2021年1月9日/1月16日/1月23日に放送されるアニメ「代役・京極真」。
1つ前の原作回は983話/984話「キッドVS高明 狙われた唇」でした。物語の最後には諸伏高明とスコッチこと景光が兄弟であることがわかった重要回でしたね。
さて、今回は久しぶりに京極真が登場する回となります!
今回は2021年1月9日・1月16日・1月23日放送のアニメ名探偵コナン993話・994話・995話「代役・京極真 前編・中編・後編」のあらすじとネタバレを紹介していきます。
※ここからはネタバレになるので注意してください。
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「代役・京極真」の対象マンガ
今回の「代役・京極真」のお話は原作のお話となります!
つ、ついに…。前回の原作は怪盗キッドと諸伏高明が共演したフェアリーリップで、10月放送だったので、3ヶ月ぶりとなります。

対象の単行本が96巻~97巻となります。中編まである長いお話なので、原作は5作品となります。
アニメ「代役・京極真」のあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓
コナン、蘭、園子、京極、世良の5人で映画を見に行った帰り道、拳銃を持ち女性を人質に取った男に遭遇。京極の活躍で事件は解決……と思いきや、男はTVドラマの撮影をしている俳優だった。
気絶してしまった俳優の代役を務めることになった京極。コナン達も撮影現場に見学にやってくるが……。
ドラマの撮影現場で俳優が転落。その事件の犯人に気づいたらしい助監督も殺害される。“工藤新一”について探りを入れてくる世良に翻弄される中、コナンは捜査をするが…。
ドラマの撮影現場で俳優の徳薗が転落。その事件の犯人に気づいたらしい助監督・尾取も殺害されてしまう。毒殺のようだが、直前まで持っていた飲み物から毒物は検出されなかった。
“工藤新一”について探るのに夢中の世良に翻弄される中、コナンは捜査をするが……。
アニメ「代役・京極真」のネタバレ&伏線

京極真が“代役”としてドラマの撮影現場に入り、そのまま事件に巻き込まれていく今回のお話。
見どころは、やはり京極の規格外すぎる身体能力と、ロケ現場で起こる連続殺人事件です。
ただ、この回で本当に注目したいのは、世良真純の動き。
世良は蘭やコナンに対して、かなり核心に迫る質問を重ねていき、その様子からは、コナンの正体や灰原の秘密にかなり近づいていることが伝わってきました。
全体の雰囲気は比較的明るめですが、その裏では本筋につながる不穏な伏線がじわじわ進行している感じです!
※ここからは、ネタバレ&伏線込みで解説していきます!
① 世良の追及がついに蘭へ…!
この回でヒヤッとするのが、世良が蘭に新一のことをかなり核心に近いところまで聞いてくるシーン。
蘭に対し、
世良真純「君の彼氏…妙な薬を飲んでないか?」
と探ったうえで、
世良真純「新一が君がいる時…コナン君いないんじゃないか?」
とかなり踏み込んだ質問をする世良。
蘭は学園祭の時やその翌朝には新一とコナンが一緒にいたと答えました。
世良はなんか納得していない様子…。
コナンの正体バレの危機が静かに進んでいた…そんな緊張感のある場面でした!
② コナンが「工藤新一君?」に思わず返事しかけてしまう…
今回、かなり危ないのが、世良がコナンに向かって不意に
世良真純「工藤新一君?」
と声をかけるシーン。
しかもコナンは、その呼びかけに反射的に
コナン「ああ…まぁ…」
と答えかけてしまうんですよね。
ほんの一瞬ですが、本当に危ない場面でした…!
