2017年6月17日放送の863話・864話「霊魂探偵殺害事件 前編/後編」。
前回のアニメ放送は861話・862話「17年前と同じ現場」でした。
前回、羽田浩司殺人事件について初めて語られる情報であり、コナンはその事件からRUMが関わっているであろうということを掴みました。
そして、そのまま霊魂探偵を名乗る堀田凱人が羽田浩司の事件の真相を解き明かすということで、コナンや小五郎は向かいます。
今記事では863話・864話「霊魂探偵殺害事件(前編)(後編)」は原作のお話なのか?アニオリなのか?などを簡単なあらすじを含めて解説します。
※ここからは簡単なネタバレを含むため、注意してください。
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アニメ863話・864話「霊魂探偵殺害事件」は何巻?原作で何話?
アニメ放送されている「霊魂探偵殺害事件」は原作コナンの話となり、対象の単行本は90巻です!
名探偵コナン90巻に掲載されている話↓
File1:甘い匂い
File2:切り取られた文字
File3:霊魂探偵
File4:怪しき隣室には
File5:暗がりに鬼を繋ぐが如く
File6:裏切りの制裁
File7:裏切りの行方
File8:裏切りの矛先
File9:裏切りの真相
File10:宿里村の怪
File11:鵺の鳴く夜
アニメ「霊魂探偵殺害事件」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓
17年前に殺された羽田浩司と黒ずくめの組織のナンバー2のRUMについて推理するコナン。そんな時、小五郎の元に霊魂探偵の堀田凱人と共演するテレビ出演の依頼が来る。堀田は、イカサマの推理でマスコミに叩かれていたが、今回は迷宮入りした羽田浩司の事件の真相を解き明かすという。
コナンと小五郎は、堀田の宿泊するホテルに向かい、そこで東都TVディレクターの古栗参平と合流する。3人で堀田が宿泊している部屋を訪れると、ベッドでめった刺しにされた堀田の死体があった。コナンと小五郎は犯人を捜すために隣の部屋へ行くが、そこには世良真純が宿泊していて、領域外の妹も隠れていた。
殺害現場の様子から犯人を特定したコナンは、小五郎を眠らせるが、蝶ネクタイ型変声機を紛失して眠りの小五郎の推理ショーを行うことができないことに気付く。ピンチに陥るコナンだったが……。
https://websunday.net/episode/12179/
アニメ「霊魂探偵殺害事件」の登場人物

「霊魂探偵殺害事件」の登場人物
・江戸川コナン
・毛利小五郎
・目暮十三
・高木渉
・ジン
・ウォッカ
・世良真純
・領域外の妹
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アニメ「霊魂探偵殺害事件」のネタバレ&伏線

「霊魂探偵殺害事件」は、物語の核心に関わる重要な伏線が数多く描かれたエピソードです。
世良真純やメアリーがコナンの正体に迫る描写、さらに黒の組織を巡る意味深な会話まで、今後の展開につながるポイントが随所に散りばめられています。
羽田浩司殺人事件やRUMの情報が得られる大事なお話。
細かいシーンを振り返ると見逃せない伏線がいくつも存在するので、ぜひチェックしておきましょう。
※ここからは、ネタバレ&伏線込みで解説していきます!
