2015年3月7日放送の「ギスギスしたお茶会(前編)(後編)」。
前回のアニメ放送は「面倒な救急患者」でした。
バーボン編の後半部分でとても大事なお話。
コナンの中でバーボンは悪だと思っていましたが、このお話から第3の顔があるのでは?と思い始めます。
今記事では770話・771話「ギスギスしたお茶会(前編)(後編)」は原作のお話なのか?アニオリなのか?などを簡単なあらすじを含めて解説します。
※ここからは簡単なネタバレを含むため、注意してください。
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アニメ770話・771話「ギスギスしたお茶会」は何巻?原作で何話?
アニメ放送されている「ギスギスしたお茶会(前編)(後編)」は原作コナンの話となり、対象の単行本は84巻です!
名探偵コナン84巻に掲載されている話↓
File1:緋色の探偵
File2:ピンク色の回答
File3:凧揚げ大会
File4:盗聴男
File5:悪魔の声
File6:ギスギスしたお茶会
File7:ゼロ
File8:高速の飛沫血痕
File9:最後のピース
File10:僕の日本から…
File11:バーボンの追究、緋色の序章
アニメ「ギスギスしたお茶会」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓
パチンコ帰りの毛利小五郎は、蘭からの置き手紙とメールで、妃英理が杯戸中央病院へ入院したことを知る。急いで病院へ向かうと、そこには蘭とコナンもいて、英理は虫垂炎だと判明。安心した小五郎は、つい憎まれ口をたたき、病室を追い出されてしまう。
病室を出たコナンと小五郎は、病院に来ていた安室透に遭遇する。安室は、入院しているはずの楠田陸道を探しているという。じつは楠田は、黒ずくめの組織の一員で、FBIに追われて拳銃自殺した男だった。それを知るコナンは焦るが、立ち話をしている時に「ゼロ―!!」という声に反応する安室を見て何かを考える。
その頃、杯戸中央病院の入院患者の高坂樹理のところには、別府華月、八方時枝、須東伶菜がお見舞いに来ていた。4人は学生時代の同級生で、病室でお茶会と称して紅茶を飲んでいた。そこで突然、病院に悲鳴が響き渡る。コナンとバーボンと小五郎は、悲鳴が聞こえてきた高坂の病室に行くが、そこでは須東が死んでいた。死因は青酸系の毒物による窒息死。
コナンとバーボンの推理による犯人探しが始まる。
https://websunday.net/episode/12161/
アニメ「ギスギスしたお茶会」の登場人物

「ギスギスしたお茶会(前編)(後編)」の登場人物
・江戸川コナン
・毛利蘭
・毛利小五郎
・目暮十三
・高木渉
・妃英理
・安室透
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アニメ「ギスギスしたお茶会」の簡単なネタバレ&伏線

妃英理が入院したということで、コナン達が坏戸病院へ行った時の物語。
このお話で組織のバーボンである安室透は、拳銃自殺をした楠田陸道について探っています。
この時にコナンはすごい焦ります。
ただ、このお話で安室透の小さい頃のあだ名が「ゼロ」ということがわかり、後に大事な伏線回収に繋がります。
また、コナンと蘭の会話を聞いた安室透が宮野エレーナとの会話を思い出したりと、黒の組織編としてはとても大事な物語です。
そして、最後には高木刑事から楠田陸道について聞いたバーボンが動き始めます。
緋色シリーズへの大事なお話となります!
