黒の組織のコードネームは全部で何種類あるの?
お酒の名前にはどんな法則がある?
『名探偵コナン』の黒の組織では、ジンやウォッカ、ベルモットのように、お酒の名前がコードネームとして使われています。
ただし、コードネームを持つ人物が全員、現在も組織へ忠誠を誓っているわけではありません。
では、どんなメンバーがいるでしょうか?
この記事では、黒の組織のコードネーム全20種類を現在の立場ごとに整理し、お酒の意味や命名法則、原作と映画限定人物の違いをネタバレ込みで解説します。
黒の組織のコードネーム一覧!全20種類を現在の立場で整理

黒の組織で確認できる酒名コードネームは、原作本編14種類、映画限定6種類の合計20種類です。
ただ名前だけを並べると、誰が現在も敵なのか分かりにくいです。ここでは、現在の立場と生死が分かるように4つのグループへ分けます。
現在も黒の組織側で活動しているコードネームは、次の6種類です。
- RUM|脇田兼則|サトウキビ由来の蒸留酒|組織No.2|原作本編
- ジン|本名不明|ジュニパーベリーなどで香りを付けた蒸留酒|幹部格|原作本編
- ウォッカ|本名不明|穀物やジャガイモなどを原料とする蒸留酒|ジンの補佐役|原作本編
- ベルモット|シャロン・ヴィンヤード|香味付け酒精強化ワイン|ボスから特別扱いされる構成員|原作本編
- キャンティ|本名不明|イタリア・トスカーナ地方の赤ワイン|狙撃手|原作本編
- コルン|本名不明|ドイツの穀物蒸留酒|狙撃手|原作本編
黒の組織内で現在も活動している潜入捜査官は、次の2種類です。
- キール|本堂瑛海/水無怜奈|白ワインとクレーム・ド・カシスのカクテル|CIAの潜入捜査官|原作本編
- バーボン|降谷零/安室透|トウモロコシを主原料とするアメリカンウイスキー|公安警察の潜入捜査官|原作本編
組織から脱走した人物、正体が露見した人物、死亡した原作本編のコードネームは、次の6種類です。
- シェリー|宮野志保/灰原哀|スペインの酒精強化ワイン|組織を脱走して生存|原作本編
- ライ|赤井秀一|ライ麦を主原料とするウイスキー|FBIの潜入捜査官・正体露見後も生存|原作本編
- スコッチ|諸伏景光|スコットランド産ウイスキー|公安の潜入捜査官・死亡|原作本編
- カルバドス|本名不明|リンゴのブランデー|狙撃手・死亡|原作本編
- テキーラ|本名不明|ブルーアガベを原料とする蒸留酒|死亡|原作本編
- ピスコ|枡山憲三|ブドウを原料とする蒸留酒|古参構成員・死亡|原作本編
劇場版だけに登場したコードネームは、次の6種類です。
- アイリッシュ|本名不明|アイリッシュウイスキー|死亡|『漆黒の追跡者』
- キュラソー|本名不明|オレンジの果皮で香りを付けるリキュール|死亡|『純黒の悪夢』
- スタウト|本名不明|黒ビール|MI6のNOC・死亡|『純黒の悪夢』
- リースリング|本名不明|白ワイン|BNDのNOC・死亡|『純黒の悪夢』
- アクアビット|本名不明|北欧の香味蒸留酒|CSISのNOC・死亡|『純黒の悪夢』
- ピンガ|本名不明/グレースへ変装|ブラジルのカシャッサ|RUM配下・死亡|『黒鉄の魚影』
この一覧で特に注意したいのが、コードネームを持つことと、黒の組織への忠誠は同じではない点です。キールやバーボンだけでなく、ライ、スコッチ、映画のNOC3人も正式な酒名を与えられながら、別の機関のために潜入していました。
さらにRUMは、父親と現在のRUMが同じ名称を使用しています。20種類という数字は酒名の種類であり、歴代使用者の人数ではありません。
組織全体で見ると、コードネームを持たない関係者もいます。酒名だけを追うより、現在の立場まで並べた方が、黒の組織がどれだけ内部から崩されているのかが見えてきます。

