2016年12月17日放送の843話・844話「探偵団はヤブの中 前編/後編」。
前回のアニメ放送は「ドライブデートの別れ道」でした。
原作コナンではガールズバンドの話で様々な事実がわかります。
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そしてコナンは世良真純の兄が赤井秀一であることを知った後となります。
そうなると、領域外の妹って誰なの?ということを考えながら事件に進みます。
今記事では843話・844話「探偵団はヤブの中 前編/後編」は原作のお話なのか?アニオリなのか?などを簡単なあらすじを含めて解説します。
※ここからは簡単なネタバレを含むため、注意してください。
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アニメ843話・844話「探偵団はヤブの中」は何巻?原作で何話?
アニメ放送されている「探偵団はヤブの中(前編)(後編)」は原作コナンの話となり、対象の単行本は89巻です!
名探偵コナン89巻に掲載されている話↓
File1:死角での犯行
File2:デパートでランチ!
File3:バラつく証言
File4:証言の真相
File5:千葉の難事件
File6:未確認飛行物体
File7:ソーラーバルーン
File8:意地悪なおじいさん
File9:真の夫婦
File10:座右の銘
File11:握られたハサミ
アニメ「探偵団はヤブの中」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓
福引きでお食事券を引き当てた阿笠博士に連れられて、コナンと少年探偵団は、クリスマスシーズンで賑わう米花デパートへランチを食べに行く。最上階の高級レストランで食事をした後で、阿笠博士の商品券で買う物を決めるために、元太は7階のスポーツ用品店売場、光彦は5階のカメラ店、歩美は4階のおもちゃ売場、灰原は1階にそれぞれ向かう。
コナンたちが少年探偵団を探していると、食事をしていた高級レストランの料理長の細越氏康がナイフで刺される事件が発生。慌ててデパートから逃げようとしていたフリーターの鎌屋崇司、主婦の鹿間充子、シェフの宮台優が容疑者として浮上した。逃げる犯人を各フロアに散らばっていた少年探偵団が目撃していたが、それぞれが見ていた犯人像はバラバラだった。
コナンは、少年探偵団の証言に当てはまる容疑者を推理していく。
https://websunday.net/episode/12175/
アニメ「探偵団はヤブの中」の登場人物

「探偵団はヤブの中」の登場人物
・江戸川コナン
・阿笠博士
・灰原哀
・吉田歩美
・小嶋元太
・円谷光彦
・目暮十三
・高木渉
・千葉和伸
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アニメ「探偵団はヤブの中」のネタバレ&伏線

物語の中で、新たな伏線が静かに提示されるエピソードです。
コナンは赤井一家についての理解をさらに深めていきますが、その一方でメアリーに関する核心的な謎には、まだたどり着くことができません。
しかし今回の出来事を通して、メアリーの正体に迫る重要な手がかりが明かされることになります!
※ここでは、ネタバレと伏線を中心に解説していきます!
① コナンが赤井秀一や世良真純について疑問を持ち始める
これまでの流れで、コナンは世良真純と赤井秀一が兄妹であることを確信しています。
しかし、世良がなぜコナン自身について探りを入れてくるのか、その理由はまだはっきりしていません。
そこで今回の話では、赤井一家の背景をさらに知る手がかりとして、「領域外の妹」と呼ばれるメアリーの行方を追う展開へつながっていきます!
