「17年前の真相シリーズは何話?」
「17年前の真相の原作や漫画は何話?」
名探偵コナンの中で様々な重要なシリーズがある中でも、黒の組織のRUM編として重要な17年前の真相シリーズ。
17年前に起きた羽田浩司殺人事件の真相がわかったりと、コナンファンの方は必須の回です。
そこで今記事では17年前の真相シリーズについての簡単な概要や漫画&アニメは何話なのか?について解説していきます。
※ネタバレをガッツリ含みます。
17年前の真相シリーズはアニメや漫画で何話?

17年前の真相の漫画とアニメは既に公開されており、以下の話で楽しむことができます。


単行本では名探偵コナン104巻となり、対象の話は以下です。
アニメコナンはこちら↓
・1164話:「17年前の真相 血染めの騎士」
・1165話:「17年前の真相 達眼の悪魔」
・1166話:「17年前の真相 遠見の角行」
・1167話:「17年前の真相 女王クイーンズの・謀ギャンビット」
17年前の真相シリーズの概要

17年前の真相シリーズは主に3つのパートで動いています。
現在の時間軸でコナン達がチェス大会の会場にいく話。
17年前の羽田浩司殺人事件の詳細までわかる話。
RUMが若狭留美の命を狙う話
最初はチェス大会というライトな入りから、黒田兵衛と若狭留美が17年前の事件に関わっていることが判明。
そこからコナンと話し、17年前の羽田浩司殺人事件について回想。
そして現在に戻り、RUMが若狭留美を浅香と思い、命を狙う。
というような流れとなっています。
17年前の真相シリーズでの登場人物

- 羽田浩司
- アマンダ・ヒューズ
- 浅香(若狭留美)
- 黒田兵衛
- RUM
がメインのキャラクターとなります。
赤井務武はこの話の最後になります。
17年前の真相で判明すること/羽田の死やRUMの目の秘密

真相ということで色々なことが判明する回。
今まで匂わせで、〇〇なのでは?という考察部分が確定!というなる情報が多々あります。
簡単に判明することについて紹介します。
① 浅香の正体が若狭留美であった

「17年前と同じ事件」で初めて名前が登場した“浅香”。
生存している可能性が高く、そのまま姿を消していました。
浅香の正体が若狭留美であることは、17年前の真相によって明らかになります。彼女はアマンダのボディガードとして働いており、自身の家族や羽田浩司との関係など、すべての背景が判明します。
そして物語は現在に戻り、若狭留美として黒の組織への復讐を試みます。
② 黒田兵衛が17年前の現場にいた
「大岡紅葉の甘い罠」で黒田兵衛が伊織無我と話しており、公安警察であることがほぼほぼ確定してました。
そんな黒田が、「17年前の真相 血染めの騎士」の回想シーンで、なんと17年前の羽田浩司殺害事件の関係者だったことが明らかになります。
黒田は当時、公安警察の依頼を受け、アメリカでアマンダと密会する予定でした。しかし、偶然にもアマンダと羽田浩司が殺害された現場に遭遇してしまったのです。
黒田兵衛はアマンダのダイイングメッセージを目撃し、さらに浅香とも会話を交わしていたことから、事件の鍵を握る重要人物の一人であることが判明しました。

③ RUMの左目について

現在の脇田兼則こと黒の組織のナンバー2であるRUM。
RUMは現在、左目が義眼となっていますが、17年前の羽田浩司殺害事件当時は、まだ左目が健在でした。
その左目には「フォトグラフィックメモリー」という能力が備わっており、一度見たものは決して忘れないという驚異的な記憶力を持っていました。
RUMはこの能力を活かし、これまで数多くの要人たちの弱みを握って利用してきた過去があります。
そして17年前、アマンダ・ヒューズを追い詰めるために、彼女の周囲にいた複数のボディガードをすべて捕獲。アマンダを孤立させることで、完全に追い込んだのです。
このように、羽田事件当時のRUMには左目があったことが、今回の描写から確定しました。

④ 若狭留美の右目について
若狭留美は、感情が高ぶった際に右目の視界が曇る描写がこれまでに何度か描かれてきました。
実はこの症状は、17年前の「浅香」として行動していた頃から見られるものであり、その原因がついに明らかになります。
若狭留美の右目は義眼ではなく、「黒内障(こくないしょう)」という病気によるものでした。
この病気は、強いストレスや感情の高ぶりによって一時的に視力が低下するという特徴があります。
そのため、羽田浩司のことを思い出したり、過去の出来事に強く動揺した際に、右目が見えづらくなる場面がたびたび描かれていたのです。
こうして、若狭留美の右目は義眼ではなく病気による症状であることが判明しました。

⑤ 黒田兵衛の右目について
現在、黒田兵衛の右目は義眼であり、視力は失われています。
しかし、17年前の回想シーンでは両目が健在で、問題なく見えていました。
物語の終盤では、RUMたちとのカーチェイスが描かれ、その最中に黒田は大きな事故に遭遇します。この事故によって黒田は重傷を負い、その後10年以上にわたり昏睡状態に陥っていたのです。
事故の際に右目を負傷したことが原因で、現在の黒田は義眼となり、右目の視力を完全に失っています。
そのため、現在でも黒田兵衛の右目は見えていない状態が続いているのです。
⑥ 羽田浩司の死の真相
「17年前と同じ現場」で羽田浩司の部屋は荒らされて、亡くなっていたという事実までありました。
では、なぜ羽田浩司は命を落としたのか…?その真相がついに明らかになりました。
羽田浩司はアマンダ・ヒューズの友人であり、当日もチェスをする予定で親しく交流していた間柄でした。
事件当日、アマンダは自身の命を狙う人物(後にRUMと判明)から、ボディガードである浅香を守るため、浅香を羽田浩司の部屋に避難させます。
その状況を察した羽田浩司は、浅香の身を守るために彼女をスタンガンで気絶させ、部屋の中に隠しました。
しかし、RUMたちが部屋に現れた際、浅香が隠れていることがバレそうになります。危険を察した羽田は、とっさにRUMに対して「烏丸蓮耶」の名を口に出します。
この「烏丸蓮耶」という名は、黒の組織にとって絶対に外部に漏らしてはならない最高機密。羽田がその存在を知っていると知られたことで、RUMたちは計画外だったにも関わらず、彼を口封じのために殺害したのです。
⑦ アマンダの死の真相