※ここからはガッツリとネタバレを解説していきます
① バーボンが楠田陸道を探っている
物語の冒頭、妃英理が入院している杯戸中央病院に、偶然(…に見せかけて)安室(バーボン)が現れます。
バーボンは病院関係者に“楠田陸道”の行方を尋ねていました。
ポイントは「今さら楠田?」という違和感。
楠田は“赤と黒”周辺で重要だった人物なので、安室が楠田の死から、FBIや赤井周りの真相に迫ろうとしている流れに見えます。
② バーボンのあだ名がゼロ
病院にいた子供が「0」と発し、バーボンが思わず反応してしまったことから、バーボンのあだ名がゼロであったことが判明します。
名前が透→透ける→ゼロとちょっと苦しい言い逃れをしますが…
実はこれは大きな伏線の一つ。
ゼロとは公安警察の俗称のこと。
しかも、その後の宮野エレーナとの記憶から、零と呼ばれていたことが判明します。
つまり、零(れい)=ゼロということ。
ここから、バーボンは
- 公安警察
- 名前が零
- 零からゼロと呼ばれていた
ということがわかります。
③ バーボンと宮野エレーナは対面したことがあった
バーボンがふとしたきっかけで、幼少期の記憶を思い出すシーンがあります。
そこにある女性が登場しており、今回は明かされていませんが、その女性は宮野エレーナこと宮野志保(灰原哀)、宮野明美のお母さんです。
「ミステリートレイン」の回でバーボンと宮野エレーナに関わりがあることは分かっていましたが、この回で改めて関係が描かれました。
しかもこの記憶から、前述した通りバーボンは零君(れいくん)と呼ばれていたことが判明します。
バーボンとエレーナの関係についてはこちら↓

アニメ「ギスギスしたお茶会」の事件の流れ

妃英理の見舞いで訪れた病院を舞台に、思わぬ毒殺事件へと発展していく今回のお話。
コナンたちは偶然、喫茶ポアロの店員・安室透と鉢合わせし、黒の組織に関わる不穏な空気を感じ取ります。
そんな中、病室で開かれていた“同窓生のお茶会”で突然起きた不可解な殺人事件。
容疑者は、被害者と同じ高校時代を過ごした3人の友人たち。
一見和やかに見える集まりの裏で、長年積み重なった恨みが静かに噴き出していきます…。
※ここからは、事件の流れをネタバレありで解説していきます!
妃英理の入院見舞いで杯戸中央病院へ行く
物語は、妃英理が虫垂炎で杯戸中央病院に入院し、コナン、蘭、小五郎が見舞いに行くところから始まります。
導入としてはかなり日常的で、事件の匂いよりも毛利家の見舞いの空気が前に出ています。病院という場所も、最初はあくまで妃英理の入院先として出てくるんですよね。
ただ、この杯戸中央病院という舞台がすぐに別の意味を持ち始めます。小五郎とコナンが病室を出る流れから、安室透との遭遇、そして高坂樹理の病室でのお茶会事件へつながっていきます。
お見舞いという平和な入口が、毒殺事件と本筋伏線の両方へつながる導線になっているのが巧いです。
蘭は母の見舞いとして自然に動いていますし、小五郎もいつもの調子を見せます。だからこそ、ここから病院内の空気が変わっていく落差が効いてきます。最初が穏やかな病院回に見えるほど、後半の毒殺と安室の探り合いが重く感じられます。
病院で安室透と会い、楠田陸道の話が出る
病室を追い出された小五郎とコナンは、病院内で安室透と出会います。
ここで安室が楠田陸道を探していると分かり、コナンはすぐに警戒します。単なる病院での再会ではなく、安室が明確な目的を持って動いていることが見える場面です。
この時点で、引っかかるのは「なぜ安室が楠田陸道を探しているのか」。
楠田陸道は、この後に起きる須東伶菜の毒殺事件とは直接関係しません。けれど、赤井秀一の死の偽装に関わる流れを考えると、安室にとってかなり大きな調査対象です。
ここで空気が、妃英理のお見舞いから一気に本筋の探り合いへ変わります。
