1999年1月25日放送の「奇術愛好家殺人事件」。
前回のアニメ放送は130話/131話「競技場無差別脅迫事件」でした。
灰原とコナンの関係がぐっと近づくような良い回でしたね。
その次の話ではる今話では怪盗キッド絡むのお話となります。
噂のキャラ土井塔克樹が出てきたりと、目が離せない回となります!
今記事では132話〜134話「奇術愛好家殺人事件」は原作のお話なのか?アニオリなのか?などを簡単なあらすじを含めて解説します。
※ここからは簡単なネタバレを含むため、注意してください。
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アニメ132話〜134話「奇術愛好家殺人事件」は何巻?原作で何話?
アニメ放送されている「」は原作コナンの話となり、対象の単行本は巻です!
名探偵コナン20巻に掲載されている話↓
File1:遠くからの眼
File2:逃げろ!
File3:雪原の中で…
File4:怪しい動き
File5:探索
File6:発露
File7:サヨナラ…
File8:証拠が見える
File9:姉思い…
File10:孤城ヘの誘い
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アニメ「奇術愛好家殺人事件」の簡単なあらすじ

公式HPのあらすじはこちら↓
「奇術愛好家殺人事件(事件篇)」
園子がインターネットでアクセスしている「奇術愛好家連盟」の集まりが雪の山中にあるロッジで開催された。蘭も園子と一緒に参加することになり、小五郎とコナンは車で二人を送っていく。
その帰り道、カーラジオのニュースで蘭が参加している集まりのリーダーが自宅で殺されたことを知り、あわててロッジに引き返すが…。
「奇術愛好家殺人事件(疑惑篇)」
園子と蘭が参加した『奇術愛好家連盟』の集まりは連続殺人事件の様相を呈してきた。
ボードリーダーの西山が自宅で殺されたのに続き、雪の山中で孤立したロッジでは浜野の死体が雪の降り積もる裏庭に放置されていた。
疑心暗鬼に陥るメンバーから西山と影法師との口論のいきさつを聞いたコナンは第三の事件に身構えるが…。
第134話 「奇術愛好家殺人事件(解決篇)」
園子と蘭が参加した『奇術愛好家連盟』の集まりで二人が殺され、蘭と園子までがボーガンの矢で狙われた。
林の中に落ちていたボーガンと、木の幹に空けられた穴、矢が撃ち込まれた風呂場の外に落ちていたホチキスの針。
犯人の正体とトリックを見破ったコナンはひもやホチキスなどの小道具を集め、謎解きの準備を始める。
アニメ「奇術愛好家殺人事件」の登場人物

「奇術愛好家殺人事件」の登場人物
・江戸川コナン
・毛利蘭
・毛利小五郎
・目暮十三
・鈴木園子
・怪盗キッド
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アニメ「奇術愛好家殺人事件」のネタバレ&伏線

アニメ「奇術愛好家殺人事件」は、第132話「事件篇」、第133話「疑惑篇」、第134話「解決篇」で描かれる3話構成です。奇術愛好家連盟のオフ会というワクワクする導入から、雪山ロッジの連続殺人へ一気に落ちる温度差がかなり強い回です。
犯人は田中貴久恵で、現在の殺害被害者は西山務と浜野利也です。
さらに土井塔克樹の正体が怪盗キッドだと明かされるため、単発ミステリーとしてもキッド回としても濃い余韻が残ります。
土井塔克樹の正体が怪盗キッドだと分かる
事件解決後、この回はさらに大きな縦軸のひっくり返しを残します。土井塔克樹の正体が、怪盗キッドだったとコナンに見抜かれるからです。
