烏丸蓮耶の屋敷!?219話「集められた名探偵」ネタバレ&犯人は?怪盗キッドが変装していたのは誰?

烏丸蓮耶の屋敷!?219話「集められた名探偵 工藤新一 VS 怪盗キッド」ネタバレ&犯人は?
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アニメ「集められた名探偵 工藤新一 VS 怪盗キッド」は原作何話?

「集められた名探偵」の犯人は誰?

2001年1月8日に放送の219話「集められた名探偵 工藤新一 VS 怪盗キッド」

1つ前のお話は217話/218話「封印された目暮の秘密」と目暮の帽子について触れるようなお話でした。

今回からはガッツリコナンの重要回に絡むようなお話です。1時間のスペシャル番組であり、原作でもガッツリと絡むので注目していきましょう。

原作でも関連のある黒の組織のボス「烏丸蓮耶」がちらっと出てくるお話でもあるので必見です!

今回は2001年1月8日に放送のアニメ名探偵コナン219話「集められた名探偵 工藤新一 VS 怪盗キッドのあらすじとネタバレを紹介していきます。

※ここからはネタバレを含むため、注意してくださいね。

この記事の目次

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アニメ219話「集められた名探偵!工藤新一VS怪盗キッド」は何巻?原作で何話?

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アニメ放送されている「集められた名探偵!工藤新一VS怪盗キッド」は原作コナンの話となり、対象の単行本は30巻です!

30巻「File299:糾合File300:惨劇(トラジディ)File301:密殺File302:誑欺(スティング)

名探偵コナン30巻に掲載されている話↓
File1:直球勝負
File2:開かれた密室
File3:時間差の罠
File4:叫合
File5:惨劇
File6:密殺
File7:誑欺
File8:元太の災難
File9:元太の罠
File10:そこには…
File11:手がかり包囲網

アニメ「集められた名探偵!工藤新一VS怪盗キッド」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓

『神が見捨てし仔の幻影』。小五郎が受け取った招待状の差出人欄にはそう書かれていた。黄昏の館に到着すると、小五郎達の他にも五人の名探偵が集められていた。案内役はメイド1人とスピーカー付きのマネキン。マネキンが話し始めた途端に車とつり橋が爆破され、外との連絡が絶たれる。

だが、小五郎以外の探偵達は慌てない。差出人名から、このイベントが怪盗キッドによるものだと知っていたからだ。キッドは人を殺さないはずだが、食事中に大上祝善が死亡。

これを機に、かつて館で起きた惨劇を繰り返すかのように無情なゲームが開始された。

https://websunday.net/episode/11990/

アニメ「集められた名探偵!工藤新一VS怪盗キッド」の登場人物

「集められた名探偵!工藤新一VS怪盗キッド」の登場人物
・江戸川コナン
・毛利蘭
・毛利小五郎
・怪盗キッド

・白馬探
・烏丸蓮耶

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219話「集められた名探偵 前編」のネタバレ

物語は、小五郎が山道を車で走らせる場面から始まります。

車にはコナンと蘭も同乗しており、3人で目的地へ向かっていました。途中、ガソリンスタンドに立ち寄った後、小五郎は近道として林道へ入り、ガタガタとした悪路を進むことに。