コナンは安室に余計な情報を渡したくないし、安室もコナンの反応を見ているような雰囲気があります。
病院内で毒殺事件が起きる前から、すでに別の緊張が走っているのが怖いです。
「ゼロ」という言葉に安室が反応する
病院内で「ゼロ」という声が聞こえ、安室透が反応します。
その反応をコナンが見て、違和感を持つ流れになります。
なぜ安室は「ゼロ」に反応したのか。
何気ない言葉に対する一瞬の反応だけで、安室透がただの私立探偵やポアロ店員ではない空気を出しているのが上手いです。
この場面の良さは、派手な告白や正体バレではないところです。小さな反応だけを置いて、あとは後の理解に持ち越す。
事件前から安室の謎が濃くなり、病院内の空気がさらに冷えていく感じがかなりゾクッとします。
高坂樹理の病室で同級生のお茶会が始まる
高坂樹理の病室では、別府華月、八方時枝、須東伶菜が集まり、高校時代の同級生同士のお茶会が始まります。
お茶会という言葉だけなら穏やかに見えますが、会話の端々に刺々しさがあり、タイトル通りのギスギスした空気が漂います。
ここで物語は、安室と楠田の本筋パートから毒殺事件本編へ入ります。
この場面で気になるのは、本当に仲の良い集まりなのかという点です。華月、時枝、樹理にはそれぞれ伶菜への複雑な感情があり、表面上の同級生の再会とは違う重さが見えます。
病室という閉じた空間で、笑顔の裏に恨みがにじむ感じがかなり不穏です。
さらに、それぞれが違うハーブティーを飲んでいることも後の手がかりになります。まだこの時点では色の違いが可愛いお茶会の演出に見えますが、後から毒殺トリックのミスリードに変わります。
華やかな小道具が、実は殺意を隠すための舞台装置になっているのが怖いです。
須東伶菜がハーブティーを飲んで死亡する
須東伶菜はハーブティーを飲み、青酸系毒物によって死亡します。
ここで、病室のお茶会は一気に毒殺事件へ変わります。
直前までギスギスした会話が続いていたとはいえ、実際に死が起きる瞬間の落差はかなり強いです。
視聴者がまず引っかかるのは、毒がどこにあったのかです。伶菜だけが死亡したなら、伶菜のハーブティーに毒が入っていたように見えます。けれど、病室には複数の人物がいて、それぞれ違う色のハーブティーを飲んでいます。
誰が、どうやって伶菜だけに毒を飲ませたのかという謎が一気に立ち上がります。
この場面で、コナンと安室は毒のありかとカップの状況を見始めます。お茶そのものではなく、カップや飲み口、口紅の位置へ視線が向いていく流れです。
お茶会の会話のギスギスが、実際の殺意に変わる瞬間がかなり怖いです。
ハーブティーの色が違い、カップすり替えが不可能に見える
事件後、4人が飲んでいたハーブティーの色がそれぞれ違うことが、推理の壁になります。
伶菜は赤いハイビスカスティー、樹理は青いバタフライピーを飲んでいました。普通にカップをすり替えれば、色の違いですぐに気づかれてしまうように見えます。
ここで「すり替えは不可能ではないか」というミスリードが生まれます。
飲み物の色が違うから、犯人はカップを動かせない。そう思わせる構造です。
けれど、この“色が違う”という条件そのものが、後でトリックの核心へ変わるのが気持ちいいです。
伶菜だけがレモンを浮かべていたことも、後から大きな意味を持ちます。初見ではハーブティーの飲み方の違いに見えますが、バタフライピーの色変化とつながることで、状況がひっくり返ります。
美しいお茶の色が、見た目の不可能性を作るミスリードになっているのがこの事件の上手さです。
毒は飲み物ではなくカップの飲み口に塗られていた
推理が進むと、毒はハーブティーそのものではなく、カップの飲み口に塗られていたと分かります。
ここで毒殺方法の前提が大きく変わります。毒入りのお茶を飲ませたのではなく、毒付きのカップに口をつけさせたという形です。
