2021年10月30日〜11月7日に放送されるアニメ1003話~1005話「36マスの完全犯罪 (パーフェクトゲーム)」。
1つ前の原作回は993話〜995話「代役・京極真」でした。
世良真純が灰原のことを詮索したりと、とても重要な回であり、次に繋がるような回でした。
今回は3話連続のバーボンこと安室透と、RUM候補の一人である脇田兼則の共演回となります!
今回は2021年4月24日・5月1日・5月8日放送のアニメ名探偵コナン1003話・1004話・1005話「36マスの完全犯罪 (パーフェクトゲーム) 前編・中編・後編」のあらすじとネタバレを紹介していきます。
※ネタバレ有り
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「36マスの完全犯罪 (パーフェクトゲーム)」の対象マンガ
今回の「36マスの完全犯罪 (パーフェクトゲーム)」は原作回になります!対象の巻は97巻となります。
対象の単行本は97巻となります!表紙が雪山事件の表紙となっています。原作では5話構成です。
安室透と高明の関係について
今回の話で諸伏高明と安室透がついに接触するお話。
その時のラストシーンについては色々な伏線があるので、以下記事を見てください↓

アニメ「36マスの完全犯罪 (パーフェクトゲーム) 」のあらすじ

公式に出ているあらすじはこちら↓
コナン、小五郎、安室、“いろは寿司”の脇田は、依頼人からの「必ず四人で来てくれ」という指示で長野にある吹雪の廃教会に到着する。そこには依頼人の友人たちがおり…。
コナン、小五郎、安室、“いろは寿司”の職人・脇田、そして依頼人・日原泰生の高校時代の同級生だったという人物たちを含めた計九人。
役割分担をして一晩を廃教会で過ごす準備を始めるが、トイレで会社員の和田が眉間をボーガンで撃たれて死亡しているのが発見される。ペアで行動することになり、二人になったコナンは安室にある質問をする。そんな中、教会にガラスの割れるような音が響き…。
アニメ「36マスの完全犯罪(パーフェクトゲーム)」のネタバレ&伏線

TVアニメ1003話〜1005話「36マスの完全犯罪(パーフェクトゲーム)」は、雪山の廃教会で起きる連続殺人事件でありながら、RUM編と警察学校組方面の余韻もかなり濃い三部作。
事件そのものは西野澄也による和田孝平・川崎陽介殺害として解決しますが、見終わったあとに残るのは安室透、脇田兼則、諸伏高明の不穏な配置です。
廃教会の閉鎖空間ミステリーとしても強いのに、本筋の静かなざわつきまで残るのが、この回の怖いところです。
安室透がRUMを「せっかち」と語る
「36マスの完全犯罪(パーフェクトゲーム)」でまず見逃せないのは、安室透がRUMについて「とてもせっかち」と語ること。
閉鎖された廃教会の中で連続殺人が進む一方、コナンは安室とペアで動く場面でRUMについて探りを入れます。
その短いやり取りの中で、RUMの性格面に関するかなり重要なヒントが出るのが大きいです。
ここがゾクッとするのは、事件の緊張感に紛れて本筋級の情報がさらっと出るところ。
目の前では36マス暗号や殺人事件が進んでいるのに、その裏で黒の組織のNo.2に関する情報が動いています。
安室が組織内部の情報を持っている人物だと改めて分かる場面でもあります。
脇田兼則が安室透と同じ事件に同席する
この回では、脇田兼則がコナン、小五郎、安室透と同じ依頼に同行します。
小五郎への依頼状には「必ず4人で来てくれ」とあり、事件内では9人構成を作るための条件になっています。
ただ、シリーズ全体で見ると、安室と脇田が同じ閉鎖空間事件にいる配置そのものがかなり不穏。
RUMについて安室が語る同じ回に脇田がいるというだけで、見返した時の緊張感が跳ね上がりますね。
しかも、今回は小五郎を中心に、コナン、安室、脇田という異色の4人で長野へ向かいます。