黒の組織のコードネームの法則|なぜお酒の名前なのか

黒の組織のコードネームは、蒸留酒、ウイスキー、ワイン、リキュール、カクテルなど、お酒に関係する名前で統一されています。
ただし、なぜ酒名を使うのか、誰がコードネームを決めるのか、どの段階で与えられるのかは、作中で完全には明かされていません。
一定の傾向は見えますが、すべてを絶対的なルールとして扱うのは危険です。法則がありそうなのに例外が残る、この曖昧さが次の組織員を予想する楽しさにもつながっています。
男性は蒸留酒・女性はワイン系が多いが絶対ではない
男性のコードネームには蒸留酒やウイスキー系、女性にはワイン、リキュール、カクテル系が多いです。
男性では、ジン、ウォッカ、バーボン、ライ、スコッチ、RUM、ピンガなどが蒸留酒やウイスキーに分類されます。
女性では、ベルモット、シェリー、キール、キュラソー、リースリングなど、ワインやリキュール、カクテルに関係する名称が目立ちます。
この傾向は『黒鉄の魚影』でも推理に使われました。ピンガが蒸留酒の名前だったことが、正体が男性である可能性へつながっています。
ただし、男性のスタウトは蒸留酒ではなく黒ビールです。すべての人物を完全に分類できる規則ではないため、コードネームだけで性別を断定することはできません。
それでも、登場前の人物像を予想する材料としてはかなり面白いです。名前だけで空気が変わり、姿を見せる前から考察が始まるのが『コナン』らしいんですよね。
コードネームを与える基準と担当者は未判明
コードネームを誰が、どの段階で、どの基準によって与えるのかは明らかになっていません。
酒名を持つ人物には、狙撃、情報収集、暗殺、科学研究、潜入など、専門的な役割を任されている者が多いです。そのため、一定の実績や能力を評価された人物へ付与される可能性があります。
ただし、コードネームを持つ人物が全員、正式な幹部だとは断定できません。組織へ潜入していたキール、バーボン、ライ、スコッチも、組織から酒名を与えられています。
逆に、宮野明美や楠田陸道は黒の組織へ関係し、実際に任務も行っていますが、既知の酒名コードネームはありません。
コードネームは組織から一定の役割を認められた証には見えます。しかし、忠誠心や身元を保証するものではないです。そこを大量の潜入捜査官に破られているのが、少し皮肉でもあります。
RUMは父親から受け継いだ二代目コードネーム
現在のRUMは、烏丸蓮耶へ長く仕えていた父親からRUMの名称を受け継いだ二代目です。
つまり、RUMは一人だけが使う完全な個人名ではありません。少なくともこのコードネームだけは、父から息子へ継承されています。
この事実によって、コードネームの種類と歴代使用者の人数が一致しないことも分かりました。初代RUMと現在のRUMが別人でも、一覧上は同じ1種類です。
RUMが組織No.2の役割と結びついた名称である可能性はあります。ただし、正式な役職名として継承されているのか、父子だけの例外なのかは未確定です。
人物よりコードネームが先に残り、次の人間へ受け継がれていく。個人を部品のように扱う黒の組織の冷たさを感じる設定です。
お酒と人物像の共通点は考察として楽しむ
コードネームの酒と人物像を重ねて見ると、面白い共通点がいくつも見つかります。ただし、すべてが作中で説明された確定設定ではありません。
例えば、ウォッカは無色透明で癖を抑えた蒸留酒です。強烈な存在感を持つジンの横で補佐へ回る人物像と重なって見えます。
キュラソーは色の異なる種類があるリキュールです。記憶や立場によって姿を変え、最後には純黒とは違う生き方を選んだキュラソーを連想させます。
RUMとピンガは、どちらもサトウキビ由来の蒸留酒です。RUM配下の人物へピンガという名が与えられたことには、何らかの関連を感じますが、意図が明言されたわけではありません。
酒の由来や味わいを人物の性格と結びつけるのは、あくまでファン目線の楽しみ方です。確定情報と分けて考えると、無理に断定せずに名前選びの面白さを味わえます。
現在も活動する黒の組織のコードネーム

現在も黒の組織側で活動しているのは、RUM、ジン、ウォッカ、ベルモット、キャンティ、コルンです。
キールとバーボンも組織内でコードネームを使い続けていますが、二人の正体はCIAと公安の潜入捜査官です。
表面上は同じ酒名で呼ばれていても、目的は正反対です。同じ部屋で任務を進めながら、内側では互いの正体を探り合っている緊張感がたまりません。
RUM|父から名を継いだ二代目の組織No.2