この切り替えがかなり面白いです。飲み物の中身ばかり見ていると、色や茶の種類に意識を持っていかれます。
けれど実際に注目すべきなのは、カップのどこに口をつけたか、毒が塗られた飲み口に誰の口紅が残っていたかです。
推理の焦点が“中身”から“器そのもの”へ移る瞬間が気持ちいいです。
伶菜は右利きなのに、カップの持ち方から左手で飲んでいたと分かる点も効いてきます。これは、伶菜が本来自分のものではない向きのカップを使った可能性につながります。
口紅、利き手、カップの向きという小さな違和感が、毒の位置を示す決定的な線になっていくのが綺麗です。
バタフライピー、レモン、重曹の色変化でトリックが崩れる
高坂樹理のトリックは、バタフライピーがレモンで赤系に変化し、重曹で青に戻る性質を利用したものでした。
樹理は毒を塗った自分のカップを、色変化によって伶菜の赤いハーブティーのように見せ、伶菜の前へ置きます。伶菜はそれをハイビスカスティーだと思い、毒が塗られた飲み口へ口をつけました。
その後、樹理は重曹で色を戻すことで、カップの色が変わっていないように見せます。これによって、色違いのハーブティーだからすり替えはできない、という見た目の不可能性が作られていました。
色が違うから無理だと思わせて、その色の変化こそが仕掛けだったと分かる瞬間がかなり気持ちいいです。
決め手として、高坂樹理の茶に大量の重曹が含まれていたことや、樹理の指に伶菜の口紅が付いていたことが効いてきます。
カップを操作した痕跡が、きれいなハーブティーの裏から浮かび上がるんですよね。華やかな色の飲み物が、毒殺トリックの道具へ変わる怖さがこの回の一番ゾクッとする部分です。
高坂樹理の動機が明かされる
高坂樹理の動機には、息子の高坂東治と、自身の流産に関わる重い恨みがあります。
須東伶菜の息子・須東恒夫が高坂東治に病気をうつし、その結果、東治は受験に失敗しました。さらに樹理自身も妊娠中に感染し、流産していました。
この真相が明かされると、事件は単なる同級生同士の不仲ではなくなります。伶菜の身勝手さが、樹理の家族と人生に深く影を落としていたことが分かるからです。
トリック解明の爽快感から、復讐の重さへ一気に落ちる流れがかなり苦いです。
ただし、樹理の怒りに重い背景があっても、殺人を選んだことは肯定できません。そこを分けて見るからこそ、この事件の後味が強く残ります。
お茶会の華やかさとは裏腹に、積もった恨みが病室で爆発してしまった感じが胸にきます。
高木刑事の発言で安室が楠田陸道の血痕情報を知る
事件後、高木刑事が楠田陸道の車内に残っていた微細な飛沫血痕について話します。
安室透はその情報を知り、楠田が拳銃で死亡した可能性へ近づきます。毒殺事件が解決した直後に、本筋側の不穏さが一気に増す場面です。
この情報は、お茶会事件の証拠ではありません。須東伶菜の毒殺とは切り離して見るべき情報です。
けれど、安室にとっては赤井秀一の死の偽装へ近づく重要な材料になります。
事件解決後の何気ない会話が、次の大きな展開へつながる手がかりになってしまうのが怖いです。
コナンが安室に情報が渡ることを警戒する理由もここでより濃く見えます。安室は重要なピースを得て、さらに真相へ近づいていく。
犯人が分かっても安心できず、むしろ最後に別の緊張が残るのがこの前後編の強さです。
幼少期の安室と宮野エレーナの回想が入る
事件後には、幼少期の安室透と宮野エレーナの接点が回想で示されます。
この場面によって、安室の謎は楠田陸道や赤井秀一方面だけでなく、宮野家にも接続します。毒殺事件の後味から、安室の過去と宮野家の余韻へ切り替わるのが印象的です。
この回で、安室と宮野エレーナの過去の全体像が語られるわけではありません。分かるのは、幼少期の安室が宮野エレーナと接点を持っていたことです。
答えを出し切らず、安室の背景に静かな重さだけを残す見せ方がかなり意味深です。