殺人事件の犯人ではないのに、キッドがオフ会に紛れていたという事実だけでかなり胸熱です。
土井塔克樹という名前は、並べ替えると怪盗キッドにつながるアナグラムになっています。
この遊び心が、奇術愛好家の集まりという題材にもぴったりなんですよね。
名前の仕掛けが分かった瞬間、事件とは別の推理の快感がもう一つ出てくるのが気持ちいいです。キッドがハンググライダーで去るラストも、重い事件後の空気を少しだけ華やかに変えています。
ただ、キッドは犯人ではなく、事件に巻き込まれた側です。殺人を止められなかった悔しさもにじむため、単純に派手な登場だけでは終わりません。
怪盗キッドが殺人事件の後味の中に立つ珍しい余韻が、この回をさらに印象的にしています。
土井塔克樹についてはこちら↓

アニメ「奇術愛好家殺人事件」のあらすじ&事件の流れ

アニメ「奇術愛好家殺人事件」は、園子がインターネットの「奇術愛好家連盟」オフ会に参加するところから始まります。ネット上の楽しい趣味仲間の集まりが、雪山ロッジの孤立、足跡のない雪原の遺体、ボーガン襲撃へ変わっていく3話構成です。時系列で見ると、西山務の自宅殺害、吊り橋炎上、浜野利也の不可能状況、田中の自作自演、ブーツ内の矢が順番に意味を持ちます。最後には田中貴久恵の復讐が明かされ、さらに土井塔克樹=怪盗キッドの正体バレまで残る濃い回です。
園子が奇術愛好家連盟のオフ会に参加する
園子はインターネットの「奇術愛好家連盟」オフ会に参加し、蘭も同行します。マジック好きがハンドルネームで集まるため、最初は趣味仲間の楽しい集まりに見えます。ただ、相手の素性がハンドルネーム越しにしか分からないため、どこまで信用できるのかという違和感もあります。
この場面で、奇術愛好家連盟、オフ会、雪山ロッジという舞台がそろいます。園子は楽しみにしており、蘭は付き添いとして参加します。ネット上の関係が現実の閉鎖空間へ移るところが、事件の入口としてかなり不穏です。
小五郎とコナンが蘭と園子をロッジへ送る
小五郎とコナンは、蘭と園子を雪山のロッジへ送ります。蘭と園子だけのオフ会に見えた流れに、コナンが事件へ関わる余地が生まれます。雪山、貸別荘、吊り橋という条件がそろうことで、楽しいオフ会の舞台が少しずつ事件の閉鎖空間に見えてきます。
この時点では、コナンもまだ大きな事件を予感しているわけではありません。参加者たちとの出会いも、まだ表面上はマジック好きの交流です。ただ、雪山のロッジという場所だけで、どこか逃げ場のなさがにじんでいます。
ラジオで西山務の殺害を知る
帰り道のラジオで、ボードリーダーの西山務が自宅で殺害されたことを知ります。ここで、ロッジのオフ会は一気に不穏な事件とつながります。まだロッジで事件が起きる前から、奇術愛好家連盟の関係者に死者が出ているのがかなり怖いです。
視聴者が引っかかるのは、西山の死がロッジの参加者とどうつながるのかという点です。「影法師」による犯行のように見せる流れも、外部犯の存在を強く印象づけます。コナンは事件性を察し、蘭や園子がいるロッジの危険も気になり始めます。
吊り橋が燃やされ、ロッジが孤立する
吊り橋が燃やされ、雪山のロッジは外部から切り離されます。警察や外部の助けをすぐに呼べない状況になり、閉鎖空間としての緊張が一気に高まります。楽しいオフ会が、逃げ場のない殺人現場へ変わる場面です。
なぜ吊り橋を燃やす必要があったのか、誰が燃やしたのかが大きな違和感になります。後に、これは田中が証拠を回収する時間を稼ぐための行動でもあったと分かります。孤立の演出が、犯人の証拠隠滅にもつながっているのが怖いです。
コナンが吊り橋を渡って戻るが高熱で倒れる