やがて林を抜けた先に、三人が向かう目的地――「黄昏の館」が姿を現しました。

小五郎達は「黄昏の館」に招待されていた

薄暗く、まるでドラキュラの城を思わせる不気味な屋敷――それが「黄昏の館」でした。

小五郎は、ここに招待されていたのです。招待状には200万円の小切手が同封されており、その文面には不気味な一文が添えられていました。

「神が見捨てし…仔の幻影」

この奇妙な言葉を目にしたコナンは、何かに気づいたような表情を浮かべます。

道中、一人の女性と出会うことに。

館へ向かう途中、小五郎たちは土砂降りの雨の中、一人で傘をさして立ち尽くす老婦人を見かけます。

コナンが車の窓を開けて声をかけ、「どうしたんですか?」と尋ねると、老婦人は「乗っていたフィアットがエンストして動かなくなった」と説明しました。

彼女も「黄昏の館」に向かう途中だったことがわかり、目的地が同じということで、車に同乗させることにしました。

おばあさんの推理力はピカイチ

小五郎たちが車に乗せた老婦人は、座席に腰を下ろした瞬間、車内の状況から「さっきガソリンスタンドに寄ったでしょう」と言い当てます。

驚く一同に対し、老婦人は小五郎のことも知っている様子を見せました。

彼女の名は千間降代(せんま・ふるよ)。座ったまま事件の話を聞くだけで解決してしまうという、名探偵として名高い女性でした。

黄昏の館に到着すると、他の探偵に出会う

千間を乗せた小五郎たちの車が館に到着すると、外でタバコを吸っている一人の男性の姿がありました。

彼は茂木遥史(もぎ・はるふみ)という探偵で、どうやら千間とも顔見知りのようです。

さらに館の中へ入ると、「コックが急病で来られなくなったのか?」とメイドに怒声を浴びせている男がいました。彼は探偵の大上祝膳(おおがみ・しゅくぜん)癖の強い人物であることがうかがえます。

どうやら「主人」は美食探偵と名乗る人物で、料理の腕もあるとのこと。コック不在により、この夜の食事は主人に代わって石原が厨房を借り、料理を担当することになりました。

探偵はその他にもいるとのこと

千間は、すでに館には4人の探偵が集まっていることに気づきます。メイドの石原亜紀(いしはら・あき)に確認すると、「他にも女性と少年がいる」とのこと。

蘭は思わず「新一?」と口にしますが、コナンは慌てて「服部じゃないかな」とフォロー。

しかし石原の説明によれば、二人とも館の主人から渡されたリストには名前があったものの、新一とは連絡が取れず、服部は中間テストのため参加できなかったとのことでした。

そこで一同が疑問に思うのは、この館に招いた「主人」の存在です。

石原自身も一度も会ったことがなく、採用面接の際に部屋へ入ると、パソコンと晩餐会のリストだけが置かれていました。そのパソコンの前で書類を確認した石原は、いつの間にか合格通知を受け取り、その後はメールでやり取りを続けてきただけだといいます。

黄昏の館の秘密と新たな探偵の登場

蘭は、この館の壁や床に「奇妙な模様」があることに気づきます。しかしそれは模様ではなく、血痕の跡でした。

さらに、女性探偵の槍田郁美(そうだ いくみ)が「館の至るところに血の痕跡が残っている」と指摘。彼女はルミノール反応を調べられる霧吹きを持参しており、そのおかげで血の跡が浮かび上がっていたのです。

その不気味な空気の中、突然一羽の鷹が舞い降ります。

現れたのは、17歳の少年探偵――白馬探(はくば さぐる)。

彼が連れていた鷹の名はワトソン。これで「黄昏の館」に集められた6人の探偵が、ついに全員そろったのでした。

黄昏の館の主が現れる

6人の探偵とコナン、蘭たちは、束の間の余暇を楽しんでいました。しかしこの館は過去の惨劇現場そのままで、至るところに血の跡が残り、不気味な空気に包まれています。

やがて全員がメイドに案内され、ひとつの部屋へ。そこではテーブルの中央に、布を被った謎の人物が座っていました。

「崇高なる六人の探偵諸君! 我が黄昏の館によくぞ参られた――」

人物はそう告げ、晩餐会を始めます。料理は“美食探偵”こと大上が作り、メイドが次々と配膳しました。

やがて仮面の人物は突如告げます。

「館に眠る財宝を見つけ出して欲しい。そして最後に…私が長年かけて手に入れた巨万の富を――命を懸けてね」

直後、「ドーン!」という爆発音が轟き渡りました。

名探偵たちは退路を断たれる

爆発によって、ここまで乗ってきた車や外へ続く橋は崩壊。退路は完全に断たれてしまいました。さらにこの場所は携帯の電波も届かず、外部との連絡は不可能。仮面の人物はこう宣言します。

