2015年7月18日放送の「太閤恋する名人戦 前編/後編」。
前回のアニメ放送は「織り姫クラブへようこそ」でした。
アニメ編ではアニオリでしたが、原作コナンでは前回の話は緋色シリーズでした。
黒の組織のバーボン→ラムへと新たな話になっていきますが、どのように物語が展開していくのが注目になります。
さてさて今から紹介するアニメについては一旦黒の組織から離れて、人気キャラクターの一人である「羽田秀吉」についての物語です。
今回は2015年7月18日・7月25日放送のアニメ名探偵コナン785話・786話「太閤恋する名人戦 前編 後編」のあらすじとネタバレを紹介していきます。
※ここからはネタバレを含むため、注意してくださいね。
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アニメ785話・786話「太閤恋する名人戦」は何巻?原作で何話?
アニメ放送されている「太閤恋する名人戦(前編)(後編)」は原作コナンの話となり、対象の単行本は85巻です!
名探偵コナン85巻に掲載されている話↓
File1:緋色の疑惑
File2:緋色の尋問
File3:緋色の帰還
File4:緋色の真相
File5:緋色のエピローグ
File6:封じ手
File7:王手
File8:禁じ手
File9:妙手
File10:プールに沈む死体
File11:沈むガラスの破片
アニメ「太閤恋する名人戦」の登場人物

「太閤恋する名人戦(前編)(後編)」の登場人物
・江戸川コナン
・阿笠博士
・灰原哀
・吉田歩美
・小嶋元太
・円谷光彦
・佐藤美和子
・宮本由美
・三池苗子
・沖矢昴
・世良真純
・羽田秀吉
・領域外の妹
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アニメ「太閤恋する名人戦」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓
山形県の時和ホテルで開催されている将棋の名人戦最終局。羽田秀吉は、宮本由美と約束した七冠王のために勝又力名人との負けられない対局に挑んでいた。そんな秀吉に、二日目の対局前にある封書が届く。
中を見ると、そこには誘拐された由美の写真と居場所を示す暗号が入っていた。それを見た秀吉は、由美を助け出すために「長考」と宣言して会場を抜け出し、暗号から推理した神社を訪れる。そこで、パワースポット巡りをしていたコナンと少年探偵団と阿笠博士に遭遇する。由美が誘拐されたと聞いたコナンたちは、暗号の解読を協力することに。
この誘拐には秀吉の過去の対局が絡んでおり、由美が誘拐されている場所には、犯人があるものを用意して待ち構えていた……。
https://websunday.net/episode/12164/
アニメ「太閤恋する名人戦」のネタバレ&伏線

「太閤恋する名人戦」は、羽田秀吉が七冠をかけた大一番に挑む将棋回でありながら、宮本由美への想いが強く前に出る恋愛回でもあります。
名人戦の緊張と誘拐事件の焦りが重なり、秀吉がどれほど特別な棋士で、どれほど由美を大切にしているのかが一気に見えてくる前後編です。
さらに、ラストでは領域外の妹と沖矢昴が秀吉の勝利に反応するため、単なる由美秀吉回だけでは終わりません。
黒の組織やRUMへ直接つながる回ではありませんが、羽田秀吉という人物の重要度が一段上がる回として、かなり見返しがいがあります。
羽田秀吉が七冠を達成する
この回でまず大きいのは、羽田秀吉が名人戦に勝ち、七冠を達成することです。
時和ホテルで勝又力との名人戦に挑んでいる秀吉は、この一局に勝てば将棋界で特別な到達点へ立つ状況にあります。
そこへ由美誘拐が重なるので、単なる将棋勝負ではなく、人生の勝負が二重に走る構成になっています。
秀吉は一度、由美を救うために対局場を離れます。七冠がかかった名人戦の最中に、誘拐事件の暗号を追うという時点で、もう背負っているものが重すぎるんですよね。
それでも最後には名人戦へ戻り、勝又力に勝って七冠を達成する流れが胸熱です。