コナンは燃える吊り橋を渡ってロッジへ戻ります。しかし無理をした結果、高熱で倒れてしまいます。コナンが事件に戻ってきたことで安心したいのに、本人の体調不良で一気に不安が増します。
この場面では、コナンが万全ではない状態で事件を追うことになります。蘭や園子もコナンを心配し、ロッジ内の危険とコナンの体調不良が同時に進みます。探偵役が弱った状態になることで、閉鎖空間の怖さがさらに強くなります。
浜野利也の遺体が足跡のない雪原で見つかる
浜野利也の遺体が、ロッジ裏の足跡のない雪原で発見されます。ここで事件は、不可能状況の殺人として本格的に動きます。誰も歩いていない雪原に遺体だけがあるという絵面が、かなりミステリーらしいです。
視聴者が引っかかるのは、どうやって遺体が雪原へ運ばれたのかという点です。雪原、足跡なし、ベランダ、林が手がかりになります。参加者たちは外部犯を疑いますが、コナンは遺体移動の方法に注目します。
蘭や園子がボーガンで狙われたように見える
蘭や園子がボーガンで狙われたように見える事件が起きます。これにより、犯人がまだ外にいて、生きている人間も狙っているように見えます。遺体発見だけでなく、現在進行で危険が迫っているように見えるのがかなり怖いです。
しかし、この襲撃は外部犯を装うための自作自演でした。ボーガン、窓ガラス、紐、重り、ホチキス針が、その仕掛けを示す手がかりになります。危険に見えた場面が、後に田中の被害者偽装として回収されるのが上手いです。
コナンが紐・ホチキス・ボーガンでトリックを再現する
コナンは紐、ホチキス、ボーガンを集め、浜野の遺体移動やボーガン襲撃の仕掛けを再現します。ここで、不可能に見えた雪原の遺体が物理トリックとして説明できるようになります。ホラーのような不可能状況から、推理の快感へ切り替わる場面です。
2本の矢、紐、林の木、矢の穴がつながることで、遺体をロープウェイのように滑らせた仕掛けが見えてきます。ボーガン襲撃の自作自演も、紐や重り、ホチキス針で説明できます。バラバラだった小道具が一本線になるのがかなり気持ちいいです。
園子を眠らせて推理を披露する
コナンは園子を眠らせ、園子の声で事件の真相を語ります。事件篇、疑惑篇で積み重なった違和感が、解決篇で一気に整理されます。眠りの園子によって、疑心暗鬼の空気が犯人特定へ切り替わります。
推理の中心になるのは、ボーガンの矢、ブーツ、紐、ホチキス、吊り橋です。外部犯に見えた仕掛けが、内部犯である田中へつながっていきます。園子が眠らされて推理役になるのも、この回らしい少しコミカルな味があります。
田中貴久恵のブーツ内の矢が決め手になる
田中貴久恵のブーツの中から、ボーガンの矢が見つかります。これにより、田中が外部犯に襲われた被害者ではなく、真犯人だと確定していきます。なぜ田中のブーツに矢があるのかという一点が、事件の見方を大きくひっくり返します。
矢の後端には紐を通すための穴があり、浜野の遺体移動トリックともつながります。ブーツ、矢、矢の穴が犯行を示す決定的な証拠になります。隠し場所としてのブーツが、逆に田中を追い詰めるのがかなりコナンらしいです。
田中の動機として春井風伝の死が明かされる
田中の動機として、祖父・春井風伝の事故死と、西山・浜野の侮辱的なコメントが明かされます。田中は祖父の事故死そのものは受け止めていましたが、その死を軽く扱われたことを許せませんでした。事件は奇術トリックの謎から、祖父を思う復讐の苦い話へ変わります。
ここで大事なのは、動機を単純化しないことです。田中の怒りは、大切な人の死を侮辱された痛みから来ています。推理は気持ちよく解けますが、田中の悲しみと怒りが見えることで後味はかなり重くなります。
土井塔克樹の正体が怪盗キッドだと分かる
