「ハロウィンの花嫁の犯人について知りたい!」
「ハロ嫁の犯人の動機や意図って何?」
2022年4月15日に公開された映画「ハロウィンの花嫁」。
すごい面白かったですが、話の内容が濃厚で一度では理解できなかった…という方も多いはず。
更に今回の映画「ハロウィンの花嫁」は前提知識が必要な部分も多いため、そこも合わせて解説していけたらと思います!
また、ハロ嫁の感想動画やについて、他の記事もあるのでぜひチェックしてください↓
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※ここからは映画「ハロウィンの花嫁」のネタバレを含むので注意してください。
犯人「プラーミャ」の基本情報と爆弾に関する考察 ※ネタバレあり

『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』で登場するのは、国際的な爆弾魔プラーミャ。
拠点はロシアで、国籍・年齢・性別はすべて不明という謎の人物です。
劇中では彼(彼女)の目的や動機が描かれていますが、2時間ほどの映画の中では情報量も多く、細かい部分を忘れてしまう人もいるかもしれません。ここではその動機や伏線、爆弾の特徴などを復習を兼ねて解説していきます。
※プラーミャの正体については後半で触れます。
プラーミャが爆弾を作り、爆破する理由とは?

プラーミャがなぜ爆弾を作り、爆発させるのか? 映画でははっきりとした動機は語られていないものの、描写をもとにすると以下の3つの理由が考えられます。
● プラーミャが爆破する主な理由
- 依頼を受けて爆破するため
- 自分の姿や情報を知った人物を消すため
- (推測)自らの能力を誇示するため
1と2は劇中でしっかり描かれており、3は明言されていませんが、爆弾の仕掛け方や使い方からそう感じ取れる要素があります。
① 依頼を受けて爆破するため
映画の中で、ロシア人のオレグ・ラブレンチエフがタブレットを持っており、3年前に雑居ビルでプラーミャに爆破を依頼していたことが判明します。
ただし、これは単なる依頼ではなく、オレグと組織〈ナーダ・ウニチトージチ〉による罠でした。プラーミャを拘束するために、あえて爆破を依頼し呼び寄せたのです。
この一件から、プラーミャは誰かに依頼されれば、報酬や目的に応じて爆破を引き受ける存在であることがわかります。
② 自分の情報を知った者を消すため
プラーミャにはもう一つ、強いルールがあります。
それは、「自分の姿を見た者、情報を知った者は生かしておかない」というものです。
劇中では、オレグが残したメモにプラーミャに関する情報が書かれており、それを少年探偵団の1人が拾ったことで、少年たち全員が爆破対象になりました。
また、映画のラストでは、渋谷で自分の情報を知った人物を狙って爆破しようとするシーンもあり、徹底的に“情報抹消”を行う姿勢が見て取れます。
③ 子どもたちを爆破しようとした理由
少年探偵団の誰かが、爆破直前のオレグとわずかに会話を交わしており、その場で「プラーミャ」の名が書かれたメモを拾っています(実際には灰原が拾い、中身は見ていない)。
ただ、プラーミャはその情報だけで、「子どもたちの中に、自分の正体に近づいた者がいる」と判断します。
そのため、“プレゼントがある”と偽って少年探偵団をビルに誘導し、まとめて爆破しようとしたのです。
プラーミャが使う爆弾の特徴:赤と青の2色混合爆弾

爆弾のタイプにもプラーミャの個性が色濃く現れています。特徴的なのは、赤と青の2種類の液体が混ざることで爆発が起こるタイプの爆弾。
この爆弾は、起爆に電気や導火線は必要なく、液体が混ざるだけで爆発が発動する仕組みとなっています。
爆発時にはまるで炎が燃え上がるような演出があり、劇中でオレグが持っていたタブレットが爆発した際にも、同様の炎の描写がありました。これも同じタイプの爆弾が仕込まれていたと考えられます。
犯人「プラーミャ」と警察学校組との因縁、降谷零に首輪爆弾をつけた理由とは(※ネタバレあり)

