コナン映画犯人の声優一覧!ゲスト声優含め歴代のキャストを大公開!

映画コナンの犯人の声優を大公開!
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「コナン映画の犯人を演じている声優って誰?」

「犯人役の声って、やけに迫力がある気がする!」

劇場版『名探偵コナン』は、緻密なトリックやスケール感のある事件だけでなく、犯人を演じる声優陣の演技力も大きな魅力です。

物語の鍵を握る犯人役には、人気アニメで主役を務める声優や、舞台やドラマで活躍する実力派俳優がキャスティングされることも少なくありません。

そこで今回は、歴代の劇場版『名探偵コナン』に登場した犯人と、その声を演じた声優について詳しくご紹介していきます!

【劇場版名探偵コナン】歴代映画犯人の声優一覧!

映画コナンの犯人の声優一覧

まずは映画コナンの犯人と声優の一覧を表で紹介!

その後に、それぞれの犯人の人物像や担当した声優さんについて解説していきます!

作品名犯人犯人の声優
1997年:時計じかけの摩天楼森谷 帝二石田太郎
1998年:14番目の標的(ターゲット)沢木 公平中尾隆聖
1999年:世紀末の魔術師浦思 青蘭藤田淑子
2000年:瞳の中の暗殺者風戸 京介井上和彦
2001年:天国へのカウントダウン如月 峰水永井一郎
2002年:ベイカー街の亡霊トマス=シンドラー津嘉山正種
2003年:迷宮の十字路(クロスロード)西条 大河鈴置洋孝
2004年:銀翼の奇術師(マジシャン)酒井 なつき氷上恭子
2005年:水平線上の陰謀(ストラテジー)日下 ひろなり
②秋吉 美波子
①山寺宏一
②榊原良子
2006年:探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)①伊東 末彦
②清水 麗子
①古谷徹
②平野文
2007年:紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)岩永 城児堀内賢雄
2008年:戦慄の楽譜(フルスコア)譜和 匠依田英助
2009年:漆黒の追跡者(チェイサー)本上 和樹菅原正志
2010年:天空の難破船(ロスト・シップ)藤岡 隆道野田圭一
2011年:沈黙の15分(クォーター)山尾 渓介難波圭一
2012年:11人目のストライカー中岡 一雅東地宏樹
2013年:絶海の探偵(プライベート・アイ)倉田 正明松風雅也
2014年:異次元の狙撃手(スナイパー)ケビン=ヨシノ福士蒼汰
2015年:業火の向日葵(ひまわり)宮台 なつみ榮倉奈々
2016年:純黒の悪夢(ナイトメア)キュラソー天海祐希
2017年:から紅の恋歌(ラブレター)阿知波 研介阪脩
2018年:ゼロの執行人日下部 誠川島得愛
2019年:紺青の拳(フィスト)レオン=ロー
②リシ・ラマナサン
山崎育三郎
②梶裕貴
2021年:緋色の弾丸①白鳩舞子
②井上治
①平野綾
②鈴村健一
2022年:ハロウィンの花嫁クリスティーヌ=リシャール山口由里子
2023年:黒鉄の魚影(サブマリン)ピンガ(グレース)村瀬歩
2024年:100万ドルの五稜星(みちしるべ)福城良衛菅生隆之
2025年:隻眼の残像(フラッシュバック)林篤信羽多野渉