「財宝を見つけた者には、その半分と館からの脱出方法を授けよう」

しかし、探偵の茂木が布を剥ぐと、そこには人の顔ではなくスピーカーが仕込まれていました。

小五郎以外はこの犯人に目星は付いているとのこと。

小五郎は「いったい誰がこんなことを…?」と首をかしげますが、他の探偵たちはすでに察していました。
招待状に書かれていた不気味な一文――

「神が見捨てし…仔の幻影」

これを手掛かりに、探偵たちは「Kid the Phantom Thief(怪盗キッド)」へとたどり着きます。

つまり、この館に名探偵たちを招集したのは怪盗キッドだったのです。
白馬は彼の名を口にしながら、静かにこう告げました。

「僕の思考を狂わせた…唯一の存在」

まるで宿命のライバルを前にしたかのような、確かな緊張感が漂いました。

怪盗キッドが館内のどこかにいる

怪盗キッドの名前が出た瞬間、コナンは“あの独特の雰囲気”を感じ取りました。

つまり、キッドはすでにこの館内のどこかに潜んでいるのは間違いない――。

一同は「キッドは探偵たちと知恵比べをしたいのではないか」と考え始めます。財宝をめぐり、キッドと探偵たちが頭脳戦を繰り広げるのではないか、と。

そんな緊張感の中、美食探偵・大上の手による料理が運ばれ、晩餐が始まります

スピーカーの男が喋りだす。

仮面を被っていた“スピーカーの男”が声を響かせます。

「どうかね諸君…私が用意した最後の晩餐の味は…?」

もっとも、料理は大上が作ったものなので、どこかちぐはぐな印象を与えます。

続いて男は、この館の正体について語り始めました。

黄昏の館は「烏丸蓮耶(からすまるれんや)」の館であるということ

各席に並べられた食器には「くちばしの大きな不気味な鳥の紋章」が刻まれていました。男はそれを指し示し、こう告げます。

この館は半世紀前に謎の死を遂げた大富豪――烏丸蓮耶の別荘だと。

しかし、その別荘は40年前、血の惨劇に染まったのだと。

40年前に黄昏の館で起きたこと

40年前、この館には財界の著名人が集められ、「烏丸蓮耶を偲ぶ会」と称した高価な美術品のオークションが開催されました。

三日間にわたり続くはずの会の二日目、嵐の中に現れたずぶ濡れの男たちが「嵐が止むまでいさせてほしい」と頼み、ある品を差し出します。

それは葉っぱ状の「マリファナ」でした。

やがてそれを吸った客たちは錯乱し、ついには名刀や宝剣を手に取り合って斬り合い、オークションは地獄絵図へと変貌。

結果、8名の死者と十数名の昏睡者を出し、男たちは美術品とともに姿を消したのです。

しかし事件は世間に出なかった

なぜこの大惨事が世に知られなかったのか――。

そこには「政界に顔の利く名士、あるいはその一族」が関与していたためです。事件を解明すれば誰が誰を殺したかが露呈してしまう。そのため、事件は闇に葬られました。

スピーカー越しの男は続けます。

「今回探偵たちを呼んだのは、この館に眠る財宝を探すため。そして40年前の惨劇を、今一度6人の探偵によって蘇らせてほしい」と。

さらに男は謎めいたヒントを残しました。

「二人の旅人が天を仰いだ夜…悪魔が城に降臨し、王は宝を抱えて逃げ惑い…王妃は制裁に涙を溜めて許しを乞い、兵士は剣を自らの血で染めて果てた…」

