1999年10月10日〜1999年10月17日放送の「月と星と太陽の秘密」。
前回のアニメ放送は「空飛ぶ密室 工藤新一最初の事件」でした。
今記事では「月と星と太陽の秘密」は原作orアニオリなのか?話のネタバレや犯人などを含めて解説します。
※ここからは簡単なネタバレを含むため、注意してください。
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アニメ163話〜164話「月と星と太陽の秘密」は何巻?原作で何話?
アニメ放送されている「月と星と太陽の秘密」は原作コナンの話となり、対象の単行本は12巻です!
名探偵コナン12巻に掲載されている話↓
File1:博士の宝箱
File2:黒い太陽
File3:宝の正体
File4:突然の遭遇
File5:爆弾の行方
File6:コナンの誤算
File7:マイクロフトでの集い
File8:知りすぎていた女
File9:ナゾの爆発
File10:見破られたウソ
アニメ「月と星と太陽の秘密」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓
来月取り壊されることになった伯父の別荘で、博士はコナン達と宝探しゲームをしようと思いつく。仕掛けられた暗号を解きながら、コナンは50年のあいだ無人だったこの別荘に、誰かが住んでいた形跡に気がついた。
さらに、模様が刻まれた皿や花ビンが、特定の部屋に集められている事を発見する。これらの謎を気にしつつも、博士が隠した宝箱を開けてみると…
なんと、中のおもちゃはズタズタに壊されていた!
だが、コナンはこの事から、あの模様が本物の暗号であると確信する。暗号はいったい誰がなんのために作った物なのだろうか…
https://websunday.net/episode/11935/
アニメ「月と星と太陽の秘密」の登場人物

「月と星と太陽の秘密」の登場人物
・江戸川コナン
・阿笠博士
・小嶋元太
・吉田歩美
・円谷光彦
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アニメ「月と星と太陽の秘密」のネタバレ&伏線

アニメ「月と星と太陽の秘密」は、第163話・第164話で描かれる前後編です。この回は殺人事件の犯人探しではなく、阿笠博士と少年探偵団が月・星・太陽の暗号をたどる宝探し回として見せるのが特徴です。
ただ、その軽さだけで終わらないのが面白いところです。阿笠博士の親族情報、工藤優作の暗号解読力、博士の発明品、少年探偵団のチーム感が残るため、単発の暗号回でありながらキャラ理解にじわっと効いてきます。
阿笠博士の伯父・阿笠栗介と伯母・阿笠定子の存在が分かる
この回で確定するのは、阿笠博士に伯父の阿笠栗介と伯母の阿笠定子がいることです。
栗介の別荘が宝探しの舞台になり、定子に届いていた暗号手紙の記憶が、月・星・太陽の暗号へつながっていきます。事件そのものは別荘内で完結しますが、博士の家族背景が少し見えることで、阿笠博士というキャラの奥行きが増すんですよね。
コナン全体で見ると、阿笠博士は発明品でコナンを支えるだけの人物ではなく、遊び心や暗号への親しみを持った人として描かれています。子どもたちのために宝探しを企画する導入も、伯父の別荘という場所も、博士らしい温かさにつながっています。最後に「太陽博士」と呼ばれた理由が分かる流れも、事件の怖さだけでなく博士の人柄を残してくれるのが良いです。
今後の大きな縦軸へ直接つながる情報ではありませんが、阿笠博士のルーツに少し触れられる回としてはかなりおいしいです。
見返すと、偽札原版の真相より前に、博士が子どもたちを楽しませようとしている姿が先に刺さります。怖い発見へ落ちる前にあるこの温かい導入が、阿笠博士回としての味をしっかり作っています。