② 灰原哀とメアリーについての伏線が出る
今回の事件では、冒頭で歩美と灰原がマスカラをつけたことが、のちに効いてくる要素になります。
デパートでの事件が解決したあと、灰原がマスカラを落としたはずなのに、こすれて残った状態の顔を見たコナンは、灰原がメアリーに似ていることに気づきます。
この気づきがきっかけとなり、「メアリーと灰原が似ているのはなぜ?」という疑問が浮上。
その結果、灰原と世良家、赤井の関係性が、わずかではあるものの今後に向けて結びつき始める回でもあります。
灰原とメアリーが似ている理由とは
今回の件で伏線となったメアリーと灰原の関係について。
実はこの伏線について後に回収されます。
実はメアリー世良と宮野エレーナは姉妹であることが、後に判明します。
つまり、灰原こと宮野志保とメアリー世良は姪っ子とおばさんという関係であり、姿が似ているのは偶然ではありませんでした。
さらに掘り下げると、赤井秀一や世良真純は灰原にとって「いとこ」にあたる関係になります。
宮野エレーナとメアリーについては以下記事で解説しています。

アニメ「探偵団はヤブの中」の事件の流れ

第843話・第844話は、阿笠博士が福引きで当てた食事券を使い、コナンと少年探偵団が米花デパートの高級レストランへ行くところから始まります。
さらに商品券でクリスマスプレゼントを買う流れになり、探偵団が各階へ散らばることで、事件解決に必要な目撃証言が分散していきます。
事件は殺人ではなく、細越氏康が腹部を刺される刺傷・殺人未遂事件。
三人の証言はバラバラに見えますが、バスケ部員、マネキン、白い立て看板、逆光、足裏を見る姿勢が重なり、最後には鎌屋崇司へ一本線でつながります。
阿笠博士が食事券で探偵団をデパートへ連れて行く
物語は、阿笠博士が福引きで当てた食事券を使い、コナンと少年探偵団を米花デパートの高級レストランへ連れて行くところから。
最初はかなり明るい導入です。高級レストランで食事をして、さらに商品券でクリスマスプレゼントを買ってもらえる流れになるので、少年探偵団にとっては楽しいデパート回なんですよね。
ただ、この買い物の流れが事件の下地になります。
元太、光彦、歩美、灰原がそれぞれ別の階へ向かうことで、後に逃げる犯人を別々の角度から見ることになります。
何気ないプレゼント選びが、目撃証言型の事件へつながる構成が上手いです。
この時点では、まだ事件の不穏さは薄いです。だからこそ、後で階段で細越が刺される落差が強くなります。
楽しいはずのデパートが、各階の証言を集める迷路みたいな事件現場へ変わっていくのが印象的です。
元太・光彦・歩美・灰原が各階へ向かう
買い物のため、元太は7階、光彦は5階、歩美は4階、灰原は1階へ向かいます。
この分散が、事件解決に直結。
コナンと一緒に全員で動くのではなく、それぞれが別の場所にいることで、犯人の逃走を複数の視点から見ることになるわけです。
ここで重要なのは、各階の環境がまったく違うことです。売り場の人や物、背景、光の入り方がそれぞれ異なるため、同じ犯人を見ても印象が変わってしまいます。
この時点で、証言が食い違うための条件が自然に置かれています。
灰原は1階へ向かるため、事件後のMary連想にもつながります。事件内の目撃証言とは少し違う役割ですが、最後に別軸の余韻を残す位置にいます。
探偵団がバラバラになるだけで、事件内推理と本筋余韻の両方が準備されるのが巧いです。
細越氏康がクレーマーと階段で会う約束をする
高級レストランの料理長・細越氏康は、クレーマーと階段で会う約束をします。
ここから、平和なデパートの裏で事件の準備が動き始めます。表向きはクレーム対応ですが、実際には鎌屋崇司が細越を呼び出すための罠です。
この「階段で会う」という指定がかなり不穏です。
人目が多いレストラン内ではなく、移動途中の階段へ呼び出すことで、犯人は細越を刺し、すぐ下の階へ逃げられる状況を作っています。
クレーマー対応という日常的な仕事が、刺傷事件の入口に変わるのが怖いです。
鎌屋は声を変えるためにヘリウムガスも使っています。つまり、最初から自分だと悟られない準備をしていたわけです。
見えない悪意がレストランの裏で進んでいる感じが、この段階からじわっと出ています。
細越氏康が階段で刺される
細越氏康は階段で腹部を刺されます。
ここで、明るいデパート回の空気が一気に冷えます。クリスマスプレゼントを買う楽しい流れから、階段での流血事件へ落ちる温度差がかなり強いです。