黄昏の館で第一の殺人が発生する

探偵たちはスピーカー越しの男の言葉を聞きながらも、「自分たちがその気にならなければ殺し合いなど起きない」と言い返します。

しかし男は冷酷に告げました。

「このゲームから降りることは不可能だ。君たちはすでに、私が唱えた魔術にかかってしまっているのだから」

さらに、財宝を見つけた際は中央の塔4階の部屋にあるパソコンへ在処を入力するようにと指示を出します。

探偵が苦しみだす。

突然、探偵の一人である茂木が「うぉぉぉ!」と苦しみ出しました。だがそれは演技であり、「この茶番から降りる」と言い放つパフォーマンスに過ぎませんでした。

ところが次の瞬間――美食探偵の大上が「ぐわぁぁぁ!」と声を上げ、そのまま倒れてしまいます。

今回は演技ではなく本当に命を落としたようでした。彼の口からはアーモンド臭が漂っており、青酸系の毒によるものだと判明します。

千間は持っていた10円玉で簡易的な確認を行い、「酸化還元反応が見られないため、原因は紅茶ではない」と指摘しました。

スピーカー越しの男が再び語る

男は「大上探偵のためにも、盛大に宝探しを始めてくれ!」と挑発するように語りかけます。

激昂した茂木がスピーカーに掴みかかると――そこから声が流れていたのはカセットテープでした。しかもタイマー付き。
メイドの証言によれば、料理を運ぶ順番は綿密に決められており、仕掛けも計画的だったことがわかります。

最後にコナンは静かに口を開きました。

「わかったことが2つある。ひとつは、犯人が大上探偵を狙っていたということ。
そしてもうひとつは――犯人は僕たちの中にいるかもしれない、ということだ」

コナンが大上の殺人は犯人がいることを推理する

コナンが「この中に犯人がいるのではないか」と推理を口にすると、集められた名探偵たちは一斉に反応を示しました。

コナンの推理はこうです。

スピーカーから流れていた声は、事前に仕掛けられた録音であり、実際には全員が一緒に聞いていた“ふり”をしていた可能性がある。つまり犯人は、録音の内容を把握したうえで、大上が倒れるタイミングまで計算していたことになります。

また重要な争点として、紅茶からは青酸化合物の反応が出ていませんでした。

さらに、ここにいるとされる怪盗キッドについても「彼は人殺しはしない」という点から、犯人ではないと考えられます。

一行は外で起きた爆発の様子を確認するために移動しますが、その間にコナンは大上の指先に目を留め、何か新たな推理の糸口をつかんだ様子を見せるのでした。

館の外に出てみると、探偵たちの車が焼け焦げていた

外に出ると、駐車していた探偵たちの車は火の海の中で燃え尽き、すべて黒焦げになっていました。

その中には、メイド・石原が「ご主人様の車」と呼んでいたベンツまでもが炎に包まれていたのです。

ただし石原自身の車だけは無事でした。ご主人様から「裏門に停めるように」と指示されていたため、火の被害を免れていたのです。

続いて「本当に橋が落とされているのか」を確かめるため、老探偵・千間が車に乗ろうとします。そこに小五郎たちも同行を申し出ますが、人数が多いため、コナンの提案でコイントスで同行者を決めることになりました。