工藤優作が過去に月・星・太陽の暗号を解いていた
この回では、工藤優作が過去に同じ月・星・太陽の暗号を解いていたことも分かります。
優作本人が現在の事件を解決する回ではありませんが、阿笠博士の話の中で、すでに暗号を解いていた人物として存在感が残ります。これがさりげないのに、工藤家の頭脳の強さを思い出させるポイントなんですよね。
コナン全体で見ると、優作は新一の父であり、推理力や構成力で一段上にいる存在として見えるキャラです。
この回の優作は前面に出てくるわけではなく、過去の暗号解読という形で影だけを残します。けれど、コナンたちが今たどっている謎を、かつて優作も解いていたと分かることで、親子の推理力のつながりを感じられます。
月・星・太陽の暗号をコナンたちが再び解いていく流れは、父が通った道を息子が追い直すようにも見えます。
今後の優作登場回を考えると、この暗号解読力の描写は、優作がただの有名作家ではなく、謎を解く側としても強い人物だと補強しています。見返すと、優作の名前が出るだけで空気が少し締まるのが面白いです。
阿笠博士の発明品が事件解決に効く
この回では、阿笠博士の発明品が危機を切り抜けるために使われることがはっきり描かれます。
ボイスレコチェンジャーとキック力増強シューズが、終盤の制圧場面で効いてくるため、博士の発明がただの便利アイテムではないと分かります。道具の力とコナンの機転が合わさるところが、シリーズらしくて頼もしいです。
コナン全体で見ると、阿笠博士の発明品は事件解決を支える定番の仕組みです。
この回でも、コナンは状況に応じて発明品を組み合わせ、危険な相手に正面からぶつかるのではなく、動揺と一瞬の隙を作って流れを変えます。発明品そのものより、それを使いこなすコナンの判断力が見えるのが気持ちいいんですよね。
今後の事件でも、博士の発明はコナンの探偵活動を支える土台として何度も効いていきます。
だからこの回は、博士が宝探しを用意する人であり、同時にコナンを守る道具を生み出す人でもあると整理できます。見返すと、阿笠博士の遊び心と発明家としての実用性が同じ話の中に入っていて、博士のキャラがかなり温かく見えます。
アニメ「月と星と太陽の秘密」のあらすじ&事件の流れ

アニメ「月と星と太陽の秘密」は、阿笠博士が用意した宝探しから始まります。最初は少年探偵団がワクワクする別荘探索ですが、無人のはずの場所に残る生活の痕跡で空気が少しずつ変わります。
月・星・太陽の記号は、やがて本物の暗号として意味を持ち始めます。最後には屋根裏の白骨遺体と偽札原版へつながるため、遊びの暗号が過去の重い真相へ変わる落差がかなり強い前後編です。
阿笠博士が伯父の別荘で宝探しを企画する
物語は、阿笠博士が伯父・阿笠栗介の別荘で宝探しを企画するところから始まります。コナンと少年探偵団が別荘を訪れ、最初は博士が子どもたちを楽しませるための遊びとして進んでいきます。ここだけ見ると、かなり明るい探偵団回の導入です。
ただ、舞台が50年前の別荘という時点で、ただの宝探しでは終わらない気配があります。博士の親族情報が自然に出てくる一方で、古い別荘の空気が少し不穏なんですよね。少年探偵団のワクワクと、過去に何かが残っていそうな静けさが同居していて、ここから事件の温度差が作られていきます。
無人のはずの別荘に誰かが住んでいた形跡が見つかる
50年間無人のはずの別荘には、誰かが住んでいたような形跡が残っていました。1円玉、アルミの欠片、白髪といった不自然なものが見えてきて、宝探しの楽しい空気に「ここで誰が何をしていたのか」という違和感が混ざります。子ども向けの探索だったはずなのに、急に別荘そのものが不気味に見えてくるんですよね。