細越は犯人が下へ逃げたことを示します。
コナンはすぐに状況を把握し、探偵バッジで各階にいる少年探偵団へ連絡します。
コナン自身がその場で追い切れないかわりに、各階の探偵団を即席の包囲網として使うのが頼もしいです。
この事件は、死亡事件ではありません。細越は腹部を刺された被害者であり、事件分類としては刺傷・殺人未遂。
殺人事件として扱わず、逃げる犯人をどう目撃したかに焦点を置くのが大事です。
コナンが探偵バッジで犯人の特徴を覚えるよう指示する
コナンは探偵バッジを使い、元太・光彦・歩美へ、逃げてくる犯人の特徴を覚えるよう指示します。
ここで少年探偵団は、ただ買い物をしていた子どもたちから、事件解決の目撃者へ変わります。チーム戦の空気が一気に出る場面です。
元太、光彦、歩美はそれぞれ必死に犯人を見ようとします。けれど、見た場所が違うため、後で証言が食い違います。
この食い違いが事件を難しくする一方で、後半の推理の一番おいしい部分にもなります。
コナンがその場にいない三人を信じて指示を出すのも良いです。
少年探偵団は危なっかしいところもありますが、今回はそれぞれの視点が真相に必要になります。探偵団回として、かなり気持ちいい構造です。
鎌屋・鹿間・宮台が容疑者として浮上する
捜査が進むと、鎌屋崇司、鹿間充子、宮台優が容疑者として浮上します。
三人はそれぞれ細越との間にトラブルを抱えており、動機がありそうに見えます。
ここで事件は、逃走犯の目撃証言と容疑者の特徴を照合する推理へ入っていきます。
この段階では、誰が犯人でもおかしくないように見えます。少年探偵団の証言がバラバラなので、どの容疑者に合うのかも分かりにくいです。
容疑者比較と証言整理が同時に進むため、かなり推理回として面白くなります。
ただし、鹿間充子と宮台優は容疑者であって犯人ではありません。犯人は鎌屋崇司です。
それぞれのトラブルをミスリードとして見せながら、本当に細越を逆恨みしていた鎌屋へ絞っていく流れになります。
元太・光彦・歩美の証言が食い違う
元太、光彦、歩美の証言は大きく食い違います。
元太は小柄でグレー、服に「2」が見えたように話し、光彦は大柄で濃いグレー、歩美は女性っぽく明るいグレーという印象を持ちます。同じ犯人を見たはずなのに、見え方がまったく違うんです。
ここで事件は一気に難しくなります。
誰かが見間違えたのか、犯人が途中で変装したのか、それとも三人が別々の人物を見たのか。
証言がバラバラだからこそ、単純な犯人当てではなく、見え方を解く推理になります。
この回の気持ちよさは、三人の証言を否定しないところにあります。コナンは、誰かの証言を切り捨てるのではなく、全員の証言が成立する条件を探します。
子どもたちの言葉をちゃんと信じる推理なのが、かなり刺さります。
元太の証言はバスケ部員の影響だったと分かる
元太の証言は、背の高いバスケ部員に視界を遮られていたことが影響していました。
その比較によって、犯人が小柄に見えていたのです。つまり、元太が適当に見たわけではなく、周囲の条件で印象が変わっていただけでした。
さらに、グレーのユニフォームや服の文字の見え方も、元太の「2」に関わってきます。ここで、「小柄」「グレー」「2」という証言が少しずつ再配置されます。
間違いに見えた証言が、条件を置き直すとちゃんと意味を持つのが気持ちいいです。
元太は勢いで話す印象もありますが、この回ではちゃんと見たものが真相の一部になっています。
元太の視点にも意味があったと分かるところが、探偵団回としてかなり良いです。
光彦の証言はマネキンと白い看板が影響していた
光彦の証言は、子どもマネキンや白い立て看板の影響で説明できます。
比較対象や背景が変わることで、犯人が大柄に見えたり、服の色が濃いグレーに見えたりしていたわけです。
ここでも、証言のズレは嘘ではなく現場条件による錯覚でした。
この場面は、見たものの「周囲」を考える推理になっています。人の大きさは隣にあるものとの比較で変わって見えるし、色も背景との明度差で印象が変わります。
視覚情報はそのまま真実ではなく、環境で変わるという見せ方が上手いです。
光彦の観察力は普段から丁寧ですが、それでも錯覚は起きます。だからこそ、コナンが現場条件ごと再現していく流れが効きます。
光彦の証言も、ちゃんと真相へ向かう大事なピースになっていました。