【目次】好きなところから見れます▼
① コナンがメアリーの写真を撮影する
今回の事件が起きたホテルの隣の部屋には、世良真純が滞在していました。
そこには、これまで「領域外の妹」と呼ばれていたメアリーも、身を隠す形で登場します。
コナンはメアリーの存在に気付いていましたが、なかなか近づくことができず、もどかしい展開に。
しかし物語の最後、コナンはついにメアリーの写真を撮影することに成功。
「この人物は誰なのか?」という新たな疑問が生まれ、今後につながる伏線となりました。
② 世良真純とメアリーがコナンの正体に迫っている
一方で、世良真純とメアリーも、コナンの秘密に近づいている描写があります。
事件の際、コナンは毛利小五郎を麻酔銃で眠らせたあと、蝶ネクタイ型変声機を落としてしまいます。
その変声機を使い、メアリーが推理を行っていました。
つまりこの時点で、コナンが小五郎の代わりに推理していることを世良真純とメアリーは知っているということは確定しています。
ここまでの情報から、二人はすでにコナンの正体に気づいているのではないか――と思わせる描写になりました。
コナンの正体を知っている人物についてはこちら↓

③ メアリーの推理力が高い
前述した通り、今回はメアリーがコナンの蝶ネクタイ型変声機を使って推理を披露しています。
世良は事件の概要を電話でメアリーに伝えており、小五郎の声でズバリ犯人やトリックを言い当てて事件を解決。
状況を聞いただけで事件を解決できるあたり、メアリーの推理力が高いことがわかりますね。
④ メアリーの制圧力が高い
事件解決後、犯人は隣室に逃げ込もうとベランダに出ていきます。
そして隣室の窓から部屋に入ると、そこにはメアリーの姿が。
メアリーは急所を突き、一瞬で犯人を制圧してしまいます。
推理力や制圧力が高いなど、明らかに只者ではない感がありますね。
⑤ 世良真純がメアリーのことを「ママ」と呼ぶ
これまでメアリーは、世良真純から「領域外の妹」と言われていたため、妹ではないかと考えられていました。
しかし「霊魂探偵殺害事件」の終盤、世良真純はメアリーに向かって 「ママ!」 と呼びかけます。
つまり、外見は小さな少女のようでありながら、メアリーは世良真純の母親なのではないかという、大きな伏線が残されました。
もしかしたら、コナンのようにAPTX4869を服薬して、小さくなった説がありますね。
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⑥ ジンとウォッカが小五郎を警戒する意味深な会話
物語の最後には、黒の組織のジンとウォッカが登場。
二人は羽田浩司や毛利小五郎について会話を交わしていました。
ジン「暗がりに鬼を繋ぐが如く…鬼だったとしたら眠ってる間に始末しねぇとな…」
これは、これまでの事件で毛利小五郎が関わっていることから、もし黒の組織にとって脅威となる存在なら、早めに排除すべきだという意味を含んだ言葉だと考えられます。
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⑦ ジンが17年前の事件をRUMの失敗として語る
ラストでジンは、17年前の事件をRUMの失敗として語ります。
ここで、羽田浩司事件が黒の組織No.2であるRUMに関わることが、組織側の会話からも強く示されます。
コナン側の推理だけではなく、組織側からもつながるのが大きいですね。
この発言によって、羽田浩司事件の重要度がさらに跳ね上がります。
単なる過去の未解決事件ではなく、黒の組織内部でも「失敗」として認識される事件になっている。
ジンの一言で、RUM編の危険な空気が一気に濃くなります。
ただし、この回でRUMの正体は明かされません。RUMが何を失敗したのかも、まだ全容は語られません。
アニメ「霊魂探偵殺害事件」の事件の流れ

863〜864話「霊魂探偵殺害事件」は、17年前の羽田浩司事件を追うコナンが、“霊魂探偵”と呼ばれる人物の殺害事件に巻き込まれるエピソードです。
舞台はホテルの一室。霊を呼び出して事件の真相を暴くと豪語していた霊魂探偵・堀田凱人が、部屋の中で刺殺されてしまいます。
現場には割れたグラス、こぼれたワイン、そしてベランダから逃げる人影…。まるで「犯人がついさっき逃げた」かのような状況に。
さらに隣室には世良真純、そしてその奥には“領域外の妹”が潜んでおり、事件は思わぬ形で解決へ向かうことになります…!
※ここでは、ネタバレと伏線を中心に解説していきます!
