反応がおかしい。新一と平次は異変に気づきます。高速道路という開けた場所なのに、車内だけが閉ざされた空間のように見えてくるのが、この事件の怖さです。
古城郡平が運転席で死亡している
車を止めると、運転手の古城郡平が死亡していると分かります。
しかも車内には古城1人しか乗っていません。居眠り運転ではなく、走行中の車内で起きた殺人事件だと分かる瞬間です。
ここで強い不可能感が生まれます。
高速道路を走る車内に1人だけの被害者がいて、どうやって首を絞められたのか。外から手を下すのも難しく、同乗者もいない。事故のように見えた状況が、一気に密室的な殺人へひっくり返るのがかなり引き込まれます。
新一が料金所封鎖を依頼し、容疑車両を絞る
新一は佐藤刑事と高木刑事に料金所の封鎖を依頼します。
同じ時間に同じインターチェンジから高速道路へ入った3台を容疑対象として絞るためです。広い高速道路の事件を、捜査可能な範囲へ一気に落とし込む判断が頼もしいです。
この場面で、新一の推理力と判断の速さがはっきり出ます。
走行中の車内で殺人が起きたなら、近い時間帯に関わった車両を押さえる必要があります。佐藤と高木が動き、事件は不可能犯罪から具体的な容疑者整理へ進んでいきます。新一と平次の推理モードも一気に強まります。
溝端理子、忠田篤男、下鳥太志が容疑者になる
同じ時間帯に高速道路へ入った3台から、溝端理子、忠田篤男、下鳥太志が容疑者として浮かびます。
それぞれ古城郡平と関わりを持ち、事件の人間関係が少しずつ見えてきます。単なる車内トリックだけではなく、古城がどんな人物だったのかも焦点になります。
引っかかるのは、誰が古城に殺意を持ち、誰が車内に仕掛けを作れたのかという点。
溝端理子は古城の彼女として見えますが、その立場だけでは真相は見えません。忠田篤男や下鳥太志にも疑われる理由があり、事件は動機と犯行可能性の両方から整理されていきます。
古城と彰の過去が明らかになる
捜査の中で、古城が走り屋チームの元リーダーであり、彰の交通事故死に関わる因縁があったことが明らかになります。
彰は溝端理子の恋人でした。ここで、溝端の感情の奥にある復讐心が見え始めます。
高速道路上の不可能犯罪から、過去の事故と恨みへ空気が重くなります。
古城がどんな形で彰の死に関わったのか、理子がいつから復讐を考えていたのか。事件のロジックだけでなく、感情の後味も強くなっていきます。走り屋時代の因縁が現在の高速道路事件へ戻ってくるのが苦いです。
新一が窓の縁の細い筋と2つの穴に気づく
新一は、運転席窓の縁についた細い筋と、窓ガラス下の2つの穴に気づきます。
この小さな痕跡から、釣り糸を使った仕掛けへ近づいていきます。不可能に見えた走行中の絞殺が、事前に車内へ仕込まれたトリックとして見え始める場面です。
ここで、窓を開ける動作が殺害にどうつながるのかという謎が浮かびます。
穴は何のために開けられたのか、細い筋は何を示しているのか。地味な手がかりですが、推理のピースが一気に動きます。新一と平次が同じ方向へ近づいていくテンポも気持ちいいです。
新一と平次が溝端理子の犯行を見破る
新一と平次は、溝端理子が事前に古城の車へ仕掛けを作り、窓を開ける動作を利用して絞殺したと見破ります。
車内に古城1人しかいないのに殺された不可能感は、事前の釣り糸トリックで崩れます。走行中に直接手を下す必要はなかったわけです。
溝端理子は、古城を眠らせ、運転席側の窓ガラス下に2つの穴を開け、釣り糸を通して首に仕掛けていました。
古城が窓を開けることで糸が締まり、首が絞まる構造です。日常的な窓の操作が殺害の引き金になるのがかなり怖いです。
事件解決直前、新一が発作に襲われる
事件解決直前、新一はAPTX4869解毒薬の効果切れによる発作に襲われます。
推理が終わりに近づく一方で、新一の身体も限界に近づいています。事件のクライマックスと正体隠しの危機が同時に来るのが、この回の最大の緊張です。
ここで気になるのは、蘭に見られずにコナンへ戻れるのかという点です。
事件を解き切る前に体がもたないかもしれない。蘭は新一の異変に気づくかもしれない。推理の達成感より先に、体の危機が迫るのが本当にヒリヒリします。
蘭が新一に本当に聞きたいことを抱えたまま終わる