第1作目『時計じかけの摩天楼』(1997年)|犯人:森谷帝二/声優:石田太郎

時計じかけの摩天楼の犯人&声優

『時計じかけの摩天楼』の犯人は、建築界の巨匠・森谷帝二。

完全な対称性(シンメトリー)を求める完璧主義者で、過去に設計した非対称の作品を破壊しようとするなど、少しでも基準に合わないものは認めない性格です。

声を担当するのは石田太郎さん。

『ルパン三世 カリオストロの城』のラザール・ド・カリオストロ伯爵を担当しており、「おーい、ルパーン!」という名台詞を生んだ声優さんです。

石田さんの特徴は、なんといっても艷やかに低く響く声。

低くよく通る声が、森谷の気品と冷徹さを際立たせました。

特に、森谷が爆破の条件を電話で告げる場面では、淡々と話しているだけなのに、相手を強く追い詰める迫力がありましたね。

第2作目『14番目の標的(ターゲット)』(1998年)|犯人:沢木公平/声優:中尾隆聖

14番目の標的の犯人&声優

『14番目の標的(ターゲット)』の犯人は、ソムリエの沢木公平。

上品で穏やかな物腰の裏に、強い復讐心を秘めた人物です。

トランプになぞらえた連続殺人を仕掛け、計画が進むほど、より狂気的な声、表情が露わになりました。

声を担当するのは中尾隆聖さん。

『ドラゴンボール』のフリーザ、『それいけ!アンパンマン』のばいきんまんなど、数々の名キャラクターを演じてきた大ベテランです。

優しく包み込むような声から、背筋が凍るような冷たい笑みまで自在に操る、圧倒的な表現力の持ち主。

特に印象的なのは、クライマックスで沢木の正体が露わになる場面。

低く湿った吐息交じりの台詞が、それまで築き上げてきた“紳士”という仮面を一瞬で打ち砕きました。

中尾さんの声で沢木に狂気的な一面を加え、コナン映画初期にして強い印象を残した犯人になりました。

第3作目『世紀末の魔術師』(1999年)|犯人:浦思青蘭/声優:藤田淑子

世紀末の魔術師の犯人&声優

『世紀末の魔術師』の犯人は、ロマノフ王朝研究家の浦思青蘭(ほし せいらん)。

品と美貌を兼ね備えながらも、裏に冷酷な野心が潜んでいる学者です。

正体はロマノフ王朝の財宝を狙う連続殺人者「スコーピオン」で、怪僧ラスプーチンの末裔でした。

声を担当するのは藤田淑子さん。

『一休さん』の一休、『キテレツ大百科』のキテレツ、『デジモンアドベンチャー』の八神太一など、少年から大人の女性まで幅広い役柄を演じてきた声優界のレジェンドです。

柔らかく澄んだ声色から、冷静で強い意志を感じさせる声まで操ることができ、多くのアニメファンの記憶に刻まれています。

前半は冷静で美しい女性という印象であったのが、藤田さんの演技によって冷酷な犯人へと変化しました。

炎の中でコナンと対峙しているシーンは、藤田さんの声が、浦思青蘭というキャラクターに凄みを与えた名場面だと思います。

第4作目『瞳の中の暗殺者』(2000年)|犯人:風戸京介/声優:井上和彦

瞳の中の暗殺者の犯人&声優

『瞳の中の暗殺者』の犯人は、外科医の風戸京介。

一見すると冷静沈着で人当たりの良い医師に見えますが、実際は過去の殺人を隠すために警察関係者を次々と手にかけていきました。

表の顔と裏の冷酷さの落差が際立つ人物です。

声を担当するのは井上和彦さん。

『NARUTO -ナルト-』のはたけカカシをはじめ、『美味しんぼ』の山岡士郎、『タッチ』の新田明男など、多彩なキャラクターを演じてきた名優です。

さらにコナンに登場する白鳥任三郎役を、初代の塩沢兼人さんの後を継ぎ2代目として務めています。

井上さんの演技で印象的なのが、風戸がコナンに静かに真相を語る場面。

前半の柔らかな医師としての声から一転、感情を抑えた低い声色が冷徹さを際立たせ、まるで別人のような落差を感じさせました。

井上さんの演技があったからこそ、風戸の恐ろしさが鮮明に浮かび上がったのだと思います。

第5作目『天国へのカウントダウン』(2001年)|犯人:如月峰水/声優:永井一郎

天国へのカウントダウンの犯人&声優

『天国へのカウントダウン』の犯人は、日本画家の如月峰水。

富士山を題材に名を上げた画家ですが、新しく建ったツインタワーに眺望を奪われたことから憎しみを募らせます。