【目次】好きなところから見れます▼
- アニメ「霊魂探偵殺害事件」の事件の流れ
- コナンが羽田浩司事件とRUMについて考える
- 小五郎に霊魂探偵・堀田凱人とのテレビ対談依頼が来る
- 米花ホテルで古栗参平と合流する
- 堀田から「殺される 助けて」というメールが届く
- 402号室で皿やグラスが割れ、ワイン跡とスリッパ跡が見つかる
- 小五郎がベランダから逃げる人影を見たと思う
- 堀田凱人がベッドで刺殺されている
- 隣室403号室に世良とメアリーがいる
- 古栗のオープンカーがベランダ真下に停められている
- テーブルの塩、工事の振動、窓枠の貼り跡から偽装が見える
- コナンが変声機を落とし、メアリーが推理を助ける
- 古栗参平が犯人と判明する
- 世良がメアリーを「ママ」と呼ぶ
- 浅香情報とジンのRUM発言で本筋が動く
コナンが羽田浩司事件とRUMについて考える
物語は、コナンが17年前の羽田浩司事件とRUMについて考えるところから始まります。
この時点で、普通の単発事件とは違う本筋の空気がすでにあります。羽田浩司、浅香、RUMというキーワードが頭に残った状態で、次の事件へ入っていくわけです。
ここで大事なのは、堀田凱人の事件が最初から本筋の余韻を背負っていることです。霊魂探偵というかなり怪しい人物が出てくる一方で、扱っている話題は羽田浩司事件です。
胡散臭さと本筋の重さが同時にある導入が、かなり不穏。
この導入があるから、堀田が殺された時に「ただの霊能力者の事件」では済まなくなります。
堀田が何を知っていたのか、誰にとって邪魔だったのかを考えたくなる始まりです。
小五郎に霊魂探偵・堀田凱人とのテレビ対談依頼が来る
毛利小五郎には、霊魂探偵・堀田凱人とのテレビ対談依頼が来ます。
堀田は羽田浩司の霊を呼び出し、事件の真相を語らせると言っていました。
ここだけ見ると、かなりオカルト寄りの導入です。
けれど、羽田浩司事件を口にしている時点で、堀田の存在は急に危険になります。単なる売名なのか、本当に浅香や17年前の事件に関する情報を持っているのかが分からない。
霊魂探偵の怪しさが、逆に本筋情報の危うさを強めています。
小五郎とコナンがこの対談へ向かうことで、米花ホテルでの事件へ入っていきます。
テレビ企画の軽さから、黒の組織本筋にも触れそうな空気へ落ちていくのが怖いです。
米花ホテルで古栗参平と合流する
小五郎とコナンは米花ホテルへ向かい、古栗参平と合流。
古栗は堀田凱人の関係者として案内する立場に見えます。初見では、事件を進めるための案内役のような位置です。
ただ、この古栗こそが後に犯人だと分かります。彼は堀田への深い恨みを抱え、あらかじめ402号室周辺に仕掛けを準備していました。案内役に見える人物が、実は事件全体を組み立てていたという反転が効いています。
この段階では、古栗の動機までは見えません。
だからこそ、後で妹の遺体をめぐる真相が出た時に、事件の印象が一気に変わります。
穏やかなホテルの案内から、復讐殺人の入口へ進んでいる感じがあります。
堀田から「殺される 助けて」というメールが届く
堀田凱人から「殺される 助けて」というメールが届いていたと分かります。
ここで、テレビ対談の空気が一気に事件の緊急性へ変わります。堀田が危険な状態にあると見え、402号室へ向かう流れになります。
このメールはかなり強いです。
霊魂探偵という怪しい人物でも、「殺される」と言われると空気が一気に冷えます。
本当に誰かに狙われているのか、それとも演出なのか、その判断がつかないところが不気味です。
そしてこのあと、部屋の中では皿やグラスが割れたような音、ワイン跡、スリッパ跡が続きます。
メールの切迫感と現場の異変が重なって、犯人が今逃げたように見せる流れが作られていきます。
402号室で皿やグラスが割れ、ワイン跡とスリッパ跡が見つかる
402号室では、皿やグラスが割れ、ワイン跡とスリッパ跡が見つかります。
見た目には、犯人が慌てて寝室へ逃げ込んだように見える状況です。現場に入った直後の混乱を狙った、かなり巧い偽装です。
実際には、テーブルの端に置かれた皿と、塩で不安定に立てられたワイングラスが、3階の改修工事の振動で落ちる仕組みでした。
人が動いた音に見えたものが、実は時間差で起こした破壊音だったと分かるのが気持ちいいです。
ワイン跡とスリッパ跡も、犯人が逃げたように見せるための演出です。
現場の“動き”に見えたものが、すべて古栗の作った錯覚だったと分かっていきます。
小五郎がベランダから逃げる人影を見たと思う
小五郎は、ベランダから逃げる人影を見たと思います。
この目撃があるため、犯人は小五郎たちが部屋に入った直後にベランダから逃げたように見えます。かなり派手なミスリードです。