RUMは黒の組織のNo.2で、現在は脇田兼則として行動しています。
脇田は56歳の板前として米花いろは寿司へ入り込み、小五郎やコナンの近くで情報を集めています。その正体は、父親からRUMの名を継いだ二代目です。
コードネームの由来となったラムは、サトウキビの糖蜜や搾り汁を原料とする蒸留酒です。
現在のRUMは左目が義眼ですが、17年前には左目が健在でした。一度見た人物の顔や仕草を忘れない異常な記憶力を持ち、その能力を人の弱点を探るために使っています。
原作108巻では、コナンとFBIが脇田兼則=RUMという結論へ到達しました。さらにRUM自身も、APTX4869に「時を戻す」作用があることへ関心を強めています。
正体が読者だけの秘密ではなく、主人公側にも迫られたことで空気が変わりました。長く続いたRUM編が、正体当てから直接対決の段階へ入りつつあります。

ジン・ウォッカ|実行部隊の中心と補佐役

ジンは現場を指揮する幹部格で、ウォッカはジンを「兄貴」と呼び、計画の実行を補佐しています。
ジンは第1話から登場する黒の組織の中心人物です。暗殺や取引の指揮を執り、裏切り者や組織にとって危険な人物を容赦なく排除します。
その行動原理を端的に示しているのが、次の発言です。
「疑わしきは罰する。それが俺の流儀だ」
この言葉から分かるのは、ジンが確実な証拠を待つ人物ではないことです。疑念を抱いた時点で相手を排除し、組織へ危険が及ぶ可能性を消そうとします。
ただし、この一言だけでジンの正式な階級や、コードネーム付与の仕組みまで確定するわけではありません。分かるのは、潜入捜査官や裏切り者にとって、ジンが極めて危険な監視者だということです。
ウォッカは取引、運転、連絡、潜入など、現場で必要な作業を幅広く担当しています。判断をジンへ仰ぐ場面は多いものの、組織内の人間関係や取引先にも詳しく、単なる運転手ではありません。
酒のジンは香りの強い蒸留酒で、ウォッカは比較的癖が少なく、カクテルの土台にも使われます。強烈なジンと、その横で任務を支えるウォッカという関係へ重ねて見ると面白いです。
第1話から変わらない上下関係なのに、二人が並ぶだけで黒の組織の空気が戻ってくる。この安定した怖さはさすがです。

ベルモット|ボスから特別扱いされる秘密主義者

ベルモットはボスから特別扱いされ、単独行動や秘密を多く抱える女性構成員です。
正体は女優シャロン・ヴィンヤードで、娘のクリス・ヴィンヤードも同一人物として演じてきました。高い変装術と演技力を持ち、声まで変えることができます。
ベルモットはボスのお気に入りとして扱われる一方、組織内でも独断行動が目立ちます。シェリーへ強い敵意を向けながら、新一と蘭だけは命を懸けて守ろうとします。
ベルモットは、香草やスパイスで香りを付けた酒精強化ワインです。甘いスイートタイプだけでなく、辛口のドライタイプもあります。
複数の香りをまとわせたワインと、別人の顔をまとって生きるベルモット。これは確定した命名理由ではありませんが、人物像との重なりが綺麗です。
黒の組織側にいるのに、コナンたちを完全には殺せない。その矛盾があるからこそ、登場するたびに敵か味方か分からない緊張が残ります。

キャンティ・コルン|現在の狙撃手コンビ

キャンティとコルンは、現在も黒の組織で活動する狙撃手コンビです。
キャンティは感情を表に出しやすく、標的を撃つことにも積極的です。一方のコルンは寡黙で、必要なことだけを短く話します。
キャンティのコードネームは、イタリア・トスカーナ地方の赤ワインに由来します。コルンはドイツの穀物蒸留酒です。
華やかな赤ワインと、無色透明に近い穀物酒。二人の対照的な性格へ重ねて見ると、名前の並びも印象的です。
二人は、かつて同じ狙撃手だったカルバドスの死を引きずっています。特にキャンティは、カルバドスを利用したベルモットへ強い反感を抱いています。
冷酷な組織員に見えても、仲間の死への感情が消えるわけではありません。この人間臭さがあることで、単なる射撃要員以上の距離感が見えてきます。