常盤美緒と大木岩松を狙い、割れたお猪口を“富士山”に見立てて残すなど、執念深い計画を仕掛けました。

声を担当するのは永井一郎さん。

『サザエさん』の磯野波平、『YAWARA!』の猪熊滋悟郎、『うる星やつら』の錯乱坊など、国民的キャラクターを数多く演じてきた名優です。

この映画で特に印象的なのは、如月が殺害の動機を語るシーン。

これまで落ち着いた声でコナンに接していたのに、その瞬間だけは永井さんの演技によって怒りと憎しみが一気にあふれ出し、人物像に深みを与えていました。

第6作目『ベイカー街(ストリート)の亡霊』(2002年)|犯人:トマス・シンドラー/声優:津嘉山正種

ベイカー街(ストリート)の亡霊の犯人&声優

『ベイカー街(ストリート)の亡霊』の犯人は、IT業界の帝王トマス・シンドラー。

19世紀末に実在した殺人鬼ジャック・ザ・リッパーの末裔で、血筋を隠すために手を汚していきました。

DNA探査プログラムを完成させた少年・ヒロキ・サワダを追い詰めて自殺に追いやり、さらに真実に迫った樫村も殺害しています。

冷酷なまでに地位と名誉を守ろうとした人物といえます。

シンドラーの声を担当したのは、舞台俳優としても名高い津嘉山正種さん。

圧倒的な存在感と重厚な声質で知られ、『アカギ』の鷲巣巌や『カイジ』の兵藤和尊といった“権力を象徴する役”を数多く演じてきました。

本作でも、威圧感を漂わせる低く渋い声でシンドラーの冷酷さを際立たせています。

第7作目『迷宮の十字路(クロスロード)』(2003年)|犯人:西条大河/声優:鈴置洋孝

迷宮の十字路(クロスロード)の犯人&声優

『迷宮の十字路(クロスロード)』の犯人は、古美術品を狙う窃盗団「源氏蛍」の一員・西条大河です。

義経流という道場を建設する資金を得るため、盗品を独占しようと仲間を次々と手にかけていきました。

平次を襲撃したり、和葉を誘拐したりと、冷酷な殺人者としての姿をあらわにしていきます。

西条の声を演じたのは、声優の鈴置洋孝さん。

『機動戦士ガンダム』のブライト・ノア、『ドラゴンボール』の天津飯などで知られ、凛とした強さと落ち着きを併せ持つ声が魅力の声優さんです。

低く芯の通った声質は、威厳を持ちながらも人間味を失わないキャラクターに深みを与えてきました。

本作では、序盤は穏やかな声色で周囲を欺き、正体が明かされる終盤には一転して冷徹な響きへと変化。

鈴置さんの演技があったからこそ、西条大河という人物の”悪意なき残酷さ”が鮮烈に浮かび上がったのだと思います。

第8作目『銀翼の奇術師(マジシャン)』(2004年)|犯人:酒井なつき/声優:氷上恭子

銀翼の奇術師(マジシャン)の犯人&声優

『銀翼の奇術師(マジシャン)』の犯人は、キャビンアテンダントの酒井なつきです。

ヘアメイクの夢を叶えるチャンスを潰されたことにより、女優の牧樹里を殺害した人物です。

酒井の声を演じたのは氷上恭子さん。

『デ・ジ・キャラット』のラ・ビ・アン・ローズや『To Heart』の姫川琴音など、可憐さと繊細さをあわせ持つ役柄で知られる声優さんです。

透明感のある声で少女らしい無邪気さを表現する一方、陰を抱えた女性像まで幅広く演じられる点が大きな魅力でした。

特に印象的なのは、牧樹里殺害の動機を語る場面です。

夢を奪われた悲しみと苦しみを、氷上さんの繊細な声が丁寧に表現し、酒井なつきというキャラクターに深い人間味を与えていました。

第9作目『水平線上の陰謀(ストラテジー)』(2005年)|犯人①:日下ひろなり/声優:山寺宏一|犯人②:秋吉美波子/声優:榊原良子

水平線上の陰謀(ストラテジー)の犯人&声優

『水平線上の陰謀(ストラテジー)』の犯人は、2人存在します。

一人目はシナリオライターの日下ひろなり。15年前の沈没事故で父を失い、八代グループへの復讐を胸に秘めてきた人物です。

声を担当するのは山寺宏一さん。

『カウボーイビバップ』のスパイク、『新世紀エヴァンゲリオン』の加持リョウジ、さらにディズニーのドナルドダックなど、“七色の声”を持つと称される超実力派です。

穏やかな声から狂気を帯びた低音まで自在に操り、その振れ幅の広さが大きな魅力になっています。

“髪に残った血痕”を指摘された瞬間のわずかな呼吸の乱れ。その細やかな演技が、追い詰められていく人間のリアルを声だけで表現していました。