しかし実際には、寝室の窓枠に貼られていた布が、ドアの開閉で外れる釣り糸と重りによって落ち、人影のように見えただけでした。
小五郎の証言が完全な嘘ではなく、錯覚として説明されるところが上手いです。
この偽装によって、犯人は「今さっき逃げた人物」に見えるようになります。
逃走犯を追わせるような演出が、後で布と重りの仕掛けにひっくり返るのがかなり気持ちいいです。
堀田凱人がベッドで刺殺されている
寝室のベッドでは、霊魂探偵・堀田凱人が胸を数か所刺されて死亡していました。
ここで、霊魂企画は完全に殺人事件へ変わります。オカルトっぽい導入から、血のある現場へ一気に落ちる温度差が強いです。
堀田は羽田浩司の霊を呼び出すと言っていた人物です。
だから、彼が殺されると「本当に危険な情報を持っていたのでは」と感じます。
事件内の復讐とは別に、本筋情報を持っていた人物が消えたようにも見えるのが怖いです。
この時点で、事件の謎は二重になります。堀田を殺したのは誰か。そして堀田は浅香や羽田浩司事件について何をつかんでいたのか。
単なる刺殺事件以上の不穏さがここで一気に広がります。
隣室403号室に世良とメアリーがいる
隣室403号室には世良真純が宿泊しており、領域外の妹/メアリーも隠れています。
事件現場のすぐ隣に、世良家・メアリー方面の本筋が置かれているのがかなり意味深です。
ここで気になるのは、なぜ世良が同じホテルにいるのか、メアリーはなぜ隠れているのかという点。
事件の物理トリックとして隣室関係も重要ですが、それ以上にメアリーが事件現場のすぐ近くにいることが本筋の緊張を作っています。
ホテル殺人事件の壁一枚向こうで、世良家の大きな情報が動いている感じがあります。
メアリーはコナンを警戒しており、世良もメアリーを隠しながら動きます。
事件の捜査と、コナン・世良・メアリーの探り合いが同時進行しているのが濃いです。
古栗のオープンカーがベランダ真下に停められている
402号室のベランダ真下には、古栗参平のオープンカーが停められていました。
この車が、落下した布、重り、凶器、返り血の服を回収する仕掛けに関わります。車の位置そのものがかなり重要です。
小五郎が見た人影の正体は布でした。その布や重りが落ちる先に、古栗のオープンカーがある。
つまり、ベランダから逃げたように見せる演出と、証拠品の回収が同じ仕掛けでつながっていたわけです。
オープンカーの屋根開閉スイッチも、証拠を車内へ隠すために使われます。
ただの駐車位置に見えたものが、事件全体の回収装置だったと分かるのがかなり面白いです。
テーブルの塩、工事の振動、窓枠の貼り跡から偽装が見える
コナンは、テーブルに残った塩、3階改修工事の振動、窓枠の貼り跡から偽装トリックに迫ります。
割れた皿とグラス、ワイン跡、スリッパ跡、人影の全部が、ひとつの演出として見えてきます。
塩はワイングラスを不安定に斜め立ちさせるために使われていました。工事の振動が起きる午前9時ごろに、グラスと皿が落ちる。
音で「犯人が動いた」と思わせる仕組みがかなり巧いです。
窓枠の貼り跡は、布が人影に見えたことを示します。
現場の違和感が一つずつ古栗の演出へ戻っていくので、推理のピースがはまる快感があります。
コナンが変声機を落とし、メアリーが推理を助ける
コナンは小五郎を眠らせますが、蝶ネクタイ型変声機を落としてしまいます。
いつもの推理ショーが成立しないという、かなり珍しいピンチです。ここで空気が一気に変わります。
その変声機を使い、メアリーが小五郎の声で推理を補助します。コナンの失敗を、メアリーが冷静に拾う形です。
眠りの小五郎の仕組みそのものを理解しているように見えるのが、かなり意味深。
この場面は事件解決にも関わりますが、同時にメアリーのキャラ理解として大きいです。
隠れているだけの存在ではなく、推理の流れに介入できる人物として印象が強く残ります。
古栗参平が犯人と判明する
堀田凱人を殺害した犯人は、古栗参平。
古栗の動機は、堀田が妹の遺体を見つけながら警察に通報せず、自分で埋め直し、霊能力を信じさせる番組演出に利用したことへの怒りでした。
ここで、霊魂探偵の怪しさがかなり苦い形で回収されます。堀田はただ胡散臭いだけではなく、古栗にとって許せない行為をしていた人物でした。
妹の死を見世物にされた怒りは痛いほど分かりますが、それでも殺人を選んだことで救いはありません。
古栗の事件としてはここで解決します。けれど、堀田が浅香情報を持っていたこと、メアリーが動いたこと、ジンがRUMに触れることが続くため、余韻はまったく軽くなりません。
犯人が分かっても、別の不穏さがむしろ濃くなる回です。