コイントスで車に乗るのは3人。

ルールは「表が出た者が橋を見に行く」。結果、選ばれたのは――

小五郎、茂木、そして千間の3人でした。

3人が出発した直後、コナンはふとガードレールの下に止められた一台の車に目を留めます。
その瞬間、彼の表情が変わり、白馬の方を見て驚きの声を漏らしました。

「まさか!?」

視線を受けた白馬は、意味ありげな笑みを浮かべていたのです。

橋を見に行った三人ではとある事故が起きる

千間・茂木・小五郎の三人は橋の前に到着しました。

暗闇の中、足元が見づらかったため、小五郎は千間に「ヘッドライトをつけてくれ」と指示を出します。

その間、小五郎と茂木は犯人について会話を交わしていました。すると――

「ドォン!」

突如として、千間が乗っていた車が爆発。炎に包まれた車は制御を失い、そのまま崖下へと転落してしまいます。

こうして、老探偵・千間が命を落とすという衝撃の展開に。

そしてこの惨劇を目撃した茂木は、誰にも気づかれないように不気味な笑みを浮かべていたのです。

館に戻って捜索を始める小五郎たち

小五郎たちは館に戻り、蘭・メイドの石原・女性探偵の槍田に千間の死を伝えます。

すると、三人は女性チームとして行動を共にし、館の捜索を開始。

一方で、小五郎・茂木・コナンも別のチームを組み、烏丸の館に潜む何者かの痕跡を探ることにしました。

しかしその場に――白馬の姿だけが見当たらないのでした。

コナンと小五郎たちはとある部屋に行き着く

コナン・小五郎・茂木の三人は館を探索し、ピアノが置かれた部屋へ辿り着きます。

そこではピアノの鍵盤の隙間に、一枚の紙が挟まっていました。それはわら半紙に書かれた“お宝の在り処を示す暗号”。まさに財宝の手がかりとなるものです。

さらにピアノには、先ほど女性探偵の槍田が使ったルミノール液が残っており、部屋の電気を消すと、血痕のような痕跡が浮かび上がりました。

同じころ槍田は…

一方そのころ、女性チームとして行動していた槍田は、蘭とメイドの石原に薬品を嗅がせ、眠らせてしまいます。

そして二人をトイレの部屋に閉じ込めた直後、彼女の前に姿を現したのは――白馬探でした。

白馬は冷静に告げます。

「やはり、あなたでしたか」

続けて、白馬は論理を突きつけます。

「犯人が自ら危険を冒して車に乗るはずがない。つまり、千間が爆死したあの場にいなかったあなたが一番怪しい」

さらに白馬は、「後々、自分に罪をかぶせようとしているのではないか」と槍田を追及。そしてついに拳銃を突きつけました

しかし槍田もまた拳銃を所持しており、両者は一触即発の状況へ――。

小五郎達は烏丸蓮耶の暗号を発見する

その頃、電気を消した小五郎たちは、ピアノに浮かび上がる文字を発見しました。

「私は烏丸に…暗号解読の切り札をやっとつかんだという。」

このメッセージを目にした三人は、「まさか…」と顔を見合わせ、ある真実に気づいた様子でした。

銃声が響く

その直後、中央の塔の方から「ダァン!」という銃声が響き渡ります。

駆けつけた小五郎たちが目にしたのは――心臓を撃ち抜かれ、倒れている白馬の姿

犯人は女性探偵・槍田だと思われました。

さらに、中央の階段を誰かが駆け上がる音が聞こえます。小五郎たちが追いかけると、その先には暗号解読を報告するためのパソコンが置かれた部屋がありました。

しかし、そのドアの前には――槍田が絶命して倒れていたのです。

暗号解読を知らせるパソコンの罠

この部屋のパソコンは、暗号を解いた際に財宝の在処を入力・送信する仕組みでした。

だが茂木が確認すると、ドアノブの内側に仕掛けられた毒針が発見されます。つまり、パソコンに答えを入力して退出しようとした者は、毒針によって命を奪われるという罠だったのです。