毛利探偵事務所の依頼としては成立していますが、メンバーだけ見るとかなり濃い。
事件内では「人数合わせ」の条件でも、RUM編目線ではかなり意味深なチーム編成になっています。
コナン・小五郎・安室・脇田の異色チームが成立する
「36マスの完全犯罪(パーフェクトゲーム)」は、コナン・小五郎・安室・脇田という異色の4人が同じ依頼へ向かう回。
小五郎のもとへ届いた依頼は、表向きには日原泰生名義のものですが、「4人で来てくれ」という指定が妙に強く引っかかります。
この一文が事件内の仕掛けであると同時に、本筋目線でもかなり気になる配置を作っています。
諸伏高明が安室透を過去に会った人物として意識する
この回の後半で大きいのが、諸伏高明が安室透を意識する流れ。
小五郎から送られた現場動画に安室が映り、高明はその姿に反応します。
高明が安室を「以前どこかで会ったような人物」として意識し始めることで、廃教会事件がスコッチ方面へ静かにつながります。
高明は長野県警側の人物で、廃教会の外側から事件を支える立場でもあります。彼の推理や観察は事件解決にも関わりますが、それだけでは終わりません。
弟・諸伏景光の携帯電話を受け取った後の流れを考えると、安室への反応にはかなり重い意味が出てきます。
高明の中で、安室と景光の線が少しずつ近づいているのが胸にきますね。
高明が景光の携帯を送った人物を安室ではないかと推測する
諸伏高明は、弟・諸伏景光の携帯電話を送ってきた人物について考えています。
そして今回、動画に映った安室透を見たことで、その人物が安室ではないかという流れへかなり近づきます。
この回で高明は、安室透と景光の関係へ静かに接近しているのが重要。
高明らしいのは、そこで一気に問い詰めないところ。
感情を前に出して安室へ直接確認するのではなく、状況と記憶を重ねながら慎重に距離を測っています。
兄としての痛みがあるはずなのに、表に出しすぎない高明の静けさがかなり刺さりますね。
アニメ「36マスの完全犯罪(パーフェクトゲーム)」のあらすじ&事件の流れ

「36マスの完全犯罪(パーフェクトゲーム)」は、日原泰生名義の依頼状から始まり、雪山の廃教会に9人が閉じ込められる閉鎖空間ミステリー。
死んだ人物からの依頼、4人指定、駐車場崩落、人為的な雪崩が重なり、序盤からかなり不穏な空気があります。
事件は、36マス暗号と野球の守備番号、和田孝平のボーガン殺害、川崎陽介の毒殺が一本線でつながる構成。
さらに途中でRUM情報や高明と安室の接近まで入るため、単発事件としても本筋回としても濃い三部作になっています。
小五郎へ日原泰生名義の依頼状が届く
物語は、毛利小五郎のもとに日原泰生名義の依頼状が届くところから始まります。
その依頼状には「必ず4人で来てくれ」と書かれており、普通の依頼にしては人数指定が妙に強いです。
この一文が、あとで事件全体の盤面を作る条件だったと分かるのがかなり怖いです。
小五郎は依頼として受けますが、コナンは当然その違和感に引っかかります。なぜ4人なのか、日原泰生とは何者なのか、そして本当に本人が依頼したのか。
最初の依頼文の時点で、犯人がゲームの盤を置き始めているのが見返すと分かります。
コナン、小五郎、安室、脇田が長野へ向かう
依頼に応じて、コナン、小五郎、安室透、脇田兼則の4人が特急あずさで長野へ向かいます。
ここで、かなり異色のチームが成立します。
小五郎の依頼なのに、安室と脇田が同じ列車にいるだけで空気が本筋寄りに変わります。
表向きは小五郎の仕事ですが、コナンにとってはかなり警戒したい同行者たちです。安室は組織内部の情報を持ち、脇田は小五郎の周辺にいる不穏な人物です。
長野へ向かうだけの移動パートなのに、メンバー構成だけでゾクッとするのがこの回の強さです。
廃教会で5人の関係者と出会う
4人は長野県の山奥にある廃教会へ到着し、そこで藤出頼人、和田孝平、古浦郁絵、川崎陽介、西野澄也と出会います。
