2009年12月5日〜2009年12月26日放送の「死亡の館、赤い壁」。
前回のアニメ放送は557話「危険な二人連れ」でした。
大和と上原が長野県からわざわざ毛利小五郎を訪ねてきて、お願いしたい事件があるということで終わりました。
今回のお話はその新しい事件となります!
今記事では「死亡の館、赤い壁」は原作orアニオリなのか?などを簡単なあらすじを含めて解説します。
※ここからは簡単なネタバレを含むため、注意してください。
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アニメ558話〜561話「死亡の館、赤い壁」は何巻?原作で何話?
アニメ放送されている「死亡の館、赤い壁」は原作コナンの話となり、対象の単行本は65〜66巻です!
名探偵コナン65巻に掲載されている話↓
File1:潜伏
File2:解錠
File3:運命の人
File4:罠
File5:揺れる心
File6:危険な2人連れ
File7:半殺し
File8:赤い壁
File9:掌中
File10:死せる孔明
File11:生ける仲達を走らす
名探偵コナン66巻に掲載されている話↓
File1:絶妙好餌
File2:思い出
File3:サクラチル
File4:サクラサク
File5:もののけ倉
File6:コナンVS探偵団
File7:倉の秘密
File8:お守り奪還作戦!
File9:最高の試合
File10:意地悪
File11:ゴスロリ
アニメ「死亡の館、赤い壁」の簡単なあらすじ
公式HPのあらすじはこちら↓
長野県警の大和敢助警部の求めに応じ、事件の捜査協力の為に長野を訪れた小五郎達。
森の中に建てられた「希望の館」という名の古い屋敷で、男性が室内に閉じこめられて餓死させられる殺人事件が発生し、被害者がダイイングメッセージを遺していたものの、全く解けなくて困っているというのだ。
そのダイイングメッセージとは、部屋の1つの面の壁だけをラッカースプレーで赤く塗りつぶし、白と黒に塗り分けて背中合わせにした2つの椅子の、白い側に遺体が座っていたというもの…
はたして、このメッセージに込められた真意とは!?
コナンと大和敢助警部の他に、所轄の諸伏高明警部も捜査に加わり、神算鬼謀の3人が力を合わせ、難攻不落の“赤い壁”事件の謎解きに挑む!!
アニメ「死亡の館、赤い壁」の登場人物
「死亡の館、赤い壁」の登場人物
・江戸川コナン
・毛利蘭
・毛利小五郎
・大和敢助
・上原由衣
・諸伏高明
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アニメ「死亡の館、赤い壁」の動画やhuluはある?
アニメ「死亡の館、赤い壁」はhuluで配信されています。
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アニメ「死亡の館、赤い壁」の簡単なネタバレ&考察
長野県警の大和敢助、上原由衣からの捜査協力を依頼された小五郎は、コナンと蘭を連れて長野にある古い館へ訪れます。
そこは館を建てた資産家が才能がある若者たちに、夢が叶うまでタダ同然で住まわせていたことから、「希望の館」と呼ばれていました。
その若者の名前には「色」を示すワードが入っており、みんな「色」で区別したそう。
しかし希望の館では先日、今の住人である明石周作(赤)が何者かによって部屋に閉じ込められ、餓死させられる殺人事件が発生しました。
小五郎達はこの殺人事件に挑みます!
被害者が残したダイイングメッセージは?
明石が残したとされるダイイングメッセージ
・ラッカースプレーで一面を赤く塗られた壁(明石が赤と呼ばれていたため、明石が残したとされる)
・背中合わせにされた白と黒の椅子(白い方に被害者が座らされていた)
の謎が解けず、事件は未解決。
そもそも明石の殺人事件の前には、3年前に希望の館に住んでいた若者の中で唯一の女性だった小橋葵(青・明石周作の妻)が倉庫で亡くなっており、そのとき明石は部屋に籠もっていたため気づいたのは半日後だったとのこと。
小橋が亡くなったことを恨んでいる人物が犯人と捉えられていました。
敢助が状況を一通り説明したところで、そこに敢助のライバルで遺体の第一発見者である長野県警の警部・諸伏高明が登場。
コナンたちは諸伏警部と一緒に、当時館に住んでいた若者を訪問していきます。
しかしその翌日、かつての希望の館の住人だった直木司郎の殺人事件が発生。しかも、部屋の壁はまたしくも赤く染められていたのでした。
長野県警随一の切れ者、諸伏高明警部(通称:コウメイ)が初登場!!