ここまで来ると、さすがに隠し通すのは無理がありますね(笑)
世良が「コナン=新一」に確信を得ていることがわかる伏線シーンでした。
③ 世良は既にコナンが“薬で小さくなった存在”だと気づいている
世良の追及がちょっと怖いのは、コナンと新一が同一人物かもしれないと疑うだけで終わっていないところ。
蘭への質問の中で、世良ははっきり“妙な薬”という方向に話を持っていっていました。
つまり、コナンが新一の変装などではなく、薬によって幼児化したという所まで想定しているということです。
ここまで考えが及んでいるのは、やはり母・メアリーの存在が大きいですよね。
メアリーは少女の姿になってしまっていて、世良はその異常をすでに知っています。
だからこそ、メアリーが幼児化した謎を解くヒントがコナンにあると感じているのですね。
④ 世良のターゲットに灰原も!
世良は蘭たちに、コナンの周りに、子どもなのに妙に大人びている子はいないかと尋ねていました。
そこで大人びている子として名前が挙がるのが灰原哀。
世良はその話を聞き、ベルツリー急行で見かけた少女と灰原を結びつけて、灰原にも関心を向けるようになります。
コナンだけでなく、灰原まで“薬に関係する存在”として疑い始めたことがわかる重要な転換点でした…!
⑤ 宮野家と薬の謎につながる“白鳩製薬”の過去
灰原は、父・宮野厚司が勤めていた「白鳩製薬」の話を語るシーンがあります。
白鳩製薬は、かつて存在した大きな製薬会社でした。
25年前に倒産していて、さらに30年前には宮野厚司が研究開発チームの一員として働いていたことも判明。
その後、倒産をきっかけに宮野夫妻は町医者として暮らしていましたが、やがて烏丸グループから勧誘を受け、別の研究施設へ移っていく流れも語られます。
そして、移動した先で宮野厚司と宮野エレーナが作らされていたのが、APTX4869であったことが明らかになりました。
薬のルーツや宮野家の過去にしっかり触れているあたり、本筋を追ううえでもかなり重要な伏線回だったなと思います!
アニメ「代役・京極真」の事件の流れ

「代役・京極真」は、映画帰りのコナンたちがドラマ撮影を本物の事件と勘違いするところから始まります。
京極真の強さを使ったコメディ導入から、廃校舎で徳薗彩也と尾取大策が殺害される重い事件へ落ちる温度差がかなり強い三部作。
さらに、世良真純の追及、灰原哀への関心、宮野厚司と白鳩製薬の情報まで挟まるため、事件の流れと本筋の不穏さを分けて追うと見やすいです。
撮影現場の殺人事件としても、シリーズ伏線回としても濃いです。
映画帰りに拳銃を持つ男と人質の場面に遭遇する
コナン、蘭、園子、京極、世良は映画を観た帰りに、拳銃を持つ男と人質の場面に遭遇します。突然の危険な状況に見えるため、日常の帰り道が一気に事件の空気へ変わります。
ここで京極がどう動くのか、視聴者としてもかなり期待してしまう導入です。
京極は、本気で人を助けようとします。
園子の前でかっこつけたいというより、目の前の危険を放っておけない感じが京極らしい。
ただ、この場面が本物の事件ではなく撮影だったと分かるため、緊張が一気にコメディへひっくり返ります。
京極が男を制圧するが、ドラマ撮影だったと分かる
京極は拳銃男を制圧しますが、それはテレビドラマ「刑事48」の撮影でした。
しかも京極の行動によって俳優が気絶し、京極が代役として起用される流れになります。
本気の正義感が撮影現場を壊してしまう展開が、かなり京極らしくて面白いです。
ここから事件は、路上の勘違いではなく撮影現場へ移ります。京極は事件関係者ではなく、代役として巻き込まれる立場になります。
アクションなら無敵の京極が、演技という全然違う舞台に立たされるのが楽しい前振りです。
廃校舎の撮影現場に関係者がそろう
廃校舎の撮影現場では、富岡茂松、尾取大策、徳薗彩也、神明奈々子、油井英香、吠木曜太らがそろいます。
代役コメディの流れから、関係者の人間関係が見えてくる場面です。
