服部平蔵の初登場回!?「名家連続変死事件」のネタバレ&伏線&真犯人は誰?

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1997年922放送の77話〜78話「名家連続変死事件」

前回のアニメ放送は76話「コナンVS怪盗キッド」でした。

怪盗キッドが初めて登場するという重要な回でした。

さて今回は西の高校生探偵である服部平次が登場する回です!

今記事では「名家連続変死事件」は原作orアニオリなのか?などを簡単なあらすじを含めて解説します。

※ここからは簡単なネタバレを含むため、注意してください。

この記事の目次

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アニメ77話〜78話「名家連続変死事件」は何巻?原作で何話?

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アニメ放送されている「名家連続変死事件」は原作コナンの話となり、対象の単行本は15〜16巻です!

15巻「File10:血染めの包帯」

16巻「File1:白き殺人者、File2:真実の電話、File3:炎の絆」

名探偵コナン15巻に掲載されている話↓
File1:ない!?
File2:消えた凶器
File3:涙で語る真実
File4:声が似てる!?
File5:狙うは…
File6:デュエット!?
File7:指をペロッ!?
File8:魔法を使った!?
File9:悪魔の呼び声
File10:血染めの包帯

名探偵コナン16巻に掲載されている話↓
File1:白き殺人者
File2:真実の電話
File3:炎の絆

File4:学校の不思議
File5:誰かいる!?
File6:邂逅
File7:消滅
File8:気配
File9:終極
File10:陶芸家達の企み

アニメ「名家連続変死事件」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓

人捜しの依頼で長門邸に招かれたコナン達。平次とも久々に再会した彼らは、長門家主・道三の誕生祝いに参加した。

ギスギスした人間関係や、包帯を巻いた長男・秀臣の様相に驚きつつも、宴は順調に進んだ。しかしお開きにしようとした時、電話が鳴り、受話器の向こうで婿養子の光明が殺された。

その直後に犯行現場から飛び出したのは包帯を巻いた男!

秀臣も失踪して捜査は行き詰まりかけるが、2日後の夕暮れ、秀臣の遺体と犯行を悔いて書かれた遺書が見つかった!

誰もが事件解決と思う中、二人の名探偵は事件の奇妙な点に気づき始めていた。

アニメ「名家連続変死事件」の登場人物

「名家連続変死事件」の登場人物
・江戸川コナン
・毛利蘭
・毛利小五郎
・服部平次

服部平蔵
・目暮十三

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アニメ「名家連続変死事件」のネタバレ&伏線

アニメ「名家連続変死事件」は、第77話「名家連続変死事件(前編)」と第78話「名家連続変死事件(後編)」で描かれる前後編です。

長門道三の初恋の人探しという少し温かい依頼から始まり、長門家の過去、婚約、包帯男、復讐へ一気に沈んでいく重い事件。

犯人は日向幸で、殺害されたのは長門光明です。

ただし、長門秀臣は幸に殺されたのではなく、事件前日に自殺していた人物として整理する必要があります。

服部平蔵の初登場で平次側の世界が広がる

この回では、服部平蔵が登場することで、平次側の世界が少し広がります。長門邸の事件に平次だけでなく父である平蔵も関わるため、関西側の警察・探偵ラインが見えてくるんですよね。平蔵が場にいるだけで空気が締まり、事件がただの屋敷ミステリーではなく、平次の背景にも触れる回になります。

平次はすでにコナンと近い距離で動く存在になっていますが、そこへ平蔵の存在感が重なります。親子の会話や距離感を深く広げすぎる必要はありませんが、短い場面でも「平次にはこういう父がいる」と印象づくのが大きいです。

平次の推理力や行動力の後ろに、服部家という軸が見えるのがキャラ回としておいしいです。

事件の重い空気の中で、平次と平蔵の存在が別の緊張感を足しています。コナンと平次の連携も、この回ではかなり効いています。事件の構造が複雑なだけに、一人で解くというより、二人の視点が重なって真相へ進む感じがあります。

服部平蔵の初登場とコナン・平次の協力が同時に見られるので、縦軸としても見返したくなる回です。

コナンと平次が幸の自殺を止めるラストが重い

事件の終盤で、日向幸はポットのガソリンで自殺しようとします。光明を殺した復讐の後、秀臣の後を追おうとする気持ちが出てくるため、真相解明だけでは終われない空気になります。コナンと平次が幸を暴くだけでなく、死なせないために動くところがこのラストの大きな見どころです。