これらの痕跡は、後に屋根裏で暮らしていた氏名不明の画家の存在へつながります。この時点ではまだ真相は分かりませんが、生活感のある小さな手がかりが後で大きく効いてきます。コナンが状況を観察し、少年探偵団が不思議がる流れも、探偵団回らしいテンポで見やすいです。
阿笠博士の宝箱が見つかるが、おもちゃが壊されている
コナンは、阿笠博士が隠した宝箱をすぐに見つけます。ところが箱の中のおもちゃはズタズタに壊されていて、ここで宝探しの空気は明確な悪意へ変わります。子どもたちを楽しませるための箱が壊されているのは、見ていてかなり嫌な感じがします。
この出来事は、誰かが宝箱を偽札原版の隠し場所だと思い込んでいたことにつながります。ただのいたずらではなく、別荘を調べている人物がいると分かるため、事件性が一段強まります。阿笠博士や少年探偵団がショックを受ける場面でもあり、楽しい導入から不穏な探索へ切り替わるポイントです。
博士が伯母・定子に届いた暗号手紙を思い出す
阿笠博士は、伯母・阿笠定子に届いていた同じ暗号手紙を思い出します。これによって、月・星・太陽の記号は博士の宝探しだけの仕掛けではなく、過去から残された本物の暗号として見えてきます。遊びの暗号から、誰かの切実なメッセージへ変わる感じが胸にきます。
視聴者が気になるのは、なぜ定子に暗号手紙が届いていたのか、そして差出人が何を伝えたかったのかです。コナンは記号の意味を探り、少年探偵団も探索にさらに引き込まれていきます。ここから、別荘に置かれた品物一つひとつが、ただのインテリアではなく手がかりとして見えてくるのが面白いです。
月・星・太陽の記号付きの品物をたどる
コナンたちは、月・星・太陽の記号がついた品物を順にたどっていきます。皿、花瓶、ろうそく立て、飛行機、肖像画、レコード、からくり人形、ワイングラス、トランプ、フランス語辞典、暖炉へ導かれる流れです。一見バラバラに見える品物が、暗号の道筋として意味を持ち始めるのが気持ちいいです。
この暗号はひらがなを表しており、最後に最初へ戻るように見えるところが大きな違和感になります。けれど、品物の元の配置を線で結ぶと、部屋の中心に集中することが分かります。ここで「言葉」だけでなく「配置」そのものを見る必要が出てくるのが、暗号回としてかなり綺麗な作りです。
シャンデリアから屋根裏への隠し階段が開く
品物の配置が部屋の中心を示していると分かり、コナンたちは天井のシャンデリアに注目します。シャンデリアの溝を合わせて回すことで、屋根裏へ続く隠し階段が開きます。暗号を解いた先に本当に隠された空間が現れるので、ここはかなり冒険感があります。
ただ、隠し階段が開いた瞬間、宝探しのワクワクは別の不穏さへ変わります。屋根裏に何があるのか、暗号を残した人物が何を伝えたかったのかが一気に気になってきます。シャンデリアという華やかな小道具が、秘密の入口になる見せ方も上手いです。
屋根裏で白骨遺体と偽札原版が見つかる
屋根裏部屋では、白骨化した氏名不明の画家の遺体と偽札原版が見つかります。この人物は50年前に阿笠栗介と阿笠定子の肖像画を描いた画家で、殺害されたのではなく、心臓病の発作で亡くなったと推測されます。ここで大事なのは、この回が殺人事件ではないという整理です。
宝探しの正体が、偽札原版と過去の孤独な死をめぐる真相だったと分かるため、空気は一気に重くなります。老人の書きかけの暗号手紙には奥田倫明の名前が残っていて、コナンはそこから現在の危険にも近づきます。楽しい暗号が過去の犯罪と死へつながる落差がかなり強く、少年探偵団が受ける衝撃も大きい場面です。
奥田倫明が拳銃を持って現れ、原版を要求する