二人目は船の設計を担当した秋吉美波子。沈没事故で命を落とした船長・沖田の娘で、日下の計画を逆手に取り、自らの復讐を遂げようと暗躍しました。

声を担当するのは榊原良子さん。

『風の谷のナウシカ』のクシャナや『機動戦士Ζガンダム』のハマーン・カーンなど、気品と威圧感を併せ持つ役を数多く演じてきた名優です。

硬質で澄んだ声が、秋吉美波子の知的で冷酷な悪女像にぴたりと重なっていました。

山寺宏一さんと榊原良子さんという実力派二人が彩ったことで、『水平線上の陰謀』はシリーズの中でも屈指の重厚な犯人像が描かれた作品になったと思います。

第10作目『探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)』(2006年)|犯人①:伊東末彦/声優:古谷徹|犯人②:清水麗子/声優:平野文

探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)の犯人&声優

『探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)』の犯人は二人。

一人目は投資顧問会社社長の伊東末彦です。学生時代に「横浜犯罪研究会」に所属していた過去を抱え、やがて姿を消したのち“依頼人”として事件を遠隔操作していました。

声を担当するのは古谷徹さん。

『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイや、『名探偵コナン』の安室透の初代声優で知られ、透明感のある青年役から重厚な低音まで幅広く演じ分ける実力派です。

特に、伊東の冷静さの裏に潜む執念が、古谷さんの声を通して鮮明に表現されていたなと思います。

もう一人の犯人は、社秘書室長の清水麗子。

容姿端麗で計算高く冷徹な性格で、最終的に伊東を始末して過去に現金輸送車襲撃事件で得た金を独り占めしようとしていました。

声を担当するのは平野文さん。

『うる星やつら』のラムや、『名探偵コナン』の若狭留美を演じている名優です。

柔らかな声色から一転して冷たい低音に切り替える演技が、麗子の冷酷さを強く印象づけました。

第11作目『紺碧の棺(ロジャー)』(2007年)|犯人:岩永城児/声優:堀内賢雄

紺碧の棺(ロジャー)の犯人&声優

紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)』の犯人は、神海島の観光課長・岩永城児。

観光客には気さくに接しながらも、実際はアン・ボニーとメアリ・リードの財宝を独り占めするため、十年以上にわたり島の歴史や潮流を徹底的に調べ上げてきました。

邪魔となるトレジャーハンターを排除していく冷静な策士です。

声を担当したのは堀内賢雄さん。

『機動戦士ガンダムZZ』のマシュマー・セロ、『PSYCHO-PASS 3』の梓澤廣一、『Re:ゼロから始める異世界生活』のヴィルヘルムなど、正義感ある役から冷酷な悪役まで幅広く演じるベテランです。

本作で印象的なのは、観光課長としての軽やかな声色と、正体をのぞかせたときの低い口調を鮮やかに切り替える芝居。

宝の話をするシーンでは、浅い呼吸を混ぜることで、抑えきれない欲望と熱がじわりと伝わってきます。

そして終盤、相手を追い詰める場面では、語尾を短く切る話し方で一気に緊張感を高めていました。

表では人当たりのいい観光課長。裏では財宝に取り憑かれた野心家。

堀内さんの演技が、その二つの顔をはっきりと浮かび上がらせています。

第12作目『戦慄の楽譜(フルスコア)』(2008年)|犯人:譜和匠/声優:依田英助

戦慄の楽譜(フルスコア)の犯人&声優

戦慄の楽譜(フルスコア)の犯人は、堂本ホールの館長であり、かつてはピアノ調律師として腕を磨いた譜和匠。

音に人生を捧げた職人気質で、絶対音感を武器にアカデミー関係者を狙った入念な爆破計画を仕掛けました。

声を担当するのは依田英助さん。

『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』のデキム・バートンをはじめ、劇場版名探偵コナンでも『世紀末の魔術師』の沢部蔵之助、『ベイカー街の亡霊』の江守哲之助など数多くの役を演じてきたベテランです。