探偵が犯人を追い詰めるだけなら、事件はそこで終わります。でもこの回では、幸が死ぬことを止め、罪と向き合って生きる方向へ引き戻そうとします。犯人を自殺させないという姿勢が、コナンと平次の探偵観としてかなり刺さります。

推理の快感から、犯人の命をどう扱うかという重い余韻へ空気が変わります。長門道三が幸の母と万年筆の過去を語ることで、幸の感情はさらに揺れます。復讐、愛、家族、過去の罪が全部重なって、簡単にすっきりできる結末ではありません。

苦いけれど、最後に幸を死なせないところに救いが残る前後編です。

アニメ「名家連続変死事件」のあらすじ&事件の流れ

アニメ「名家連続変死事件」は、長門道三の初恋の人探しをきっかけに、コナンたちが長門邸へ招かれるところから始まります。人探しの依頼、誕生会、婚約発表という表向きの穏やかさから、包帯男、光明の死亡、秀臣の遺体発見へ一気に落ちていきます。時系列で見ると、包帯男の正体、秀臣の死のタイミング、光明の自作自演、日向幸の復讐が順番に見えてきます。

最後には万年筆と腕時計が決め手となり、事件の物理トリックだけでなく、20年前の火事と幸の感情まで回収されます。

長門道三の初恋の人探しで長門邸へ向かう

小五郎たちは、長門道三の初恋の人探しをきっかけに長門邸へ招かれます。最初の依頼だけを見ると、どこか温かい人探しの話にも見えます。

ただ、長門邸へ入った時点で、名家の人間関係にただならぬ重さがあることが伝わってきます。

視聴者が引っかかるのは、初恋探しという穏やかな入口と、長門家の空気の重さのズレです。長門道三、日向幸、長門家の人々、そして過去の火事へつながる関係性が、ここから静かに動き始めます。ただの依頼では終わらない空気が、冒頭からじわじわ出ています。

服部平蔵と服部平次が登場する

長門邸には、服部平蔵と服部平次も登場します。これによって事件は、長門家の問題だけでなく、コナンと平次の協力や服部家の背景も見える回になります。

名家の重い事件に、関西側の探偵・警察ラインが加わることで場の緊張感が増します。

平次はコナンと近い距離で動き、平蔵は大人として場に重みを出します。視聴者としては、平次がこの事件でどう推理に関わるのか、平蔵がどんな存在感を見せるのかも気になるところです。

事件前からキャラ軸が厚くなっているのが、この前後編の強みです。

日向幸と長門秀臣の婚約が発表される

長門道三の誕生会で、日向幸と長門秀臣の婚約が発表されます。祝福されるはずの場面ですが、長門家の空気は単純に明るくありません。この婚約発表は、後に秀臣の自殺と幸の復讐心へつながる切ない伏線になります。

幸と秀臣の関係には、愛情だけでなく過去の罪も重なっています。

初見では幸せな発表に見えても、真相を知るとまったく違う色で見えてくるんですよね。この時点で、恋愛と悲劇が同じ場所に置かれているのが胸にきます。

光明が襲われたような電話をかける

長門光明は、「秀臣に襲われている」ような電話をかけます。

誕生会の空気はここで一気に変わり、長門家の人々は危機感を持って動き出します。電話の内容が本当に信じてよいものなのか、ここに最初の大きな違和感があります。

電話では秀臣の名前が出るため、周囲の意識は自然と秀臣へ向かいます。光明が被害者に見え、秀臣が加害者に見える構図が作られていきます。この一本の電話が、後の包帯男と秀臣犯人説へ視線を誘導しているのが上手いです。

包帯男が現れ、光明が鉄柵に落下する

ベランダに包帯男が現れ、直後に長門光明が鉄柵に串刺しとなって死亡します。ここで事件は本格化し、長門家の集まりは一気に恐怖と混乱へ変わります。

包帯男の姿が強烈なため、視聴者も「秀臣が光明を襲ったのでは」と思わされます。

ただ、この場面には多くの違和感が残ります。包帯男は本当に秀臣なのか、なぜ光明があの状況で落下したのか、ベランダでは何が起きたのか。ホラーのような見せ方で引き込みつつ、後の自作自演と復讐の真相へつながる場面です。