ここで後の被害者と犯人が自然に配置され、撮影現場の空気が少しずつ不穏になります。
京極は撮影に戸惑い、園子は期待します。一方で、撮影関係者の中にはそれぞれ思惑があります。
徳薗の態度や油井の立ち位置が、後の事件へつながる空気を作っています。
徳薗が神明に悪質ないたずらをする
徳薗彩也は、神明奈々子に悪質ないたずらをします。ここで徳薗が恨まれてもおかしくない人物として描かれます。
撮影現場の軽いノリに見えたものが、人を傷つける悪質さへ変わるのがかなり嫌な感じです。
この描写は、後の油井英香の動機にもつながります。
徳薗は過去にも同じように人を追い詰めていた可能性が見え、「誰かが怒っていてもおかしくない」と感じさせます。ただの嫌な人描写ではなく、事件の火種としてしっかり効いています。
徳薗のスマホが見当たらなくなる
徳薗のスマホが見当たらなくなります。
最初は単なる忘れ物や紛失に見えますが、後に4階の窓外に置かれていたと分かります。
何気ないスマホ探しが、徳薗を窓際へ誘導するトリックの前振りになっています。
ここで重要なのは、スマホが自然に消えたのではないことです。誰かが徳薗を特定の場所へ動かすために使った可能性が出てきます。小さな持ち物の移動が、転落死の大きな仕掛けへつながるのがコナンらしいです。
撮影中に徳薗が4階から転落する
撮影中、徳薗彩也が4階から転落して死亡します。
しかも京極が4階の窓付近にいたため、疑いが向きやすい状況になります。
代役として巻き込まれた京極が、今度は本物の死亡事件の容疑者のように見える落差が強いです。
ここで空気は完全に変わります。さっきまで撮影のドタバタだった現場が、本物の殺人事件へ変わります。
京極の強さが逆に疑いを呼ぶ構図になっているのが、かなりハラハラします。
徳薗のスマホが4階の窓外にあったと分かる
徳薗のスマホは、4階の窓外に置かれていたと分かります。この配置によって、徳薗が窓際へ誘導された可能性が強まります。
スマホの場所が、転落が偶然ではないことを示す大きな手がかりになります。
さらに、その下には虫型ジョークグッズが仕込まれていました。
徳薗は虫嫌いで、スマホを取ろうとした時にそれに驚き、足を滑らせたと整理できます。直接突き落とすのではなく、恐怖を利用して転落させるのがかなり悪質です。
尾取が犯人に気づき、こっそり連絡を取る
尾取大策は、徳薗殺害の犯人に気づきます。そして、こっそり連絡を取ろうとします。
ここで事件は、徳薗転落死だけでは終わらず、尾取を巻き込む第二の事件へ進み始めます。
尾取は犯人を明かす側ではなく、脅そうとする側へ回ります。ここがかなり嫌な流れです。
真相に近づいたことで正義が進むのではなく、口封じの危険が近づいてしまいます。
犯人に気づいた人物が次の標的になる空気がかなり不穏です。
世良が新一や妙な薬について探る
事件の裏で、世良真純は新一や妙な薬について探りを入れます。撮影現場の事件が進む中で、コナンの正体に関わる質問が差し込まれます。
ここで単発事件の緊張とは別に、正体バレの緊張が走るのが怖い。
世良の探りはかなり本筋に近いです。
コナンが事件を解くだけならいつもの流れですが、今回はコナン自身も見られています。
犯人を追うコナンが、同時に世良から追われるような構図になっているのが面白いです。
尾取がシェイクを飲んで毒殺される
尾取大策はシェイクを飲んで倒れ、毒殺されます。
徳薗の転落死に続き、撮影現場は連続殺人の様相を強めます。
一度真相へ近づいた尾取が口封じされることで、油井の犯行がさらに重くなります。
ただ、シェイク本体や通常のストローから毒が出ません。ここが大きな違和感です。毒殺なのに毒が見つからない。
この矛盾が、ストロー先端の毒キャップというトリックへつながっていきます。
高木の一言からコナンが毒殺トリックに気づく
高木の一言をきっかけに、コナンは尾取毒殺の仕組みに気づきます。
シェイク本体にも通常のストローにも毒がないなら、毒は別の取り外し可能な部分にあった可能性があります。