この七冠達成によって、秀吉はただの由美の元恋人ではなく、将棋界の頂点に立つ人物としてはっきり描かれます。恋愛回としても強いのに、棋士としての到達点まで同時に見せるのがこの回の濃さです。
秀吉を見る時の重みが、この回を境に大きく変わります。
羽田秀吉と宮本由美の恋愛線が大きく進む
この回では、羽田秀吉が宮本由美をどれほど大切に思っているかが、かなりはっきり描かれます。
由美の誘拐写真と脅迫状が届いた時、秀吉は七冠をかけた名人戦の最中でした。
それでも「長考します」と告げて対局場を出るため、勝負より由美を選ぶように見える瞬間が強く刺さります。
もちろん、秀吉にとって名人戦は軽いものではありません。むしろ人生を懸けた大勝負です。
だからこそ、由美を救うために持ち時間を削って動く姿に、恋愛回としての熱が出ます。
普段は飄々として見える秀吉の中に、由美への温度がしっかりあるのが良いです。
由美も救出後、秀吉を名人戦へ送り出します。ここがまた温かいんですよね。事件の緊張がほどけたあと、二人の距離感がふっと戻ってくる感じがあります。
単なる過去の恋ではなく、現在進行形で二人の関係が動いていることが分かる重要回です。
秀吉と由美の10年前の出会いが描かれる
「太閤恋する名人戦」では、羽田秀吉と宮本由美の10年前の出会いも語られます。
由美を助けに行く現在の展開だけでなく、二人が過去からつながっていたことが見えるため、恋愛線の厚みがぐっと増します。今の行動に、ちゃんと昔から続く縁が乗っているんですよね。
ここで大事なのは、谷森棋士と秀吉の10年前の対局とは分けて見ることです。
谷森との対局は犯行動機に関わる事件内の背景ですが、秀吉と由美の10年前の出会いは恋愛線の土台として効いています。
同じ「10年前」でも、事件の苦さと恋愛の温かさが別々に置かれているのが面白いです。
秀吉が由美を助けに走る理由は、今だけの感情ではありません。過去から続く関係があるからこそ、由美の危機が秀吉の中で特別な重さを持ちます。
「今、助けたい」だけではなく、「ずっと続いてきた縁を失いたくない」という温度が見えるのが胸にきます。
領域外の妹と沖矢昴が秀吉の勝利に反応する
秀吉が七冠を達成したあと、領域外の妹と沖矢昴がその勝利に反応する場面もかなり意味深。
ここで、羽田秀吉の勝利が単なる将棋界のニュースでは終わらないように描かれます。将棋と恋愛の回だと思って見ていると、最後に赤井家・世良家方面の空気がふっと差し込まれるんですよね。
ただし、この回だけで羽田秀吉と領域外の妹、沖矢昴の関係がすべて明かされるわけではありません。
ここでは、秀吉の七冠達成に彼らが反応することが重要です。
秀吉という人物が、由美との恋愛線だけではなく、赤井家・世良家方面にも意味を持つ存在だと示唆されます。
このラストの置き方が上手いです。誘拐事件が解決し、名人戦も決着し、由美秀吉の余韻で終わるかと思ったところに、別軸の意味深さが残ります。
事件後に空気が完全に軽くならず、秀吉の正体や周辺関係をもっと追いたくなる締め方です。
アニメ「太閤恋する名人戦」のあらすじ&事件の流れ

第785話・第786話は、羽田秀吉が七冠をかけた名人戦に挑むところから始まります。
そこへ宮本由美誘拐の脅迫状が届き、将棋の持ち時間がそのまま救出のタイムリミットになる構成です。
事件は殺人ではなく、由美をホテル杯戸プライドへ監禁した誘拐事件です。
将棋、歴史、地名を組み合わせた暗号を追いながら、秀吉の恋愛、棋士としての強さ、谷森棋士の10年分の誤解が一本線でつながっていきます。
羽田秀吉が七冠をかけた名人戦に挑む
物語は、山梨県の時和ホテルで行われる羽田秀吉と勝又力の名人戦から始まります。
秀吉が勝てば七冠達成という大一番で、最初から将棋界の重い勝負として空気が張り詰めています。
いつもの事件導入とは違い、盤上の緊張から始まるのが印象的です。
ここで視聴者が引っかかるのは、この大事な名人戦の最中に何が起きるのかという点です。タイトルには「恋する」とあり、名人戦と恋愛がどう絡むのかも気になります。
将棋の勝負だけでも十分に重いのに、ここへ由美誘拐が重なることで、物語の緊張感が一気に増します。
