「揺れる警視庁の原作回を知りたい!」
「松田刑事と佐藤刑事の関係を知りたい」
など、名探偵コナンの神回の一つでもある「揺れる警視庁 1200万人の人質」。
松田刑事が唯一登場する回でもあるので、ぜひチェックして欲しいお話です。
今回はこのアニメについて詳細に紹介します!
アニメ「揺れる警視庁 1200万人の人質」の原作は何話?単行本の何巻?
2003年1月6日に放送された304話「揺れる警視庁 1200万人の人質」。
※再放送は2022年3月19日〜4月9日。
佐藤刑事が高木刑事と付き合えないことに大きな関わりを持つ「松田陣平刑事」。
そんな松田刑事が亡くなった事件と現在の事件が絡みあうようなお話となります。
そんな「揺れる警視庁 1200万人の人質」のお話は原作のお話です!
単行本の36巻・37巻に掲載されている内容。36巻のFile8〜File11、37巻のFile1になります。
アニメ「揺れる警視庁 1200万人の人質」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓
7年前と3年前に、同一犯によって行われた爆弾事件が、またもや引き起こされた。犯人は白鳥の車を爆破し、挑戦状とも取れる暗号文を残す。
暗号は東京に仕掛けられた、二つの爆弾のありかを示す内容であった。警察は、暗号を頼りに八方に手を尽くすものの、まったく手がかりが見つからない…。
アニメ「揺れる警視庁 1200万人の人質」の簡単なネタバレや伏線を解説

物語の冒頭に萩原研二が登場する。松田陣平と会話をしながらも爆弾を解体しようとするも…。
これが7年前のお話。
そして、7年の月日が経ち、7年前と3年前と同じ爆弾犯による犯行が始まり、白鳥警部の車が爆破されてしまう。
白鳥警部の車に予告状が貼られており、東京に2つの爆弾をしかけたとのこと。
ここでこの爆弾犯について、佐藤刑事が過去に松田刑事が追っていた事件について語り始める。
松田陣平が配属されてからの1週間について触れるお話となります。
この事件で7年の歳月が経ち、今度はコナンと高木刑事がこの爆弾魔と対峙するのでした…。
さらに細かな「揺れる警視庁」の事件の概要を知りたい方はこちらをチェック↓
【関連記事】解説!揺れる警視庁~1200万人の人質~の犯人や事件の動機|脱獄の真相に迫る!
7年前と3年前の連続爆破事件と、萩原研二・松田陣平の殉職が描かれる
物語冒頭では、まず7年前の爆弾処理中に萩原研二が殉職した事件が描かれ、続いて3年前に松田陣平が観覧車の爆弾によって命を落とした経緯が明かされる。
これら2つの事件は、どちらも同一犯による連続爆破事件であり、今回の「揺れる警視庁」の事件は、その犯人と警察の“決着編”であることが示唆される。
松田&萩原についてはこちら↓


松田陣平の初登場回であり、佐藤刑事に残した“最後のメール”が物語の軸になる
3年前、松田は観覧車の爆弾の仕様が
「爆発3秒前に次の爆弾のヒントが表示される」
という極悪な仕掛けであると知り、自らの命よりも多くの人命を守るため、最後までヒントを確認し殉職した。
この際に佐藤刑事へ送ったメール——
「爆弾の場所」と「わりと好きだったぜ」が、佐藤の心に深い傷を残し、現在の事件にも強く影響する“感情の核”となっている。
11月7日は警視庁の因縁の日…後の映画「ハロウィンの花嫁」にも繋がる重要日付
萩原殉職(7年前)、松田殉職(3年前)、そして現在の爆破予告…これらすべてが11月7日に起きていた。
このことから、
「11月7日は揺れる警視庁の日」
としてシリーズ上の特別な日付となり、後年の劇場版「ハロウィンの花嫁」でも重要な意味を持つ伏線となる。
「ハロウィンの花嫁」は、この304話で描かれた爆弾事件と警察学校組の過去が深く結びついており、304話が映画の事前必須エピソードとして再評価される理由にもなっている。

