2015年9月19日放送の792話・793話「三人の第一発見者 前編/後編」。
前回のアニメ放送は「高木刑事、手錠で逃走」でした。
黒の組織のRUM編が始まっていますが、今までRUMの情報は全くありませんでしたが、この話でとある事実がわかります。
今では当たり前の情報がこのラム編でわかります!
今記事では792話・793話「三人の第一発見者 前編/後編」は原作のお話なのか?アニオリなのか?などを簡単なあらすじを含めて解説します。
※ここからは簡単なネタバレを含むため、注意してください。
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アニメ792話・793話「三人の第一発見者」は何巻?原作で何話?
アニメ放送されている「三人の第一発見者(前編)(後編)」は原作コナンの話となり、対象の単行本は86巻です!
名探偵コナン86巻に掲載されている話↓
File1:浮かび上がる真実
File2:親切なおばちゃん
File3:不審な証言者たち
File4:命を賭して…
File5:鎌鼬あらわる
File6:殺意の鎌鼬
File7:鎌鼬の侵入経路
File8:鎌鼬の幕切れ
File9:啄木鳥
File10:足跡と啄木鳥会
File11:妻女山へ…!
アニメ「三人の第一発見者」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓
コナンは、少年探偵団と公園で遊んだ帰りに、灰原哀から「RUM」の特徴や情報を聞き出そうとする。そんな時、アパートをじっと見つめる少年を見つける。コナンたちが話しかけると、少年は「親切なおばちゃん」が部屋で殺されたと泣き出す。少年の名前は雁野守で、両親を強盗殺人事件で亡くしており、知らない「親切なおばちゃん」が、よく遊んでくれていたという。
少年の言う部屋に行くと、そこには「親切なおばちゃん」でシナリオライターの駒井保江の首吊り死体があった。現場には首吊りのための踏み台がなく、そばに落ちていた銀行の封筒や財布にも、ほとんどお金がなかった。現場の状況から自殺に見せかけた偽装殺人の疑いが浮上するが…。警察が来て現場を調べていると、集まった野次馬の中から、雁野守が駒井保江の部屋を出入りしていた柴苅殿治、阪場論平、幅中倉道を見つける。
それぞれに駒井保江との関係を聞くと、柴苅殿治は居酒屋の飲み仲間、阪場論平は古い友人、幅中倉道はTV東都のスタッフで脚本を依頼していて、それぞれに彼女と因縁があった。彼らの言動を見て、コナンは、不自然な首吊り事件の真相を看破する。
https://websunday.net/episode/12166/
アニメ「三人の第一発見者」の登場人物

「三人の第一発見者(前編)(後編)」の登場人物
・江戸川コナン
・灰原哀
・小嶋元太
・吉田歩美
・円谷光彦
・目暮十三
・高木渉
・水梨怜奈
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アニメ「三人の第一発見者」の簡単なネタバレ&伏線

RUM編で初めて、ラムについて触れられます。※事件についてはそんな関係ないです。
今までそんなにRUMについての情報はありませんでしたが、コナンが灰原にラムについて知らないか?と聞いて情報を得ます。
ラムについてすごい情報が手に入るのがこのお話です。
※ここからはガッツリとネタバレを解説していきます
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① RUMは黒の組織のNo.2だった!
発端は、コナンと灰原が歩きながらしていた「RUMってどんなヤツなんだろう?」という会話。
灰原はまず、RUMが黒ずくめの組織のNo.2だと明かしました。
まさかのジンたちよりも上の立場…。
ただし、肝心の人物像については灰原も「噂程度しか知らない」と言っています。
組織にいた頃に耳に入ってきた話は、とにかくバラバラで…
- 屈強な大男
- 女性みたいな男
- 年老いた老人
と、まさに十人十色。
どれが本物なのか分からないレベルです。
合わせて、灰原が「全部が影武者だった可能性もある」と指摘。
つまり、RUMは姿を特定されないように、意図的に情報を散らしているのかもしれないですね…。
そして灰原の口ぶりからも、組織の中でも“RUMの正体”を知っている人物はかなり限られていることが伝わってきます。
No.2なのに、知ってる人が少ないのはちょっと謎ですね…。

② RUMは片目が義眼と判明!
さらに後半、灰原は噂に共通する“たった一つの特徴”を思い出します。
それが、RUMは事故で目を負傷していて、左右どちらかの眼球が義眼だという情報。
どっちの目が義眼かは分かっていません。
それでも、No.2クラスの人物について 外見的な特徴が一つでも出てくるのは大きいですね…!