ここがあることで、「ギスギスしたお茶会」は毒殺事件の回であると同時に、安室透の人物理解が進む回にもなっています。
事件は終わったはずなのに、安室の過去が胸に引っかかります。
病室の事件と本筋の不穏さ、そして安室の切ない過去が重なるラストが、かなり見返したくなる余韻を残します。
- 妃英理が虫垂炎で杯戸中央病院に入院し、コナン・蘭・小五郎が見舞いに行く。
- 病室を追い出された小五郎とコナンが、病院で安室透に会う。
- 安室が楠田陸道を探していると分かり、コナンが警戒する。
- 病院内で「ゼロ」という声に安室が反応し、コナンが違和感を持つ。
- 高坂樹理の病室で、別府華月、八方時枝、須東伶菜がお茶会を始める。
- 須東伶菜がハーブティーを飲んで死亡する。
- 4人のハーブティーの色が違い、カップのすり替えは不可能に見える。
- 毒は飲み物ではなく、カップの飲み口に塗られていたと分かる。
- バタフライピー、レモン、重曹の色変化で高坂樹理のトリックが崩れる。
- 高坂樹理の動機として、息子の受験失敗と自身の流産が明かされる。
- 事件後、高木刑事の発言で安室が楠田陸道の車内の飛沫血痕を知る。
- 幼少期の安室透と宮野エレーナの回想が入る。
アニメ「ギスギスしたお茶会」の犯人やトリックとは?

この事件の犯人は、高坂樹理です。
被害者は須東伶菜で、高坂樹理は青酸系毒物を使って須東伶菜を殺害しました。
この回のトリックは、毒入りのハーブティーではなく、毒が塗られたカップの飲み口と、バタフライピーの色変化を組み合わせたものです。
犯人は高坂樹理
須東伶菜を毒殺した犯人は、高坂樹理です。
事件は、高坂樹理の病室で開かれた同級生のお茶会の中で起きました。
別府華月、八方時枝、高坂樹理、須東伶菜がそれぞれ違う色のハーブティーを飲んでいたため、最初は誰がどうやって伶菜だけに毒を口にさせたのかが見えにくい構図になっています。
高坂樹理は、自分のカップの飲み口に毒を塗っておきました。つまり、毒はハーブティーそのものに入っていたのではありません。
この前提のズレが、事件の見え方を大きく変えるポイント。
さらに、樹理はバタフライピー、レモン、重曹の色変化を利用し、カップのすり替えが不可能に見える状況を作りました。
高坂樹理が犯人だと分かると、病室のお茶会での色やカップの向きが一気に怖い意味を持ちます。
穏やかなお茶会の顔をした毒殺計画だったところが、この事件のゾクッとする部分です。
動機は息子の受験失敗と自身の流産に関わる恨み
高坂樹理の動機の背景には、息子の高坂東治と、自身の流産に関わる深い恨みがあります。
須東伶菜の息子・須東恒夫が、高坂樹理の息子・高坂東治に病気をうつし、その結果、東治は受験に失敗しました。ここだけでも樹理にとっては大きな傷ですが、事件の背景はそれだけでは終わりません。
さらに、樹理自身も妊娠中に感染し、流産していました。
つまり、伶菜側の身勝手さは、樹理の息子の未来だけでなく、樹理自身の人生にも取り返しのつかない影を落としていたことになります。
この二重の喪失が、樹理の怒りを決定的なものにしていきます。
引き金になったのは、樹理が伶菜の身勝手さを知ったことです。息子の受験失敗と自身の流産が伶菜側の行動と結びついたことで、樹理は伶菜を許せなくなります。
復讐として毒殺を選んだことが、この事件の決定打です。
ただし、樹理の怒りに重い背景があっても、殺人を選んだことは肯定できません。
ここがこの事件の苦いところです。被害を受けた悲しみは伝わるのに、病室のお茶会で命を奪うところまで進んでしまったことで、救いのない後味が残ります。
トリックは毒付きカップとハーブティーの色変化
高坂樹理のトリックは、毒が塗られたカップの飲み口と、バタフライピーの色変化を使ったカップすり替えです。
伶菜は赤いハイビスカスティー、樹理は青いバタフライピーを飲んでいたため、普通にカップをすり替えれば色で気づかれてしまいます。