小さな部品へ視点が切り替わる瞬間がかなり気持ちいいです。
その答えが、ストロー先端の毒キャップです。油井は尾取に毒を摂取させたあと、その毒キャップを回収し、薬ケースに隠していました。
飲み物の普通の道具に見えていたストローが、殺害トリックの核心になるのが怖いです。
世良がコナンを「工藤新一」と呼び、反応を探る
世良はコナンを「工藤新一」と呼び、反応を探ります。
事件の真相に近づく場面と並行して、コナンの正体にもかなり危険な探りが入ります。
コナンが反応しかける場面は、事件の犯人特定とは別の意味でヒヤッとします。
世良はただの冗談として言っているようには見えません。コナンの反応を見て、どこまで知っているのかを測っている感じがあります。
この一言で、世良の疑いがかなり深いところまで進んでいると分かります。
世良が灰原にも関心を向ける
世良の関心は、コナンだけでなく灰原哀にも向かいます。
蘭と園子が、コナンの周囲にいる大人びた子として灰原の名前を出す流れが重要です。
ここで灰原が世良側の視界に入ることが、薬の秘密へ近づく危険につながります。
灰原はAPTX4869に近い人物です。世良が妙な薬を探る流れと、灰原への関心は無関係ではありません。
撮影現場の事件の裏で、世良・メアリー・灰原の線が少しずつ接近しているのが不穏です。
灰原が宮野厚司と白鳩製薬について語る
阿笠博士の家では、灰原が父・宮野厚司と白鳩製薬について語ります。
宮野厚司が白鳩製薬の研究開発部門に勤めていたこと、白鳩製薬の倒産後に宮野夫妻が小さな医院を開いたことが分かります。
この情報は事件内の証拠ではなく、宮野家と薬の縦軸を補強する大事な話です。
ここで灰原の家族の過去が少し具体化します。宮野家が研究だけでなく、町の医院という生活に近い場所にもいたことが見えるのが印象的です。
事件の合間に本筋情報がふっと入るため、見逃せない場面です。
油井英香の犯行が暴かれる
コナンは園子を眠らせ、油井英香の犯行を暴きます。油井は虫型ジョークグッズで徳薗を驚かせて転落死させ、さらに犯行に気づいた尾取をストローの毒キャップで毒殺していました。
徳薗転落と尾取毒殺が、油井の復讐と口封じとして一本線でつながります。
決め手は、徳薗のスマホ、虫型ジョークグッズ、京極が聞いた羽ばたくような音、転落映像で油井だけが4階を見上げていたことなど。
尾取毒殺では、毒が通常の部分から出ない違和感が毒キャップへつながります。
二つの殺害方法が別々に見えて、どちらも油井へ集まる構成が綺麗です。
油井が車で自殺しようとし、京極と蘭が止める
真相を暴かれた油井英香は、車で廃校舎へ突っ込み、自殺しようとします。ここで事件は、犯人逮捕だけで終わらず、油井自身を止める場面へ進みます。
復讐を果たしても救われない油井の苦しさが出ていて、かなり後味が重いです。
その油井を、京極真と蘭が止めます。京極の身体能力と蘭の行動力が、ここで人を救う方向に使われるのが良いです。殺人は許されませんが、最後に命を止める場面があることで、わずかな救いが残ります。
京極が撮影に挑むが、うまく演じられない
事件後、京極は撮影に挑みます。
しかし、緊張でうまく演じられず、アクションスター化までは進みません。
あれだけ強い京極が、演技になると不器用になるギャップが可愛いです。
この締め方が「代役・京極真」らしいです。
事件はかなり苦いのに、最後は京極と園子のコメディ寄りの空気へ戻ります。
強さと不器用さが同時に見えることで、京極真というキャラの魅力がしっかり残ります。
- コナン、蘭、園子、京極、世良が映画帰りに拳銃男と人質の場面に遭遇する。
- 京極が男を制圧するが、それはドラマ撮影だった。
- 京極は気絶した俳優の代役として起用される。
- 廃校舎の撮影現場で、富岡茂松、尾取大策、徳薗彩也、神明奈々子、油井英香、吠木曜太らと出会う。
- 徳薗が神明に悪質ないたずらをする。
- 徳薗のスマホが見当たらなくなる。
- 撮影中、徳薗が4階から転落死し、京極が疑われる。