事件後、土井塔克樹の正体が怪盗キッドだとコナンに見抜かれます。土井塔克樹という名前は、怪盗キッドにつながるアナグラムです。殺人事件の解決後に、キッド回としての縦軸が一気に立ち上がります。
キッドは犯人ではなく、事件に巻き込まれた側です。けれど、殺人を止められなかった悔しさもにじみます。重い復讐事件のあとに、キッドがハンググライダーで去る余韻が強く残ります。
事件の流れを短く整理
- 園子がインターネットの「奇術愛好家連盟」オフ会に参加し、蘭も同行する。
- 小五郎とコナンが蘭と園子を雪山のロッジへ送る。
- 帰り道のラジオで、西山務が自宅で殺されたことを知る。
- 吊り橋が燃やされ、ロッジが孤立する。
- コナンが吊り橋を渡ってロッジへ戻るが、高熱で倒れる。
- 浜野利也の遺体が、足跡のない雪原で発見される。
- 蘭や園子がボーガンで狙われたように見える事件が起こる。
- コナンが紐・ホチキス・ボーガンを集め、トリックを再現する。
- 園子を眠らせて推理を披露する。
- 田中貴久恵のブーツ内の矢が決め手になる。
- 田中の動機として春井風伝の死とチャットのコメントが明かされる。
- 土井塔克樹の正体が怪盗キッドだと分かる。
- キッドがハンググライダーで去る。
アニメ「奇術愛好家殺人事件」の犯人&トリック

犯人のフルネームは、田中貴久恵です。被害者のフルネームは、西山務と浜野利也です。春井風伝は過去の事故死者であり、今回の殺害被害者ではありません。この事件は、「影法師」による連続犯行に見せかけた復讐事件です。浜野の遺体は、ボーガンの矢と紐を使い、足跡のない雪原へロープウェイのように移動させられていました。
犯人
犯人は田中貴久恵です。田中は奇術愛好家連盟のオフ会参加者の一人でありながら、自分もボーガンで狙われた被害者のように見せていました。外部犯に襲われたように見えた田中が、実は事件全体を仕掛けた真犯人でした。
現在の殺害被害者は、西山務と浜野利也です。過去の死者として春井風伝がいますが、春井風伝は事故死であり、今回田中に殺害された人物ではありません。土井塔克樹の正体は怪盗キッドですが、キッドは犯人ではなく、事件に巻き込まれた側です。
動機
田中貴久恵の動機は、祖父・春井風伝の死を侮辱されたことへの怒りです。祖父の事故死そのものではなく、その死を西山務と浜野利也が軽く扱ったようなコメントをしたことが、田中の復讐心を決定的にしました。
背景
田中貴久恵の祖父・春井風伝は、奇術愛好家連盟のチャットがきっかけで脱出ショーに挑み、事故死しました。田中は祖父の死を悲しんでいましたが、事故そのものは受け止めていました。ここで大事なのは、春井風伝が今回の殺害被害者ではなく、過去の事故死者だという点です。事件の根には、祖父を大切に思う田中の深い感情があります。
引き金
引き金になったのは、西山務と浜野利也が春井風伝の死を侮辱するようなコメントをしたことです。田中にとって、それは大切な祖父の最期を軽く扱われたように感じる出来事でした。チャット上の言葉が、田中の中で許せない痛みとして残ったわけです。言葉の軽さが人を深く傷つける怖さが、この動機にはあります。
決定打
決定打は、祖父の死を侮辱された怒りと悲しみが、西山と浜野への復讐に変わったことです。田中は2人を殺害するため、雪山ロッジのオフ会を利用しました。動機には同情できる痛みがありますが、その怒りが殺人へ向かったことは消えません。奇術の楽しさが復讐の舞台に変わってしまうのが、かなり苦いです。
トリック