屋根裏に奥田倫明が現れ、拳銃を持ってコナンたちを脅します。奥田は偽札原版を要求し、過去の謎を解いた直後の静かな場面が、現在の直接的な危機へ一気に切り替わります。白骨遺体の発見だけでも重いのに、ここで拳銃が出てくるのがかなり怖いです。
奥田は、手先の器用な老人に偽札作りの原版を依頼していた人物です。原版を持って姿を消した老人を探し続け、最近になってこの別荘を調べるようになっていました。阿笠博士の宝箱を原版の手がかりだと思い込んで壊した流れも、ここで一本線につながります。
コナンが発明品で奥田を制圧する
コナンは、老人の暗号手紙から奥田倫明の名前を知っていました。その名前をボイスレコチェンジャーで不気味に再生し、奥田を動揺させます。さらにキック力増強シューズで偽札原版を蹴り飛ばし、奥田を制圧します。
ここは、怖い状況をコナンの機転と阿笠博士の発明品でひっくり返す場面です。拳銃を持つ相手に真正面から挑むのではなく、相手の心理を揺らして隙を作るのがコナンらしいです。奥田は警察に逮捕され、偽札原版をめぐる事件は決着します。
「太陽博士」のオチで締まる
事件後には、阿笠博士が「太陽博士」と呼ばれた理由が分かります。白骨遺体と偽札原版という重い真相を通ったあとに、博士のキャラへ戻ってくる締め方です。怖さで終わらず、阿笠博士らしい明るさが残るのが救いなんですよね。
月・星・太陽というタイトルが、暗号だけでなく博士の印象にもつながるのが温かいです。少年探偵団にとっては怖い経験でもありますが、最後には博士との宝探しの記憶としても残ります。事件の後味は苦いのに、ラストの空気は少し柔らかくて、この回らしい余韻があります。
事件の流れを短く整理
流れを短く並べると、宝探しの導入から暗号解読、屋根裏の真相、奥田の逮捕までが一気に見えてきます。特に、遊びの暗号が本物の過去へつながっていく変化がこの前後編の軸です。
- 阿笠博士が伯父・阿笠栗介の別荘で宝探しを企画する。
- コナンと少年探偵団が別荘を訪れる。
- 50年間無人のはずの別荘に、誰かが住んでいた形跡が見つかる。
- 1円玉や月・星・太陽の記号がついた品物が見つかる。
- 阿笠博士の隠した宝箱をコナンがすぐ見つける。
- 宝箱の中のおもちゃがズタズタに壊されている。
- 博士が、伯母・定子に届いていた同じ暗号手紙を思い出す。
- コナンが月・星・太陽の記号暗号を解く。
- 暗号付きの品物の配置が部屋の中心を示すと分かる。
- シャンデリアを回すと、屋根裏への隠し階段が開く。
- 屋根裏で白骨遺体と偽札原版が見つかる。
- 奥田倫明が拳銃を持って現れ、原版を要求する。
- コナンがボイスレコチェンジャーとキック力増強シューズで奥田を制圧する。
- 奥田は警察に逮捕される。
- 最後に、阿笠博士が「太陽博士」と呼ばれた理由が分かる。
アニメ「月と星と太陽の秘密」の犯人&トリック

犯人は奥田倫明です。ただし、奥田倫明は殺人犯ではありません。この回に殺人被害者は該当せず、白骨化していた人物は氏名不明の画家で、心臓病の発作で亡くなったと推測されます。事件の中心は殺人トリックではなく、偽札原版をめぐる脅迫と、月・星・太陽の暗号です。
犯人:奥田倫明
奥田倫明は、偽札原版を探し、阿笠博士のおもちゃを壊し、屋根裏でコナンたちを拳銃で脅した人物です。彼は白骨遺体の人物を殺した犯人ではなく、あくまで偽札原版を奪おうとした現在の事件の加害者として整理する必要があります。ここを間違えると、この回の見方が大きくずれてしまいます。
脅迫対象になったのは、屋根裏で拳銃を向けられたコナン、阿笠博士、少年探偵団です。白骨化した画家は、50年前に阿笠栗介と阿笠定子の肖像画を描いた氏名不明の人物で、殺害されたのではなく発作で亡くなったと見られます。だからこの回は、殺人犯を暴く話ではなく、暗号の先に隠された原版と、それを狙う奥田を止める話です。