渋く落ち着いた低音が特徴で、重厚な年長キャラクターを支える声優として知られています。

依田さんの演技は、館長としての温厚な声と、犯人として冷酷に命令する声の切り替えが見事。

前半の穏やかな声とは異なり、爆破装置を操る場面では緊張感を積み上げ、聞く者を圧倒していました。

第13作目『漆黒の追跡者(チェイサー)』(2009年)|犯人:本上和樹/声優:菅原正志

漆黒の追跡者(チェイサー)の犯人&声優

『漆黒の追跡者(チェイサー)』の犯人は、公認会計士の本上和樹。

京都のホテル火災で妹・なな子を亡くした過去を抱え、当時エレベーターにいた7人を標的に連続殺人を仕掛けました。

声を担当するのは菅原正志さん。

『マクロス7』のレイ・ラブロックや『機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光』のサウス・バニング、『レ・ミゼラブル 少女コゼット』のジャン・ヴァルジャンなど、多彩な役を演じてきた実力派です。

菅原さんの声が、本上という人物の狂気と、なな子の復讐を遂げようとする悲哀を鮮明に描き出していました。

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第14作目『天空の難破船(ロストシップ)』(2010年)|犯人:藤岡隆道/声優:野田圭一

天空の難破船(ロストシップ)の犯人&声優

『天空の難破船(ロスト・シップ)』の犯人は、ルポライターの藤岡隆道。

鈴木次郎吉と怪盗キッドの対決を取材する名目で飛行船に乗り込み、バイオテロを装って機内を制圧し、国宝級の仏像を奪おうとしました。

共犯者の西谷かすみや石本順平、さらに傭兵集団を動かし、テロ組織“赤いシャムネコ”の名を騙る周到さが特徴です。

声を担当するのは野田圭一さん。

『グレートマジンガー』の剣鉄也、『サイボーグ009』の008/ピュンマ、『バビル2世』のロデム、『がんばれ!!ロボコン』のガンツ先生など、数々の作品で重要な役を務めてきた大ベテランです。

2024年度の第19回声優アワードでは功労賞を受賞しており、長年にわたりアニメ界を支えてきた名優として高い評価を受けています。

本作で光るのは、取材者としての柔らかい声色と、冷徹な黒幕の切り替え。

感染者を装う場面では声をわずかに掠れさせ、弱々しい息づかいで周囲を油断させ、一転してラウンジを制圧する場面では、低音で語尾を断ち切り、命令に逆らえない圧を作り出しました。

野田さんの抑制のきいた低音が、藤岡の二面性と“静かな恐怖”をリアルに描き出した名演だったと思います。

第15作目『沈黙の15分(クォーター)』(2011年)|犯人:山尾渓介/声優:難波圭一

沈黙の15分(クォーター)の犯人&声優

『沈黙の15分(クォーター)』の犯人は、北ノ沢村出身の山尾渓介。

宝石店を襲撃し、その帰路で同級生の妹をひき逃げして命を奪いました。さらに口封じのために冬馬を崖から突き落とし、罪を重ねた過去を持つ冷酷な人物です。

声を担当するのは難波圭一さん。

『タッチ』の上杉和也、『機動戦士Ζガンダム』のカツ・コバヤシ、『聖闘士星矢』のアフロディーテなど、80〜90年代の名作で主要キャラを数多く務めてきた名優です。

爽やかな青年役から妖艶さを漂わせる役柄まで幅広く演じ分ける実力派として知られています。

ダム爆破を示唆する場面では、荒い息づかいを交えることで緊張を一気に高めていました。

復讐でもなく、ただ己の欲のために罪を重ねる犯人像。その冷徹さを声で際立たせた名演でした。

第16作目『11人目のストライカー』(2012年)|犯人:中岡一雅/声優:東地宏樹

11人目のストライカーの犯人&声優

『11人目のストライカー』の犯人は、バイク店で働く青年・中岡一雅。

かつては将来を期待されたサッカー選手でしたが、事故で夢を絶たれます。

さらに少年の死をきっかけに心を歪め、Jリーグと小五郎への復讐として爆弾事件を仕掛ける危険な存在となりました。

声を担当するのは東地宏樹さん。

『PSYCHO-PASS サイコパス』の須郷徹平や、『葬送のフリーレン』のハイター、『バイオハザード』シリーズのクリス・レッドフィールドなど、硬派な役から包容力のある人物まで幅広く演じています。