事件は解決しますが、蘭は新一に本当に聞きたいことを抱えたままになります。
新一もまた、蘭に向き合いたい気持ちを残しているように見えます。けれど、薬の効果切れと正体隠しが、2人の会話を決定的なものにさせません。
このラストで、タイトルの「本当に聞きたいコト」がかなり切なく響きます。
犯人もトリックも分かったのに、新一と蘭の感情はまだ解決していない。蘭は聞けないまま、新一は答えられないまま。事件の後味より、新蘭の距離感が胸に残る終わり方です。
事件の流れを短く整理
流れを短く並べると、新一の薬切れ危機から、高速道路上の不審車両、古城の絞殺、釣り糸トリック、そして蘭の聞けない想いまでが一気に見えてきます。事件解決と新蘭の切なさが同時に走る一話です。
- 新一が薬の効果切れで再びコナンに戻りそうになる。
- 平次と灰原の助けで、何とか蘭に正体を隠す。
- 東奥穂村から都心へ戻る高速道路で、居眠り運転のような車を見つける。
- 車を止めると、運転手の古城郡平が死亡している。
- 古城の車には古城1人しか乗っていない。
- 新一が佐藤刑事・高木刑事に料金所封鎖を頼む。
- 同じ時間に同じインターチェンジから入った3台が容疑対象になる。
- 溝端理子、忠田篤男、下鳥太志から話を聞く。
- 古城と彰の過去、走り屋チームの因縁が明らかになる。
- 新一が窓の縁の細い筋と2つの穴に気づく。
- 新一と平次が溝端理子の犯行を見破る。
- 事件解決直前、新一がコナンに戻る前兆の発作に襲われる。
- 蘭は新一に本当に聞きたいことを抱えたまま残る。
アニメ「本当に聞きたいコト」の犯人&トリック

犯人は溝端理子です。被害者は古城郡平です。古城郡平は高速道路を走行中、自分の車内に1人しかいない状態で絞殺されていました。
この事件の中心は、釣り糸とパワーウィンドウを利用した走行中の絞殺トリックです。溝端理子は事前に車内へ仕掛けを作り、古城が窓を開ける動作を首を絞める力として利用しました。
犯人:溝端理子
真犯人は溝端理子です。
溝端理子は、古城郡平を高速道路走行中に絞殺した人物です。古城の車には古城1人しか乗っていなかったため、最初は外部犯行が不可能に見えますが、実際には事前に仕掛けられた釣り糸トリックが使われていました。
被害者は古城郡平です。
古城は走り屋チームの元リーダーで、彰の交通事故死に関わる因縁がありました。溝端理子は古城の彼女として登場しますが、動機の核心は古城への復讐です。忠田篤男や下鳥太志も容疑者として浮かびますが、犯人ではありません。
動機:彰を死に追いやった古城への復讐
動機の背景には、溝端理子の恋人だった彰の交通事故死があります。
古城郡平は走り屋チームの元リーダーで、彰の死に関わる因縁がありました。理子にとって古城は、恋人を奪った相手として強い恨みの対象だったわけです。
引き金になったのは、理子が古城を彰を死に追いやった人物として恨んでいたこと。
古城への感情は単なる恋人同士のもつれではなく、過去の事故と喪失に根ざしています。高速道路という舞台も、走り屋時代の因縁と重なって見えます。
決定打は、彰を失った恨みから、古城殺害の計画を実行したこと。
復讐心には重さがありますが、殺人は許されません。事件のロジックは爽快に解けますが、動機が見えるほど後味はかなり苦くなります。
トリック:釣り糸と窓ガラスの穴を使った走行中絞殺
この事件のトリックは、古城が窓を開ける動作を利用して、釣り糸で首を絞める仕掛けです。直接手を下すのではなく、車内に事前に仕掛けを作っていました。
準備
溝端理子はまず、古城を眠らせます。そのうえで、古城の車の運転席側の窓ガラス下に2つの穴を開け、そこへ釣り糸を通します。釣り糸は古城の首にかかるように仕掛けられていました。
この準備によって、犯人が走行中に車内へ入らなくても殺害できる構造が作られます。大事なのは、理子だけが事前に車内へ仕掛けを作れる立場だったことです。走行中の不可能犯罪に見える事件は、実は出発前の準備で成立していました。
実行
古城は高速道路を走行します。その走行中、古城が運転席側の窓を開けます。すると、窓ガラスの動きによって釣り糸が締まり、古城の首が絞まる仕組みです。
古城自身の「窓を開ける」という動作が、殺害の引き金になります。ここがかなり怖いです。犯人がその場で力を加えたのではなく、被害者の何気ない行動が死に直結する。日常的な操作が凶器に変わる感じがゾクッとします。