依頼で呼ばれた4人と、廃教会にいた5人が合わさり、合計9人になります。
この9人構成が、36マス暗号と野球の完全試合を思わせる構造へつながっていきます。
最初は偶然集まったようにも見えますが、後から考えると、人数そのものが仕組まれています。依頼状の「4人で来てくれ」は、まさにこの人数を作るための条件でした。
人の集まり方からすでに犯人の計画に乗せられているのが、閉鎖空間ミステリーらしくて怖いです。
日原泰生が2か月前に自殺していたと分かる
依頼人のはずの日原泰生は、実は2か月前に自殺していたと分かります。ここで依頼状の不気味さが一気に強まります。
死んだはずの人物の名で呼び出されたことが確定し、廃教会の空気が一気に冷えます。
日原泰生は、今回集められた人々と高校野球部時代のつながりを持つ人物。
彼の死と、廃教会に集められた同級生たちの関係が少しずつ見えてきます。
単なる依頼ではなく、過去の野球人生と後悔が事件の中心にあると分かり始める場面です。
駐車場崩落と雪崩で廃教会に閉じ込められる
廃教会の駐車場が崩落し、車は谷底へ落ちます。
さらに雪崩によって長野県警がすぐには到着できなくなり、廃教会はほぼ閉鎖空間になります。
ここで依頼の不穏さが、実際に逃げ場のない状況へ変わります。
長野県警側では、諸伏高明が火薬の匂いから雪崩の人為性を疑います。外側でも捜査は動いていますが、現場の9人は廃教会から簡単には出られません。
外と内の両方で緊張が走るため、閉鎖空間の怖さがかなり強く出ています。
暗号用紙を探すためにくじ引きで担当場所を決める
廃教会内では、暗号用紙を探すために担当場所を決める流れになります。
くじ引きによって、それぞれが礼拝堂、トイレ、風呂場、書斎などへ分かれる形になります。
このくじ引きが、偶然に見えて犯人の操作された導線だったことが後で効いてきます。
特に、和田孝平がトイレ担当になる流れは重要です。最初は役割分担にしか見えませんが、犯人はその場所に罠を仕掛けています。
何気ないくじ引きが殺害位置を決める仕掛けになっているのが、かなりゾクッとします。
和田孝平がトイレで殺害される
和田孝平は、担当場所であるトイレへ向かい、自動ボーガンの罠によって殺害されます。
ここで廃教会の不穏な空気は、実際の殺人へ変わります。
逃げ場のない状況で最初の犠牲者が出るため、空気が一気に冷えます。
この殺害は、単発の偶発的な犯行ではありません。
くじ引きで和田をトイレへ誘導し、そこに罠を置いていたことから、犯人が最初から廃教会全体を盤面として使っていたことが判明。
暗号、担当場所、罠がつながり始める瞬間が怖いです。
コナンが安室にRUMについて質問する
和田の事件後、コナンは安室透と動く中でRUMについて質問します。安室はRUMを「とてもせっかち」と語ります。
連続殺人の最中に、黒の組織本筋の重要情報が差し込まれるのがかなり不穏です。
この会話は、西野澄也の犯行そのものを解くための手がかりではありません。
けれど、RUM編を追ううえではかなり大きい情報です。
廃教会の事件と黒の組織の情報が同じ回に並ぶことで、緊張感が二重になります。
川崎陽介がメールを見て風呂場へ向かう
次に、川崎陽介がメールを見て風呂場へ向かいます。ここで犯人は、川崎を次の「アウト」にするために動いています。
和田の死で終わらず、暗号に沿って事件が進んでいるように見えるのが怖いです。
川崎は潔癖症であり、その性格が後の毒殺トリックに利用されます。
さらに、スマホに付けられた蜂蜜と、毒付きハンカチがつながることで、毒の流れが見えてきます。
人物の癖を殺害の工程に組み込んでいるのがかなり悪質です。
川崎陽介が毒殺され、新しい暗号が見つかる
川崎陽介は毒殺され、遺体のそばには新しい暗号が落ちています。これにより、事件は一人ずつ狙われる連続殺人としてさらに濃くなります。
和田のボーガン殺害と川崎の毒殺が、野球のアウト構造へ重なっていくのが見えてきます。