キール・バーボン|現在も組織内にいる潜入捜査官

キールとバーボンは現在も黒の組織内で活動していますが、正体はCIAと公安警察の潜入捜査官です。
キールの本名は本堂瑛海で、表向きは水無怜奈というアナウンサーです。CIAの任務で組織へ潜入し、現在はFBIや赤井秀一と秘密裏に情報を共有しています。
キールは、白ワインにクレーム・ド・カシスを加えたカクテルです。コードネームを得るほど組織へ入り込みながら、実際には外部機関のために動いています。
バーボンの正体は公安警察の降谷零です。安室透として喫茶ポアロで働き、探偵として小五郎へ接近しながら、組織では情報収集を得意とする探り屋として動いています。
バーボンは、トウモロコシを主原料とするアメリカンウイスキーです。ライやスコッチと同じウイスキー系の名を与えられています。
同じ酒名で呼ばれ、同じ任務へ参加しているのに、ジンたちと二人の目的は正反対です。組織が相手の能力を認めてコードネームまで与えた結果、内部へ深く敵を入れているのがかなり皮肉です。
離脱・死亡した原作本編のコードネーム

シェリーとライは黒の組織から離れて生存し、スコッチ、カルバドス、テキーラ、ピスコは死亡しています。
酒名を与えられるほど組織へ深く入った人物でも、安全に離脱できるとは限りません。正体露見や失敗が、そのまま死へつながる後味の重さがあります。
シェリー|組織を脱走した宮野志保

シェリーは宮野志保のコードネームで、現在は灰原哀として生存しています。
宮野志保は組織の科学者として、両親から続く薬品研究を引き継ぎ、APTX4869の研究・開発を担当していました。
姉の宮野明美を組織に殺された後、志保は研究を拒否します。そして監禁された部屋でAPTX4869を飲み、身体が幼児化したことで脱出しました。
シェリーはスペインの酒精強化ワインです。組織の薬を研究していた人物が、その薬の作用によって組織から逃れる展開は、皮肉が効いています。
現在もジンやベルモットから狙われていますが、コナンや阿笠博士、少年探偵団と出会ったことで居場所を得ました。冷たいコードネームの人物が「灰原哀」という一人の少女へ戻っていく流れが胸にきます。

ライ・スコッチ|FBIと公安の潜入コードネーム

ライはFBIの赤井秀一、スコッチは公安警察の諸伏景光です。
赤井秀一は諸星大を名乗り、黒の組織へ潜入しました。高い狙撃能力と判断力を評価され、ライのコードネームを与えられています。
赤井はジンを捕らえる作戦まで進みますが、待機していたキャメルが一人の老人へ声をかけたことが作戦失敗の引き金となりました。その老人が、後にRUMだったと判明します。
ただし、RUMがその場で赤井の正体を直接見破ったと単純化はできません。キャメルの行動によって作戦が露見し、赤井の潜入が終わる流れです。
スコッチは公安警察の諸伏景光で、降谷零の幼なじみでもあります。組織に正体が露見した後、家族や公安の情報が入った携帯ごと自ら命を絶ちました。
ライはライ麦を主原料とするウイスキー、スコッチはスコットランド産ウイスキーです。バーボンを加えたウイスキートリオは、全員が黒の組織を裏切る側でした。
組織が能力を認めた3人が、実際にはFBIと公安の人間だった。この構図は痛快なのに、スコッチの死を考えると後味がかなり苦いです。


カルバドス|ベルモットを支援した狙撃手

カルバドスはベルモットを支援した狙撃手で、赤井秀一によって行動不能にされた後、自ら命を絶ちました。
ベルモットの作戦に協力し、離れた場所から標的を狙います。しかし赤井に武器を奪われ、両脚を負傷して逃げられない状態になりました。
カルバドスは、フランス・ノルマンディー地方で造られるリンゴのブランデーです。
登場時間は短いものの、その死はキャンティとコルンの感情へ残りました。特にキャンティは、カルバドスを利用して見捨てたベルモットを強く嫌っています。
本人の出番が終わっても、死後に人間関係が動き続ける。この苦い余韻が、カルバドスを忘れにくい人物にしています。