池から長門秀臣の遺体と遺書が見つかる

池の水を抜いたことで、長門秀臣の遺体と遺書が見つかります。

これにより、秀臣が光明を殺して自殺したような構図が一気に強まります。光明の死に続いて秀臣の遺体まで出ることで、事件は連続変死の形になります。

しかし、秀臣の死のタイミングには違和感があります。遺書の内容や遺体が池にあった理由も含めて、単純に「光明殺害後の自殺」とは言い切れない空気が出てきます。秀臣を犯人に見せる構図ができているほど、その裏にある偽装の気配が濃くなります。

留守電や泥だらけのシーツが時間差偽装を示す

秀臣の留守電メッセージや泥だらけのシーツから、秀臣が事件前日から不在、または死亡していた流れが見えてきます。

これにより、秀臣が光明殺害後に自殺したという見方が崩れ始めます。留守電は秀臣の時系列を揺さぶり、泥だらけのシーツは遺体の運搬や隠蔽を示す手がかりになります。

秀臣の遺体は、土中に埋められて腐敗を遅らせられ、後から池に沈められていました。死亡推定時刻をずらすことで、光明殺害後に秀臣が自殺したように見せていたわけです。秀臣犯人説が崩れると、事件の裏で別の計画が動いていたことが見えてきます。

光明の部屋から注射器と水泳キャップが見つかる

光明の部屋から、注射器と水泳キャップが見つかります。これによって、包帯男の正体が秀臣ではなく、光明の自作自演だった可能性が強まります。

被害者だと思っていた光明の部屋に、偽装に関わる道具があること自体が大きなひっくり返しです。

注射器は自分の血を包帯にかけるため、水泳キャップは自分の髪が残らないようにするための道具として見えてきます。包帯や帽子も秀臣のものが利用されていました。

光明がただ襲われた人物ではなく、包帯男を作った側だと分かる瞬間、事件の構造が一気に変わります。

平次が包帯男を再現し、光明の自作自演を暴く

コナンが小五郎を眠らせ、平次が包帯男を再現することで、光明の自作自演が明かされます。秀臣犯人説が崩れ、光明が本来何を企んでいたのかが見えてきます。

包帯男の再現によって、怖かった見た目がロジックへ変わるのがかなり気持ちいいです。

光明の計画では、フック付きロープで上階へ戻り、長門道三を殺して秀臣に罪を着せるつもりでした。ベランダ下の重りの跡も、そのロープ使用を示す手がかりになります。コナンと平次の連携で、見せかけの犯人像が崩れていく流れが胸熱です。

日向幸の万年筆と腕時計が決め手になる

幸の腕時計がなくなっていたこと、万年筆のペン先がひしゃげていたことが、真犯人を示す決め手になります。光明を突き落とした際、光明は幸の時計のベルトを掴んで壊しました。

さらに幸は、光明の手を父の形見の万年筆で刺して離させていました。

光明の手の甲の傷は、包丁ではなく万年筆によるものと見られます。腕時計、壊れたベルト、ひしゃげたペン先、手の傷がつながることで、光明を殺したのが日向幸だと確定します。物理トリックの謎から、幸の感情と復讐へ重心が移る瞬間です。

20年前の火事と幸の動機が明かされる

20年前の旅館火災で、日向幸の両親は亡くなりました。その火事を起こしたのが、長門秀臣と長門光明だったと分かります。ここで事件は、名家の変死事件から、過去の罪と復讐の物語へ変わります。

秀臣は罪を悔いて自殺し、遺書に真相を書いていました。

幸はその遺書で過去を知り、光明への復讐を決意します。幸は秀臣を愛していたからこそ、秀臣の死と光明への恨みが同時にのしかかるのがつらいです。

幸の自殺未遂をコナンと平次が止める

日向幸は、ポットのガソリンで自殺しようとします。復讐を終えたあと、命がけで自分を助けた秀臣の後を追おうとしていたわけです。

犯人を暴いて終わりではなく、犯人を死なせない方向へ物語が進むのがこのラストの強さです。

コナンと平次は幸の自殺を阻止します。最後には長門道三が、幸の母と万年筆に関わる過去を語り、幸を諭します。事件解決の緊張が、救いと苦い余韻へ変わる締め方がかなり胸に残ります。