毒は、川崎のスマホに付いた蜂蜜と潔癖症、そして毒付きハンカチを利用した流れで成立。
犯人は川崎が手を拭く行動まで読んでいたわけです。
直接的な罠と心理・癖を使った毒殺が並ぶことで、犯人の計画性がさらに強く見えます。
36マス暗号が野球の守備番号順で読めると分かる
36マスのカタカナ暗号は、野球の守備番号順で読むことで意味が出ると分かります。ここで、事件の構造が一気に野球へつながります。
ただの暗号だったものが、「試合開始」「アウト」「完全試合」の流れへ変わる瞬間がかなり気持ちいいです。
この暗号は、日原泰生の野球人生とも結びついています。
野球の守備番号、アウト、完全試合という言葉が、殺人計画のゲーム性と復讐動機を同時に示します。
ロジックは綺麗なのに、その奥に日原をめぐる誤解と復讐があるため、爽快さだけでは終わりません。
西野が藤出を犯人に見せかける
終盤、西野澄也は書斎に閉じこもり、藤出頼人を呼び出します。そして、藤出に毒を飲まされそうになったように見せかけます。
ここで西野は、藤出を犯人に見せかけながら、自分も死のうとする最後の演技へ進みます。
この展開が重いのは、西野が自分を被害者側に置こうとしているだけでなく、本当に自分の命も捨てようとしているところ。
彼の中では、日原のための復讐として完成させるつもりだったのでしょう。
藤出への罪着せと自殺未遂が重なることで、事件の後味がかなり苦くなります。
西野澄也が犯人と判明する
36マス暗号、くじ引きの仕掛け、ミントケースを使ったペア決め、川崎のスマホについた蜂蜜、毒付きハンカチなどがつながり、犯人は西野澄也だと判明します。
バラバラに見えた手がかりが、野球の完全犯罪という一つの盤面へ再配置されるのが気持ちいいです。
ただ、真相が分かるほど後味は苦くなります。西野は日原泰生のために復讐したつもりでしたが、実際には仲間たちは日原の肩を守るためにわざと負けていました。
誤解から始まった復讐が、和田孝平と川崎陽介の死につながったことが本当に重いです。
事件後、諸伏高明が安室へ踏み込まずに去る
事件後、長野県警が到着。
諸伏高明は安室透の存在を意識しているものの、安室へ直接深く話しかけることはせず、小五郎へ挨拶する形で現場を去ります。
事件が終わった安心感の直後に、言葉にされない違和感が残るのが印象的です。高明は、安室と弟・諸伏景光の関係へかなり近づいています。
ただし、この回で直接の秘密共有までは起きません。
近づいたのに踏み込まない、その静けさが高明らしくて余韻が深いです。
- 小五郎へ、日原泰生名義の依頼状が届く。
- 依頼状には「必ず4人で来てくれ」と書かれている。
- コナン、小五郎、安室、脇田が特急あずさで長野へ向かう。
- 廃教会で藤出頼人、和田孝平、古浦郁絵、川崎陽介、西野澄也と出会う。
- 日原泰生が2か月前に自殺していたと分かる。
- 駐車場が崩落し、車が谷底へ落ちる。
- 雪崩で長野県警が到着できず、諸伏高明が火薬の匂いから人為性を疑う。
- 暗号用紙を探すため、くじ引きで担当場所を決める。
- 和田孝平がトイレで自動ボーガンの矢に撃たれて死亡する。
- コナンが安室にRUMについて質問し、安室はRUMを「せっかち」と語る。
- 川崎陽介がメールを見て風呂場へ向かい、毒殺される。
- 川崎の遺体そばに新しい暗号が落ちている。
- 36マス暗号が野球の守備番号順で読めると分かる。
- 西野が書斎に閉じこもり、藤出を呼び出す。
- 西野が藤出に毒を飲まされそうな演技をする。
- 西野澄也が犯人だと判明する。
- 動機は、日原泰生の野球人生と自殺をめぐる誤解だった。
- 事件後、諸伏高明が安室透を意識する。
- 高明は安室へ直接踏み込まず、小五郎へ挨拶して去る。
アニメ「36マスの完全犯罪(パーフェクトゲーム)」の犯人&トリック

犯人は西野澄也です。