テキーラ|アタッシュケースの爆発で死亡

テキーラはゲーム会社との取引へ現れましたが、アタッシュケースを取り違え、爆発に巻き込まれて死亡しました。
大柄な体格と関西弁が特徴で、組織のために有能なプログラマーの情報を集めていました。
しかし、別の人物が仕掛けた爆弾入りアタッシュケースを偶然受け取ってしまいます。黒の組織から処分されたのではなく、組織とは無関係な事件の計画へ巻き込まれた形です。
テキーラは、ブルーアガベを原料とするメキシコの蒸留酒です。
黒の組織の強敵として現れた人物が、コナンと本格的に対決する前に別事件の爆発で消える。この落差は今見てもかなり驚きます。

ピスコ|ボスの命令を受けたジンに処刑

ピスコは長年ボスへ仕えた古参構成員でしたが、犯行の瞬間を撮影されたため、ジンに処刑されました。
本名は枡山憲三で、自動車会社の会長という社会的地位を持っています。宮野夫妻と面識があり、幼児化した灰原を見ただけでシェリーだと見抜きました。
ピスコは暗殺任務を実行しますが、犯行の瞬間を報道カメラに撮影されます。組織の存在を露見させる危険が生じたため、ボスの命令を受けたジンに殺害されました。
ピスコは、ブドウから造られる蒸留酒です。
長年仕え、ボスから信頼されていた古参でも、一度の失敗で容赦なく消されます。功績より秘密保持を優先する組織の怖さが、ここで一気に見えるんですよね。

映画限定の黒の組織コードネーム

映画限定のコードネームは、アイリッシュ、キュラソー、スタウト、リースリング、アクアビット、ピンガの6種類です。
このうち、スタウト、リースリング、アクアビットは黒の組織へ忠誠を誓う構成員ではなく、各国情報機関から送り込まれたNOCです。
映画限定の6人はいずれも作中で死亡しています。高い能力を見せても一作品の中で消されてしまうため、劇場版ならではの強烈な後味が残ります。
アイリッシュ|コナンの正体へたどり着いた劇場版メンバー

アイリッシュは『漆黒の追跡者』に登場し、コナン=工藤新一という真相へたどり着いた映画限定メンバーです。
ベルモットの高い変装技術をかりて、警視庁の松本清長管理官へ変装して捜査へ入り込みました。コナンの指紋と工藤新一の指紋を照合し、二人が同一人物だと突き止めています。
アイリッシュはピスコを父親のように慕っており、ピスコを処刑したジンへ反感を抱いていました。そのため、コナンの正体をすぐ組織へ報告せず、自分の手柄として利用しようとします。
コードネームの由来はアイリッシュウイスキーです。
最後は組織の銃撃を受けながら、コナンをかばうような行動を見せて死亡します。敵なのにコナンの能力を認め、最期には守る側へ近づくのが切ないです。

キュラソー|RUMの側近から少年探偵団を守る側へ

キュラソーはRUMの右腕としてNOCリストを盗みましたが、少年探偵団との出会いを経て組織を裏切り、子どもたちを守って死亡しました。
特殊な記憶能力を持ち、情報を色と結びつけて記憶できます。『純黒の悪夢』では公安からNOCリストを盗み出し、各国の潜入捜査官を危険にさらしました。
しかし、事故によって記憶を失い、少年探偵団と行動したことで感情が変化していきます。記憶を取り戻した後も、キール、バーボン、シェリーを組織へ渡さない選択をしました。
キュラソーは、オレンジの果皮で香りを付けたリキュールです。無色のものから青やオレンジなど色の付いた種類まであります。
組織に染められた人物が、自分で別の色を選び直す。この変化が作品タイトルの「純黒」と対照的で、胸にくるんですよね。
最期は少年探偵団を守るために命を懸けました。RUMの側近から子どもたちの味方へ変わる流れが、映画限定キャラの中でも特に温かいです。

スタウト・リースリング・アクアビット|各国機関のNOC
スタウト、リースリング、アクアビットは、黒の組織へ潜入していた各国情報機関のNOCです。
- スタウト|MI6の潜入捜査官|黒ビール
- リースリング|ドイツ連邦情報局BNDの潜入捜査官|白ワイン
- アクアビット|カナダ安全情報局CSISの潜入捜査官|北欧の香味蒸留酒
3人はコードネームを与えられるほど組織へ入り込んでいましたが、キュラソーが盗んだNOCリストによって正体が露見します。そして組織に口封じされました。
スタウトは焙煎した麦芽や大麦の風味が特徴の黒ビールです。リースリングは白ワイン用ブドウ品種と、そのブドウから造られるワインを指します。アクアビットはキャラウェイやディルなどで香りを付ける北欧の蒸留酒です。
正式な酒名を得ても、正体が割れた瞬間に切り捨てられます。短い登場の中で、黒の組織の情報網と処分の速さを見せつける3人でした。
ピンガ|RUM配下でジンを敵視した潜入担当