事件の流れを短く整理

  • 小五郎たちは長門道三の初恋の人探しで長門邸へ招かれる。
  • 服部平蔵と服部平次が登場する。
  • 長門道三の誕生会で、日向幸と長門秀臣の婚約が発表される。
  • 長門光明が「秀臣に襲われている」ような電話をかける。
  • ベランダに包帯男が現れ、直後に光明が鉄柵に串刺しで死亡する。
  • 池の水を抜いたことで、秀臣の遺体と遺書が見つかる。
  • 留守電や泥だらけのシーツから、秀臣の死の時系列に違和感が出る。
  • 光明の部屋から注射器と水泳キャップが見つかる。
  • 平次が包帯男を再現し、光明の自作自演が暴かれる。
  • 幸の腕時計と万年筆が決め手となり、真犯人が日向幸だと分かる。
  • 20年前の火事と、幸の両親の死、秀臣の遺書が動機として明かされる。
  • 幸が自殺しようとするが、コナンと平次が止め、道三が幸を諭す。

アニメ「名家連続変死事件」の犯人&トリック

犯人のフルネームは、日向幸です。被害者のフルネームは、長門光明です。長門秀臣も遺体で発見されますが、事件前日に自殺しており、日向幸による殺害被害者ではありません。

この事件は、光明の自作自演、秀臣の死亡推定時刻の偽装、そして幸による光明殺害が重なった複雑な構造です。光明は被害者でありながら、道三を殺して秀臣へ罪を着せようとしていた側でもあります。

犯人

犯人は日向幸です。幸は、長門光明をベランダから突き落として殺害しました。ただし、事件の前半で犯人に見える長門秀臣は、実際には事件前日に自殺しており、幸に殺された人物ではありません。

光明は殺害被害者ですが、同時に秀臣に罪を着せ、長門道三を殺そうとしていました。幸はその光明の計画を利用し、上階へ戻ってきた光明を裏切る形で殺害します。犯人、被害者、偽装の仕掛け人が単純に分かれないところが、この事件のかなり面白い部分です。

動機

日向幸の動機は、20年前の旅館火災で両親を失ったことへの復讐です。その火事を起こしたのは長門秀臣と長門光明で、幸は秀臣の遺書によって真相を知ります。

背景

20年前の旅館火災で、日向幸の両親は死亡しました。その火事を起こしたのは、長門秀臣と長門光明でした。幸にとってこの火事は、家族を奪った過去そのものです。

長門家の現在の事件は、この20年前の火事を抜きにしては見えない復讐劇になっています。ただ、幸の感情は単純な恨みだけではありません。秀臣は罪を抱えていた人物ですが、幸にとっては命がけで自分を助けた相手であり、愛していた人でもありました。

このねじれた感情が、事件の後味をかなり苦くしています。

引き金

引き金は、秀臣が罪を悔いて自殺し、遺書に20年前の火事の真相を書いていたことです。幸はその遺書によって、自分の両親の死に秀臣と光明が関わっていたと知ります。愛していた秀臣の死と、両親を奪った過去が同時に突きつけられるのがつらいです。

幸の中で、光明への復讐心が決定的に動き出す場面だと整理できます。秀臣も罪を隠していた人物ではあります。けれど幸は、命がけで自分を救った秀臣を愛していました。

だから幸の怒りは、特に光明へ向かっていったと見るのが自然です。

決定打

決定打は、火事を起こして幸の両親を死なせながら、なお生きていた長門光明への復讐心です。幸は光明を殺したあと、自分も秀臣の後を追おうとします。この犯行には復讐だけでなく、秀臣への愛と喪失感も絡んでいます。

同情できる痛みがあっても、光明を殺した事実は消えないため、感情の整理がとても苦いです。幸は光明の計画を利用して犯行に及びます。光明が上階へ戻るタイミングを待ち、ベランダで突き落とすことで復讐を果たそうとしました。

計画を立てた光明自身が、幸の復讐に利用される構図が皮肉で重いです。

トリック

この事件のトリックは、光明の自作自演と、日向幸による裏切りが重なっています。光明は包帯男に扮して自分が襲われたように見せ、秀臣に罪を着せて長門道三を殺す計画を進めていました。一方で幸は、光明の計画を利用し、戻ってきた光明をベランダから突き落とします。

さらに秀臣の遺体を土中に埋めて腐敗を遅らせ、後で池に沈めることで、秀臣が光明を殺して自殺したように見せていました。

準備

光明は包帯男に扮するため、秀臣の包帯や帽子を利用しました。さらに注射器で自分の血を包帯にかけ、水泳キャップで自分の髪が付かないようにします。これにより、包帯男が秀臣であるように見せる下地が作られました。

光明自身が襲われた被害者に見えるよう、血や髪の痕跡まで計算していたのがかなり冷たいです。光明と幸は、秀臣の遺体を土中に埋めて腐敗を遅らせる準備もしていました。死亡推定時刻をずらし、後で池に沈めることで、秀臣が光明殺害後に自殺したように見せるためです。