殺害被害者は和田孝平と川崎陽介で、過去の自殺者は日原泰生、自殺未遂者は西野澄也。
この事件は、36マス暗号と野球の守備番号、くじ引き操作、ボーガン罠、毒付きハンカチが組み合わされた連続殺人です。
西野は最後に藤出頼人を犯人に見せかけ、自分も毒で死のうとしますが、小五郎たちに止められます。
犯人:西野澄也
犯人は西野澄也です。西野は、廃教会に集まった高校野球部時代の仲間たちを標的にし、和田孝平と川崎陽介を殺害しました。
日原泰生名義の依頼状で小五郎たちを呼び出し、廃教会に集まる5人と合わせて9人になるようにしたのが計画の入口です。
西野の犯行は、単なる連続殺人ではありません。
36マスの暗号を用意し、野球の「試合開始」「アウト」「完全試合」の構造に沿って事件を進めています。
野球部時代の過去を、殺人の盤面に変えてしまったところがこの事件の怖さ。
和田孝平はトイレで自動ボーガンの罠にかかって死亡し、川崎陽介は毒付きハンカチを使わされて毒殺されます。
最後に西野は藤出頼人へ罪を着せ、自分も死のうとします。事件は解決しますが、誤解が人を殺した後味はかなり重いです。
動機:日原泰生の野球人生と自殺をめぐる誤解
西野澄也の動機は、日原泰生をめぐる誤解から生まれた復讐です。
西野たちは高校野球部の仲間で、日原は野球に関わる夢を持っていました。
しかし日原の肩には限界がありました。この「夢」と「限界」のズレが、事件の根っこにあります。
背景
西野澄也たちは、高校野球部の仲間でした。
日原泰生は野球に関わる夢を持っていましたが、肩にはすでに限界がありました。
日原にとって野球は人生そのものに近いものだったため、その夢を失うことはかなり重い出来事でした。
ここで大事なのは、仲間たちが日原を雑に扱っていたわけではないことです。後に分かる通り、仲間たちは日原の肩を守るためにわざと負けていました。
守ろうとした行動が、別の人物には裏切りとして見えてしまうのが、この事件の苦いところです。
引き金
引き金になったのは、西野が仲間たちが試合でわざと負けたことを知ったこと。
西野は、そのせいで日原が野球人生を失い、自殺したと考えました。
西野の中では、仲間たちは日原を救ったのではなく、日原を追い込んだ裏切り者になってしまいます。
ただ、その理解は誤解でした。仲間たちは日原の肩を壊さないために、あえて負ける道を選んでいました。
善意の選択が正しく伝わらず、復讐の火種になってしまうのがかなり胸にきます。
決定打
決定打は、西野が日原の死を仲間たちのせいだと思い込み、復讐計画を立てたこと。
日原のために裁くつもりで、廃教会という閉鎖空間を作り、36マス暗号のゲームに仲間たちを乗せました。
けれど実際には、その復讐は日原を守ろうとした仲間たちへの誤解に基づくものでした。
ここが本当に苦いです。日原が苦しみ、自殺した事実は重い。けれど、その悲しみを殺人に変えてしまった西野の選択は許されません。
日原を思う気持ちがあったとしても、和田と川崎の命を奪った罪は消えません。
トリック:36マス暗号と野球の完全試合に沿った連続殺人
西野澄也のトリックは、廃教会を閉鎖空間にし、9人をそろえ、36マス暗号と野球の守備番号を使って事件を進めるもの。
和田殺害にはくじ引きと自動ボーガン、川崎毒殺には蜂蜜付きスマホと毒付きハンカチが使われます。
野球の完全試合を思わせる構造に、殺人を重ねているのがこの事件の異様なところです。
準備
西野は、死んだ日原泰生名義で小五郎へ依頼状を送りました。そこに「必ず4人で来てくれ」と指定し、廃教会に集まる5人と合わせて9人になるようにします。
人数指定は偶然ではなく、野球の盤面を作るための準備でした。
さらに、駐車場崩落や人為的な雪崩で廃教会を閉鎖空間にします。
36マスの暗号を用意し、くじ引きやペア決めを操作できるようにし、和田殺害用の自動ボーガン罠、川崎毒殺用の蜂蜜付きスマホと毒付きハンカチも準備しました。