動機:偽札原版への執着
動機の背景には、奥田倫明が手先の器用な老人に偽札作りの原版を依頼していたことがあります。しかし老人は原版を持って姿を消し、阿笠栗介の別荘の隠し部屋に住んでいました。奥田にとって原版は失われたままの目的物であり、それを探し続けていたわけです。
引き金になったのは、奥田が阿笠栗介の別荘を調べるようになり、阿笠博士の宝探し用の暗号を原版の手がかりだと思い込んだことです。博士の宝箱を見つけた奥田は、そこに本物の偽札原版があると期待していたはずです。けれど中身は子ども向けのおもちゃで、その落差が奥田の怒りにつながります。
決定打は、原版ではなくおもちゃだったことに激怒し、それをズタズタに壊したうえで、本物の原版を探し続けたことです。その執着は屋根裏でコナンたちを拳銃で脅す行動へつながります。宝探しの夢のある箱が、奥田の欲望で壊されるのがかなり嫌な後味です。
トリック:月・星・太陽の暗号と隠し階段
この回の中心は、殺人トリックではなく月・星・太陽の記号暗号です。記号はひらがなを表しており、品物を順番にたどることで屋根裏への導線が見えてきます。
準備
老人が残した月・星・太陽の記号暗号は、隠し階段と屋根裏部屋へつながる導線になっていました。皿、花瓶、ろうそく立て、飛行機、肖像画、レコード、からくり人形、ワイングラス、トランプ、フランス語辞典、暖炉へ順に導く形です。暗号は言葉だけでなく、品物の配置そのものに意味を持たせています。
一方で奥田は、偽札原版を探して別荘を調べていました。阿笠博士の宝探し用の箱も、原版の隠し場所だと思って開けています。子どもたちのための仕掛けと、過去の本物の暗号が重なることで、遊びと犯罪の温度差が生まれます。
実行
コナンたちは、月・星・太陽の記号がついた品物を順に追っていきます。最初は単純な宝探しのように見えますが、品物の元の配置を線で結ぶと部屋の中心に集中することに気づきます。ここで、暗号の答えが単語の順番だけではないと分かるのが気持ちいいです。
部屋の中心の天井にあるシャンデリアを調べ、溝を合わせて回すことで、屋根裏への隠し階段が開きます。その先で、白骨化した画家の遺体と偽札原版が見つかります。暗号を解く快感と、たどり着いた真相の重さが一気に重なる場面です。
発覚回避
奥田は直接的な殺人トリックを使ったわけではありません。彼は偽札原版を探して別荘を調べ、阿笠博士の宝箱を原版の隠し場所だと思って開け、期待外れだったおもちゃを壊しました。隠れるというより、原版にたどり着くために別荘を荒らしていた人物です。
屋根裏で原版が見つかると、奥田は拳銃を持って現れ、コナンたちを脅して原版を奪おうとします。発覚を避けるために巧妙な密室を作るのではなく、最後は力ずくで奪う方向へ進むのが怖いです。暗号の静かな謎解きから、急に現実的な危険へ変わる落差が強く出ます。
綻び
綻びは、別荘に誰かが住んでいた形跡や、阿笠博士のおもちゃが壊されていたことから見え始めます。50年間無人のはずの場所に残る生活の痕跡は、隠し部屋で暮らしていた人物の存在へつながります。おもちゃの破壊は、奥田が何か別のものを期待して箱を開けたことを示しています。
さらに、老人の書きかけの暗号手紙に奥田倫明の名前が残っていました。そして奥田自身が屋根裏に拳銃を持って現れ、偽札原版を要求したことで、事件との関係が確定します。白骨遺体を殺人被害者として見る筋道が崩れ、真相は偽札原版をめぐる過去と現在の事件として整理されます。
決め手:老人の手紙と奥田自身の行動
決め手のひとつは、老人の書きかけの暗号手紙に奥田倫明の名前が残っていたことです。これにより、奥田が偽札原版に関わっていた人物だと分かります。名前が手紙に残っていることで、単なる侵入者ではなく、過去の原版依頼とつながる人物として見えてきます。