世良がメアリーを「ママ」と呼ぶ
事件後、世良真純がメアリーを「ママ」と呼びます。
この一言で、領域外の妹の見え方が一気に変わります。
世良にとってメアリーが非常に近い家族であることが強く示される場面。
この情報は、古栗の犯行証拠ではありません。けれど、シリーズ全体ではかなり大きいです。
ホテル殺人事件の解決後に、世良家・メアリー方面の謎が一段進むのが本当に濃いです。
メアリーはコナンへの警戒も強めます。
コナンがメアリーを探っているだけでなく、メアリー側もコナンを見ている構図が残るため、事件後の空気がかなり緊張します。
浅香情報とジンのRUM発言で本筋が動く
堀田がつかんでいた浅香の情報として、浅香が女性らしいこと、小さな手鏡を持っていたことが示されます。
これにより、羽田浩司事件と浅香の謎がまた一歩進みます。堀田の死が、単なる復讐殺人だけでは終わらない理由です。
さらにラストでは、ジンとウォッカが17年前の事件について話し、ジンがRUMの失敗に触れます。
眠りの小五郎が羽田浩司事件に関わったことへの警戒も出ます。
コナン側の事件解決から、黒の組織側の危険な視線へ切り替わる締め方がかなり怖いです。
この回でRUMの正体は明かされません。浅香=RUMとも断定されません。
でも、浅香、手鏡、RUMの失敗、眠りの小五郎への警戒が並ぶことで、本筋の不穏さは一気に増します。
- コナンが17年前の羽田浩司事件とRUMについて考える。
- 小五郎に、霊魂探偵・堀田凱人とのテレビ対談依頼が来る。
- 堀田は羽田浩司の霊を呼び出し、事件の真相を語らせると言っている。
- 小五郎とコナンが米花ホテルへ行き、古栗参平と合流する。
- 堀田から「殺される 助けて」というメールが届いていたと分かる。
- 402号室で皿やグラスが割れ、ワイン跡とスリッパ跡が見つかる。
- 小五郎がベランダから逃げる人影を見たと思う。
- ベッドで堀田凱人が刺殺されている。
- 隣室403号室に世良真純とメアリーがいる。
- 古栗のオープンカーが402号室ベランダ真下に停まっている。
- テーブルの塩、工事の振動、窓枠の貼り跡から偽装トリックが見えてくる。
- コナンが変声機を落とし、メアリーが小五郎の声で推理を補助する。
- 古栗参平が犯人と判明する。
- 世良がメアリーを「ママ」と呼ぶ。
- 浅香が女性らしいこと、手鏡を持っていたことが示される。
- ジンが17年前の事件をRUMの失敗として語り、眠りの小五郎を警戒する。
アニメ「霊魂探偵殺害事件」の犯人は?

この事件の犯人は、古栗参平です。
被害者は霊魂探偵・堀田凱人で、古栗は堀田を刺殺しました。
事件のトリックは、犯人が小五郎たちの入室直後に逃げたように見せる偽装です。塩、工事の振動、皿とワイングラス、スリッパ跡、布、釣り糸、重り、オープンカーが一本線でつながります。
犯人は古栗参平
堀田凱人を殺害した犯人は、古栗参平です。
古栗は、部屋に入った直後に犯人が逃げたように見せるため、402号室に複数の仕掛けを作っていました。
皿やグラスの破壊音、ワイン跡、スリッパ跡、ベランダの人影は、すべて逃走演出です。
この事件で大事なのは、堀田が本筋情報を持っていたことと、堀田を殺した人物を混同しないことです。堀田が浅香情報を持っていたのは本筋側の重要情報ですが、殺害犯は古栗参平です。
現在事件は古栗の復讐殺人として整理するのが正確です。
古栗は案内役のように見えますが、実際には証拠回収まで考えた仕掛けを組んでいました。
ベランダ下のオープンカーまで使う計画性がかなり強く、初見では見抜きにくい犯行です。
動機は妹の遺体を番組演出に利用された怒り
古栗参平の動機は、堀田凱人が古栗の妹の遺体を番組演出に利用したこと。
古栗の妹は数年前、山で自殺していました。堀田はその遺体を見つけながら警察に通報せず、自分で埋め直していました。
そして堀田は、その遺体を霊能力を信じさせる番組演出に利用します。古栗から見れば、妹の死を見世物にされたも同然です。ここは本当に胸に重いです。
霊魂探偵の胡散臭さが、被害者遺族の怒りへ直結しているんですよね。
ただし、堀田の行為が許せないものだったとしても、古栗の殺人は正当化できません。
妹を思う怒りには痛みがありますが、堀田を刺殺したことで古栗自身も取り返しのつかないところへ進んでしまいます。
トリックは逃走直後に見せるための連続偽装
古栗のトリックは、堀田を殺したあと、小五郎たちが部屋に入った直後に犯人が逃げたように見せる連続偽装。
音、足跡、ワイン、人影、証拠回収を組み合わせています。
準備:塩でグラスを不安定にし、窓枠に布を仕込む