そこで樹理は、色そのものを操作する方法を選びました。
準備:毒付きカップと色変化の条件を整える
樹理は、自分のカップの飲み口に毒を塗っておきました。
さらに、自分は青いバタフライピーを用意し、伶菜が赤いハイビスカスティーを飲む状況を利用します。
バタフライピーはレモンで赤系に変化し、重曹で青に戻せます。
この準備がかなり計画的です。4人が違う色のハーブティーを飲んでいるため、普通のすり替えは難しく見えます。樹理はその“色の違い”を逆に利用し、不可能に見える毒殺を作ったわけです。
実行:毒入りカップを伶菜の前へ置く
樹理は、毒を塗った自分のカップを、色変化を利用して伶菜の赤いハーブティーのように見せました。
伶菜はハイビスカスティーだと思い、毒が塗られた飲み口へ口をつけます。毒は飲み物ではなくカップの縁にあるため、伶菜が口をつけた瞬間に毒殺が成立します。
ここが怖いです。
飲み物の中に毒が入っていると考えると見えなくなるのに、実際にはカップそのものが凶器になっていました。
お茶会の小道具であるカップが、そのまま殺意の媒体になっているのがかなり不気味です。
発覚回避:重曹で色を戻してすり替えを隠す
樹理はその後、重曹でバタフライピーの色を青に戻し、カップの色が変わっていないように見せました。
これによって、赤いハイビスカスティーと青いバタフライピーが普通に区別できているように見えます。
見た目だけなら、カップのすり替えは不可能だったように思えるわけです。
この発覚回避の工夫は、ハーブティーの色の美しさをそのままミスリードにしています。色が違うからすり替えられない、という思い込みを作る。美しい色が、真相を隠すための壁になっているのがこのトリックの怖さです。
綻び:飲み口、口紅、重曹、指の痕跡が残る
トリックの綻びは、毒が飲み物ではなくカップの飲み口に塗られていたことです。毒が塗られた部分には伶菜の口紅が付いており、伶菜がそこへ口をつけたことが分かります。
さらに、伶菜が右利きなのに、カップの持ち方から左手で飲んでいたと分かる点も、カップの違和感につながります。
バタフライピーがレモンで赤系に変わり、重曹で青に戻ることも、見た目の不可能性を崩します。高坂樹理の茶に大量の重曹が含まれていたこと、さらに樹理の指に伶菜の口紅が付いていたことが、カップを操作した痕跡として効いてきます。
小さな物証が重なって、樹理の計画が一本線で崩れていくのが気持ちいいです。
決め手は飲み口の毒と色変化、そして口紅の痕跡
決め手の入口になるのは、毒がハーブティーそのものではなく、カップの飲み口に塗られていたこと。
これによって、「毒入りのお茶を誰が用意したのか」という前提が崩れます。実際に見るべきだったのは、飲み物の中身ではなく、伶菜がどの飲み口へ口をつけたかでした。
毒が塗られた部分に伶菜の口紅が付いていたことは、伶菜がその場所へ口をつけたことを示します。
さらに、伶菜が右利きなのに、カップの持ち方から左手で飲んでいたと分かる点は、伶菜が本来自分のものではない向きのカップを使った可能性につながります。口紅と利き手の矛盾が、カップすり替えの線を浮かび上がらせます。
バタフライピー、レモン、重曹による色変化は、色の違うカップをすり替えられないという見た目の不可能性を崩します。樹理の茶に大量の重曹が含まれていたことは、バタフライピーの色を戻した証拠になります。
ハーブティーの色が、推理の壁ではなく、犯人へ向かう道に変わるのが面白いです。
そして、高坂樹理の指についた伶菜の口紅は、樹理がカップを操作したことを示します。飲み口の毒、伶菜の口紅、利き手の矛盾、重曹、樹理の指の口紅がつながることで、カップすり替えの仕組みが確定していきます。
きれいな病室のお茶会が、細かな痕跡で一気に殺人現場として再配置される流れが見事です。