秀吉にとって、この対局は棋士としての到達点に関わる勝負です。周囲も歴史的な一局として見ているはずです。
その大舞台を用意したうえで、恋愛と誘拐をぶつけてくる構成がかなり強いです。
由美誘拐の脅迫状が届く
2日目の対局前、秀吉のもとへ封筒が届きます。
中には、宮本由美が誘拐されたことを示す脅迫状と写真が入っていました。ここで、名人戦の緊張が一気に由美の命がかかった誘拐事件へ変わります。
この落差がかなり強いです。勝てば七冠という大勝負の直前に、由美の危機を突きつけられるわけです。誰が由美を誘拐したのか、なぜ秀吉の対局中を狙ったのか、秀吉は対局を続けるのか。
見ている側も、一瞬で盤上から現実の危機へ引きずり込まれます。
脅迫状に「首なし棋士」と名乗る存在が出ることで、事件は秀吉への個人的な恨みを帯び始めます。
名人戦の持ち時間も、ただの将棋ルールでは終わりません。
ここから、持ち時間が由美救出のタイムリミットへ変わるのがこの回の大きな仕掛けです。
秀吉が「長考します」と言って対局場を出る
秀吉は対局中に「長考します」と告げ、対局場を出ます。
名人戦の持ち時間を削りながら、由美を探しに向かうわけです。この一言が本当に胸熱で、将棋の言葉を使いながら、現実では由美救出へ動くのがたまりません。
ここで名人戦と誘拐事件が完全に同時進行になります。
秀吉は七冠をかけた勝負を投げ出したわけではなく、持ち時間の中で由美を救い、戻る必要があります。
盤上の時間がそのまま命の時間へ変わる構成がめちゃくちゃ上手いです。
秀吉は迷っていないように見えます。由美の危機を知った瞬間、対局場を出る選択をする。七冠がかかっているのに、由美を最優先に動く姿が刺さります。
この場面だけで、秀吉の中で由美がどれほど大きい存在かが伝わります。
第一局の暗号から明治神宮・清正井へ向かう
秀吉は第一局の暗号を解き、明治神宮の清正井へ向かいます。
そこでコナンたちと合流し、由美が誘拐された事情を打ち明けます。ここから、秀吉単独の行動ではなく、コナンたちとの共同解読へ進んでいきます。
清正井という目的地にたどり着くことで、事件は本格的な暗号推理へ入ります。香車の駒も出てきて、将棋と地名が結びつく構成が見えてきます。
名人戦の棋士が、現実の街を盤面のように読まされている感じが面白いです。
この合流によって、焦る秀吉と冷静に手がかりを拾うコナンたちの構図が生まれます。
秀吉は持ち時間を削られているため、常に時間が迫っています。暗号を解く快感と、由美の安否を急ぐ焦りが同時に走るのがこの回の緊張感です。
秀吉と由美の10年前の出会いが語られる
暗号を追う中で、秀吉と由美の10年前の出会いが語られます。
誘拐事件の真っ最中なのに、ここで恋愛線の背景が入るのが良いです。由美を助けに行く秀吉の行動に、過去から続く感情の重みが乗ります。
この場面によって、秀吉と由美の関係は現在だけのものではないと分かります。出会いから時間が経っていて、それでも今も関係が動いている。暗号解読の流れに恋愛の温度が加わることで、ただの救出劇ではなくなるんですよね。
由美にとって秀吉がどんな存在なのか、秀吉にとって由美がどれほど特別なのか。その両方が気になります。
10年前の縁が現在の誘拐事件に感情の厚みを与えていて、見返すとかなり胸にきます。
第二局の暗号から幽霊坂の福島正則供養塔へ向かう
第二局の暗号は、幽霊坂の墓地にある福島正則の供養塔へつながります。
ここで暗号はさらに複雑になり、将棋だけでなく歴史や地名も絡む推理へ進んでいきます。
目的地が変わるたびに、犯人が秀吉を特定のルートへ誘導していることが見えてきます。
供養塔の裏では、駒が貼り付けられた将棋盤が見つかります。飛車、角、金、銀、釘といった要素が並び、次の手がかりへつながっていきます。将棋盤が現実の暗号盤として使われる感じが気持ちいいです。
ただ、秀吉には時間がありません。持ち時間を気にしながら、由美を救うために次の答えへ進む必要があります。
推理は面白いのに、余裕がない。
この焦りが前後編全体をぐっと引っ張っています。
七つの大罪とプライドからホテル杯戸プライドへたどり着く