茂木は顔を歪め、残された人物を見回して言いました。

「こんなことができるのは、俺か…小五郎、お前しかいない!」

そう叫ぶと、茂木は小五郎に拳銃を向け――引き金を引きました。

小五郎は撃たれてしまう…

茂木の放った銃弾は小五郎の胸を撃ち抜きます。小五郎はその場に崩れ落ち、命を落としたかのように見えました。

勝ち誇ったようにタバコを取り出し、一服しようとする茂木。
しかし次の瞬間、彼の表情が苦悶に変わります。

「ぐっ…!?」

茂木のタバコには毒が仕込まれていたのです。吸った瞬間、彼は自らの罠にかかり、苦しみに倒れていきました。

7人目の探偵が現れる

茂木が毒に倒れた後、監視カメラを通して館を見ていた“誰か”が頭を抱えていました。

「やはり…探偵を集めても解けなかったか…」

その瞬間、防犯カメラの映像のひとつが突如として消えます。

次の瞬間、犯人がいる部屋のパソコンに文字が打ち込まれました。

「宝の暗号は解けた。直接口で伝えたい。食堂に参られたし。
我は――7人目の探偵。」

つまり、この館にはまだ生存者がいて、しかもその人物が謎を解き明かしたというのです。

「そんなはずはない…」誰も生きているはずのない食堂へ、犯人らしき影が駆け出していきました――。

食堂に「7人目の探偵」が登場する

犯人が駆けつけた食堂で待っていたのは――なんとコナンでした。

コナンは告げます。

「車に爆弾を仕掛けたのは、自分が死んだと見せかけるためのカモフラージュだった…。そうだよね、千間探偵」

そう、爆発で死亡したと思われていた千間探偵は生きていたのです。

千間探偵は予めさまざまな仕込みをしていた

千間は「偶然助かって、食堂にやってきただけだ」と言います。しかしコナンは矛盾を指摘しました。

まず、橋を見に行く人を決めたコイントスの仕掛けです。

千間は最初から「表」のコインを左手の甲に仕込んでおき、投げたコインはわざと地面に落とすようにしていたのです。

そのため、どれだけトスしても「表」が出続け、必ず車に乗るように仕向けられていました。

続いて、第一の犠牲者・大上を殺害したトリックについてもコナンは解き明かします。

大上に青酸カリを飲ませたトリック

大上は晩餐会で紅茶を飲んだ際、突然苦しみ出して命を落としました。

しかし、最初に座席には名札が置かれていたものの、小五郎の提案で席替えが行われていました。

そのため「どうやって標的を大上に絞ったのか」という疑問が残っていたのです。

コナンの答えはこうでした。
全てのティーカップに青酸カリを仕込んでいた
毒が塗られていたのは、ティーカップの“つなぎ目の上部”――ちょうど持ち手に触れる位置です。

大上には悩むと親指の爪を噛む癖があり、その動作によって爪の間から毒が体内に入るよう仕組まれていたのです。

ただ、ここで新たな疑問が浮かびます。

「用心深い大上が、なぜティーカップを拭かずに使ったのか?」

もともと「大上」と「千間」はグルだった

コナンは断言します。

「大上が食器を拭かなかったのは――千間とグルだったからだ」

メイド・石原が館に来たとき、駐車場にはすでにベンツが置かれていました。これは“誰かがベンツで来て、別の車で迎えに行く共犯者がいた”ことを意味していたのです。

さらに、千間がわざわざ小五郎たちの車に同乗したのも計算のうち。

「タバコ嫌い」を印象付けることで、茂木のようにタバコを吸った際に仕込まれた青酸で死ぬリスクを避けていたのです。

また、メイドを採用した理由も明かされます。

彼女には“爪を噛む癖”があり、それはいつでも同じトリックで殺害できる格好の標的だったのです。

犯人の「千間」の本当の目的とは?

今回、千間が大上を殺害し、さらに自分も死んだかのように装ったのは――名探偵たちを心理的に追い詰め、暗号を解かせるためでした。

その手口は、40年前に大富豪・烏丸蓮耶が行ったものと同じ発想だったのです。

コナンたちが見つけたピアノの血文字。

その最後には「千間恭介」という名前が記されていました。これは千間探偵の父親の名であり、かつて考古学者として「黄昏の館」に招かれた人物でした。

40年前、千間の父・恭介は烏丸に呼ばれ、この館に秘められた財宝の謎を解くよう依頼されます。その後、毎月高額の報酬と手紙が届いていましたが――半年後、彼は突然命を落としたのです。

そして20年が経ったある日、千間は父の残した手紙を明かりに透かし、小さな穴が空いていることに気づきました。そこにはこう綴られていたのです。

「烏丸は死期を悟り、学者たちを焦らせるために一人を見せしめに殺した。
財宝を見つけたとしても、結局は口封じのために殺されるだろう――」

つまり千間は、父が残した真実に突き当たり、この館で再び同じ「血塗られた実験」を繰り返そうとしていたのでした。

千間は大上と手を組んだ理由とは?