古栗は、テーブルの端に皿を置き、近くに盛った塩でワイングラスを不安定に斜め立ちさせました。3階の改修工事が始まる午前9時ごろの振動で、皿とグラスが落ちて割れるようにしたわけです。
さらに寝室の窓枠には布を貼り、ドアの開閉で外れる釣り糸と重りも仕込んでいました。これにより、布が落ちた瞬間にベランダから逃げる人影のように見えます。
音と視覚の両方で、犯人が今逃げたと思わせる準備がかなり巧妙です。
実行:堀田を刺殺し、ワイン跡とスリッパ跡を作る
古栗は堀田凱人を刺殺したあと、ワインをこぼし、スリッパ跡を寝室へ続けました。
これによって、犯人が慌てて寝室へ逃げたように見せます。部屋に入った人間が、自然に奥へ意識を向けるような流れです。
割れる音、ワイン跡、スリッパ跡が並ぶと、そこに犯人の動きがあったように見えてしまいます。
実際には人が逃げたのではなく、古栗が作った“逃走の物語”を見せられていたわけです。
発覚回避:布・重り・凶器・返り血の服をオープンカーで回収する
落下した布、重り、凶器、返り血の服は、402号室ベランダ真下に停めた古栗のオープンカーで回収される仕組み。
古栗は車の位置と屋根開閉スイッチを利用し、証拠を車内へ隠していました。
ここがかなり面白いです。
ベランダから逃げる人影に見えたものが、証拠回収のための落下物でもあったわけです。
人影偽装と証拠隠しが同じ仕掛けで成立しているのが、このトリックの気持ちいいところです。
綻び:塩、工事の振動、窓枠の貼り跡、車の位置が残る
トリックの綻びは、テーブルに残った塩です。塩があることで、ワイングラスを不安定に斜め立ちさせる仕掛けが見えてきます。さらに、3階改修工事の振動が皿とグラスを落とした条件になります。
窓枠の貼り跡は、布を使った人影偽装を示します。
そして古栗のオープンカーが402号室ベランダ真下に停められていたことが、落下物の回収とつながります。
小さな違和感が全部、古栗の偽装へ向かっていく流れがかなり綺麗です。
決め手は塩、工事の振動、窓枠の貼り跡、オープンカー
決め手の入口は、テーブルに残った塩。
塩はワイングラスを斜めに立てるために使われ、3階改修工事の振動で皿とグラスを落とす仕掛けへつながります。割れた音は、犯人が部屋で動いた音ではありませんでした。
ワイン跡とスリッパ跡は、犯人が寝室へ逃げたように見せる偽装です。窓枠の貼り跡、釣り糸、重りは、ベランダから逃げる人影を作るための仕掛けでした。
小五郎の目撃を否定するのではなく、なぜそう見えたかを説明する推理になっているのが気持ちいいです。
さらに、古栗のオープンカーが402号室ベランダ真下に停められていたことが大きいです。車内には、布、重り、凶器、返り血の服があると推理されます。
逃走演出と証拠回収の両方がオープンカーに集まるため、古栗への道が一気に見えてきます。
動機面では、堀田が古栗の妹の遺体を番組演出に利用していたことも決定的。
物証と動機の両方がそろうことで、古栗参平の犯行として事件が整理されます。
結末は古栗参平の復讐殺人として明らかになる
結末として、古栗参平が霊魂探偵・堀田凱人を刺殺した犯人だと判明します。
古栗は、皿やグラスの破壊音、ワイン跡、スリッパ跡、ベランダから逃げる人影を偽装し、小五郎たちが部屋に入った直後に犯人が逃げたように見せかけていました。
動機は、堀田が古栗の妹の遺体を通報せず、自分で埋め直し、霊能力番組の演出に利用したことです。
堀田の行為はあまりにもひどく、古栗の怒りには痛みがあります。
それでも殺人を選んだことで、事件は救いのない復讐になってしまいます。
さらに事件後、世良がメアリーを「ママ」と呼び、堀田がつかんでいた浅香情報も明かされます。ジンのRUM発言と眠りの小五郎への警戒も入り、羽田浩司事件と黒の組織本筋が進みます。
現在事件は解決しても、次の危険がすぐ目の前に残る結末です。
アニメ「霊魂探偵殺害事件」の名言/名セリフ

領域外の妹「暗がりに鬼を繋ぐが如く…江戸川コナンに気を許すな…」
コナンについて、世良真純に言ったメアリーの名言。コナンはまだ得体が知れないから気をつけろと言っている。
ジン「17年前にラムが抜かった仕事なんざ…知った事か…」
この名言で羽田浩司殺人事件はRUMが関わっており、RUMのミスった事件であることがわかります。
ジン「暗がりに鬼を繋ぐが如く…鬼だったとしたら眠ってる間に始末しねぇとな…」
ジンがメアリーと同じ言葉を言います。毛利小五郎が得体がしれないからこそ警戒しといた方が良いというセリフです。
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アニメ「霊魂探偵殺害事件」のhuluやアマプラはある?