ピンガは『黒鉄の魚影』に登場したRUM配下の組織員で、ジンを出し抜こうとする強い野心を持っていました。
女性エンジニアのグレースへ変装し、海洋施設パシフィック・ブイへ潜入します。老若認証システムを利用し、灰原哀=宮野志保だけでなく、コナン=工藤新一という秘密にも近づきました。
RUMから能力を評価される一方、ジンには対抗心をむき出しにしています。自分の手柄で組織内の立場を上げようとする人物です。
ピンガは、ブラジルのサトウキビ蒸留酒カシャッサの俗称です。RUMもサトウキビ由来の蒸留酒なので、配下の関係を酒の原料で重ねた可能性もありますが、命名理由は明言されていません。
最後は組織の作戦に巻き込まれ、死亡します。コナンの正体へ迫るほど有能だったのに、ジンからは邪魔な存在として切り捨てられる後味が苦いです。
なお、ピンガがキュラソーの正式な後任や、黒の組織No.3だったとは確定していません。RUM配下で高く評価されていた人物までが作中で分かる範囲です。

コードネームを持たない黒の組織関係者もいる

黒の組織へ関わった人物の全員が、酒名コードネームを持っているわけではありません。
ボスの烏丸蓮耶にも既知の酒名はなく、末端や下部構成員として任務を行った人物にも、コードネームが確認されていない例があります。
さらに、組織内外で使われる異名と、正式な酒名コードネームは別です。この違いを分けると、黒の組織の人物関係がかなり整理しやすくなります。
ボスや下部構成員にも酒名コードネームがない
黒の組織のボスである烏丸蓮耶は、酒名コードネームでは呼ばれていません。
組織内では「ボス」や「あの方」と呼ばれていますが、ジンやRUMのような酒名は明らかになっていないです。
宮野明美も黒の組織へ関係し、組織から課された任務を実行しましたが、既知のコードネームはありません。
楠田陸道も、キールを探すため病院へ潜入していました。しかし酒名は与えられておらず、本名で扱われています。
この違いから、コードネームは全構成員へ一律で配られるものではないと分かります。重要任務や専門能力、一定の実績が関係する可能性はありますが、正式な条件は未判明です。
ヘル・エンジェルやシルバーブレットは異名
宮野エレーナの「ヘル・エンジェル」や、赤井秀一・コナンに使われる「シルバーブレット」は、酒名コードネームではなく異名です。
ヘル・エンジェルは、組織内で宮野エレーナを指して使われた呼び名です。酒名ではなく、人物の印象や立場を表しています。
シルバーブレットは、黒の組織を倒し得る存在を指す言葉です。ベルモットは新一を、ボスは赤井秀一を、組織へ致命傷を与える可能性のある「銀の弾丸」として警戒しています。
ほかにも「あの方」「ボス」「NOC」など、組織内では本名を避ける呼び方が多く使われます。しかし、これらは正式な酒名コードネームとは役割が違います。
本名を消し、役割や恐れで人を呼ぶ文化そのものが不穏です。誰なのかではなく、何をする存在なのかだけが残るのが黒の組織らしいです。
まとめ
黒の組織で確認できる酒名コードネームは、2026年9月21日時点で20種類です。原作本編が14種類、映画限定が6種類あります。
ただし、RUMは父親から名称を継いだ二代目です。そのため、コードネームの種類と、それを歴代で使用した人物の人数は一致しません。
また、コードネームを持つ人物が全員、現在も黒の組織へ忠誠を誓っているわけではないです。キールとバーボンは潜入中、シェリーは脱走、ライはFBIへ戻り、スコッチを含む複数の潜入捜査官が命を落としました。
酒名の男女傾向はありますが、絶対の規則ではありません。コードネームを誰が、どんな基準で与えているのかも、まだ作中では明かされていないです。
洗練されたお酒の名前で統一されているのに、その内側には裏切り、潜入、口封じ、継承が詰まっています。名前だけなら格好いいのに、現在の立場まで並べると組織の冷酷さが一気に見える。この落差こそ、黒の組織のコードネームの一番面白いところです。





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