前半ではプラーミャの基本情報と爆破の動機について解説しましたが、ここからは映画本編の核心部分…。
警察学校組との因縁、そして降谷零に首輪爆弾を装着した理由について、伏線とともに考察します。
プラーミャは3年前、警察学校組と対決していた…
物語の冒頭では、3年前の渋谷・雑居ビルでの事件が描かれます。
この事件では、プラーミャが警察学校組(降谷零、松田陣平、伊達航、諸伏景光)と初めて対峙。
当時、松田と降谷が渋谷付近を車で巡回中、ビル内で拘束されていたオレグ・ラブレンチエフを発見し、警察学校組4人で突入。プラーミャの爆弾を松田が解体し、降谷&景光が追跡。
その結果、景光によってプラーミャは右肩を拳銃に撃たれて負傷。逃走することになりました。
プラーミャの爆弾を初めて解体したのは松田陣平
劇中でも明言されていたように、プラーミャの爆弾を初めて阻止したのが松田陣平。
しかしその後、公安が爆弾を回収しようとしたところ、プラーミャの遠隔操作によって爆破され、情報はほぼ残りませんでした。
プラーミャが弾丸を摘出しなかった理由
プラーミャは右肩を撃たれた際、弾丸を摘出していません。
その理由は、弾丸が神経に近く、摘出によって右手が動かなくなる恐れがあったからです。
爆弾を組み立てるには繊細な指の動きが必要。
そのため、右肩の自由を犠牲にしてでも手先の機能を保つ選択をした――つまり、3年前の事件は彼(彼女)にとって“唯一の敗北”であり、深い因縁と恨みの原点になったのです。
プラーミャが連続爆弾魔を脱走させた理由
冒頭で登場した松田と萩原を殺害した爆弾魔が、首輪爆弾で殺害される展開がありました。
実は、この爆弾魔を脱走させたのがプラーミャ。その目的は明確で、降谷零と諸伏景光をおびき寄せることでした。
“ゼロ”と“ヒロ”を呼び出すための罠だった
3年前にプラーミャを止めた4人のうち、松田・伊達は殉職。
しかし、降谷と景光の行方については、いくら調べても情報が出てこなかった。(※公安警察のため、存在が機密扱い)
そこでプラーミャは考えました。
「松田を殺した犯人が脱走すれば、きっと降谷と景光が姿を現す」と。
そして、それが狙い通り降谷零を現場に引き寄せたのです。
降谷零に首輪爆弾を付けた理由
降谷が現場に現れたあと、プラーミャは彼を拘束し、首輪型の爆弾を装着します。
「そんなに恨んでいるなら、最初から殺せばいいのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、
これは“もう一人のターゲット”である諸伏景光をおびき出すための時間稼ぎでもあったのです。
首輪爆弾=ヒロ(景光)を誘い出すための罠
プラーミャは、降谷を囮にして景光(ヒロ)を現場に出させようとしたのです。
しかし、どれだけ時間をかけても、景光は現れなかった。
ここでプラーミャはようやく察します。
「もうヒロは生きていないのだ」と。
その確信から、映画ラストのヘリコプターのシーンでスイッチを押し、爆破を決行したのです。
プラーミャが渋谷に爆弾を仕掛けた理由【ハロウィンの花嫁】

『ハロウィンの花嫁』のクライマックスでは、渋谷の結婚式会場を爆破から守る展開が描かれます。
ではなぜ、犯人であるプラーミャは渋谷に爆弾を仕掛けたのか?
その理由は明確で、プラーミャの中にある「関係者を全て消し去りたい」という目的が関係しています。
今回、渋谷の爆破で抹殺しようとした対象は主に以下の2つ。
- プラーミャを追跡・調査している警察関係者
- 国際的組織「ナーダ・ウニチトージティ」のメンバー
「ナーダ・ウニチトージティ」とは?
この組織は、プラーミャの爆破行為による被害者やその関係者たちで結成された対抗組織。
各国に拠点を持ち、プラーミャの動きを追跡し、妨害してきました。
リーダーはエレニカ・ラブレンチエワ。
プラーミャにとって、彼らは“しつこく邪魔をしてくる存在”であり、一掃すべき脅威と見なしていました。
プラーミャが渋谷に爆弾を仕掛けるまでの計画