東地さんの力強い声が、中岡のねじ曲がった正義感と心の空しさを、リアルに伝えていました。

復讐に呑まれた青年の悲しみと狂気を声で描き切った演技だったと思います。

第17作目『絶海の探偵(プライベート・アイ)』(2013年)|犯人:倉田正明/声優:松風雅也

絶海の探偵(プライベート・アイ)の犯人&声優

絶海の探偵(プライベート・アイ)の犯人は、海上保安官の倉田正明。

舞鶴港で自衛官の笹浦と揉み合い、転落死させてしまいます。

その罪を隠すために証拠を偽装し、“X”による犯行に見せかけるという周到さを見せました。

声を担当するのは松風雅也さん。

『桜蘭高校ホスト部』の鳳鏡夜、『DEATH NOTE』の魅上照、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のガエリオ/ヴィダールなど、知的で芯のある青年役に定評のある声優です。

アニメだけでなく、ナレーションや吹き替えでも幅広く活躍しており、多彩な演技力を誇ります。

本作で印象的なのは、追及を受けたときの追い詰められた演技。

松風さんの声の揺らぎが、倉田の隠しきれない焦りと罪の重さを鮮明に表現していました。

第18作目『異次元の狙撃手(スナイパー)』(2014年)|犯人:ケビン=ヨシノ/声優:福士蒼汰

異次元の狙撃手(スナイパー)の犯人&声優

『異次元の狙撃手(スナイパー)』の犯人は、ミリタリーショップの店員で元米海兵隊二等軍曹のケビン=ヨシノ。

恩人ティモシー・ハンターの名誉を守るため、ジャック・ウォルツら関係者を狙撃で追い詰める復讐者です。

冷静な表情の裏に、揺れ動く怒りと執念を抱えた危険な存在でした。

声を担当するのは俳優の福士蒼汰さん。

『仮面ライダーフォーゼ』の如月弦太朗や、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』の種市先輩など、ドラマや映画で主役級を務めてきた人気俳優です。

本作では、平静を装う冷たい声と、復讐に揺れる熱を同時に感じさせる表現が魅力的。

福士さんの演技によって、ケビンの“危うい正義”をリアルに浮かび上がらせていました。

第19作目『業火の向日葵』(2015年)|犯人:宮台なつみ/声優:榮倉奈々

業火の向日葵の犯人&声優

業火の向日葵の犯人は、絵画鑑定士の宮台なつみ。

展覧会チーム“7人のサムライ”の一員として計画に加わり、騒動をあたかも怪盗キッドの仕業に見せかけ、贋作と感じたひまわりの絵を消し去ろうとしました。

声を担当するのは榮倉奈々さん。

朝ドラ『瞳』、主演ドラマ『メイちゃんの執事』、映画『図書館戦争』など、主役級で活躍してきた実力派の俳優です。

等身大の役柄から芯のある女性像まで幅広く演じ、映像作品で確かな存在感を残してきました。

榮倉さんの抑制のきいた声色が、周りを気にせず目的のために突き進む犯人像を上手く表現しているなと感じます。

第20作目『純黒の悪夢(ナイトメア)』(2016年)|犯人:キュラソー/声優:天海祐希

純黒の悪夢(ナイトメア)の犯人&声優

『純黒の悪夢(ナイトメア)』の犯人は、黒ずくめの組織に属する工作員・キュラソー。

左右で瞳の色が異なるオッドアイを持ち、NOCリストを一瞬で記憶する特異な能力で公安を翻弄。記憶を失った女性としての姿と、組織の一員としての冷酷さ、その二面性が物語の軸を作りました。