結末は高坂樹理の犯行が暴かれ、本筋の不穏さが残る
結末として、高坂樹理が須東伶菜を毒殺した犯人だと判明します。
バタフライピー、レモン、重曹を使ったカップすり替えトリックは暴かれ、樹理の動機には息子の受験失敗と自身の流産に関わる恨みがあったことも明らかになります。
事件としては、病室のお茶会で起きた毒殺が解決。
ただ、この回はそこで終わりません。
事件解決後、高木刑事の発言によって安室透が楠田陸道の血痕情報を知ります。安室は、楠田が拳銃で死亡した可能性へ近づきます。
毒殺事件が片づいた直後に、赤井秀一方面の本筋が動き始めるのがかなり不穏です。
さらに、幼少期の安室透と宮野エレーナの回想も入ります。安室の過去に宮野家が関わっていたことが示され、事件後の余韻はキャラの背景へ広がります。
犯人は分かったのに、最後に残るのは安心ではなく、安室と楠田陸道、宮野エレーナへつながる静かな緊張です。
樹理の怒りには重い背景がありますが、復讐として殺人を選んだことで救いはありません。さらに、安室が本筋の手がかりを得てしまうため、事件後の後味は二重に苦いです。
病室の毒殺とシリーズ全体の不穏さが同時に残る、かなり濃い前後編です。
アニメ「ギスギスしたお茶会」の名言

安室透「すごいね君は…」
コナンのことを褒める安室透のセリフ。楠田陸道について聞かれた時に、どんな人かも聞かずに即答で知らないと言ったコナンに対して、つまり知っていることだよね。と暗に示すシーンとなります。
コナン「だよね?ゼロの兄ちゃん!」
ゼロというあだ名を知ったことから、コナンが何かを確信した様子の言葉。
宮野エレーナ「バイバイだね…零君…」
エレーナと小さい頃の降谷零の関係が初めてわかった重要なシーン。このシーンが今後大事になってきます。
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アニメ「ギスギスしたお茶会」のhuluやアマプラはある?
アニメ「ギスギスしたお茶会(前編)(後編)」はhuluとAmazonPrimeVideoで配信されています。
コナンを取り扱っているVODでは、様々なアニメコナンが見れるので登録をおすすめします!
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アニメ「ギスギスしたお茶会」のまとめ
お見舞いから毒殺事件へ落ちる怖さと、事件後に安室側の本筋が動く不穏さが同居する前後編です。後味がかなり強い回です。
①お見舞いから毒殺事件へ落ちる温度差が強い
妃英理のお見舞いという日常的な導入から、病室のお茶会で須東伶菜が毒殺される落差が強いです。
最初は毛利家らしい病院回なのに、同じ病院内で空気が一気に冷えます。お茶会という穏やかな場のはずなのに、会話の裏には同級生同士の恨みが積もっているんですよね。
タイトルの「ギスギス」が、事件後により怖く見えてくる回です。
②ハーブティーの色がトリックになるのが怖い
きれいなハーブティーの色が、殺人トリックの仕掛けになるのがかなりゾクッとします。
色が違うからカップはすり替えられないと思わせて、その色変化こそがミスリードだったという回収が気持ちいいです。レモン、重曹、口紅の位置まで見返したくなります。
美しさと毒殺の怖さが重なるので、推理は爽快でも後味は強く残ります。
③事件後に安室と楠田陸道の不穏さが残る
毒殺事件が解決したあと、安室透が楠田陸道の血痕情報を得てしまう流れが本当に不穏。
犯人が判明して安心するはずなのに、むしろ赤井秀一方面の緊張が一段上がります。さらに幼少期の安室と宮野エレーナの回想まで入るので、余韻が事件だけで終わりません。
安室の反応を追って見返したくなる前後編です。
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