今ではお馴染みの長野県警捜査一課の警部「高明」。
大和敢助とは小学生からのライバル同士で何かと争っていた仲。
東都大学法学部を首席で卒業した後、ノンキャリアで長野県警に入った優秀だけど変わり者の刑事です。
実は初回の登場時には捜査一課の刑事ではなく、高明は新野署の所轄の刑事として登場します。
高明は大和を助けるために無茶な捜査をしたことで、捜査一課から所轄に飛ばされたという設定がここで判明します。
今回の事件の関係者が高明と繋がりがある。
亡くなっていた小橋葵は過去に高明をモデルとした小説を書いたことがあり、今回は小橋に好意を持っていた高明も容疑者とされてしまいます。
その後捜査を進めると、誰よりも早く最初のダイイングメッセージの謎に気づいた高明は、犯人に襲われて気絶。
絶体絶命のところを由衣に助けられました。
なんとか意識を取り戻した高明は、その後コナンたちと協力して犯人を誘い出すことに成功。無事事件を解決に導いたのでした。
コナンでは様々な刑事が登場していますが、諸伏高明警部は今まで登場した刑事の中でもダントツに推理力が高いことがわかる回となります。
ちなみに、高明は天才軍師と言われた諸葛孔明のモデルとなった人物です。
諸伏高明警部の演技が上手すぎる笑
赤い部屋のダイイングメッセージの謎に気づいたものの、証拠がなく犯人を逮捕できないでいました。
そんな時、直木司郎が残したとされる証拠の場所に気付きます。コナンたちは犯人をおびき出すために、容疑者に直木が何かを掴んでいたことを伝え、犯人にヒントを与えることにしました。
その夜、まんまと直木のアパートにやって来た犯人。しかし、警察を意識してなかなかアパートの中に入れないでいる。
この後、
・酔っぱらいのサラリーマン(高明)
・サラリーマンに声をかける子供(コナン)
・サラリーマンをカツアゲするカップル(由衣と敢助)
・直木の隣の部屋に下着ドロに入る男(小五郎)
・下着を干してる女性(蘭)
の5人が演技者となって登場します。下着ドロは逃げる際、直木の部屋の玄関から出てきますが、表にいるはずの警察官がいなくなっている。チャンスだと思った犯人は直木の部屋に入り、証拠が隠された場所を漁ることにしました。
しかしこの一連のやり取りは犯人を警戒させるために仕掛けたコナンたちの罠。見事犯人をおびき出すことに成功したのでした。
酔っぱらいのサラリーマンの正体がまさかの諸伏高明警部(笑)
当然お酒は飲んでないのですが、高明の酔っている様子がめちゃくちゃリアルで上手すぎる…。
クールな高明が酔っ払いに装ってると思うとかなり面白いシーンです。
アニメ「死亡の館、赤い壁」の犯人は誰?
ここからはがっつりネタバレを含みます。
第一の明石周作殺人事件は被害者のダイイングメッセージ、第二の直木司郎殺人事件が犯人が残したもの。
では、なぜ第二の事件で犯人が同じように残したのか?
そもそも、第一の事件の赤い壁は直木が元々あった明石のメッセージを塗りつぶしたもので、第二の事件では捜査を撹乱するために真犯人がわざと残したものでした。
最初に明石が書いていたメッセージは「ワタシはナオキ二コロサレタ」。つまり、明石が唯一「ナオキ」と呼んでいた翠川尚樹が本当の犯人だったのです。
ちなみに直木が明石のメッセージを赤いスプレーで塗りつぶしたのは、翠川より先に発見し、「ナオキ」が自分を指していると勘違いしたから。
しかし、塗りつぶしている最中に「ナオキ」が翠川尚樹のことだと気づき、犯人である翠川を揺するネタにしていました。
そうして、翠川は直木に呼び出された部屋で犯行に及んだのです。
事件のトリックは補色残像が鍵?