声を担当するのは天海祐希さん。

『女王の教室』『離婚弁護士』『BOSS』など、数々のドラマで主演を務めてきたトップ女優です。

劇場版コナン史上初めて“黒ずくめの組織”のゲスト声優を担当したことでも話題を集めました。

本作で際立つのは、柔らかな口調と冷たい口調の切り替えの見事さ。

観覧車のクライマックスでは、短く断ち切る語尾と抑えた呼吸で緊張を極限まで高めました。

敵としての威圧感と、子どもを守ろうとする優しさ。

正反対の感情をひとつの声に収め、キュラソーというキャラクターをより立体的に描き出した名演だったと思います。

第21作目『から紅の恋歌(ラブレター)』(2017年)|犯人:阿知波研介/声優:阪脩

から紅の恋歌(ラブレターの犯人&声優

『から紅の恋歌(ラブレター)』の犯人は、皐月会の会長・阿知波研介。

過去に妻・皐月が名頃鹿雄を殺害した事実を隠すため、秘書の海江田に爆破や口封じを命じ、一連の事件を“名頃の犯行”に見せかけました。

声を担当するのは阪脩さん。

『攻殻機動隊S.A.C.』の荒巻大輔、『機動警察パトレイバー』の榊清太郎、『ブラック・ジャック』の本間丈太郎など、重厚な年長役で強い存在感を放ってきた名優です。

渋みのある声と落ち着いた台詞回しで、多くのアニメファンに印象を残しています。

阪さんの重厚な演技が、阿知波という人物のずる賢さと迫力を見事に表現していました。

第22作目『ゼロの執行人』(2018年)|犯人:日下部誠/声優:川島得愛

ゼロの執行人の犯人&声優

『ゼロの執行人の犯人』は、東京地検公安部の検事・日下部誠。

協力者だった羽場二三一の死を公安の責任と断じ、IoTを悪用した爆破事件を連鎖させ、社会を混乱へと陥れます。

正義を掲げながらも、復讐に駆られた危うい人物です。

声を担当するのは川島得愛さん。

海外ドラマ『ドーソンズ・クリーク』で主人公ドーソンの吹き替えを担当。他にもアニメ『銀河英雄伝説Die Neue These』のキャゼルヌ役など、主役級から重要キャラまで幅広く務めてきた声優です。

クライマックスでコードを白状する瞬間には、浅い呼吸とわずかな声の震えを混ぜ込み、信念の崩れを見事に表現。

川島さんの演技が、日下部の“静かな執念”を強烈に際立たせました。

第23作目『紺青の拳(フィスト)』(2019年)|犯人①:レオン=ロー/声優:山崎育三郎|犯人②:リシ・ラマナサン/声優:梶裕貴

紺青の拳(フィスト)の犯人&声優

『紺青の拳(フィスト)』の犯人は2人います。

1人目は、予備警官のリシ・ラマナサン。

表では協力者を装いながら、裏ではレオンを出し抜こうとする野心を抱えていました。

声を担当するのは梶裕貴さん。

『進撃の巨人』のエレン、『七つの大罪』のメリオダス、『僕のヒーローアカデミア』の轟焦凍など、数々の大人気作品で主演を務める声優です。

リシ役では、穏やかな口調から刃のように鋭い低音へと切り替わる瞬間が見事。

呼吸と“間”を巧みに操り、潜む狂気を鮮やかに表現していました。

2人目は、犯罪行動心理学者で実業家であるレオン=ロー。

シンガポールを作り直すため、宝石騒動を仕掛けた冷徹な策士です。

声を担当するのは山崎育三郎さん。

舞台『モーツァルト!』主演をはじめ、ディズニー実写版『美女と野獣』では野獣の日本語吹替を務めるなど、ミュージカル界を代表するスターです。

作中では、上品な言葉を交えた台詞と冷笑が印象的。

知性と傲慢さを表現し、短い言葉一つにも支配力をにじませて演技されていました。

第24作目『緋色の弾丸』(2021年)|犯人①:白鳩舞子/声優:平野綾|犯人②:井上治/声優:鈴村健一

緋色の弾丸の犯人&声優

『100万ドルの五稜星』には二人の犯人が登場します。

一人目はWSG協会の広報担当・白鳩舞子。

明るく人懐っこい案内役の顔の裏で、15年前の事件への遺恨を抱き、復讐のために犯行を主導しました。

声を担当するのは平野綾さん。

『涼宮ハルヒの憂鬱』のハルヒや『FAIRY TAIL』のルーシィなど、アニメ史に残る人気キャラを数多く演じてきた実力派です。

舞子役では、序盤の軽やかなアナウンスから、正体が明かされた後の冷たい低音へ一転する演技が見事。

吐息を抑えたささやきが、復讐に燃える彼女の硬さを鮮烈に伝えていました。

二人目は真空超電導リニアの開発チーフエンジニア・井上治。

システムに精通した知識を悪用し、遠隔操作で計画を実行段階まで押し上げた実行役です。

声を担当するのは鈴村健一さん。

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のシン・アスカや『銀魂』の沖田総悟など、数々の作品で主演級を務める人気声優です。