歩美の証言は逆光と足裏確認の姿勢が影響していた
歩美の証言は、逆光や黒い服の高校生たち、さらに犯人が足裏を確認していた姿勢によって生まれた印象でした。
そのため、犯人が女性っぽく見えたり、服が明るいグレーに見えたりしていたのです。ここも、歩美が間違えたというより、見え方の条件が特殊だったと整理できます。
歩美の証言で面白いのは、犯人の姿勢まで印象に影響しているところ。足裏を確認するような動きが、体のラインや雰囲気を変えて見せていた。
逆光と姿勢が合わさることで、性別っぽさまで違って見えるのがかなり巧いです。
おもちゃ売り場の女性店員の証言も手がかりになります。歩美の視点だけではなく、その場にいた周囲の情報も合わせることで、見え方が整理されます。
歩美の証言が最後のピースとして効くのが気持ちいいです。
三人の証言が鎌屋崇司へ一本線でつながる
元太・光彦・歩美の証言を現場条件で再現すると、三人は同じ犯人を見ていたと分かります。
身長も服の色も性別っぽさも、場所ごとの錯覚として整理でき、最終的に鎌屋崇司へつながります。ここがこの事件最大の推理の快感です。
コナンの再現によって、バラバラだった証言がひっくり返ります。矛盾ではなく、全部必要な証言だった。
この瞬間、デパートの各階がただの売り場ではなく、見え方を変える装置だったと分かるのが気持ちいいです。
犯人が鎌屋だと見えてきたあと、ヘリウムガスの件も重要になります。
鎌屋は声を変えてクレーマーを装っていました。
目撃証言と声の偽装が両方崩れることで、鎌屋は逃げ場を失っていきます。
ヘリウムガス缶の唾液で鎌屋が追い詰められる
最後の決め手になるのが、ヘリウムガス缶の吸込口に残った唾液。
鎌屋はクレーマーとして声を変えるためにヘリウムガスを使っていました。その痕跡が残っていたことで、声を変えて細越を呼び出した人物として鎌屋が浮かびます。
少年探偵団の証言だけでもかなり追い詰められていますが、唾液という物証が加わることで、言い逃れはさらに難しくなります。DNA鑑定を指摘され、鎌屋は追い詰められます。
見え方の推理に、最後は物証が重なる構成がしっかりしています。
鎌屋の動機は、勤務態度の悪さでクビになり、後に彼女を連れて店へ行った時に細越に正体を見抜かれて恥をかき、振られたことへの逆恨みです。
あまりにも身勝手な動機なので、推理の爽快感とは別に後味はかなり苦いです。
事件後、灰原の顔からMaryを連想する
事件後、灰原のマスカラが残った顔を見たコナンはMaryを連想。
ここで、デパート刺傷事件の空気が一気に世良・Mary・赤井家方面へ切り替わります。
事件は解決したはずなのに、最後に別の謎が残るんですよね。
この描写は、鎌屋の犯行とは関係ありません。
けれど、コナンの中でMaryへの違和感が継続していることを示します。
灰原とMaryの容姿的な引っかかりが、事件後の余韻としてかなり意味深です。
この回ではMaryの正体も血縁も確定しません。だからこそ、最後に静かな不穏さが残ります。
探偵団回として気持ちよく終わるだけでなく、赤井家方面の小さな謎を置いていく締め方が上手いです。
- 阿笠博士が福引きで当てた食事券を使い、コナンと少年探偵団を米花デパートの高級レストランへ連れて行く。
- 食後、商品券でクリスマスプレゼントを買う流れになり、元太・光彦・歩美・灰原が各階へ向かう。
- 元太は7階、光彦は5階、歩美は4階、灰原は1階へ移動する。
- レストラン料理長の細越氏康が、クレーマーと階段で会う約束をする。
- 細越氏康が階段で腹部を刺され、犯人が下へ逃げたことを示す。
- コナンが探偵バッジで、各階の元太・光彦・歩美へ犯人の特徴を覚えるよう指示する。
- 鎌屋崇司、鹿間充子、宮台優が容疑者として浮上する。
- 元太・光彦・歩美の証言が、身長、服の色、性別っぽさ、服の数字で大きく食い違う。
- 元太の証言は、背の高いバスケ部員や服の文字の見え方が影響していたと分かる。
- 光彦の証言は、マネキンや白い立て看板との比較・明度対比が影響していたと分かる。
- 歩美の証言は、逆光や犯人が足裏を確認する姿勢による印象だったと分かる。
- 三人の証言を同時に成立させると、鎌屋崇司にたどり着く。
- ヘリウムガス缶の吸込口に残った唾液も決め手になり、鎌屋が追い詰められる。
- 事件後、灰原のマスカラが残った顔を見たコナンがMaryを連想する。
アニメ「探偵団はヤブの中」の犯人は?