将棋盤の手がかりは、七つの大罪へつながり、そこから「プライド」が導かれます。
この「プライド」から、由美の監禁場所としてホテル杯戸プライドが見えてきます。バラバラだった暗号が一気に目的地へ収束する場面です。
ここは推理の気持ちよさが強いです。清正井、福島正則の供養塔と移動してきた流れが、最後にホテル杯戸プライドへ向かう一本線になる。
暗号のピースがはまる瞬間、由美救出が一気に現実味を帯びてきます。
同時に、犯人がそこで何を待っているのかも気になります。
由美は無事なのか、犯人の目的は金銭なのか、それとも別の理由なのか。
目的地が分かった安心感より、そこに何があるのかという緊張の方が強くなります。
ホテル杯戸プライドで谷森棋士と対面する
秀吉たちはホテル杯戸プライドへ向かい、そこで谷森棋士と対面します。由美は薬で眠らされ、拘束されている状態です。
ここで、暗号の出題者が谷森棋士だと明らかになり、事件は誘拐から再戦要求へ移っていきます。
谷森棋士は、金銭目的で由美を誘拐したわけではありません。秀吉を呼び出し、10年前の対局をやり直させるために、由美を人質にしていました。
暗号解読の先にいたのが、金ではなく将棋への執着だったことが分かる瞬間です。
秀吉は由美を救いたい気持ちと、谷森の再戦要求への対応を同時に背負うことになります。由美の安全、名人戦の時間、谷森の執念。その全部が一か所に集まります。
ホテル杯戸プライドで空気が一気に重くなるのが印象的です。
谷森が10年前の再戦を迫る
谷森棋士は、10年前の対局をめぐる恨みと誤解から、秀吉へ再戦を迫ります。
谷森の妻・谷森桂子は病気で、谷森は治療のためにも勝ちたい状況でした。
しかし焦りから二手指しの禁じ手をしてしまい、反則負けとなっていました。
秀吉は谷森が妻に会いに行けるよう、感想戦を断っていました。けれど谷森は、その意図を侮辱や見下しとして誤解します。ここがかなり苦いです。
秀吉の思いやりが、谷森には真逆の意味で刺さってしまっていたんですよね。
谷森の10年分の執着は、悲しみと誤解から生まれています。けれど、そのために由美を誘拐したことは肯定できません。
動機の背景に胸が痛む一方で、事件としては完全に身勝手な誘拐であるところが後味を重くしています。
秀吉が谷森を破り、由美を救出する
秀吉は再戦で谷森の勝ち筋を否定し、谷森は投降します。
ここで、谷森の執着は暴力ではなく将棋の読みで決着します。誘拐犯との対決が、最後に盤上の勝負として締まるのが秀吉回らしくて良いです。
秀吉の強さは、ただ七冠を目指す棋士としてのものだけではありません。相手の読みを受け止め、否定し、決着をつける。そのうえで由美を救う。
棋士としての強さと、由美を助けたい気持ちが同じ場面で重なるのが胸熱です。
谷森にとっては、10年前の呪いのような対局がようやく終わった形でもあります。
ただ、由美を巻き込んだ罪は消えません。将棋で決着する爽快感と、誤解が10年も人を縛った苦さが同時に残ります。
由美が秀吉を名人戦へ送り出す
由美は目覚め、秀吉を名人戦へ送り出します。
誘拐事件の緊張がほどけたあと、物語は由美と秀吉の恋愛パートへ戻ります。ここで一気に温かい空気になるのが良いです。
由美は秀吉の本当の立場や七冠の重さを十分に分かっていないようにも見えます。
けれど、秀吉を応援する気持ちは素直です。この少しズレた応援が、由美らしくて可愛いんですよね。
秀吉にとっては、由美を救えた安堵と、名人戦へ戻る覚悟が同時にあります。由美の言葉に背中を押され、再び勝負へ戻る流れが気持ちいいです。
事件から将棋へ戻る切り替えが、二人の関係の温度をきれいに残しています。
秀吉が七冠を達成し、領域外の妹と沖矢昴が反応する
秀吉は名人戦へ戻り、勝又力に勝って七冠を達成します。
誘拐事件を解決し、由美を救い、そのうえで七冠まで達成するので、秀吉の強さが一気に刻まれます。ここまで背負って勝つのが本当にすごいです。
そして、その勝利に領域外の妹と沖矢昴が反応します。ここで、秀吉の七冠達成が将棋界だけの出来事ではなく、赤井家・世良家方面にも意味を持つように見えてきます。