- 徳薗のスマホが4階の窓外にあったと分かる。
- 尾取が犯人に気づき、こっそり連絡を取る。
- 世良が新一や妙な薬について探りを入れる。
- 尾取がシェイクを飲んで毒殺される。
- シェイク本体にも通常のストローにも毒が見つからない。
- 高木の一言から、コナンがストロー先端の毒キャップに気づく。
- 世良がコナンを「工藤新一」と呼び、コナンが反応しかける。
- 世良が灰原にも関心を向ける。
- 灰原が宮野厚司と白鳩製薬について語る。
- 犯人は油井英香で、徳薗転落死と尾取毒殺の真相が明かされる。
- 油井が車で自殺しようとし、京極と蘭が止める。
- 京極は撮影に挑むが、緊張でうまく演じられない。
アニメ「代役・京極真」の犯人&トリック
犯人は油井英香です。
殺害被害者は徳薗彩也と尾取大策で、過去の事故死者は西部、自殺未遂者は油井英香。
犯人:油井英香
犯人は油井英香です。
油井は、徳薗彩也を虫型ジョークグッズで驚かせて4階から転落死させ、さらに尾取大策をストロー先端の毒キャップで毒殺しました。
徳薗の転落死と尾取の毒殺は別々の方法ですが、どちらも油井英香の犯行です。
徳薗の転落では、京極真が4階付近にいたため疑われやすい状況になっていました。しかし、京極は撮影に巻き込まれた代役であり、事件解決後には油井の自殺未遂を蘭とともに止める側へ回ります。
京極が疑われる構図はミスリードであり、実際の犯行は油井の復讐と口封じです。
動機:恋人・西部を失った復讐と口封じ
油井英香の動機は、恋人だった西部の死にあります。
西部は徳薗彩也の悪質ないたずらがきっかけで精神的に追い込まれ、ロケ現場へ向かう途中で事故死しました。
油井はその死の原因を徳薗の悪質ないたずらだと考え、復讐へ進んでしまいます。
背景
油井英香の恋人だった西部は、徳薗彩也の悪質ないたずらにより精神的に追い込まれていました。
その後、西部はロケ現場へ向かう途中で事故死します。ここには、直接手を下された殺人とは違う、言葉や行動で人を追い詰める怖さがあります。
徳薗の悪質さは、神明奈々子へのいたずらでも見えます。油井にとって徳薗は、恋人を失った原因に見える存在でした。もちろん、どんな背景があっても殺人は正当化できません。
それでも油井の怒りがどこから生まれたのかは、かなり苦く伝わってきます。
引き金
引き金になったのは、油井が徳薗への恨みを募らせ、復讐として殺害を実行したことです。
徳薗のスマホを4階の窓外へ置き、虫型ジョークグッズを仕込むことで、徳薗の虫嫌いを利用。
相手の弱点を使って転落へ誘導するところに、油井の計画性が見えます。
その後、尾取大策が徳薗殺害の犯人に気づき、油井を脅そうとします。ここで油井の犯行は、復讐から口封じへ広がります。一つの殺人で止まれず、真相に気づいた尾取まで殺してしまうのがこの事件の重さです。
決定打
決定打は、油井が徳薗を殺害したあと、尾取大策に犯行を知られたことです。尾取が犯人に気づいてメッセージを送り、油井を脅そうとしたため、油井は尾取を毒殺します。
復讐のための第一の殺人が、保身のための第二の殺人へつながってしまいます。
この流れはかなり後味が苦いです。
油井には恋人を失った痛みがありますが、徳薗を殺し、さらに尾取を口封じすることで、もう戻れないところまで進んでしまいます。
最後に油井自身が自殺しようとするほど、事件は誰も救わない方向へ沈んでいきます。
トリック:虫型ジョークグッズの転落死と毒キャップの毒殺
油井英香のトリックは、徳薗彩也の転落死と尾取大策の毒殺で分かれます。
徳薗にはスマホと虫型ジョークグッズを使い、尾取にはストロー先端の毒キャップを使いました。
どちらも直接的に力で殺すのではなく、相手の行動や道具を利用しているのが特徴です。
準備
徳薗殺害の準備として、油井は徳薗のスマホを4階の窓外に置き、その下に虫型ジョークグッズを仕込みました。
徳薗が虫嫌いであることを利用するためです。スマホを探す自然な行動を、転落へつなげる準備に変えていたわけです。