秀臣の死そのものまで事件の偽装に組み込まれているのが重いです。

実行

光明は、自分が秀臣に襲われているような電話をかけます。その後、包帯男を目撃させることで、秀臣が犯人に見える状況を作ります。全員を下の部屋へ誘導している間に、光明はフック付きロープで上階へ戻り、道三を殺すつもりでした。

つまり光明の本来の計画は、自分の襲撃偽装を利用して道三殺害まで進めるものだったわけです。しかし幸の本当の狙いは光明への復讐でした。上階へ戻ってきた光明を、幸はベランダから突き落とします。

光明の自作自演は成功する前に、共犯の幸によってひっくり返されます。

発覚回避

発覚を避けるため、事件は秀臣犯人説へ強く誘導されていました。包帯男を秀臣に見せ、秀臣の遺書を利用し、池から遺体を出すことで、光明を殺した秀臣が自殺したように見せます。秀臣の死亡推定時刻をずらすために、遺体を土中に埋めていた点も重要です。

光明の自作自演と秀臣の遺体偽装が合わさることで、事件全体が秀臣の犯行に見えるよう作られていました。さらに光明の計画では、道三殺害まで秀臣に罪を着せるつもりでした。幸はその計画の流れを利用し、自分の復讐を隠そうとします。

光明の偽装を幸がさらに上書きしているため、事件の構造がかなり複雑になっています。

綻び

綻びは、秀臣の留守電メッセージから見え始めます。秀臣が事件前日から不在、つまり死亡していた流れが見え、光明殺害後に自殺したという見方が崩れます。泥だらけのシーツも、秀臣の遺体を運び、隠していた流れを示す手がかりです。

これにより、秀臣がその場で光明を襲ったという構図に無理が出てきます。さらに、光明の部屋から注射器と水泳キャップが見つかります。ベランダ下の重りの跡は、フック付きロープの使用を示します。

幸の腕時計がなくなっていたことと、万年筆のペン先がひしゃげていたことが、最後に幸と光明のもみ合いを示します。

決め手

決め手は、幸の腕時計がなくなっていたことと、父の形見である万年筆のペン先がひしゃげていたことです。光明を突き落とした際、光明は幸の時計のベルトを掴み、幸は万年筆で光明の手を刺して離させました。光明の手の甲の傷は、包丁ではなく万年筆によるものと見られます。

この腕時計と万年筆が、日向幸を真犯人へ結びつける決定的な証拠になります。

留守電メッセージが秀臣犯人説を崩す

秀臣の留守電メッセージは、「秀臣が光明を殺した後に自殺した」という見方を崩します。秀臣が事件前日から不在、または死亡していた流れが見えるため、包帯男として光明を襲った人物とは考えにくくなります。この証拠が、秀臣を単純な犯人として見る流れに大きな穴を開けます。

池から遺体が見つかったことで強まった秀臣犯人説が、時系列から崩れていくのが気持ちいいです。

泥だらけのシーツが遺体隠蔽を示す

泥だらけのシーツは、秀臣の遺体を運び、土中に隠していた流れを示します。秀臣の遺体は一度土中に埋められ、腐敗を遅らせられていました。この証拠は、秀臣の死亡推定時刻が偽装されていたことを裏づけます。

池に沈められた遺体だけを見ていては分からない、裏の作業が見えてくる手がかりです。

注射器と水泳キャップが光明の自作自演を示す

光明の部屋から見つかった注射器と水泳キャップは、包帯男が秀臣ではなく光明の自作自演だったことを示します。注射器は自分の血を包帯にかけるため、水泳キャップは髪を残さないためのものです。この証拠が、「光明はただ襲われた被害者」という見方を崩します。

被害者に見えた光明が計画側だったと分かる瞬間、事件の構造が一気に再配置されます。

ベランダ下の跡がフック付きロープを示す

ベランダ下にフック付きロープの重りが当たった跡がありました。これは、光明が上階へ戻るためにロープを使う計画だったことを示します。この跡が、光明の本来の道三殺害計画を裏づけます。

単なる落下現場ではなく、光明が戻ろうとしていたルートとしてベランダが意味を変えます。道三が前夜に聞いた足音と物音も、幸の事前練習を示します。幸は光明を突き落とすため、動きの準備をしていたと整理できます。