この事件のトリックは、西山務の自宅殺害と、浜野利也の雪原遺体移動、さらに田中自身のボーガン襲撃偽装で構成されています。田中は「影法師」による外部犯の連続犯行に見せかけながら、実際には内部から事件を動かしていました。浜野の遺体は、ボーガンの矢と紐を使って雪原へ滑らせられます。足跡のない雪原という不可能状況を作るため、犯人は遺体周辺を歩かずに移動させたわけです。
準備
田中はまず、西山務を自宅で殺害し、「影法師」による連続犯行のように見せました。ロッジでは、浜野利也を殺害するために役割決めのマジックを操作し、田中が風呂焚き係、浜野が宴会部長になるようにします。役割決めの時点で、浜野を狙う条件が整えられていたわけです。さらにボーガンの矢に紐を通すための穴を開け、ベランダから林の木へ撃ち込む準備をしていました。
自作自演のボーガン襲撃に使う紐、重り、ホチキスなども用意されます。吊り橋を燃やすことも、後の証拠回収の時間稼ぎとして組み込まれていました。ロッジの孤立も襲撃偽装も、すべて田中を疑いから遠ざけるための準備でした。
実行
田中はロッジで浜野利也を絞殺します。その後、2本の矢に紐を通し、ベランダから林の木へ撃ち込みます。ヨットの帆のような形の紐を作り、浜野の遺体をロープウェイのように雪原へ滑らせました。これにより、遺体周辺の雪に足跡を残さず、不可能状況を作ることができました。
さらに紐を別の矢に結び、林の方向へ撃ち放つことで、紐を回収します。田中はその後、自分もボーガンで襲われたように見せかけます。外部犯がいるように見せるため、殺害後の状況まで丁寧に偽装していました。
発覚回避
発覚を避けるため、田中は「影法師」による外部犯の連続犯行に見せました。吊り橋を燃やしてロッジを孤立させ、警察到着を遅らせたことも重要です。警察が来る前に、木に刺さった矢などの証拠を回収する時間を稼いでいました。自作自演のボーガン襲撃で、自分も被害者側に見せたことも発覚回避の大きな柱です。
遺体周辺に足跡を残さないことで、犯人が外部にいるような不可能状況も作られました。参加者たちは、ロッジの外から狙われているように感じます。外部犯への恐怖を作ることで、内部犯である自分への疑いを薄めています。
綻び
綻びは、田中のブーツの中にボーガンの矢が隠されていたことです。さらにその矢の後端には、紐を通すための穴が開けられていました。この矢は、田中がボーガンを使い、遺体移動トリックに関わったことを示します。林の木に矢が刺さっていたことも、ベランダから雪原へ遺体を滑らせるルートを裏づけます。
風呂場の外に落ちていたホチキスの針は、自作自演のボーガン襲撃に使われた仕掛けを示します。窓ガラスを外から撃たれたように見せるための紐と重りの仕掛けも、外部犯説を崩します。役割決めのマジックが操作されていたことも、田中が犯行条件を整えた証拠になります。
決め手
決め手は、田中貴久恵のブーツの中に隠されていたボーガンの矢です。ブーツ内の矢は、田中がボーガンを使った犯人であることを示します。矢の後端に紐を通すための穴が開けられていたこと、林の木に矢が刺さっていたことも、浜野の遺体移動トリックを裏づけます。ホチキス針、紐と重りの仕掛け、役割決めの操作も、田中の自作自演と犯行準備を示す証拠になります。
ブーツ内の矢が田中の関与を示す
田中のブーツの中に隠されていたボーガンの矢は、田中がボーガンを扱っていたことを示します。被害者に見えた田中の身につけている物から決定的証拠が出るわけです。この証拠が、「田中はボーガンで狙われた被害者」という見方を崩します。隠したはずの矢が、田中を真犯人へ引き戻すのがかなり気持ちいいです。
矢の後端の穴が遺体移動トリックを示す