尾取毒殺では、ストロー先端に毒を塗ったキャップ状の部品を用意します。さらに毒キャップを隠すため、薬ケースや花粉症薬を使える状況も作っています。
毒がシェイク本体や通常のストローから出ないよう、取り外し可能な先端部品に仕込んでいたのが巧いです。
実行
油井は徳薗にスマホを探させ、4階の窓外へ誘導します。徳薗がスマホを取ろうとした時、虫型ジョークグッズに驚き、足を滑らせて転落死します。
突き落としたようには見えない形で、徳薗自身の反応を利用した殺害。
その後、尾取が犯人に気づいたため、油井はシェイクのストロー先端に毒キャップを仕込みます。尾取は毒を摂取して倒れ、油井はその後、毒キャップを回収して薬ケースに隠します。
飲み物の中ではなく、ストローの先端に毒を置くことで、検査の目をずらしていました。
発覚回避
徳薗転落時には、京極が4階にいたため、京極に疑いが向きやすくなっていました。
油井は虫型ジョークグッズを使うことで、直接突き落としたようには見せていません。
京極の存在と転落の状況が、油井から視線をそらすミスリードになっています。
尾取毒殺では、シェイク本体や通常のストローから毒が出ないようにしていました。毒は取り外し可能な先端部品にあり、倒れた後に回収されています。
毒が見つからないという違和感そのものが、油井の隠蔽の狙いでした。
綻び
綻びは、徳薗のスマホが4階の窓外にあったことから見えてきます。
さらに京極が羽ばたくような音を聞いていたこと、徳薗が虫嫌いだったことが、虫型ジョークグッズへつながります。
転落映像で油井だけが落下した徳薗ではなく4階を見上げていたことも、仕掛けの成否を気にしていた証拠になります。
尾取毒殺では、尾取が犯人に気づいてメッセージを送っていたことが重要です。さらにシェイク本体にも通常のストローにも毒がなかったため、毒が別部品にあった可能性が浮かびます。
油井の薬ケースと花粉症薬が、毒キャップの隠し場所へつながるのが決定的です。
決め手:スマホ、虫型ジョークグッズ、毒キャップが油井へつながる
決め手は、まず徳薗のスマホが4階の窓外にあったことです。これにより、徳薗が窓際へ誘導されていたと分かります。さらに虫型ジョークグッズと京極が聞いた羽ばたくような音、徳薗の虫嫌いが重なります。
徳薗がなぜ自分から危険な姿勢になり、転落したのかが一本線でつながります。
転落映像も重要です。
油井だけが落下した徳薗ではなく4階を見上げていたことは、彼女が仕掛けの結果を気にしていたことを示します。
見ている方向の違いが、犯人の心理を表す証拠になっているのが面白いです。
尾取毒殺では、シェイク本体にも普通のストローにも毒がなかったことが大きな矛盾になります。そこから、ストロー先端の毒キャップへ推理が進みます。
尾取のスマホが見当たらなくなったことや、尾取が犯人に気づいてメッセージを送っていたことも、口封じの流れを補強します。
毒キャップと油井の薬ケースが、尾取毒殺の仕組みと隠蔽を崩す決定打です。
結末:油井英香は暴かれ、自殺未遂を京極と蘭に止められる
結末では、コナンが園子を眠らせ、油井英香の犯行を暴きます。
徳薗彩也は虫型ジョークグッズで驚かされて転落死し、尾取大策はストロー先端の毒キャップで毒殺されたと分かります。
油井英香が、徳薗転落死と尾取毒殺の両方を実行した犯人です。
真相を暴かれた油井は、車で廃校舎へ突っ込み自殺しようとします。しかし京極真と蘭がそれを止めます。事件としてはかなり苦いですが、最後に命を止める場面があるのは救いです。
復讐で人を殺し、自分まで壊れようとした油井を、京極と蘭が止める余韻が胸にきます。
その後、京極は撮影に挑みますが、緊張でうまく演じられず、アクションスター化までは進みません。一方で、世良の追及や灰原・白鳩製薬の話は残ります。
事件は解決しても、京極の不器用な可愛さと、本筋の不穏さが同時に残る三部作です。
アニメ「代役・京極真」はhuluやアマプラはある?