アマンダ・ヒューズの殺害事件では、当初“浅香”が容疑者として疑われていました。
しかし、真相はまったく別のものでした。アマンダは黒の組織のRUMによって、毒薬「APTX4869(アポトキシン)」を服用させられたことで命を落としたのです。
事件当日、RUMはアマンダの部屋に侵入。すでに浅香以外のボディガードたちはRUMによって拘束されており、アマンダはひとりきりの状態でした。
RUMは、FBIやCIAにも顔が利くアマンダを組織の味方につけようと考えていました。その切り札として目を付けたのが、アマンダが「実の娘のように」大切にしていたボディガード・浅香の存在です。
RUMは浅香を人質に取ることで、アマンダを従わせようと画策していたのです。
しかし、RUMの狙いを察したアマンダは、自らRUMの持っていたAPTX4869を飲み、その場で命を絶ちました。
すべては、浅香を守るため──
それが、アマンダ・ヒューズの死の真相でした。
⑧ 羽田浩司の遠見の角行
アニメ「山菜狩りとクローバー」で、若狭留美が羽田浩司について思い出したシーン。
羽田浩司「「遠見の角に…攻手あり」ってね…。」
羽田浩司「それでも僕を…殺すと言うんですか?」
まず、「遠見の角に好手あり」とは、将棋の格言の一つで、「遠くの角行(かくぎょう)が意外なところから形勢を変える好手になる」という意味です。羽田浩司はこの言葉を、浅香に向けて語りかけました。
つまり彼は、「状況がどれほど不利でも、相手をよく見ていれば、いつか反撃のチャンスは訪れる」という希望を浅香に託し、自らの大切な“角”の駒を手渡したのです。この行動には、命を懸けてでも浅香を守ろうとする強い意志が込められていました。
一方、「それでも僕を…殺すと言うんですか?」というセリフは、羽田がRUMたちを部屋から追い出した直後、浅香との間で交わされたものです。
浅香は、自分を匿ったことが組織にバレれば、羽田も巻き添えにされ殺されると警告しました。それに対して羽田は、そんなリスクを承知の上で彼女を守ることを選んだのです。
これらの言葉は、羽田浩司の覚悟と優しさ、そして浅香に託した信念を象徴するシーンだったといえるでしょう。

⑨ アマンダのダイイングメッセージ
アマンダ・ヒューズが亡くなった際、彼女はある“ダイイングメッセージ”を残していました。
それは、チェスの駒に腕時計をかけた不可解なオブジェ──事件の鍵を握る重要なメッセージです。
この奇妙な駒を発見したのは黒田兵衛。彼はその場で写真を撮影しており、後にコナンがその写真を見て、アマンダの残した暗号を解き明かしました。
チェスの駒には、両目の位置に赤い血が塗られており、「eye(目)」を示しています。
さらに、その駒には腕時計がかけられており、これは「watch(腕時計)」の意味だけでなく、「警戒する」という動詞の意味も含んでいます。
そして文字盤には、赤い口紅がつけられており、その両端が不自然に切り落とされていました。
「口紅(リップ)」=「mouth(口)」を意味し、両端を切り落とすと、英単語として残るのは「out」。
これら3つの英単語──
watch(警戒せよ)+ out(外に/警戒)+ eye(目)
を組み合わせると、「Watch out eye(目に警戒せよ)」という警告の言葉が浮かび上がります。
つまりアマンダは、死の間際に「目に注意しろ」「目こそが敵の正体」といった意味を、このメッセージに託していたのです。

⑩ RUMについて
これまで謎に包まれていた黒の組織のナンバー2・RUM(ラム)ですが、17年前の真相が明らかになったことで、その正体や背景の一部が見えてきました。
すでに述べたように、RUMの左目には「フォトグラフィックメモリー」という能力があり、一度見たものを決して忘れないという特異な記憶力を持っています。
また、RUMという名前は彼自身のものではなく、実はRUMの父親も同じコードネームを持っていたことが判明。つまり、現在のRUMは“二代目”としてその名を引き継いでいるのです。
さらに、羽田浩司殺害事件当時の回想からは、RUMがまだ左目を失っていなかったこともわかりました。義眼になる前の彼は、まさに「目」を武器に暗躍していたといえるでしょう。
⑪ 赤井秀一の父親“赤井務武”について
赤井秀一の父・赤井務武(あかいつとむ)は、長らく羽田浩司殺害事件に関与していたのではないかと噂されてきました。
しかし、実際には事件当日には関与していなかったことが判明しています。
羽田浩司が命を落とした後、羽田家の当主から「事件の真相を独自に調査してほしい」と依頼を受けたのが、赤井務武が動き出すきっかけでした。
つまり、赤井務武は事件後に調査を始めた人物であり、直接事件に関わっていたわけではなかったのです。

17年前の真相シリーズはコナンにとって超重要回
今回は17年前の真相シリーズについて徹底解説しました。
羽田浩司殺人事件はコナンの中でも超重要な話というのがわかりましたね。
黒田兵衛、若狭留美、脇田兼則の3人のRUM候補の過去についてわかり、更にこの後の話に繋がるので、ぜひ見てください!

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