発覚回避
溝端理子は、直接その場で古城の首を絞めるのではなく、事前の仕掛けで殺害を成立させました。そのため、古城の車内には古城1人しかおらず、走行中の外部犯行が不可能に見えます。ここがこの事件の大きな見せ方です。
さらに、容疑者たちは別車両にいる状況だったため、誰かが古城の車内で手を下したようには見えません。高速道路という開けた舞台なのに、車内だけは密室のように見える。トリックとしてかなり印象に残る構造です。
綻び
綻びのひとつは、運転席窓の縁についた細い筋です。これは釣り糸が動いた痕跡として機能します。車内に1人しかいないのに絞殺された矛盾を、糸の存在が少しずつ崩します。
もうひとつは、窓ガラス下に開けられた2つの穴です。この穴が、釣り糸を通した仕掛けを示します。窓の縁の筋、2つの穴、車内に残る道具がそろうことで、古城が窓を開けた動作を利用したトリックだったと分かります。
決め手:窓の細い筋と2つの穴
決め手のひとつは、運転席窓の縁についた細い筋です。
この筋は、釣り糸が動いた痕跡として見えます。何もないはずの窓周辺に残る細い痕が、走行中絞殺の仕組みを示す入口になります。
窓ガラス下の2つの穴も決定的です。穴があることで、釣り糸を通した仕掛けの存在が説明できます。これにより、車内に古城1人しかいないという不可能感は、事前の仕掛けで解けます。
さらに、古城が窓を開ける動作が首を絞める力として使われたことが分かります。
溝端理子だけが事前に車内へ仕掛けを作れる立場だったため、彼女の犯行と結びつきます。窓の筋、2つの穴、釣り糸、パワーウィンドウの動作が一本線になる回収です。
結末:溝端理子の犯行が見破られる
新一と平次が、溝端理子の犯行とトリックを見破ります。
古城郡平は、走行中に自分で窓を開けたことで、仕掛けられた釣り糸に首を絞められて死亡していました。高速道路上の不可能犯罪は、事前準備によるトリックとして解決します。
溝端理子は、彰を死に追いやった古城への復讐として犯行に及んでいました。
事件としては犯人とトリックが明らかになりますが、恋人を失った復讐という動機がかなり重く残ります。
さらに事件解決直前、新一はAPTX4869解毒薬の効果切れによる発作に襲われます。
ここで物語の焦点は、事件解決から正体隠しへ一気に移ります。犯人を暴いても、新一と蘭の関係はまだ解決しない。その切なさがこの回の結末を強くしています。
第523話「本当に聞きたいコト」の感想&まとめ

第523話「本当に聞きたいコト」は、高速道路の不可能犯罪と新一の薬切れ危機が重なる一話です。推理の快感よりも新蘭の切なさが強く残ります。
①走行中の車内に1人だけという不可能感が面白い
この回は、高速道路を走行中の車内に被害者1人だけという不可能感がかなり面白いです。
居眠り運転のように見える車を止めたら、運転手はすでに死亡している。この入り方だけで一気に引き込まれます。しかも車内には古城しかいないため、誰がどう首を絞めたのか分からないんですよね。
開けた高速道路なのに、車内だけが密室のように見える構成が気持ちいいです。容疑車両を絞る流れも見返したくなります。
②窓を開ける動作が殺害トリックになる怖さ
窓を開けるという何気ない動作が殺害トリックになるのが、この事件の怖いところ。
釣り糸と窓ガラスの穴を使い、古城自身の動きで首が絞まる構造がゾクッとします。犯人がその場で手を下していない分、仕掛けの冷たさが際立つんですよね。
窓の細い筋と2つの穴が回収される流れも、ロジックとしてかなり気持ちいいです。知ったうえで車内の描写を見返すと、細部が一気に不穏に見えます。
③事件解決後の新一と蘭の切なさが強い
この回で一番残るのは、事件解決後の新一と蘭の切なさです。
新一として蘭のそばにいられる時間が限られていて、蘭は本当に聞きたいことを抱えたままになります。新一も蘭に向き合いたいはずなのに、薬の効果切れと正体隠しが邪魔をするんですよね。
事件は解決するのに、2人の関係は解決しない。タイトルの「本当に聞きたいコト」が、最後にかなり苦く響く一話です。
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