今後RUMが誰なのか追う上で重要な情報になるので、必ず押さえておきましょう!
③ アニメで補強された“緋色→RUM”のつなぎ:沖矢昴の差し込み
アニメ792話の地味な“追加伏線”が、原作にはない沖矢昴(=赤井)関連の差し込みです。
RUMの話題に入る前に“緋色シリーズの延長線上”だと視聴者へリマインドする狙いが見えます。
実際、アニメでは冒頭に『緋色の真相』で沖矢が登場した場面が挿入されますが、追加シーンや新しいセリフはありません
つまり情報を増やすのではなく、「RUMの名を知っている側(FBI側)」の存在を画面に一度映し、今回の会話が“黒の組織をめぐる戦い”の続きだと視線だけを揃える演出なんです。
日常事件へ入った後も、視聴者の頭の片隅に沖矢=赤井ラインが残るため、RUM編が複数陣営(コナン、FBI、公安)で動く下地として効いてきます。原作既読でも、アニメだと縦軸の接続が一段強く感じられるポイントです。
792話の出演欄に赤井秀一・沖矢昴だけでなくジョディやキャメルまで並び、組織編の“空気”が同時進行していることがうかがえます。事件の舞台は狭いアパートでも、物語の舞台はすでに国際戦──そんなギャップを作っているのが、このアニメ的補強です。
アニメ「三人の第一発見者」の事件の流れ

サッカー帰りのコナンたちが遭遇したのは、まさかの“密室首つり事件”。
しかも第一発見者が3人もいて、全員が通報せずに立ち去っていたという最悪の状況です…。
遺体の足元に踏み台はなく、消えた50万円の行方も不明…。
いくつもの違和感が重なり、事件は思わぬ方向へと転がっていきます。
※ここからは、事件の流れをネタバレありで解説していきます!
コナンが灰原からRUM情報を聞き出そうとする
物語は、サッカー帰りにコナンが灰原からRUMの情報を聞き出そうとするところから始まります。
少年探偵団の日常の流れなのに、会話の中身は黒の組織の新たな脅威です。ここで一気に空気が変わります。
灰原は、RUMについて複数の人物像の噂を語ります。
屈強な大男、女のような男、年老いた老人という情報が出るため、RUMが一筋縄ではいかない存在として見えてきます。
普通の日常会話の中に、組織編の不穏さが急に差し込まれるのがゾクッとします。
歩美がアパートを見つめる雁野守に気づく
RUMの話題から現実の事件へ切り替わるきっかけは、歩美がアパートを見つめる少年・雁野守に気づく場面。
守は「親切なおばちゃんが殺された」と訴えます。黒の組織の遠い脅威から、目の前の少年の悲しみへ一気に視線が落ちる流れです。
守が言う「親切なおばちゃん」が誰なのか、なぜ殺されたと思っているのか。
この時点では詳しい事情は分かりません。けれど、守の言葉にはただの勘違いではない切実さがあります。
少年探偵団が放っておけない空気になるのが自然で、ここから駒井保江の部屋へ向かうことになります。
この導入がかなり胸にきます。RUMの不穏さと、守の個人的な悲しみが続けて置かれるので、回の温度が最初から重いです。
大きな組織の謎と、小さな少年の喪失が並ぶところに、この前後編の濃さがあります。
駒井保江の首吊り死体が見つかる
駒井保江の部屋では、首吊り死体が発見されます。
しかし現場には踏み台が見当たりません。ここで、守の「殺された」という訴えが現実味を帯びてきます。
首を吊ったなら踏み台が必要なはずです。それがないため、自殺ではなく誰かが殺して踏み台を消したのではないか、という疑いが生まれます。
首吊り死体なのに踏み台がないというシンプルな違和感が、この事件の大きな入口になります。
ただ、見た目の不自然さがそのまま殺人を意味するわけではありません。
この回の怖さは、そこが後でひっくり返るところです。
自殺に見えない現場そのものが、駒井保江の計画によって作られていたと分かるまで、推理の空気がかなり冷えています。
三人の第一発見者が浮上する
事件の焦点は、柴苅殿治、阪場論平、幅中倉道という三人の第一発見者へ移ります。
三人はそれぞれ駒井の部屋に来て遺体を見ていたのに、誰も通報していませんでした。
この「第一発見者が三人いる」という異様な構図が、タイトル通りの不気味さを作ります。
普通なら、遺体を見た時点で通報するはずです。それをしなかったというだけで、三人全員に後ろ暗さがあるように見えます。