2つの爆弾と“3秒前ヒント”という悪質ギミックが判明する
犯人は東京都内のどこかに2つの爆弾を仕掛けており、挑戦状の暗号と「爆発3秒前にもう一つの爆弾のヒントが表示される」という仕掛けで警察を翻弄していた。
一つ目は東都タワーのエレベーター内、二つ目は暗号から帝丹(米花)高校の倉庫に隠されていると判明。
1200万人の都民を巻き込む大規模テロ計画だったことが明らかになる。
コナンが本格的に“爆弾解体”を行う回──「あの世でね」の名台詞
東都タワーのエレベーターに閉じ込められたコナンと高木刑事は、爆弾処理班の指示を受けながら起爆装置の解除に挑む。
コナンは“子供離れした手際”で冷静に解体作業を進め、高木に正体を疑われる場面も。
追い詰められた状況で、
高木「君はいったい…何者なんだい?」
コナン「知りたいなら教えてあげるよ…あの世でね」
というやり取りが生まれ、ファンの間で語り継がれる名シーンとなった。
佐藤×高木の関係が大きく動く“決定的な回”
事件終盤、佐藤刑事は松田・萩原を殺した犯人の「頭の中で子どもの声がした」といった言い訳に激昂し、射殺しようとする。
しかし、高木が体を張ってそれを阻止。
その後、高木は
「それが大切な思い出なら、忘れちゃダメです。
人は死んだら、人の思い出の中でしか生きられないんですから」
と語り、佐藤は“松田への思いを消す”のではなく、“背負って生きる”決意をする。
ここから二人の本格的な恋愛パート(本庁の刑事恋物語シリーズ)が始まっていく。
犯人は2人組──主犯の“名無しの眼鏡男”は映画で再登場する伏線
犯人は、帽子の男と眼鏡の男による2人組。
7年前に一人の強盗犯が死亡…。そこからもう一人の犯人の動機は10億円の強奪と“仲間を見殺しにした警察への復讐”。
しかし主犯である眼鏡の男は、名前が最後まで明かされないという異例の扱いとなり、これが後の劇場版の伏線となる。
「ハロウィンの花嫁」では、この“名無しの爆弾魔”が冒頭で再登場し、新たな犯人プラーミャによって爆殺される。304話が映画の“前日譚”として機能していることがここで確定する。
犯人や動機についてはこちら↓

警察学校組・スピンオフ作品の“出発点”となるエピソード
この話で初めて、萩原研二・松田陣平という“警察学校組”の一員が本格的に描かれる。
彼らの殉職事件は、後に安室透(降谷零)たちの過去と結びつき、
スピンオフ「警察学校編」へと繋がっていく。
304話は単発の爆弾事件でありながら、警視庁の刑事たち・警察学校組・劇場版といった複層的な要素の“起点”となる重要回である。

蘭と園子が“知らないまま死にかけていた”事実──シンイチ×蘭の静かな伏線
事件当日、蘭と園子は全国模試のため帝丹高校に登校しており、第二の爆弾のターゲットは、まさに彼女たちがいる学校だった。
コナンは挑戦状の暗号「EVIT」を見て
「帝丹高校じゃありませんように…」
と祈りながら、
“DETECTIVE(探偵)を逆にした文字=帝丹”
というトリックを瞬時に見抜き、蘭の命を救う。
「守りたい相手を、本人に知られないまま守る」という構図は、シンイチ×蘭の関係性を象徴する静かな伏線になっている。
【ネタバレ】「揺れる警視庁 1200万人の人質」の事件の流れと犯人