一見すると将棋と恋愛の回なのに、最後にシリーズ全体の余韻が差し込まれるのがかなり意味深です。
ただし、この回だけで彼らとの関係性が全部明かされるわけではありません。だからこそ、反応だけが強く残ります。事件も名人戦も終わったあとに、別軸の謎が静かに残る締め方が上手いです。
- 羽田秀吉と勝又力の名人戦が、山梨県の時和ホテルで行われる。
- 秀吉が勝てば七冠達成という大一番になる。
- 秀吉に由美誘拐の脅迫状と写真が届く。
- 秀吉は「長考します」と言って対局場を出る。
- 第一局の暗号から明治神宮・清正井へ向かう。
- 秀吉がコナンたちと合流し、由美誘拐を打ち明ける。
- 清正井で香車の駒を見つける。
- 秀吉と由美の10年前の出会いが語られる。
- 第二局の暗号から幽霊坂の福島正則の供養塔へ向かう。
- 供養塔の裏で将棋盤と駒の暗号を見つける。
- 七つの大罪と「プライド」からホテル杯戸プライドへ向かう。
- ホテルで谷森棋士と対面し、由美を発見する。
- 谷森が10年前の対局の再戦を迫る。
- 秀吉が谷森を破り、谷森が投降する。
- 由美が秀吉を名人戦へ送り出す。
- 秀吉が名人戦へ戻り、七冠を達成する。
- 領域外の妹と沖矢昴が、秀吉の勝利に反応する。
アニメ「太閤恋する名人戦」の犯人&トリック

この回の犯人は、谷森棋士です。
被害者は宮本由美で、誘拐被害者です。
谷森桂子は谷森棋士の動機背景に関わる死亡者であり、今回の事件被害者ではありません。
犯人は谷森棋士
宮本由美を誘拐した犯人は、谷森棋士。
谷森棋士は「首なし棋士」と名乗り、羽田秀吉へ脅迫状と由美の写真を送りつけました。目的は金銭ではなく、秀吉を呼び出して10年前の対局の再戦を迫ることでした。
この事件で大事なのは、谷森棋士を殺人犯として扱わないことです。由美は誘拐され、薬で眠らされ、ホテル杯戸プライドに拘束されますが、殺人・傷害事件としては整理しません。
事件の分類は、秀吉を暗号で誘導する誘拐事件です。
谷森棋士は、将棋・歴史・地名を組み合わせた暗号で秀吉を動かします。
清正井、福島正則の供養塔、ホテル杯戸プライドへと誘導する流れは、秀吉に対する挑戦状のような形になっています。
犯行そのものにも、谷森の将棋への執着が濃く出ています。
動機は10年前の対局と谷森桂子をめぐる誤解
谷森棋士の動機の背景には、10年前の羽田秀吉との対局があります。
当時、谷森の妻・谷森桂子は病気で、谷森は治療のためにも勝ちたい状況でした。
しかし焦りから二手指しの禁じ手をしてしまい、反則負けになります。
引き金になったのは、秀吉が感想戦を断ったことです。秀吉は、谷森が妻に会いに行けるように感想戦を断りました。けれど谷森は、その意図を侮辱や見下しだと誤解します。
ここがこの事件のかなり苦い部分で、秀吉の思いやりが谷森の中では恨みに変わってしまったんですよね。
その誤解を10年引きずった谷森棋士は、秀吉との再戦に執着します。そして、宮本由美を誘拐し、秀吉を暗号で呼び出しました。
妻を思う気持ちや負けへの悔しさがあったとしても、由美を巻き込んだ誘拐は決して正当化できません。
谷森の犯行は、復讐というより、10年前の対局に縛られた執着として見えます。失ったものと誤解が重なり、将棋への未練が犯罪へ変わってしまった。
将棋の勝負に人生を懸けた人間の悲しさと怖さが残ります。
暗号で秀吉を誘導する誘拐工作
谷森棋士のトリックは、宮本由美を誘拐したうえで、将棋・歴史・地名を組み合わせた暗号によって羽田秀吉をホテル杯戸プライドへ誘導するもの。
名人戦の持ち時間を、由美救出のタイムリミットとして利用しているのが大きな特徴です。
準備:由美を誘拐し、「首なし棋士」として脅迫状を送る
谷森棋士は、まず宮本由美を誘拐し、薬で眠らせてホテル杯戸プライドに拘束します。
そのうえで、「首なし棋士」を名乗る脅迫状と由美の写真を秀吉へ送ります。
これにより、秀吉は名人戦の最中に由美救出へ動かざるを得ない状況になります。