誰かが殺したのか、それとも全員が別々の理由で現場を乱したのか、ここから推理の見え方が広がります。
この三人は、RUMの噂とも重なるように見えるため、本筋の不穏さまで背負って見えます。もちろん、三人をRUMと断定する回ではありません。
ただ、容疑者配置としてはかなり巧く、単発事件とRUM編の怖さが重なる場面です。
阪場が50万円を持ち去っていたと分かる
阪場論平は、現場から50万円を持ち去っていました。
その50万円にはテープ跡があり、阪場のサンダル裏にもテープが残っていました。ここで、現場から消えた踏み台の一部が見えてきます。
最初はただの金の持ち逃げに見えます。
けれど、50万円がテープで筒状にされ、踏み台として使われていた可能性が出てくると、意味が変わります。
阪場の自己保身と欲が、自殺を殺人に見せる状況を作る要因になっていたわけです。
ここがかなり苦いです。阪場が殺害犯というわけではありません。けれど、遺体を見て通報せず、金を持ち去ったことで現場はさらに歪みました。
人の欲が現場の真相を見えにくくしているのが、この事件の嫌な怖さです。
幅中が原稿を持ち去っていたと分かる
幅中倉道は、駒井保江の原稿を持ち去っていました。
この原稿もまた、踏み台の一部として使われていたものです。
50万円だけではなく、原稿も消えたことで、首吊りのための足場が現場から見えなくなっていました。
幅中がなぜ原稿を持ち去ったのか。この疑問は、駒井が何を残そうとしていたのかにもつながります。原稿には、事件の裏にある過去犯罪を暴く意味が関わってきます。
ただの紙の束に見える原稿が、踏み台でもあり、告発の材料でもあるところがかなり重いです。
金と原稿という別々の物が、同じ自殺計画の中で役割を持っていたと分かる流れは気持ちいいです。
ただ、回収の快感よりも、駒井がそこまで計算して命を使ったことの苦さが強く残ります。
柴苅が駒井の携帯を持っていたと分かる
柴苅殿治は、駒井保江の携帯を持ち去っていました。
これによって、三人が分刻みで呼び出されていた痕跡も消えていました。金、原稿、携帯の三つがそろうことで、駒井の計画の輪郭がかなりはっきりしてきます。
携帯には、呼び出しだけでなく証拠写真も関わっています。
柴苅がそれを持ち去ったことで、現場から重要な情報が消えていたわけです。
三人が自分を守るために動いた結果、駒井の狙い通りに現場が殺人らしく見えていくのが怖いです。
ここで見えてくるのは、駒井が三人の行動をかなり読んでいたことです。誰が何を持ち去るかまで想定し、その自己保身を利用していた。
自分の死を使って三人を引きずり出す構成が、推理としては巧いのに、感情としてはかなり苦いです。
雁野守の両親が過去の強盗殺人で死亡していたと分かる
事件は、現在の首吊り不審死から、過去の強盗殺人へつながります。
雁野守の両親は、過去の強盗殺人事件で亡くなっていました。
ここで、守が駒井を「親切なおばちゃん」と呼んでいた意味が一気に重くなります。
駒井と三人は、過去の窃盗団・強盗殺人に関わっていました。
守は、その過去犯罪によって両親を奪われた少年です。
駒井が守と交流する中で、罪を清算しようとした流れが見えてくると、事件の見え方が完全に変わります。
ここは本当に後味が強いです。守にとって駒井は親切な存在だったかもしれません。けれど、その駒井は過去に守の人生を壊した側にもいた。
優しさと罪が同じ人物の中にあることが、この回の胸にくる部分です。
駒井保江の死は自殺だったと判明する
最終的に、駒井保江の死は殺人ではなく自殺だったと判明。
駒井は50万円と原稿で踏み台を作り、首を吊りました。その後、阪場が50万円、幅中が原稿、柴苅が携帯を持ち去ったことで、踏み台と呼び出しの痕跡が消えたのです。
つまり、三人は現在事件の殺害犯ではありません。
けれど、現場を乱し、過去犯罪を隠そうとするように動いた人物たちではあります。
殺人犯を探す話に見えて、実際には駒井が三人の自己保身を利用した自殺による告発だったという反転がかなり苦いです。
ここで事件の構図がひっくり返ります。踏み台がないから殺人に見える、ではなく、踏み台が消えるように駒井が仕組んでいた。