場所、人、暗号、凶器まで、最初からかなり計画的にそろえられています。
実行
西野は、くじ引きで和田孝平をトイレ担当へ誘導します。そして和田は、トイレで自動ボーガンの矢に撃たれて死亡します。
担当場所を偶然に見せながら、実際には殺害位置へ誘導していたわけです。
次に西野は、川崎陽介にメールを送り、風呂場へ向かわせます。
川崎のスマホに蜂蜜を付け、潔癖症の川崎が手を拭く流れを作り、毒付きハンカチを使わせます。
川崎の性格まで利用して毒を口にさせる流れが、かなり嫌な巧さです。
発覚回避
西野は、依頼人を死んだ日原泰生名義にし、事件全体を暗号ゲームのように見せました。くじ引きも、担当場所が偶然決まったように見せています。
犯人の意志を「偶然」と「暗号」に隠すのが、この計画の厄介なところ。
川崎毒殺では、潔癖症を利用することで、毒がどこにあったのか分かりにくくしています。
さらに最後には、藤出頼人を犯人に見せかけ、自分は被害者として死のうとします。
犯人である自分を盤面の外へ逃がすのではなく、盤面ごと死んで閉じようとしていたのが重いです。
綻び
綻びは、「4人で来てくれ」という指定が9人構成を作るための条件だったことから見えてきます。
さらに、36マス暗号が野球の守備番号順で読めること、くじ引きに操作の痕跡があること、ミントケースを使ったペア決めの操作があることも、西野へつながります。
最初はバラバラだった違和感が、野球の完全試合という構造で一本線になるのが気持ちいいです。
川崎のスマホに蜂蜜が付いていたこと、川崎の潔癖症、毒付きハンカチも決定的です。西野が藤出へ罪を着せる演技をしていたこと、日原の肩の限界と仲間たちの真意が明らかになることも、真相を支えます。
証拠だけでなく、動機の前提まで崩れていくのがこの事件の苦さです。
決め手:36マス暗号とくじ引き操作が西野澄也へつながる
決め手は、まず36マスのカタカナ暗号。
野球の守備番号順で読むことで意味が出ると分かり、事件全体が野球の「試合開始」「アウト」「完全試合」の構造に沿っていることが見えてきます。
暗号が解けた瞬間、殺人がランダムではなく西野の作ったゲームだったと分かります。
「4人で来てくれ」という依頼文も重要です。廃教会の5人と、小五郎たち4人を合わせて9人にするための条件でした。
さらに、和田をトイレへ誘導したくじ引きの紙、ミントケースを使ったペア決めの操作が、偶然に見えた移動を計画へ変えます。
人の配置そのものがトリックだったと分かるのが怖いです。
川崎の毒殺では、スマホに付いた蜂蜜、毒付きハンカチ、川崎の潔癖症がつながります。
川崎がどうして毒に触れたのか、その流れが性格まで含めて説明されます。
毒の場所だけでなく、川崎がその行動を取る理由まで計算されていたのが決定的です。
最後に、西野が藤出へ送ったメッセージと自殺未遂の演技が、藤出へ罪を着せる計画を崩します。そして日原泰生の野球人生、仲間たちがわざと負けた理由が分かることで、動機の前提そのものが崩れます。
犯人特定と同時に、復讐の意味までひっくり返る構成がかなり重いです。
結末:西野の計画は失敗し、高明と安室の余韻が残る
結末では、36マス暗号とくじ引きの仕掛けから、西野澄也が犯人だと判明します。西野は最後に藤出頼人を犯人に見せかけ、自分も毒で死のうとします。
しかし小五郎たちに止められ、西野の計画は失敗。
事件後、長野県警が到着します。
西野は日原のために復讐したつもりでしたが、実際には仲間たちは日原の肩を守るためにわざと負けていました。
誤解から和田孝平と川崎陽介が殺されてしまったため、事件の後味はかなり苦いです。
そして、事件後には諸伏高明が安室透を意識する余韻が残ります。高明は安室と深く話すことはなく、小五郎へ挨拶する形で現場を去ります。
西野の事件は解決しても、高明・安室・景光へつながる静かな本筋の不穏さは残ったままです。
アニメ「36マスの完全犯罪」はhuluやアマプラはある?