ベランダ周辺の物音が、後から犯行準備の手がかりになるのが上手いです。

腕時計と万年筆が幸を真犯人へ導く

幸の腕時計がなくなっていたことは、光明とのもみ合いを示します。光明は落下の際、幸の時計のベルトを掴んで壊しました。さらに幸が光明の手を万年筆で刺して離させたことで、ペン先がひしゃげ、光明の手の甲に傷が残りました。

この証拠が、光明を突き落とした人物が日向幸であることを決定づけます。万年筆は父の形見でもあります。証拠としては冷たい物証ですが、幸の家族の記憶にもつながるため、ラストの感情まで背負う小道具になります。

推理の決め手と人間ドラマの余韻が同じ物に重なるのが、この事件の切ないところです。

結末

日向幸が長門光明を殺害した犯人だと判明します。光明は秀臣に罪を着せ、長門道三を殺そうとしていましたが、幸に裏切られてベランダから突き落とされました。事件は、光明の計画を幸が利用した復讐として決着します。

幸は犯行後、ポットのガソリンで自殺しようとします。けれど、コナンと平次がそれを阻止します。犯人を暴いて終わりではなく、幸を死なせないところに、この回の強い余韻があります。

最後に長門道三が、幸の母と万年筆に関わる過去を語り、幸を諭します。推理としては光明の自作自演がひっくり返る快感がありますが、動機は20年前の火事、両親の死、秀臣への愛が絡むためかなり重いです。苦い事件なのに、最後に生きて罪と向き合う方向へ引き戻すところが胸に残ります。

アニメ「名家連続変死事件」の名言/名セリフ

江戸川コナン「なぁ服部…お前さー…人…殺しちまった事あるか?」

推理で犯行を明らかにしてしまうと、犯人が自殺しようとしてしまうかもしれないと感じたコナンが服部に向けたセリフ。

下で紹介するセリフにも繋がりますが、コナンが過去に犯人を自殺させてしまったことを今でも後悔していることがわかる悲しき名言です。

江戸川コナン「バーロー…犯人を推理で追い詰めて、みすみす自殺させちまう探偵は…殺人者とかわんねーよ…」

幸の泣き崩れる姿を目にし、平次があのまま死なせた方が良かったんだろうかという問いかけに答えたコナン。

犯人を自殺に追い込むことは、絶対にしてはいけないと指摘したセリフです。

江戸川コナン「完璧な人間なんてこの世にいやしねーよ…オレだってたった一人…たった一人だけ…。」

上のセリフのあと、平次に完璧なお前にしか言えないセリフだと言われたときに答えたコナン。

過去に起きた「ピアノソナタ「月光」殺人事件」で、犯人を自殺させてしまったことを振り返ります。

コナンの後悔と、絶対に犯人を死なせてはいけないというコナンの強い信念がわかる名台詞です。

アニメ第77話・第78話「名家連続変死事件」の感想&まとめ

アニメ第77話・第78話「名家連続変死事件」は、名家の重い空気と包帯男の不気味さが強い前後編です。推理のひっくり返しは気持ちいいのに、幸と秀臣の感情がかなり苦く残ります。

①名家の重い空気と包帯男のホラー感が強い

初恋探しという温かい入口から、誕生会、婚約発表、包帯男、鉄柵の死へ落ちる流れがかなり強烈です。長門邸の閉じた空気と包帯男の不気味さが合わさり、前編から一気に引き込まれます。光明の自作自演を知ってから包帯男の場面を見返すと、怖さだけでなくミスリードの巧さも見えてきます。

名家の華やかさより、過去の罪の重さが残る回です。

②光明の自作自演がひっくり返る推理が気持ちいい

秀臣犯人説から、光明の自作自演、さらに日向幸の裏切りへ再配置される流れが気持ちいいです。被害者に見えた光明が、実は道三殺害を企てていた側だったというひっくり返しが強いです。注射器、水泳キャップ、フック付きロープ、留守電、泥だらけのシーツが一本線になるのも見応えがあります。

推理は爽快なのに、人物の感情はどんどん苦くなっていきます。

③コナンと平次が犯人を自殺させないラストが刺さる

ラストで刺さるのは、コナンと平次が日向幸を暴くだけでなく、自殺を止めるところです。犯人を追い詰めて終わりではなく、生きて罪と向き合わせようとする姿勢が胸にきます。万年筆が証拠であり、母の思い出にもつながる小道具として残るのも切ないです。

幸が追い詰められる場面から道三が諭すラストまで、感情の余韻がかなり深いです。

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