推理としては一本線でつながるのに、命を賭けた告発という真相が重くて、爽快だけでは終われません。
過去の窃盗団・強盗殺人が暴かれる
駒井保江の本当の目的は、自分と柴苅殿治、阪場論平、幅中倉道が関わった過去の窃盗団・強盗殺人を暴くことでした。
告白文、携帯内の証拠写真、隠されていた50万円、三人が雁野守を知っていたことが、過去事件へつながっていきます。
駒井は、三人だけを告発したわけではありません。自分も含めて罪を明るみに出そうとしていました。
自分だけ逃げず、自分の死を使って過去の罪を暴くという選択が、ものすごく重いです。
ただし、それで守が救われるわけではありません。両親は戻りませんし、駒井の死も消えません。
真相が明るみに出ることと、失われたものが戻らないことの落差が、この事件の後味をかなり強くしています。
灰原がRUMの義眼情報を思い出す
事件後、灰原はRUMの共通特徴として、左右どちらかの眼が義眼だという情報を思い出します。
ここで単発事件の余韻が、黒の組織方面へ一気に切り替わります。駒井の事件だけでも十分に重いのに、最後にRUM編の大きなヒントが出るんです。
この義眼情報は、駒井保江の自殺や三人の持ち去りとは関係ありません。完全に黒の組織側の縦軸情報です。
事件内の真相が終わった直後に、さらに大きな謎が差し込まれることで、安心できないラストになります。
RUMの人物像は複数の噂でぼやけていましたが、義眼という共通点はかなり具体的です。
この回は、過去犯罪の告発という苦い単発事件で終わらず、RUM編の警戒感まで残していくのが本当に強いです。
- サッカー帰りに、コナンが灰原からRUMの情報を聞き出そうとする。
- 灰原が、RUMには屈強な大男、女のような男、年老いた老人という噂があると語る。
- 歩美が、アパートを見つめる少年・雁野守に気づく。
- 守が「親切なおばちゃんが殺された」と訴える。
- 駒井保江の首吊り死体が発見される。
- 現場に踏み台がなく、殺人に見える状況になる。
- 柴苅殿治、阪場論平、幅中倉道が三人の第一発見者として浮上する。
- 三人が全員通報せず、現場から立ち去っていたと分かる。
- 阪場は50万円、幅中は原稿、柴苅は駒井の携帯を持ち去っていた。
- 雁野守の両親が過去の強盗殺人で死亡していたと分かる。
- 駒井の死は殺人ではなく、自殺による過去犯罪の告発だったと判明する。
- 灰原が、RUMの共通特徴として左右どちらかの眼が義眼だと思い出す。
アニメ「三人の第一発見者」の犯人は?

この事件、結論から言うと犯人はいません。
実は、駒井保江は自殺をしていました。
そして駒井の狙いは、ただ死ぬことではなく、他殺に見せかけること。
トリックを使って、3人を容疑者に仕立てようとしていたのです。
しかも、コナンがトリックを見破った後、駒井の告発文を目にした記者たちが部屋に押しかけて来て、3人とも警察に連れて行かれることになりました。
現在事件の殺害犯は該当なし
「三人の第一発見者」の現在事件は、殺人事件ではなく、駒井保江の自殺による告発。
現場は踏み台のない首吊り死体に見えたため、最初は殺人のように見えます。けれど、駒井は50万円と原稿を使って自分で踏み台を作り、首を吊っていました。
三人の第一発見者は、それぞれ現場から物を持ち去っています。阪場論平は50万円、幅中倉道は原稿、柴苅殿治は駒井の携帯です。
この三人の行動によって、踏み台と呼び出しの痕跡が消え、殺人に見える状況が成立しました。
つまり、三人は現在事件の殺害犯ではありません。
けれど、通報せずに立ち去り、自分の都合で現場を乱したことで、駒井の狙い通りに真相へ引きずり出されます。
「犯人はいない」のに、罪を抱えた人物は確かにいるという構図が、この事件の苦いところです。
動機は過去の窃盗団・強盗殺人を暴くこと
駒井保江の動機は、過去に自分と柴苅殿治、阪場論平、幅中倉道が関わった窃盗団・強盗殺人の罪を暴くこと。
その過去事件では、雁野守の両親が殺害されていました。ここで、守と駒井の関係がかなり重い意味を持ちます。
駒井は守と交流する中で、過去の罪を見過ごせなくなったと整理できます。守から見れば、駒井は「親切なおばちゃん」でした。
でも駒井自身は、守の両親を奪った過去犯罪に関わる側でもあったわけです。