ここでは、アニメ「揺れる警視庁 1200万人の人質」がどんなエピソードだったのか知りたい方向けに、簡単に事件の流れをまとめました。
ネタバレ① 佐藤刑事が松田陣平のことを思い出す
物語は佐藤刑事が少年探偵団と実況検分を行う場面からスタート。
日付は11月7日。
この日は、3年前の爆弾事件と松田陣平の殉職を思い出させる、佐藤刑事にとって忘れられない一日です。
3年前、捜査一課強行犯係に配属された松田陣平。
佐藤刑事は松田の指導役に指名されます。
そして松田が着任6日目のこと、警察に爆破予告が届きました。
松田は予告状からすぐに杯戸町のショッピングモールにある観覧車と推理。
現場に向かうと、既に爆発が起こっており、残りの爆弾を解体するため松田は観覧車に乗り込むことに。
松田は元・爆発物処理班であり、4年前の連続爆破で相棒・萩原研二を失い、復讐心を抑えるため強行犯へ回されていたのでした。
松田が爆弾の解体を進めていくと、パネルに文字が表示されます。
どうやら、爆弾を止めてパネルの電源が落ちると、ヒントは二度と表示されることはないという仕様。しかも“爆破3秒前に次の爆弾の手掛かりが出る”という悪質な作りになっていました。
松田は次は病院だと推理し、どこの病院かヒントを見たら佐藤刑事へ知らせると伝え、そのまま爆発に巻き込まれて亡くなってしまったのです。
ネタバレ② 爆発事件が起きてしまう
場面は現在へ。佐藤は、
あんたの事
わりと好きだったぜ
と綴られた松田のメールを見つめていました。
ちょうどその時、白鳥警部と高木刑事が新たな爆破予告の情報を持参してやって来ます。
7年前・3年前の事件と同じ11月7日ということで警戒していた2人。
そして、白鳥警部が車に乗り込んだ瞬間…
車両爆発が発生し、白鳥警部は重症を負ってしまいます。
白鳥警部の手には犯人からの挑戦状めいた紙片が残されており、この紙から3年前に松田が亡くなった事件の犯人と同一人物であることが判明。
警視庁はただちに厳戒態勢へ移行しました。
ネタバレ③ 犯人の狙いは警視庁への復讐
捜査が動き出し、佐藤刑事の車にコナン/高木刑事の車に灰原・光彦・歩美・元太が同乗。
次の標的と見られた南杯戸駅へ急行するも、中身は囮でした。
犯人は特定施設の破壊ではなく、東京そのものを人質に取る構図で警視庁に報復しようとしていると判明。
正午まで残り5時間、時間との勝負が始まりました。
ネタバレ④ コナンと高木刑事が爆弾解除に…!
明け方、高木刑事が探偵団を送り届ける途中で、コナンが予告文の暗号を解読。
次の標的は東都タワーのエレベーターだと突き止めます。
現場では子どもがエレベーター内に閉じ込められていることが判明。
佐藤刑事の制止を振り切って高木刑事が突入しなんとか子供を救出しますが、今度は高木とコナンが閉じ込められる事態に。
天井には水銀スイッチ式の起爆装置、わずかな揺れでも大規模な爆発が起きる仕組みになっていました。
さらに盗聴器が仕掛けられており、犯人が状況をリアルタイム監視しているとコナンは推理。
2人は爆処理班の無線指示で解体を進め、残るコードは3本というところ。
装置は3年前の松田が亡くなった事件と同じく、“爆破3秒前に次の爆破場所のヒントを表示”する設計になっていることにコナンが気づきます。
刻一刻と爆破時間が迫る中、コナンと高木刑事は次の爆破場所のヒントを伝えるため、爆弾を解除せずにエレベーターに残ることに…。
爆破直前になって表示されたのは、「EVIT」。
そこまでを読み上げたコナンは、土壇場で正しいコードを切断し、起爆を阻止。
正直、怖かったと高木刑事に伝えつつ、無事に救出されました。
ネタバレ⑤ 犯人の狙いを無事に阻止!
同じ頃、犯人は望遠鏡で帝丹高校を監視しカウントダウンをしていました。
しかし爆発は起きず…
遠隔起動を試みた瞬間、警察が突入します。
コナンが伝えたヒント「EVIT」は、DETECTIVE(探偵)のつづりを逆にして流れた文字の一部。
つまり探偵を逆読みにすると偵探→“帝丹”ということで、帝丹高校を指していました。
そこで情報を受けた爆処理班が事前に校内へ潜入し解体していたというわけです。
追い詰められた犯人は逃走するも、佐藤刑事が執念で追跡し包囲。
銃口を向け、松田の仇を討とうとした刹那…
高木刑事が制止し、佐藤刑事は銃を下ろします。
そこへ目暮警部が到着し、犯人は逮捕。
都市全体を巻き込む連続爆破は、土壇場で食い止められました。
アニメ「揺れる警視庁 1200万人の人質」の名言/名セリフ

松田陣平「あんたの事 わりと好きだったぜ」
松田が亡くなる直前に佐藤刑事に送ったメール。
爆弾が仕掛けられた場所が書かれており、下に進むと”追伸”と書かれていたメッセージです。
送り方すらカッコいいですね…
松田陣平「いや…忘れるこたぁねーよ…前に進めるかはあんた次第…あんたが忘れちまったらあんたの親父は…本当に死んじまうぜ?」
佐藤刑事が殉職した父親の形見である手錠を持っていたときに松田が発した一言。
恐らく松田自身も萩原を忘れないというような、自分と重ね合わせている名言だなと思います。
江戸川コナン「いるかもしれないんだそこに…この世で一番死なせたくない大切な奴が…」
エレベーター内で高木刑事に発したコナンのセリフ。
蘭のことを想って言った名台詞です。
高木渉「それが大切な思い出なら忘れちゃダメです…人は死んだら、人の思い出の中でしか生きられないんですから…」
松田のことを忘れなきゃと涙する佐藤刑事に伝えた高木刑事の名セリフ。
松田が発したセリフとも似ていますね。
ちなみにこのエピソードの最後に佐藤刑事が松田からのメールを消すのですが、思い出は消さないことを決意して前に進んだ所もめちゃめちゃ素敵です。
アニメ「揺れる警視庁 1200万人の人質」のhulu動画はある?
2003年に公開されたアニメのため、もちろんhuluで配信されています!
2時間スペシャルとなるため、ぜひチェックして欲しい内容となります↓
アニメ「揺れる警視庁 1200万人の人質」の重要な登場人物
佐藤&高木刑事の登場回についてはこちら↓
【参考記事】高木&佐藤刑事の登場回まとめ【本庁の刑事恋物語〜初登場】|漫画&アニメ
松田陣平や萩原研二についてはこちら↓

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