ここからはプラーミャの爆破計画について解説します。
ナーダ・ウニチトージティのメンバーを日本に呼び寄せる作戦
プラーミャは以下の情報を意図的に流します:
- 「自分が引退するかもしれない」という偽情報
- 「東京で何か大きな動きを起こす」という噂
これにより、ナーダのメンバーは“最後のチャンス”とばかりに、日本・渋谷に集結しました。
渋谷爆破の真の目的:ナーダ壊滅+警察抹殺
オレグを使った作戦に失敗したプラーミャは、次なる爆破ポイントを渋谷の結婚式場に設定します。
そこにはナーダのメンバーだけでなく、自分を追う日本の警察関係者も集まっているため、同時に抹殺できる…という、一石二鳥の計画でした。
プラーミャは、メンバーが全員集まったタイミングで、自分はヘリで上空へ逃走し、その間に渋谷を爆破して壊滅させる計画を立てていたのです。
失敗した最初の爆破計画(オレグを使った作戦)
前段階として、プラーミャはオレグ・ラブレンチエフにタブレットを持たせ、ナーダのメンバーの元へ向かわせる計画を立てていました。
目的は、メンバーが集まる場所を一網打尽に爆破すること。
しかしオレグは途中でその企みに気づき、誰にも接触せず単独で松田陣平を訪ね、警視庁に向かったため、プラーミャに爆破されてしまいます。
犯人〈プラーミャ〉の正体は花嫁クリスティーヌ!

物語終盤、渋谷の結婚式場でついに爆弾魔プラーミャの正体が判明します。その人物こそ、村中努と挙式を挙げていた新婦 クリスティーヌ・リシャール でした。
クリスティーヌ「あぁ、うるさいうるさい…全くうるさい。ハエのような奴らだな、お前らは!!」
ここでは、彼女がプラーミャだと示唆されていた主な伏線を4点に整理します。
プラーミャの正体の伏線① 出会いのシーン…右肩を上げない不自然さ
プラーミャは3年前、警察学校組との銃撃戦で右肩を負傷し、可動域が制限されたまま。
冒頭のカフェシーンでクリスティーヌは右腕をほとんど使わず、左手で村中に「あ〜ん」をしていた。
右肩を上げられない=3年前の負傷者と符号。
最初は違和感ぐらいでしたが、この時からクリスティーヌの右腕は上がらないという伏線がありました。
村中は肩を負傷した過去はありますが、今はちゃんと動いてるので違います。
プラーミャの正体の伏線② “プレゼント”電話の不信感
クリスティーヌは「友人からのプレゼント」を受け取ると言って探偵団に爆弾の場所へ向かわせた。
だが警察の調べではその友人に該当者はおらず、クリスティーヌだけが“誰かと電話した”と主張。
実際には自作自演の誘導電話で、少年探偵団を爆破ポイントへおびき寄せていた。
もちろん、警察の時にはしっかり言っているかもしれませんが、視聴者的には1つ疑問に思ったことです。
プラーミャの正体の伏線③ プラーミャのシルエットと体格
3年前の監視映像のシルエットは細身で俊敏。村中は除外されます。
ナーダ・ウニチトージティの面々や村中は体格が合わず、スリムなクリスティーヌだけが一致。
消去法でも最有力容疑者に。
プラーミャの正体の伏線④ 佐藤刑事との控室での会話
結婚式直前、佐藤刑事は「公表されたのは2件の殺人」と説明。
しかしクリスティーヌは会話中に**“2件のほかにもう1件”**を暗に示唆。
捜査員しか知らないはずの情報を漏らし、佐藤刑事は決定的な違和感を抱いた。
ハロウィンの花嫁のプラーミャについての感想
〈プラーミャ〉総括 – ハロウィンの花嫁を観終えて
爆弾魔プラーミャを軸に振り返るだけで、これほどのボリュームになる…それだけ本作の構成が複雑で、伏線が緻密だったことが分かります。私自身、公開初日に2回続けて鑑賞しないと細部まで整理できないほどでした。
本稿では、ほぼすべての伏線と動機を拾い上げたつもりです。
観賞後の“答え合わせ”のお供に、ぜひ楽しんでいただければ幸いです!
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