その罪を清算するため、駒井は自分の死を使って三人を警察と世間の前に引きずり出そうとします。
三人が自分の都合で証拠を持ち去ると読み、その行動まで計画に組み込みます。
自分も含めて過去を暴くために命を賭けるという選択が、かなり胸に重く残ります。
トリックは50万円と原稿を使った首吊りの踏み台
駒井保江のトリックは、50万円と原稿を組み合わせて首吊り用の踏み台を作り、それを三人に持ち去らせることで自殺を殺人に見せるものです。
準備:50万円、原稿、携帯で三人を誘い込む
駒井は銀行で50万円を引き出し、その札束をテープで筒状にします。
さらに原稿と組み合わせ、首を吊るための踏み台を作りました。
三人を分刻みで部屋へ呼び出し、それぞれが現場から金、原稿、携帯を持ち去るような状況も作っています。
この準備がかなり計算されています。50万円は阪場の欲を、原稿は幅中の保身を、携帯は柴苅の隠したい事情を刺激する形になります。
駒井は三人の弱さを読んだうえで、自分の死後に現場がどう崩れるかまで組み立てていたわけです。
告白文や証拠写真も残されます。これは自殺をただ殺人に見せるためではなく、過去犯罪を暴くための材料です。
踏み台作りと告発の仕込みが同時に進んでいるのが、この計画の怖さです。
実行:駒井が首を吊り、三人が物を持ち去る
駒井保江は、50万円と原稿で作った踏み台を使って首を吊ります。
その後、部屋に来た阪場論平が50万円を持ち去り、幅中倉道が原稿を持ち去り、柴苅殿治が携帯を持ち去りました。
結果として、踏み台と呼び出しの痕跡が現場から消えます。
この流れによって、首吊り自殺に必要な足場が見えなくなります。現場だけを見ると、自殺ではなく誰かが殺して踏み台を消したように見えるわけです。三人は殺したわけではないのに、三人の行動が自殺を殺人のように見せてしまう構成になっています。
しかも三人は通報していません。自分を守るために立ち去った行動が、逆に自分たちの罪を暴く方向へ進んでいきます。駒井の計画通りに、三人の自己保身が罠として機能しているのがかなり苦いです。
発覚回避:三人の欲と保身を利用する
駒井は、三人の欲や保身を利用して証拠を持ち去らせました。
阪場は50万円を持ち去り、幅中は原稿を持ち去り、柴苅は携帯を持ち去ります。これによって、首吊りの踏み台と呼び出し順の痕跡が消えました。
この発覚回避は、犯人が自分で証拠を隠すタイプとは違います。死んだ駒井が、現場に来る三人の心理を利用して現場を変えさせているんです。
自分の死後に他人の行動を読んで成立させる計画なので、見せ方がかなり巧いです。
ただし、駒井は完全に真相を隠そうとしていたわけではありません。
告白文や証拠写真を残し、最終的には過去の罪が明るみに出るようにしています。隠すための仕掛けと、暴くための仕掛けが同時に存在しているのが、この事件の複雑なところです。
綻び:テープ跡、原稿、携帯、告白文がつながる
トリックの綻びは、阪場のサンダル裏のテープと、50万円に残ったテープ跡。
これによって、札束が何かに固定されていた、つまり踏み台の一部として使われていた可能性が見えてきます。
金の持ち去りが、ただの盗みでは終わらなくなります。
幅中が原稿を持ち去っていたことも、踏み台の一部が消えた理由を説明します。柴苅が持っていた携帯は、三人が順に呼び出されていた痕跡を消した理由につながります。
バラバラに見えた持ち去りが、踏み台消失と告発計画の両方へ一本線でつながるのが気持ちいいです。
さらに、駒井の告白文、携帯内の証拠写真、隠されていた50万円、三人が雁野守を知っていたことが、過去犯罪とのつながりを補強します。
現在の不審死を解くほど、過去の強盗殺人が浮かび上がってくる構成がかなり重いです。
決め手はテープ跡、原稿、携帯、告白文と証拠写真
決め手の入口になるのは、阪場のサンダル裏のテープと、50万円に残ったテープ跡。
この二つは、札束がただ置かれていたのではなく、踏み台として使われていたことを示します。
踏み台がないという最大の違和感が、ここから崩れます。
幅中が持ち去った原稿は、踏み台のもう一つの部品が消えた理由を説明します。柴苅が持っていた駒井の携帯は、三人が分刻みで呼び出されていた痕跡を消したことにつながります。