千間が黄昏の館の話を大上に漏らしたのは、わずか2年前のことでした。

その話に強く食いついた大上は、多額の借金をしてまで館を購入。やがて追い詰められ、「探偵に謎を解かせる」という計画を立てます。その餌として使われたのが――怪盗キッドの名前でした。

大上は当初、最初の見せしめとしてメイドを殺害するつもりでした。しかし結果的に、仕組まれた罠によって自ら命を落とすことになったのです。

大上が爪を噛む癖を見せたのは、録音テープに予定外の内容が吹き込まれていたため、動揺したからだと判明します。

千間は言いました。

「大上は烏丸に取り憑かれたようだった。止めるには、あれしかなかった…」

もともと大上は、財宝が見つかれば独り占めするつもりだったのです。

黄昏の館の財宝の在り処とは?

コナンは語ります。
「実は千間恭介(千間の父)はすでに暗号を解いていたんだ」

その手がかりとなったのが、食堂の大時計

コナン「変だと思わないか?大きな館なのに時計はこの食堂にしかないんだぜ?」

ここで暗号を復習します。

「二人の旅人が天を仰いだ夜…悪魔が城に降臨し、王は宝を抱えて逃げ惑い…
王妃は制裁に涙を溜めて許しを乞い、兵士は剣を自らの血で染めて果てた…」

さらに、ピアノに残された父の血文字にはこう記されていました。

「私は烏丸に…暗号解読の切り札をやっとつかんだという。」

コナンはこの「切り札」がヒントだと見抜きます。切り札は英語でトランプ

暗号の王・王妃・兵士はそれぞれK(キング)、Q(クイーン)、J(ジャック)を意味し、宝・聖杯・剣はそれぞれダイヤ・ハート・スペードに対応するのです。

暗号をヒントに解読してみる

  • 「二人の旅人が天を仰いだ夜」=時計の長針と短針が12時を指す瞬間。
  • 「王=ダイヤのK」「王妃=ハートのQ」「兵士=スペードのJ」

これらをヒントに、館にあるトランプの絵札の向きを基準(0時)から次のように動かします。

  • ダイヤのK → 左に13
  • ハートのQ → 左に12
  • スペードのJ → 右に11

こうして時計を動かすと、壁の一部が剥がれ落ち、その中から時計の塗装に隠されていた純金が現れました。

千間はそれを見て、深く落胆します。

「父が命を落としたのが…たったこれだけの物のためだったとは…」

そしてコナンは「脱出方法を教えてくれ」と迫りますが、千間は冷たく言い放ちました。

「もともとそんなものは存在しない…」

追い詰められた一同に、絶望の空気が漂うのでした。

生きていた名探偵達

千間が「脱出方法は存在しない」と告げたその時――。

「そんなことだろうと思っていたぜ」

そう声を上げたのは、なんと茂木・小五郎・槍田・白馬
彼らは全員、生きていたのです。流れた血はケチャップを使った演技に過ぎず、千間を逆に欺いていたのでした。

さらに、蘭とメイドも「眠らされたふり」をしていただけ。すべては千間を追い詰めるための作戦だったのです。

茂木たちが千間を犯人と見抜いた決定的な瞬間は、車に乗るメンバーを決めるコイントスでした。

千間はわざわざ遠くに落ちた10円玉を拾いましたが、その理由は――もし他の人が触れれば、指に付着していた青酸カリによって酸化還元反応が起き、トリックが露呈してしまうから