アニメ「36マスの完全犯罪」はhuluとAmazonPrimeVideoで配信されています。
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「36マスの完全犯罪 (パーフェクトゲーム) 」の感想&まとめ

吹雪の山奥の廃教会に“必ず4人で来い”と呼び出され、駐車場崩落で9人が孤立。
四枚の暗号とボーガン連続殺人、RUMの噂まで飛び出す、閉塞感が刺さる濃密な長野三部作でした。
①:雪山“ゲーム開始”の導入が強い
特急あずさで向かった先は、吹雪に沈む山奥の廃教会。依頼人はすでに自殺していたのに、なぜ『必ず四人』指定なのか…最初から違和感だらけで掴まれました。
駐車場の崩落で外界と遮断され、9人の視線が互いを刺し合う閉塞感が最高。しかも礼拝堂には同級生5人が揃い、全員が『日原はいい奴だった』と言いながら、言葉の端々がどこか不自然。『思い当たる理由はない』という前提が崩れていく感じが怖い。
役割分担やペア行動のルールが決まった瞬間から“ゲーム開始”の空気になり、静寂の中で鳴る物音が全部怪しく見えるのも良かった。導入だけで勝ち回です。
②:暗号・くじ引き・時間制限の“盤面”が気持ちいい
中編以降、トイレでボーガン死体が出た瞬間に“密室サバイバル”へシフト。
ペア行動で安心させつつ、犯人はそのルールを利用してくるのがイヤらしい。何より面白いのが、四枚のカタカナ暗号と『九人』という人数、くじ引きの意味が最後に一本線で繋がるところ。タイトルの“36マス”らしいパズル感があり、解読に皆が苦戦するほど観ている側も頭が熱くなる。
大和警部が『あと3時間で迎えに行く』と言うのに、犯人が同じ建物にいるかもしれない恐怖で誰も落ち着けない。西野が書斎に立てこもる強引さも、疑心暗鬼を加速させて胃が痛い。推理が当たった時の快感が大きい回でした。
③:RUMの会話が刺さる、縦軸の息苦しさ
この三部作を“ただの雪山事件”で終わらせないのが、安室と脇田の同席。
コナンが安室にRUMの存在をぶつけ、返ってくる『せっかち』という一言が重い。小五郎が送った動画に映る安室を見て、諸伏高明が『以前どこかで…』と考え込む描写も痺れました。
安室の返答までの“間”が妙に長く、視聴者まで探り合いに参加させられるのが上手い。さらに脇田が会話に割って入るたび、事件の犯人と同じくらい“この人は何者だ”が頭をよぎり、縦軸の緊張が最後まで続きました。
閉じ込められた廃教会という箱の中で、公安・長野県警・RUM候補が同じ盤面に並ぶ“息苦しさ”が、事件後も余韻として残ります。
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