この準備が嫌なのは、由美の命を直接的な圧として使っているところです。秀吉にとって七冠がかかった名人戦は人生の大一番ですが、そこへ由美の危機をぶつけてきます。名人戦の持ち時間を人質救出の時間に変える発想がかなり残酷です。
実行:第一局から第三局までの暗号で秀吉を動かす
谷森棋士は、第一局から第三局までの暗号で秀吉を順番に誘導します。
第一局は明治神宮の清正井、第二局は幽霊坂の福島正則の供養塔、第三局は七つの大罪と「プライド」からホテル杯戸プライドへつながります。
暗号の流れが、まるで盤上の手順のように組まれているのが印象的です。
秀吉は持ち時間を削りながら、その暗号を追います。コナンたちと合流し、香車の駒や将棋盤の手がかりを読み、最後に由美の監禁場所へたどり着きます。将棋の読みと現実の救出が重なるので、推理の快感と焦りが同時に来ます。
発覚回避:名人戦の持ち時間を利用して秀吉を焦らせる
谷森棋士は、名人戦の持ち時間を由美救出のタイムリミットとして利用。
秀吉が暗号を解くほど時間は削られ、名人戦へ戻れるかどうかも分からなくなります。
犯人の目的が再戦要求であることを考えると、この時間の使い方には谷森の執着がにじんでいます。
普通の誘拐事件なら、犯人は身代金や逃走を考えます。けれど谷森は、秀吉を自分の盤面へ引きずり込むように動かします。
秀吉の将棋人生と由美への感情を同時に揺さぶるところが、この誘拐工作の怖さです。
綻び:暗号の到達先と谷森本人の再戦要求が真相を示す
事件の綻びは、暗号を解いた先に谷森棋士本人が待っていたこと。
ホテル杯戸プライドで由美が発見され、谷森が10年前の再戦を迫ることで、事件の目的がはっきりします。
誘拐の目的は金銭ではなく、秀吉との対局のやり直しでした。
さらに、10年前の対局と谷森桂子の事情が語られることで、谷森の誤解と執着が見えてきます。秀吉が再戦で谷森の勝ち筋を否定し、谷森が投降する流れによって事件は決着します。
暗号、監禁場所、再戦要求、10年前の対局が一本線でつながるのが気持ちいいです。
決め手は暗号の到達先と谷森棋士本人の再戦要求
決め手の入口になるのは、由美の誘拐写真と「首なし棋士」を名乗る脅迫状。
これにより、秀吉個人を狙った誘拐事件であることが分かります。単なるランダムな誘拐ではなく、秀吉を名人戦の最中に動かすための犯行です。
第一局から第三局までの暗号も重要です。明治神宮の清正井、幽霊坂の福島正則の供養塔、ホテル杯戸プライドへとつながる流れが、由美の監禁場所へ導きます。暗号の最終到達点がホテル杯戸プライドであり、そこに由美と谷森棋士がいたことで、犯行の全体像が固まります。
谷森棋士本人が10年前の対局の再戦を迫ったことも、犯行目的の決定的な証明になります。
動機は金ではなく、10年前の反則負けと秀吉への誤解でした。
誘拐の証拠と谷森の再戦要求が結びつくことで、事件は谷森の執着としてはっきり見えてきます。
最後に、秀吉が再戦で谷森を破り、谷森が投降します。暴力で制圧するのではなく、将棋で執着を断ち切る形がこの回らしいです。
事件の決め手が証拠だけでなく、秀吉の棋士としての力にも重なっているのが熱いです。
結末は由美救出と七冠達成
結末として、羽田秀吉とコナンたちは暗号を解き、ホテル杯戸プライドに監禁されていた宮本由美を救出します。
谷森棋士は10年前の対局の再戦を秀吉へ迫りますが、秀吉は再戦で谷森の勝ち筋を否定します。そして谷森棋士は投降します。
由美は目覚め、秀吉を名人戦へ送り出します。ここで誘拐事件の緊張がほどけ、恋愛回としての温かさが戻ります。
由美が無事で、秀吉がまた盤上へ戻れるという安心感が大きいです。
その後、秀吉は名人戦に戻り、勝又力に勝って七冠を達成します。誘拐事件と名人戦を両方背負って勝ち切るので、秀吉のすごさが一気に刻まれます。事件解決と七冠達成、そして由美との恋愛線が同じラストに集まる構成が本当に胸熱です。
さらに、領域外の妹と沖矢昴が秀吉の勝利に反応します。
ここで、秀吉の存在が将棋界と恋愛だけでなく、赤井家・世良家方面にも意味を持つように見えてきます。
誘拐事件は終わっても、秀吉という人物の謎と重要度はむしろ広がっていく後味です。
アニメ「太閤恋する名人戦」はhuluやアマプラはある?