アニメ「代役・京極真」はhuluとAmazonPrimeVideoで配信されています。
コナンを取り扱っているVODでは、様々なアニメコナンが見れるので登録をおすすめします!
「代役・京極真」の感想&まとめ

京極がスタントの代役に抜擢され、廃校ロケで転落死と毒殺が連鎖…。
世良の“新一疑惑”追及と灰原の父語りが混ざり、ラブコメ×縦軸×本格トリックが濃い三話、緊張と笑いが同居したお話でした。
①:京極の“強すぎる代役”が楽しいのに、引きがエグい
冒頭の“銃を持った男”が実はドラマ撮影で、京極が本気で制圧してしまう掴みが最高。
映画帰りのコナン・蘭・園子・京極・世良という顔ぶれも豪華で、園子のテンションが最初から全開です。気絶した俳優の代役に抜擢され、京極は刑事役とアクションを真面目に練習。
強すぎるのに生真面目なギャップが愛おしい。ロケ地が廃校の校庭と4階教室という時点で不穏だし、監督・富岡や助監督・尾取、俳優の徳薗&神明、メイク油井、AD吠木…現場の“濃さ”も良い。なのに休憩後、徳薗が4階から転落し、窓に京極が立つ引きで一気に胃が痛くなる前編でしたね。
②:撮影現場が“捜査現場”へ反転、正体バレ危機まで同時進行
中編は“4階の窓に京極が立っていた”だけで疑われる残酷さが面白い。撮影用の小道具や演技が飛び交う現場で、本物の転落死が起きる“境目の曖昧さ”が気持ち悪く、ずっと落ち着きません。
徳薗のスマホが窓の外に置かれていた不自然さから捜査が始まり、目暮・高木が来てもカメラや機材だらけで何が証拠か迷うのが良い。尾取が犯人に気づいたようにメッセージを送り、裏で動き出すのもゾクッ。
園子が京極を庇う姿は健気だし、京極が聞いた“羽ばたき音”の違和感が後で効きそうでワクワク。一方、世良が『新一とコナンの不在』を突く質問を連発し、推理と正体バレ危機が同時進行する緊張が最高でした。
③:毒殺の謎解き快感+灰原の“父の話”で縦軸が重く刺さる
後編は尾取が毒殺され、直前まで持っていたシェイクから毒が出ないのにスマホだけ消えるのがイヤらしい。犯人に気づいた尾取が『後でじっくり話しましょうや』と強請る気配を見せた直後に消される皮肉も効いています。
コナンが高木の一言でトリックに気づく展開が気持ちよく、転落事件の鍵だった“スマホ”と“羽ばたく玩具”が最後に一本線で繋がる回収も爽快。
なのに世良は新一だけでなく灰原にまで探りを入れ、灰原側では“白鳩製薬”と宮野厚司の話が語られて縦軸が重くなりましたね…。園子が京極の身を案じ、京極は疑われても最後まで『守る』側に徹する――ラブコメと不穏が同居した後味の濃い三話でした。
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