もうひとつの決め手は、奥田自身が屋根裏に拳銃を持って現れ、偽札原版を要求したことです。これによって、彼が原版を狙っていたことがその場で確定します。偽札原版が屋根裏に残されていたことも、老人が原版を持って隠れていた流れを支えます。
おもちゃを壊していた行動は、奥田が原版を探して別荘を調べていたことを示す補助的な要素です。そして白骨遺体は殺人被害者ではなく、隠し部屋で亡くなった画家と整理されます。これにより、「誰が殺したのか」ではなく、「誰が原版を狙っていたのか」という見方へ事件の軸が変わります。
結末:コナンが奥田を制圧し、警察に逮捕される
屋根裏で奥田倫明がコナンたちを脅したあと、コナンはボイスレコチェンジャーで奥田の名前を不気味に再生します。老人の手紙から名前を知っていたからこそできる揺さぶりで、奥田は動揺します。ここは、暗号で得た情報がそのまま危機回避に使われるのが上手いです。
その隙に、コナンはキック力増強シューズで偽札原版を蹴り飛ばし、奥田を制圧します。奥田は警察に逮捕され、偽札原版をめぐる事件は決着します。事件は解決しますが、屋根裏に残された白骨遺体と、長い時間隠されていた原版の重さは、静かに後味として残ります。
第163・164話「月と星と太陽の秘密」の感想&まとめ

第163・164話「月と星と太陽の秘密」は、宝探しのワクワクから過去の重い真相へ落ちる前後編です。最後は阿笠博士らしい温かさへちゃんと戻るのが、この回の救いです。
①宝探しから白骨遺体へ落ちる温度差が強い
宝探しから白骨遺体へ落ちる温度差は、この回の一番強い引き込みです。阿笠博士が子どもたちを楽しませようとする導入は明るいのに、屋根裏へ進むと空気が一気に変わります。遊びの暗号が、本物の過去を掘り起こす形になるのがゾクッとします。しかも殺人事件ではないぶん、怖さの奥に少し違う寂しさが残るんですよね。
月・星・太陽の可愛い記号が、最後には偽札原版と孤独な死へつながる見せ方も苦いです。
最初のワクワクを覚えたまま見るほど、屋根裏の冷たさが胸にきます。最後に博士の温かさへちゃんと戻るので、見返すと冒険感と後味のバランスがより効いて見えます。
②月・星・太陽の暗号回収が気持ちいい
月・星・太陽の暗号回収は、見返すほど気持ちいい構成です。
皿や花瓶、肖像画、辞典など、バラバラに見えた品物が線でつながり、部屋の中心へ集まる流れが綺麗なんですよね。シャンデリアを動かして隠し階段が開く瞬間は、探偵団回らしい冒険感があります。記号そのものは可愛いのに、導かれる先が重い真相なのもこの回らしい落差です。
最初はただの宝探しの目印に見えるからこそ、配置の意味が分かった瞬間にピースがはまる感じがあります。暗号を知ったあとに序盤の品物配置を見直すと、何気ない部屋の景色まで意味を持って見えるのがまたすごく楽しいです。
③阿笠博士と少年探偵団らしい温かさが残る
阿笠博士と少年探偵団の温かさが残るのも、この前後編の好きなところです。
事件の奥には偽札原版や白骨遺体の重さがありますが、入口は博士が子どもたちを楽しませる宝探しなんですよね。元太、歩美、光彦が暗号を追うチーム感も、初期の探偵団らしい可愛さがあります。
危ない場面を越えても、子どもたちの冒険心が完全には消えないところに、この回のやわらかさがあります。最後に「太陽博士」の意味へ戻ることで、怖いだけではなく博士の人柄まで残るのが良いです。
重い真相を通ったあとでも、またこの別荘探索をもう一度じっくり丁寧に見返したくなります。
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