アニメ「霊魂探偵殺害事件」はhuluで配信されています。
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【関連記事】映画「名探偵コナン」が無料で見放題の配信サイト
「霊魂探偵殺害事件」の感想/まとめ

863〜864話「霊魂探偵殺害事件」は、霊魂探偵が刺殺され、ホテルの密室ミステリーが開幕する前後編です。
「殺される 助けて」のメール、世良真純と領域外の妹、そして蝶ネクタイ型変声機紛失という非常事態まで重なり、RUM編が一気に加速しました。事件でスッキリするのに、最後は不安が残る。そういう回です。
オカルトの入口から“本筋”へ叩き落とす導入がうまい
冒頭からコナンが羽田浩司事件とRUMを結びつけ、浅香=RUMでは?と考える切迫感が強い。そこへ“霊魂探偵”堀田が「真相を暴く」と宣言して登場しますが、怪しさ満点なのに本当に殺されている落差がえげつないです。
7時28分の「殺される 助けて」メール、割れる音、ワインの染みとスリッパ跡。ホテルの静けさがそのまま凶器になる導入が秀逸でした。さらに隣室が世良で、領域外の妹が息を潜めている展開が、事件を一気に“縦軸”へ引き寄せます。
小五郎が対談依頼を受けて現場へ向かうのはいつものノリなのに、ベランダで逃げる人影を目撃した瞬間に空気が変わる。オカルトを入口に、ガチの殺人へ叩き落とす切り替えが巧いです。
温度差と風で攻める“ホテル密室”の快感
後編の気持ちよさは、密室っぽい状況を「温度差」と「風の流れ」まで含めて崩していくところ。割れた皿、ワイン、足跡、窓枠のベタつき、上階の改修音…小さな違和感が積み重なって、最終的にディレクター古栗へ収束するのが爽快でした。
動機もただの逆恨みではなく、亡き妹の遺体を番組のネタにされた怒りという、胸の奥が苦くなるタイプ。霊より生身の人間の業のほうが怖い、という後味が残ります。
堀田がワインとつまみを“2人分”頼んでいた事実が、面会相手の存在を浮かび上がらせるのも上手い。推理が進むほど、事件の温度が下がっていく感じがぞくっとしました。
蝶ネクタイ紛失×メアリー介入で物語が底抜けする
最大のサプライズは、コナンが小五郎を眠らせたのに、肝心の蝶ネクタイ型変声機を紛失して“眠りの小五郎”が封じられるところ。いつもの必勝パターンが崩れるだけで、推理回の緊張度が跳ね上がります。
そこで領域外の妹(メアリー)が介入し、世良が「ママ」と呼ぶ一言で正体が確定する流れが熱い。さらに堀田の情報として「浅香は小さな鏡を持つ女性らしい」という要素まで出て、RUM編の霧が濃くなります。
事件が終わっても不安が残るラストが好きです。変声機を“コナン以外”が使って推理を通すのも異例で、メアリーの頭脳と警戒心が際立つ。
「10年前の少年と同じとは限らない」と釘を刺す姿が、物語の底を抜けさせる。RUM編の怖さが一段上がった前後編でした。
RUM編の中でも大事なお話となるので、ぜひ見返してみてください!
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