赤い壁は、犯人に壁を赤く塗りつぶさせることで完成するダイイングメッセージでした。
キーとなるのが、補色残像(ある色をじっと見た後に、別のところを見ると、さっきまで見ていた色の補色が目に残ってしまう現象)。
部屋の中に白い椅子が赤い壁に向けて、黒い椅子が白い壁に向けて置かれていたのは、メッセージを読み解く筋道をつけるため。
明石はチェス好きで、チェスは白が先手、黒が後手。白い椅子に座って赤い壁を見つめた後、黒い椅子に座って白い壁を見つめると、赤の補色である緑色の残像が白い壁に浮かび上がるという仕組み。
つまり、緑と呼ばれていた翠川尚樹を示したのです。
犯人の動機は、明石が昔描いた小橋の絵を塗りつぶしたため
翠川が明石を殺害したのは、小橋葵が心臓発作で倒れるまで探し続けた明石が昔書いた肖像画を塗りつぶしたから。
事件の昨年、翠川は自分が買った全く別の肖像画の下から小橋の肖像画を発見しました。
小橋に似ているからもしやと感じた翠川が検査したところ、肖像画の下から小橋の絵が浮かび上がってきたとのこと。
つまり、明石は小橋葵を白く塗りつぶして、その上から別の肖像画を書いていたのでした。
当時明石はお金が全くなかったためまだ理解できると感じたものの、一言小橋にそのことを伝えていれば死なずに済んだかもしれない…。それなのに明石は部屋にこもって絵を描き続けていた。
だから翠川は小橋の苦しみを与えるため、明石を部屋に閉じ込めて餓死させたのでした。
しかし、小橋が心臓発作で倒れた頃、明石が部屋にこもって絵を描いていたのは、翌日小橋の誕生日に間に合わせるため。
その真相を知った翠川は泣き崩れて、自分が犯したことを後悔。明石から小橋への想いを勘違いした翠川による事件が解決したのでした。
アニメ「死亡の館、赤い壁」の名言
大和敢助「それから上原、俺はお前の上司だ。かんちゃんはやめろ。」
思わずかんちゃんと呼んでしまう由衣を注意する敢助。しかし、由衣に流されて、諦めたような顔で不貞腐れてしまいます。
敢助と由衣の関係性がかなり近いことがわかるセリフです。
諸伏高明「賢に見えんと欲して、その道を以てせざるは…猶ほ入らん事を欲して、之が門を閉づるが如し…」
「天下の賢人に会うのに呼びつけるなんて道に外れた方法では、あたかも自分で門を閉めてしまうようなもの」という意味。
小五郎を電話で呼びつけずに、自ら迎えに行った敢助を褒めた高明のセリフです。
高明が初めて発した言葉でちょっとクセ強な人物が登場した!と思った人が多いセリフです。
諸伏高明「掌中の物、必ずしも掌中の物なさず」
「手のひらに乗っているからといって、絶対につかめるわけじゃない」という意味。
重要人物とマークしていた直木に後日話しを聞こうとするも、先に犯人に直木を殺害されてしまい、高明が発したセリフ。
油断していたという高明のどこか悔しさが感じ取れる名言です。
諸伏高明「忠告してこれを善道し不可なれば即ち止む。自らは辱めらるる事なかれ…」
「相手が過ちを犯したときは、誠意を持って忠告するのはいいけど、それが駄目なら放っておいた方が良い。あまりしつこくするのは、自分が嫌な思いをするだけで効果がない」という意味。
過去に起きた雪崩の事件で敢助と連絡が取れなくなった高明は、上司の指示を無視して他県に足を運び、かなり強引な捜査で敢助が追っていた被疑者を確保。おかげで責任を負って、所轄に移動させられてしまっていました。
敢助にはその借りがあること、そして今回の事件が小橋葵の死に恨みがあるもの人物の犯行だとしたら、是が非でも高明はまた強引な捜査をしかねないこと。
そのことを心配した敢助が何かとコナンを高明につけようとするも、高明がこのセリフとともに断り一人で捜査を続けます。
敢助の想い、そして高明が敢助の想いを知りつつも自分の意を貫くどこか2人の関係性を感じさせるセリフです。
コナン「やっぱここは、”空城の計”だよね」
「わざと隙を作り、相手を誘う罠だと見せかけて、逆に寄せ付けない策略」という意味。
赤い壁のメッセージ、犯人の正体に気づいた敢助と高明だったが証拠がない。
そんなとき、犯人をおびき出す作戦で争っている2人を見て、コナンが犯人を捕まえる作戦を漢字一文字を携帯で打って見せ合いっこしようと提案します。
2人が書いた漢字は「空」。同じ作戦を思いついていたコナンは、このセリフとともに自身も携帯に書いた「空」を見せるのでした。
ちなみに今回の作戦は、犯人をおびき出すために使っていたため、本来の意味の裏をかいた作戦として使っていました。
敢助と高明の意気がピッタリなこと、3人とも同じ作戦を思い浮かぶのが凄いと感じさせる名言です。
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「死亡の館、赤い壁」の感想
今回は、長野県警である諸伏高明が初めて登場した回。そして大和敢助との関係性が垣間見えるお話になっていました。
長野県警は敢助も由衣も優秀ですが、高明もかなりの切れ者。事件の真相にいち早く気づくあたり、警官の中でもずば抜けて推理力が高いことがわかりました。
また敢助がこの事件で既に毛利小五郎よりもコナンの方が事件を解くのに必要な人物というのも見極めているのも面白い回でした。
2025年の劇場版『名探偵コナン』は長野県警がメインになりそう、そして高明自身コナンに登場する重要な人物の一人なので、ぜひ視聴しておきましょう!
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