つまり、自分の仕掛けを隠すための行動だったのです。

白馬もまた、死体の右手親指の爪を見た時点で「千間が怪しい」と確信していました。
そしてコナンもすべてを把握したうえで、全員で千間を欺いていたのです。

まさに、名探偵たちによる華麗な逆転劇――。

これには「すごい!」としか言いようがありませんね。

名探偵たちは脱出を図る

千間は「脱出の方法は存在しない」と断言しました。しかしその直後、館内に大きな轟音が響き渡ります。

白馬はすぐに反応しました。

「これは…警察のヘリの音だ」

実は白馬は、相棒の鷹・ワトソンの足のアンクレットに手紙を結び付け、外へと飛ばしていたのです。その知らせを受けた警察が、救助に向かっていたのでした。

ところがその時、コナンは耳を澄まし、不穏な音を聞き取ります。

「…何かが崩れる音だ」

脱出への希望と、新たな危機の予兆が交錯する中、物語はさらに緊張感を増していきます。

ヘリで黄昏の館を脱出することに。

コナンや蘭、そして集められた名探偵たちは、白馬が呼んだヘリに乗り込み、ついに黄昏の館から脱出することに成功しました。

その機内で千間はつぶやきます。

「父が残した暗号を、どうしても解いてほしかった…。烏丸蓮耶に取り憑かれていたのは…もしかすると私の方だったのかもしれないねぇ…」

そう言うと、彼は突如としてヘリのドアを開け、まさかの飛び降り自殺を図ろうとします。

小五郎がすかさず飛び降りる…

その瞬間、小五郎が「千間!」と叫びながら飛び降り、彼を助けようとします。

しかし次の瞬間、驚きの真実が明らかになります。――飛び降りたのは小五郎ではなく、変装した怪盗キッドったのです。

キッドは千間に向かって静かに告げます。

「死に急ぐのは…少し早いんじゃないか?」

それを聞いた千間は微笑みながら答えました。

「あなたを助けてあげたのさ…」

どうやら、コナンを含めた名探偵たちはすでに「小五郎がキッドに変装していた」ことを見抜いていたようです。

やはり、一流の探偵たちにはキッドの変装すら通用しなかったのでした。

烏丸蓮耶が求めていた「黄昏の館」の正体とは

怪盗キッドは「こんな財宝は持って帰れない」と言い放ちます。皆が館を見上げると――なんと建物全体が黄金に輝いていたのです。

仕組みはこうでした。食堂の時計がスイッチになっており、それを動かすことで壁が崩れ、内部に隠されていた黄金が姿を現すというものでした。

コナンは目を輝かせて叫びます。

コナン「黄昏とは 空が金色に輝く夕暮れの事… まさに黄金の館ってわけか!」

「黄昏とは、空が金色に輝く夕暮れのこと…! まさに“黄金の館”ってわけか!」

テンションが上がるコナンに、周囲も思わず苦笑い。こうして、長らく謎とされてきた烏丸蓮耶の「黄昏の館」の正体は解き明かされたのです。

そして最後に明らかになったのは――小五郎がガソリンスタンドでキッドに身ぐるみを剥がされ、キッドが入れ替わっていたという事実。

波乱に満ちた事件は、こうして幕を下ろしました。

219話「集められた名探偵!工藤新一VS怪盗キッド」の感想

今回のお話は、昔アニメ『名探偵コナン』を観ていた人にとって、まさに“神回”のひとつといえるでしょう。

初期の段階でこれほど多くの探偵が一堂に会し、それぞれが推理を披露するのは、ほとんど初めての試みだったのではないでしょうか。

映画『探偵たちの鎮魂歌』でも多くの探偵が集められ、トリックを次々と解き明かしていく展開が描かれていましたが、その原点を思い出させてくれる内容でした。

2019年5月に放送された今回のリメイク版では、放送時間の都合もあり一部省略されたシーンが見られました。
たとえば、茂木がわざと大声を上げて“死んだふり”をする場面は、残念ながらカットされていましたね。

烏丸蓮耶は黒の組織の“ボス”

当時は全く気づきませんでしたが、今回登場した「烏丸蓮耶」こそが、2019年現在では黒の組織の「あの方」――つまり組織のボスとして明かされています。

しかし、烏丸はすでに半世紀前に亡くなっている人物とされているのです。

一体どういうことなのか…? 今後の展開に関わる大きな謎といえるでしょう。

まさかこんな初期段階で黒の組織のボスが名前だけとはいえ登場していたとは、驚きですよね。笑

ここからどのように烏丸が物語に関わってくるのか、引き続き注目していきたいと思います。

烏丸蓮耶の正体についてはこちら↓

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