50万円、原稿、携帯の三つがそろうことで、駒井の自殺計画が見えてきます。
さらに、駒井の告白文と携帯内の証拠写真は、過去犯罪を暴こうとしていた意図を示します。隠されていた50万円や、三人が雁野守を知っていたことも、過去事件とのつながりを強めます。
現場の物証と過去犯罪の証拠が重なり、単なる不審死ではなく命を賭けた告発だったと分かります。
結末は過去犯罪の告発とRUM情報へつながる
結末として、駒井保江の死は殺人ではなく自殺と判明。
駒井は自分の死を利用し、柴苅殿治、阪場論平、幅中倉道、そして自分が関わった過去の罪を暴こうとしていました。
雁野守の両親を殺した過去の強盗殺人が明るみに出ます。
ただ、この結末はすっきりしません。駒井が罪を暴いたとしても、守の両親は戻りません。駒井自身も命を失っています。
真相が分かることと、救われることは違うという苦さが強く残ります。
そして事件後、灰原がRUMの義眼情報を思い出します。駒井の事件は終わりますが、黒の組織方面の不穏さが一気に残ります。
過去犯罪の後味とRUM編の怖さが重なり、かなり重い余韻で終わる前後編です。
アニメ「三人の第一発見者」のhuluやアマプラはある?
アニメ「三人の第一発見者(前編)(後編)」はhuluとAmazonPrimeVideoで配信されています。
コナンを取り扱っているVODでは、様々なアニメコナンが見れるので登録をおすすめします!
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アニメ「三人の第一発見者」のまとめ&感想

792〜793話「三人の第一発見者」は、RUMの噂と一致する“三人”の出現で一気に組織回の空気をまとわせておきながら、首吊り事件の真相がまさかの「犯人なし」に着地する二部作です。
小さな違和感の積み重ねで真相へ辿り着く快感と、救い切れない苦い余韻が同居していました。
導入の“RUM三択”が不穏さを底上げする
冒頭でコナンと灰原がRUMの噂(屈強な大男/女みたいな男/白髪の老人)を話した直後、路地で泣く少年・雁野守が「その3人が出入りした」と訴える流れがズルいです。
守が「3人目が帰って30分たっても出てこなければ通報して」と頼まれていた“死亡予告”も怖く、3人の特徴を聞いた瞬間にコナンと灰原が警戒する間が最高でした。
案内された部屋には“親切なおばちゃん”駒井保江の首吊り遺体。踏み台がなく、直前に引き出した50万円も消えている。サッカー帰りの空気が一瞬で冷える落差が強烈です。日常回なのに組織編の温度が残る導入で、前編の掴みとして完璧でした。
“三人の第一発見者”が作る証言ミステリーの快感
面白いのは、容疑者が全員「自分が第一発見者だ」と言い張るのに、通報せず立ち去った理由が三者三様なところ。
50万円を盗んだ阪場、原稿を持ち去った幅中、喧嘩を見られて疑われたくない柴苅。全員が後ろめたいからこそ、“誰とも鉢合わせしなかった”一点が不気味になります。
順番を覚えていない守、時間をごまかす三人で証言はぐちゃぐちゃ。だからこそ、コナンがDBバッジで取調べを盗み聞きし、ライターの火力調整やサンダル裏のテープといった小ネタから「三人は仲間」と詰めていく推理が気持ちいいです。
後編でコナンが高木に「2万円貸して」と真顔で頼む場面も、緊迫の中の良い笑いどころでした。
「犯人なし」の結末が残す救い切れない余韻
真相が「犯人はいない」=駒井の自殺による罠、という着地がとにかく苦い。
50万円の札束と脚本原稿で即席の踏み台を作り、蹴散らした後に阪場が金を、幅中が原稿を持ち去ることで“踏み台のない首吊り”を完成させる発想が、残酷なほどロジカルです。
さらに彼女自身が強盗団の一員で、守の両親事件を暴くため命を差し出したと分かると、スッキリより喪失感が残る。告白文を原稿に仕込み、記者が押しかける状況まで計算して三人を逃がさない周到さも怖いです。
守を目撃者にして警察の保護下に置こうとした優しさが、命を代償にするしかなかったと思うと切ない。正義と贖罪の重さを突きつける後編で、見終わった後もしばらく心に残る二部作でした。
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