アニメ「太閤恋する名人戦」はhuluとAmazonPrimeVideoで配信されています。
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「太閤恋する名人戦」のまとめ&感想

785〜786話「太閤恋する名人戦」は、七冠達成でプロポーズのはずが、名人戦の最中に由美が誘拐される前後編です。
秀吉は長考で対局を抜け、首なし棋士の暗号をコナンたちと解きながら“持ち時間=救出の制限時間”という地獄のタイムアタックへ。救出劇と恋の進展を同時に走らせる怒涛の二話でした。
名人戦を抜ける「長考」から始まる緊迫感が強い
名人戦2日目、秀吉が封筒を見た瞬間に顔色が変わり、開口一番「長考します」で席を立つ展開が衝撃でした。
残り持ち時間がそのまま救出の制限時間になっていて、午後3時までに由美を助けると誓う必死さが胸を掴みます。
パワースポット巡り中のコナンたちが明治神宮で合流し、暗号文“第一局”を一緒に読み解く流れも熱い。加藤清正の井戸で“第二局”の香車を拾う宝探し感がワクワクで、将棋の勝負と救出が同じ盤面で進んでいるような感覚にゾクッとしました。
駒の裏の逆T、丸で囲まれた「七三」、香車=“槍”の発想で次へ飛ぶ推理も痛快で、秀吉の恋の必死さがかっこいい。次の暗号が待ち遠しくなる前編でした。
七つの大罪暗号の“作り込み”に唸る
後編の面白さは、幽霊坂の墓地で見つかる将棋盤の暗号が“七つの大罪”につながるところ。
駒の小さな書き込み(見栄っ張り/なまけ者)を拾っても第三局が解けず、タイムリミットまで2時間半。対局場へ戻れる猶予は30分しかない…追い詰め方が胃にきます。
それでも秀吉が七冠より由美を選び切るのが、恋の強さとして刺さりました。
哀たちの何気ない会話から、傲慢=プライド→ホテル杯戸プライドへ収束する推理が鮮やかで、ホテルで“待っていた男”に対面する瞬間の怖さも最高。大罪の由来まで絡めてくる作り込みがコナンらしくて、暗号回としても満足度が高かったです。
恋が勝負を動かす胸熱の決着が最高
事件の芯に「プロポーズの条件=七冠」があるのがズルいんですよね。七つ揃うまで開けないでと預けた封筒、お守り代わりの写真に執着する秀吉の不器用さが愛しい。
タイトル奪還より由美の命を優先して迷わない姿は、恋愛回として満点でした。
救出後、由美がキスで背中を押し、時間を使い切った不利な状況でも対局に戻る流れが胸熱。そこから勝ち切る覚悟に泣かされます。推理が硬派だからこそ、由美のツッコミや探偵団が惚気話に感動する場面が効いていて、温度の揺れが心地よい。
名人戦という大舞台で、恋が実力に直結する描き方も新鮮で、秀吉の株が一気に上がった二話でした。馴れ初めが語られるのも嬉しい。本当に最高です。
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