矢の後端に紐を通すための穴が開いていたことは、浜野の遺体を雪原へ滑らせる仕掛けを示します。ただの矢ではなく、紐を使うために加工された矢だったわけです。この証拠が、「遺体は誰かが雪原まで歩いて運んだ」という見方を崩します。矢と紐の組み合わせが、足跡のない雪原の謎を解く鍵になります。
林の木の矢が遺体移動ルートを示す
林の木に刺さっていた矢は、ベランダから雪原へ遺体を滑らせたルートを示します。2本の矢と紐が、ヨットの帆のような形を作っていました。この証拠が、「外部犯が雪原に直接遺体を置いた」という見方を崩します。雪原に足跡がない理由が、林とベランダの位置関係から説明できるのが面白いです。
ホチキス針と紐・重りが自作自演を示す
風呂場の外に落ちていたホチキスの針は、田中のボーガン襲撃が自作自演だったことを示します。窓ガラスを外から撃たれたように見せるため、紐と重りの仕掛けが使われていました。この証拠が、「外部犯が本当に田中を狙った」という見方を崩します。襲われたように見えた田中が、実は外部犯を作っていたと分かります。
役割決めの操作が犯行条件を示す
田中が風呂焚き係、浜野が宴会部長になるように、役割決めのマジックは操作されていました。これにより、田中は浜野を殺すための条件を作っていました。この証拠が、「役割分担は偶然だった」という見方を崩します。マジックのような楽しい役割決めが、実は殺人の準備だったと分かるのが苦いです。
結末
コナンは園子を眠らせ、園子の声で推理を披露します。田中貴久恵が犯人だと判明し、祖父・春井風伝を侮辱されたことへの復讐として犯行を認めます。警察到着後、事件は田中の犯行が明らかになった形で解決します。
事件としては、西山務と浜野利也の殺害が解明されます。春井風伝は過去の事故死者であり、今回の殺害被害者ではありません。トリックはかなり気持ちよく解けますが、動機には祖父の死を軽く扱われた悲しみがあり、後味はかなり苦いです。
さらに、土井塔克樹の正体が怪盗キッドだとコナンに見抜かれます。キッドは犯人ではなく、事件に巻き込まれた側です。最後にキッドがハンググライダーで去ることで、重い殺人事件のあとに怪盗回としての胸熱な余韻も残ります。
アニメ第132話〜第134話「奇術愛好家殺人事件」の感想&まとめ

アニメ第132話〜第134話「奇術愛好家殺人事件」は、雪山ロッジの閉鎖感と奇術トリックが強い3話構成です。さらにキッドの正体バレまであり、かなり濃い後味が残ります。
①雪山ロッジの閉鎖感と不可能状況が強い
吊り橋炎上でロッジが孤立し、足跡のない雪原に浜野の遺体がある流れがかなり強いです。雪山、閉鎖空間、外部犯に見える影法師という要素がそろい、疑心暗鬼の空気が濃くなります。コナンが高熱で倒れるのも、不安をさらに増やしていて効いています。吊り橋炎上から遺体発見までの冷え方は、見返してもかなりゾクッとします。
②ボーガンと紐の遺体移動トリックが気持ちいい
浜野の遺体を、ボーガンの矢と紐で雪原へ滑らせるトリックがかなり大胆です。足跡がない不可能状況が、ベランダ、林、矢、紐で一本線になるのが気持ちいいです。田中の自作自演やブーツ内の矢まで含めて、奇術回らしい派手さがあります。マジックのような仕掛けなのに、殺人に使われている苦さも強く残ります。
③土井塔克樹=怪盗キッドの正体バレが胸熱
事件解決後に、土井塔克樹の正体が怪盗キッドだと分かるひっくり返しが胸熱です。名前のアナグラムも遊び心があり、奇術愛好家の回にキッドが紛れているのがたまりません。ただ、キッドは犯人ではなく、殺人を止められなかった側として悔しさも残します。華やかな怪盗の余韻と事件の苦さが同居する締め方が印象的です。
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