この事件の犯人は、鎌屋崇司です。
被害者は細越氏康で、腹部を刺されますが死亡していません。
事件は殺人事件ではなく、刺傷・殺人未遂事件として整理するのが正確です。
鹿間充子と宮台優は容疑者ですが、犯人ではありません。
犯人は鎌屋崇司
細越氏康を刺した犯人は、鎌屋崇司。
鎌屋はクレーマーを装って細越を階段へ呼び出し、腹部を刺しました。
細越が下へ逃げた犯人を示したことで、各階にいた少年探偵団の目撃証言が事件の中心になります。
鎌屋は、ただその場で衝動的に刺しただけではありません。声を変えるためにヘリウムガスを使い、クレーマーとして正体を隠して細越を呼び出しています。
声の偽装と階段への呼び出しがセットになっているため、かなり計画性が見える犯行です。
ただし、事件は死亡事件ではありません。細越氏康は刺された被害者ですが、殺害被害者ではないため、鎌屋を殺人犯として扱うのは違います。
ここは刺傷・殺人未遂事件として整理すると、事件の重さと正確さが両方伝わります。
動機は細越氏康への逆恨み
鎌屋崇司の動機は、細越氏康への逆恨み。
鎌屋は以前、細越のレストランで働いていましたが、勤務態度の悪さからクビになっていました。ここがまず背景です。
その後、鎌屋は彼女を連れて細越の店へ行き、料理に詳しいふりをしようとします。けれど、細越に正体を見抜かれて恥をかき、結果として彼女に振られました。
鎌屋は自分の問題を細越のせいにし、怒りを一方的に膨らませていったわけです。
引き金は、その恥と失恋を細越への憎しみに変えたことです。勤務態度の悪さでクビになったことも、料理に詳しいふりをしたことも、鎌屋自身の行動です。
それでも細越を逆恨みして刺すところに、この事件のかなり身勝手な怖さがあります。
トリックは声の偽装と目撃証言のズレを利用した逃走
鎌屋の犯行で重要なのは、ヘリウムガスで声を変えて細越を呼び出したことと、逃走中の見え方が各階でバラついたこと。
本格的な密室トリックではありませんが、声と視覚のズレが事件を難しくしています。
準備:ヘリウムガスでクレーマーを装う
鎌屋は、細越を呼び出すためにクレーマーを装いました。
その際、声を変えるためにヘリウムガスを使っています。細越に自分だと悟られないようにするための準備です。
この準備があることで、細越はクレーム対応として階段へ向かいます。
日常の仕事として対応しただけの細越が、実は犯人の罠に誘導されているのが怖いです。
実行:階段で細越氏康を刺す
鎌屋は階段で細越氏康を刺し、そのまま下へ逃げます。
細越は腹部を刺されますが、犯人が下へ逃げたことを示します。ここから、各階にいる少年探偵団が逃げる犯人を目撃する流れになります。
犯行場所が階段であることも重要です。階段は上下に移動できるため、犯人が複数の階を通過します。
その結果、元太・光彦・歩美がそれぞれ違う環境で犯人を見ることになり、証言のズレが生まれます。
発覚回避:各階で犯人像が違って見える
鎌屋自身が大がかりに変装していたというより、各階の環境が犯人像を変えて見せていました。
元太はバスケ部員との比較で小柄に見え、光彦はマネキンや白い立て看板の影響で大柄・濃いグレーに見えます。歩美は逆光や犯人の姿勢で女性っぽく見ていました。
この発覚回避は、犯人が意図して完全に作ったものというより、逃走経路の中で生まれた錯覚です。
ただ、その錯覚が結果的に鎌屋を隠すミスリードになっていたのが面白いです。
綻び:三人の証言が全部成立してしまう
鎌屋の逃げ道を崩す綻びは、三人の証言が実は全部成立すること。
元太、光彦、歩美の証言は矛盾しているように見えますが、現場条件を再現すると同じ人物を見ていたと分かります。
元太の「2」は服の文字の見え方、光彦の「大柄」「濃いグレー」は比較対象と明度対比、歩美の「女性っぽい」は逆光と足裏確認の姿勢による印象でした。