井上役では、追い詰められて崩れていく瞬間の呼吸までを丁寧に表現。

理性の綻びを浮かび上がらせていました。

第25作目『ハロウィンの花嫁』(2022年)|犯人:クリスティーヌ=リシャール(プラーミャ)/声優:山口由里子

ハロウィンの花嫁の犯人&声優

『ハロウィンの花嫁』の犯人は、爆弾魔プラーミャことクリスティーヌ=リシャール。

警察学校組への復讐と口封じのため、渋谷で大規模な爆破を仕掛けた冷酷な犯人です。

声を担当するのは山口由里子さん。

『ONE PIECE』のニコ・ロビンや『新世紀エヴァンゲリオン』の赤木リツコなど、人気作で存在感を放つ実力派声優です。

本作での演技は、婚約者としての柔らかな会話と、爆破犯として出す声の切り替えが特徴的。

特に正体が露見するシーンでは、山口さんの声に宿った執念が、プラーミャというキャラクターに“静かな狂気”を刻み込みました。

第26作目『黒鉄の魚影(サブマリン)』(2023年)|犯人:ピンガ/声優:村瀬歩

黒鉄の魚影(サブマリン)の犯人&声優

『黒鉄の魚影(サブマリン)』の犯人は、黒ずくめの組織の工作員・ピンガ。

海洋施設「パシフィック・ブイ」に“グレース”の名で潜入し、灰原哀を拉致。

操作ログを消すため、関係者を次々と口封じする冷酷さを見せました。老若認証でコナンの正体に迫る執念深さも印象的です。

声を担当するのは村瀬歩さん。

『ハイキュー!!』の日向翔陽や『魔入りました!入間くん』の鈴木入間、『怪盗ジョーカー』のジョーカーなど、主役級で活躍してきた人気声優です。

本作では、明るく軽快な“グレース”の口調と、組織の冷たい命令口調を一瞬で切り替える演技が見どころ。

村瀬さんの声が、ピンガというキャラクターの二面性を鮮やかに描き出していました。

【関連記事】黒鉄の魚影の登場人物(声優)まとめ

第27作目『100万ドルの五稜星(みちしるべ)』(2024年)|犯人:福城良衛/声優:菅生隆之

100万ドルの五稜星(みちしるべ)の犯人&声優

『100万ドルの五稜星(みちしるべ)』の犯人は、刀に精通した福城良衛。

重い病を抱えながらも斧江家の宝を壊そうと動き、弁護士の久垣を斬って息子・聖に罪を被せ、警察の保護下に置かせようと企みました。

声を担当するのは菅生隆之さん。

『宇宙戦艦ヤマト2199』の沖田十三や『東京喰種トーキョーグール』の芳村など、主役級から渋みのある重役まで幅広く演じてきたベテランです。

守ろうとする親心。

壊そうとする執念。

菅生さんの重厚な声が、福城良衛という犯人の相反する二面性を際立たせていました。

第28作目『隻眼の残像(フラッシュバック)』(2025年)|犯人:林篤信/声優:羽多野渉

隻眼の残像(フラッシュバック)の犯人&声優

『隻眼の残像』に登場する犯人は、山梨県警に身を置きながら“隠れ公安”として暗躍する林篤信。

恋人を失った悲しみと、司法取引拡大への憤りを動機に、衛星通信の傍受データを利用して国家を揺さぶる冷徹な策略家です。

声を担当するのは羽多野渉さん。

『アイドリッシュセブン』の八乙女楽、『僕のヒーローアカデミア』の心操人使など、アニメファンなら誰もが知る中心キャラクターを数多く演じてきた実力派です。

林役では、穏やかな事務口調から一瞬で犯人らしい命令口調へ切り替える“温度差”が際立ちました。

静かな執念を声だけで体現した演技だったと思います。

名探偵コナン映画の犯人の声は、ベテラン声優からゲスト声優まで様々!

今回は劇場版『名探偵コナン』に登場した歴代犯人と、その声を担当した声優をご紹介しました。

これまでに27作が公開され、そのたびに豪華な声優陣が犯人役を演じています。

有名アニメの主役を務める声優や実力派の人気声優が登場することも多く、「この人が犯人だったの!?」と驚いた方もきっと多いでしょう。

声の演技ひとつで物語の緊張感が一気に高まるのも、コナン映画ならではの魅力です。

次回はどんな声優さんが犯人を演じるのか――ぜひ注目してみてください!

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映画コナンの犯人の声優を大公開!

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