証言を消去法で削るのではなく、全部活かして犯人へ向かうのがこの事件の気持ちいいところです。
決め手は少年探偵団の証言再現とヘリウムガス缶の唾液
決め手の入口は、元太・光彦・歩美の証言を現場条件で再現したこと。
それぞれの証言は食い違っていましたが、周囲の状況を考えると、同じ犯人を見ていたと説明できます。
元太の証言は、バスケ部員の身長と服の見え方を考えると成立します。光彦の証言は、マネキンや白い立て看板との比較で成立します。歩美の証言は、逆光や犯人の足裏確認の姿勢で成立します。
この三つを同時に成立させると、鎌屋崇司へたどり着く流れがかなり綺麗です。
さらに、ヘリウムガス缶の吸込口に残った唾液が物証になります。鎌屋がクレーマーとして声を変えていたことを裏づける材料です。DNA鑑定を指摘されることで、鎌屋は言い逃れできなくなります。
視覚の再現推理と、声を変えた物証が重なって犯人を追い詰めるのが見事です。
結末は鎌屋崇司の逆恨みによる刺傷事件として解決する
結末として、鎌屋崇司が細越氏康を刺した犯人だと判明。
鎌屋は細越への逆恨みからクレーマーを装い、階段へ呼び出して刺傷事件を起こしました。少年探偵団のバラバラな証言は、現場条件による見え方の違いとして整理されます。
この解決は、推理としてかなり爽快です。三人の証言が全部必要で、誰の見たものも無駄にならないからです。
ただ、鎌屋の動機があまりにも身勝手なので、事件後の後味はかなり苦いです。
そして最後に、灰原の顔からMaryを連想する描写が残ります。事件本筋はここで完結しますが、コナンの中では別の疑問が続きます。
刺傷事件の解決とMaryへの違和感が同時に残る、単発回以上に余韻のある締め方です。
アニメ「探偵団はヤブの中」はhuluやアマプラはある?
アニメ「探偵団はヤブの中」はhuluとAmazonPrimeVideoで配信されています。
コナンを取り扱っているVODでは、様々なアニメコナンが見れるので登録をおすすめします!
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アニメ「探偵団はヤブの中」の感想&まとめ

デパートの明るいランチと買い物から、階段での刺傷事件へ落ちる温度差が強い前後編です。
少年探偵団の証言が全部つながる推理と、Maryの余韻が印象的です。
①デパートの明るさから刺傷事件へ落ちる温度差
この回は、阿笠博士の食事券と商品券で始まる明るい導入があるからこそ、細越氏康が階段で刺される落差が強く刺さります。
クリスマスプレゼントを買う楽しいデパートが、急に各階の目撃証言を集める事件現場になるんですよね。
買い物のために散らばった少年探偵団が、結果的に犯人を追う目撃者になる構成も綺麗です。
日常の中で突然事件が起きる、コナンらしい怖さが残ります。
②バラバラの証言が一本線につながる快感
元太・光彦・歩美の証言が全部違って見えるのに、実は誰も嘘をついていないところが気持ちいいです。
バスケ部員、マネキン、白い立て看板、逆光、足裏を見る姿勢が、それぞれの見え方に効いています。
最初は証言が邪魔に見えるのに、最後には全員の視点が必要だったと分かるんですよね。
少年探偵団がただ巻き込まれるだけでなく、ちゃんと事件解決のピースになるのが胸熱です。
③灰原からMaryを連想するラストが意味深
事件後、灰原のマスカラが残った顔を見たコナンがMaryを連想するラストがかなり意味深です。
鎌屋崇司の事件は解決しているのに、最後に赤井家・世良家方面の不穏さが静かに差し込まれます。
ただし、この回で灰原とMaryの血縁や正体が確定するわけではありません。
あくまで容姿的な引っかかりです。
だからこそ、答えではなく違和感として残り、次の世良・Mary関連回を見返したくなります。
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